【ラブライブ!】鞠莉「Ummm……デスクワークって肩こるわねえ」
- 2020.04.29
- SS

鞠莉「いまどき流行らないわよ。こんなのデータでいいじゃない」
鞠莉「はーあ。せめてダイヤが手伝ってくれてたらなあ。こういうの慣れてるだろうし、私もおちょくって遊べるのに」
鞠莉「なんて愚痴っててもしょうがないか。理事長も私のわがままでやってるようなものだし」
鞠莉「ああそれにしても肩こる。何かいい方法はないものかしらねえ」
――コンコン
「2年の桜内です。理事長はいらっしゃいますか」
鞠莉「梨子ちゃん? いいわよ、入ってー」
梨子「失礼します」
梨子「今はそうかもだけど、もし他の先生がいたら示しがつかないよ。いちおう理事長なんだし」
鞠莉「いちおうは余計。で、どうしたの? 理事長室に来るなんて珍しい」
梨子「ギルキスの曲、まだ粗削りだけど形にはなったから意見をもらおうと思って」
鞠莉「ワオ! さすが。仕事が早いわね」
鞠莉「でも、せっかく持ってきてもらって悪いけど、いちおう理事長だから仕事中なの。後で聞かせてもらうわね?」
梨子「忙しいの? 手伝う?」
鞠莉「もうあと少しだし、気持ちだけ受け取っておくわ。サンクス。梨子ちゃん」
梨子「……」
鞠莉「ん、なに? 私が可愛いからって見つめちゃイヤよ?」
梨子「うそ。ちょっと疲れた顔してる」
鞠莉「あー。まあ別に疲れてるってほどじゃないのよ、本当に。ただちょっと肩がこったなーって」
梨子「ああ。おっきいから」
鞠莉「ナチュラルにセクハラ発言するのやめて?」
鞠莉「だいたい、おっぱいの大きさなんてそう関係ないわ。それなら果南なんてどうなるのって話」
梨子「果南さんは常に海にいるから浮力のおかげでこらないんじゃないかな」
鞠莉「そういえば陸にしばらくいると調子悪そうね……」
梨子「……」
梨子「そうだ。何ならマッサージでもしようか?」
梨子「そうだよ。それがいいよ。マッサージしようよ。うん。そうしよう」
梨子「大丈夫。私、得意だからね。マッサージ」
梨子「もうすっごい得意。手芸やってるからね。ピアノもね。絵も描くよ」
鞠莉「何の関係もないんじゃあ」
梨子「プロレベルになるとね。もう指使いが重要なの。繊細さと芸術性が求められるの」
梨子「その点、私は手先が器用だから。ね。手芸やってるしね」
梨子「安心していいよ。東京にいたころは、音ノ木坂のゴールドフィンガーと呼ばれたくらいだから」
鞠莉「うーん。いい提案だけど仕事あるし」
梨子「大丈夫だよ。マッサージしてリフレッシュすれば仕事もはかどるよ。むしろ結果的に早くなるから」
梨子「それに私も手伝うし。そうだよ仕事も私が全部やっちゃおう。それならマリーさんは安心してマッサージ受けられるよね」
梨子「だからマッサージしよう。安心していいから。何も心配いらないから」
鞠莉「あなたがそこまで言うなら、まあ」
梨子「YES!!」
梨子「別に意味はないよ。本当だよ」
鞠莉「ふーん」
鞠莉「あ。そうだ。せっかくだしアロマでも焚きましょ」
梨子「アロマ?」
鞠莉「うちのホテルでも使おうかってヤツでね。一度試さないといけなかったの」
鞠莉「リラックスできるんですって」
梨子「そうなんだ。うん。いいよいいよ全然。もう何でもいいから早くしようよ」
梨子「ね。お仕事もあるなら早い方がいいから。うん」
梨子「善は急げって言うしね。よっちゃんは関係ないけどね。とにかく早いに越したことはないからね」
梨子「うん。早くしようよマッサージ。ね」
梨子「じゃあ早速」
鞠莉「あ、ちょっと待って」
梨子「なに!? 早く!」
鞠莉「施術中に喉が渇くといけないから、コーヒー飲ませて」
梨子「イッキね」
鞠莉「急かさないでよ、もう。えっとシロップ入れてっと。ごくごくごく」
鞠莉「はい。お待たせ。来客用のソファーがあるから、そこでいい?」
梨子「むしろそこがいいよ。お願いします。そこにしよう」
鞠莉「梨子ちゃんが何を言ってるかわからないけど」
梨子「何でもないから。じゃあまずは座ったままでいいから。リラックスしてね」
梨子「肩からやっていくからね。変なところは触らないから安心していいよ?」
梨子「ご安心だからね? うん。疑うことなんて何もないから。安心して身体をゆだねてくれればいいから。ね」
梨子「じゃあ失礼しまーす」
鞠莉「ん……。なんだかくすぐったいわ」
梨子「最初はそうかも。ゆっくりほぐしていくからね。徐々に強くなるよ」
梨子「その過程で肩以外もほぐしていくから。でも変なことじゃないからね。普通のことだから」
梨子「何もおかしなことはないからね。安心してね」
鞠莉「うん」
梨子「あ。ちょっと待って録音してなかった。今のもう一回」
鞠莉「なにが?」
梨子「何でもないよ。気にしなくていいから」
梨子「気持ち良かったら声出していいからね。その方が興奮、じゃないリラックスできるからね」
梨子「ね。素直なのはいいことだから。我慢する必要なんてないんだよ?」
鞠莉「もう。私が我慢の苦手な子だって知ってるでしょ?」
梨子「そうだったね。期待してるからね」
鞠莉「んー。いい気持ち」
梨子「よし。じゃあそろそろ上着を脱ごうか」
鞠莉「……え? 肩こりのマッサージで上着を脱ぐの?」
梨子「うん。やっぱり素手と素肌がこすれるって大事だからね。ほら按摩ってあるじゃない」
梨子「いや別にいやらしい意味はもちろんないよ。本当。脱いでもらった方が効果があるから」
梨子「私はマリーさんにリフレッシュしてもらいたいだけだから。ただその一心だから。邪まな気持ちはないから」
梨子「ね。だから上着を脱ごうよ。大丈夫大丈夫。私からは背中しか見えないから」
鞠莉「まあそういうことなら。よいしょ」
梨子「YEAAA!!」
鞠莉「あ……ホント。なんだか肩がじんわり温かくなってきたわ」
梨子「揉む叩くだけがマッサージじゃないからね。手で肌を撫でるのも効果的だよ」
梨子「あ。でもこれアレだね。アレだようん」
鞠莉「どうしたの?」
梨子「ブラ紐が邪魔だね。下ろしちゃうね」
鞠莉「ちょ、なに勝手に!?」
梨子「私は純粋な気持ちでマッサージに集中してるの。一切の邪念なくマリーさんの肩に向き合ってるの」
梨子「マリーさんが肩こりに悩んでる。メンバーとして、友達として何とかしたい。その一念だからね」
梨子「そんな時に紐がかかってたらさ。やっぱり邪魔じゃない? 邪魔だよ。うん」
梨子「だからブラ紐を下すのは自然なことだよ。当然だよ。普通だよ」
鞠莉「普通なの?」
梨子「フツーだよ? だからしょうがないね。ブラが落ちないように手で押さえててね」
鞠莉「うん。わかった」
鞠莉「アイシー。本格的ね」
梨子「背中から腰まで範囲を広げていくね」
鞠莉「ん。んん……」
梨子「うーん。やっぱりお客さんこってますね。これはアレだよ。ちょっと本気出さないとダメなアレだ」
鞠莉「え。そんなに?」
梨子「うん。だからもっと広範囲をマッサージすることになるかな。もうやむなし。しょうがない」
梨子「あ、でも大丈夫だよ。特にいやらしい意味はないからね。本当」
梨子「むしろいやらしいと思った人がいやらしいんだよ。きっとそう。私はそう思うな。だってただのマッサージだから」
梨子「マリーさんはそんな、いやらしい人じゃないから大丈夫だよね。うん。そうだよね」
鞠莉「う、うん……」
梨子「そういうワケで失礼しまーす」
鞠莉「きゃあ!? ちょっとどこを触って……!」
梨子「ただちょっと、おっぱいに近い場所にツボがあるだけ。まったく人体って不思議。ふふ」
梨子「まあでも、ただそれだけだから。ほかの理由は何もないから。だから大丈夫だよ。ぜんぜん大丈夫」
鞠莉「大丈夫なの?」
梨子「だいじょーぶだいじょーぶ」
梨子「じゃあ続けるからね。よいしょよいしょ」
鞠莉「どうしたの?」
梨子「いやあ。ブラのフックがね? 邪魔だからね? うん。これじゃあ上手くマッサージできないなあ」
梨子「これは仕方ないよ。ブラ取っちゃおう。ね。それがいいよ」
鞠莉「え? でもそうしたら私、上半身が裸……」
梨子「大丈夫だよ。うつ伏せだからね。背中しか見えないからね。ブラなんてなくても変わらないよ」
梨子「変わらないなら取った方がいいよね。その方がマリーさんもリラックスできるしね」
梨子「そもそも、いやらしい意味はないしね。ただマッサージしてるだけだし。私もプロだからね。心配ないよ」
梨子「百歩ゆずっていやらしい意味があったとしても、まあうつ伏せだしね。何の問題もないよね」
梨子「よし決まり。取っちゃおう。そうしよう。それしかない」
鞠莉「うぅ。じゃあ取るわね」
梨子「WHOOOOOO!!」
鞠莉「……ね、ねえ。スカートが」
梨子「え、スカート? スカートがどうかしたの?」
鞠莉「下着、見えちゃってない?」
梨子「ああ。あーあーあー。気付かなかったよ。もうぜんっぜん気付かなかったなあ。ふふふ」
梨子「大丈夫大丈夫。なにせ気付かなかったくらいだから。一切の違和感ゼロだったから」
梨子「ギリギリ。ギリ見えてないから。ね。大丈夫だから」
鞠莉「そ、そうなの?」
梨子「うん。そうなの」
梨子「それにしてもマリーさんってセクシーな下着はいてるね」
鞠莉「え。やっぱり見えてるんじゃ」
梨子「ギリだよ。ギリ見えてない」
鞠莉「ホント?」
梨子「ホントホント。音ノ木坂の出身者はウソつかない(^8^)」
鞠莉「んっ、ん、んんっ……」
鞠莉「ね、ねえ梨子ちゃん」
梨子「大丈夫だよ。大丈夫だから」
鞠莉「いや大丈夫じゃなくて。触ってる場所がきわど過ぎない?」
梨子「いやいやいや滅相もない。みなさん、やってらっしゃることですから」
梨子「おまた触ってるように見えるかもだけどね。実はこの辺にリンパが集まってるの」
梨子「効果的なリンパマッサージのためには仕方ないことなの」
梨子「だってリンパだからね。とっても大事なの。リンパって知ってる? 疲れとかお肌にとってもいいの」
梨子「だからこの辺のリンパはね。しっかりほぐさないとダメなの」
梨子「リンパのせいなの。私がここを触りたくて触ってるんじゃなくて、リンパが集まってるのが悪いの」
梨子「ね。マリーさんなら理解してくれるよね」
鞠莉「う、うん……」
梨子「続けまーす」
梨子「リンパが悪いよー。リンパがー」
鞠莉「うぅ。と、ところで梨子ちゃん?」
梨子「なんですかお客さん。気持ちいいですか。私の指、いいですか」
梨子「ここがいいですか? ここ? それともここ?」
鞠莉「……そろそろ眠く、なってきた頃じゃない?」
梨子「え、眠く? 何を馬鹿な。こんな状況で眠くなるわけ――眠く、」
梨子「あ、れ……? そう言われると、なんだか眠く……なん、で……zzz」
鞠莉「……ICレコーダーは、これね。OFFっと。」
鞠莉「ふう。随分とまあ、無茶をしてくれちゃったわね」
鞠莉「しかしなかなかエクセレントね、このアロマ。性獣もぐっすりなんて」
鞠莉「中和剤を飲んでいれば効果が出ないのも助かる。味はイマイチだから、コーヒーみたく味の濃いものに混ぜたのは正解かな」
鞠莉「こーんなキュートな女の子が、あんなケダモノだなんて。人は見た目じゃわからないものね」
鞠莉「んーっ! さて。マッサージ自体は気持ちよかったし、けっこうリフレッシュできたわ」
鞠莉「それじゃあお仕事再開といきましょ。あとちょっとだし、終わったら梨子ちゃん抱き枕にして仮眠しよっかな」
鞠莉「っと。そういえば私、上半身なにも着てないんだっけ」
鞠莉「……このままでいっか。どうせ理事長室は誰かさんが鍵かけてるし」
鞠莉「このままで梨子ちゃん抱き枕にして眠っちゃお。そうしたら起きた時に楽しいことになるわ、きっと」
鞠莉「楽しみーっ。がぜんお仕事のやる気が出てきたわ」
鞠莉「ふふ。これからも私を楽しませてよね。ちょっとエッチなマイフレンド?」
梨子「zzz……えへへ」
おしまい
読んでいただいた方、レスくださいました方、ありがとうございました
お目汚し失礼いたしました
会話のテンポがよくておもしろかった
面白かった
前ようちかりこで書いてた人かな
好きな食べ物はー?
雌!!!
-
前の記事
【ラブライブ!】本日2/10(金)は松浦果南ちゃんのお誕生日!スクフェスのボイスが果南ちゃんらしくぶっ飛んでいる模様wwww 2020.04.29
-
次の記事
【ラブライブ!】言うほど穂乃果ちゃんってお前らに優しいか? 2020.04.29