【ラブライブ！】希「おはようさん、えりち！」　絵里「Доброе утро.Nozomi」

希「！？」

希「え、えりち・・・？」

絵里「・・・・・・。」

希「も、もぉ！えりちがふざけるなんて、今日は雨でも降るんとちがう？」

絵里「・・・・・・」ﾌﾙﾌﾙ

希「え、えりち・・・？」

絵里「・・・・・」ﾌﾙﾌﾙ

希「に、日本語、喋れないん・・・・・？」

絵里「」ｺｸﾝ

希「そ、そんなこと・・・こ、これ！なんの教科書かゆうてみ！」

絵里「・・・Математика учебник」

希「・・・ロシア語わからんけど、数学の教科書っていっとるん？」

絵里「」ｺｸﾝ

希「こ、これは・・・？」

絵里「・・・Всемирная история」

希「世界史っていうとるんやろうけど・・・ほんまにロシア語しか喋れなくなっとるんやね・・・」

絵里「・・・」ｳﾙｯ

希「え、えりち・・・原因とか、心当たりはあるん？」

絵里「」ﾌﾙﾌﾙ

希「わかってたら苦労せんもんね・・・とりあえず学校に遅刻してしまうし、学校に言ってから考えよか！」ﾖｼﾖｼ

絵里「」ｺｸﾝ

～学校～

にこ「めずらしいわね、あんたたちがこんなギリギリにくるなんて」

希「あはは、ちょっとウチが寝坊してしまったんよ」

にこ「気をつけなさいよねー。絵里もなんか言ってやりなさいよ」

絵里「・・・・・・」

にこ「・・・絵里？」

希「え、えりちな、今日はちょっと喉の調子が悪いんよ！勘弁したってな？」

にこ「あんたたち・・・もっとスクールアイドルって自覚持ちなさいよね！特に絵里！のど飴あげるから、早く治しなさいよね！」

絵里「・・・Спасибо,NiCo」ﾎﾞｿﾘ

にこ「・・・え？」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

希「じ、じゃあ席につくからまた後でな！にこっち！」

にこ「え、えぇ・・・」

～授業中～

先生「じゃあ次の文を・・・綾瀬さん、読んでください」

希「！」

絵里「・・・・・・」

先生「・・・・・・綾瀬さん？」

希「せ、先生！今日は綾瀬さん、喉の調子が悪いみたいなので私が読みます！」

先生「あら、そうなの？では東條さんお願いしますね。綾瀬さん、無理なさらずに辛い時は教えてくださいね」

絵里「」ﾍﾟｺﾘ

にこ「・・・・・・」

こら！絢瀬だぞ！

～放課後～

希「流石に練習に出られる状態じゃないやんな・・・」

絵里「К сожалению,Nozomi・・・」

希「んと・・・たぶん、謝ってくれてるん？」

絵里「」ｺｸﾝ

希「あはは、ありがとな。でも、そんな謝らなくてええんよ？ウチとえりちの仲やん」

絵里「」ｼﾞﾜ

希「それにえりち、思ってることすぐ顔にでてくるから助かってるんよ？」ﾆﾔﾆﾔ

絵里「///」ｶｧｧｧ

希「じゃあ、穂乃果ちゃん達に連絡入れておくから一緒に帰ろか」

絵里「」ｺｸﾝ

～屋上～

穂乃果「絵里ちゃん、今日、体調悪いから練習休むって。希ちゃんは絵里ちゃんの付き添いでこれないって連絡が来たよ」

海未「そうですか・・・。絵里が体調不良とは珍しいですね」

ことり「そうだね・・・。でも希ちゃんが付いてるし、大丈夫だよきっと！」

穂乃果「うん・・・あ、そうだ！練習ちょっと早めに切り上げて、絵里ちゃんのお見舞い行かない？」

海未「希が付いていますし大丈夫だとは思うのですが・・・気にならないといえば嘘になりますし、私は賛成です」

ことり「私も海未ちゃんと同じく賛成！」

穂乃果「よーし！そうと決まれば、花陽ちゃん達とにこちゃんに話つけてこなくちゃ！」

ﾊﾞｧﾝ！

にこ「話は聞かせてもらったわ！今日の練習は中止よ！」

ことほのうみ「ﾅ､ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ！」

にこ「確かに、今日の絵里はどこか調子悪そうだったしね。希から聞いた話だと喉が悪いって言っていたわ」

花陽「屋上に来る途中ににこちゃんと出会って、絵里ちゃん達の事聞いたの」

真姫「そしたら私達も、今日は練習休んで絵里達のお見舞い行こうって話で纏まったってわけ」

凛「それに、9人一緒の練習じゃないと、なんだか調子がくるっちゃうもん」

穂乃果「みんな・・・！よーし！それじゃあみんなで絵里ちゃんのお家にレッツゴー！」

ことほのうみまきにこりんぱな「おー！」

～絢瀬家～

絵里「Я дома. Являются ли Алиса?」

アリサ「お帰り、おねえちゃん！」

希「こんにちは、アリサちゃん。お邪魔するね」

アリサ「あ！希さん！どうぞごゆっくり！」

絵里「Алиса,Алиса, я могу также попросить перевод？」

アリサ「う、うん。希さんはもう知ってるの？」

絵里「Да」

アリサ「・・・わかった。そ、それじゃあ、お茶入れてくるから、ちょっと待っててね！」

アリサ「ほうじ茶ですけど、どうぞ」

希「ありがとさん、アリサちゃん」

アリサ「いえいえ。それでおねえちゃん、何か原因わかった？」

絵里「Я … вы не знаете. Во всяком случае, что японцы могут понять я худа без добра」

希「えりち、今なんて？」

アリサ「うーんと『原因はわからないけど、日本語が聞き取れるのは不幸中の幸いだ』って」

希「せやね・・・。日本語すら聞き取れなったら目も当てられんしな」

絵里「мне придется отдохнуть в течение некоторого времени практики μ’s」

アリサ「『μ’sの練習もしばらく休む』って」

希「うん・・・とりあえず原因がわかるまでそれしかないやんな。みんなに言うのはどうする？」

絵里「Скажу на момент практике завтра」

アリサ「『明日の練習のときに言う』って」

希「そっか・・・。うん、早いほうがええしね」

絵里「За раздражает всех, это не жалко」

アリサ「『みんなに迷惑かけて、ごめんなさい』って。おねえちゃん・・・」

希「そんな、なにもえりちが悪いわけやないし、そんな気にすることないって！」

アリサ「そうだよおねえちゃん！きっと明日にでも治ってるよ！」

絵里「Алиса … Nozomi. Спасибо」

希「あ、今のはわかる！『ありがとう』でしょ？」

絵里「хорошо！」

希「えりち、ありがとさん！」

だーだけわかった！

あ、今のはわかる！「ハラショー」でしょ？

ハラショーだけ読めちゃう

穂乃果「絵里ちゃん、お見舞いに来たよ！調子はどう？」

海未「って、まだ制服なのですか！？調子が悪いのなら早く着替えて横にならないとダメですよ！」

ことり「お見舞いに、近所で評判のケーキ屋さんのチーズケーキもってきたよ！」

にこ「まったく、この宇宙一のスーパーアイドル矢澤にこがお見舞いにきてあげたんだから、早くよくなりなさいよね！」

真姫「はいこれ、よく効くのど飴。喉の調子が悪いって聞いたから。私も使ってるやつだから、効果は保障するわ」

花陽「花陽は、おかゆに合うお米を持ってきました！おかゆでもよく噛んで食べてくださいね？」

凛「凜は、かよちんのおかゆに合いそうなおかずを買ってきたよ！」

希「み、みんな・・・・・・ありがとな」

にこ「なんで希がお礼言ってるのよ・・・ってそういえば絵里は喉痛めてるんだっけ」

絵里「」ﾄﾝﾄﾝ

希「えりち・・・・・・？今言うん？」

絵里「」ｺｸﾝ

希「わかった・・・・・・」

穂乃果「どうかしたの？」

希「みんな、今から言う事は冗談でもなんでもない、本当のことなんや」

海未「な、なんですか改まって・・・」

希「・・・・・・えりちがな、日本語、喋れなくなってしもたん」

絵里「・・・・・・」

真姫「は？」

ことり「え？」

にこ「・・・嘘じゃないのよね」

絵里「Правда」

凛「か、かよちん、今なんて言ったの？」

花陽「わ、私もわからないよ・・・」

希「原因はわからないん・・・・・・だけど、しばらくウチとえりちはμ’sの練習休むことになりそうや・・・」

穂乃果「そ、そんな・・・」

海未「・・・もう決めたのですね？」

のぞえり「」ｺｸﾝ

穂乃果「そ、そんな！日本語喋れなくたって練習はできるでしょ！？ボイストレーニングは無理だけど・・・ダ、ダンスとかはさ！」

海未「ダンスは確かにそうですが、そのダンスがここまで成長できたのも絵里のアドバイスがあったからです・・・。
　　　その絵里がいないとなるとμ’s全体のダンスの質が下がってしまうかもしれません・・・」

希「ずっとってわけでもないんよ。せめて簡単なコミュニケーションが取れるくらいまでロシア語覚えたらえりちと一緒に復帰するつもりや」

穂乃果「で、でも・・・ロシア語覚えるのにどれくらいかかるの？」

希「わからん・・・でもなるべく早く覚えて、復帰するつもりやから、安心しとき」

穂乃果「う、うん・・・」

にこ「まったく、しょうがないわね」

希「にこっち・・・？」

にこ「幸い、ライブはしばらく無いんだから、時間かかっても完璧に覚えておきなさいよね！」

希「にこっち・・・」

絵里「Nico…」

にこ「その代わり！復帰したら休んだ分、みっちり練習するんだからね！」

穂乃果「・・・わかった。希ちゃんと絵里ちゃんがいない間、二人が驚くくらいキッチリとダンスや歌をマスターするから！」

海未「もし治らなくても、ロシア語を含めた歌詞を考えればいいだけですから、安心して戻ってきてくださいね」

真姫「私も絵里も含めたみんなが歌いやすいような曲を作るようにがんばるわ」

花陽「もし空いた時間があったら、私も絵里ちゃんのお家でロシア語習ってもいいですか・・・？」

凛「かよちんが習うなら凜も習うにゃー！！英語はダメダメだけどロシア語ならいけるはずにゃ！」

希「みんな・・・ほんとに、ほんとにありがとな」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

にこ「ちょ、こんなことで泣かないでよ！ていうか、なんで希が泣いてるのよ」

絵里「Спасибо всем …」

穂乃果「？　え、絵里ちゃん今なんていったの？」

アリサ「『みんなありがとう』って言ってます！みなさん、おねえちゃんのために協力してくれて、ありがとうございます！」

希「ｸﾞｽ・・・あ、そうや！せっかくみんな集まったんだし、簡単なロシア語・・・『ありがとう』とか『おはよう』見たいなの覚えていこ？」

ことり「賛成！ロシア語なんて、なんかちょっとかっこいいね！」

希「それでは早速！えりち、『ありがとう』ってロシア語でなんていうん？」

絵里「『ありがとう』はね・・・『Спасибо』よ」

希「え？」

絵里「え？」

みんな「え？」

おわり

わろた

ＳＳ初めてなんだけど、書いてるうちに先の展開がうまく思いつかなくなった・・・・・・

正直ごめんなさい
あとえりちの名前間違ってほんとにごめんなさい

ワロタ
ミスってもええんやで

治ったってことか？

うん、よかったよ

結構よかったよ乙

面白かったぜ
もっと自信もてよハラショー

短いのにオチもしっかりしてて良かった、こういうの好きだわ
乙