【ラブライブ!】穂乃果「恋のお呪い」探索編
- 2020.05.02
- SS

真姫「………ねえ、消しゴムのおまじないって知ってる?」
真姫「消しゴムに好きな人の名前を書いて、使い切れば両思いになれる…。というおまじない」
花陽「うん、知ってるよ。小学校の時に流行ったよね」
凛「うんうん!凛は消しゴムにかよちんの名前を書いてたんだ~」
花陽「凛ちゃん…///」
凛「でも、結局凛はその消しゴムを使うことはなかったにゃ」
花陽「凛ちゃん…」
真姫「で、私はこのおまじないの真偽を確かめたいのよ」
凛「へー。真姫ちゃんは誰か好きな人でもいるの?」
真姫「べ、別に!?これは飽くまでも実験であって、私的な思惑は一切なくて…」
花陽「隠さなくてもいいのに~」
凛「いいのに~」
真姫「カクシテナイ!」
穂乃果「…」
穂乃果「………」カキカキ
穂乃果「………」ケシケシ
コロコロ……ポテッ
海未(…おや?)
海未(穂乃果の消しゴムが落ちましたね)
海未(…ここは何食わぬ顔で拾い、ポイント稼ぎをしましょう!)
穂乃果「……触らないで!!」
海未「!?」
海未「いきなり声を荒げて、何なんですか!?」
穂乃果「あ…、ごめん…。
……私が拾うから、海未ちゃんは拾わなくていいよ」
海未「そ、そうですか…」
海未(あーびっくりしました…)
海未(私の考えが読まれていたのかと、ドキドキしましたよ…)
真姫「………最近仕入れたおまじないなんだけど、
筆箱の中に好きな人のプリクラを入れておくと、恋が成就するそうよ!」
花陽「へーそうなんだー」
凛「……じゃあ、真姫ちゃんの筆箱には今、好きな人の写真が入ってるんだ?」
真姫「ゔえぇ!?な、なんでそうなるのよ!」
花陽「だって、そのおまじないを知って、真姫ちゃんが試さないわけないもん」
真姫「くっ…!で、でも、私の筆箱の中を見せなければいいだけのこと…」
花陽「今だよ、凛ちゃん!」
凛「にゃにゃにゃー!」
真姫「ああ!!私の筆箱が…!」
凛「さーて、真姫ちゃんが恋する相手は、一体誰かな!?」
花陽「誰かな!?」
凛「筆箱、オープン…!!」
花陽「μ’sのみんなで撮ったプリクラだ…」
真姫「うぅ。……わ、私は、μ’sのみんなが大好きだから、それで…」
花陽「ズキューン」
凛「ま、真姫ちゃん…///」
穂乃果「…」
穂乃果「………」カキカキカキ
海未(……おや)
海未(穂乃果の筆箱が、今にも下に落ちそうです)
ドサッ
海未(ああ、やはり落ちてしまいました)
海未(仕方ありません。私が拾ってあげましょう)
海未(……ん?筆箱の中に、プリクラのようなものが…)
穂乃果「っ!!」シュワッチ!
海未「えええええ!?」
突然床に飛び込んで…!」
穂乃果「……今日は、床に飛び込みたい気分だったの。あはは…」
ことり「今のは綺麗なフライングレシーブだったね!
バレーボールの木村沙織選手もびっくりだよ!」
海未「解説と感想は求めていません。
……穂乃果、立てますか?」
穂乃果「う、うん…。ありがと」
海未「………」
海未(穂乃果は何故か、筆箱を隠すように抱えています)
海未(何か見せたくない物でもあるのでしょうか…?)
にこ「………ねえ、テストで100点を取るおまじない、知ってる?」
海未「そんなものあるわけないじゃないですか。
喋ってないで勉強に集中してください」
にこ「ちょっ!?にこの話は最後まで聞きなさいよ!」
にこ「……まずは、小さめの紙切れに『100』と書くの」
にこ「そして、その紙切れをシャーペンの中に入れて、そのシャーペンでテストに臨むと…」
にこ「あら不思議!テストで100点取り放題にこー!」
海未「ちなみに、にこは今まで何回100点を取りましたか?」
にこ「…………………………………250000回…?」
海未「やっぱり、勉強して自信をつけるのが一番のおまじないの様ですね」
にこ「ああ!勉強はいやにこぉぉぉ!」
希「生徒会で忙しくても、そのおまじないパワーで毎回高得点を叩き出してるんやもんね~」
絵里「おまじない、と言うより神頼みに近いわ」
にこ「それ、ほんと!?ねえ絵里!それは数学でも有効なの!?」
絵里「有効…だけど、数学の場合は新任の先生に変わってからは効果が落ちたわね」
にこ「ちょっとでも効果があるならいいから!にこに教えてほしいにこぉ~♡」
絵里「にこにはちゃんと勉強してほしいけれど…まあいいわ。特別に教えてあげる」
にこ「わーい!これでにこも赤点回避にこー!」
絵里「じゃあ発表するわね!
私がいつも愛用しているおまじない…。それは………」
にこ「ごくり…」
絵里「チカチカ様よ!」
にこ「は?」
絵里「そうすれば、テストで良い点を取れるようになるわよ!」
にこ「………」
希「エリチ…。一応聞いておくけど、チカチカ様って何なの…?」
絵里「よくぞ訊いてくれたわ!
チカチカ様は、”私が考えた最強の神”よ!」
希「”わたしがかんがえたさいつよのゴッド”…」
にこ「……絵里に頼ろうとした私がバカだったわ。大人しく勉強しよーっと」
絵里「ちょ、ちょっと待って!私の話は最後まで聞くものよ!?」
絵里「チカチカ様は、牛の頭蓋骨を被ってて、黒いローブを羽織ってて…」
絵里「………あと、カントリーマアムが好きなのよ!」
にこ「どうでもいい情報を被せなくていいわよ」
絵里「特にバニラがお好みよ!!」
にこ「だからどうでもいいわよ!」
穂乃果「………」
海未「………」
穂乃果「……な、何?」
海未「……いえ、別に…」
穂乃果「……そう」
海未(……近頃、穂乃果との距離が離れていくのを感じます)
海未(最近の穂乃果はどこか素っ気なく、私に対して冷たい気が…)
海未(それに………)
穂乃果「……うん、そうだね」
海未「ああ、中に紙が入ってるんですね」
穂乃果「……別にいいじゃん」
海未「何か、文字が書いてあるみたいですが…。何が書いてあるのでしょう…」
穂乃果「海未ちゃんには関係ないもん」
海未「……そうですか」
穂乃果「………」
海未(最近の穂乃果は、どこか変です)
海未(いつもの穂乃果なら、隙を見せれば『海未ちゃんー!』と言いながら飛びついて、チュッチュしてくるはずなのに…)
海未(近頃はご無沙汰です。嗚呼、唇が寂しいです)
海未「ことり。おはようございます」
ことり「海未ちゃんおはよ~」
海未「………」
ことり「穂乃果ちゃんなら、今朝は先に学校に行くって連絡あったよ」
海未「え…?そうなのですか…」
ことり「……寂しい?」
海未「そ、そんなわけありません!
ことり!私たちも学校に行きましょうか!」
海未「………」
ことり「……海未ちゃん?どうかしたの?」
海未「い、いえ…。何でもありません」
ことり「そう?」
海未「………」
海未(校門に、黄色いリボンが結ばれています…)
海未(あのリボン、いつも穂乃果が着けているものに似ているような…)
穂乃果「……あ、おはよう」
ことり「おはよう!穂乃果ちゃん、髪型変えたんだね~!」
穂乃果「うん。リボンを取っただけなんだけどね」
ことり「今の髪型もかわいいよ!」
穂乃果「えへへ。ありがと」
ことり「……海未ちゃんも、かわいいと思うよね?」
海未「……そうですね」
穂乃果「…」
海未(この日の帰り、校門に結ばれていたリボンはなくなっていました)
海未(きっと、足早に帰っていった穂乃果が、自分のリボンを取って行ったのでしょう)
海未(……しかし何故、校門にリボンを結んでいたのでしょうか…)
にこ「どんな願い事でも叶えてくれるおまじない、特別に教えてあげるにこ♪」
真姫「バカね。おまじないなんかで願いが叶うわけないじゃない」
凛「そう言う真姫ちゃんも、一時期おまじないに心酔してたにゃ」
真姫「……私、気づいたのよ。
おまじないなんて無くても、μ’sは9人一緒なんだって。
だから、もう何も怖くないわ」
花陽「真姫ちゃん…」
凛「泣かせてくれるにゃ…」
にこ「………」
にこ「朝学校の校門にリボンを結び付けて、放課後までリボンが残っていたら願いが叶う、っていうおまじない…」
真姫「そんなことで願いが叶うわけないでしょ」
花陽「神龍呼んできてよ!神龍!」
にこ「夢見る少女じゃいられない…」
穂乃果「……そうすれば、本当に願いが叶うの…!?」
「ええ、本当よ」
穂乃果「そっか…。これでようやく、私の願いが…!」
「……ただし、絶対に失敗しないこと」
「失敗すれば、その願い事は二度と叶わなくなるわ」
穂乃果「え…」
「……あなたには、それだけの覚悟があるかしら?」
穂乃果「………」
絵里「みんな、おはよー!」
8人「………」
絵里「……あ、あれ…?部屋、間違えたかしら…」
海未「部室はここで合ってますよ」
穂乃果「絵里ちゃん…。早くドア閉めて」
絵里「え?う、うん…」
穂乃果「………」
絵里「……ねえ穂乃果。部屋の電気を点けちゃダメなの…?」
穂乃果「ダメ」
絵里「絶対?」
穂乃果「絶対」
にこ「何なのよ、この部屋…。
電気は点いてないし、机の上にはお菓子が円形に並べられてるし…」
希「魔法陣やね。悪魔を召喚するときに使う陣形や」
花陽「悪魔ヨンジャウノォ!?」
真姫「なんだか、寒気がする…」
凛「それはプラシーボ効果にゃ。
……あ、でも本当に寒くなってきた…」
ことり「あー!クーラーが動いてるよ!」
絵里「寒いわ!すぐにクーラーを止めて…」
穂乃果「………みんな、うるさいよ。儀式の邪魔」
絵里「穂乃果、今はミーティング中なんだけど…?」
穂乃果「絵里ちゃん、静かにしてよ」
絵里「ええ!?なんで私が…」
穂乃果「……主よ、願いを叶え給へ…」
絵里「おーい、穂乃果ー?」
穂乃果「……主よ、我を救い給へ…」
絵里「……あの、穂乃果さんー?」
穂乃果「……我の望みを…」
にこ「ちょっと、穂乃果!いい加減にしなさいよ!」
希「にこっち…」
にこ「止めないで!先輩として、ここでガツンと言ってやらなきゃダメなのよ!」
穂乃果「………」
にこ「やる気を感じられないわ。はっきり言って邪魔よ」
穂乃果「………」
にこ「……あんたは何のために、こんな儀式をしてるのよ?」
穂乃果「……願いを、叶えたいんだ」
にこ「願い?」
穂乃果「この儀式を成功させて、私の願いを叶えるんだ…!」
にこ「………」
にこ「ふんっ!」バクッ!
穂乃果「!?」
にこ「こんなの、所詮おまじないよ!」モグモグモグモグ
にこ「おまじないが願いを叶えてくれるわけないじゃない!」ムシャムシャムシャムシャ
にこ「願いっていうのは、自分で叶えるもんでしょ………」
にこ「……だから、こんな魔法陣、私が全部食べてやるわ!」パクパクモグモグムシャムシャ
海未「自分が食べたいだけなのでは…?」
にこ「うるさーい!あんたたちも手伝って!
あほのかに、おまじないなんてまやかしに過ぎないってことを証明してやるのよ!」
花陽「不肖ながら、頑張ります!」パクパク
凛「食べろ食べろー!」モグモグ
絵里「穂乃果のお菓子は美味しいな~!」ムシャムシャ
穂乃果「……………………ぃた……」
穂乃果「もうダメだ…、私は………」
海未「穂乃果?」
ことり「穂乃果ちゃん…?」
絵里「ちょっと、穂乃果!どこに行くの!?これから練習が…」
穂乃果「」
絵里「!?」
凛「行っちゃった…」
にこ「あのバカ…」
絵里「……穂乃果、今までに見たことのない顔をしてたわ…」
花陽「怖かったよ…」
希「………」
ことり「え?」
海未「今日の練習は、8人でやりますか?それとも今日は休み…」
ことり「海未ちゃん何言ってるの!?
穂乃果ちゃんを追いかけなきゃ!」
海未「………」
希「海未ちゃん。穂乃果ちゃんを追いかけてあげて」
海未「………ですが。私には…、穂乃果がわからないんです…」
海未「穂乃果を捕まえたとして、何と声をかければいいのか、わからないんです…」
ことり「そんなの今考えることじゃないよ!」
真姫「海未。あなたは穂乃果のスーパー幼馴染なんでしょ?だったら、自分に自信を持ちなさい」
海未「………」
海未「はい…」
ことり「………」
ことり「見つけたら、すぐに連絡してね」
海未「……わかりました」
海未「………」
海未(宛てもなく校舎を徘徊していますが、穂乃果は見つかりません)
海未(やはり、もう帰ってしまったのでしょう)
海未(……)
「海未ちゃん」
海未「え…?」
海未(声が、聴こえたような気がします…)
海未(……まさか、穂乃果…?)
穂乃果「………」
海未「………穂乃果」
海未(穂乃果が居たのは、私たちのHR教室でした)
海未(穂乃果は窓辺の席に座って、外の風景を眺めていました)
海未(窓の外では、野球部や他の部活が練習に勤しんでいます)
穂乃果「……本当だ。海未ちゃんは私を見つけてくれた」
穂乃果「……」
海未「穂乃果…?」
穂乃果「ごめんね、海未ちゃん。迷惑ばかりかけちゃって」
海未「え?……どうしたんですか、藪から棒に。
穂乃果が謝るなんて変ですよ」
穂乃果「……今日は、謝りたい気分だったの」
海未「……そうですか」
穂乃果「ごめんね、海未ちゃん…。私のこと嫌いになったよね…」
海未「………」
海未「……そうですね。あれは何をしていたんですか?」
穂乃果「……実はね、おまじないをしていたの」
海未「おまじない、ですか…?」
穂乃果「そう。おまじない」
穂乃果「アテもツテもないおまじないを、盲信して猛進してたの」
穂乃果「ほんとバカだよね。笑っちゃうよ」
海未「穂乃果には、叶えたい願い事があったんですね。だから、おまじないに頼った」
穂乃果「……そう、願いを叶えたかったんだ。『叶え、私の夢!』ってね」
海未「穂乃果の願い事は何だったんですか?何を叶えたかったんですか?」
穂乃果「………」
穂乃果「知りたい?それなら勝負をしよう」
海未「え?」
穂乃果「今から紙飛行機を作って、どちらが遠くまで飛ばせるかを競うの。
この窓から同時に投げて、相手よりも遠くへ飛ばせた方が勝ち」
海未「な、何ですか!何故いきなり勝負をする流れに…!?」
穂乃果「私の願い事が何か、知りたいんだよね?
別に教えてもいいんだけど、タダでっていうのは癪だからさ」
海未「……私が勝負に勝てば、穂乃果の願い事を教えてもらえるんですね?」
穂乃果「うん、そうだね。そういうこと」
海未「え…?」
穂乃果「ああ、言わなくていいよ。その願い事を紙に書いてほしいんだ」
海未「紙に、ですか?」
穂乃果「私も自分の願い事を紙に書くから。
そして、その紙を使って紙飛行機を作るの」
海未「……なるほど。紙飛行機を遠くに飛ばせなければ、その紙に書いてある願い事を先に相手に読まれてしまうわけですか」
穂乃果「うん。これくらいのスリルはないとね!」
海未「……いいでしょう、受けて立ちます!」
海未(ふふふ…私に紙飛行機で勝負を挑むとは…。
抜かりましたね、穂乃果!)
海未(園田家に伝わる紙飛行機奥義を、披露してみせましょう!)
海未「はい!」
海未(私は特に願い事も無かったので適当に書いておきました。
まあ、私が勝つので、これを読まれることはありませんがね)
海未(……それより、この勝負に勝って穂乃果の願い事を拝見させてもらいます!)
海未(手加減無用ですよ!覚悟してください、穂乃果!
このスーパーファイナリアリティウルトラドリーム号が火を吹きますよー!)
穂乃果「それじゃあ、いっせーのーせで投げるよ?」
海未「はい!」
穂乃果「いくよー!」
「いっせーのーせ!」
海未(見てください!私のスーパーファイナリアリティウルトラアルティメットぷんぷんドリーム号はぐんぐんと伸びています!!)
海未(園田流紙飛行奥義『愛矢殺』!
この奥義を使えば、紙飛行機は半無限に揚力を受け、永久機関であるかの如く飛び続けるのです!)
海未(見ましたか穂乃果!これが、私の本気…)
海未「………え?」
海未「何、してるんですか…?」
穂乃果「…」
海未「何故、穂乃果は紙飛行機を飛ばしていないのですか…?」
穂乃果「…」
海未「……私と、勝負をするのではなかったのですか…?」
穂乃果「……ごめん」
海未「……どうして、謝るんですか…!」
穂乃果「……だって」
海未「え…!?せ、先生が、私の紙飛行機を…!」
「お前か!これを飛ばしたのはぁ!今すぐ降りてこいぃ!」
海未「なっ…!何故こんなことに…」
穂乃果「……ぷぷっ。いってらっしゃい、海未ちゃん」
海未「……ほ、穂乃果?」
穂乃果「ほら、早く行かないと、怒られちゃうよ~?」
海未「なっ…!?」
海未(嗚呼、抜かりました!)
海未(私はまんまと、穂乃果の罠にはめられていたのですね…)
「園田…。どうしてお前がこんなことをしたんだ」
海未「すみません…」
「紙飛行機を飛ばすことも問題だが、この紙に書かれている内容も問題だ。
『幼馴染とチュッチュしたい。』だと!?不純異性交友は校則違反だ!わかってるのか?」
海未「はい…」
「……こういう問題行動は内申に響くからな。二度と校舎の窓から紙飛行機を飛ばしたりするなよ。いいな?」
海未「はい。すみませんでした…」
海未(……教室の窓から、穂乃果がこちらを見ています)
海未(……グラウンドからではよく見えませんが、嘲笑われてるような気がします)
海未(教室に戻ったら、今度は私が説教をする番みたいですね…!)
海未「穂乃果ぁぁぁ!」
シーン
海未「くっ!やはり逃げられましたか…!」
海未(私が紙飛行機を投げ先生に怒られている間に、穂乃果はそそくさと帰って行ったのですね…!)
海未(……穂乃果は最初から、自分の願い事を私に教えるつもりなんて、さらさら無かったんです!)
海未「私が紙飛行機好きなのを知っていて、あのような勝負を持ちかけてきたのですか…!」
海未「許すまじ…」
海未(それは相合傘の絵で、片側には『ほのか』と書かれています)
海未(もう片側には何も書かれておらず、空白でした)
海未「………」
海未(私はその落書きを消してから、部室に戻りました)
海未(穂乃果が泣いて謝ってきたら、その時は快く許し、仲直りしましょう)
海未(…そうです。私たちの関係は、こうなんです)
海未(明日、すべてを元に戻しましょう…!)
この日から穂乃果は姿を消した。
絵里「………穂乃果、今日も学校に来てないのね」
ことり「あの日から、家に帰ってないそうだし…」
凛「携帯に連絡も取れないもんね…」
花陽「……やっぱり、誰かに誘拐されたとか…」
真姫「縁起でもないこと言わないで」
花陽「ご、ごめん」
にこ「まったく…。どこに消えたのよ、アホのか!」
海未「………」
海未「……おはようございます」
希「ねえ海未ちゃん。ちょっと来てもらってもいいかな?」
海未「え…どうしてですか?」
希「ちょっとね。二人だけで話したいことがあるんよ」
海未「………」
ことり「海未ちゃん」
海未「……わかりましたよ」
希「……おおきにな」
希「……海未ちゃん、落ち着いて聞いてな?」
海未「はい」
希「見つかったよ、穂乃果ちゃん」
海未「!?」
海未「どこですか!?今穂乃果はどこにいるんですか!!」
希「……海未ちゃん」
海未「うっ……す、すみません。取り乱してしまいました…」
希「いいんよ。海未ちゃんは悪くない」
海未「………」
海未「学校内で…?」
希「うん。穂乃果ちゃんはまだ、この学校から出てないと思ってね」
希「そして、ついに昨日、穂乃果ちゃんの目撃証言がとれた。
オカルト研究部の部室から出てくる穂乃果ちゃんが目撃されたんや」
海未「オカルト研究部、ですか…?どうして穂乃果が、そんな所に…」
希「うちも不思議に思ってな。ついさっきオカ研の部室を見に行ったんよ。
……でも、そこには穂乃果ちゃんどころか、誰もおらんかった」
海未「そうでしたか…」
だから海未ちゃん。穂乃果ちゃんを迎えに行ってあげて」
海未「え…?部室には誰もいなかったのでは…?」
希「いや、おるよ。ぎょーさんな」
希「でもな、うちじゃ会われへんのよ」
海未「えっと…。すみません、理解が追いつかないのですが…」
希「理解なんてしなくていいから、とにかく、穂乃果ちゃんを助けてあげて!」
希「これは海未ちゃんにしかできないことなんや!」
海未「私にしか、できない…」
希「海未ちゃんなら、穂乃果ちゃんに会えるはずだから!頼んだよ!」
海未「は、はい…」
海未(…しかし、穂乃果は何故、そこに入り浸っているのでしょうか?)
海未(穂乃果…。あなたはもう、私の知っている穂乃果ではないのですか…?)
スタスタ…
海未「……………………穂乃果……?」
穂乃果「……あれ。海未ちゃんだ…」
穂乃果「えっと…どうして海未ちゃんがここに…?」
海未「あなたを連れ戻しに来たんですよ!」
穂乃果「私を…?」
海未「ほら、行きますよ!部室でメンバーが待ってます!」
海未「何があったのかは知りませんが、帰りましょう!」
海未「迷惑をかけた人たちに謝りに行きましょう!私も付き添います!だから…」
穂乃果「ダメだよ」
海未「……何故ですか?穂乃果には、帰るべき場所が…」
穂乃果「とにかく、ダメなの…」
海未「どうしてですか!?」
穂乃果「………」
穂乃果「えっと…どうして海未ちゃんがここに…?」
海未「あなたを連れ戻しに来たんですよ!」
穂乃果「私を…?」
海未「ほら、行きますよ!部室でメンバーが待ってます!」
海未「何があったのかは知りませんが、帰りましょう!」
海未「迷惑をかけた人たちに謝りに行きましょう!私も付き添います!だから…」
穂乃果「ダメだよ」
海未「……何故ですか?穂乃果には、帰るべき場所が…」
穂乃果「とにかく、ダメなの…」
海未「どうしてですか!?」
穂乃果「………」
海未「会う…?」
穂乃果「そこの部室にいるの。オカルト研究部の部室なんだけどね、そこに行けば会えるよ」
海未「オカルト研究部…」
海未「あの部屋には一体、誰がいるんですか…?」
穂乃果「………」
穂乃果「チカチカ様だよ」
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