【ラブライブ!】千歌「ねぇねぇ、梨子ちゃん!」
- 2020.04.28
- SS

曜「りーこちゃん!」チョンチョン
梨子「どうしたの、千歌ちゃん、曜ちゃん」
千歌「今からさ、一緒に……」
曜「マルバツゲームをしようよ!」
梨子「……マルバツゲーム?」
千歌「そうだよ! マルとバツ、どっちかをそろえたら勝ち、っていうあれだよ!」
曜「やろうよ、やろうよ! ほら、じゃーんけーん……」
梨子「……また罰ゲームあり?」
千歌「そんな怪訝な顔しなくてもよくない? 梨子ちゃん」
曜「それは梨子ちゃんが、運が無かっただけじゃあ」スットボケ
梨子「運じゃないです! 明らかに不正がありました!」
千歌「……まあ、前のことだからね、私覚えが無いんだよね……」スットボケ
曜「おなじく」スットボケ
梨子「……そうやってとぼけるのなら、私はやらないよ」キッパリ
曜「それなら……」
梨子「……私の恥ずかしい画像で脅そうとしても、無駄なんだから……!」
千歌「罰ゲームは無しにしよう」
曜「そうだね」
梨子「……あれ?」
千歌「罰ゲームは無しね、ってお話」
曜「そっちの方が、いいんでしょ?」
梨子「え、あ……うん」キョトン
梨子(おかしい……何かがおかしい。千歌ちゃんと曜ちゃんなら、絶対罰ゲームありで話を進めてくるのに……)
梨子(私を負かすために、不正まで犯して……!)
千歌「うん」コクリッ
梨子「本当の、本当に?」
曜「本当の、本当にだよ」コクリ コクリ
梨子「……ズルもしない、よね?」
曜「だから、前からズルはしてないよ!」スットボケ
千歌「友達を疑ぐるなんて、ひどいよ梨子ちゃん!」スットボケ
梨子「……そこはどうしても、認めないんだね……」
千歌「ふふーん、そうこなくっちゃ!」
曜「やっぱり、みんなでワイワイやらないと、ね!」
梨子「……うん、そうだよね」
梨子(はぁ、よかった……今回は、何にもしなくて済みそう……)ホッ
ようちか「……」ニヤリ
梨子「わかった。……負けないよ、千歌ちゃん」
千歌「それはこっちの台詞なのだ……」
曜「それじゃあ、先行後攻を決めるじゃんけんだよ! もちろん、最初は『グー』からだからね!」
ちかりこ「さーいしょーはグー! じゃーんけーん……」
千歌 パー「ポン!」チョキ 梨子
梨子「やった! じゃあ私が先行、だね」
千歌「ぐぬぬ……後攻かあ……」
梨子「じゃあ、中央マスに、マルを書くね」カキカキ
◯
千歌「あーん、やっぱりそこを取るよね……」ウゥッ
梨子「当然です! ここを取ればどのマスでも揃えられるんだから……」フフッ
千歌「じゃあ、私は……真ん中の一番下にバツを……」カキカキ
◯
✖︎
◯
◯
✖︎
梨子(これで、千歌ちゃんは次は右列か左列の一番下にバツを書くはず……)
千歌「左上にバツを書こう、っと……」
✖︎ ◯
◯
✖︎
梨子(千歌ちゃん……ミスだよ、それは……)フフフ
なるほど
現在の状況
✖︎□◯
□◯□
□✖︎□
どうかな
□◯□
□✖︎□
梨子(千歌ちゃんが何故こんなミスをしたのかわからないけど……このミスに乗じて……)
梨子「左下に◯を書いて……」カキカキ
✖︎□◯
□◯□
◯✖︎□
梨子「やった! 私の勝ちだね!」ルンルン
千歌「ぬわー、しまったー! 左下にバツを書いていれば……」
曜「もう、千歌ちゃんってば凡ミスだよ!」
梨子「後悔は先に立たないんだから! さあ、次は曜ちゃんだよ ♪」ルンルン
曜「よーっし……」ニヤリ
千歌「頑張ってね、……曜ちゃん」ニヤリ
曜 グー「ポン!」 チョキ 梨子
曜「私が先行だねー……」
梨子(後攻になると、もはや引き分けを狙うしか無いんだよね……)ゴクリ
曜「真ん中、いっちゃいましょーか!」カキカキ
□□□
□◯□
□□□
□□□
□◯□
✖︎□□
曜「そうですなぁ……では、右列の下に◯を書こう、っと」カキカキ
□□□
□◯□
✖︎□◯
梨子「左列の上にバツを書きます」カキカキ
✖︎□□
□◯□
✖︎□◯
梨子(これで次、曜ちゃんは左列の中にマルを……)
曜「……右列の中にマルッ!」カキカキ
✖︎□□
□◯◯
✖︎□◯
梨子(あれ、これじゃ、私……)
✖︎□□
✖︎◯◯
✖︎□◯
曜「ま、負けたー!」ウッ ウッ
千歌「よ、よーちゃーん!」
梨子「……勝っちゃった、私」キョトン
曜「うん、瞬殺だったよね。私たち」
千歌「まさしく、コンピューターみたいな頭脳だよね」
曜「恐らく、頭脳戦で勝てる者はこの沼津にはいないでしょうなぁ」
梨子「い、嫌だなぁ……。そんな風に言わないでよ……」テレテレ
千歌「やっぱり、私たちバカ千歌アンド……」
曜「バカ曜だね」
梨子「そんなことないよ、たまたま、勝っただけなんだから、私は……」テレテレ
曜「うん、梨子ちゃん既に2勝してる訳だし、それでいいと思うよ」
梨子「ゆ、……優勝!?」
千歌「おめでとー! 梨子ちゃん!」パチパチパチパチ
曜「優勝だよ! 優勝!」パチパチパチパチ
梨子「え、えへへ……ありがとう……」デレデレ
千歌「そんな優勝者の梨子ちゃんには……賞品として……」
ようちか「ごほーびゲーム!」
梨子「……ご褒美、ゲーム?」
千歌「これをやってもらうのだ……」ニヤニヤ
梨子「待って……待って! えっと……この流れ、罰ゲームの流れ、だよね?」
曜「罰ゲームじゃないよ、これは……」
千歌「ご褒美ゲームだよ」
梨子「いやいや、おかしいよ。だって私に何かやらせようのしてるもの……」
千歌「つまり、言い換えれば『ご褒美ゲームとして、何かをやる』のは、OKなんでしょ?」ニヤニヤ
梨子(……だから、2人は私にわざと負けたんだ……!)
梨子「そんな……! 解釈がおかしいよ!」
千歌「ねぇ、梨子ちゃん知ってる?」
曜「ゴルフでホールインワンを達成した人はね、お祝いに自分のお金でパーティを開くんだって」
ようちか「つまり、そういうことなんだよ」ニヤニヤ
梨子「どういうことか、さっぱりわからないよ……」
曜「ほほう……そんな強気でいいのかな?」
梨子「……え、嘘、でしょ?」ゾッ
千歌「これを見るのだーっ!」スマホミセーッ
梨子「こ、これは……」
千歌「梨子ちゃんが何にも無いところでこけちゃった、決定的瞬間なのだ!」ニシシ
千歌「いやー、この頭の毛がね、『ピロリロリーン』って反応したんだよ。梨子ちゃんにハプニングが起きるぞー、って」
曜「すごい! 千歌ちゃんニュータイプみたい!」
千歌「ニューチカっちは伊達では無いのだ!」エッヘン
梨子「うぅ……うぅ……」カオマッカ
千歌「何に無いところでこける、ドジっ子っぷりもいいんだけどさ……」
曜「はいここでストーップ!」
ようちか「チラっと純白が見えるんだよ! ほら純白のアレが!」
梨子「私にソレを見せないでよ……!」カオマッカ
曜「これは、脅しじゃないんだよ」
千歌「……そう、切実な願い、なのだ」
梨子「切実な、願い……?」
ようちか「ご褒美ゲームをやって欲しい、っていうね!」ムフーッ ムフーッ
梨子「鼻息が荒いよ……!」
千歌「ほら、元気出して。私も一緒にやるからさ」
梨子「ちなみに……今回は何のお笑い芸人さんなの?」
曜「それはね……」
千歌「この人たちなんだよね……」
ーーーそして
千歌「どもー!」パチパチパチパチ
スッ
千歌「パンパンパン、パンパカパン、パンパカパン、パンパンパンパーン……」
千歌「パンパカパン、パンパカパン、パンパンパンパーン……」
千歌「……ガシャン!」チカチャンッ
千歌「っていうことでねー!」
梨子「よ、よろしくお願いしまーす……」テレテレ
千歌「へぇ、そうなんだ」
梨子「だ、だからね。千歌ちゃんに今日は、田舎のおばあちゃんをやってもらいたいんだけど……」
千歌「えっ、そんなの無理だよー。だって私、高校生なんだよ? 」
梨子「ねっ、ほら、お願い……」
千歌「無理だって、絶対……」
梨子「……お、おばあちゃんっぽい腰」
グニッ
梨子「おばあちゃんっぽい、顔」
シワッ
梨子「おばあちゃんっぽい……声」
千歌『甘納豆食べるかねぇ?』
梨子「で、できてるよ! 100点満点、だよ!」
千歌「……うーでのほーねを、つなーぐかんせつ……」グルン グルン
千歌「ひーじー! ひーじー!」ステップ
千歌「ひーじーがなければー、うーでーはまわらぬ……」グルン グルン
千歌「ひーじー! ひーじー!」ステップ
千歌「アーアリガタヤー アリガタヤー」
梨子「な、何の神様崇めてるの!」
千歌『かんぱーい』
梨子「かんぱーい……」
梨子「ゴクゴク……やっぱり、おばあちゃんと飲むジュースは美味しいな……私、なんだか眠くなってきた……」
千歌『それはそうじゃよ、梨子ちゃんのジュースには睡眠薬を入れてあるからね』
梨子「えっ……」ガクッ
千歌「そして、2時間後」
千歌「うーでーのほーねをつなーぐかんせつ……」
梨子「……はっ、何これ、なんで私縛られて……」
千歌『おや、気がついたかい、梨子ちゃん』
梨子「何をやってるの、おばあちゃん……」
千歌『あなたはこの村の知ってはならない秘密を知ってしまったね。だから、この村から出すわけにはいかないよ』
梨子「何言ってるのおば……」
千歌『うわあああっ』
梨子「きゃ、きゃあああっ」
千歌「そして1年後」
曜「梨子ちゃん! もっと腕回さないと! 肘神様に祟られるよ!」
梨子「うーでーの、ほーねを、つなーぐかんせつ……」グルン グルン
梨子「ひーじー、ひーじー」ステップ
梨子「ひーじーがなければ、うーでーは、まわらぬ……」グルン グルン
梨子「ひーじー、ひーじー」ステップ
梨子「アーアリガタヤー アリガタヤー」
千歌「一方その頃、隣の村では」
梨子「ひ、ひーざー……!」ポン
千歌「うー、うぅうっ、うぅうーっ」
梨子「ひ、ひーざー……!」ポン
ちかりこ「……どうも、ありがとうございましたーっ」
梨子「……何なの、肘神様って……!」カオマッカ
千歌「梨子ちゃん、肘グルングルン回ってたね」
曜「スムーズな回転だったね、高画質モードで綺麗に撮れたよ」
千歌「ちなみに、これスーパースローにもできるんでしょ?」
曜「うん。確か、こうすれば……」
千歌「うわ、表情が変わっていくのがわかるね!」
曜「恥ずかしさで目を瞑る瞬間がね……」
ようちか「すごく、イイね!」
梨子「スーパースローはやめてぇ……」カオマッカッカノカー
ドアガララ
曜「……可愛い捨て台詞だったね」
千歌「肘神様に祟られても、ね……」
曜「……さて、これでまた1つ、梨子ちゃんにお笑い芸人のモノマネをさせるための口実が減りましたな」
千歌「いちいち口実を考えないといけないのがね……」
曜「直接言って、やってくれる性格じゃないからね」
千歌「そういうのは、私たち望んでないよね。やっぱり恥じらいがあってこそ、だから」
曜「そうだよね」
終わり
毎日やってどうぞ
定期的にどんどん続き書いてくださいね!
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