【ラブライブ!】ダイヤ「部室で千歌さんと鞠莉さんがキスしてた…」
- 2020.04.23
- SS

「ん~?」
今現在
なんでかしらんや部室にいるのは千歌と鞠莉だけである
千歌は作詞の真っ最中
鞠莉はコーヒーを飲みながら書類を眺めていたり
「ダイヤさんとキスとかした事あるんですか~?」
ブーーーッ!
千歌「うわっ!鞠莉さん…私の顔にコーヒーが
思いっきりかかったじゃないですかぁぁぁぁ!」ボタボタ
鞠莉「チカっちぃ…私なんてね、カップをDropして資料の上にドヴァーよ!ドヴァー!!」
ベロベロになった資料を見せる鞠莉
千歌「あっ…すみません…」ペコリ
鞠莉「全く…」
千歌(うわっ…資料が泥色に…)
鞠莉「今度からは気をつけてよぉ?」
鞠莉「はい、タオル」
千歌「は~い…ありがとうございます…」フキフキ
鞠莉「…あっちゃー…これ、もう一度印刷しなおそうかしら」ビッチョンビッチョ…
鞠莉「うん!そうね!ちょっとCopyしてくるから!」スクッ
鞠莉「チカっちは留守番しててね!」
千歌「は~い…」ヒラヒラ
千歌はノートに釘付けになったまま、鞠莉に向かってヒラヒラと手を振る
鞠莉(ヌキアシサシアシシノビアシー)
千歌「って!鞠莉さん逃げないでください!」
鞠莉「Shit…!」
千歌「いや、Shitじゃなくて…」
鞠莉「うまい具合に逃げられると思ったのに…チカっち案外Smartね!」
千歌「もしかして馬鹿にされてるぅ!?」ガビーン
千歌「とーにーかく!さっきの質問に答えてくださいよ~」
鞠莉「う゛っ…」
千歌(声色がおかしいよ~!怪しい…)
千歌「鞠莉さんはダイヤさんとキ…」ズイイ…
鞠莉「あーーー分かった分かった分かったからぁ…そうな猛禽類みたいな目で私を睨みつけないでよチカっちぃ…」
☆
☆
鞠莉「無いわ」
千歌「嘘だ…」
鞠莉「どうしてぇ?」
千歌「だって鞠莉さん…2年ぶりにダイヤさんに会った時、物凄くベッタベタしてた」
鞠莉「うんうん!それでそれで?」ミミカシゲー
千歌「だからキスなんて当然のようにしているに決まっています!」
鞠莉「はぁぁぁぁぁ…チカっち…アレがベタベタしているように見える?」
鞠莉「スキンシップよスキンシップ、アメリカじゃあれが当たり前なの!内浦の田舎娘には理解しがたいだろうけど」
千歌「ふ~んだ!どーせ、田舎モンですよーだ!」
鞠莉「そう拗ねないの
大体胸を揉むくらいなら、曜ちゃんにもやった事あるし…何なら今チカっちに」
バンッ
千歌「曜ちゃんにもやったんですか!?」
鞠莉「えぇ、まぁそうだけど…どしたのぉ?机そんなに叩いてぇ…」
千歌「そーいう事、やめた方がいいんじゃないですか?」ヒリヒリ
千歌「まぁ、ダイヤさんにやるのは幼馴染だから100歩譲って分かります…身内みたいなものだし」
鞠莉「分かるんだ…でもせめて10歩ぐらいにした欲しいかな」
千歌「でも曜ちゃんにやるのはいけません!」
鞠莉「どぉしてよ?」
千歌「それはもちろん!果南ちゃんが悲しむからです!」
鞠莉「えぇ、まぁそうだけど…どしたのぉ?机そんなに叩いてぇ…」
千歌「そーいう事、やめた方がいいんじゃないですか?」ヒリヒリ
千歌「まぁ、ダイヤさんにやるのは幼馴染だから100歩譲って分かります…身内みたいなものだし」
鞠莉「分かるんだ…でもせめて10歩ぐらいにして欲しいかな」
千歌「でも曜ちゃんにやるのはいけません!」
鞠莉「どぉしてよ?」
千歌「それはもちろん!果南ちゃんが悲しむからです!」
鞠莉「…果南はそんなJealousyメラメラさせるような女じゃないわよ?
チカっちはどんな想像しているのか知らないけど」
千歌「言っときますけど、私も果南ちゃんと幼馴染ですからね」
鞠莉「…」
千歌「曜ちゃんが『鞠莉さんに胸を揉まれて気持ちよかった』とでも果南ちゃんに言ったらどうなります?」
千歌「曜ちゃんと果南ちゃん、果南ちゃんと鞠莉さん…それぞれの幼馴染同士で仲違いしちゃうかもしれませんよ?」
鞠莉「………」
千歌「それで一番辛い思いをするのは?果南ちゃんですよ」
鞠莉「もう少し自分の行動には気をつけるわ、大切な恋人のために」
千歌「あ、その分かればいいんです、そんな申し訳無さそうな顔されるとこっちまで申し訳なく…」アタフタ
千歌「すいません…後輩が、いや、ただの生徒が理事長に生意気な口を…」
鞠莉「何言ってるの?仲間じゃないの…言いたい事があったら包み隠さずズバズバ言い合うのが健全ですよ?」
鞠莉「千歌さんの言葉は私のHeartに染み渡りました…
そんな千歌さんに愛されているダイヤは世界で二番目の幸せ者ね…」
千歌「ちなみに一番は?」
鞠莉「もちろん!私に愛されている果南の事よ!」
千歌「ですよねー」ハハハ
鞠莉「そーそー…」HAHAHA
鞠莉「あ、一応言っとくけど」
千歌「ん?なんですか?」
鞠莉「向こうじゃオデコやほっぺに口付けるのは挨拶みたいなものだから」
鞠莉「つまり唇と唇がごっつんこ!
する行為だけが”キス”!なわけで…
だからつまり、私はダイヤとキスをしていないのよ!」
千歌「…ノーカンって言いたいわけですか?」
鞠莉「そうそう…ノーカウントノーカウント…だから、チカっちへの答えで嘘は言ってないわ」
千歌「む~…言いくるめられたような…」
千歌「分かりましたよ…
疑ってどうもすみませんでした」
鞠莉「分かればよろしい」
鞠莉「…私とダイヤはただの幼馴染、それ以上でもそれ以下でもないわ」
鞠莉「チカっちが一瞬想像したような事はない、絶対にね」
資料で口元を隠しながらつらつら話す鞠莉
口元が見えないため、笑っているのか怒っているのかは分からない
鞠莉「あ ら」 ガクッ
ズッコける鞠莉
千歌「一応鞠莉さんはダイヤさんと一番の親友ですし、聞いておきたかったでけです」
鞠莉「そう…」
シリアスな顔に戻る鞠莉
鞠莉「…」
鞠莉「そうじゃないでしょ?」
千歌「えっ?」
鞠莉「そんなだったらわざわざそんな事一々聞かないでしょーが!」
鞠莉「一々人の事を根掘り葉掘り詮索…
少なくとも、いつものチカっちはそういう無礼な人じゃ無かったと思うけど?」
千歌「…」
鞠莉「ビンゴ…チカっちビンゴぉ…」ビシッ
親指と人差し指で銃を形作り、千歌に対して向ける鞠莉
千歌「はぁ…敵わないやぁ…」
千歌「そーですよ、悩んでるんですよ、それもすっごく…」
鞠莉「…お話してちょーだい…?もっともぉーっと…」
鞠莉「私のシャイニーさで、みんなまぁるく納めてあげるから…」
千歌「ダイヤさんって私の事を本当に恋愛対象として見てくれてるのかなー?って不安になるんです」
千歌「結局私って子供じゃないですか…子供っぽいとよく言われるんですけど…」
千歌「だから大人なダイヤさんが子供な私に『ハイハイしょうがないですね』と
付き合ってくれてるだけなんじゃないかな…と」
千歌「心配で心配で…だってキスから先はした事ないんですよ!?もう付き合い始めて1ヶ月近く経つのに!」
ペラペラペラペラと、ダイヤに対する不満と自分の不安を
洗いざらい鞠莉の目の前で晒す千歌
それをただ黙って、千歌の目を見ながら聴き込む鞠莉
千歌「何というか…友達の延長で恋人になったっていう感じでね…」
鞠莉「そう…」
千歌「だから…何となくモヤモヤした不安で一杯になって…
だから鞠莉さんに色々聞いておきたくなったんです」
鞠莉「ねぇ…チカっち…?」
千歌「なんですか?」
鞠莉「今、これから私が、チカっちにキスをすると言ったら…どうする?」
千歌「…どうするって………」
鞠莉「…どうもしないの?」
鞠莉「…」
鞠莉「じゃあするから」
千歌「え」
千歌(えっ、鞠莉さんの顔が近づいていて…)
千歌「…」
鞠莉「…」
千歌(キスされちゃう…!ダイヤさん以外の人に…)
千歌「やっ…こないで…」バシッ
☆
☆
鞠莉「………いったー、手のひらで口を思いっきり叩かないでよ…」ヒリヒリ
千歌「すいません!すいません!つい…」
鞠莉「…んー、まぁチカっちの本心を引き出せたからいっか♪」フキフキ
千歌「本心…?」
鞠莉「そう………チカっち?」
千歌「はい…?」
鞠莉「私にキスされそうになった時…何を思った…?」
千歌「…」
鞠莉「教えて?」
千歌「…ダイヤさん」ボソッ
鞠莉「パードゥン?聞こえな~い」ミミカシゲー
千歌「ダイヤさんですよっ!!!」
鞠莉「私にキスされる事を無意識に拒否した
それはなぜか!チカっちの心の中にはダイヤが棲み着いているから!
こんな明確単純な理由ある?」
千歌「…」
鞠莉「ちなみに…チカっちが私にキスしようとしたら
問答無用でグーで殴るからね♪」
鞠莉「私の唇は果南専用だから☆」
千歌「えっ?でも今…」
鞠莉「チカっちは絶対拒否するって、信じていたからね♪」
千歌「鞠莉さん…」
千歌(認めざるをえないよ、こんな気持ち、友情の範疇じゃ絶対にないって)
千歌(さっきの鞠莉さんよりも近い、ダイヤさんの瞳
そんな瞳と、唇と、舌をお互い求めあってる事は事実)
千歌(お互い拒絶もしていないんだよ…でも…)
千歌「流されてるだけなのかな…雰囲気に…」
鞠莉「どうして?」
顔真っ赤にしてその場から逃げるような
超~~~が付くようなシャイな女の子なの」
鞠莉「アイドルが大好きなくせに
女の子同士が自分の目の前で過剰にイチャつくのは苦手なのよ
スクールアイドルって、どこもかしこもみんなレズなのに」
鞠莉「キスから先をしてくれないって言うけれど
それは今のダイヤからすると、最大限の行為だと思うわよ?
あの奥手なダイヤにしては」
鞠莉「それにね、ダイヤがあなたを子供扱いだっけ?そんな事はないわよ」
鞠莉「私や果南の前でチカっちの話をしている時のダイヤは
他のどんな話をする時よりも嬉しそうで、感情豊かで、熱が篭っていて…」
顔真っ赤にしてその場から逃げるような
超~~~が付くようなシャイな女の子なの」
鞠莉「アイドルが大好きなくせに
女の子同士が自分の目の前で過剰にイチャつくのは苦手なのよ」
鞠莉「スクールアイドルって、
どこもかしこもみんなレズなのにね♡」
鞠莉「キスから先をしてくれないって言うけれど、
それは今のダイヤからすると、最大限の行為だと思うわよ?
あの奥手なダイヤにしては」
鞠莉「それにね、ダイヤがあなたを子供扱いだっけ?
そんな事は絶対に無い」
鞠莉「私や果南の前でチカっちの話をしている時のダイヤは
他のどんな話をする時よりも嬉しそうで、感情豊かで、熱が篭っていて…」
自分の惚気になると口が達者なの…ダイヤって」
鞠莉「それにチカっちの幼馴染でもある果南が
幼馴染だから知っている千歌さんの情報を話したりすると
ダイヤの目にFireがメラメラバーニングしていのが分かるくらいだし…」
鞠莉「そんなだから、千歌さんを仲の良い後輩だの、子供だの思っているのは
ありえない話なのよ」
鞠莉「それにね…ダイヤは怖がってるのよ」
鞠莉「素直な気持ちを千歌さんに吐き出して、
それを拒否されたらどうしようっていう恐怖感」
鞠莉「無論、これは私の推測で、ダイヤが本当にどう思ってるかは闇の中だけどね
まぁ、幼馴染の勘?」
千歌(つまり、ダイヤさんは私の事を一番に思ってくれている)
千歌(でも、私に拒否されるのを恐れていて
そして私自身が何も抗議しないから
それをいい事に今の温い関係を継続している)
千歌(でも…)
千歌「あっ…私も手伝います!」ガタン
鞠莉「いーのいーの…それに、チカっちは一人で色々整理すべきよ?
それじゃあ…チャオ~☆」
バタン
千歌(整理、か…)
千歌(本当、鞠莉さんには敵わないな~…)
千歌「何もかもお見通しだな…私の事も…ダイヤさんの事も…」
千歌(ん?もう帰ってきたのかな?早い…)クルッ
ダイヤ「…」
千歌「ダイヤさん…?」
千歌(もの凄い目で私を睨んでるように見えるんですけど!)
ダイヤ「千歌さん…あなた…」
ダイヤ「さっきここで鞠莉さんと何をしていたのですか!?」
千歌「…見ていたのですか?」
ダイヤ「中から千歌さんと鞠莉さんの話し声が聞こえたので
こっそり覗いたら、二人が顔を近づけて…」
ダイヤ「そこから先は見ていません
逃げちゃいましたから」
ダイヤ「千歌さん…あなたまさか…」
千歌(どうしよう…それって勘違いしちゃってるよねぇ…)
千歌「…私はただ鞠莉さんにダイヤさんの事を聞いていただけですよ」
ダイヤ「私の事を理解するために
鞠莉さんとキスをする必要があったのですか?」
千歌「キスされそうになりました
でも、私は拒否しました」
ダイヤ「ふ~ん…どうだか」
千歌(カチーン)
ダイヤ「わっ…」
千歌「ダイヤさんが素直になってくれないから
鞠莉さんに相談していたんですよ!」
千歌「私は本当はダイヤさんに愛されていないんじゃないかって、
恋愛対象じゃないんのかって」ギリギリ
ダイヤ「ちょっ…壁にグイグイ押し付けないでください…」
千歌「あっ………すいません」パッ
ダイヤ「ふぅ…」
ダイヤ「貴女も悪いのですよ」
伝えないでいたら、
本来伝わったはずの事が伝わらずに消えてしまいます」
ダイヤ「貴女が普段から、その位熱く熱く
私に伝えてくれさえすれば
私もそれに何とか応えられましたわ」
千歌「何それ…じゃあ私が悪いの?」
ダイヤ「そうとも言いますね、私にも悪い所はありますが」
踏み出せなかった私も悪いのに…)
千歌(やるべきかな…やるべきじゃん…!
今やるべきでしょ…
私の心の中に溜まっていた台詞を…)
千歌(ダイヤさんはこんな私のために
お膳たてしてくれた…
本当、まだ駄目だなー私
どうしてもダイヤさんより1段下だぁ…)
千歌「じゃあ…!いいですか…?」
ダイヤ「はい、どうぞ?」
千歌「私は…ダイヤさんに愛されたい
ダイヤさんのトクベツになりたい
触れたい感じたいキスしたい…」
千歌「私をダイヤさんのモノにしてください…!」
ダイヤ「…」
千歌(言っちゃった…言っちゃった…///)
ちゅっ
千歌「キャッ♡」
千歌(ほっぺにキスされたぁ…♡)
ダイヤ「~~~~」ボソボソ
千歌「//////」
その後、耳元で囁かれた言葉に頭が沸騰して腰が砕けた
鞠莉さん知ってる…?
ダイヤさんって、恋人相手には限界なんてものは無いんだよ…
END
君は優秀だな
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