【ラブライブ!】ヒデコ「割と暇な」 フミコ「私達の」 ミカ「日常」
- 2020.03.22
- SS

教師「あー、この問題を~高坂、答えてみろ」
穂乃果「えっ、うぇ!?」
海未「ちゃんと聞いていなさい穂乃果!」
ことり「穂乃果ちゃん分かる?これだよこれ」
穂乃果「あ、うん!ありがと!えーっとですねぇ」
教師「堂々と他人のノートを見るな!」
<ピンポンパンポーン
<2年生のヒデコさん、フミコさん、ミカさん。2年生のヒデコさん、フミコさん、ミカさん。
<B-76、B-76。至急、理事長室に来てください。繰り返します。至急、理事長室に来てください。
教師(また理事長なんかやらかすつもりか……)
ヒデコ「というわけで行ってきます」
フミコ「きます」
ミカ「ます」
教師「…あいよ」
海未(何ですかB-76って)
ことり(海未ちゃんのおっぱい?美味しかったなぁ♪)
穂乃果「あ、Bの76です!」
教師「全然違う!」
ヒデコ「失礼します」
フミコ「します」
ミカ「ます」
理事長「では揃ったところで」
ミカ「ほいほい」
理事長「たった今情報が来たのですが、第2次ラブライブが開催されることになりました」
フミコ「……分りました」
理事長「話が早くて助かります。では、お願いしますね」
ヒデコ「今日からですか?」
理事長「はい。本日からお願いします」
ミカ『ヒデコ、こちらミカ。現在屋上で練習中のμ’sを監視中。1年生3人と矢澤にこを確認。送れ』
ヒデコ「ミカ、こちらヒデコ了解。そのまま監視続けて。送れ」
ミカ『小泉花陽に動きあり。ラブライブの情報を掴んだ模様。4名、部室へ移動開始。送れ』
ヒデコ「こちらヒデコ了解、終わり。フミコ、こちらヒデコ。感明送れ」
フミコ『ヒデコ、こちらフミコ。感明良し送れ』
ヒデコ「そっちの状況は。送れ」
フミコ『アイドル研究部部室へのカメラ、マイクの設置は既に完了。映像受信問題なし。送れ』
ヒデコ「了解、そのまま待機して。送れ」
フミコ『待機了解。終わり』
ヒデコ「理事長、今のところ問題ありません」
理事長「結構です。あの9人で参加できるのは今回がラストチャンスです。くれぐれも失敗は許されません」
ヒデコ「分かってます」
フミコ『ヒデコ、こちらフミコ。異常事態発生。穂乃果、ラブライブへの出場意欲がない模様。送れ』
ヒデコ「えっ!?フミコ、こちらヒデコ。間違いないか、送れ」
フミコ『間違いない、お茶飲んでる。送れ』
理事長「何ですって……?」
理事長「まずは落ち着きましょう。慌ててはよい結果は得られません」
ヒデコ「は、はい!フミコ、部室の状況は?送れ」
フミコ『現在μ’sのメンバー達が穂乃果に異常がないか検査してる。送れ』
ヒデコ「結果は?送れ」
フミコ『異常無いって。送れ』
ヒデコ「異常だらけだよぉ!?ついにおかしくなっちゃったんじゃない!?」
理事長「少しは落ち着生きなさい。……了解です。それでどうなりましたか?どうぞ」
フミコ『今日の活動を切り上げて寄り道しながら帰るようです。送れ』
理事長「了解しました、交信終了。ミカさん、こちら理事長です。命令、μ’sの後を追ってください。
なお、レーザー盗聴器及び高感度指向性マイクの携行を許可します。どうぞ」
ミカ『理事長、こちらミカ。了解、μ’sの尾行を行います。なお、レーザー盗聴器及び高感度指向性マイクを携行します。終わり』
理事長「フミコさん、こちら理事長です。命令、部室の監視を中断し高坂さんの自宅に協力してもらえるようお願いしてきてください。
オトノキの南と言えば通じます。どうぞ」
フミコ『理事長、こちらフミコ。了解、部室の監視を一時中断、高坂家に協力要請へ向かいます。オトノキの南、了解。終わり』
理事長「私は中学を通して妹さんの……雪穂さん、でしたっけ?にお願いしてみます。まずは、情報を集めます」
ミカ『ヒデコ、こちらミカ。現在秋葉原中央通を南下中。送れ』
ヒデコ「こちらヒデコ、何か変わった様子は?送れ」
ミカ『特になし。クレープ食べながら歩いてる。送れ』
ヒデコ「了解。穂乃果の様子は?送れ」
ミカ『美味しそうにクレープ食べてる。あ、今ゲーセンに入った。
1年生の星空凛、3年生の絢瀬絵里とプリクラを撮ってる。送れ』
ヒデコ「何でそんなのん気なのよ!」
理事長「本当に何も理由なしに出る気が無いのでしょうか……?」
ヒデコ「穂乃果はそんな奴じゃないはずです。……悩んでいる様子とかは確認できない?送れ」
ミカ『普通に楽しんでるようにしか見えない。今度はハンバーガー屋に入った。送れ』
理事長「レーザー盗聴器の使用を許可します」
ヒデコ「レーザー盗聴器の使用許可が出たよ。送れ」
ミカ『ミカ、了解。送れ』
――――
――
―
フミコ「たっだいま~!」
ミカ「疲れた~」
理事長「お疲れ様です」
フミコ「ヒデコだけズルいよぉ~。ずっとここに居たなんて」
ヒデコ「ごめんごめん」
ミカ「しかも結局理由は分らなかったし」
理事長「ですが、ミカさんは穂乃果さんがUTXを見て何かを考えているように見えたと報告していましたね」
ミカ「あ、そうです。なんかこう、思いつめてる……とは違うけど、なんかずっと見とれてた?っていうか」
ヒデコ「ってことは、まだ諦めきってないってこと?」
理事長「可能性は高いと思います。そこでヒデコさん……今晩の張り込み、お願いしますね」
ヒデコ「えーあたしー!?」
理事長「フミコさんとミカさんは明日に備えてもう休んで結構です。お疲れ様でした」
ミカ「ってなわけでお疲れ様でーす」
フミコ「頑張ってね~」
ヒデコ「うぅ……」
つまりμ’sは現実にあるってこと?
ヒデコ『理事長、こちらヒデコ。2100定時連絡。穂乃果は現在窓の外を眺めてます。送れ』
理事長「ヒデコさん、こちら理事長です。了解です。こちらで動きを入れてみますので、そのまま監視を継続してください。どうぞ」
ヒデコ『了解、監視続けます。終わり』
理事長「雪穂さん聞こえますか?雪穂さん。こちら音ノ木坂学院理事長です。ことりの母と言った方がいいですか。どうぞ」
雪穂『こうでいいのかな?聞こえますか?雪穂です。……あ、どうぞ』
理事長「今から言うとおりに行動してくださいいいですね?どうぞ」
雪穂『分りました。どうぞ』
理事長「では──」
――――
――
―
理事長「こちら理事長了解です、どうぞ。……さて、どうなりますかね」
ヒデコ『雪穂ちゃん、なかなかの演技力です。送れ』
理事長「ぜひとも我が校に入ったら演劇部に入ってもらいたいですね。どうぞ」
ヒデコ『雪穂ちゃん、実は密かにスクールアイドルに憧れてるみたいですよ。送れ』
理事長「それはそれで楽しみですね。どうぞ」
ヒデコ『雪穂ちゃん部屋から出ます。送れ』
理事長「分りました、交信終了。……雪穂さん、こちら理事長です。どうぞ」
雪穂『雪穂です。えっと……お姉ちゃん、開催日知らなかったみたいで……3月って聞いて凄く反応してました。どうぞ』
理事長「分りました。ご協力に感謝します。それでは、もう結構ですのでお休みください。どうぞ」
雪穂『分りました。えっと、こ、交信終了?』
理事長「ヒデコさん、こちら理事長です。ヒデコさんは朝までコースです。どうぞ」
ヒデコ『えっ……』
ミカ『フミコ、こちらミカ。間もなく穂乃果が所定のポイントを通過します。送れ』
フミコ『了解、終わり。モブA、こちらフミコ。そろそろ穂乃果が廊下を通るよ準備して。送れ』
モブA「了解、終わり。……へぇ~!またラブライブあるんだね!」
モブB「うん!μ’s応援しなくちゃ~!」
フミコ『モブA、こちらフミコ。協力に感謝する。送れ』
A「フミコ、こちらA。こっちこそ協力できて嬉しいよ~。終わり」
ヒデコ『フミコ、こちらヒデコ。穂乃果に反応あり。送れ』
フミコ『これで心が動いてくれりゃいいんだけどねぇ。送れ』
ヒデコ『にこさんがやってきて……穂乃果に勝負を仕掛けてる。送れ』
フミコ『勝負って何?送れ』
ヒデコ『分らない。けど移動するみたい。神田明神。送れ』
フミコ『了解。ヒデコ、ミカは神田明神に先回りして。送れ』
ヒデコ『ヒデコ了解、終わり』
ミカ『ミカ了解、終わり』
にこ「いい?これから2人でこの石段をダッシュで競争よ!」
穂乃果「何で競走?」
ことり「穂乃果ちゃんをやる気にさせたいみたいだけど……」
海未「強引ですね……」
ミカ「フミコ、こちらミカ。なんかラブライブ出場をかけて勝負するみたい。送れ」
フミコ『こちらフミコ。勝負内容は?送れ』
ミカ「いつもダッシュに使ってるあの石段を競走してにこさんが勝ったら出るって。送れ」
フミコ『了解了解。穂乃果を妨害しちゃえ。空き缶とか石ころとか。送れ』
ミカ「やってみる、終わり。ってなわけでやるよ」
ヒデコ「ケガしちゃわない?」
ミカ「やるしかないよ」
ヒデコ「ま、まぁそうなんだけど」
穂乃果「……」
にこ「よぉーぃどぉーん!」ダッ
穂乃果「あ!穂乃果にこちゃんズルい!」
にこ「ふんっ!悔しかったら追い抜いてごらんなさい!」
ミカ「よし来たよし来た……」
ヒデコ「あの石段だけ高さを変えておいたよ」
ミカ「……ねぇ、もしかしてだけど、もしかしてだけど……右と左間違えてない?」
ヒデコ「ん?…………あ」
ミコ「おい!」
にこ「っあ……ぐっ……ぐぁっ……!」ドサッ
ヒデコ「ままままま間違えたぁああああ!!!」
ミカ「おいおいおいおいおい!!」
にこ「うぅ……ぐっ……」
穂乃果「にこちゃん、大丈夫?」
にこ「へ……平気……」
穂乃果「もう、ズルするからだよ」
にこ「……うるさいわね」
ヒデコ「ほ、ほら見て!穂乃果も結果的に足を止めたよ!」
ミカ「……うん、なんとかなったかも」
ヒデコ「でしょ!?でしょ!?」
ミカ「フミコ、こちらミカ。穂乃果の妨害に成功。送れ」
フミコ『こちらフミコ、了解。何かあったらまた連絡して。終わり』
ミカ「うん。失敗なんてなかった」
絵里「そうよ。3月になったら私達3人は卒業……こうして皆と一緒に居られるのはあと半年」
希「それに、スクールアイドルでいられるのは在学中だけ」
穂乃果「そんな……」
ミカ「穂乃果、気付いてなかったみたいだね」
ヒデコ「昨日雪穂ちゃんに言われて初めて気付いたみたいだったしね」
ミカ「フミコ、こちらミカ。現在、穂乃果達が3年生の卒業について話してる。送れ」
フミコ『ミカ、こちらフミコ。どんな感じ?送れ』
ミカ「卒業する3年生にとってこれが最後のチャンスだって事を再確認してるって感じ。送れ」
フミコ『これは……穂乃果再起の予感?送れ』
ミカ「たぶん、いける。送れ」
フミコ『了解。終わり』
ミカ「そういえば、あの時も雨降ってたよね」
ヒデコ「やっぱり、あの時の事気にしてるのかな」
ミカ「でもあの時だって穂乃果は大丈夫だったんだから、今回もきっと」
ヒデコ「そうだよね」
凛「凛もそう思うにゃ!」
真姫「やってみても、いいんじゃない?」
穂乃果「みんな……。ことりちゃんは?」
ことり「私は、穂乃果ちゃんの選ぶ道なら……どこへでも!」
穂乃果「……」
海未「また自分のせいで、皆に迷惑をかけてしまいのではないかと心配しているんでしょう?」
穂乃果「……!」
海未「ラブライブに夢中になって、周りが見えなくなって……生徒会長として学校の皆へ迷惑をかけるような事があってはいけない、と」
穂乃果「……全部バレバレだね。始めたばかりのときは何も考えないでできたのに……今は何をやるべきか分らなくなる時がある
でも、一度夢見た舞台だもん。やっぱり私だって出たい。生徒会長やりながらだから、また迷惑かける時があるかもだけど……
本当は物凄く出たいよ!!」
ヒデコ「まったく……穂乃果のくせに色んな事考えちゃって」
ミカ「穂乃果らしいっちゃ穂乃果らしいけどね。……フミコ、こちらミカ。ラブライブ参加の決意を固めたよ。送れ」
フミコ『ミカ、こちらフミコ。了解了解。まったく、びっくりさせるんだから。できる準備からやっておくね。終わり』
<そうだ…ススメ!
<後悔したくない 目の前に
穂乃果「……僕らの道がある」
<やろう!
<やろう!!
穂乃果「よぉーっし!やろう!ラブライブ、出よう!うぅうううん!!!」ダッ
ヒデコ「何だ何だ何だ何だ走り始めたよ!」
ミカ「フミコ!穂乃果が突然走り始めた!あ、こちらミカ!送れ」
フミコ『は?どういう事?送れ』
ミカ「いや分かんな――」
穂乃果「雨止めぇえええええええ!!!」
ミカ「雨止めって叫んでる!フミコ!今すぐ雨どうにかして!穂乃果のやる気に水指すんじゃないよ!!送れ!」
フミコ『おっけーおっけー!たかが雨の1つや2つ!私が止めてやるよ!!』
フミコ『はっ!どうよ!フミコ様ナメめんな!まぁ、これ死ぬほど疲れるからやりたくないけど。で、状況は?送れ』
ヒデコ(いやどうやったんだよ)
穂乃果「本当に止んだ!人間その気になれば何だってできるよ!!」
ミカ「これ以上となく絶好調!その気になれば何でもできるって!送れ!」
フミコ『おっけおっけー、やったのは私だけどね。送れ』
穂乃果「ラブライブに出るだけじゃ勿体ない!!この9人で残せる最高の結果――優勝を目指そう!!」
ミカ「優勝目指すってよ!送れ!」
フミコ『随分と強気じゃん!こっちもやる気出てきたよ!送れ!』
ミカ「随分と骨が折れそうだけどね。送れ」
フミコ『えー楽しそうじゃん。……あー、2人とももう十分だから理事長室まで帰ってこいって。送れ』
ミカ「ミカ、了解。終わり」
ヒデコ「よっし帰ろう!」
ミカ「ただいまでーす」
ヒデコ「つっかれたぁ……」
理事長「2人ともお疲れ様です」
ヒデコ「それで……解散じゃなくて集合ってことは、何かあるってことですよね」
理事長「察しが良いですね。今大会の目標を優勝、としたそうですが間違いありませんね?」
ミカ「間違いないです」
理事長「結構です。つまり、大会への出場が目標だった前回と比べ随分と目標が高くなったということです」
フミコ「まぁ、そうですね」
理事長「私は、もはや3人だけでは荷が重いと思っています。そこで、必要に応じて全教職員、全校生徒にも協力してもらう事になりました」
ミカ「ず、随分と本気ですね……」
ヒデコ(というよりどうやったのかが知りたい)
フミコ(何者だよオトノキの南)
理事長「当たり前です!実の娘が私の学校をとても愛してくれて……廃校を阻止する為に今まで頑張ってくれたのです。
そしてその娘が今度はラブライブ優勝という大きな夢を抱えたんです。親として応援するのは当然ではないですか!」
ミカ(普通の親はここまでしないと思うけど……)
理事長「理事長と言う立場、権限、時間、お金、モノ、人、コネ――使えるものは何でも使います。いいですね?」
ミカ「は、はい……」
花陽「大変です!ラブライブの予選で発表できる曲は今までに未発表のものに限られるそうです……!」
ことり「未発表?」
穂乃果「ってことはつまり今までの曲は使えないってこと?」
フミコ「新曲を作んなきゃいけないって聞いて凄い焦ってる。送れ」
ミカ『あれ、まだストックなかったっけ?終わり。ヒデコ、こちらミカ。まだストックあったよね?送れ』
ヒデコ『ミカ、こちらヒデコ。うーんとね、楽曲リスト見るとまだあるんだけど、予選に使うにはちょっと……みたいな?送れ』
ミカ『どういう意味?送れ』
ヒデコ『なんて言えばいいのか……凄いのがある。歌詞とか。送れ』
ミカ『……うん、大体察した。終わり。フミコ、こちらミカ。そっちはどう?送れ』
絵里「合宿よ!!」
フミコ「ミカ、こちらフミコ。合宿だって、送れ」
フミコ『……カ、こちらフミコ。合宿だって。送れ』
ミカ「合宿だそうです」
理事長「行き先は分りますか?」
ミカ「行き先分かる?送れ」
フミコ『分かんな……あ、真姫ちゃんの別荘みたい。山の中にあるやつだって。送れ』
理事長「西木野さんの家が保有している別荘をすぐに調べなさい。最寄駅と路線の情報が欲しいです」
ミカ「ミカ了解、終わり。……別荘の場所なら夏の時に調べたので把握できてます」
理事長「詳しく説明してください」
ミカ「西木野家の保有する別荘は海沿いの別荘が1、山中に建てられた別荘1、離島に2の計4です。
山の中という情報が確かであれば、候補を1つに絞ることが可能ですので間違いないと思われます。
最寄駅は山北駅。御殿場線の駅です。
前回の合宿と同じく秋葉原駅に集合する場合、利用する路線は山手線もしくは京浜東北線、東海道線、御殿場線です。
山手線・京浜東北線・東海道線はJR東日本、御殿場線はJR東海です」
理事長「分かりました。山手線、東海道線は問題ないと判断しますが……御殿場線の本数はどうなっていますか」
ミカ「30分に1本といったところです」
理事長「分かりました。こちらでどうにかします」
ミカ「……あの、何する気ですか」
理事長「穂乃果さんや凛さんが寝過ごすかも知れないでしょう?もしくは会話に夢中で駅を通過してしまったり」
ミカ「……?」
理事長「まぁ、軽いお願い事です」
ヒデコ「フミコ、こちらヒデコ。感明送れ」
フミコ『ヒデコ、こちらフミコ。感明良し、送れ』
ヒデコ「現在車内にて監視中。穂乃果は爆睡、他8名は荷物の確認をしつつ雑談。送れ」
フミコ『穂乃果だけ置いて行かれちゃうとかないよね?送れ』
ヒデコ「もしそうなったら頼む、送れ」
<まもなく山北駅です。お忘れ物なさいませんようご注意ください
フミコ『っていうか合宿にまでついて行けだなんて大変だよねぇ、送れ』
ヒデコ「使命ってや――」
<山北駅、山北駅です
真姫「みんな着いたわよ」
凛「真姫ちゃんの別荘楽しみだにゃ~!」
ヒデコ「……穂乃果、置いて行かれた。送れ」
フミコ『了解、対処する。終わり。モブお婆さん、こちらフミコ。次の駅で乗車、穂乃果を起こしてください、送れ』
フミコ『ミカ、こちらフミコ。穂乃果が寝過ごした。そっちのホームに穂乃果が行くから合わせて乗って。送れ』
ミカ『フミコ、こちらミカ。了解、終わり』
フミコ『ヒデコ、こちらフミコ。対処した、送れ』
ヒデコ「フミコ、こちらヒデコ。お婆さんの乗車を確認した、送れ」
フミコ『っていうか誰?送れ』
ヒデコ「理事長の知り合いらしいよ。送れ」
フミコ『理事長何もんだよ。送れ』
ヒデコ「ってかさ、今穂乃果起こしても次の電車30分くらい後だよね?送れ」
フミコ『今だけ3分に1本みたいだよ。送れ』
ヒデコ「……山手線かよ理事長はいったい何をしたんだ。あ、穂乃果が降りた。送れ」
フミコ『了解。ヒデコは次の駅で降りた後、別荘でミカと合流して。その後は情報収集と近辺警護。送れ』
ヒデコ「ヒデコ了解、終わり」
フミコ『ミカ、こちらフミコ――」
――――
――
―
花陽「カメラで中継できるところであれば場所は自由だから……」
絵里「でも屋上は前にライブで使っちゃったし」
穂乃果「そっかぁ……もうネットで配信しちゃってるもんね」
ミカ「ライブをどこでやるかで悩んでいる。送れ」
フミコ『場所?講堂とかじゃだめなの?送れ』
ミカ「目新しさが必要とかで、まだ使ってないところがいいんだって。送れ」
フミコ『じゃあ学校じゃほとんどできないじゃん。送れ』
ミカ「どこかいい場所ない?送れ」
フミコ『こっちで考えてみる。終わり』
フミコ「こっちで考えてみる。終わり。……というわけで、どこでライブをするかってことなんだけど」
ヒデコ「って言われてもねぇ……使ってない所なんて学校にほとんどなくない?」
理事長「あの、別に学校じゃなくてもいいんですよね?」
ヒデコ「路上ライブですか?」
フミコ「路上ライブも1回やっちゃってるよ。ほら、秋葉原で」
ヒデコ「メイドさんのときだっけ?」
理事長「路上ライブではありません。まだ彼女たちがライブを行っていなくて、なおかつこの学校以外の場所。
そして注目を集められるような場所……が条件ということでいいんですよね?」
ヒデコ「そんな都合のいい場所ありますかね?」
理事長「UTX学院とかどうでしょう?A-RISEさんがよくライブをしているようですし、ステージならあるはずですが」
ヒデコ「ゆ、UTXですか?」
フミコ「1番のライバルじゃないですか!それにどうやって……」
理事長「A-RISEの人気はトップレベルです。そのA-RISEを抱えるUTXでライブをすれば、A-RISE目当てのお客さんの目にも留まります。
そして『あのUTXでライブをやったのはいったい誰だ』と話題になるでしょう。違いますか?」
ヒデコ「そりゃまぁ目立ちますけど……」
そういう人たちにも、まずは見てもらう必要があります。まだまだ知名度は決して高くありませんので」
フミコ「でも……どうやってUTXでライブをするつもりですか。やらせてくれますかね?」
理事長「実はUTXの理事長と個人的な付き合いがありまして……ちょっとお願いしてみます」
ヒデコ「回線繋ぎますか?」
理事長「いえいえ、私的なお願いですので自分でしますよ。……あ、もしもし南だけど~あ、元気ー?うんうん」
フミコ(個人的な付き合い……)
ヒデコ(これただの友達じゃん……)
理事長「ちょっと頼みがあってさぁ、うん、そっちでライブってできない?うんうん、うちのμ’sなんだけど……あ、いいの?ありがとぉん。じゃあね」ピッ
ヒデコ「」
理事長「あ、OKだそうです。A-RISEを通して誘ってくれるそうです」
フミコ「あ、そうですか」
理事長「早朝なのに集めてしまってすみません。ですが、ついに予選当日です」
ヒデコ「ついにライブだね!」
フミコ「で、今日の作戦は?」
理事長「まず第一に、A-RISEのパフォーマンスは圧倒的です。同じステージで披露する以上、比べられてしまいます」
ミカ「同じステージでやろうって言ったの理事長じゃん」
理事長「ですが私は、彼女たちμ’sのパフォーマンスが劣っているとは思っていません。むしろ誇れるレベルだと思っています。
μ’sを知らない人たちにμ’sの事を覚えてもらう、そのためにはより目立つ必要がある……その為にA-RISEと同じステージで歌ってもらうのです。
しかしそれだけでは足りません。さらに強く印象に残してもらう……その為に私達ができることは、演出です。分かっていますね?」
ヒデコ「分かってますよ。このヒデコ様のプロ顔負けのカメラワークで!」
理事長「期待しています。それともう2つ」
フミコ「なんですか?」
理事長「1つ目はヘリを用意しましたので、空撮とかできたらお願いします」
フミコ「…………ほぉ」
理事長「なんですかその返事は」
フミコ「どこから持ってきたんですか」
理事長「2つ目は他に数名の生徒を応援につけますので、上手く活用してください」
フミコ「あ、はい。……こっちは普通ですね」
穂乃果「A-RISEのライブが凄いのは当たり前だよ!せっかくのチャンスを無駄にしないよう、私達も続こう!」
8人「「「うん!」」」
穂乃果「A-RISEはやっぱり凄いよ。こんな凄い人たちとライブができるなんて……自分たちも思いっきりやろう!」
8人「「「おー!」」」
穂乃果「よぉーっし、それじゃいくよ!μ’s!ミュージックー!」
<穂乃果ー!
穂乃果「……!」
ミカ「手伝いに来たよ!」
穂乃果「さぁ……行こう!!」
ヒデコ(まぁ大分前から来てたけど)
フミコ「こっちは大体上空から見下ろす感じで飛ばすから、いつ切り替えてくれてもいいよ」
ヒデコ『おっけー、空は頼んだよ』
ミカ「じゃあね。フミコ、ヘリよろしく」
フミコ「じゃあ行くよー、バッテリートレードオーフ!」
ミカ「バッテリーオーフ!」
フミコ「えーよし……おっけ……ん……?あぁ、いいのか……クリア!」
ミカ「クリアー!」
フミコ「スタートォ!」
ミカ「スタート!」
フミコ「……」
ミカ「………まだ?」
フミコ「ヘリはそんな簡単に飛ばないの」
ミカ「早くしてよ」
穂乃果「ユメノトビラ ずっと探し続けた」
海未「君と僕との」
絵里「つながりを探してた」
ヒデコ「まず正面のやつ一旦空を映してそっから降ろす感じで」
モブ「はーい」
ヒデコ「上から真ん中の3人」
モブ「ほいほい」
ヒデコ「はい正面からセンター!」
モブ「へい!」
ヒデコ「はーいんで正面ちょい引き目で上手から下手に」
モブ「こう?」
ヒデコ「おーいい感じいい感じ。んで、正面に戻してドンと同時に一気に退いて!照明!タイミングずらすなよ!」
モブ「大丈夫!」
ヒデコ「んでメンバー映してぇの……あ、ことり可愛いなアップしとこ……」
モブ「ヘリの音大丈夫?」
ヒデコ「大丈夫大丈夫、マイク拾ってない。ってここらでヘリから入れてみるか。おーいいねいいね」
モブ「もうすぐ海未の投げキッス!」
ヒデコ「忘れちゃいないよ~海未を捉えてぇの……っよぉおし!!」
モブ「決まったあああ!!」
ツバサ「何あの人達……」
モブ「って音響!ヘリ拾ってる!」
モブ「あ、マジで!?」
ヒデコ「大丈夫そんなに目立ってないから」
μ’s「「「そして少しずつ進むんだね」」」
穂乃果「ときめきへの鍵はここにあるさ」
ヒデコ「カメラもノッってきたよぉ!おぉ!ライトいい仕事するねぇ!!」
モブ「もっと褒めろぃ!」
ヒデコ「あ、ヘリ忘れてた。ここらで入れるか」
モブ「……あんまヘリ飛ばす必要なかったね」
μ’s「「「君と僕とで旅立ったあの季節」」」
ヒデコ「ここ重要だよ~」
モブ「分かってる~」
μ’s「「「青春のプロローグ」」」
ヒデコ「……決まった」
モブ「決まったね」
英玲奈(私達より金がかかっている……)
あんじゅ(ヘリどこから持ってきたの……)
アナウンサー『さぁっというわけでいぇい!今日から始まりましたぁアキバハロウィンフェスタぁ!』
フミコ「理事長、始まりました」
理事長「そのようですね」
ヒデコ「穂乃果喋るんだよね?緊張してないかな」
フミコ「あー、案外緊張しそー」
理事長「ラブライブの大舞台で歌うのが目標なのにテレビにビビってどうするんですか」
アナウンサー『やっほー!はっちゃけてる!?』
穂乃果『えっ……あぅ……』
ミカ「とは言ってもなんか凄い緊張してるよ……」
理事長「やはり現地にあなた達を送って手でも振らせればよかったですかね」
ヒデコ「でも知り合いが居ると逆に緊張するって事もあるし……」
穂乃果『せ、精一杯頑張ります……』
理事長「そこちゃんとアピールしなさい!!せっかくメディアに取り上げてもらってるんですよ!?」
フミコ「理事長、落ち着いてください」
ヒデコ「シワ増えますよ」
アナウンサー『ぁーっし!そこの君にも聞いちゃうぞ!!』
凛『ライブ頑張るにゃん!』
アナウンサー『あ!!かーわーいーいー!!』
理事長「なんと可愛らしい!素晴らしいですよ凛さん!!」
フミコ「理事長、落ち着いてください」
ヒデコ「シワ増えてますよ」
ミカ「最後はにこさんかな?」
アナウンサー『さぁ!っというわけで――』
ヒデコ「はぁ?」
フミコ「あん?」
ミカ「おいおいおいおい」
理事長「……気に入りませんね、このアナウンサー」
ミカ「せっかくのにっこにっこにーを何だと思ってんの?」
ヒデコ「このアナウンサー映す暇があったらにこさん映せよ何考えてんの?」
フミコ「……クソメガネが」
理事長「あのアナウンサーをすぐに調べ上げなさい」
フミコ「はい」
理事長「ヒデコさんはテレビ局、スポンサーへ抗議を。オトノキの南と言えば通じます」
ヒデコ「はーい」
理事長「ミカさんは現地に殴り込みに行きなさい。私の名前使って構いません」
ミカ「はい」
フミコ「理事長は?」
理事長「ちょっと、用事ができました」
理事長「ただいまです」ガチャ
フミコ「もう、用は済んだのですか」
理事長「えぇ、まぁ。それでどうなりましたか」
フミコ「アナウンサーの身元割れました。その情報に基づいて各所への抗議も完了しています」
理事長「結構です。本来なら生かしておくのも嫌なのですが……」
ミカ『理事長室、こちらミカ。誰か応答を。送れ』
理事長「ヒデコさん」
ヒデコ「はーい。ミカ、こちらヒデコ。送れ」
ミカ『オトノキの南から文句があるって言ったらおでこを地面に擦り付けながら謝ってきた。送れ』
ヒデコ「……なるほど、意味が分らん。それでどうなった?送れ」
ミカ『最終日のμ’sのライブを全編ノーカットで放送してもらえることになったよ。送れ』
ヒデコ「よくやった、帰ってきて。送れ」
ミカ『了解、帰る。終わり』
理事長「まぁ、結果オーライですかね」
理事長「いよいよ予選ですよ予選!」
フミコ「最近落ち着きないですね、理事長」
理事長「だって予選ですよ!だってのに……なんですかこの雪は!?」
ヒデコ「雪なら結構前から降るって言ってたじゃん」
ミカ「それに歌う曲も雪っぽいし?」
理事長「何のん気なこと言っているのですか!?ここ東京ですよ!?雪降ったら電車止まるんです!」
フミコ「そこは理事長から軽くお願いしてもらって……」
理事長「雪で動くわけないでしょう!?」
ヒデコ「フミコ、雨止められるんだから雪もやってよ」
フミコ「雪は無理」
理事長「まぁ……穂乃果さん達には説明会をキャンセルしてもらって会場に行ってもらいましょうか」
ミカ「それが無難だと思います」
ヒデコ「穂乃果、あくまで説明会は出るつもりみたい」
フミコ「う~ん……正直なところ早く会場に行ってもらいたいんだけど……」
ミカ「マジで電車止まっちゃったらどうすんの」
理事長「その時は徒歩で向かってもらうしかありませんね……
教育者として責任感の強い子になってくれた事は大変喜ばしいのですが、今回ばかりは素直に喜べません」
ヒデコ「雪かきしときます?」
理事長「そうですね。穂乃果さん達が雪かきをおっ始めたら大変ですし……。
説明会の運営に来ている生徒も使って構いません」
ヒデコ「はーい。じゃあ行くよ」
フミコ「はいはい」
ミカ「ほーい」
ヒデコ「理事長っ!!」ドアバンッ
理事長「どうしましたか!」
ヒデコ「電車止まりました!バスも動きません!」
フミコ「タクシーの手配もいっぱいで無理でした……」
理事長「恐れていた最悪の事態ですね……。生徒会長の挨拶まであと……5時間くらいですか
現状でいいので道路の状況を教えてください。会場まで徒歩で向かう事は可能と思いますか?」
ミカ「それがまともに雪かきなんてされてなくて……歩くのが精一杯で、急ぐなんてとてもじゃ……」
理事長「ならば、雪かきをするしかありません。5時間もあります」
ヒデコ「な、何kmあると思ってるんですか!?」
理事長「別にあなた達だけにやれとは言っていませんよ。忘れたのですか?全教職員、全校生徒が協力体制にあります」
ヒデコ「で、でも今日休みじゃん!うちらしか居ないじゃん!」
理事長「……非常招集をかけます。無線機を貸してください」
ミカ「え?……どうぞ」
理事長「……全教職員及びに全校生徒に通達。全教職員及びに全校生徒に通達。
現時刻をもって、理事長権限における特別非常事態宣言W-58を発令します。
1時間以内に音ノ木坂学院に集合しなさい。繰り返します、1時間以内に音ノ木坂学院に集合しなさい」
フミコ「全員、集まりました」
理事長「50分ですか、まぁまぁです。では、これより指示を出します。
まず1年生、2年生の3クラスはこの学院から会場施設までの道をお願いします。
3年生の3クラスは少々大変ですが、駅から会場施設までの雪かきをお願いします。
各クラスの担当職員は各エリアごとの作業の指揮を、学年主任の職員は担当職員と連絡を密に取り逐次情報をこちらに流してください。
説明は以上です、何か質問は?……結構です。あまり時間がありません、出来る限り急いでください。
では作業に移ってください」
ヒデコ「あの、理事長」
理事長「どうかしましたか?」
ヒデコ「学校から会場は分かるんだけど……」
ミカ「駅から会場っていうのはどういう……?」
理事長「前に言ったハズです。使えるものは何でも使います。せっかく雪が降っているのです、活用しない手はありませんよ」
通行人「お?なんか学生が雪かきしてるぞ?」
通行人「音ノ木坂の子らしいっすよ」
通行人「へぇ~……大変だね嬢ちゃん」
モブ生徒「実は今日ラブライブの予選があって、うちの学校からも出るんです」
通行人「あのアイドルのやつだっけ?」
モブ生徒「あ、そうです!でも電車とか止まっちゃったので……走って行けるように皆で雪かきしてるんです」
通行人「ほぇ~すげぇなおい」
通行人「そこまでするくらい大事なやつなの?その……ラブライブっての」
モブ生徒「音ノ木坂が廃校にならなくて済んだのはμ’sの……あ、うちの学校のグループなんですけど……のお陰なんです
だから今度は私達がμ’sの為に頑張るんです!夢の舞台に立たせてあげたいんです!」
通行人「なんかすげぇなおい」
通行人「……ちょっと見てく?」
通行人「おぅ、なんか気になってきたわ」
通行人「ちょうど雪も片づけられてるしな」
3年学年主任『通行人からの評判、上々です。会場へ向かう人も相当数確認できます。どうぞ』
理事長「分かりました。ケガに十分注意しつつ作業を続けてください。どうぞ」
3年学年主任『分りました。交信終了』
2年学年主任『理事長、こちら2年学年主任です。8割方作業完了、どうぞ』
理事長「2年学年主任、こちら理事長です、分かりました。完了までおよそ何分くらいになりそうですか?どうぞ」
2年学年主任『1時間……いえ、40分でなんとか、どうぞ』
理事長「分かりました。新しく積もってくる雪にも注意を払ってください、どうぞ」
2年学年主任『了解です、交信終了』
1年学年主任『理事長、こちら1年学年主任。3名倒れました、救援をお願いします。座標78b82h、繰り返す、座標78b82h。どうぞ』
理事長「1年学年主任、こちら理事長です。確認します、要救護者3名。座標78b82h繰り返します座標78b82h。合っていますか?どうぞ」
1年学年主任『正確です、どうぞ』
理事長「分かりました、速やかに向かわせます交信終了。救護班こちら理事長。3名救護要請、座標78b82h繰り返します座標78b82h。どうぞ」
救護班『理事長、こちら救護班。確認、要救護者3名。座標78b82h繰り返す座標78b82h。正確か?送れ』
理事長「正確です、どうぞ」
救護班『了解、速やかに向かいます。終わり』
理事長「ヒデコさん、こちら理事長です。そろそろ生徒会挨拶が終わります、ブーツを用意して待機してあげて下さい。どうぞ」
ヒデコ『ヒデコ了解。って超さみぃー!終わり』
海未「え……?」
ことり「……へ?」
穂乃果「な、何……?」
ヒデコ「遅いわよ」
穂乃果「あぇ?」
ミカ「また少し積もっちゃったじゃない!」
穂乃果「えっ?っ……もしかして……これ……皆が……?」
ヒデコ・ミカ「「えへへ」」
フミコ「はい、スノーブーツ。サイズ合わなくても大目に見てね」
ミカ「心配しないで」
フミコ「会場までの道は私達がサポートするよ」
ヒデコ「電車が止まったって聞いたから、皆に呼びかけたの、(理事長が)。穂乃果達の為に集まってって
そしたら来たよ、全校生徒(と先生達)が」
穂乃果「皆……!」
2年学年主任『理事長、こちら2年学年主任です。高坂穂乃果、園田海未、南ことり計3名の会場到着を確認しました。どうぞ』
理事長「こちら理事長です。分かりました、報告ありがとうございます。交信終了」
ミカ「なんとかなったね」
フミコ「良かった良かった」
ヒデコ「いや……腰ばっきばきなんだけど……」
理事長「お疲れ様です。1週間は欠席を見逃しましょう」
ヒデコ「おっしゃ!」
理事長「では……、理事長より全ユニットへ、理事長より全ユニットへ。
3名の会場到着が確認されました。作戦成功です。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
皆さんの協力が無ければ、どのような結果になっていたか……想像もしたくありません。
すべて皆さんのお陰です。感謝してもしきれません。
本当に、ありがとうございました。
では、現時刻をもって、特別非常事態宣言を全面解除いたします。
各自、解散してください。以上です」
ヒデコ「ん?理事長は今からどこに?」
理事長「決まってるじゃないですか、今から4人で会場まで行きますよ?」
ヒデコ「3人について行けばよかった……」
フミコ「何となく集まっちゃったけど」
ヒデコ「で、今日はいったいどんな作戦ですか理事長」
理事長「そうですね、今日は本番です。皆さん、気合入れていきましょう」
ミカ「分かってます!それで、具体的には」
理事長「皆さん、サイリウムは用意しましたか?」
フミコ「そりゃもちろん」
理事長「コール覚えました?」
ヒデコ「そりゃまぁ」
理事長「では精一杯応援しますよ」
ミカ「そうじゃなくて、サポートとか手助けとか……」
理事長「もう必要ありませんよ」
ヒデコ「え?」
理事長「私達は十分支えてきました、もう彼女たちに手助けは要りません。あとは彼女たちを信じるだけですよ」
ミカ「……そうだね!なんせ優勝候補だよ優勝候補!大丈夫だよきっと!」
フミコ「それもそっか」
理事長「あぁ、でもそうですね……。例の衣装だけ、持って行ってあげてください」
ヒデコ「そりゃまたなんでですか」
理事長「……あなたはアンコールしないつもりですか?」
完
てかこの理事長なら1期の段階で出場取り下げないだろうけどな
こうやって全力出すから廃校の危機に陥るんだな
面白かった
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