【ラブライブ!】千歌「体が小さくなる薬?」
- 2020.04.26
- SS

ガチャ
千歌「……本当にあの先生は千歌ばっかり当てるんだもん……酷くない? 差別だよ!」
梨子「それは千歌ちゃんが宿題忘れてきたりする問題児だからじゃない?」
千歌「それ言うなら曜ちゃんだってさー」
曜「私は宿題出してるよ? 写させてもらってだけど」
千歌「うぅ~……あ、もう来てたんだ。早いねー」
千歌「いいなー。うちの担任の先生話長いんだよね」
善子「きのこに決まってるでしょ!」
ルビィ「たけのこだもん!」
梨子「……二人は何を言い合ってるの?」
善子「あっ! リリー! あなたはきのこの山派たけのこの里派!?」
梨子「えったけのこ派」
ルビィ「ですよね!」
曜「どっちも好きじゃないなぁ」
善子「千歌さん!!」
千歌「きのこの山かな」
善子「流石ね。あなたは分かっているわ」
花丸「っていうかどっちも一緒ずら」
善子ルビィ「「一緒じゃない!!」」
花丸「ずらぁ!?」
千歌「あはは……ん、なんだろこれ」ヒョイ
千歌「いや……これ誰の?」
梨子「瓶? 栄養ドリンクみたいね」
花丸「マルのじゃないよ?」
ルビィ「違います」
善子「私のでもないわ」
千歌「じゃあいただきまーす」ゴクゴク
曜「いや待って!!?」
曜「飲む!? 普通誰のだかも何だかも分からない謎の液体を、飲む!!?」
千歌「喉乾いてたから」
曜「それが何か変な薬とかだったらどうするの!?」
千歌「漫画じゃないんだから、そんなことあるわけないよぉ」
曜「……まぁ確かに部室にそんな変な薬とかがおいてあるわけ」
千歌「うっ!? う……ぐっ……!!?」
曜「ほらぁ!!!」
花丸「よく予測できたずらね」
曜「だ、だってラベルも貼ってないし明らかに怪しかったから……どうしよう……千歌ちゃんが死んじゃうかも……!」
千歌「ぐぁ……か、体が熱い……骨が……溶けてるみたいだ……!!」シュウウウ
曜「あ、あぁ……どうしよう……私が……すぐに止めなかったせいだ……!」
梨子「待って曜ちゃん」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「千歌ちゃんは死なない」
梨子「今千歌ちゃんが言った……『骨が溶けるような熱さ』……私はこの表現を知っている」
曜「え……」
梨子「千歌ちゃんが今飲んだ薬……それは多分『体が小さくなる薬』よ」
曜「は?」
曜「いやいや……そんなことあるわけ」
鞠莉「Exactly!」バァン
曜「うわびっくりしたぁ!」
ダイヤ「もう少し静かにドアを開けることはできませんの?」
果南「ごめんねー、遅れちゃった。三人とも掃除でね」
果南「そんなことって」
鞠莉「ふふ……つまり梨子の言う通り」
曜「え? いや、Exactlyってどういう意味ですか」
鞠莉「あ、そっちね」
善子「『その通りでございます』って意味」
鞠莉「……まぁそんな意味よ」
曜「何がその通りなんですか!?」
曜「なんで知ってるんですか! もしかしてこれ鞠莉さんの!?」
鞠莉「Yes!」
曜「Yes! じゃないですよ!!」
曜「そんな危険なものどうしてここに置いておいたんですか!」
鞠莉「置き忘れちゃったの」
曜「本当は」
鞠莉「誰か飲むかなって。例えば千歌っちとかが☆」
曜「小原ぁぁぁぁぁ!!!」
梨子「待って曜ちゃんキャラが崩壊してる!」ガシィッ
梨子「それで、どうやって手に入れた……っていうか作ったんですかそれ?」
鞠莉「……パパの友達が総合病院の院長さんなんだけど、その娘さんが『医学界のスター』って言われるほどの天才らしいのよ。パパ曰くその院長さんが勝手に言ってるだけらしいけど」
鞠莉「そしてその薬をそのスターさんが作ったってわけよ!!」
曜「いや意味わかんない」
梨子「話が飛びすぎじゃないですか?」
鞠莉「細かいことはどうでもいーの。とにかくパパも完成品を貰って、それを私にくれたのよ」
曜「だから話がぶっ飛びすぎててよく分から」
鞠莉「細かいことはいーーーの!!」
曜「……」
曜「どういう……」
千歌「ん……」
曜「あ……千歌ちゃん! 良かった……生きてた……。……けど小さくなってるぅぅぅ!!」
鞠莉「だからそう言ってるじゃない」
曜「いや……まさか本当になるとは……」
千歌「小さくなってる? 何が?」
鞠莉「そうよー。まさに体は子供、頭脳は……大人……」
梨子「千歌ちゃんの頭脳が……大人……?」
曜「なんだ……子供になるわけじゃないのか」シュン
善子(なんであからさまに落ち込んだんだろ……まさかロリコンなのこの人?)
曜(でもこのぷにっとした感じ……久しぶり……可愛い……)
鞠莉「ふふ……この可愛さの前では些細なことなんでどうでもいいでしょ!?」
曜「まさか……この天使をこの世に降臨させるためにその薬をわざと!?」プニプニ
鞠莉「ふっ……」
果南(絶対違う)
ダイヤ(なんとなく面白そうだったからですわね)
千歌「ほっぺつつかないでよ曜ちゃーん」
ルビィ「な、なんか対抗意識燃やしちゃってる……」
千歌「なんかみんな大きくなったね?」
花丸「千歌さんが小さくなったずら」
千歌「えぇっ!? そうなの?」
梨子「はい鏡」
千歌「わー……本当だ」
果南「リアクション薄くない?」
千歌「な、なに? 善子ちゃん……そんなに見つめられると恥ずかしいんだけど……///」
善子「ヨハネよ。……ねぇ、チョコあるんだけど食べる?」
千歌「え? うん」
善子「はい」
千歌「ありがと」ペリペリ
千歌「んっ」パク
千歌「……ん~///」モグモグ
善子(……なんだこの可愛い生き物!?)
曜(理解してくれた?)
曜(ツッコミなんてどうでも良くない? それよりこの小動物的可愛さ……半端ないよね)
善子(確かに……悪魔的可愛さね。ねえそれよりホントなんでナチュラルに脳内で会話してるの?)
ダイヤ「本当に縮んでますわね……」ナデナデ
千歌「撫でないで下さい! こう見えても高校生ですから!」プンスカ
ダイヤ「はっ。すみませんつい」
ダイヤ「なっ!? 誰がメロメロですって? いくら可愛らしいとはいえ……」
果南「『可愛らしい』って……もう完璧じゃん。完璧にメロメロじゃん」
ダイヤ「~~~! 大体そんな怪しげな薬を学校に持ってきていいとでも思ってるんですの!?」
果南「露骨に話題をそらすね」
鞠莉「この通り」ピラ
『小原鞠莉
上記の者に、学校に怪しげな薬を持ち込むことを許可します
理事長 小原鞠莉』
ダイヤ「」
梨子「職権乱用すぎる……!」
ルビィ「飴食べる?」
千歌「ねぇ……だから私は子供じゃないんだけど」ジトー
ルビィ「そ、それは分かってるんですけど……」
花丸「なんとなく『お世話しなきゃ』って気になるずら」
千歌「もし思っても私先輩だからね! しなくていいから!」
曜「いやぁ、分かるよ二人とも」ウンウン
千歌「曜ちゃん?」
梨子「駄目だ……もう曜ちゃんは使い物にならない」
果南「曜は千歌が大好きだからねぇ」
善子「あの……曜さんって、ロリコンなんですか?」
果南「……それについては……私の口からは言えないな」
善子「その反応……まさか本当に」
曜「いや違うよ!!?」
梨子「結構ギリギリなこと言ってるよ曜ちゃん」
千歌「え、じゃあ、小さくない千歌は嫌いなの……?」ウルウル
曜「あ、泣き顔も可愛い……」
ダイヤ「アウトですわね。警察を呼びましょう」パカ
曜「ちょっと待ってぇ!」
ダイヤ「はい?」
千歌「曜ちゃん……」グスッ
ダイヤ「可愛い」
曜「ですよね!」
果南「ダイヤ……」
花丸「それより早くフォローしてあげたほうがいいんじゃ」
千歌「ほんと?」
曜「ほんとほんと」
千歌「ほんとのほんとのほんとに?」
曜「じゃなきゃ一緒にスクールアイドル始めたりしないよ」
千歌曜「「えへへへへへ」」
梨子(何このコント……)
ダイヤ「いい子でちゅね~」ナデナデ
千歌「完璧に子供として扱うのやめてもらっていいですか?」
曜「体は子供頭脳は今の千歌ちゃんを可愛がりたおし続けてかれこれ30分経ったけど……これって元に戻るんですか?」
鞠莉「あれ? 元に戻ってほしいの?」
曜「そりゃもちろん。やっぱり今の千歌ちゃんが一番ですよ」
鞠莉「意外ね……家に持ち帰るとか言い出すと思ってたのに」
曜「それも考えました」
梨子(考えちゃったのか……)
曜「小さいままじゃダンスだって満足にできない……私は千歌ちゃんが輝いてるところを見たい」
曜「で、どうなんですか? 元に戻れるんですか」
鞠莉「ここに解毒剤があるわ」
曜「いま解『毒』剤って言いましたか?」
鞠莉「言ってないわよ?」
鞠莉「That’s right!」
千歌「じゃあ飲むね」パキ
ダイヤ(あぁ……)
善子(天使が……)
梨子「ちょっ……ちょっと待って!」
千歌「ほえ?」ピタ
千歌「えぇ~……梨子ちゃんもなのー……?」ジト
果南「梨子、さっきまでみんなを止める側だったのに」
梨子「いやー……正直みんなの気持ちも分かるっていうか……理性で抑えてたけどもう無理! 小さい千歌ちゃん可愛すぎ!」ギュー
千歌「苦しいよ……」
梨子「……///」ギュー
千歌「……」
梨子「はぁ……///」ギュー
千歌「むー……」
千歌「……いい加減に……してーーーっ!!」ゴクゴク
曜「ああっ」
シュウウウ…
千歌「もうっ。みんな酷いよ。千歌のこと子供扱いして」プクー
花丸「ご、ごめんなさい……」
ルビィ「ごめんなさい……」
果南「でも実際子供だったし」
千歌「だから何度も言ってるじゃん! 私からしたら高校生なのに子供扱いされてるみたいで、すっごく馬鹿にされてる感じなのーっ!!」
ダイヤ「申し訳ございません」
曜「ところで鞠莉さんその薬ってまだあるんですか」
千歌「曜ちゃん!!?」
曜「そうですか……」ハァ
千歌「なんで? なんで落ち込んでるの?」
善子「それにしても可愛かったわねー……ベビーデーモン」
梨子「本当にね」
千歌「ベビーデーモンって何!? 変なあだ名つけないでよ! 大体ベビーってほど小さくはなってなかったでしょ!!?」
善子「ぷにぷにしてたわ……」
曜「今の千歌ちゃんも結構ぷにぷにしてるけどね」
曜「えっ。いや、そんなこと言ってな」
千歌「曜ちゃんの馬鹿ぁぁぁ!」ダッ
曜「千歌ちゃーーーん!」
鞠莉「いやぁ今日はなかなか面白かったわね☆ また今度他の薬も持ってくるよ」
曜「もう持って来なくていいですから!!」ダッ
バァン!
鞠莉「……」
鞠莉「……」
鞠莉「……次は『不良になる薬』を持ってこようかしら」ボソ
(((まだ何か持ってくる気なのか……)))
海未「『女神隠し』?」
梨子「みんなでお祭り」
善子「あの日からずっと」
面白かった
かわいい
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