【ラブライブ!】海未「日舞は素晴らしいです」
- 2020.04.22
- SS

ことり「どうしたらいいんだろう…」
海未「……」
穂乃果「ことりちゃんは何か思いついた?」
ことり「ううん、私は何も…」
穂乃果「私も…海未ちゃんは?」
海未「……」
ことり「海未ちゃん?」
海未「…日舞」
海未「日舞はどうでしょうか…?」
前日
海未母「お稽古を始めます」
海未「……」
海未母「海未さん?」
海未(廃校…私はどうしたら…)
海未(…今はお稽古より、廃校を止める方法を考えた方が…)
海未「…お母様、今日は…」
海未母「……」
海未「…いえ、何でもありません」
海未(いくら廃校とはいえ、お稽古より優先するわけにはいきません…)
海未母「……」
海未母「今日はやめにしましょうか」
海未母「…嘘をついたってわかります。休みたい、と顔に書いてありますよ?」
海未「なっ…//」
海未母「…海未さん」
海未母「日舞が…嫌になりましたか」
海未「…いえ、そんなことはありません」
海未「ただ…」
海未「音ノ木坂が廃校になるかもしれません」
海未母「……」
海未「穂乃果とことりと一緒に、学校のために何かしたいんです」
海未母「そうですか…」
海未「もう…時間がありません」
海未「…お母様」
海未「少しの間だけ…お稽古をお休みさせていただけないでしょうか」
海未母「……」
海未「駄目…ですか?」
海未母「…ふふっ」
海未「お母様?」
海未「え?」
海未母「覚えてませんか?海未さんが小さかった頃、お稽古を休みたいと言ったこと」
海未母「穂乃果ちゃんとことりちゃんと遊園地に行きたいと言ってね」
海未「そんなことも…ありましたね」
海未母「…海未さん、私にもわかります。海未さんにはお稽古よりも大切なことがあるんですね」
海未「…はい」
海未母「ですが…お稽古を止めるわけにはいきません」
海未「…わかっています」
海未「…よろしくお願いします」
海未母「よく見ておいてください」
海未母「きっと…海未さんのためになりますから」
海未「…?」
海未母「行きますよ」
ヒラヒラ キラキラ
海未「…!?」
海未「これは…」
穂乃果、ことり「日舞…?」
海未「はい、日舞です」
ことり「でも海未ちゃん…」
穂乃果「日舞でって…どういうこと?」
海未「昨日お母様から『音ノ木坂に入学したくなる舞』を教えていただきました」
穂乃果、ことり「えっ?」
海未「つまり…」
海未「催眠術です」
穂乃果、ことり「!?!?」
海未「まあ見ていてください」
ヒラヒラ キラキラ
穂乃果(あれ?頭がボーっとして…)
ことり(体が勝手に動…)
穂乃果、ことり「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」
海未「やりました!成功です!」
穂乃果、ことり「行ってきまーす」
海未「行ってらっしゃーい」
海未「おかえりなさい」
ことり「ことりはもう音ノ木坂の生徒だよ」
海未「知ってますよ」
穂乃果「よしっ!中学生に『音ノ木坂に入学したくなる舞』を見せに行こう!」
海未「はい!」
穂乃果「懐かしいなー」
ことり「そうだねー」
雪穂「お、お姉ちゃん!?どうしてここに!?」
穂乃果「学校のためだよー。海未ちゃんお願い!」
海未「はい!」
雪穂「海未ちゃん…!?」
ヒラヒラ キラキラ
雪穂(な、なにこれ…)
雪穂「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」
雪穂「行ってきまーす!」
穂乃果「行ってらっしゃーい」
「待ちなさい!」
海未「正しいことをしています。何か問題でも?」
先生「ふ、ふざけないで…」
ヒラヒラ キラキラ
先生「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」
先生「行ってきまーす」
ことり「行ってらっしゃーい」
穂乃果「どんどん行こう!」
ヒラヒラ キラキラ
中学生「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」
中学生「行ってきまーす!」
ことり「行ってらっしゃーい」
―北海道-
北海道の中学生「「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」」
穂乃果「行ってらっしゃーい」
―アフリカ―
アフリカ人「「アッ、キュウニオトノキザカニニュウガクシタクナッテキタ」」
海未「行ってらっしゃーい」
―動物園―
シマウマ「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」
穂乃果、ことり、海未「行ってらっしゃーい」
…………
……
海未「昨日あれだけ舞ったんです。きっと学校は新入生で溢れて…」
シーン
海未「あれ……?」
穂乃果「大変だよ海未ちゃん!誰も音ノ木坂に入学してない!」
海未「本当ですか!?」
ことり「どういうことなんだろう…?」
穂乃果「あっ、あれは昨日のシマウマさん!」
ことり「ちょっと話を聞いてみるね!」
ことり「シマウマさーん♪」
ことり「どうして四足歩行なんですかぁ?」
シマウマ「……」
ことり「…シマウマさん?」
ことり「きゃっ」
シマウマ「UTXーーーー!!」バンッ
タタタッ
ことり「行っちゃった…」
ことり「シマウマさん…操られてるみたいだった」
穂乃果「まともな言葉が話せなくなってたもんね…」
海未「悲しいことです…」
海未「敵はUTXにあり!」
ことり「UTXの誰かがシマウマさんに催眠をかけなおしたんだね!」
穂乃果「ファイトだよ!」
海未「いざ出陣!」
ことり「えい!えい!おー!!」
中学生「「UTX!UTX!」」
穂乃果「あれは…昨日の子たち」
海未「それだけじゃありません」
アフリカ人「UTX!UTX!」
フランス人「UTX!UTX!」
モンゴル人「UTX!UTX!」
クオーター「私のおばあさまはロシア人なのよ。私のおばあさまはロシア人なのよ。わた、わたし、わた」
海未「これほどの数の人を集めるなんて…」
「ふふっ、驚いた?」
ツバサ「私は綺羅ツバ…」
海未「先手必勝!」
ヒラヒラ キラキラ
ツバサ「くっ!?お、おと…のきざか…に」
ツバサ「にゅう…がく…」
海未(口ほどにもありませんでしたね……)
ダンシン
海未(この音は…!)
ツバサ「入学しない!」
海未「なっ!?」
英玲奈「油断したな」
ツバサ「助かったわ…」
海未「仲間がいましたか…」
ことり「でもこれで…」スッ
穂乃果「3対3…だね」スッ
ダンシン
海未(あの歌と踊りで私の日舞効果を打ち消したみたいですね…)
海未(勝負は一瞬…)
海未「……」
ツバサ「……」
海未「行きます!」ヒラヒラ
ツバサ「その程度の力で…私たち3人を相手にできるかしら」ダンシン
海未「くっ…」
海未「ぐうぁぁぁ!」
ことり「しょうがないよ、3対1だもん…」
穂乃果「そっか…勝つためには海未ちゃんが3倍日舞パワーを出さないとダメってことだね」
ことり「ことりたちには…海未ちゃんを見守ることしかできないのかな」
穂乃果「しりとりでもして待ってようか。じゃあ、穂乃果の”ほ”から!」
ことり「保健委員」
穂乃果「……」
海未「はぁぁぁぁ!」ゴォォォ
穂乃果「あっ、3倍パワーが出せそうな雰囲気が出てる!」
ツバサ「こ、この力は…」
ことり「うみちゃぁぁんん!!!」
海未「はぁぁぁ!!!」
海未「せい」ドスッ
あんじゅ「ぐぇっ」
あんじゅ「」バタッ
穂乃果「海未ちゃんの手刀が決まったぁあああ!!」
ツバサ「えっ」
英玲奈「ぐぉっ」
英玲奈「」バタッ
ことり「これで互角だぁぁ!!」
ツバサ「そんな……」
海未「心が乱れています!この隙に…!」
ことり「終わったら…少しのんびりしたいですね」
ヒラヒラ
海未「この舞には…先祖代々伝わる園田の血が受け継がれています」
海未「今は私が、園田の名を背負っているんです」
海未「ですから…私は絶対に負けません!ご先祖様のためにも、お母様のためにも!」
海未「そして…」
穂乃果、ことり「海未ちゃん!がんばれー!!」
海未「私を応援してくれる二人のためにも!!」
ヒラヒラ キラキラ
ツバサ「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」
ツバサ「行ってきまーす」
海未「行ってらっしゃーい」
―――
ことり「廃校なくなったって」
穂乃果「やったー」
園田家
海未母「では、お稽古を始めましょうか」
海未「はい!」
海未母「ふふっ、今日はずいぶんと元気がいいですね」
海未「はい!」
海未母「…海未さん」
海未母「日舞は…好きですか?」
海未「…もちろんです」
海未「日舞は素晴らしいです!」
おわり
これも日舞の力か…
-
前の記事
【ラブライブ!】果南はシャイニーの子だからね←どういう意味? 2020.04.22
-
次の記事
【ラブライブ!】サンシャイン!! 13話まで見て一番好きだったシーン上げてけ 2020.04.22