【ラブライブ!】絵里「おばあさまから何か送られてきたわ」
- 2020.04.27
- SS

海未「どうでしょうか。つまらなくはありませんけれど」
絵里「ふーん。うみもそんな恋愛ドラマ見るのね。少し意外だったわ」
海未「わたしは恋愛なんて今まで一度も経験したことがありませんでした。ですから、何か参考になるかと思いまして」
絵里「なにいってるの。わたしは今のままのあなたが好きよ。この生活にだって満足してるわ」
海未「……そうですか」
海未「えり、それはなんですか?」
絵里「おばあさまが送ってくださったの。何か飲み物みたいなんだけれど……」
海未「ラベルにロシア語で何か書かれていますよ。なんと書いてあるのですか?」
絵里「…………」
海未「読めないのですね」
絵里「よ、読めるわよ! これは、その、なにかのジュースだと思うわ。 たしかこの単語にはそんな意味があったはず……」
海未「本当ですか?」
絵里「ほ、本当よ! いまコップにうつしてみるわ!」トプトプトプ
海未「色は無色透明ですね」
絵里「うっ……。でも、透明なものだってあるわ! うみも飲んでみて!」
海未「はい、頂きます」
絵里「どうぞ」
海未「ありがとうございます。……なにか匂いませんか?」
絵里「言われてみれば……」
海未「これ、もしかしてお酒ではありませんか?」
絵里「え!? で、でも……」
海未「それでは、一口飲んでみてください」
絵里「わ、分かったわよ」ゴクゴク
絵里「お酒ね」
海未「…………」
絵里「ちょ、ちょっと! そんな目で見ないでよ!」
海未「とにかく、お酒ならわたしはまだ飲めません。注いでもらって申し訳ないですが、これはお返しします」
絵里「そ、そうね。残念だけど仕方ないわね」
期待せずにはいられないな
絵里「ゴクゴクゴク」
海未「えり、まだ飲むのですか?」
絵里「なんか気に入っちゃった。くせになるっていうか、しっくりくるっていうか」
海未「ロシアの人はお酒が好きだと聞きますね。えりにもロシア人の血が流れているということでしょうか」
絵里「そうかもね」
海未「飲みすぎは身体に毒ですよ」
絵里「ええ。これで終わりにするわ」ゴクゴク
海未「…………」
海未「えっ!? い、いえ。わたしは……」
絵里「でも物欲しそうな顔してるじゃない」
海未「…………」
絵里「はい。一口くらいならだいじょうぶよ」
海未「……では、ほんの少しだけ頂きます」
絵里「どうぞ」
絵里「だ、だいじょうぶ?」
海未「……のどがヒリヒリします」
絵里「そう? うみには少し早かったかしら」
海未「よくそんなペースで飲めますね」
絵里「きっと二十歳になったら大丈夫よ」
海未「どうでしょうか。それが飲めるようになるとは到底思えませんが」
海未「……えり、少し横になります」
絵里「どうしたの? まさかさっきのお酒のせい?」
海未「どうでしょうか。でも、少し休めばよくなると思います」
絵里「ごめんなさい。無理に飲ませちゃって」
海未「いえ、わたしも少し興味がありましたから。気にしないでください」
海未「はぁ、はぁ、はぁ」
絵里「ちょっと、ほんとにだいじょうぶ?」
海未「身体が……熱いです……」
絵里「待ってて。すぐにお水を持ってくるわ」
…………
絵里「はい、うみ。飲める?」
海未「……ありがとうございます」
絵里「何かあったら言ってね」
海未「……はい」
海未「…………」
絵里「あっ、うみ。もう大丈夫なの?」
海未「…………」
絵里「……うみ?」
海未 ガバッ
絵里「ちょ、ちょっと!?」
絵里「え!? と、突然どうしたのよ!?」
海未「えり、答えてください」
絵里「それは……お付き合いしてるんだから、こ、恋人でしょう?」
海未「そうですか。では、恋人とは普通どんなことをするのですか?」
絵里「……一緒に暮らしたりとか?」
海未「私たちは一緒に暮らしています」
絵里「そ、そうね」
海未「他には?」
海未「……ぷぁ」
絵里「う、う、うみ!? いきなりなにを……」
海未「恋人とはキスをするものなのでしょう。他には?」
絵里「うみ、もう少し横になっていた方がいいわ。きっとお酒が……」
海未「他には?」
海未「…………」
絵里「えっと……だから……その……」
海未「……怖いのです」
絵里「え?」
海未「恋人というものがどういうものなのか。わたしには分からない」
絵里「うみ……?」
海未「わたしとえりが恋人であること。その証がほしい」
海未「このようにして……すれば……恋人だと……」
絵里「まって! うみ! やめて!」
海未「えりはわたしとこういうことをするのがいやなのですか?」
絵里「そうじゃないの。だけど、心の準備というか……。こんな中途半端な気持ちでやりたくない」
海未「…………」
海未「……分かりました。でも、わたしだって、こんどは……いつ……また……分からな……」
絵里「え?」
海未「…………」
絵里「うみ?」
海未「……くう」
絵里「……寝ちゃった?」
海未「くう……くう……」
絵里「……うみ」
海未「んぅ……うぅぅ……?」
絵里「おはよう」
海未「……おはようございます。わたし、いつの間に眠ってしまったのでしょうか?」
絵里「お酒を飲んで寝ちゃったのよ。昨日のこと覚えてる?」
海未「横になったところまでは覚えているのですが……。何かえりに迷惑をかけたでしょうか?」
絵里「……いいえ。そのまま寝ちゃっただけよ」
海未「そうでしたか」
絵里「じゃあ、先に出るわね。朝ごはんはここに置いておくわ」
海未「ありがとうございます。気を付けて」
絵里「…………」
海未「えり? どうしたのですか?」
海未「はい?」
絵里「いいから」
海未「……これでいいですか?」
絵里「チュッ」
海未「なっ!? え、え、えり!? なにを……!?」
絵里「今はそれで我慢して。……じゃあ行ってきます!」バタン
海未「……? どういう意味でしょうか……?」
お付き合い頂きありがとうございました
やっぱりえりうみは清廉でないといけない
最近のえりうみはどれもすぐに肉体関係になって困る
だが続きが欲しいぞ
純粋にえりうみを描いていましたね
20ハラショーです!
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