【ラブライブ！】善子「リリーと唱える」梨子「甘い魔法！」

よしりこ

ﾊﾟﾀﾝｯ

梨子「よしっ！！」ﾊﾞｯ

善子「っ！？」ﾋﾞｸｯ

梨子「猫みたいに跳ねてどうしたの？」

善子「どうしたの？じゃないわよ！本読んでたと思ったらいきなり大きな声出すから」

梨子「よ、よっちゃん…後ろ…後ろの、ソレ」

善子「うしろ？」ｸﾙｯ

梨子「わっっっ！！！！」ﾊﾞﾝｯ

善子「っっっ！！！？！！？！？」ﾋﾞｸｯ

梨子「ぷふっ…くくくく」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

善子「な、なな…///」

梨子「あはははは！！よっちゃんびっくりしすぎだよぉ」ｹﾗｹﾗ

ﾋﾟｷｯ

善子「…」ﾌﾟｲｯ

梨子「よっちゃん？」

善子「…」

梨子「おーいよっちゃん」ﾄﾝﾄﾝ

善子「…」ﾑｽｯ

梨子「返事してよー」ﾕｻﾕｻ

善子「…」ﾍﾟｼｯ

梨子「いたっ！」

善子「ふんっ」ﾌﾟｲｯ

梨子「ありゃ、怒っちゃった？」

善子「うん、おこ」

梨子「ふふっ、可愛いなぁ」ﾂﾝﾂﾝ

善子「うにゃぁあああ！ぷにぷにするなぁ！！」ﾍﾟｼｯ

梨子「ごめんね、つい」

善子「今日という今日は許さない！いつもいつもヨハネのことからかっていじって弄んで楽しんで！！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

梨子「うん、楽しい」ﾆｺﾆｺ

善子「ぎゃぁああああにこにこするなー！！」ﾑﾆｰﾑﾆｰｯ

梨子「いひゃいいひゃいー！」

善子「このっこのっ！変顔にしてやる！！」ﾑﾆｭｰｯ

梨子「うゅうぅぅううゅ！」

善子「あはははははは！！」

ﾍﾟｼｯ

善子「あだっ！！」

梨子「調子に乗らないの」ｷﾞﾛｯ

善子「ひっ…」ﾋﾞｸｯ

梨子「…」ｼﾞﾄｯ

善子「…」ｵﾛｵﾛ

梨子「続きは」

善子「えっ」

梨子「悪いのことしたらさ、言うことあるよね？」

善子「悪いこと…言うこと」

梨子「…」ﾑﾆｯ

善子「うにゃっ」

梨子「先輩の…それも女の子の顔で遊んで、その上ゲラゲラ笑うなんて…とんでもない後輩ですねあなた」ﾑﾆｭﾑﾆｭ

善子「しゅ、しゅみみゃしぇん」

梨子「あ？」ﾑﾆﾑﾆﾑﾆ

善子「ごめぇぬにゃしゃいー」

梨子「なに？なんて？」ﾑﾆｭﾑﾆｯ

善子「こにょ！」ﾍﾟｼｯ

梨子「痛い！暴力はだめだよよっちゃん！」ﾑﾆｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ

善子「にゃーーーーーー！！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾊﾟｯ

梨子「あ、つい思いっきり」ｸｽｯ

善子「ひどい…絶対わざと…最後の絶対わざとよ…」ｸﾞｽｯ

梨子「早く」

善子「え？」

梨子「謝って、早く」

善子「んなっ、なんで私が悪いのよ！元々はリリーが私に…」

梨子「あ？」ｷｯ

善子「なんでもないです…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

梨子「ふふっ、ごめんね…冗談だよ」

ﾎﾟﾝｯ

善子「んっ」

梨子「私が悪かったね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「んーっ」ｸﾞｲｸﾞｲｯ

梨子「ちょっと、頭寄せてこないの」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「リリーのなでなで気持ちいいんだもん」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

梨子「えー、それじゃやめようかなぁ」

善子「なーんでーなんで！」ｸﾞｲｸﾞｲｯ

梨子「ふふっ、つい意地悪したくなっちゃうんだよねぇ」ﾆｺﾆｺ

善子「ひどい先輩…」ﾎﾞｿｯ

梨子「なしこちょっぷ」ﾎﾟｺｯ

善子「うにゃっ」

梨子「でも、さっきのはほんとにごめんね、よっちゃんがあまりにも素直に驚いてくれるからさ」

善子「どーせ私は弄られ役ですよー」ﾑｽｯ

梨子「拗ねないのー、子供じゃないんだから…よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「うぅ…///」

梨子「？」

善子「…まぁ、リリーのなでなでに免じて、今回だけは許してあげるわ」

梨子「うん、ありがと♪」

善子「んっ」

善子「それで、さっきのはなんだったの？」

梨子「さっきの？」

善子「なにかするぞー、って感じだったけど」

梨子「あー、そういえば…」

梨子「よっちゃんが面白い反応したからさ、ついそっちに意識が持ってかれて楽しんじゃったよ、どうしてくれるの？」

善子「え、ごめん…ん？私が悪い？」

梨子「さーてとっ」ﾖｲｼｮｯ

善子「どこいくの？」

梨子「よっちゃんも来て」

善子「？」

梨子「お菓子、作るから」

善子「私ゲームして待ってる、完成したら呼んで」ｸﾙｯ

梨子「早く立ちなさい」

善子「…はい」

—–
—
–

梨子「いつも思うけど…」

善子「準備できたわよ」ｼｭﾙｯ

梨子「んー…」ｼﾞﾛｼﾞﾛ

善子「うぇ…なんか変？」

梨子「よっちゃん、エプロンすごく似合うんだよなぁ…って」

善子「そ、そうかな…///」ﾃﾚﾃﾚ

梨子「よっちゃんのエプロン姿…」ﾊﾟｼｬｯ

梨子「よし、始めよっか」

善子「待って」

梨子「まずは材料を出してー」

善子「待ちなさい」

梨子「なに？」

善子「携帯で撮ったでしょ」

梨子「撮ってないよ？」

善子「いやバレバレだから！」

梨子「だ、だって…すごく可愛いんだもん」

善子「うっ…そう言われると…嬉しいけど」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

梨子「なら万事オッケーね」

善子「おっけーじゃない、撮るなら撮るって言ってほしい」

梨子「えー」

善子「あんまりいい気分じゃないし…」

梨子「よっちゃんカメラ向けると変なポーズとるんだもん」

善子「へ、変なとはなによ！ひどい！！堕天使ポーズは変じゃないわよ！」

梨子「あーわかったわかった」ﾊｲﾊｲ

善子「てきとーにあしらうなぁー！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ

梨子「ん、ならさ」

善子「なに」

梨子「１枚でいいから、一緒に撮ろう？」

善子「ん…まぁ、仕方ない」

梨子「やった！」ﾆｺｯ

善子「うっ」ﾄﾞｷｯ

梨子「変なポーズ無しね」

善子「変なポーズじゃなくて堕天使ポーズ！！」ｸﾜｯ

梨子「ちゃんとしないと撮り直しだから」

善子「はぁ…わかったわよ」

—–
—
–

善子「むきぃいいい！！結局１０枚くらい撮らされたし！！」

梨子「あー…可愛いなぁ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

善子「顔、リリーの顔すごいことになるってるわよ」

梨子「なにが？」ｽﾝｯ

善子「…」ｼﾞﾄｯ

梨子「あー可愛いなぁよっちゃん…あー…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

善子「ねー、お菓子作るなら早くやらない？」

梨子「んー…待って、今大事なとこ…」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

善子「むっ」ﾑｽｯ

梨子「えへへぇ…エプロン姿いいなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

ｸﾞｲｯ

梨子「うわっ！？」ﾖﾛｯ

善子「もぉ！」

梨子「な、なに？どうしたのよっちゃん」

善子「せっかく本物が目の前にいるんだから、私を見てよ！！写真の私ばっか見てないで！！」ﾌﾟﾝｽｺ

梨子「っっっ！」ﾄﾞｷｯ

善子「まったく、ひどい先輩…自分の恋人ほったらかしにして画面越しにばかり可愛い可愛い呟くなんて」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ｷﾞｭｯ

善子「うごごっ！！」

梨子「ごめんね、よっちゃん…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「ふんっ、頭撫でてれば許されると思ったら大間違いなんだから」ﾌﾟｸｯ

梨子「一緒に撮ってくれて、つい嬉しくなっちゃってさ…私」

梨子「でも誤解しないで？…よっちゃんのこと、誰よりもちゃんと見てるから…」ｷﾞｭｯ

善子「うっ…うぅ…///」

梨子「本当に…ごめんなさい」ﾍﾟｺｯ

善子「…もういいわよ…写真ごときに嫉妬しちゃった私も良くなかったと思う…だから」

梨子「嫉妬？嫉妬してくれてたの？」ﾆﾔﾆﾔ

善子「ちょ！ちょっとだけ！ちょっとだけね！…仕方ないから許したげる」

梨子「ふふっ、ちょろ」ﾎﾞｿｯ

善子「待って、今なんて言った？」

梨子「何も言ってないよ？」ﾆｺﾆｺ

善子「言った！！絶対ちょろって言った！！！こんのぉ腹黒なしこぉおおお！」

梨子「あはは、そういうとこも可愛いくて好き」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「うにゃぁあああ私は怒ってるの！」

梨子「怒ったとこも好き♪」

善子「むきぃいいい！！さっきの写真消しなさい！！ばか！！ばかー！！」

梨子「ムリでーす、やでーす、だめでーす」ﾆｺﾆｺ

善子「うわーん…嫌い…なしこ嫌い…」

梨子「ふふっ…勝った」

善子「ばか」

梨子「ほーら、仲直りしよ？」

善子「むぅ…」

梨子「よっちゃんはこっちのボウルでお砂糖と卵まぜまぜしといてー」ｶｼｬ

善子「喧嘩の原因は自分のくせに…仲直りを口実にお菓子作りの雑用を押し付けるなんてとんでもない先輩…」ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ

梨子「口じゃなくて手を動かす」

善子「はいはい」ｶｼｬｶｼｬ

—–
—
–

梨子「うん、いい感じ…あとは冷蔵庫で冷して…っと」

善子「どのくらい？」

梨子「ちょっとだけ、１０分くらいかな」

善子「はぁ…疲れたぁ」

梨子「うん、ありがとね」

善子「いいのよ、リトルデーモンのお願いをきくのも堕天使上司の務めだから」ﾌﾌﾝ

梨子「…」

善子「もうエプロンはずしていいわよね」

ｷﾞｭｯ

善子「わわっ」

梨子「んーっ」ｷﾞｭｩｩｳ

善子「り、後ろからいきなりどうしたのリリー？」

梨子「好き」

善子「ん…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「上司なんだもんね、リトルデーモンのお願いは叶えないと」

善子「ずる賢いこいつ！」

梨子「よっちゃん成分を補給中…残り１０分」

善子「それ冷蔵庫終わる時間！ずっとしてるつもりだこのリトルデーモン！」

梨子「よっちゃん…よっちゃん…」ﾊｧﾊｧ

善子「り、梨子…首筋くすぐったい…息」

梨子「んっ」ﾍﾟﾛｯ

善子「うひゃっ！？」ﾋﾞｸｯ

梨子「んっ…ちゅっ…れろ」ﾊｧﾊｧ

善子「ちょ、ちょっとぉ…台所でこんな…んっ///」ｿﾞｸｿﾞｸ

梨子「ごめんねよっちゃん、少しだけ…んちゅっ…はぁ…ちょっとだけでいいから」ﾍﾟﾛｯ

善子「だっ…だめぇ…」

梨子「んっ…はぁ…かわいい」ｽﾝｽﾝ

善子「んっ、ちょっとぉ…」

梨子「はぁ…はぁ…よっちゃん…」ｷﾞｭｩｩｩ

善子「このっ！！」ﾍﾟｼｯ

梨子「あだっ！！」ﾖﾛｯ

善子「はぁ…危ない…危うく飲み込まれるとこだったわ…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「なにするのよっちゃん！！」ｸﾜｯ

善子「それはこっちの台詞よ！いきなり後ろから抱きつかれてハァハァ発情されたらさすがにびっくりするわよ！」

梨子「だ、だって…我慢できなかったんだもん///」

善子「いや我慢してそこは！まだお菓子作ってるんだし！」

梨子「けち！！けちんぼよしこ！！」

善子「よしこいうな！！」

梨子「んーいいでしょ？ちょっとだけ、ね？」ｸﾞｲｸﾞｲ

善子「やーだめ！だめだめ！」

梨子「ぐすっ、ひどい…よっちゃん私のこと嫌いになっちゃったんだ」ﾖﾖﾖ

善子「い、ちがう、嫌いとかじゃなくて」ｱｾｱｾ

梨子「いつもはよっちゃんからぐいぐいえっちなワガママ言ってくるのに…それに全部答えてあげてるのに私」ｸﾞｽｯ

善子「やー恥ずかしいから言わないで！///」

梨子「よっちゃん…」ｳﾙｳﾙ

善子「うぅ…」

梨子「ぐすっ…」

善子「だぁぁああああわかった…わかったわよもう」

梨子「ありがと♪」ｹﾛｯ

善子「嘘泣き！！この人ほんと悪いやつ！悪いやつ！！」

梨子「ぎゅーっ！」ｷﾞｭｩｳｳｳ

善子「ぎゃぁああああ！！」

梨子「ん、ちゅーっ！」

善子「だめ！やっぱり今はダメ！」

梨子「うぅ…どうして？」ｼｭﾝ

善子「そんな顔してもダメ」

梨子「ううう…」ｳﾙｳﾙ

善子「どーせ嘘泣きだからダメ」

梨子「ちっ」

善子「まって、今舌打ちした？舌打ちしたよね桜内さん？」

ﾄﾞﾝｯ

ｸｲｯ

善子「っっっ！？」ﾄﾞｷｯ

梨子「よっちゃん…キス、するから」ﾎﾞｿｯ

善子「んっ、ま、まってほんと」

梨子「…なんでだめなの？どうしてそんな拒否するの」

善子「うぅ…だ、だって」

梨子「だって、なに？」

善子「…できなくなる」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

梨子「？」

善子「わ、私…今梨子にキスされたら、その…」

善子「我慢…できなくなるから、絶対///」

梨子「っっっ！」ﾊﾟｧ

善子「//////」

梨子「もぉーっ！！」ｷﾞｭｩｳｳｳ

善子「ぐ、ぐるぢぃいいい！」

梨子「仕方ないなぁ、ほんとよっちゃんは仕方ないなぁ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「ぎゃぁあああ！寄るなぁ！撫でるなぁ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

梨子「あ、時間になった」ﾖｼｯ

善子「はぁ…はぁ…助かった」

…

梨子「出来上がりー！」

善子「おぉ…」

梨子「１つ食べてみて」

善子「うん」

ﾊﾑｯ

梨子「どうかな？」

善子「んー！！」ｷﾗｷﾗ

梨子「目から星出てるよ、星」

善子「はぁ…」ﾍﾟﾛｯ

梨子「ふふっ、成功みたいだね」

善子「美味しいわね…なんていうのこれ？」

梨子「フォンダンショコラってチョコのお菓子だよ」

善子「ふぉ？ふぉんだんじょん？こら？」

梨子「ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梨子「うん、まぁいいかな」

善子「リリーってほんと魔法使いみたい、お菓子の国の」

梨子「それ去年のバレンタインにも言われた気がする」

善子「そだっけ？」

梨子「でも実はこれ、まだ完成してないんだよ」

善子「え？」

梨子「オーブンで…よいしょっ」ﾊﾞﾀﾝｯ

善子「チンするの？」

梨子「ほんのちょっと、１０秒くらい……」

梨子「はい今っ！！」

善子「はっ！！」ﾋﾟｯ

梨子「どうぞ、食べてみて」

善子「見た目はなんとも変わってないわ」

梨子「一口で頬張ったほういいよ」

善子「うん…はむっ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「っっっ！！？！？」ﾊﾟﾁｸﾘ

梨子「ね？」ﾆｺｯ

善子「んんー！！！！なにこれ！！？」

梨子「これが完成系、チンしなくても美味しいけど」

善子「外はカリっと変わらないけど、中のチョコだけが溶け出してトロッってなってた！びっくり！」

梨子「今日のよっちゃんは驚いてばかりだね」ｸｽｯ

梨子「ん、美味しい」

善子「ほんとのほんとに魔法使い！」

梨子「魔法使いリリーって呼んで」ﾄﾞﾔｯ

善子「あはは、なんかそれっぽいわね」

梨子「はい、あーん」

善子「はむっ！」

梨子「ふふっ」

善子「ちょーおいしい！最高！最あんど高！！」

梨子「そんな？そんなに？」

梨子「残りは学校でみんなに渡す分…冷やしとこうね」

ｷﾞｭｯ

梨子「？、よっちゃん？」

善子「…今年もありがと、チョコ」

梨子「うん、どういたしまして」ﾆｺｯ

善子「ホワイトデーは私に期待してて！」

梨子「えー大丈夫かなぁ」

善子「だいじょぶ！！」

梨子「先に自分で味見してね？病院送りだけはごめんだから」ﾆｺﾆｺ

善子「ひどい！！？」

…

梨子「はぁ…」

善子「疲れた？」

梨子「ん」ｸﾞｲｸﾞｲ

善子「なに？」

梨子「行こ」

善子「？」

梨子「ベッド」

善子「……な、///」

梨子「ね？」ﾆｺｯ

善子「むぅ…仕方ないわねぇ///」

梨子「嬉しいくせに」ｸｽｯ

善子「嬉しくないし」ﾌﾟｲｯ

梨子「耳赤いよ？」

善子「ううううるさい！！ばかなしこ！」ﾎﾟｺﾎﾟｺ

梨子「あーなしこ言ったなーこいつ、絶対許さないから」

善子「うっ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾃｸﾃｸ

梨子「よいしょー」ﾎﾞｽﾝｯ

善子「…」ｿﾜｿﾜ

梨子「つったってないで座ったら？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

善子「ん…うん」ﾎﾞｽﾝｯ

梨子「ん」ﾋﾟﾄｯ

善子「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「ふふっ、よっちゃんうるさい」

善子「え、う、うるさいってなによ！」

梨子「どきどきって、心臓の音すごい聞こえてくる」ｸｽｯ

善子「っ！？ばか！！口に出さないでよ！」

梨子「ほら」ｷﾞｭｯ

ﾄｸﾝｯﾄｸﾝｯ

善子「…梨子の」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「私も、同じだから」

善子「…ん///」

梨子「顔あげて、こっち向いて？」

善子「うん」

梨子「…」

善子「うぅ…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ｽｯ

梨子「ちゃんと目見て」ﾎﾞｿｯ

善子「恥ずかしいよぉ///」

梨子「もぉ可愛いなぁ…いつになっても慣れないね」

善子「し、仕方ないじゃない」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

梨子「まぁ、私もだけど」

善子「嘘つき…絶対嘘…なしこ嘘つきだもん」

梨子「えー信用されてないなー」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

善子「ん…」

梨子「今日は、チョコ味かもね」

善子「ちょこ…なにが？」

ｷﾞｭｯ

梨子「キス」ﾎﾞｿｯ

ｸﾞｲｯ

善子「んっ///」

ﾁｭｯ

おわり

■去年のバレンタイン

善子「梨子のお家に」梨子「いらっしゃい！」

乙です！
最高に甘いよしりこでした
今年もホワイトデー期待してます

乙～!
こういうの大好き

ヨハリリ

乙！甘くて最高のよしりこだった