【ラブライブ!】曜「私の思い通りになる世界…」
- 2020.05.01
- SS

?「悩み事?」
曜「うん…え?」
?「そっかぁ、でも若い娘がそんな顔するもんやないよ?」
曜「え、えっ…と…誰ですか?」
?「まぁまぁ気にせずに!嫌な事でもあったん?」
曜「えぇ…いや、そういうわけじゃないんですけど…」
?「ふふん、何かが自分の思い通りにならんくて悩んでるんちゃうの?」
曜「…まぁ、そんな感じです」
?「…ならこれをプレゼントしよう」
ボン!
曜「うわ!…で、電話ボックス?」
?「見た目はただの電話ボックス…だがしかし!中に入って受話器に「もしも、〇〇だったら~」ってのぞみを言えば…」
曜「い、言えば…?」
?「…ふふ、あとはお楽しみや」クスクス
曜「はぁ…」
?「それじゃ、しばらくしたら様子見に来るから…好きに使ってええからね」シュン
曜「…あ、あれ!?消えた!?」
曜「…何の意味が…」
ジリリリリリリリ
曜「えっ!?朝!?」
曜「は、早く着替えて学校行かなきゃ!!」
善子「遅かったわね…待ちくたびれたわ」
曜「よ、善子ちゃん…ごめんね、寝坊…?しちゃって」
善子「…まだ寝惚けてんじゃない?」
善子「寝坊しといてまだ眠いの?」
曜「いやぁ…色々あってね…」
善子「ふぅん」
曜「……」
善子「……」
曜(き、気まずい…)
曜(毎朝気まずいんだよなぁ…会話が途切れると話題無いし…)
善子「……」
善子「…知ってて聞いてる?」ジロッ
曜「えっ…い、いやぁ…」アセアセ
善子「……はぁ、今回はちゃんと勉強したんだけど…」
曜「いつもの変な本じゃなくて参考書とか読めば成績上がるんじゃない?」
善子「変なっ…魔導書よ!!余計なお世話よまったく…」カアァ
曜(おもろい)
善子「…あ、着いたわ」
曜「うん、後でね~」
曜「…ぐぅ…」
ガラッ
曜「……うっ」
梨子「もう、千歌ちゃんどいてったら…」
千歌「やだぁ…もうちょっとお膝で寝たい…」スリスリ
曜「…はぁ」
梨子「あ、曜ちゃんおはよう」
千歌「おーはよー」
曜「おはよう…ケッ」
梨子「曜ちゃん今日はやけに遅かったのね…寝坊?」
曜「うん、まぁ……あっ」
梨子「…?」
曜(あの電話ボックス…何が起こるんだろう)
梨子「…曜ちゃん?」
曜「…あ、ごめんごめん、眠くてさ」
梨子「ふふ、やっぱり寝坊したんだ」クス
曜「まぁね~」
梨子「…ってうわ!!千歌ちゃん!?ヨダレ!!私のスカートにヨダレ垂らしてる!!」
千歌「えぇ…?いいじゃんべつにぃ~」
梨子「勘弁してよ…」
曜「…」
曜(今日も精神的に疲れたなぁ…)
曜「はぁ…」
善子「ちょっと大丈夫?」
曜「うんー…疲れた」
善子「そんなの皆一緒よ」
曜「厳しいなぁ」
善子「私は風邪とかの心配してるワケ」
曜「はは、ありがと」
善子「…まったく…」
曜「…」
善子「…」
曜(また始まった…)
バタン
曜「…ふぅ~…」
電話ボックス「…」
曜「…やってみるか!」
ガチャッ
曜(私の予想どおりならあのお姉さんが電話に出て悩みを聞いてくれるとかそんな感じのハズ!)
曜「…えっと…」
曜「……」ガチャン
曜「…私はどうしたいんだ…」
曜(千歌ちゃんとずっと一緒にいたのは私なのになんで梨子ちゃんなんだろう?)
曜(…そうだ)
ガチャッ
曜「…もしも千歌ちゃんの中の私と梨子ちゃんの立場が逆だったら」
電話ボックス「…」
曜「……」
ガチャン
曜「…やっぱあのお姉さんのイタズラかぁ…」
電話ボックス「…」
曜「…ホントに何も起こらないし…」
電話ボックス「…ジリリリリリリリリリリリリ!!!!」
曜「うわ!?何!?」
電話ボックス「リリリリ………」
曜「…ビックリした……」
曜「…バカバカしい…あの人いつになったら引き取りに来てくれるんだろ」
ジリリリリリリリ
曜「…はっ、朝!」
曜「……学校行こう」
曜「……あれ?」
曜「…ここ私の家の前だよね…?」
「曜ちゃん!」
曜「…え?」
千歌「おはよ!」
曜「…ち、千歌ちゃん?…なんで?」
曜「え、いやだって…え?」
曜(よく見たら私の家がある場所…梨子ちゃんの家があるハズの場所じゃ…)
千歌「…ははーん、さては曜ちゃん、寝惚けておりますな~?」
曜「…え、えっと…そ、そうなのかな…?」
千歌「ふふ、歩いてるうちに目覚めるよ!行こっ」ギュッ
曜「えっ、ちょ、千歌ちゃん!?手…」
千歌「え?手繋いじゃダメだった?」
曜「え、で、でも…」
千歌「えぇ~?先週くらいに『千歌ちゃんと手つなぐのにももう慣れたわ』ってドヤ顔してたくせに~」
曜「…え?」
曜(今の口調…私じゃないよね?…梨子ちゃん?)
曜「…あっ!!!!!」
千歌「わっ…どうしたの」
曜(まさかあの電話ボックス…!)
それはそれで曜ちゃん病みそう
梨子「おはよ~…なんか道に迷っちゃって…」
善子「はぁ?もう引越ししてどんだけ経つのよ…あ、バス来た」
梨子「ド忘れ…なのかしら…?」
善子「だいたいなんで道を忘れるワケ?」
梨子「だ、だからド忘れ!ド忘れしたの!」
善子「…昨日みたいに寝惚けてたんじゃないでしょうね…」
梨子「あれ?私昨日寝惚けてた?」
善子「…相当寝惚けてたらしいわね」
梨子「はは…そうなのかも…」
善子「…あ、そういえば」
梨子(毎朝善子ちゃんと登校するのは楽しいな…)
善子「ねえちょっと、聞いてる?」
梨子「…ん、ごめん聞いてなかった」
善子「もう…もっかい言うわよ?」
梨子(話題が尽きないから疲れるのがたまにキズかしら…)
梨子「うん、バイバイ」
梨子「…ふぅ~…」
ガラッ
梨子「…うっ」
曜「ちちち千歌ちゃん!顔近いってば!」
千歌「ちょっと今日の曜ちゃんおかしいってば!熱はかるから動かないで!」
曜「お、おでこではかる必要ないじゃん!!」
梨子「…はぁ」
曜「…あ、梨子ちゃん…」
梨子「おはよう曜ちゃん」
千歌「あ、梨子ちゃん聞いてよ!曜ちゃんがさ!」
曜(梨子ちゃん元気無いなぁ)
曜「…え?行ったっけ」
千歌「えぇ~覚えてないの?ほら、ピンクだらけで目が痛くなるーって言ってた…」
曜(あぁ、梨子ちゃんと行ったんだな…)
梨子「あれ?そのお店って…」
千歌「あれ?…たしかあの時…」
曜(ヤバっ)
曜「あーー!!!思い出した!!!それであの店がどうしたの!?」
千歌「…あ、あぁ、あのお店が~」
梨子「…気のせいかしら…」
梨子「…うーん」
善子「どうしたのよ、ずっと難しい顔してるけど」
梨子「…なーんかおかしいのよね…記憶が曖昧というか…」
善子「…記憶が曖昧?…もしかしてリリーも前世の記憶が」
梨子「いや、多分違うと思う」
善子「もう!なんなのよ~!!」
?「……」ニヤ
曜「ま、毎日…えへへ」
千歌「…あっ」ピタッ
曜「?…どうしたの?」
千歌「曜ちゃん、ここ!思い出すねぇ~」
曜「…えっ…と…」
曜(こんな他と変わらない海岸でなんかあったっけ…)
千歌「あの時の曜ちゃんカッコよかったよぉ、決め顔で私の手握りながらあんな事言っちゃうなんて…//」
曜(…梨子ちゃんだ…ヤバい、なんなんだろ…)
千歌「…ねぇねぇ曜ちゃん…お願いがあるんだけど~」
曜「な、何?」
千歌「あれ、もっかいやって欲しいなぁ//」
曜(…ヤバい)
千歌「えぇ?まだ全然時間あるじゃん」
曜「い、いやでも…」
千歌「いいじゃんか~」
曜「…きょ、今日はダメ!!」タッ
千歌「あっ、ちょ、曜ちゃん待ってよ!」
?「…」ニヤ
電話ボックス「…」
曜「…すごい…すごいよこの電話ボックス」
曜「…ふふ、次はちゃんと都合良く電話して今日みたいな失敗が無いように…」
?「楽しんでるやん」
曜「…あ、あなたは…」
?「どうやった?この電話ボックスの力は」
曜「…す、すごいですこれ!」
?「やろ?この電話ボックスはキミの言ったことを絶対に叶えてくれるんよ」
曜「はい!私の言ったこと…私の言ったこと?」
曜「……これって…」
?「そう、正確に逆にしてくれたやろ?千歌ちゃんは曜ちゃんの事を梨子ちゃんとおもって接してた」
曜「……わ、私を梨子ちゃんだと思って…」
?「うん、あ、ちなみに梨子ちゃんを曜ちゃんと同じように接してたのは「曜ちゃんの言った通り千歌ちゃんだけ」やから…」
曜「…」
?「梨子ちゃんと善子ちゃんはバスの中でめちゃくちゃ楽しそうに会話しとったなぁ」クスクス
曜「…え……?」
曜(私といる時は気まずいのに…なんで?)
曜「あ…ああ…」
?「あれ、ホンマは梨子ちゃんが毎日ああやって千歌ちゃんと接してるって事やで」クスクス
曜「や、やめて…やめて!!!」
?「ねぇ曜ちゃん、悔しくないの?」
曜「やめて!!!あああああああ!!!!!!」
?「ふふ、じゃあ元の世界に戻して…っと、この電話ボックスは回収してくから」
曜「ま、まってください!まって!!!」
?「ほな、ばいばーい」シュン!
曜「…あ…ああ…」
曜「私は……私は…」
曜「…朝かぁ」
曜「学校行かなきゃ」
曜「…変な夢だったなぁ」
善子「おはよ、早かったじゃない」
曜「うん、まぁね」
善子「……あ、バス来た」
曜「……」
『梨子ちゃんと善子ちゃんはバスの中でめちゃくちゃ楽しそうに会話しとったなぁ』
曜「…ね、ねぇ善子ちゃん」
善子「…何?」
曜「…私と2人でバス乗ってて…楽しい?」
善子「は?…急に何言ってんのよ…?」
善子「…会話が続かないのよ、仕方ないでしょ」
曜「………そっか」
善子「…べつに嫌いなわけじゃなくて…」
曜「…え?」
善子「むしろ…その、どっちかというと好きだから…緊張して続かないって言うか」
曜「…」
善子「と、とにかく変に意識しちゃうから続かないってだけ!!!もういいでしょ!!終わり!!」プイッ
曜「…よ、善子ちゃん…」
曜「うん、またね」
善子「…さっきの事恥ずかしいから誰にも言わないでよね」
曜「…うん」クスッ
ガラッ
曜「おはよ」
千歌「おはよ~曜ちゃん」グデー
梨子「おはよう曜ちゃん…ちょっと、いい加減離れなさいってば」
千歌「やだぁ~」グデー
曜「…ふふっ」
?「…」ニヤニヤ
善子「…じゃあね…また明日」
曜「…うん、またね」ニコッ
?「そこのお嬢さんっ」
曜「…あ、あなたは?」
?「悩み事?」
曜「…いえ、もう解決した気がします」
めんどくなったから終わり
ありがとう
締めワロタ
乙やで
おつおつ
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