【ラブライブ!】花陽「どうしよう…また太っちゃった…」
- 2020.05.04
- SS

花陽「ひいっ」
海未「何を怯えているのですか?」
花陽「それは…その…」
海未「大丈夫ですよ。そこまで厳しくしませんから」
花陽「そ…そう…?」
海未「それでは、明日の朝、駅に集合で」
花陽(毎回太らないようにって意識はしているんだけど、我慢できなくて食べちゃうのはダメだよね…)
花陽(花陽だってアイドルなんだから、スタイルはキープしないといけないもん)
花陽(今回も花陽が悪いからしょうがないんだけど、地獄のトレーニングがまた始まっちゃうことを考えるといやだなあ…)
花陽(ううっ…考えるだけでも怖くなってきちゃった…)
花陽(ダイエット中だから、ご飯もあまり食べてないし、本当に憂鬱だよ…)
花陽(考えすぎても良くないし、早く寝よう…)
花陽(明日はかなり動くから、いつも通りの昼食で構わない…?)
花陽(…良く分からないけど、海未ちゃんがそういうならそうしようかな)
花陽(後は、飲み物とか持ち物が細かく書いてるけど…どこかいくのかなあ?)
花陽(結局、いつも通りのおにぎり作ってきちゃったけどいいのかな)
花陽(海未ちゃんの分も作ってきたし喜んでくれるといいなあ…)
花陽(って、そうじゃなくて!)
花陽(これから、恐怖のダイエットメニューが始まるんだから、気合を入れないとっ!)
海未「おはようございます。花陽」ニコッ
花陽(あれ…今日は普通の笑顔だ…)
海未「それでは、早速行きましょうか」
花陽「うん…でも、どこに行くの?」
海未「それは、ついてからのお楽しみです」
花陽(もしかして、海未ちゃんの知り合いの道場で厳しくしごかれるとか)
花陽(どどどどうしよう…花陽、そんなの耐えられないよぉ…)
海未「花陽?」
海未「そんなことありませんよ」
海未「これから行くところはとても楽しい所ですから」ニコッ
花陽(や…やっぱり…海未ちゃんにとって楽しい所だもん…厳しいトレーニングをされられる道場だ…)
花陽(凛ちゃん、真姫ちゃん、みんな、次会う時は一皮むけた花陽が見られるよ…)アハハ
海未「時間もありませんので、早く電車に乗りましょうか」
花陽「う…うん…」
海未「~♪」
花陽(心なしか、いつもよりご機嫌な様子だし)
海未「花陽?どうしましたか?」
花陽「えっ…あっ…その…楽しそうだなって思って…」
海未「ふふっ、すみません。顔に出てしまいましたか」
花陽「それは大丈夫だけど…」
花陽「それは…その…」
海未「大丈夫ですよ。今日はそこまで大変なところではありませんし」
海未「なにより、終わった後に素晴らしいご褒美が待っていますから」
花陽「ご褒美…?」
海未「ええ、期待して待っていてくださいね」
花陽「う…うん…」
花陽(運動を頑張ったご褒美に腹筋100回とかだったらどうしよう…)
海未「~♪」
花陽(それにしても、今日はずっと楽しそうだね)
花陽(きっと、海未ちゃんはトレーニングの事で頭が一杯なんだ…)
花陽(こんな機嫌のいい海未ちゃんなんて初めて見たもん…)
海未「それは、着いてからのお楽しみです」
花陽「す…少しだけでも教えてくれると嬉しいな…?」
海未「そうですね…ひたすら歩きます」
花陽「そ…それだけ?」
海未「ええ、筋力トレーニングなどは後日行いますので、安心してくださいね」
花陽「そっか…分かったよ」
花陽(ひたすら歩くって言われても、正直良く分からないよ)
花陽(もしかして、火の上を歩くとか滝に打たれながら歩くとかそういう事を…!?)
花陽(無理無理!!花陽にそんな事出来っこないもん!!)
花陽(はぁ…これも太り過ぎた罰なんだ…)
花陽「あ…ごめんね」
海未「心配しないでも大丈夫ですよ。これからは楽しい時間待っていますから」
花陽「わ…分かった…」
花陽(考えれば考えるほど、嫌な事しか思いつかないし、諦めて大人しくしてよう…)
海未「一応、必要な物はメールしておいたはずですが…」
花陽「これ?」
花陽「今日は、海未ちゃんの分のおにぎりも作ってきたんだ」
花陽「二人分のおにぎりを作ってきたからちょっと荷物が多くなっちゃって」
花陽(って…怒られたりしないよね…ダイエット中なのに…)
海未「本当ですか?それは楽しみです」
海未「花陽の作るおにぎりは美味しいですからね。とても楽しみです」
海未「私、何か変な事を言いましたか?」
花陽「そ…そうじゃなくて…怒らないの?」
海未「はぁ…何故でしょうか?」
海未「そういうことでしたか」
海未「大丈夫ですよ、今日は沢山運動しますし」
海未「何より、疲れた時に美味しいごはんを食べられるのはとても嬉しい事ですから」
花陽「あ…ありがとう…」
海未「花陽もいつも以上におにぎりを美味しく食べられると思いますよ」
花陽「そう?」
海未「ええ、楽しみにしていてください」
花陽(そもそも、美味しくご飯を食べる体力と気力が残っているのかが問題なんだけど…)
花陽(海未ちゃんがそこまで言ってくれるなら少しは楽しみかな?)
花陽(少し気が緩んで眠くなってきちゃった…)
海未「目的地までもうしばらくかかりますから、寝てても構いませんよ?」
花陽「うん、そうさせてもらうかな」
海未「ええ、それではおやすみなさい」
花陽「んっ…」
海未「花陽、そろそろ着きますよ」
花陽「も…もう?」
海未「ええ、降りる準備をしてくださいね」
花陽「わ…分かった…」
花陽「それで、ここは?」
海未「見ての通り、山です!!」
花陽「や…山!?」
花陽(も…もうダメ…花陽は無事に生きて帰ってこられるかさえ怪しくなってきました…)
花陽(だって、海未ちゃんと山と言えば…)
花陽(あの凛ちゃんでさえ、音を上げたのに花陽が登れるわけないもん…)
花陽「…」
海未「花陽?」
花陽「えっ?」
海未「怪我をするといけないので、ストレッチをしましょうか」
花陽「う…うん…分かった…」
花陽「今日って崖を登ったり、険しい道を沢山通ったりするの?」
花陽「太った花陽が悪いんだけど、流石に自信がないよ…」
海未「しませんよ」
花陽「えっ?」
海未「今日は初心者用の道が整備されたハイキングコースを行く予定なので、安心してください」
花陽「ほ…本当…?」
花陽「じゃ、じゃあ、海未ちゃんの知り合いの道場に連れていかれて厳しい修行を受けたり、火の上を歩いたりそういう事は無いの?」
海未「花陽は、私を何だと思っているのですか!?」
花陽「ご…ごめんね…」
海未「全く…」
海未「そ…それは…その…」
花陽「海未ちゃん?」
海未「」モジモジ
花陽「大丈夫?」
海未「その…」
海未「こ…こうでもしないと…誰もついて来てくれないじゃないですか……///」
花陽「う…海未ちゃん…///」
花陽(ど…どうしよう…しおらしい海未ちゃん…かわいい…///)
海未「は…花陽!?」
花陽「あっ…思わず…」
海未「も…もう、人の頭を撫でるなんて失礼です…///」
花陽「ご…ごめんね…海未ちゃんがかわいかったから、つい…」
海未「からかうのはやめてください…///」
花陽「でも、今日の海未ちゃんはいつものキリッとした感じとは違って、かわいい感じがするよ」
海未「花陽!それ以上いうと怒りますよ!!」
花陽「ふふっ、ごめんね」
海未「はぁ…花陽にここまで言われるとは思っていませんでした…」
海未「ええ、山頂からの景色はとてもすばらしいものですから」
海未「それに、花陽の作った美味しいおにぎりも待っていますからね」フフッ
花陽「うん!楽しみだね」
おわり
山に登りたい海未ちゃんかわいい
ところで続きは?
下山した後の話はぜひ欲しいところ
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