【ラブライブ！】善子｢倦怠期かしら｣

女性社員｢あ、津島さん良かったらお昼ご一緒しませんか♪｣

善子｢あー…えーっと…ごめんなさい、私お弁当なので｣

女性社員｢ああ、そういえば津島さんはお弁当でしたね、毎日自分で？｣

善子｢…えっとその、恋人に…｣//

女性社員｢あらまぁ…羨ましい！そういうのいいですよね｣

善子｢ま、まぁ…//｣

女性社員｢ふふ、それでは私は失礼しますね、ごゆっくり。｣

善子｢はい、行ってらっしゃい｣

善子｢はい、行ってらっしゃい｣

善子｢…さて｣

善子(最近花丸の態度が妙に冷たく感じてたけど、お弁当はこうしてちゃんと作ってくれてるのよね)ｶﾞｻｺﾞｿ

善子｢……え｣

善子(ぇ、今日のお弁当…なんか軽くない？)

善子｢というか何も入ってな…｣ﾊﾟｶｯ

500円玉｢｣

善子｢｣

善子｢ありえなぁぁぁぁぁぁぁぁい！｣

ルビィ｢…そ、それはあんまりだね…｣

善子｢でしょう！？いくらなんでもあんな嫌がらせしなくても…結局あの後五百円でおにぎりとお茶買ったわよ…なんか虚しかったわよ！｣ｺﾞｸｺﾞｸ

ルビィ｢…善子ちゃん、何かしたの？ここのところずっと花丸ちゃん絡みの愚痴聞いてるけど｣

善子｢う、うぅ…愚痴ばっかりでごめん。…まぁ、ここしばらくあいつとあんまり会話できてないのよね…挨拶交わしたりするくらいで｣

善子｢というのもまあ、お互い仕事が忙しいからってだけの話なんだけどね…｣

善子｢…この前の花丸の誕生日にね、二人で夢の国に行く予定だったのよ｣

善子｢けど当日仕事が入っちゃって、結果すっぽかしちゃったのよ、あれ以来ちょっと…ギクシャクしちゃって｣

ルビィ｢それ花丸ちゃんからも聞いたよ、すごく残念そうにしてた｣

善子｢ほ、ほんとに…？｣

ルビィ｢善子ちゃんと過ごせなかったからか夢の国に行けなかったからかは分からないけどね｣

善子｢ねぇどうしてちょっと私を追い詰めるような事言うの？…メンタルが…｣

ルビィ｢ごめんごめん、冗談だよ。続けて？｣

善子｢ん…私は…もちろんその、ずら丸と過ごしたかったわよ…内緒でデジカメだって買ったんだから｣

ルビィ｢へぇ…なんだかホッとしたよ、倦怠期突入なのかなって思ってたから｣

善子｢うーん…倦怠期、なのかしらね…｣

ルビィ｢？｣

善子｢もうあいつと付き合い始めて五年くらいだし、同居だってするようになってから暫く経つし。そろそろ私に愛想尽かしてるじゃないかなって思って｣

善子｢なんかもう自信喪失…だはぁ…｣ﾌｾ

ルビィ｢もぉ、そんな事言わないでよ、それで二人の仲が壊れたら嫌だよ？元気出して｣

善子｢あぁ、ごめんごめん！ちょっとネガティヴになり過ぎてた。ありがと、さすが私のリトルデーモンね！また堕天するところだったわ｣

ルビィ｢はは、いやー変わらないねえ善子ちゃんは｣ｼﾞﾄｰ

善子｢ちょ、ちょっとその目やめてよね！ちょっと久しぶりにやってみただけだし！｣

ルビィ｢バカなことやってないで花丸ちゃんと仲直りする算段を立てなきゃだよ｣

善子｢ルビィさんちょっと口悪くないですか｣

ルビィ｢善子ちゃんの頭が悪いからだよ…｣

善子｢｣

ルビィ｢まぁ、そうだね…善子ちゃんの事だから、今日ホワイトデーだって事も忘れてたでしょ｣

善子｢あ…｣

ルビィ｢花丸ちゃん、お返し期待してると思うよ。ここで飲むよりも早くプレゼントでも買って帰ってあげなよ｣

善子｢う、ん…でも、ずら丸帰ってるかどうかも分からないし…｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ

ルビィ｢帰ってくるまで待てばいいの！花丸ちゃんとの事が本気ならできるよ。応援してるから｣

ルビィ｢ほら、行っておいで｣

善子｢…うん、そうよね。ありがとうルビィ。私先に帰るわね、お返し買って｣ｶﾞﾀｯ

ルビィ｢うんっ、行ってらっしゃい！がんばルビィ！だよ！｣

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善子(無難にキャンディにしたけど…大丈夫かしらね、うーん…最近話せてないから余計に緊張するわ)ﾃｸﾃｸ

善子(着いちゃった…)

善子｢すー…はー…｣

善子(よしっ、行くわよ津島善子！この間の誕生日の事もしっかり謝って…)ｶﾞﾁｬｯ

善子｢ただいm…って…｣

部屋｢｣ｼｰﾝ

善子｢やっぱり帰ってないじゃない…｣ﾊｧ

善子｢…座って待ってよ｣ｽｯ

善子｢………｣ｺﾞｿｺﾞｿ

デジカメ｢………｣

善子(このデジカメ…結局誕生日当日は使わなかったわねえ…花丸にバレたらガミガミ言われそうね…ちょっと高かったし)ｺﾄ

善子｢うーん…まだなのずら丸ぅ…｣ｳﾄｳﾄ

善子｢…ねむい｣

善子｢…zzZ｣

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夜道

花丸(善子ちゃんに悪いことしちゃったな…流石にあんなことしたら怒っちゃうよね…)

花丸(さっきルビィちゃんにもLINEで怒られちゃったし)

花丸｢はぁ…やっぱりもう、愛想つかされちゃってるよね｣

花丸(もう…帰ってるよね)ｶﾞﾁｬｯ

花丸｢ただいま…ずら｣

善子｢…zzZ｣ｽｰ…

花丸｢あぁ…こんな所で寝て…善子ちゃ、…ん？｣

花丸(このデジタルカメラ…買ったのかな？また無駄遣いして…)ｽｯ

花丸(アレ…？この画面に写ってるの…マル？)ｽｯｽｯ

花丸(マルが食器洗いしてる後ろ姿…洗濯物を畳んでる姿…他にも…)ｽｩｯ

花丸｢ま、マル…ばっかり…｣ｳﾙｳﾙ

花丸｢こんなに…こんなに隠し撮りしてたなんて知らなかったよ…｣ｸﾞｽｯ

善子｢んぅ…？やば、寝ちゃってた…｣

花丸｢善子ちゃん…！！！｣ｶﾞﾊﾞｯ

善子｢ん…？ぇ、ちょっとずらまっ｣ﾄﾞｶｯ

善子｢いったた…ちょっと…ず…花丸…？｣

花丸｢このカメラ…｣

善子｢…？あっ！そ、それは！その…あのねずら丸…｣

花丸｢もっ…なんずら…これ…中の写真…マルばっかりだよ…？｣

善子｢……み、見たの…//｣

花丸｢見るよ…こんな所にぽつんとおいてあったら｣

花丸｢でも、嬉しかったよ。すごく嬉しいよ…｣ｷﾞｭｳｯ

善子｢……あの、ごめんね…今まで仕事ばっかりで構ってあげられなくて…｣ｷﾞｭｯ

花丸｢んーん…こっちもちょっと忙しかったし。でも…本当は善子ちゃんにすごく構ってほしくて、色々ちょっかい出しちゃった、ごめんね…もうしないから…｣

善子｢ふふ、大丈夫よ。こう見えても私は寛大なんだから♪いくらでも嫌がらせしなさいよ。でもお弁当は花丸の手作りがいいかな！｣

花丸｢ありがと、善子ちゃん。お弁当もちゃんと作るね｣

善子｢ふふん、頼んだわよ｣

花丸｢…ね、善子ちゃん。大好きだよ。これからもずーっと｣ｽｯ

善子｢…ええ、私も。大好き｣ｽｯ

花丸｢……………｣

善子｢……………｣

花丸｢…………ん｣

善子｢んっ…っ｣ﾁｭｯ

花丸｢ンッ…っふぁ、はぁ///｣

善子｢んむっ、ん…んっ///｣ｻﾜｻﾜ

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翌朝

善子｢んぅ…？もう…朝か…んーっ｣ﾉﾋﾞｰｯ

花丸｢……zzZ｣

善子(花丸…今日はお休みみたいだし寝かせてあげましょ)

善子｢………｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

花丸｢んぅ～…｣zzZ

善子｢………｣ﾂﾝﾂﾝ

花丸｢……ぅん～｣zzZ

善子｢…ふふ、本当にかわいいわ｣ﾅﾃﾞ

善子(…さて、仕事行く準備しよ)

善子｢…………｣ﾊﾞｻｯ

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善子｢………行ってきます(小声)｣

花丸｢善子ちゃん｣

善子｢え…？｣ﾌｲｯ

―ｶｼｬｯ―

善子｢え、ちょっと…///｣

花丸｢えへへ、大成功ずら♪｣

花丸｢…今度は、二人で撮ろうね｣

善子｢…ええ、そうね｣ﾆｺ

花丸｢行ってらっしゃい、善子ちゃん｣ﾆｯｺﾘ

善子｢ふふ、行ってきます｣ﾆｺ

終わり

スレタイに善子の年齢表記するの忘れてた！22歳のつもりで書いてました

よしまるをありがとう
おつ

乙

よかった おつおつ

社会人よしまるいいね

泣いた。素晴らしい。