【ラブライブ!】にこ「アイドルやってみない?」希「う、うん!」
- 2020.03.22
- SS

希(高校はたくさん友達できるといいな…..)
先生「じゃあ、まずは自己紹介をしていきましょうか」
希(いけない、自己紹介何も考えてない!)
希(え~っとえ~っと…..)ウーンウーン
絵里「絢瀬絵里です」
希(ああ、最初らへんの人全く聞いてなかった!!)
希(うう~、初日からミスばかりだ…..)
先生「東絛さん?」
希「へ?」
先生「次は東絛さんの番よ?」
希「あ、は、はい!!」ガタ
クスクス
希「東絛希です、出身は~」カアア
にこ「……….」ジー
先生「じゃあ、次は矢澤さん」
にこ「はい」
にこ「矢澤にこです、アイドルを目指してます。皆さんも興味あったら一緒にアイドルやってみませんか?よろしくお願いします」
シーン
「アイドルだって」クスクス
「あれ本気なの?」クスクス
希「か…..」
希「かっこいい….」
絵里「………」
希(休み時間か….)
希(この時間に誰か話しかけてみたいな…)
希(けど、最初の方聞いてないんだよね、どうしよっか….)
にこ「矢澤にこです。アイドルを目指してます。」
希「………」
希「話しかけてみようかな….」
にこ「…….東絛さん?」
希(名前覚えてくれてる)パアア
にこ「もしかして…..」
希「?」
にこ「東絛さんもアイドルに興味あるの!?」
希「えええ!?」
にこ「え、違うの?」
希「いや、ちょっと話してみたいなって…..」
にこ「あ、ごめん、勝手に勘違いして…」
希「だ、大丈夫」
にこ「私は矢澤にこ、にこでいいわよ」
にこ「よろしく」スッ
希「うん、よろしく」スッ
希「ええっと…」
希(まず何か話題は…..)
希「に、にこはアイドルが好きなの?」
にこ「やっぱりアイドルに興味があるのね!?」
希(いけない、墓穴掘った)
希(いろいろとにこと話せたけど….)
希(この子、本当にアイドル好きなんだな)
にこ「そういえば、希は部活もう決めた?」
希「え、まだだけど….」
希(あ、これは….)
にこ「じゃあ、私と一緒にアイドルやりましょうよ!!」
希「う、う~ん」
希(そうなるよね….)
希(アイドル……)
希『行くよ~、希パワー、注入!!』プシュッ
希「む、無理ぃ….」ボンッ
希「いいよ、私あんまり可愛くないし….」
にこ「え、希凄い可愛いじゃない?」キョトン
希「………えっ」カアア
にこ「それにスタイルだっていいし…人気アイドルも夢じゃないわよ」ニッ
希「~~~///」
にこ「あら、照れてるわね」ニシシ
希「か、堪忍して~」
にこ「うふふ、じゃあ私は希はアイドルやってくれたら嬉しいわよ、そういう理由じゃダメ?」
希「え?」
希「……..」
にこ「だから…..」
にこ「アイドルやってみない?」
希「う、うん!」

ええやん!ええやん!!
希が絵里と会っていないので関西弁ではなく標準語という設定なので突っ込まないでね
希(本当に高校ってすごいな….)
希(まさか私がアイドルなんて….)
希(にこの足を引っ張らないように頑張らないと!!)
にこ「アイドル部の部員集まったわよ!!」
希「にこ頑張り過ぎやん!!」
にこ「いや、けど募集したらすぐに集まったわよ?」
部員A「よろしくね、東絛さん!」
部員B「東絛さんもアイドルやるんだ~、意外~」
部員C「まあ、楽しんでやって行こう!!」
希「う、うん、よろしく!!」

にこ「部室申請通ったわよ!!」
希「やった!」
部員A「意外とすんなり通ったね!」
部員B「やった、部室がもらえる!」
部員C「早速行こうよ!」
部室
部員A「部室だー!!」
希「意外と綺麗だね」
にこ「去年、三年生がいなくなってつぶれた部室らしいわよ」
にこ「それじゃあアイドル同好会の練習日程を決めましょう!!」
部員A「そうだね!まずどの曲踊る?AKB?」
にこ「いや、まずは少し走らないと」
部員B「……え?」
にこ「みんな受験で身体が鈍ってるでしょ?体力つけないと何曲も踊れないし」
部員C「あ、そうだね、そりゃそうだよ」アハハ
希(………?)
部員B「ちょ、ちょっと待って!!朝練なんかするの?」
にこ「そうよ?」
部員C「飛ばし過ぎじゃない?」
にこ「う~ん、けど来月に部活勧誘会あるじゃない?」
にこ「私はあそこでライブをやりたいんだけど…..」
希「ら、ライブ!?」
にこ「そ、部員も増えるかもしれないし、新しく作った私達を知ってもらうにはいい機会でしょ?」
にこ「だから、みっともないところ見せるわけには行かないでしょ?」
希「そうだね、私頑張るよ!!」
部員C「それだったら私も…」
にこ「よし!辛いかもしれないけど頑張るわよ!!」
みんな「おーーー!!」
にこ「屋上を借りることができたわ」
部員A「わあ、私の学校屋上行けなかったから新鮮!!」
希「風が気持ちいいね!」
部員C「うぅ、昨日の筋肉痛が….」
にこ「さあ、ステップから確認しましょう!!」
部員A「ねーねー、こここう移動した方が良くない?」
部員B「うーん、この部分歌いずらいね」
部員C「衣装はちょっとフリルつけて~」
にこ「さあ、もう一本やりましょう!!」
みんな「うん!!」
希(初めてのライブ!!)
部員A「私またタイム伸びた!!」
部員B「うぅ~、私もすぐに抜かしてやるんだから!」
希(ライブが近づくにつれ、みんな一致団結で頑張って不満を言う者はいなくなった)
にこ「さあ、そろそろ始まるわよ!」
希(この5人なら、どこまでも行ける!!)
ガーー
希(幕が上がっていく….)
俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺
俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺
俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺
俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺
俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺
____________________________
舞台
お前何人いんだよ……
部員「…….嘘でしょ?」
部員「私達、あんなに頑張ったのに….」
部員「こんなことって….」
にこ「観客……0…..」
にこ「待って!!」ガシッ
部員「何で…..」
にこ「お客さんがもしかしたら来るかもしれない、私達は踊らなくきゃダメよ」グッ
部員「そんなこと…..!!」
にこ「曲が流れるわよ、配置に戻って!」
結局、私達のライブは散々なものだった。
乱れたフォーメーション
嗚咽の混じった歌
決して綺麗とは言えない踊り
私達のライブは最悪の形で終わりを告げた
希(朝練、行く気がしないな….)
希(今日は体調悪くて朝練行けない…送信)
学校
にこ「おはよう」
希「お、おはよう」
にこ「体調大丈夫?」
希「う、うん」チク
希(にこの目、少し腫れてたな)
にこ「今回は失敗に終わったけど次は頑張りましょう!!」
にこ「実は来月スクールアイドルの大会があって….」
部員A「…..もう嫌だ」
部員A 「もう嫌よ、私!!」
部員A「私だってこれでも頑張ったのよ!?」
部員A「なのに、観客が誰もいないってどういうことなのよ!?」
にこ「…….今回は知名度、タイミング、運どれも悪かっただけよ」
部員B「そんなこと言わないでよ!私1ヶ月間このために頑張ってきたんだよ!」
部員C「私だって友達の遊び断ってまで練習したんだよ!」
部員A「ふざけないでよ!!」ガシッ
部員A「にこはこういう経験にはもう馴れてるかもしれないけどね、私達はこんな仕打ち初めてなのよ!!」
希「そ、それは違うよ!!」
部員B「違わないよ!!にこには私達の気持ちなんてわからないよ!!」
希「けど、にこっちは…..」
希(目を腫らして….)
にこ「……わかったわ」
希「にこ!!」
にこ「これからどうするか考えていきましょう……」
部員C「どうする、これから?」
部員A「……私はもう辞める、アイドルなんて向いてなかったのよ」
部員B「私も、あんなのもう思い出したくない…..」
部員A「…..希は?」
希「私は…….」
希「私はアイドルを….」
部員C「もう、あんな思いしたくないよぉ…」グス
希「!!!」
フラッシュバックする
みんなで辛くても頑張ってきた練習
精一杯考えた振り付け、衣装
考えられる最高の準備を私達はしてきた
だけど……
あの誰もいない場所を思い出す
私達が必要とされていない
私達の努力は全くの無駄なんだと
私がいくら頑張っても…..
それなら…..
部員A「希、帰ろう!!」
希「うん!」
部員B「今日どこか寄っていく?」
部員C「いいね!!」
私はあれから部活に行っていない
にことも最近は全く話さなくなった
これでよかったんだ….
所詮、私にアイドルなんて無理だったんだ
なのに、なぜこんなにモヤモヤとしてるのだろう……
希「やけに早く起きちゃったな…..」
希「この時間帯….」
神社
希「……….」
希「いや、けどまさか…..」
「…….ハァ……ハァ」
希「!!!」
にこ「………希?」
にこ「いいのよ、久しぶりに話せたしね」
希「…….まだ走ってたの?」
にこ「あぁ、大丈夫、さっきので朝の分はちょうど終わったから」
希(あれからずっと走ってるの?って意味だったんだけどな…..)
にこ「……..ごめんね」
にこ「私、少し焦ってたのよ」
にこ「新しくみんなとアイドル出来ることになって、早くライブがしたくて」
にこ「短期間で仕上げようとしてみんなの気持ち考えないで、観客0なんて考えられなくはなかったのにね」
にこ「私は部長失格よ」
希「違う!!」
希「違うよ、私達が弱かったのがいけなかったの!!挫けた私達が!」
にこ「希…….」
希「ねえ、何でにこはそんなに頑張れるの?」
希「アイドルって何なの?」
にこ「………..」
にこ「私、ファンレターもらったことあるの」
にこ「そこにある『これからも頑張ってください』って文字を見るとまだまだ頑張れるの」
にこ「だから、今の私は応援してくれる人のおかげでこんなに頑張れるの」
にこ「だから、アイドルはファンを大切にするのよ」
希「そっか……」
希(じゃあ、私には無理だな….)
にこ「さ、早くしないと学校遅れるわよ」
希「うん!」
希「にこ」
にこ「何?」
希「私にも手伝えることない?」
にこ「え?」
希「もう一度アイドルやってみようとは思えないけど、にこのために何かしたいの…..ダメ?」
にこ「……..」
にこ「ううん、嬉しい!」
にこ「じゃあ、ステップの確認したいから部室からカメラ持ってきてくれる?」
希「うん!」
希「あったあった」
希「よし、じゃあにこのところへ」
パサッ
希「何か落ちた…..ノート?」
パラパラ
希「何書いて……」
『フォーメーションに関しての反省』
希「!!!」
『衣装のコストと見直し』
希「この前のライブに対して全部見直してる」
『部員A→ターンが苦手、体幹を鍛えればもっと綺麗に回れる』
希「私達のことまで……」
『希→原石!希ならぜったい凄いアイドルになる!!』
にこ「あ、希カメラ見つかっ」
希「にこ!!」ダキ
にこ「の、希!?」
希「私、やっぱりアイドルやる!!」
にこ「えええ、何で!!?」
希「私、にこの期待に答えたい、にこが凄いアイドルになれるっていうなら頑張れる!!!」
にこ「あのノート見て…..」
希「お願いにこ!!一度辞めて勝手だとは思ってる!!けど!!」
にこ「……..バカね」ギュッ
にこ「戻ってきてくれてありがとう、希…….」
部員B「私達はやっぱり無理だよ….」
部員C「どうして希はそんなに頑張れるの?」
希「応援してくれる人がいたから」
3人「?」
希「私のこと、応援して、絶対に凄いアイドルになれるって言ってくれたから」
希「だから私は頑張れるの」
終わり
ありがとうございました
とりあえず乙
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