【ラブライブ!】にこ「矢澤議長と」ことり「面倒な南」
- 2020.05.03
- SS

ガラ
ことり「あ、にこちゃん」
にこ「ん…」
にこ「珍しいわねこんなところで。三年のフロアに何か用かしら?」
ことり「うん、ちょっとね。先生の頼まれごとで…」
にこ「ふぅん」
ことり「……」
にこ「……」
ことり「あ、う、うん。ありがとう~」
にこ「また後でね」スタスタ
ことり「また後で~」フリフリ
ことり「……」
ガラ
ことり「あ、にこちゃん~」
にこ「…ん?」
にこ「あら、図書室になんかようなの?」
ことり「うん~ちょっと調べ物があって~」
にこ「ふぅん」
ことり「……」
にこ「……」
ことり「あ、う、うん。ありがとう…」
にこ「それじゃあね」スタスタ
ことり「またね~…」フリフリ
ことり「……」
タッタッタッタッタ…
ことり「あ~にこちゃん~」ハァハァ
にこ「あら…二年も体育?」ハァハァ
ことり「うん~、マラソンは疲れるよね~…」ハァハァ
にこ「そうね…」ハァハァ
ことり「……」ハァハァ
にこ「……」ハァハァ
ことり「あ、う、うん。ありがとう~…」ハァハァ
にこ「それじゃね」ハァハァ
ことり「またねぇ~…」ハァハァ
ことり「あぅぅ……」ヘロヘロ
ワァーコトリチャーン!!
……。
ことり「あ、にこちゃん~」
……。
ことり「うん、ちょっと用事が~」
……。
ことり「それじゃまた後で~」フリフリ
ことり「……」
トコトコ…
ことり「……」
トコトコ
ことり「……~」
スタスタ
ことり「…~~~」
カツカツ
ことり「~~~~!」
バターン!
にこ「うるっさい!」
にこ「扉は静かに開けなさいっていつも言ってるでしょ!ほの…!」クル
ことり「~~!」
にこ「って、あ、あれ…?」
にこ「穂乃果…でも凛でもなくて、ことり…?」
ことり「~~~っ」
ことり「~~!!」カツカツ
にこ「え…な、何よ」
ことり「……」
にこ「どうしたのよ、怖い顔して…」
ことり「……ぎ、して」
にこ「は?」
ことり「にこちゃん、私と会議してっ!!」
ことり「~~っ」
にこ「会議って……あんた、何言って…」
ことり「いいから会議するのっ!」バン!
にこ「っ!?」ビク
にこ「…ど、どうしちゃったのよあんた…いつものあんたじゃないみたいよ…」
ことり「うぅ……っ!!」ジワ
にこ「え、な、泣いてるの…?」
ことり「にこちゃんのせいだよ!」
にこ「えぇ!?」
にこ(全く身に覚えがないんだけど…)
にこ「いや、その、えと…」
にこ「とりあえず、泣き止みなさいよ……ね?」
ことり「……うん」
にこ(ほっ…)
ことり「……」
にこ「……」
ことり「ほらぁ!!」ジワ
にこ「えぇ!?」
にこ「何、何なの!?情緒不安定なの!?」
ことり「にこちゃん!ことりのこと嫌いなんでしょっ!?」
にこ「はぁ!?」
にこ「な、なにそれ、別に嫌いなんかじゃ……」
ことり「嘘っ!」
にこ「う、嘘じゃないわよ…!」
にこ「なに、どういうこと……?」
ことり「うぅ……!だって…!」
ことり「μ’sの他のみんなとは仲良さそうに喋ってるのに…」
ことり「にこちゃん、私と会った時はつまらなそうにしてるもん!」
にこ「えぇ……別にそんなこと…」
ことり「なくない!」
ことり「図書室で会った時も!!」
にこ「あー……」←思い返してる
にこ(あるかも…)
ことり「ほらぁっ!あるかもって顔してるっ!」
にこ「し、してないわよ!」
ことり「嘘だぁ!」
にこ「う、嘘じゃないってば!(嘘だけど)」
ことり「うぅ……!」
にこ「……」アセアセ
にこ「な、何言ってるのよ…!嫌いな訳ないじゃない…」
にこ「ただ…」
ことり「ただ!?」
にこ「うぅ…あんた、いつもと雰囲気違くない…?」
ことり「ただなんなの!?」バン!
にこ「ええっと、だから、その…」
にこ「苦手というかなんというか…」
ことり「苦手…」
にこ「あ、あんたと……その、あんま話したことないから…」
にこ「な、何喋っていいか分からないというか…」
ことり「……うぅ」ジワ
にこ「いや、ホント!別に興味ないとか、ウザイとかそういうの一切思ってないからね!」
ことり「そんな風に思ってるんだぁ……」ボロボロ
にこ「だ、だから!」
ことり「~~!」ボロボロ
にこ(ど、どーすればいいのよ…!)
ことり「…会議して」
にこ「へ?」
ことり「だから会議して!」バン!
にこ「え、な、なんで会議なの…?」
ことり「絵里ちゃんと希ちゃんの時とか!」
ことり「穂乃果ちゃんと凛ちゃんの時とか!」
ことり「みんなで仲良く会議してるのみてるんだよ!」
にこ「ぁー…ぜ、全部見てたのね…」
ことり「どうせ真姫ちゃんとだってこっそりしてたんでしょ!?」
にこ「いや、それは…」
にこ(まぁ、プールの時はみんなの前でやったようなもんだけど……)
にこ「い、いや、別に仲良くなるために会議をやってる訳じゃ無くてね?」
にこ「その都度やる必要が…というか、やらざる終えない環境であったわけでして…」
ことり「ッ!」キッ
にこ「はい、会議を執り行わせてもらいたいと思います」
ことり「っ!」パァ…
ことり「にこちゃん、ありがとーっ♪」ギュー
にこ(ああ、なんでこんなことに……)
ことり「……」キラキラ
にこ「…まず、あたしのことは議長と…」
ことり「はい!議長!」
にこ「…(やりづらい)」
にこ「…んと、しょ」
ことり「書記、ことりがやりますっ♪」スク
にこ「…そ、そうね、あんたしかいないもんね」
ことり「いーえっ!議長の為なら♪」
にこ(やりづらい)
にこ「…で、本日の議論は…」
ことり「はい!議長!」パッ
にこ「…ど、どうぞ、南書記」
ことり「…本日の議題はぁ~」キュッキュッ
ことり「これですっ!」
ことり「…にこちゃんとどうすれば仲良くなれるか」
ことり「ですっ!」
ことり「……」フンス
にこ「…一つ、いいかしら?」
ことり「はい!なんでも!!」
にこ(やりづらい)
にこ「正直なところ…」
にこ「そんな無理に仲良くする必要はないんじゃ…」
ことり「……」ジワ
にこ「ぁなくないわね、そうね、考えましょうか」アセアセ
ことり「はいっ!」パァ…
にこ(やりづらい)
にこ(…どう、しようかしら)
にこ「そ、それじゃあ、まず、」
ことり「まずっ!?」ズイ
にこ「……ぁー」
にこ「……なぜ私たちは仲良くないのか、そこから議論しましょうか」
ことり「はい…そうですね…」シュン
にこ「あ、いやだから、そのね!」アセアセ
にこ「現実問題ね!あたしらあんま話さない訳だから、そういうところからね!」
ことり「…分かってます」
にこ(やりづらい)
ことり「…うん」
ことり「…これから!」
ことり「これから仲良くなればいいんですもんね!議長!」
にこ「う、うん…」
ことり「議論しますっ!しましょう議長!」
にこ(やりづらい)
ことり「はい!」キュッキュッ
にこ「それはつまり、接点がないからといえるわね」
ことり「…接点、と」キュッキュッ
にこ「早い話が、うちら二人には絡む要素が無いと言っても過言ではないわ」
ことり「そう…ですね」キュッ…
にこ「お互いの趣味も違うでしょうし、感性も違うからね」
ことり「そう……なのかなぁ」
にこ「そうでしょ。あたしはことりの趣味になんて興味…」
ことり「はい」スッ
にこ「と、どうぞ南書記」
ことり「あのね、多分違うと思う」
にこ「何がよ?」
ことり「…接点は、確かに無いと思うけど」
ことり「接点がない理由はそうじゃない……と思います」
にこ「…じゃあ何故?その理由は?」
ことり「それは…」
ことり「にこちゃんが逃げちゃうからだと思います!」
ことり「だって…」
ことり「にこちゃん、校内で会ったときにことりが話しかけても…」
ことり「いっつもすぐに話を切ってどこか行っちゃうんだもん…」
にこ「う、ううん…そんなこと言われても…」
にこ「だ、だってね」
ことり「だって?」
にこ「そんな通りがかりの出会い頭で、何を話せってのよ…」
ことり「なんでもいいんだよ!なんでも!」
にこ「なんでもって言われても…」
ことり「今日は天気いいねーっ、とか、次の授業は何ー?とか」
ことり「そんな簡単なことでいいの!」
ことり「肝心なのは話の内容じゃないんだよ」
ことり「話を振ってくれることが嬉しいの!」
にこ「う、ううん…話を振るねぇ…」
にこ「あんまり興味…」
ことり「やっぱりことりには…」ジワ
にこ「あぁぁいやいや!興味なくないない!」
ことり「嘘だよ…」ウルウル
にこ「嘘じゃないってば!」アセアセ
にこ「そ、その、何というか、あまりね!」
にこ「普段言わないから慣れないなー、と思って!」
ことり「だったら、もっと興味あること振ってくれたらいいの!」
にこ「興味あることと言われても…」
ことり「うんと…たとえば」
ポワンポワン
==================================================
ガラ
ことり『あ、にこちゃんおはよう♪』
にこ『おはようことり。あら?』ズイ
ことり『ど、どうしたのにこちゃん…?』ドキッ
にこ『…今日もことりは可愛いわね』イケニコー
ことり『か、かわいい……///』ボン
==================================================
にこ「い、痛い痛い!やめなさいっての…!」
ことり「あ!」
ことり「ご、ごめんにこちゃん…」
にこ「もう、急になんなのよ…」
ことり「にこちゃんがイケメンなのがいけないんだよっ!」プンプン
にこ「はぁ…?」
ことり「やっぱり今のはナシです!訂正しますっ!」
にこ「はぁ」
ことり「えーっと、たとえば……♪」
ポワンポワン
==================================================
ガラ
ことり『あ、にこちゃんおはよう♪』
にこ『おはようことり』
にこ『あら、髪切ったのかしら?』
ことり『あ、そうなの~♪』
ことり『思い切って結構短くしてみてたんだけど、似合うかなぁ?』
にこ『何言ってんのよ』ズイ
ことり『えっ///』
にこ『ことりならなんでも似合うわよ。可愛いんだから』イケニコー
ことり『に、にこちゃん……///』ボン
==================================================
にこ「ちょっ!だから痛いっての!こら!」
ことり「あ!」
ことり「ごめんなさいにこちゃん…」シュン
にこ「…ったく、勘弁してよね」
にこ「それに、さっきから脳内妄想ダダ漏れだけど…それって男の台詞でしょ?」
ことり「あ、あれ、声に出してた……?///」
にこ「思いっきり出てるわよ、二役分」
ことり「///」
にこ(そんなに恥ずかしいならやらなきゃいいのに)
にこ「ちょっ!だから痛いっての!こら!」
ことり「あ!」
ことり「ごめんなさいにこちゃん…」シュン
にこ「…ったく、勘弁してよね」
にこ「それに、さっきから脳内妄想ダダ漏れだけど…それって男の台詞でしょ?」
ことり「あ、あれ、声に出してた……?///」
にこ「思いっきり出てるわよ、二役分」
ことり「///」
にこ(そんなに恥ずかしいならやらなきゃいいのに)
ことり「誰だって、変化に気がついたことを言ってくれたら嬉しくなるもんっ!」
にこ「そういうものかしら…」
ことり「そういうものなんですっ!」
にこ「ふぅん…いつも一緒にいる穂乃果や海未もそうなの?」
ことり「そうだよっ♪」
ことり「穂乃果ちゃんは……少し鈍いところもあるけど、気がついたら必ず楽しそうに口にしてくれるよ♪」
にこ「…穂乃果らしいわね」
ことり「それが穂乃果ちゃんだもん♪」
ことり「海未ちゃんは…ことりの変化に全部気がついてくれて、それをさりげなく伝えてくれるの」
ことり「ほとんど最初に穂乃果ちゃんが口にしてくれるけど…」
ことり「そうでない場合は、二人きりの時にそっと…」
海未『似合ってますよ』
ことり「なんて、いやーん♡海未ちゃんカッコイイっ!」
にこ「…海未らしいわね」
ことり「うん♪」
ことり「…二人とも、私の大好きな親友だから☆」
にこ「…親友、ね」
ことり「……?」
スッ
にこ「いいかしら?」
ことり「はいっ!にこちゃん議長!」
にこ「…今度こそ、私が南書記と仲が良くない理由が分かったわ」
にこ「それはね…」
ことり「それはっ!?」
にこ「……単純に、時間の問題よ」
にこ「私たちは出会ってから時間が短いのよ」
にこ「μ’sを結成してから…私がμ’sにはいってから、どれだけの時間がすぎたと思う?」
ことり「んと…」
にこ「二ヶ月よ」
にこ「たった二ヶ月で、人ってそんなに仲良くなれるもの?」
にこ「そう簡単になれるもんじゃないわよね」
ことり「……」
にこ「穂乃果と海未とは幼なじみなんでしょ?」
にこ「それこそ10年位の付き合い?」
ことり「うん…大体それぐらい…」
にこ「そりゃ変化の一つや二つ、それだけ長くいれば分かるもんでしょ」
にこ「別に、それが普通って訳じゃないのよ」
にこ「むしろ、あたしの反応ぐらいが普通よ」
にこ「そんな簡単には、人の変化に口出したりなんてしない。できない」
にこ「人と人との距離感ってそんなもんじゃない?」
ことり「……」
ことり「…そんなことないよ」
ことり「そんなこと、ない…」
にこ「ことり…?」
ことり「はいっ!」パッ
にこ「っ……」
にこ「ど、どうぞ、南書記」
ことり「仲の良さは…時間なんかじゃありませんっ」
ことり「私たちは、出会ったときから仲良しだったから……☆」
にこ「……」
ことり「穂乃果ちゃんとは、出会った日からもう今みたいな関係だったよ♪」
ことり「穂乃果ちゃんはなんでも口にしてくれるから、いつでも嬉しくなっちゃう☆」
ことり「たまに、怒っちゃうこともあるけどね」アハハ
ことり「…海未ちゃんは、最初は恥ずかしがり屋さんで大変だったけど」
ことり「やっぱり、それも穂乃果ちゃんがなんでも口にしてきてくれたから」
ことり「すぐに打ち解けたと思うよ♪」
ことり「それこそ、一ヶ月もかかってない」
ことり「…だからね、時間じゃ無いんだよ」
にこ「……」
ことり「…慣れちゃうとね、どうしても見逃しちゃうことの方が多くなってくるの」
ことり「ケンカもしちゃうし、お互いのことなんてどうでもよくなっちゃうこともある」
ことり「だからといって、関係が無くなるわけじゃない」
ことり「いいことも悪いことも、言葉にしなければ通じないの」
ことり「穂乃果ちゃんはね、どんな時でも、本当になんでも口にしてくれるから…」
ことり「私たちはいつまでも変わらずに仲良しなんだと思う♪」
ことり「い、いかがですか…にこちゃん議長……?」
にこ「…なんというか、あんたってば本当に」
にこ「穂乃果のことばっかりなのね」
ことり「えぇ!?」
にこ「だってそうじゃない」
にこ「さっきから口を開けば、穂乃果穂乃果って」
ことり「そ、そんなことは……っ」
にこ「どんだけ穂乃果のことが好きなのよ」
ことり「……///」
にこ「確かにあいつは思ったことをなんでも口にするからね」
にこ「嫌なこともそうだけど、それ以上に…」
にこ「相手が嬉しいと思えることを、なんでも」
にこ「…だから、私もあいつに惹かれたんだけどさ」
ことり「うん…」
ことり「私も…」
ことり「穂乃果ちゃんは好きと言うより、憧れかな」
ことり「ことりにできないことを穂乃果ちゃんは何でもできて…」
ことり「できないことりを、いつでも引っ張っていってくれる存在」
ことり「穂乃果ちゃんがいるから、ことりは毎日しあわせだよ♪」
にこ「…だったらそれでいいじゃない」
ことり「えっ?」
ことり「押しつける…」
にこ「ま、確かにあんたの言うとおり、時間じゃ無いことは穂乃果の話で分かったわ」
にこ「それは認める」
ことり「うん…」
にこ「でも、それはあいつの人徳というか、あいつの行動故の結果でしょう?」
ことり「……」
にこ「あんたは?」
ことり「え…」
にこ「あんたは、あたしに何を求めるの?」
にこ「穂乃果は私に、μ’sに入ってきてほしいと求めてくれた」
にこ「それを言葉にし、手を取って迎えようとした」
にこ「だから私はそれに答えた」
にこ「…それが、私と穂乃果との繋がり」
ことり「……」
にこ「それじゃあ、南書記…」
にこ「いえ」
にこ「ことりは?」
にこ「ことりは私に何を提示するの?」
ことり「ことりは、ただにこちゃんと仲良くなりたいから…」
にこ「そんなんじゃ、あたしは振り向かないわ」
ことり「あぅ…」
にこ「ごめんね、でもそうなの」
にこ「ただ仲良くなりたいと思ってるだけじゃ、人は振り向かないわ」
にこ「それは穂乃果を見ていれば分かるんじゃないかしら?」
ことり「……」
ことり「は、はい…」
にこ「ことりは、私の変化に気づいて口にしてくれた?」
ことり「あ…」
にこ「さっきから聞いてれば、ことりは全て受け手」
にこ「変化を相手から気づいてくれるのを待つだけ」
ことり「ん…」
にこ「仲良くしたいのなら、接点を持ちたいのなら…」
にこ「あなたから、相手の興味ある話題を振るべきじゃないのかしら?」
ことり「……」
にこ「自分からは口にしない」
にこ「…μ’sのメンバーとは特殊だと思うけどね」
にこ「でも、あくまでこのスクールアイドルをやってるからこその仲…」
にこ「それがなければ……私から口にすることは無かったと思う」
にこ「だからね、あんたが私と仲良くしたいっていうなら、それは」
にこ「あんたから、私に話を振るしか…」
にこ(あれ)
ことり「…だからだよ」
にこ(そういえば)
ことり「だから私は…」
にこ(今のこの会議って)
ことり「自分から話題を振るのが苦手なのに…」
ことり「にこちゃんと会議してるのっ!」
にこ(ことりから提案されたものだったんだわ)
ことり「ことりが穂乃果ちゃんに頼り切ってるのは分かってるもん…!」ボロボロ
ことり「だから…穂乃果ちゃんがいないところじゃ、にこちゃんとも仲良くできなかった…!」ボロボロ
ことり「わかってたんだよぉ…!」ボロボロ
ことり「でも、そんな自分が嫌だったから…」ボロボロ
ことり「勇気を振り絞って、にこちゃんに話しかけたんだよぉ…」ボロボロ
ことり「にこちゃんと会議しようって」ボロボロ
ことり「そうすれば、私だけでもにこちゃんと仲良くできるかなって…」ボロボロ
ことり「そう思ったんだよぉ…」ボロボロ
にこ「……」
にこ「ああ…もぅ……」ヨシヨシ
ことり「うわぁぁぁぁん!!にこちゃぁぁぁぁぁん!!!」ボロボロ
にこ「泣かないのよ、私が悪かったから…」
にこ(私だったら…声かけられなかっただろうし…)
にこ(この子が…)
にこ(こんな自分から意見言ってるところなんて初めて見たものね…)
にこ(…勇気、必要よね、きっと)
にこ(そんなこと…分かってるわよ、私が一番)
……。
ことり「……」グス
にこ「落ち着いた?」
ことり「うん…///」
にこ「…はぁっ」
ことり「…?」
にこ「……んと、南書記」
ことり「ん……」
ことり「…はい」
ことり「うん…」
にこ「今回は不採用にするわ」
ことり「え、えぇ!?なんでっ!?」
にこ「……」
にこ「だってね…」
ことり「やっぱりにこちゃん、ことりのこと…」ポロ
にこ「しょうがないじゃない」
にこ「…もう仲良くなってるんだから」
にこ「あんたが会議しようっていってきた段階で、私とことりの間には接点ができた」
ことり「ぁ…」
にこ「議題はどうであれ、こうやって二人で会話してるんだもん」
にこ「仲良くなってるじゃないの」
にこ「…それが、人と人とのつながりでしょう?」
にこ「しかもそれを、その切っ掛けをあんたが自分で口にした…」
にこ「それでもう解決じゃないの」
ことり「……」
にこ「議論する必要が無いんだから、この議題は不採用よ」
にこ「いいわね?」
にこ「南書記?」
ことり「…はい」
ことり「はい!はいっ!」
ことり「大丈夫ですっ!議長っ!」
ことり「議長、大好きですっ!!」ギュー
にこ「ああっもうひっつくなっ!!」
にこ(ああもう、やりづらい…)
……。
穂乃果「ことりちゃんとにこちゃん、仲良くなれたみたいでよかったね♪」ヒソヒソ
海未「そうですね、さすがはにこ」ヒソヒソ
絵里「ちょっと海未、それ私の台詞よ…」ヒソヒソ
希「まーまーええやん♪にこっちも成長しとるんやなぁ」ヒソヒソ
凛「希ちゃんが言うと重みがあるにゃ…」ヒソヒソ
花陽「凛ちゃん…!」ヒソヒソ
真姫「もう、ことり抱きつきすぎよ…っ」ヒソヒソ
穂乃果「まーまー♪今日はことりちゃんに譲ってあげてよ♪」ヒソヒソ
真姫「…きょ、今日だけなんだからね!」ヒソヒソ
———
——
—
ガラ
ことり「あ、にこちゃん…」
にこ「ことり…」
ことり「……」
にこ「……」
ことり「いい天気だね?」
にこ「いい天気ね」
56-
ことり「あ」
にこ「あ」
ことり「あはは…♪」
にこ「はぁ…」
にこ(やりづらい)
終わり。
ことにこはいいぞ
面白かった
乙な
-
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