【ラブライブ!】梨子「二人とも、距離が近すぎじゃないかな?」 千歌・曜「え?」
- 2020.04.29
- SS

曜「これ? 購買のおばちゃんが新作だって言ってたよ!」
千歌「ひとくち! ひとくちちょうだい!」
曜「いいよ! はい、あーん!」
千歌「あーん! もぐもぐ。……んっ! おいしい!」
曜「ほんと? もぐもぐ。……あっ! ほんとだ!」
千歌「はい! お返しにわたしのもひとくちあげる!」
曜「それ、いつも食べてるんだけど……。もぐもぐ」
梨子「…………」
千歌「梨子ちゃんもほしいの? はい!」
曜「わたしのもよかったら食べていいよ!」
梨子「えっ!? わ、わたしは自分のがあるから……」
千歌「そう? 遠慮しなくていいのに」
曜「ねっ」
梨子「…………」
千歌「なにー?」ホッペタクッツケ
千歌「あっ! かわいい服だね!」
曜「でしょー! 千歌ちゃんに似合うと思うなぁ」
千歌「そうかなぁ。あっ、この服もかわいい! よーちゃんにぴったり!」
曜「そう? ……あっ! これ梨子ちゃんに着せてみたい! 梨子ちゃん! みてみて!」
梨子「う、うん」
千歌「どれどれ? ほんとだ! 梨子ちゃんが着たらお嬢さまって感じだね!」
梨子「そ、そうかな?」
曜「千歌ちゃんもそう思う!? ほら、梨子ちゃんももっと近くにおいでよ!」
梨子「ここからでも見えるから……」
千歌「ねぇ、今度三人でこのお店に行こうよ!」
曜「そうだね! 行こう! 行こう!」
梨子「…………」
曜「そう? わたしは好きだけどな。ご飯食べて頑張るぞー、みたいな」
千歌「えー!? ぜったいこのあと眠くなっちゃうよー!」ヌギヌギ
曜「…………」
千歌「……ふう。よいしょっと」
曜「えいっ!」モミッ
千歌「ひゃあっ!」
梨子「!?」
千歌「ちょっとぉ!? よーちゃんいきなり何するの!?」
曜「千歌ちゃん、また少し大きくなったかなと思って」
千歌「変わんないよ! っていうかよーちゃんもサイズおんなじじゃん!?」
曜「まあそうなんだけど、やっぱり自分のだと分かりにくいでしょ?」
千歌「もぅっ! ……お返しっ!」モミッ
曜「んうっ!」
千歌「……よーちゃんなんかえっち」
曜「ちょ、ちょっと!?/// いきなりはやめてよ///」
千歌「それ、よーちゃんが言えたセリフ!?」
ギャー! ギャー!
梨子「…………」
曜「そうだね」
千歌「……よーちゃん、ぎゅーっ!」
曜「わっ!? ……よーし、千歌ちゃん、ぎゅーっ!」
梨子「…………」
千歌「ほら、梨子ちゃんもおいでよ!」
曜「あったかいよ!」
梨子「あ、あのね、前から言おうと思ってたんだけど……」
千歌・曜「?」
梨子「二人とも、距離が近すぎじゃないかな?」
千歌・曜「え?」
曜「うん!」
梨子「そうじゃなくて、いや、それもそうなんだけどね、なんていうか、物理的距離というか……」
千歌・曜「?」
梨子「ほら、二人ともご飯をあーんってしたり、ほっぺたがくっつくくらい近づいたり、その、む、胸を触ったり、抱きついたり、そういうこと平気でしちゃうから。東京にいた頃はそんなことしてる人、あんまり見なかったし」
千歌「そうなの? こっちだとみんな結構やってるよね」
曜「うん。果南ちゃんとかもよくハグするし」
梨子「そうなんだ。やっぱりちょっと違うのかな……」
梨子「えっ?」
曜「確かに、梨子ちゃんあんまりそういうことしないよね」
梨子「えっ? えっ?」
千歌「ごめんね。今度から少し控えるようにするよ」
曜「親しき仲にも礼儀ありっていうもんね」
梨子「そ、そういうわけじゃ」
曜「……やばっ! もうバス来ちゃうじゃん! それじゃあね! またあした!」
千歌「うん! ばいばい!」
梨子「あっ……、またあした」
千歌「じゃあ、帰ろっか!」
梨子「う、うん」
梨子「はぁ……」
梨子(結局、言い出せなかったなぁ)
梨子(でも、なんて言えばいいんだろう)
梨子(わたしも、二人みたいにくっついたり、抱きついたりしたい、なんて……)
梨子(は、はずかしくていえないよぉ……)ゴロゴロ
梨子(と、とにかく明日こそ誤解を解かなくちゃ)
梨子「ふぁいとっ! わたしっ!」
曜「千歌ちゃん、数学の時にすごいあてられてたね」
千歌「なんか先生と目が合っちゃって。……でもだいじょうぶ! なぜなら今日のお昼は特別だから!」
梨子「何を買ってきたの?」
千歌「ふっふっふ……! じゃじゃーん! 30個限定プレミアムチョコパンだよ!」
曜「あっ!? すごい! 今日だったんだ!」
梨子「すごいものなの?」
曜「購買で時々売り出されるんだ! でも、先着順で30人分しかないからめったに買えないんだよ!」
梨子「そうなんだ」
曜「ひとくち! ひとくち!」
千歌「うん! はいあーん……あっ!」
曜「どうしたの?」
千歌「そういえば、昨日梨子ちゃんに言われたばっかりだったよ」
曜「あっ! そうだったね。すっかり忘れてたよ」
梨子「そ、そのことなんだけど……」
千歌「はい! ちぎってあげるね! よーちゃんと、梨子ちゃんにも!」
梨子「う、うん。ありがとう」
曜「おいしー! 幸せだよぉ! 千歌ちゃんのおかげであります!」
千歌「うむ。感謝するがよいぞ!」
梨子「……」ハムッ
梨子「……おいしい」
曜「どれどれ? ……ぶふっ! すごい嬉しそうだね!」
千歌「かわいいよね! ほら、梨子ちゃんも来なよ!」
梨子「うん!」
曜「あっ、そういえば近づきすぎは……」
千歌「そうだった! ごめんね、梨子ちゃん! はい、スマホ!」
梨子「……うん」
曜「今度、花丸ちゃんにあのアプリ見せてみようよ!」
千歌「いいね! ぜったいびっくりするよ!」
梨子「…………」
曜「社会の先生風邪ひいちゃったんだって! 授業変更になってよかったね!」
千歌「うーん、まあ社会よりはいいかなぁ」
梨子「あ、あの……」
曜「梨子ちゃん、着替えないの?」
千歌「ほら、あっちむいてようよ」
曜「あっ、そうだったね。ごめんね、じろじろ見ちゃって」
梨子「……うん」
千歌「よし! いっちょ頑張りますか!」
曜「おっ! その意気だよ、千歌ちゃん!」
梨子「…………」ヌギヌギ
千歌「ぎゅーってしようよ!」
曜「ほら、親しき仲にも?」
千歌「あっ! 礼儀ありだったね!」
曜「うん! じゃあ、行こう、二人とも」
梨子「……あのっ!」
千歌「どしたの?」
曜「忘れ物?」
梨子「あ、あのね、昨日言ったことなんだけど」
千歌「ごめんね。ついいつもの癖で……」
梨子「違うのっ!」
千歌「え?」
梨子「……そうじゃないの」
曜「梨子ちゃん、そうじゃないって?」
梨子「い、嫌じゃないの」
千歌・曜「え?」
梨子「ほんとは、わたしだってやってみたかった。ご飯をあーんって食べさせあいっこしたり、ほっぺたがっくっついちゃうくらい近づいたり、ぎゅって抱き合ったり、む、胸を触るのはべつにいいけど……」
梨子「とにかく、もっと二人とそういうことをしたかったの。でも、恥ずかしくて、言えなくて、だから、その……」
梨子「うぅ……///」
千歌・曜「……」
千歌「……梨子ちゃん、おいで!」
梨子「……え?」
曜「ほら、はやく!」
梨子「う、うん」
千歌「ぎゅーっ!」
曜「ぎゅーっ!」
梨子「あっ///」
曜「そうだね! これからはもっとあったかくなるね!」
梨子「……うん!」
千歌「梨子ちゃん、ごめんね。勘違いばっかりしちゃって」
曜「うん。わたしもごめん」
梨子「そ、そんなことないよ! もとはと言えばわたしがちゃんと言わなかったのが悪いんだし」
千歌「お互い分かんないこともあると思うけどさ、これからもっと仲良くなろうね」
曜「わたしも、梨子ちゃんのこともっと知りたいな」
梨子「……うん。これからもよろしくね」
梨子(あったかくて、いいきもち)
梨子(勇気を出してよかった)
梨子(わたし、いま、とってもしあわせ……)
千歌「今日も相変わらず寒いねぇ」
曜「そうだね。いつものやっちゃう?」
千歌「いいね! ほら、梨子ちゃんも!」
梨子「うん!」
千歌「ぎゅーっ!」
曜「ぎゅーっ!」
梨子「ぎゅーっ!」
千歌・曜・梨子「……えへへ」
ダイヤ「あなたたち、なにをやっていますの……?」
千歌「ダイヤさん!」
曜「こうするとね、とってもあったかいんだ!」
梨子「ダイヤさんもやりますか?」
ダイヤ「はぁ、何を馬鹿なことを……、ましてや梨子さんまで」
梨子「……え?」
梨子「えっ? えっ?」
クスクス
カワイー
ナカイインダネー
梨子「あ、あの、沼津ではこれが普通だと聞いたんですけど……」
ダイヤ「はぁ? そんなことあるはずがありませんわ。人前もはばからずに抱きつくのは、そこの幼馴染二人と果南さんくらいでしょう」
梨子「……」
ダイヤ「とにかく、風紀を乱すようなことがあってはなりません。梨子さん、あなたもですよ。……それでは、また放課後に」
曜「まあ仕方ないよ。ダイヤさん生徒会長だし」
梨子「……沼津ではこれが普通じゃなかったの?」
千歌「なんか違ったみたい! あはは、は、は……」
曜「り、梨子ちゃん? もしかして怒ってる?」
梨子「……」
千歌「ほ、ほら、急がないと遅刻しちゃうよ?」
曜「さ、さぁ! 教室に向かって全速前進ヨーソロー!」
梨子「もうっ! 二人ともっ! すっごく恥ずかしかったんだからっ!」
千歌・曜「ご、ごめんなさいぃぃぃ~~~!!!」
梨子「えっ?」
千歌「そうだねぇ。梨子ちゃんにも怒られちゃったし……」
梨子「そ、それは、その、少しくらいならやってもいいかな……なんて……///」
千歌・曜「……」ニヤニヤ
梨子「も、もうっ!/// からかわないでっ!///」
最後までお付き合い頂きありがとうございました
おつです

曜ちゃん爆睡だな…それだけ信用してるってことかな。かわいい。
やっぱり二年生組は最高。
実は梨子ちゃんは寝たふりって想像してるとすごくいい
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