【ラブライブ!】穂乃果「おかえりなさい!ぅ絵里ちゃん!」
- 2020.04.23
- SS

ー居酒屋ー
絵里「あーっ、イライラする!」グビグビ
絵里「あの教授!ホーッントに酷いんだから」プンスカ
希「それはさっきも聞いたよ」
絵里「そうだったかしら?それじゃあ・・・・・・」
希「嫌な事を忘れたいのは分かるけど、飲み過ぎは毒やで」
絵里「そんなの分かってるわよ。分かってるけど、飲まないとやってられないのよ!」グビグビ
希「ちゃんとペース考えんと、また潰れるよ」ゴクゴク
絵里「なんの為に希を誘ったと思ってるの」グビグビ
希「あーあ。ウチは知らんで」
絵里「えへへー、いざとなったら希の家に泊めてもらうからー」ヘラヘラ
希「そんな事して穂乃果ちゃんは怒らへんの?」
絵里「・・・・・・」
希「もうすぐ0時過ぎるけど、心配してるんやない?」
絵里「飲む時はもっと遅く鳴る時もあるし、大丈夫よ」グビグビ
希「お酒飲んでるって、ちゃんと話してるん?」
絵里「・・・・・・そんなの希には関係ないでしょ」ムスッ
絵里「穂乃果もたまには1人になりたいと思ってるのよ。きっと」
希「そうかなー」
絵里「そうよ」
絵里「それに、最近はことりがよく遊びに来るのよね」
希「あれ?ことりちゃんって海外なんじゃ」
絵里「ええ。ことりは用事で帰って来てるって言ってるけど、たぶん穂乃果に会いに来てるのよ」
絵里「穂乃果が嬉しそうだから、とやかく言いたくはないんだけど・・・・・・」
希「えりちが妬くなんて、珍しい事もあるもんやね」ニコニコ
絵里「・・・・・・」ムスッ
希「でも、今日ぐらいは早めに帰ってあげた方がいいとちゃう?」
絵里「今日?」
希「今日、というか昨日やけどね。21日」
絵里「21日・・・・・・なにかあったかしら?」キョトン
希「はぁ」
絵里「なによ!教えなさいよ」ユサユサ
希「ウチからは言えんよ」
絵里「なんでよ」ムスッ
希「帰ったら分かると思うよ」
絵里「・・・・・・まあいいわ」
絵里「それより全然飲んでないじゃない!」
希「ウチはほどほどにしか飲まへんし」
絵里「もっと飲めー!」
希「イヤや」
ー深夜2時頃・希の家ー
絵里「はぁー、気持ちいい」ゴロン
希「結局こうなるんやから」ハァ
絵里「希の匂いがするわ」スンスン
希「ところで、穂乃果ちゃんに連絡せんでいいん?」
絵里「うん・・・・・・明日、朝に、す・・・・・・」スヤスヤ
希「・・・・・・ウチからメールしとこ」ピッピッ
ー翌朝ー
絵里「あぁーっ、頭痛い」ガンガン
希「おはよ、やっと起きたんやね」
絵里「・・・・・・どうして希が家に居るの?」
希「ウチの家にえりちがおるんよ」
絵里「あー・・・・・・ごめんなさい」
希「反省してるんやったら、次から気を付けて」
絵里「はい」ガンガン
絵里「お水を貰えるかしら?」
希「はいはい」ジャー
絵里「ありがとう」ゴクゴク
希「起きて早々で悪いんやけど、そろそろ大学行かなアカンから帰ってくれる?」
絵里「もうそんな時間なのね」ゴロゴロ
希「穂乃果ちゃんには、ウチからもメールしといたよ」
絵里「かさねがさね、すみません」ペコリ
希「はいはい」
希「帰ったらちゃんと穂乃果ちゃんにも謝るんよ」
ー絵里(穂乃果)の家ー
ガチャ
絵里「あれ?」(鍵が掛かってる)
絵里(もう大学に行ったのかしら)
カチャカチャ
ガチャ
絵里「た、ただいまー」チラッ
シーン
絵里「ほのかーっ」
シーン
絵里(出掛けてるみたいね)バタン
絵里(まだ頭痛いし、寝てよ)
絵里(穂乃果が帰ってきたら起こしてくれるわよね)ゴロン
ガンガン
絵里(とりあえず、今は寝ましょ)スッ
ー夕方ー
絵里「ふあー。んーっ」ノビノビ
絵里「頭痛は治まったけれど・・・・・・」(穂乃果はまだ帰って来てないのかしら)
絵里「ほのかー?」
シーン
絵里(心配ね・・・・・・電話してみましょう)ピッ
Trrrrrrr
絵里「うーん、どうしたのかしら」
絵里(留守電にも繋がらないって事は、バイトで電源入れたままとか?)
絵里(おっちょこちょいな穂乃果だもの、十分にあり得るわね)
グゥ
絵里(そういえば、今日は水しか飲んでなかった)
絵里「なにかないかしら・・・・・・ん?」パサッ
絵里(書類かしら?まったく穂乃果は)ハァ
絵里ちゃんへ
どうして昨日は早く帰って来てくれなかったの?ずっと待ってたのに。もしかして、忘れちゃってたのかな。穂乃果との時間より、他のお友達と遊ぶ方が楽しかったのかな。
帰るのが遅い日はお互いにあるし、お友達とのお付き合いも大事だけど、もう少し
今夜はことりちゃんのお家に泊まります。
穂乃果より
絵里「えっ・・・・・・え?」ポカン
ーことりの実家ー
絵里(急いでここまで来たみたのはいいけど、なんて言えばいいのかしら)
絵里「素直に謝れば、きっと許してくれるわよね」ドキドキ
ピンポーン
『はい』
絵里「夜分遅くにすみません。絢瀬絵里と申します、南ことりさんはご在宅でしょうか?」
『・・・・・・ちょっと待っててね』
絵里「・・・・・・」
ガチャ
母「久しぶりね、絢瀬さん」ニコニコ
絵里「お、お久しぶりです。あの、ことりさんは」ペコリ
母「ことりなら海外のハズだけど・・・・・・なにかあったの?」
絵里「ちょ、ちょっと、その・・・・・・」アセアセ
絵里「ここには帰って来ていないんですか?」
母「ここには顔を見せに来る程度なのよ」
母「帰って来てるなら、借りたままにしてある小さなアパートに居るんじゃないかしら?」
絵里「じゅ住所って分かりますか?」アセアセ
母「ふふっ。そんなに焦らなくても、ちゃんと教えてあげるわよ」ニコニコ
絵里「すみません」///
母「何があったかは聞かないけれど、絢瀬さんらしくないわね」カキカキ
絵里「私らしく、ですか?」
母「ええ。生徒会長だったあなたは、何事にも冷静で責任感をもって行動していたわ」カキカキ
絵里「責任・・・・・・」
母「もっとも、私が知っているのは学院内だけだから、本当の絢瀬さんはもっと違うのかもしれないわね」
絵里「・・・・・・」ウツムキ
母「はい。住所と簡単な地図よ」
母「頑張ってね」フフッ
絵里「ありがとうございます」ペコリ
絵里(責任・・・・・・恋人の責任、一緒に住む責任)トボトボ
ー回想ー
穂乃果「ええっ?!絵里ちゃんって穂乃果のこと好きだったの?!」///
穂乃果「で、でもでも、本当に穂乃果でいいの?」アセアセ
穂乃果「おっちょこちょいだし、頭も良くないし、忘れ物も多いし」シュン
穂乃果「ううん、穂乃果も、その、すっ好き!だけど」///
穂乃果「えへへ、ありがとう」///
穂乃果「うん!改めてよろしくお願いします」テレテレ
穂乃果「絵里ちゃん、もうすぐ卒業しちゃうんだよね」ウツムキ
穂乃果「ううん、絵里ちゃん達が居なくなっても頑張るよ!頑張るけど・・・・・・やっぱり寂しいかな」ギュッ
穂乃果「なーに?」キョトン
穂乃果「一人暮らし、するの?」
穂乃果「えっえっ?!遠くに行っちゃうの?!」アワアワ
穂乃果「よ、良かったぁ」ホッ
穂乃果「それならどうして引っ越すの?」
穂乃果「うんうん!いいなー、穂乃果も早く一人暮らししたいよー」
穂乃果「ん?」キョトン
穂乃果「えっ、えええっ?!」///
穂乃果「そ、それってど、どどど同棲ってこと?!」
穂乃果「るーむしぇあ?」
穂乃果「ふむふむ」
穂乃果「行く!ちゃんと音乃木坂学院を卒業して、大学に入って!ぅ絵里ちゃんと同棲する!」キラキラ
穂乃果「えへへ、よーし!やる気出てきたー!」
穂乃果「お、おじゃましまーす」ソワソワ
穂乃果「えっ」
穂乃果「そ、そっか」アセアセ
穂乃果「た、ただいま!」テレテレ
穂乃果「えへへ」
カチッカチッ
穂乃果「絵里ちゃん遅いなー」シュン
Trrrrrr
穂乃果「ぅ絵里ちゃんだ!」ピッ
穂乃果「もしもし?」ウキウキ
穂乃果「あっ、そうなんだ・・・・・・何時頃に帰れそう?」シュン
穂乃果「お仕事だもんね、仕方ないよ」
穂乃果「絵里ちゃ、あっ」(切れちゃった)
ガチャ
穂乃果「・・・・・・」コソコソ
穂乃果「え、ぅ絵里ちゃん?!まだ起きてたの?!」ビクッ
穂乃果「えっと、深夜の1時です」シュン
穂乃果「それがその、バイト先の先輩に無理やり誘われて」アセアセ
穂乃果「電池切れちゃってて・・・・・・本当にごめんなさい」ペコリ
穂乃果「ちっ違うよ!先輩なんかより、絵里ちゃんの方が大事だもん!」
穂乃果「・・・・・・どうしてそんなに疑うの?」ウツムキ
穂乃果「し、心配かけたのは私が悪いけど、少しは穂乃果の事も信用してよ!」
穂乃果「それに絵里ちゃんだって、連絡なしに遅くなる事だってよくあるじゃん!」
穂乃果「穂乃果のこと疑ってるけど、絵里ちゃんだってもしかしたら穂乃果に隠れて」ムスッ
穂乃果「あっ、ちがっ!そうじゃなくて」アセアセ
穂乃果「うぅ~、もういいっ!」バンッ
穂乃果「食べてきたから要らない!あと、今日は穂乃果の部屋に入って来ないで!」バンッ
穂乃果「ううん、穂乃果の方こそごめんなさい」ペコリ
穂乃果「穂乃果も最近忙しくて、勝手にイライラしてた・・・・・・」シュン
穂乃果「えっと、お詫びっていうのも違うかもしれないんだけど」
穂乃果「来月の21日、空けておいてくれる?」
穂乃果「ホントッ?約束だからね!」ニコニコ
穂乃果「・・・・・・それは、えーっと、内緒かな?」ニコニコ
穂乃果「あっ、出来ればいいんだけど。その、22日も空けておいてくれると嬉しいかなー」モジモジ
穂乃果「ダーメ!でも楽しみにしててね」ワクワク
ー回想終わりー
絵里「・・・・・・今日って」ピッ
”22日”
絵里「あっ、あああああっ?!」
絵里「ああ・・・・・・」(私って・・・・・・最低だ)ウルウル
ーことりのアパートー
絵里(来ちゃったけど、許される道理がない)
絵里「本当、どうしたら」ボソッ
絵里「・・・・・・」プルプル
絵里(指が震えて呼び鈴が押せない)アセアセ
穂乃果「行こっか」ガチャ
ことり「あっ、スマホはちゃんと持ってる?」
穂乃果「だいじょう、あっ」
絵里「あっ」
ことり「穂乃果ちゃん?どうし」
絵里「ほ、ほの」
バンッ
絵里「・・・・・・」(帰ろう)トボトボ
ー10月21日・夕方ー
ガチャ
穂乃果「ただいまー」キョロキョロ
穂乃果「絵里ちゃーん?まだ帰ってないよねー?」
シーン
穂乃果「よしっ」タッタッタッ
穂乃果(絵里ちゃんが帰ってくるかもしれない6時までが勝負だよ!)
穂乃果「ふふっ」(絵里ちゃんってば、自分の誕生日を忘れるなんて)ニコニコ
穂乃果(サプライズ誕生日で良い雰囲気になれば、また前みたいに・・・・・・)
穂乃果「よーし!やるぞー!」
カチャッ
穂乃果「ふぅ」チラッ
”5時45分”
穂乃果「あっ、そうだ!」テクテク
穂乃果(帰ってくる前には連絡してくれるハズだから)ポチポチ
”新着通知なし”
穂乃果「ぅ絵里ちゃん!もういつ帰って来てもいいよー」ジー
穂乃果「ってスマホ眺めてても仕方ないか」タハハ
穂乃果(料理は温めればいいし、ケーキもカモフラージュして冷蔵庫に入れてあるし)
穂乃果(プレゼント・・・・・・喜んでくれるかな)テレテレ
穂乃果「うぅ~、待ち遠しいよー」ウズウズ
ー8時頃ー
カチッカチッ
穂乃果「遅いなー」シュン
穂乃果(メールもないし、なにかあったのかな)ソワソワ
穂乃果(電話して・・・・・・ううん、ちゃんと約束してくれたもんね)
穂乃果「もうちょっと待ってみよっと」ワクワク
ー10時頃ー
穂乃果(電話しよう)ポチポチ
穂乃果(事故とかに遭ってたら大変だし、もしかしたらバイトが入ったのかもしれないし)
Trrrrrrrr
穂乃果(まだかなまだかな)ソワソワ
Trrrrrrrr
穂乃果「・・・・・・」
Trrrrrrrr
穂乃果「うーん、どうしちゃったんだろう」シュン
ピンポーン
穂乃果「!!」ビクッ
穂乃果「絵里ちゃんだ!」ウキウキ
ガチャ
穂乃果「もぉー、遅いよー」ニコニコ
ことり「こんばんわ、穂乃果ちゃん」ニコニコ
穂乃果「あっ、えっ、えっと、ことりちゃんだったんだ」アセアセ
ことり「はいっ、ことりですよぉ」
穂乃果「ど、どうしたの?こんな夜中に」アセアセ
ことり「ごめんねぇ」
ことり「でも、どうしても穂乃果ちゃんに会いたくなっちゃって」
穂乃果「あっ、入って入って」
ことり「う、ううん!本当に顔を見に来ただけだから」アセアセ
穂乃果「それだけの為に帰って来たの?」
ことり「穂乃果ちゃんに会いたかったのが半分、もう半分はこっちのアパートを引き払いに来たの」
穂乃果「そうなんだ・・・・・・もう、ずっと向こうに?」
ことり「分からないけどぉ、たぶんそうなるかな」
穂乃果「・・・・・・寂しくなるね」シュン
ことり「大丈夫だよっ」
ことり「時間があれば帰ってくるし、他のみんなにもまた会いたいから」
ことり「それに、穂乃果ちゃんには絵里ちゃんが居るから寂しくないよねっ」
穂乃果「・・・・・・」ピクッ
穂乃果「そ、そうだ!ミューズのみんなでさ、また集まろうよ!」アセアセ
穂乃果「年末とかだったら、みんなも都合つけてくれるよね!」
ことり「わぁ~、楽しみだなぁ」ニコニコ
穂乃果「本当にあがっていかなくていい?お茶ぐらいしかないけど」
ことり「うん・・・・・・今日は大事な日、だよね?」ウツムキ
ことり「穂乃果ちゃんと絵里ちゃんの邪魔はしたくないなぁって」
穂乃果「そう、だね」シュン
ことり「・・・・・・なにかあったの?」
穂乃果「う、ううん!なんでもないよ!」アセアセ
ことり「絵里ちゃんとルームシェアしてるんだよね?」
穂乃果「そうだよ!」
ことり「物音が全然しないけどぉ、もしかしてまだ帰ってきてない?」チラッチラッ
穂乃果「・・・・・・うん」
穂乃果「も、もうすぐ帰って来てくれるハズだから!」
穂乃果「いつもより早く帰ってきてくれるって」
穂乃果「約束して」ウルウル
ことり「穂乃果ちゃんが良かったらなんだけど、ことりのお家に来ませんか?」ナデナデ
穂乃果「ことりちゃんの、お家?」ゴシゴシ
ことり「すぐ近くだし、引き払う前に1人でパーティでもしようかなって思ってたの」
ことり「穂乃果ちゃんが来てくれたら、嬉しいなぁって」ニコニコ
穂乃果「で、でも、絵里ちゃん待ってないとダメだし」アセアセ
ことり「メモを残しておけば大丈夫だよぉ」
ことり「それに、夜中まで鍵も掛けずに女の子1人って危ないよ?」
穂乃果「あっ、それは、閉め忘れてて」アセアセ
ことり「ねぇ、おねがぁい」
ことり「日本を離れる前に、穂乃果ちゃんの顔をもぉ~っとよく見ておきたいんだぁ」
穂乃果「そ、それなら、穂乃果の家でも」
ことり「うーん、言っちゃうおうかな」
穂乃果「??」キョトン
ことり「実はぁ、海未ちゃんもことりのお家に来てくれてるのぉ」
ことり「内緒にして驚かそうって思ってたんだけど、失敗しちゃった」ニコニコ
穂乃果「そう、なんだ・・・・・・」
ーことりの家ー
ガチャッ
ことり「ただいまー」
海未「おかえりなさい。穂乃果には会えましたか?」
ことり「えへへ、それがぁ」
穂乃果「う、海未ちゃん、久しぶりー」チラッ
海未「穂乃果ッ?!」ビクッ
ことり「連れて来ちゃった♪」
穂乃果「お、お邪魔します」ソワソワ
海未「ダメではありませんか!あれほど、穂乃果と絵里の邪魔をしてはいけないと」
穂乃果「そ、そのことなんだけど」
海未「そうだったのですね」
穂乃果「あはは・・・・・・ホント、いつも空回りばっかだよね」シュン
海未「穂乃果は何も変わっていないと思ってましたが、久しぶりに会うとやっぱり違いますね」
穂乃果「そ、そうかな?」
ことり「うーん、ちょっと遠慮深くなっちゃったかなぁ」
海未「それに、後ろ向きな発言も多くなった気がします」
海未「以前は周りなんか気にせず、どこまでも突っ走っていましたよ」
ことり「うんうんっ。私たちはいつも振り回されっぱなしで」
穂乃果「ご、ごめんなさい」アセアセ
海未「そうやってすぐ謝るのが穂乃果らしくありません」
ことり「えぇー!そんなことないよー!って」
ことり「いつもの穂乃果ちゃんなら、言ってたんじゃないかなぁ」
海未「全く似ていませんね」
穂乃果「えっ?!今の穂乃果の真似だったの?」
ことり「うーん、練習したんだけどなぁ」ニコニコ
穂乃果「ど、どうして練習してるの?」
ことり「なんとなく、かな」
海未「ことりも寂しいのですよ」フフッ
穂乃果「そっか・・・・・・」シュン
ことり「でもぉ、今はぜ~んぜん寂しくありませんっ」ニコニコ
穂乃果「こうしてると、なんだか高校生に戻ったみたいだね」
海未「アレからまだ半年ほどしか経っていませんが、すごく昔のような気がします」
グゥ
「・・・・・・」
海未「誰ですか?これから思い出話に花を咲かせようとしていたところに」ジー
穂乃果「あはは・・・・・・まだ晩ご飯食べてないんだった」テレテレ
ことり「ふふっ」
ことり「出来合いの物しかないけど、温めるから少しだけ待っててねぇ」
ことり「海未ちゃんも食べる?」
海未「はい。いただきます」
穂乃果「そういう海未ちゃんも変わったよね」
海未「そうですか?」キョトン
穂乃果「いつもの海未ちゃんなら、穂乃果の顔を見る度に”宿題はちゃんと済ませましたか?”とか」
穂乃果「”また寝坊ですか”とか、お説教ばっかりだったから」
海未「もう高校生ではないのですよ?さすがの穂乃果も、寝坊なんてしていませんよね?」ジー
穂乃果「う、うん・・・・・・時々しか」アセアセ
海未「ダメじゃないですか」ハァ
穂乃果「で、でも!私が当番の時は朝ご飯準備して、絵里ちゃんも起こしてあげるぐらい早起きしてるもん!」
海未「奇跡ですね」
穂乃果「努力の成果だよ!」ムスッ
ー0時頃ー
穂乃果「あははは」
海未「あっ、そろそろ私は帰りますね」
穂乃果「えー!もう帰っちゃうの?」
海未「もう日をまたぎましたし、眠いです」
ことり「もうそんな時間かぁ、早いねー」
穂乃果「ねー」
海未「穂乃果も帰るなら送って行きますよ」
穂乃果「・・・・・・」チラッ
”新着通知なし”
ことり「穂乃果ちゃんは、お泊まりしてくれるんだよね?」
穂乃果「・・・・・・うん」
ことり「わぁ~い」
穂乃果「あっ、でももうこの部屋は出て行っちゃうんだよね」アセアセ
ことり「荷造りは明日するし、鍵を返すのは明後日だから大丈夫だよぉ」
穂乃果「じゃあ、朝まで喋りつくそう!」
ことり「おぉー♪」
海未「ほどほどにしてくださいね」
海未「それでは」
穂乃果「今度は、穂乃果が海未ちゃんに会いに行くね!」
海未「レポートは手伝いませんよ?」
穂乃果「海未ちゃんも素直じゃないよねー」ニコニコ
ことり「だねー」ニコニコ
海未「来るならちゃんと連絡してから来てください」
穂乃果「分かってるよー」ニコニコ
海未「それでは、おやすみなさい」ガチャ
「おやすみなさーい」
バタン
ピピッ
穂乃果「!!」ビクッ
穂乃果「あっ、スマホどこだっけ」アセアセ
ことり「右手に握りしめてるのは?」
穂乃果「あっ・・・・・・あはは」アセアセ
ことり「変な穂乃果ちゃん」ニコニコ
穂乃果「・・・・・・」ドキドキ
ポチポチ
穂乃果「あっ」
穂乃果(絵里ちゃん、希ちゃんの家に泊まってるんだ・・・・・・)シュン
ことり「ほーのーかーちゃん?」
穂乃果「あっ、えっと、なに?」アセアセ
ことり「スマホばかりじゃなくて、ことりにもかまってくれないと寂しいよぉ」シュン
穂乃果「ご、ごめんね」ポチッ
ことり「・・・・・・」
ーーー
穂乃果「ふぁあー」アクビ
ことり「そろそろ寝よっか」
穂乃果「うーん、そうだねー」ゴロン
ことり「そんな所で寝ちゃったら風邪引いちゃうよぉ」アセアセ
ことり「あっ」
穂乃果「どうしたの?」キョトン
ことり「お布団、1つしかないんだった」アセアセ
穂乃果「うーん、穂乃果はここで寝るから、ことりちゃんが使っていいよ」
ことり「・・・・・・」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「あっ、ううん!穂乃果ちゃんこそ、お客さんなんだからお布団使って」
穂乃果「それだと、ことりちゃんが風邪引いちゃうでしょ?」
ことり「でも、穂乃果ちゃんが」
穂乃果「それじゃあ・・・・・・一緒に寝る?」
ことり「・・・・・・いいの?」
穂乃果「お互いに風邪引いちゃったら大変だもん・・・・・・しょうがないよ」
ことり「で、でもぉ」アセアセ
穂乃果「絵里ちゃんの事?」
ことり「う、うん」シュン
穂乃果「大丈夫だよー、そんな事で目くじら立てたりしないよ」ニコニコ
穂乃果「実はね、絵里ちゃんと少し前に喧嘩したんだ」
ことり「えぇ?!」ビクッ
穂乃果「絵里ちゃんとあんな言い合いしたのなんて、初めてだったかも」
ことり「だから今日も」
穂乃果「あっ、仲直りはすぐにしたよ!」
穂乃果「それまでの絵里ちゃんは少しだけ嫉妬深かったけど、今は穂乃果の事を信頼してくれるようになったんだー」
穂乃果「だからかな。今までは事あるごとに連絡してたのに、今は必要最低限だけになっちゃって」タハハ
穂乃果「うまく言えないけど、お互いに距離があるって感じで」
ことり「・・・・・・」
穂乃果「ちょっとだけ、寂しいかな」ウルウル
ことり「絵里ちゃんには、ちゃんと寂しいって言ってる?」
穂乃果「・・・・・・」フルフル
ことり「穂乃果ちゃんらしくないよ」ナデナデ
ことり「もっと頼ってもいいんじゃないかな?」
穂乃果「絵里ちゃんも忙しいし、穂乃果ももう大学生だもん。負担かけたくないよ」ウルウル
ことり「ワガママ言わないでって、絵里ちゃんに言われたの?」ナデナデ
穂乃果「う゛う゛ん」ポロポロ
ことり「それじゃあ、こういうのはどうかな?」
ことり「絵里ちゃんに頼るんじゃなくて、お話をするの」ニコニコ
穂乃果「おはなし?」フキフキ
ことり「穂乃果ちゃんの気持ち、ちゃんと絵里ちゃんに話そ?」
穂乃果「で、でも、早く帰ってくる日も少ないし、穂乃果だって遅くなる日もあるし」アセアセ
ことり「疲れてる絵里ちゃんを見ると、遠慮しちゃう?」
穂乃果「う、うん」ウツムキ
ことり「それって、一緒に住んでる意味あるのかな」
穂乃果「え?」
ことり「ず~っと一緒に居たいって思ったから、一緒に住んでるんだよね?」
穂乃果「う、うん」///
ことり「ただ一緒に居るだけで幸せなら、それでも良いと思うけどぉ」
ことり「穂乃果ちゃんは寂しい」
穂乃果「・・・・・・」ウツムキ
ことり「もっとワガママになっちゃおうよ」ニコニコ
穂乃果「そ、それだと絵里ちゃんが」
ことり「絵里ちゃんは穂乃果ちゃんより1年も大人ですっ」
ことり「辛い時は辛い、悲しい時は悲しいってちゃんと言ってくれるハズだよ」
穂乃果「で、でも!絵里ちゃん優しいし、気を遣って無理しちゃうかもしれないし」オドオド
ことり「もぉ~っ」
ことり「穂乃果ちゃん、さっきから”でもでも”ばっかりだよ?」ムスッ
穂乃果「ご、ごめん」シュン
ことり「・・・・・・優しい絵里ちゃんなんだから、ちゃんと穂乃果ちゃんの気持ちも分かってくれるよ」ナデナデ
穂乃果「・・・・・・うん」ボソッ
ことり「今日は遅いし、寝よっか」
穂乃果「・・・・・・」ゴロン
ことり「おやすみなさい」
カチッ
ー翌日・昼頃ー
ことり「んっん~」モゾモゾ
穂乃果「あっ、おはよー」
ことり「んー、ホノカチャン?」ゴシゴシ
穂乃果「朝、というかもうお昼だけど、ご飯作ってみたよ」カチャカチャ
ことり「わぁ~っ」キラキラ
ことり「コレ全部、穂乃果ちゃんが作ったの?」
穂乃果「えへへ、本当に簡単な物だけど」
ことり「そんなことないよぉ、とっても美味しそう」ニコニコ
穂乃果「召し上がれ」ニコニコ
ーーー
「ごちそうさまでした」
穂乃果「あっ、もうこんな時間!?」アセアセ
ことり「何か用事?」
穂乃果「うん!午後からアルバイトのシフトが入ってて」アセアセ
ことり「そうなんだ・・・・・・」
ことり「後片付けはことりがやっておくから」ニコニコ
穂乃果「ごめんね!それじゃあ、行ってきます」ガチャ
バタン
ことり「いってらっしゃい、穂乃果ちゃん」フリフリ
ー夕方・ことりの家ー
ことり「これでよしっと」
穂乃果「ただいまー!」ガチャ
ことり「おかえりなさい」ニコニコ
穂乃果「後片付け任せちゃってごめんね」アセアセ
ことり「ううん、全然大丈夫だよぉ」
穂乃果「あっ、もう荷造り終わっちゃたんだ」
ことり「もしかして手伝いに来てくれたの?」
穂乃果「うん!それと・・・・・・」キョロキョロ
穂乃果「やっぱりここに忘れてたんだー、良かった。落としちゃったのかと思ったよー」ホッ
ことり「スマホは大事な物なんだから、置き忘れちゃダメですよぉ」ニコニコ
穂乃果「えへへ、いつも気を付けてはいるんだけど、ついつい」タハハ
ことり「穂乃果ちゃんらしいね」ニコニコ
ことり「他にもう忘れ物はないよね?」
穂乃果「た、たぶん」アセアセ
Trrrrrrrrr
穂乃果「わわっ?!」ビクッ
”絵里ちゃん”
穂乃果「・・・・・・」
ことり「出なくていいの?」
穂乃果「あはは・・・・・・」
Trrr
「・・・・・・」
穂乃果「こ、ことりちゃん」
ことり「ん?」
穂乃果「まだ、もう少しここに居てもいいかな」
ことり「全然大丈夫だよぉ」ニコニコ
ーーー
ことり「穂乃果ちゃん、そろそろいーい?」
穂乃果「う、うん。あんまり長く居ると迷惑になっちゃうもんね」アセアセ
ことり「め、迷惑なんかじゃないけど」アセアセ
ことり「今日は空港近くのホテルに泊まるから」
穂乃果「そうなんだ・・・・・・引っ越しは明日だっけ」
ことり「うん。荷物とかは全部業者さんに任せちゃうから、今日でこのお部屋とはお別れなんだぁ」
穂乃果「あっ、明日に発つんだよね?」
ことり「うん、朝の便で」
穂乃果「空港までお見送りするよ!何時頃に行けばいいかな?」
ことり「ううん、大丈夫」
穂乃果「で、でも」アセアセ
ことり「お別れみたいで、余計に寂しくなっちゃうから」シュン
穂乃果「うん・・・・・・分かった」
ことり「あっでも、駅までは一緒に来てくれると嬉しいかなっ」
穂乃果「うん!それぐらいならお安いご用だよ!」
穂乃果「荷物も1人じゃ大変だもんね」ニコニコ
ことり「キャリーバッグ1つだけだけどね」ニコニコ
穂乃果「えー、でも階段とか大変でしょ?穂乃果が持ってあげるって」
ことり「ふふっ、ありがとう」
穂乃果「うん!それじゃあ行こっか」ガチャ
ことり「あっ、スマホはちゃんと持ってる?」
穂乃果「だいじょう、あっ」
絵里「あっ」
ことり「穂乃果ちゃん?どうし」
絵里「ほ、ほの」
バタンッ
穂乃果「あ、ああ、あああ」アワアワ
ことり「今の、絵里ちゃんだったよね?」
穂乃果「そ、そうかな?」アセアセ
ことり「ちゃんとお話しないとダメですよぉ?」ニコニコ
穂乃果「ま、待って!心の準備が」ドキドキ
ことり「穂乃果ちゃんなら大丈夫だよっ」ナデナデ
ことり「また絵里ちゃんとラブラブになれるよ」
穂乃果「う、うん!」ドキドキ
ガチャ
穂乃果「絵里ちゃ」
シーン
ことり「帰っちゃったのかな?」キョロキョロ
ー最寄り駅ー
穂乃果「よいしょっと」
ことり「ありがとう、穂乃果ちゃん」ニコニコ
ことり「おかげで、楽しい思い出ができましたっ」カラカラ
穂乃果「ほ、穂乃果も入場券買ってくるよ」ソワソワ
ことり「ダーメッ」ニコニコ
穂乃果「・・・・・・」
ことり「・・・・・・またね、穂乃果ちゃんっ」フリフリ
カラカラ
穂乃果「またね!ことりちゃーん!」ブンブン
ガチャ
絵里「!!」ビクッ
穂乃果「ただいま」ボソッ
絵里「ほ、穂乃果ッ!」ドタドタ
穂乃果「絵里ちゃん・・・・・・」
絵里「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」ドゲザ
絵里「ビンタでも張り手でも受ける覚悟はできているわ」プルプル
穂乃果「絵里ちゃん。顔、上げて」
絵里「は、はい!」ガクガク
ギュッ
絵里「ほ、のか?」キョトン
穂乃果「ことりちゃん、行っちゃった」ギュー
絵里「・・・・・・そう。でもまた帰ってくるんでしょ?この前も」
穂乃果「向こうの大学卒業するまでは、戻れないかもって」ウルウル
絵里「辛いわよね」ナデナデ
穂乃果「昨日は勝手に居なくなったりしてごめんなさい」ギュッ
絵里「穂乃果は謝らないで。約束をすっぽかした私が悪いのよ」
穂乃果「ううん。本当はいつまでも待ってるつもりだった」
穂乃果「だけど、ことりちゃんが来て、海未ちゃんも居るって言われて」シュン
穂乃果「寂しい、悲しい気持ちをどうにかしたくて」ウルウル
絵里「そうさせてしまったのは私の責任よ。自分を責めないで」ナデナデ
絵里「口喧嘩した日のこと、覚えてる?」
穂乃果「穂乃果が夜中に帰ってきた日、だよね」ウツムキ
絵里「すぐに仲直りできたと思っていたけれど、お互いによそよそしくなっちゃって・・・・・・寂しかったわ」
穂乃果「絵里ちゃんもだったんだ」ボソッ
絵里「それからの穂乃果は、私を全く頼ってくれなくなった」
絵里「1人で頑張っているんだし、無駄な手助けはしない方が穂乃果の為になるって思ってたの」
絵里「それに穂乃果の事だから、そのうち助けを求めてくるだろうって」
絵里「でも、いつまで経っても頼ってきてはくれなかった。だから私も、だんだんと学校やバイトを優先するようになっていったの・・・・・・ごめんなさい」ペコリ
絵里「穂乃果と一緒に住んでいるのに、恋人なのに・・・・・・」ウルウル
穂乃果「寂しかったのは本当だけど、絵里ちゃんも寂しかったんだよね」ナデナデ
穂乃果「だから、頼らないようにってばっかり考えてた穂乃果も悪い!」
穂乃果「ことりちゃんに怒られちゃったんだ。もっとちゃんと話し合わないとダメだって」タハハ
絵里「そうね・・・・・・ことりの言う通り、もっと話し合わないとダメね」
絵里「穂乃果、これからはもっと本音を私にぶつけて、もっと頼りにしてちょうだい!」
穂乃果「うん!絵里ちゃんも、穂乃果をたくさん頼ってね!」ニコニコ
絵里「また喧嘩しちゃうかもしれないわね」ニコニコ
穂乃果「もしそうなっても、次はしっかりと仲直りできるよ!」
絵里「そうね」フフッ
穂乃果「・・・・・・また、前みたいにラブラブになれるよね?」
絵里「ええ、必ず」ギュッ
穂乃果「・・・・・・うん」ギュッ
絵里「それでね、さっそくだけど穂乃果に相談があるの」ウツムキ
穂乃果「ドンと来て!でも、穂乃果に解決できるかな」タハハ
絵里「ルームシェア、辞めにしましょ」
穂乃果「・・・・・・えっ」
絵里「さっきも言ったけれど、もう絶対に穂乃果を蔑ろにしたり悲しませるような事はしたくない」
絵里「でも、バイトで帰りが遅くなる時だってあるし、友達の付き合いでどうしても断れない用事もあると思う」
穂乃果「そ、それは仕方ないよ・・・・・・穂乃果だってそういう時あるし」
絵里「穂乃果はこの家で、1人で居る時は寂しくない?」
穂乃果「・・・・・・ちょっとだけ」ウツムキ
絵里「私はすごく寂しい。それに、無性に不安になる時もあるの」
穂乃果「だから、辞めるの?」ウルウル
絵里「私から誘ったのに・・・・・・自分勝手よね。ごめんなさい」
穂乃果「嫌だよ・・・・・・」
穂乃果「お酒飲み過ぎても怒らないよ?帰り遅くなっても大丈夫だよ!」
穂乃果「だから、もう少しだけ頑張ってみようよ!2人で乗り越えようよ」ギュッ
絵里「穂乃果は大学で新しい友達も出来たでしょ?最近ちゃんと遊んでる?」
穂乃果「・・・・・・みんなは、私と絵里ちゃんの関係知ってるから大丈夫だもん」ウルウル
絵里「私を大事にしてくれるのは嬉しいわ。でも、それで他の友達と疎遠になるのは悲しいと思わない?」
穂乃果「・・・・・・」
絵里「今は、大学生の時にしか出来ない事をやりましょ?お互いにね」
穂乃果「うぅ~、絵里ちゃんと離れ離れになるのはやっぱり寂しいよ」ムスッ
絵里「寂しくなったら会いに来て?私も寂しくなったら会いに行くわ」ニコニコ
絵里「夜中でも明け方でも、いつでも来ていいわよ」
穂乃果「うん・・・・・・」ギュッ
穂乃果「え、ぅ絵里ちゃんも!穂乃果の家にいつでも来ていいから!」
絵里「それは嬉しいけれど、ご家族に迷惑じゃないかしら?」アセアセ
穂乃果「穂乃果から説明しておくから大丈夫だよ!」
絵里「ありがとう」ニコッ
穂乃果「絵里ちゃんやお友達も大事だけど・・・・・・家族も大切だもんね」ウツムキ
絵里「甘えられるのなんて、今のうちよ」フフッ
穂乃果「絵里ちゃんも家に戻るの?」
絵里「その事なんだけど」
絵里「穂乃果が大学を卒業して・・・・・・」
ーーー
希「ふーん、それで穂乃果ちゃんは実家に帰ったんや」
絵里「雪穂ちゃんに、出戻りだって散々バカにされてるって怒ってたわ」ニコニコ
希「でも、おかしな話やね」
絵里「なにが?」キョトン
希「誰が見てもえりちが振られる立場やのに、えりちの方から突き放すなんて」
絵里「・・・・・・そうね」
絵里「自分勝手な行動で穂乃果を振り回してしまった事は、本当に反省しているわ」シュン
希「ふぅーん」ポチポチ
絵里「寂しい時もあるけれど、これで良かったと思う」
希「・・・・・・」ポチポチ
絵里「私たちはお互いを嫌いなワケでもない、会えないほど遠くに住んでるワケでもない」
絵里「会いたくなれば、会いに行けばいいのよ!」ジャラ
希「それは?」
絵里「愛鍵よ!愛の鍵と書いて、愛鍵」ニマニマ
希「ダサッ」
絵里「せっかく考えたのに、酷いこと言わないで」ムスッ
希「そんなことより、このあと飲みに行かへん?」
絵里「希からお誘いなんて珍しいわね」
希「えりちも潰れたりせんようになって、やっとウチも安心して飲めるようになったからね」
絵里「行きたいのはやまやまだけれど、今日はダメなのよね」
希「シフトでも入ってるん?」
絵里「バイトだったら、交代してもらって希と飲みに行くわよ」
希「うーん、まあ用事あるんやったら仕方ないね」
絵里「ええ、また今度に行きましょ」ニコニコ
希「にこっちでも呼び出そ」ピッ
絵里「そういえば、また9人で集まるらしいわよ?」
希「そうなん?いつぐらい?」
絵里「3年後、ぐらいかしら」
希「ずいぶん先の話やね」
絵里「いいじゃない。私たちの人生、あと60年以上もあるのよ?」
希「はいはい。また集まる時になったら連絡してな」
絵里「分かってるわよ。それじゃあ、またね」
希「もしもし、にこっち?」フリフリ
ー絵里の家ー
絵里「ただいま」ガチャ
穂乃果「あれ?!もう帰って来ちゃったの?!」アセアセ
絵里「ダメだった?」
穂乃果「ううん!もう少しで出来るから待っててね!」
絵里「穂乃果、ただいま」
穂乃果「う、うん?」キョトン
絵里「もうっ」ムスッ
穂乃果「・・・・・・はっ」ピコン
穂乃果「おかえりなさい!ぅ絵里ちゃん!」
終わり
あまりイチャイチャしてなかったので、少ししたらおまけを書きます。
ー絵里の家ー
ピンポーン
シーン
穂乃果(うーん、留守?)ピンポーン
穂乃果(電話にも出ないし、シフトでも入ったのかな)
ガチャ
穂乃果「あれ」(開いてる・・・・・・)
穂乃果「絵里ちゃーん?」
穂乃果「お邪魔するよー?」
シーン
穂乃果(ま、まさか、空き巣?!)ビクッ
穂乃果「どどど、どうしよう」コソコソ
ガタッ
穂乃果「?!」ビクッ
穂乃果(もしかしたら絵里ちゃんが人質に・・・・・・)コソコソ
穂乃果「あれ?」キョトン
絵里「はぁ、はぁ」
穂乃果「絵里ちゃん?どうして床で寝てるの?」キョトン
絵里「ほ、ほの、か?」ハァハァ
穂乃果「うん、穂乃果だよ!」
穂乃果「ほら、寝るならベッドの方がいいよ?」ヨイショ
穂乃果「あつっ?!」ビクッ
絵里「はぁ、はぁ」
穂乃果「あわわ?!た、大変だあああ」アセアセ
絵里「はぁ、はぁ」
穂乃果「なんとかベッドまで運べたけど・・・・・・辛そう」シュン
穂乃果「そうだ!」(お粥つくってあげよっと)テクテク
穂乃果「えーっと、お米はここだっけ?」パカッ
穂乃果「空っぽだ・・・・・・冷蔵庫は」ガラッ
穂乃果「お酒しかない」ハァ
穂乃果(絵里ちゃんのそばに居たいけど、お買い物いかないと何も作れないや)
ピンポーン
穂乃果「あっ、お客さんだ」テクテク
穂乃果(絵里ちゃんあんなだし、出てもいいよね)
穂乃果「はーい」ガチャ
希「あれ?穂乃果ちゃん?」キョトン
穂乃果「希ちゃん?」
希「えりちは?」
穂乃果「それが・・・・・・」
希「二日酔いしてると思って来てみたら、もっと酷いことになっとるね」
穂乃果「そうだ!お買い物いかないと!」アセアセ
希「ちょっと待って」
穂乃果「ん?」キョトン
希「買い物はウチが行ってくるよ、穂乃果ちゃんはそばに居てあげて」
穂乃果「で、でも」アセアセ
希「いいんよ。必要な物を教えてくれたら、買ってくるから」ニコニコ
穂乃果「じゃあ、全部!」
希「全部?」
穂乃果「冷蔵庫に何もないし、お米すら空っぽだったし」
希「治ったらお説教やね」ハァ
穂乃果「そうだね!」
希「じゃあ、一通り風邪に効きそうな物を買ってくるね」
穂乃果「いってらっしゃーい!」
穂乃果「でも、見つめてるだけだと良くならないよね」ウーン
ペタッ
絵里「あれ・・・・・・ほ、のか?」ハァハァ
穂乃果「あっ、起こしちゃってごめんね」
絵里「わたし、どうして・・・・・・」
穂乃果「もう!風邪で倒れてるんだもん、ビックリしちゃったよー」
穂乃果「今は、希ちゃんがお買い物に行ってくれてるよ」
穂乃果「それまでは、濡れタオルで我慢してね」
絵里「あり、がとう」
穂乃果「風邪引いてるのに、お礼なんて言わなくていいんだよ」ニコニコ
穂乃果「他にしてほしい事ある?」
絵里「はぁはぁ・・・・・・て、てを」
穂乃果「手?」
絵里「にぎって・・・・・・ケホケホッ」
穂乃果「お安いご用だよ!」ギュッ
絵里「ふふ・・・・・・」ギュッ
穂乃果「穂乃果はここに居るから・・・・・・安心してね」ナデナデ
希「・・・・・・あらあら、風邪引いててもラブラブやね」ニヤニヤ
穂乃果「希ちゃん?!いつの間に」ビクッ
希「はい」ガサッ
希「冷却シートとか風邪薬も買ってきたよ」
希「お米はさすがに持てんかったから、レンジでチンするやつで我慢してな」
穂乃果「ありがとー」
希「さて、ウチはお邪魔かな?」チラッ
穂乃果「う、ううん!全然そんなことないよ!」アセアセ
希「ふふっ、気にせんでええよ」
希「体が弱ってる時って、なんで人肌が恋しくなるんやろうね」
穂乃果「手を握ってもらうだけでも、安心するよね」
希「スピリチュアルやね」
穂乃果「そういえば、昨日は絵里ちゃんと一緒だったの?」
希「そうやね。一緒にお酒飲んでたよ」
穂乃果「・・・・・・絵里ちゃん、寂しかったのかな」シュン
希「もしかしたら、まだ1人で生活するのが落ち着かないんかもしれんね」
穂乃果「よし!風邪が治ったら、存分に甘えさせてあげようっと」ニコニコ
希「お説教するんやなかったん?」
穂乃果「うーん、お説教のあとで!飴と鞭だよ」
希「面白そうやね。ウチにもその時の話を聞かせてな」
穂乃果「うん!」
希「そういえば、また9人で集まるんやって?」
穂乃果「集まれたらいいなーって話はしてたよ」
希「言い出したのは穂乃果ちゃんやろ?」
穂乃果「そうだけど、どうして分かったの?」
希「なんていったって、ウチらのリーダーやもん」ニコニコ
希「穂乃果ちゃんが呼べば、何年経ってもまた集まれると思うんよ」
穂乃果「そうだよね!」
希「それじゃあ、ウチはそろそろ」ガタッ
穂乃果「もう帰っちゃうの?」
希「このあとバイトもあるしね」
穂乃果「そっかー。本当にありがとうね」
希「いえいえ。それじゃあ、穂乃果ちゃんも風邪引かんようにね」
希「えりちを頼んだよ」
穂乃果「はーい!気を付けてねー」
希「うん、いってきます」
穂乃果「いってらっしゃーい!」
希(送り出してもらえるっていうのは、やっぱりいいもんやね)テクテク
絵里「んっ」
穂乃果「おはよ」ニコニコ
絵里「あれ?どうして穂乃果が」
穂乃果「あはは、覚えてないかー」
穂乃果「それよりも、少しだけでも食べてお薬飲まないと!」
穂乃果「ゼリーなら食べれそう?」
絵里「え、ええ」モゾモゾ
穂乃果「あっ!起きちゃダメだよ!」グイッ
絵里「えっ、でも」
穂乃果「穂乃果が食べさせてあげるから」ニコニコ
絵里「ゼリーぐらい1人で」
穂乃果「ダメッ!病人は甘えないとダメなんだよ!」ムスッ
穂乃果「プリンもあるけど、どれが食べたい?」
絵里「別にどれでも」ボーッ
穂乃果「じゃあプリン!味が濃いから、食べやすいと思うよ」ペリペリ
穂乃果「はい、お口あけてね」
絵里「あ、あ~ん」
穂乃果「おいしい?」
絵里「プリンなんて久しぶりに食べたわ」モグモグ
穂乃果「えー、こんなに美味しいのに」モグモグ
絵里「こんな子どもっぽい物、私が食べてたらおかしいでしょ?」アセアセ
穂乃果「そんな事ないよ!」
穂乃果「それに、子どもっぽい絵里ちゃんも大好きだよ」///
絵里「ふふっ、ありがとう」ニコニコ
穂乃果「少しだけ顔色よくなったね」ジー
穂乃果「でも油断は大敵だよ!」
穂乃果「今日は泊まり込みで看病するからね」
絵里「そ、そこまでしなくても」アセアセ
穂乃果「ダーメッ!お酒しか入ってない冷蔵庫を見ちゃったから、心配で帰れないよ!」
絵里「えっ、あっその、あれは」アセアセ
穂乃果「寂しかったら、ちゃんと穂乃果に甘えないと・・・・・・約束でしょ?」ギュッ
絵里「・・・・・・ごめんなさい」
穂乃果「ううん、穂乃果ももう少し来れるように頑張るから」
絵里「穂乃果こそ無理しちゃダメよ?」
穂乃果「今の絵里ちゃんには心配されたくないかな」ニコニコ
絵里「ケホッケホッ」
穂乃果「ほら、薬飲んで寝ないと!」
絵里「そうね」ニコニコ
ーーー
穂乃果「もう風邪は治っちゃった?」
絵里「ええ、おかげ様でこの通りよ」ピンピン
穂乃果「えー」
絵里「なんで残念そうなのよ」
穂乃果「風邪引いてる時の絵里ちゃんって、良い具合に弱ってて可愛かったから」ニコニコ
絵里「もう、忘れてって言ってるでしょ」ムスッ
穂乃果「えへへ、ごめんなさーい」
穂乃果「あっでも、風邪じゃなくても、穂乃果にならいつでも甘えてくれていいよ!」
絵里「・・・・・・そうね」
絵里「あの時、穂乃果が来てくれていなかったらと思うと少し怖いわ」
穂乃果「体調管理は大切だよね」
絵里「穂乃果に言われる日がくるなんて・・・・・・はぁ」
穂乃果「ふふん」
穂乃果「そうだった!」ピコン
絵里「どうしたの?」キョトン
穂乃果「お説教だよ!」
絵里「えっ」
穂乃果「絵里ちゃん!ちゃんとご飯食べてないでしょ?」ジトー
絵里「そ、そんな事は」アセアセ
穂乃果「面倒だからって、つい外食で済ませたり、コンビニのお弁当買っちゃったりとかしてるよね?」
絵里「・・・・・・」ウツムキ
穂乃果「お米も空っぽ、冷蔵庫にはお酒しかない。だから風邪引いちゃうんだよ!」
絵里「ごめん、なさい」シュン
穂乃果「これからは毎週チェックしに来るからね」
絵里「今も週1ペースで来てる気がするけれど」
穂乃果「それはその、絵里ちゃんに会いに来てるだけだから」テレテレ
穂乃果「外食とかお弁当なんて美味しく感じなくなるぐらい、穂乃果の手料理の虜にしちゃうよ♡」
絵里「変な創作料理はやめてよね・・・・・・イチゴの煮込みハンバーグとか」
穂乃果「も、もおっ!昔の事は忘れてよぉ~」アセアセ
穂乃果「いつでも絵里ちゃんの家に持って行けるように、家でもちゃんと練習してるんだから!」
穂乃果「弱った絵里ちゃん」 おわり
絵里「ただいま」ガチャ
「おかえりなさーい!」タッタッタッ
ギュッ
絵里「こらこら、家の中では走っちゃダメでしょ」ナデナデ
「ごめんなさーい」キャッキャッ
穂乃果「おかえりなさい、絵里ちゃん」ニコニコ
穂乃果「お風呂にする?ご飯にする?」
絵里「うーん、先にお風呂かしら」テクテク
穂乃果「はーい」
「おふろ!」キラキラ
穂乃果「こらー。絵里ちゃんは疲れてるんだから、あとでママと一緒に入ろ?」
「えー」ムスッ
絵里「私は別にいいわよ」シュル
絵里「それに、疲れてるのは穂乃果も一緒でしょ」ニコニコ
穂乃果「ほ、穂乃果は別に・・・・・・」
絵里「ダメよ。私も娘と触れ合いたいもの」フフッ
絵里「遠慮はナシ。そうでしょ?」
穂乃果「うん・・・・・・ごめんなさい」シュン
「ママ、ごめんなさいなの?」キョトン
穂乃果「えへへ、怒られちゃった」ニコニコ
「えりちゃん!ママ、ちゃんとごめんなさいってしたよ?」ペコリ
絵里「そうね。えらいえらい」ナデナデ
穂乃果「・・・・・・」テレテレ
絵里「さて、お風呂に入りましょ」ヨイショ
「わっ?!たかーい」キラキラ
穂乃果「ご飯もうすぐ出来るから、あまり長湯しちゃダメだよー」
絵里「はーい」テクテク
ーお風呂ー
「んしょんしょ」ヌギヌギ
絵里「あら?1人でお着替え出来るの?」
「ぱんつだけ!」バンザイ
絵里「それでもえらいわ」ナデナデ
「えへへ」テレテレ
絵里「よいしょっ」
絵里「さあ、入りましょ」
「わー・・・・・・あっ」
絵里「ん?」キョトン
「・・・・・・」ソロリソロリ
絵里「そうよね。お風呂も走っちゃダメよね」
ーーー
「ママーッ!」
穂乃果「はいはーい!」テクテク
穂乃果「ホカホカだねー」フキフキ
「ぽかぽかー」ワシャワシャ
穂乃果「はい、あっちに着替えおいてあるよー」
「はーい」テクテク
穂乃果「絵里ちゃんも、バスタオル置いておくねー」
絵里「ありがとう。私ももうすぐ上がるわ」
穂乃果「おっけー」
バタン
「ママーッ!」
穂乃果「はいはい。パンツ穿けた?」
「はけた!」
穂乃果「あれー?前後が逆だよー」
「え?」キョロキョロ
穂乃果「はい、ぬぎぬぎして」
「はーい」ゴロン
穂乃果「アンパンがある方が後ろでしょ?」
「・・・・・・」ウーン
穂乃果「ふふっ」
絵里「あれ?まだ着替えてなかったの?」
穂乃果「あっ、絵里ちゃん出てきちゃった」
穂乃果「はい、あんよ上げて」
「ん~しょ」
スルスル
穂乃果「はい、おっけー!髪の毛は絵里ちゃんお願い!」パンパン
絵里「ブォーするわよ」
「ぶぉーっ」キャッキャッ
「いただきます」パチン
絵里「今日も美味しそうね」
穂乃果「えへへ、まだまだ上達してるよ!」
「もてたー」ニコニコ
絵里「上手だねー」ニコニコ
「えへへー」
穂乃果「まだ格好だけだけどね」
「・・・・・・」ブスッ
絵里「練習が必要ね」フフッ
「・・・・・・」モグモグ
穂乃果「これもおいしーよ?」
「あ~っ」
絵里「まだお口に入ってるでしょ」
「・・・・・・」モグモグ
穂乃果「怒られちゃったね」アセアセ
「んー」モグモグ
ゴックン
「あ~っ」
穂乃果「はい、どうぞ」
「んいしい」モグモグ
絵里「・・・・・・」ジー
穂乃果「絵里ちゃんにもしてあげるようか?」ニコニコ
絵里「えっ、あっ、わ私は別に」アセアセ
「んー!」モグモグ
絵里「ふふっ、あ~っ」
絵里「んっ」モグモグ
穂乃果「美味しいでしょ?」
絵里「上出来ね」ニコニコ
ーーー
「・・・・・・」スースー
絵里「子どもって、ホント突然寝るわよね」ジー
穂乃果「さっきまで騒いでたのにね」
絵里「ご飯食べながら寝ちゃう子も居るみたいよ?」
穂乃果「まだ体力が少ないのに、なんでも全力だからかな」
絵里「ウチの子がご飯中に眠ったら、それは確実に穂乃果の遺伝子よね」フフッ
穂乃果「えー!そんなことないよ!」
「んー」モゾモゾ
絵里「ほら、起きちゃうわよ?」
穂乃果「お昼寝もたくさんしてるのに、よく寝れるよねー」
絵里「穂乃果の遺伝子が」
穂乃果「もぉっ」ムスッ
絵里「あら、怒っちゃった?」
穂乃果「・・・・・・ふん」プイッ
絵里「この可愛い寝顔は穂乃果と瓜二つよ」ニコニコ
穂乃果「それってご機嫌取り?」ムスッ
絵里「本音よ」ギュッ
穂乃果「わぁっ?!」ビクッ
絵里「機嫌直して?ね?」ボソッ
穂乃果「分かった!分かったから、耳元で喋らないで!」///
絵里「ほらほら、今ならチュウもしちゃうわよ」ンー
穂乃果「それは絵里ちゃんがしたいだけでしょ?」ジトー
絵里「穂乃果はしたくない?」
穂乃果「・・・・・・言わない」プイッ
絵里「ほら、こっち向いて」
穂乃果「んっ♡」
ー別の日ー
「これ、ママー?」ユビサシ
穂乃果「そうだよー」ペラッ
「これだーれ?」
穂乃果「・・・・・・ママの大切なお友達だよ」
「この人も?」
穂乃果「そうだよー」
「えりちゃんは?」
穂乃果「えーっと、絵里ちゃんはどこに写ってたかなー」ペラッペラッ
「いた!」ペシッ
穂乃果「どこどこ?」
「ここ!」ビシッ
穂乃果「あっ、卒業式のだね」
「そつぎゅうしき?」
穂乃果「絵里ちゃんはママを置いて、早く次の学校に行っちゃたんだよ!酷いよねー」ニコニコ
「ねー」ニコニコ
絵里「あら、私は悪者かしら?」チラッ
穂乃果「え、ぅ絵里ちゃん?!」ビクッ
「えりちゃん、おはよー」
絵里「はい、おはよう」ニコニコ
穂乃果「いやだなー、冗談だよ!冗談」アセアセ
穂乃果「あっ、朝ご飯の準備するね」パタパタ
絵里「なにを見てたの?」
「おしゃしん」ペラッ
絵里「また懐かしい物を出してきたわね」
穂乃果「たはは。なんだか急に見たくなっちゃって」
ジュージュー
「えりちゃんは、ママのことすきー?」
絵里「ええ、大好きよ」ニコニコ
「みんなでこうえん行きたーい!」ギュッ
絵里「ちゃんとご飯食べたら、3人で行きましょ」ギュッ
「わーい!ごはんまだー?」テクテク
穂乃果「せっかくのお休みなのに、いいの?」カタッ
絵里「ええ。たまには体も動かさないと鈍ってしまうもの」ノビノビ
穂乃果「じゃあ、穂乃果はクレープ食べたい!」
絵里「・・・・・・朝ご飯食べてから行くのに?」ジー
穂乃果「・・・・・・ダメ?」
絵里「今日だけよ?」
穂乃果「わーい!」
「わーい!」キャッキャッ
穂乃果「もうご飯出来るから、手を洗ってきてねー」
「はーい」テクテク
「えりちゃん!おみずー」
絵里「はいはい、いま行くわ」フフッ
ーーー
絵里「ふふふ」スヤスヤ
穂乃果「ぅ絵里ちゃん!」ユサユサ
絵里「んー、ほのかー?」モゾモゾ
穂乃果「もう7時だよ!遅刻しちゃうよ!」ユサユサ
絵里「なに言ってるの?今日はお休みでしょー」
穂乃果「なに寝ぼけてるの?」ジトー
絵里「うふふ、子どもって本当に元気ねー」ニマニマ
穂乃果「・・・・・・」
穂乃果「穂乃果もお仕事あるんだから、早く起きてえええ!」ユサユサ
絵里「夢のような時間の夢」 おわり
絵里ちゃん誕生日おめでとう!
ハラショー!
ほのえり最高かよ!
ほのえり一家にものすごい癒された
-
前の記事
【ラブライブ!】希ちゃん、絵里ちゃんに指輪をプレゼント 2020.04.23
-
次の記事
【ラブライブ!】マジでラブライブのVRソフト作って欲しいんだが 2020.04.23