【ラブライブ!】にこ「絵里は?」希「えりちなら教室で友達に勉強教えてたよ」
- 2020.05.03
- SS

希「多分、もうすぐ来るんやないかな」
にこ「まあ今日の部活は休みだからいいんだけど」
希「にこっちも一緒に教えてもらえば?」
にこ「テスト前になったらお願いしようかしら……あれ?」
希「どうしたん?」
にこ「絵里って他に友達いたの?」
希「……いるやろ、人並みに」
希「待とうや」
にこ「あら? 来週じゃなかったっけ?」
希「いやそれは間違ってないんやけど」
にこ「じゃあもしかしてもう何か予定とかある?」
希「いやないけれども」
にこ「あ! まさかその日学校は休みじゃないの!?」
希「どんだけ休日の話したいねん!」
希「ウチ多分一生満たされへんよそれ」
希「それよりもやな」
にこ「祝日より大事な話?」
希「さっきから休みの予定立てることしか考えてへんやん、怖いわ」
にこ「そりゃ学生としちゃ休日は大事よ。それより大事?」
希「さっきえりちの話サラッと流そうとしたやん?」
にこ「勉強教えてるんでしょ? その件は終わったじゃない」
希「今まさにこれから盛り上がろうとするとこやったろ」
にこ「何言ってんのよ、荒らし尽くして雑草一つ残ってなかったわよ」
希「耕そうや。種植えようや」
希「いやにこっちのえりちに対する認識どうなってんねんって話」
にこ「絵里?まああれよね、悔しいけど美人よね」
希「いいやんいいやん、他には?」
にこ「他に? えー、あと……ロシア?」
希「そうやね、ロシアやね」
希「そんで?」
にこ「そんで?」
にこ「絵里から“美人”と“ロシア”引いたら……あと金髪くらいしか残らないわよ」
希「金髪」
にこ「東京フレンドパークの関口宏じゃないんだから」
希「走って!」
にこ「寄せてこないでよ」
にこ「いや、他は……あんまり」
希「あるよあるよ、ほらもっとちょうだい」
にこ「なになになに、そのテンション。怖いわよ」
希「こわないから。こわないからもっとちょうだい」
にこ「もっとって言われても……別に」
にこ「あ、あー、はいはいはい、わかったわ。あれでしょ? 巨乳」
希「あー、それはちゃうわ」
にこ「ちゃうの?」
希「ちゃう」
にこ「ちゃうんだ……」
希「ちゃうねん」
希「まだいっちばん大事なのあるやん。な? な?」
にこ「巨乳がダメならもうにこ、何も言えない」
希「いやほらさっきの。最初の話」
にこ「え? 最初の?」
にこ「あー……友達いなさそう?」
希「いなさそう?」
希「良く言うと?」
にこ「孤高の存在?」
希「悪く言うと?」
にこ「ぼっち?」
希「それー」
希「はいそれー」
にこ「やだもうにこ帰りたい」
にこ「私さっきあんたに言わされたからね?」
にこ「まあもうどっちでもいいけどさ、そんなに言うならあいつちゃんと他に友達いるんでしょうね?」
希「……」
にこ「……」
希「……おるよ」
にこ「間を空けるんじゃないわよ。今の沈黙が事実を如実に物語ってるわよ」
にこ「あんた引き下がれなくなってるだけよね」
希「いやウチ引き際を弁えた女やから」
希「ウチ以上に引き際知っとる人おらんから。えりちちゃんと友達おるよ」
希「いや多分誰かしらおるやろ」
希「いやいや面倒くさくない。えりちの名誉のために言っとくとな、えりちは皆の人気者やから」
にこ「じゃあ今日、希以外の誰かと話してた?」
希「話してた話してた。そりゃもう『絢瀬さん次の授業なんだっけ?』とかきかれまくっててん。たまげたわウチ」
にこ「それたまげちゃったの?」
希「うん」
にこ「そ、そう……たまげちゃったのね」
希「そりゃもう尊敬と親しみを込めて名字にさん付けや」
にこ「孤高の存在だから?」
希「そうそう」
にこ「めちゃくちゃ距離置かれてるじゃない」
希「一周回って」
にこ「回った結果がさん付けなのね。そこに落ち着いちゃったのね」
にこ「孤高過ぎるわよ絵里」
希「あれでも丸くなったんや」
にこ「でもぼっち」
希「ちゃうよ」
にこ「いやもうこれ絵里に直接聞きましょ?」
希「そうやな。埒があかんわ」
ガチャッ
希「お、いいとこに来たやん」
にこ「ちょうど絵里の話してたのよ」
絵里「私の話?」
希「そうそう、ちなみに今まで何してたん?」
絵里「希にはさっき言ったでしょう?」
絵里「なにそのテンション……こわいわよ」
希「こわないから、こわないからもっかいちょうだい」
絵里「よくわからないけど……クラスメイトに宿題教えてって頼まれちゃって」
にこ「クラスメイト?」
絵里「そうだけど」
希「クラスメイトであってる?」
絵里「いやクラスメイトよ」
絵里「希も同じクラスでしょ」
希「お願いやからほんとのこと言って?」
絵里「クラスメイトなのは間違いないわよ」
希「他に……あるやん?」
絵里「あるやん?」
絵里「え? じゃあ……同級生?」
希「ちゃう」
絵里「え?」
希「ちゃう」
絵里「ちゃうの?」
希「ほら、と、と、と……」
にこ「そんな回りくどいことしないで、もうはっきり聞きなさいよ」
希「大丈夫やから、えりちはやればできる人やから」
絵里「もう何の話なのよ。全く見えないわ」
にこ「絵里に友達がいるかどうかよ」
絵里「友達?」
絵里「いや、友達ではないわね」
希「えぇぇぇぇぇぇ!!!」
希「……」スゥ−
希「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
にこ「うるさい!! 息継ぎするんじゃない!!!」
希「ウチ今までえりちにめっちゃ友達いる体で喋ってきたんやけど!」
絵里「そ、そう……」
希「さっきの子、友達ちゃうん?」
絵里「まあ、あんまり仲良くはないわね」
希「なれや」
絵里「はい?」
絵里「えー……」
希「なれるー ぜったいなーれるよー」
にこ「歌いだすな歌いだすな」
希「あの子良い子やんな、えりち!」
絵里「まあ悪い子じゃないんだけど」
にこ「ちなみに誰と一緒だったの?」
絵里「えーっとね……」
にこ「もうここでパッと名前出てこない時点でなんとも思ってないわよこいつ」
絵里「あ、そうそう楠田さんだわ」
にこ「あー、はいはいはい。知ってる知ってる」
希「友達なれるやろ、えりち」
絵里「まあ人懐っこいタイプよね」
希「そうやろ? 犬飼ってんねん楠田さん」
絵里「でもちょっと……」
希「なんっでやねん!!」
絵里「そうらしいわね」
希「ちょっと自由なとこあるけど良い子やから。ほら、いいとこいっぱいあるから」
希「犬飼ってるし」
絵里「でもちょっと……」
希「犬ダメ!!??」
にこ「楠田さん犬以外ないの!?」
絵里「まあ……絵が上手いわよね」
希「な、南條さんは……?」
絵里「まあ……中の人よね」
にこ「あんた高校入って友達できた?」
絵里「うーん……」
希「ちょ、ちょ、しっかりしてやえりち」
絵里「え? そうね……えーっと……」
希「……」
にこ「……」
絵里「うーんと……」
希「片手の親指すら折れないんかぁ!!」
絵里「生まれた意味を問われるレベルなの?」
にこ「それを探すのがある意味人生だから、落ち着きなさい希」
希「ほんとに友達おらんの? 冗談はポケットの中にしまっちゃお? な?」
絵里「いや、どこから友達って言っていいかわからないのよ」
希「そ、それや! それで数えよえりち!」
絵里「ええ、わかったわ」
絵里「じゃあμ’sのメンバー以外だとまず……えーっと……」
希「……」
にこ「……」
絵里「うーんと……」
希「もう終わりやぁ!!!」
絵里「休み時間とかに会話する人は多いけど、友達っていうとそうなのかな? っていうか」
希「じゃあウチのことも休み時間になったらなんか知らないけど話しかけてくる変なヤツとしか思ってなかったんや……」
絵里「まあ、友達とはちょっと違うかも」
希「しばらく旅に出るわ……探さんといて」
絵里「だって親友でしょ?」
希「えりち~~!」
にこ「それで次の連休だけどね、どっか三人で遊び行かない?」
了
ごめんなさい
このSSはフィクションです。実在の人物とは関係ありません。
もっとムラムラしていいんだぞ
面白い
仲良しで可愛かった
乙です
乙
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