【ラブライブ!】花丸「特別な人」
- 2020.04.21
- SS

果南「お、ルビィちゃんお疲れさま。ルビィちゃんもアップのランニングだいぶん早く終わるようになったね!体力ついてきたんじゃない?」
ルビィ「…はぁ、そ、そうかなぁ…」
果南「うん!前はメニューをこなすのもやっとって感じだったし、練習の成果がでてきてるね」
千歌「ルビィちゃんは体験入部の時から神社の階段上れたりしてたし、私よりはもともと持久力はあったのかも」
ルビィ「あ、あれは花丸ちゃんに励まされた後で、ルビィもがむしゃらになっちゃって…」
果南「へぇ~神社の階段を初めてで上りきるなんてポテンシャル高いのかもねぇ」アタマポンポン
ルビィ「あぅ…あんまり褒めないでくださぃ…///」
花丸「……」
曜「あ~ルビィちゃんありがと!先に始めててくれたんだね…って昨日途中までだったスカートのフリルが終わってるっ!?」
善子「疲れて帰っちゃったのに…まさか昨晩の儀式で召喚したリトルデーモン達が主のために仕事を片づけてくれたというのっ?」
ルビィ「あ、曜ちゃん、善子ちゃん!えへへ///、実はあれから楽しくなっちゃって、家に持って帰って作ってたんだぁ♪どうかなぁ?」
曜「すごいっ!丁寧に縫ってあるし…、これなら思ったより衣装が早くできるから、もう少し細かいところにこだわれるかも…」
善子「ということは、昨日止められた悪魔的な羽をオプションで追加することも!」
曜「それはなしで」ビシッ
ルビィ「よかったぁ。夢中で作っちゃったから、少し粗っぽいかもって思ってたんだけど…」
曜「いや~でもルビィちゃんが手伝ってくれるようになって、衣装制作もすごく楽になったよ!新しいアイディアもたくさん出してくれるし、ひとりでやってたころよりも明らかにクオリティが上がってきてるし」
善子「ちょ、ちょっと!ルビィだけじゃなくて、ヨハネだって手を貸してるんだからねぇ!」
ルビィ「あははっ」
花丸「……」
ルビィ「ピギィ!ま、鞠莉さん、しゃ、しゃいにー」
鞠莉「ノン、ノン!もっとはつらつと挨拶しないとだめよ~ルビィ」
ダイヤ「ちょっと鞠莉さん、私の妹にそんな訳のわからない絡みをするのやめてくださいませんか?」
梨子「あはは、ルビィちゃん若干引いちゃってますよ…」
鞠莉「もう!ダイヤも梨子も過保護すぎ!私たちは school idol なんだから、ちょっとハイテンションなぐらいが丁度いいのっ!」
ダイヤ「あなたはテンション高すぎです…」
ルビィ「でも、その通りですよね。…もう一度、…鞠莉さん!シャイニーっ!!」
鞠莉「Great!! ルビィはもっと積極的になるべきだわ。そうしたらすぐに私みたいになれるわよ!」
ルビィ「さ、さすがに鞠莉さんほどにはなれないと思うけど、頑張ります…じゃなくて、頑張ルビィ!!」
鞠莉「Excellent!!」
花丸「……」
花丸(それにとっても頑張り屋さん)
花丸(ルビィちゃんがその気になればきっとなんだってできるずら)
花丸(ルビィちゃんは自分のことを究極の人見知りって言ってたけど…)
花丸(少しの勇気さえあれば大丈夫だって、オラはずっと思ってた)
花丸(ずっと憧れだったスクールアイドルを目指してる)
花丸(こっちが恥ずかしくなるような仲良し姉妹)
花丸(オラだってこうなることを望んでいたはずなのに…)
花丸(…なんでこんなに胸が痛いの…?)
ルビィ「…花丸ちゃん? 最近そういうこと多いよね…疲れてるの?」
花丸「あ…、うん、実は最近夜遅くまで本読んでて…、次のライブに向けて練習もハードになってきたし」
ルビィ「……」
花丸「…そんなに心配しないで。オラが後先考えずにちょっと無理しちゃっただけずら」
花丸「えっと、今日は図書委員会で放課後の当番の日なんだ」
ルビィ「そっかぁ。それなら、花丸ちゃんが終わるまでルビィも図書室で待ってるねっ!」
花丸「…ルビィちゃん、今日は当番のあとに新しく寄贈された本の整理もあるって遅くなると思うから、先に帰ってて」
ルビィ「え、それなら尚更ルビィも手伝うからいっしょに…」
花丸「ルビィちゃん。最近は曜さんの衣装作りも善子ちゃんと手伝ってるんでしょ?オラのことはいいから休める時に休んでおかないと」
ルビィ「でも…」
花丸「オラは大丈夫だから…ね?」
花丸(ちょっと強引だったかな…でも嘘はついてないし)
花丸(今までならオラが図書委員の当番のときも、いっしょに図書室で待っててくれて、手伝ってもらったりもしてた)
花丸(…でも今のこんなモヤモヤした気持ちじゃ、オラどうしたらいいか…)
花丸(放課後の図書室…、本を借りに来る人はあんまりいない)
花丸(夕方の図書室でひとりなんて久しぶりずら…)
ダイヤ「花丸さん?」トントン
花丸「っは?!ダ、ダイヤさん?」ガバッ
ダイヤ「寝ているところごめんなさいね、下校時刻を過ぎて、電気がついていたから」
花丸「あっ!こんな時間!マルこんな時間まで寝ちゃってたの?」
ダイヤ「クスクス、花丸さんもこんなことあるんですのね。ルビィなんて家で勉強してるときはよく机で眠っていますわ」
花丸「…あはは、そういえばマル、本の整理もしなくちゃいけなかったのに眠っちゃって…どうしよう…」
ダイヤ「あら、そうだったの?それなら私もお手伝いいたしますわ」
花丸「いえ、そんなダイヤさんに迷惑をかけるわけには…」
ダイヤ「花丸さんを遅くまでひとりで残すわけにはいきませんわ。それに2人で作業したほうが早く終わるでしょ?」
花丸「いえ、マルが部活があるからって仕事を後回しにしてただけで…、ダイヤさんありがとうございました」
ダイヤ「いえ、部活と委員会を両立させるのは大変ですわ。お互い頑張りましょう」
花丸(ダイヤさんもAqoursに入ってからきっと大変なんだろうに全くそれを感じさせないずら)
ダイヤ「そういえば今日はルビィは一緒じゃなかったのですか?」
花丸「あ、…えっと、今日は遅くなりそうだったから先に帰っててもらったずら。最近衣装づくりもあって大変だったと思ったから」
ダイヤ「…そうだったの」
花丸「えっ?」
ダイヤ「ルビィのこと、気にかけてくれて。あの子は少し変わりましたわ。ルビィがAqoursに入ろうと思えたのも…今では他のメンバーの子とも仲良くできてますし、クラスでも楽しくやれてるみたいですし」
花丸「いえ…それはルビィちゃんがもともといい子だし、ちょっときっかけを作る手伝いができただけでマルは何もしてないずら…」
花丸(それに今ではもう…マルがいなくても何の問題もないずら…)
ダイヤ「…そうですか」
花丸「…マルが?」
ダイヤ「人のことを気にして、自分の気持ちを押し隠してしまうところ」
花丸「……」
ダイヤ「花丸さん、たまには難しく考えるよりも、感じたまま、…素直な気持ちでいられるといいですわね」
ダイヤ「…ごめんなさい、遅くなりましたわ。バスもしばらく来ないですし、家の者を呼びますから、いっしょに帰りましょう」
花丸「あ、ありがとうございます」
花丸(全部オラがそうなってほしいって、願ったことでもあったのに…)
花丸(…そっか、オラはさみしいんだ。ルビィちゃんの中でオラの存在が小さくなっていくことが…)
花丸(今まではオラがルビィちゃんの一番の友達で…)
花丸(でも…だからってどうすればいいの?……これ以上…)
ハナマルー、ルビィチャンカラデンワヨー
花丸「は、はーい! ルビィちゃんから…?」
花丸「ルビィちゃん、どうしたの?」
ルビィ『ごめんね、夜に…、遅くまで学校に残ってたんだってね、お姉ちゃんがたまたま帰りが同じ時間だったって?』
花丸「え、あ…うん~そうなんだぁ。それでダイヤさんがお迎えを呼んでくれて、送ってもらったんだ」
ルビィ『遅くまで大変だったねぇ。あ、それでね今週の休日の練習が、学校が使えないみたいで、千歌ちゃんが休みにすることにしたみたい』
花丸「そうなんだぁ。いつも連絡してくれてありがとう」
ルビィ『えっと…、それでね、もし花丸ちゃんがひまならね。久しぶりに沼津まで二人で行かないかなぁと思って…』
花丸「沼津まで?」
ルビィ『うぅ、どうかなぁ?』
花丸「…うん。丁度本とか買いに行きたかったし行こっか」
ルビィ『ホント!よかったぁ♪』
花丸「あはは、ルビィちゃんも行きたいところ考えといてね~」
ルビィ『うん!ありがとう花丸ちゃん。あ、もう遅いからもう切るね』
花丸「うん、おやすみルビィちゃん」
ルビィ『おやすみ、花丸ちゃん』プツッ
花丸(ルビィちゃんと二人で遊ぶ…本当はこんな気持ちで行ったらいけないのかも…)ガチャン
花丸(でも…うれしかったずら、ルビィちゃんに誘ってもらえて)
花丸(素直な気持ち…だよね…)
花丸「………」
花丸「…変じゃないよね?」
ピンポーン
花丸「あ、はーい。今行くずら~」
ルビィ「花丸ちゃん、ごめんねちょっとおそくなっちゃって…」ガチャ
花丸「ル、ルビィちゃん…///」
ルビィ「? どうしたの?」
花丸(ルビィちゃんはいつもおしゃれだけど、今日はいつもに増してかわいいずら~!)
ルビィ「あ…///その…せっかく花丸ちゃんとお出かけできるから、少しがんばっちゃった///…花丸ちゃんも、いつも以上におしゃれしてるよね?」
花丸「ずらっ/// その…変じゃないかなぁ」
ルビィ「うんんっ、その…すごくかわいいよ///」
花丸「…ルビィちゃんもかわいいよ///」
ルビィ・花丸「……///」
花丸「じゃあ、行こうか///」
ルビィ「うん///」
ルビィ「花丸ちゃん東京では”未来ずら~”っていって本はあんまり見れてなかったよね」
花丸「えへへ、結局東京で本は1冊も変えなかったずら」
ルビィ「じゃあ今日はまたたくさん買うつもり?」
花丸「まだ今日は行くところがあるし、前から欲しかった本だけにしようかなぁ」ガラガラ
ルビィ「そっかぁ…、て花丸ちゃん…それなら台車はいらないんじゃ…?」
花丸「ずらっ?!無意識に持ってきちゃってたずら!」ガラガラ
ルビィ「あははは…」
ルビィ「ふふっ、でも花丸ちゃんにしては我慢したほうだと思うよ」
花丸「これでも厳選したんだけど…、ルビィちゃんはいつもの雑誌だけ?」
ルビィ「そうなんだけど、今月はラブライブ直前の増刊号も出ててそっちも買っちゃった♪読み終わったら花丸ちゃんにも貸してあげるね」
花丸「ありがとう~。オラもスクールアイドルになったんだからしっかり勉強するずら」
ルビィ「あ、それでね駅の近くに新しくカフェができたって雑誌に載っててね、この後いってみない?ケーキの種類もたくさんあるみたいだよ」
花丸「本当!楽しみずら~!」
ルビィ「よかったぁ!花丸ちゃんは和菓子とかのほうが好きだと思ってたんだけどね~」
花丸「うんん!それにフルーツティーっていうのも初めてだったけど、おしゃれな感じでちょっぴり大人になった気分ずら」
ルビィ「ルビィも初めて飲んだけど、フルーツのいい香りがしておいしかったね♪」
花丸「…ただちょっと量が少なくて食べたりなかったずら~」
ルビィ「こういうところでボリュームを求めちゃだめだよ~」
花丸(楽しい時間はすぐに過ぎちゃって…もう帰りのバスずら)
ルビィ「花丸ちゃん」
花丸「なぁにルビィちゃん」
ルビィ「…今日は楽しかったね」
花丸「…もちろんずら!また行こうね、二人で」
ルビィ「……」
花丸「…ルビィちゃん?」
ルビィ「…花丸ちゃん、…その、花丸ちゃんにきいて…ほしいことがあって」
花丸「……」
ルビィ「…その…えっと…ルビィね」ジワッ
花丸(…!?、ルビィちゃんの今にも涙がこぼれそうな瞳…)
花丸「…ルビィちゃん、今日はせっかく楽しいことがあったのに…ルビィちゃんが泣いてるところなんてオラはみたくないずら」ギュー
ルビィ「~~」
花丸「ルビィちゃんの話、ゆっくりでいいから、オラに聞かせて?」
ルビィ「は…花丸ちゃん…」
花丸「ルビィちゃんが落ち着くまで、ぎゅーってしてるから…」ギュー
ルビィ「はなまるちゃん…は、はなまるちゃん…」
花丸「よかった…」
ルビィ「そういえば中学校のときもこうやって話をきいてくれたね…」
花丸「…そうだったかも」
ルビィ「ルビィね、花丸ちゃんと友達になれて本当にうれしかったんだ」
ルビィ「ルビィと違って人見知りってわけでもないのに、あんまり他の人と話さない花丸ちゃんがルビィとは仲良くしてくれて…」
ルビィ「こんなにかわいくて、素敵な花丸ちゃんが親友だなんてちょっぴり自慢だったの」
花丸「…ルビィちゃん」
ルビィ「あのねっ、今でもいっしょにスクールアイドルできてよかったって思ってるんだよ!でも…」
ルビィ「……でも!花丸ちゃんのこと…独り占めにしたいっても…、思っちゃって、ルビィ…どうしたらいいのか…」
ルビィ「…って花丸ちゃん?」
花丸「……」ポロッポロッ
ルビィ「なんで花丸ちゃんが泣いてるの!?」ギュッ
花丸「…いや、…オラだけじゃなくって、ルビィちゃんも不安に思っててくれた…ってわかったら…きゅっ、急に涙が…」ポトポト
ルビィ「…花丸ちゃん」
花丸「オラもね、ルビィちゃんが大空を羽ばたいて欲しいって願いながら、…もう一度籠に閉じ込めて…自分のものにしたいって…、そんないけないことを考えてた」
ルビィ「………」ポロポロ
花丸「…でもルビィちゃんも、同じ気持ちでいてくれるなら…そんなことしなくてもいい方法もあるんだよ…?」
ルビィ「うんっ…」
花丸(…言わないとっ!…ルビィちゃんも勇気を出してくれたんだから…!)
花丸「ルビィちゃん…オラの特別な人になってください…!」
花丸「ルビィちゃん~学校行くずら~」
ルビィ「わぁっ!花丸ちゃんもうちょっとだけ待って~!」アセアセ
ルビィ「ごめん~遅くなって~」
花丸「うんん、じゃあ行こっか?」ギュ
ルビィ「あ///…手」
花丸「…///、あらためてよろしくね、ルビィちゃん♥」
読んでくださったみなさんありがとうございました
るびまるはいいずらねぇ~
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