【ラブライブ!】絵里「お正月…寝正月…」
- 2020.03.25
- SS

絵里「2015年になった瞬間に私ジャンプするって決めてるの」
亜里沙「がんばってねお姉ちゃん!」
絵里(コクンコクン!)
・・・
・・
・
絵里「zzzz」
絵里「はっ」
絵里「不覚だわ。私眠っていたみたい」
絵里「ん?」
絵里「はっ!」←時計を見る
絵里「もう新年になってるわ!」
絵里「と、とりあえず…」
絵里「あ、ジャンプしなきゃ」
ピョン
絵里「よし」
絵里「あとはー……あ!」
絵里「そうだわ!穂乃果にあけおめメールしないと!」
ぴぽぱぴ
去年は私にとってすごく充実した一年になりました。
それもこれもいつも貴女がそばいてくれたおかげかな?…なーんてね♪
今年もみんなで一緒に素敵な一年に過ごしましょうね。
それと…
今年は去年よりもあなたと一緒の時間が増えると嬉しいな。
今年もよろしくお願いします。
ハラショー(o_o)』
絵里「よし、送信っと」ボチ
ぴろりろりん♪
絵里「おおっ。返信早いわね」
にこ『あけましておめでとう。
絵里がそんなに私のことを好きだったなんて知らなかったわ。
そうね、あなたがそこまで言うなら
仕方ないから仲良くしてあげてもいいわよ!
今年もよろしくね!』
絵里「あ」
絵里『ごめんにこ。送信先間違えたわ。』
にこ『えっ』
絵里『あけおめことよろ。
今年もよろしくね。それじゃあ』
にこ『( ゜Д゜)』
・・
・
絵里「ふぅ、これで全員にメールが送れたわね」
絵里「さて」
ぐぅー
絵里「お腹へったわ」
絵里「このままだとお腹と背中がくっつくわ…」
絵里「一大事だわ!」
ダッダッダッ!←廊下を走る音
絵里「亜里沙たいへん!たいへんよ!
私腹ペコだわ!亜里沙!亜里沙!」
絵里「はっ!」
シーン…
絵里「誰もいない」
はらり
絵里「あら置き手紙」
『みんなで初詣行ってきます。 アリサ』
絵里「………」
ぐぅ~…
絵里「腹ショー…」
絵里「私だけ置いて行っちゃうなんて…」
絵里「………」
絵里「(´・ω・`)」
ぐぅ~
絵里「……とりあえず何か食べないと」
絵里「夕飯の余りは…残ってないみたいね…」
絵里「あ」
絵里「そういえばどん兵衛が確かここに…
あったあった」
絵里「あんまり美味しそうなデザインじゃないのよねこれ…
でも背に腹は変えられないわ」
絵里「いただきます」
・・・
・・
・
絵里「ど」
ズズズ~、ズズズ~、
絵里「ど」
絵里「どん兵衛おいしー!!!」
絵里「おいしいわ!癖になりそうだわ!!」
絵里「どん兵衛で年越しそば…ふふ!これはこれで悪くないわね!」
どん兵衛『せやろ?』
絵里「まぁそばじゃなくてうどんだけど」
どん兵衛『せやろか』
絵里「次は緑のタヌキにも挑戦してみようかしら…」
ピンポーン!
ズズズ~
ピンポーン!
ズズズ~
絵里「あら」
ズズズ~
絵里「誰か来たわ」
ピンポーン!
ズズズ~
ズズズ~
絵里「はっ」
絵里「今は家に私しかいないんだったっ」
ピンポーン
絵里「は、はーい!すみません今行きまーす!」
絵里「ご、ごめんなさい。
どちら様ですか?」
???「ふぉっふぉっふぉっ」
絵里「!?」
???「ふぉふぉふぉ!メリークリスマス!」
絵里「ぜ、全身赤い服装にその白い大きなおひげ…
あ、あなたもしかして……!?」
サンタ「そう、わしがサンタさんじゃよ、えりちくん」
絵里「サンタさんだわ!」
サンタ「ふぉふぉふぉ」
絵里「サンタさんって実在したのね…!
今年初の初ハラショーだわ!!」
サンタ「せやで~」
絵里「あ、握手してください!」
サンタ「ええで~」
ぎゅっ
絵里「~~~っ////」
サンタ(ニコニコ)
絵里「ど、どうしてサンタさんが私のところに??」
サンタ「えりちは去年たくさんがんばったから
ご褒美をあげにきたんやで~」
絵里「クリスマスじゃなくてお正月に?」
サンタ「お正月に、や」
絵里「い、一体どんなご褒美を…??」ドキドキ
サンタ「これや!」ガサゴソ
絵里「こ、これは……!!」
サンタ(ニヤリ)
絵里「緑の…たぬき…!!」
サンタ「税込185円…!!」
サンタ?「せや…!」
絵里「………」
サンタ?「………」
絵里「それはそうと」
絵里「希はどうしてこんな夜遅くにうちに来たの?」
希「あ、気づいてたんやね」
絵里「そりゃ気づくわよ…」
希「あはは、ばれないと思ったのになぁ」
絵里「ばれるに決まってるでしょう?
サンタさんがこんなとこにいるわけないじゃない」
希「せやなー。
流石のえりちもサンタさんを信じてるなんて…」
絵里「サンタさんが今日本にいるはずないもの」
希「え?」
絵里「サンタさんは今、
クリスマスに世界中を飛び回った疲れを
ハワイのバカンスで癒してるんだから」
希「………」
希「せやねぇ」ニコニコ
絵里「?なんでにやけてるの?」
希「なんでもあらへんよ~」
希「あれ?」
絵里「ん?」
希「んん?」
絵里「んんんん?」
希「…もしかしてえりち、覚えてないの?」
絵里「…….なにを?」
希「昨日みんなで約束したやん」
絵里「約束…」
希「約束」
絵里「………」
絵里「覚えてるわ」
希「嘘やろ」
絵里「嘘ちゃうもん」
希「なんやその口調」
絵里「約束ね、あー、あれのことね。
これとそれとあれの約束とちょっとごっちゃにしちゃってたみたい」
絵里「そっか、だから希はここにいるのね」
絵里「承知したわ!」
希「………」ジーーッ
絵里「なにかしら」
希「…まぁ、ええわ。ほな行こか?」
絵里「え?あ、うん」
うんわかったわ」
カタカタ←靴を履く音
希「…その格好で外出るつもりなん?」
絵里「え?」
希「半纏来た人と外歩くのは流石のうちも恥ずかしいなぁ」
絵里「はっ」
希(ニコニコ)
絵里「…ちょっと待っててもらっていい?」
希「ええよ~」
・・・
・・
・
絵里「ごめんね、準備遅くなっちゃった」
希「お?えりちのニット帽かわいいね~」
絵里「あ、ありがと…
あれ?希もサンタさんの格好から着替えたのね」
希「あの格好であそこに行くのは宗派的にまずいからね~」
絵里「シューハ…?
シューハ…シューマッハ…シュークリーム…」
希「さてと、ほな行こか」
絵里「ん?え、えぇ。行きましょう!」
希(えりちノリノリやなぁ)
絵里「~~♪」
希(どこ行くかも知らないやろうに…)
絵里「希、希」
希「どしたんえりち?」
絵里「あんまん食べたいわ」
希「うーん、今はないなぁ」
希「どん兵衛ならあるで?」
絵里「……麺だけならあるいは……」
希「……もしかしてえりちお腹減ってるん?」
絵里「少しだけね」
希「乾麺そのまま食べようとするのはよっぽどやで。
コンビニ寄ってく?」
絵里「いいの?」
希「ええで~。ついでにあったかい飲み物も買おな~」
絵里(コクン!)
店員「申し訳ありません」
絵里「えっ」
店員「ただいまアンマンを切らしておりまして…」
絵里「(´・ω・`)」
希「あらら」
店員「申し訳ございません」
絵里「(´・ω・`)」
希「んー…
まー、こればっかりは仕方ないわ。
ね、えりち」
絵里「(´・ω:;.:…」
希「え、えりち!?」
希「そんなに食べたかったん!?」
絵里「………」
絵里「いいえ。そんなには食べたくなかったわ」
希「あ、あかんよ!
唇そんなに噛み締めたらあかん!口内炎になっちゃうで!」
絵里「今日は一段と冷え込むわね~」
希「う、うん」
ハラリ…
絵里「あら、雪が降ってきたわ」
絵里「真っ黒な空が無数に降ってくる雪の子供たち…」
絵里「綺麗ねー…」
希「せ、せやね」
絵里「ふふ…日本の雪って本当に綺麗…」
絵里「でもそんな綺麗な雪も、
コンクリートの地面に降りた瞬間、水になって溶けてしまう…」
絵里「こんなに綺麗なのになんて儚い存在なんだろう…」
絵里「はぁ…」
希(あ、あかん…
えりちの顔が悲劇のヒロインみたいな顔になっとる…!!)
絵里「希、生きるってなんなんだろうね」
希(これはあかん兆候や!!)
絵里「?どうかしたの?希」
希「ここにアンパンマンの形をしたパンがあるとするやん?」
絵里「えっ。どうしたのいきなり」
希「まぁ聞いてーや」
希「で、もしこのアンパンマンのパンから
パンを取り除いたら何になると思う?」
絵里「えーっと」
絵里「………」
絵里「アンマンになるわね」
希「そう、アンマンやろ?」
希「アンパンマンからパン要素無くして残るものなんて、ただの餡子や。
つまり、餡子=アンマンという図式が浮かびあがるやん?」
絵里「………」
希「餡子もアンマンも同じようなもの。
うちな、
アンマンを食べるのも、餡子を食べるのも同じことやと思うねん」
絵里「………」
絵里「た、たしかに!」
希「そして、ここにさっきうちが買ったお汁粉がある。
……えりち、飲みたい?」
絵里「飲みたい!」
えりちはさっきのアンマンのこと忘れられる?」
絵里「忘れらるる!」
希「そか。
じゃー特別にうちのお汁粉あげちゃう!」
絵里「!いいの?」ピョコン!
希「うちのお汁粉一つでえりちが元気になるならいくらでもあげるで~」
絵里「ありがとう!希!」
希「ふふっ。熱いからゆっくり飲むんやで?」
絵里「えぇ!」
希(これで少しは元気になったかな?)
絵里「いただきま…っ」
絵里「………」ジーーッ
↑無言でじっとお汁粉を見つめるえりち
希「?」
希「飲まないの?」
絵里「………」
絵里「希」
希「?うん」
絵里「二人で半分こしよっか」
希「………」
絵里「1人で飲むよりも2人で飲む方があったかいわ。きっと」
希「…ふふっ。せやなー
じゃあ、一緒に飲もか~」ニコニコ
希「結構おいしいで。癖になる味や」
絵里「それじゃあ失礼して」
ずず~
絵里「!」ピョコン!
絵里「希!おしるこ美味しいわ!」
希「よかったね~」
ずず~
ずず~
希(ニコニコ)
ずず~、ずず~、ずず~
希(ニコニコ)
ずず~…ぺこん
絵里「ぷはー、生き返るわーっ」
希「………」ニコニコ
希「全部、飲んじゃったね」
絵里「え?」
絵里「はっ」
希「うちの分は?」
絵里「………」
希「うちの分は?」
希「うちの分は?」ニコニコ
絵里「初めての美味しさで…そ、その…つい、止まらなくて…」
希「うちの分は?」ニコニコ
絵里「………」
希「うちの分は?」
希(ニコニコ)
絵里「…ほんとにごめんなさい希!!
2人で飲むって自分で言ったのに…!!」
希「そっかそっかー。
えりち全部飲んじゃったんやなー」
絵里「うぅ…」
希「2人で飲むって言ったのに飲んじゃったんやなー」
絵里「ごめんなさい…」
希「あっ。ええねんええねん。そんな謝らんでも。
うち気にしてへんし!」
絵里「そ、そう?良かっ…」
希「ちゃんと償ってもらえればそれでうちはおっけーや」
絵里「………」
希「さて…えりちにはどう償ってもらおうかなぁ…」ニヤニヤ
絵里「希が悪い顔になってるわ…うぅ…」
絵里(ドキドキ…!)
希「それじゃー、
えりちには甘酒を奢ってもらおーかな」
絵里「甘酒!?」
希「そう。甘酒」
絵里「甘酒…。それはいいのだけど、
あれってどこに行けば買えるものなのかしら…」
希「ふふふ。大丈夫大丈夫。
これから行くところには絶対にあるはずやから」
希「あ、目的地がようやく見えてきたで~」
絵里「えっ。あそこって…」
神田明神『ょぅ…』
希「うん。神田明神様や!」
絵里「……あっ!」
絵里「さっき言ってた約束ってもしかして…!」
希「うん。初詣に行く約束やで?」
絵里「………」
希「覚えてたんやろ?」
絵里「もちろん」
絵里「覚えてたわ」
希「嘘やろ?」
絵里「嘘じゃないわ」
絵里(ウズウズ!ウズウズ!)
絵里「ねぇ、希?」
希「んー?」
絵里「いつまでこうしてここで立ってるつもりなの?」
希「んー」
絵里「んー、じゃなくて」
希「せやなぁ。そろそろ来ると思うんやけど」
絵里「来る?誰が?」
???「おーい!」
希「お」
絵里「!!」
穂乃果「おーい!絵里ちゃん!希ちゃーん!」
絵里(!?!?!?)
穂乃果「絵里ちゃーんっ!」
ぎゅーっ!←絵里ちゃんに飛びつく音
絵里(ほの…ほのののの…///)
穂乃果「絵里ちゃん!あけましておめでとう!」
絵里「………」
スッ…
希(あっ)
絵里「あけましておめでとう。
穂乃果?人がいるところでそんな大声出しちゃダメじゃない」
穂乃果「えー!だって
人混みからやっと絵里ちゃん見つけられたから嬉しくて!」
絵里「もう…。
深夜だっていうのに穂乃果は元気いっぱいね」ナデナデ
ぎゅー!
穂乃果「えへへ。一週間ぶりの絵里ちゃんの匂い~♪」スリスリ
絵里「や、やめなさいっ。もうっ」///
希(何かが切り替わったみたいやな)
穂乃果「え?ちがうよ!みんなと一緒できたよ?」
絵里「そう。それでみんなはどこに?」
穂乃果「え?えーっと…」シドロモドロ
絵里「?」
たったったっ!←走る音
希「お、誰か走ってきたで」
海未「はぁはぁ…ほ、穂乃果!」
穂乃果「あ!海未ちゃん走るの遅いよー?」
海未「いきなり走り出すから…はぁはぁ…何事かと、思ったら…はぁ…」
穂乃果「見て見て海未ちゃん!
やっと絵里ちゃん達と合流できた!」
海未「そんなの見ればわかります!
見つけたなら走る前に声をかけてくれればいいのに!
しかもこんな人混みで走るなんて全く穂乃木果は常識というものが…!!」グチグチ
穂乃果「うぅ…新年初のお説教だぁ…」
海未「穂乃果!ちゃんと聞いてますか!?」
穂乃果「聞いてるよー!」
希「あはは…
それで他のみんなは?」
海未「後からすぐ追いかけてくるはずです。
穂乃果が1人で突っ走るから…」
穂乃果「うぅ…ごめんってー」
それじゃあ、もうちょっとここで待ってよかー……ん?」
グイグイ
希「ん?どしたんえりち」
絵里(どうしよう希)ボソボソ
希(どしたん?)ボソボソ
絵里(お花を…)
絵里(お花を摘みに行きたいわ!)
希(…行ってらっしゃい)
絵里(今すぐお花を摘みたいの!!)
絵里(事態は急を要するのよ!!)
希(そっか)
絵里(えぇ!!)
希(それじゃあ行ってらっしゃい)
絵里(そうじゃなくて!!)
希(?)
絵里(む、向こうの公共トイレ、すごく混んでるみたいで…)
希(あー)
絵里(それでね、あの…)
希(もしかして社務所のおトイレ借りたいん?)
絵里(………)
希(うち関係者やから借りれると思うわ。
ちょっと待っててな~)
絵里(ご、ごめんなさい)
希(ええてええて。これくらい)
希「あ、電話…ちょっとええか?」
海未「えぇ、もちろん構いませんよ」
希「はい…はい…え?トラブル?そうですか~。
うーん…わかりました~」
カチッ
希「うーん…」
海未「…何かあったのですか?」
希「神社の方がなんか人手が足りひんみたいでなー?
うちも手伝いに行くことになったんやけど…」
穂乃果「えっ!!
じゃあ希ちゃんこれからお仕事なの??」
希「いやいや、ほんのちょびーっとだけ手伝うだけやから
数分くらいで終わると思うんやけどなー?」
希「できたら三人の中から一人だけ、手伝ってもらえらとありがたいねん」
海未「巫女装束の格好をさせられるのでしょうか…?」
希「そういうのはないかな。
ほんとに簡単な作業やねん。
2人でやれば数分で終わると思うんやけど…」
希「思うんやけどー…」じーっ
絵里「?」
希(じーーーーっ!)
絵里「?」
希(じーーーー!!!)
絵里「………」
絵里(ウィンクッ!)←特に意味はない
希「……ほな、えりちに手伝ってもらおうかな。
去年一度ここでお手伝いしてもらったこともあるし」
絵里「え?あぁ、いいわよ」
希「ほな行ってくるね~」
穂乃果「行ってらっしゃ~い!」
海未「行ってらっしゃい」
穂乃果「行ってらっしゃーい!」
・・・
・・
・
絵里「それで希」
希「ん?」
絵里「どんな作業をやるの?おみくじの整理とか?」
希「………」
希「あんな、えりち。さっきの実は全部嘘やねん」
絵里「えっ!!!」
希「えりちをトイレに行かせるための嘘や」
絵里「嘘…?
どうしてそんな嘘を…?」
希「『えりちがおしっこ漏れそうだから、神社のおトイレ借りて来ます!』
…なんてみんなに言うの恥ずかしいやん」
絵里「でも!!!」
絵里「でも…」
絵里「………」
絵里「たしかにそうね。恥ずかしいわ」
希「せやろ?」
絵里「でも…」
絵里「ミューズのみんなに嘘を付くのは…
なんだかすごく嫌な感じがするわね」
希「そうやなぁ…」
絵里「…後で嘘のことちゃんと告白するわ、私」
希「……えりちの口からそんな話聞くのは
なんか嫌やなぁ」
絵里「そう?」
希「うーん……あっ」
希「それじゃあ、本当に神社のお手伝いしてもらおっかな」
希「そして、そのついでにトイレを借りたってことにすれば
さっきの嘘にならないやん?」
絵里「おぉ!」
絵里「ナイスアイディアよ!希!」
・・・
・・
・
ジャー…←水を流す音
ガチャ
絵里「ふぅ…」
希「スッキリした?」
絵里「したわ」
希「手洗った?」
絵里「あらったわ」
希「トイレに忘れ物ない?」
絵里「ないわ!」
希「それじゃあ…」
絵里「……って、あのね希」
希「?」
絵里「私のこと子供扱いしてない?」
希「まぁ多少」
絵里「やっぱり!」
おトイレくらい、1人で簡単にできるわ」
希「…えりちは見た目はしっかりしてるように見えるけど、
案外抜けてるところがあるからなぁ…」
絵里「そ、そんなことないわ!
かしこいかわいいエリーチカ(KKE)に、
一片の抜かり無し!よっ!」
希「そうかなぁ」ガサゴソ
絵里「だからね、希
そんなに私のことを心配しなくてもだいじょb…」
希「あ。トイレにお財布忘れてるよ、えりち」
絵里「それは」
希「忘れ物、してるやん」
絵里「それは」
絵里「それは、忘れ物じゃないわ」
絵里「お賽銭よ」
希「………」
絵里「…お賽銭だよ?」
希「えりちはトイレにお賽銭するの?」
絵里「そうよ」
希「トイレにお賽銭ねぇ…
えりちは変わってるんやねー」
絵里「変わってないわ」
絵里「小便小僧が出す広場の噴水の中に、
お賽銭を投げるのと同じようなものよ!」
希「全然違うと思うでそれ」
希「じゃあみんなのところに戻ろかー」
絵里「あ、待って待って」
希「ん?どしたん?まだトイレしたりんかった?」
絵里「違うわよ!
そうじゃなくて、はいこれ」
希「え?これは…甘酒?」
絵里「うん。さっき買ってきたのよ」
希「……ふふっ。
さっきのこと、えりちちゃんと覚えててくれたんやね~」
絵里「当たり前じゃない。
希との約束を私が忘れるわけがないわ」
希「……初詣の約束のことは忘れたのに?」
絵里「(無視)あ、見て見て!おみくじがあるわ!
引いてもいい?」
希「もー、えりち露骨に話を逸らしてるしー…
おみくじは今引いたらあかんよ?後でみんなで引くんやから」
絵里「っ」
ピタッ←おみくじに伸ばす手を止める
絵里「…それもそっな。」
絵里「おみくじってみんなで引くから楽しいのよね、きっと」
希「そうそう。そういうもんやでー」
希「っと、っと。その前に、はい。
甘酒どうぞ、えりち」
絵里「え…。甘酒もういらないの?」
希「さっき自分で言うてたやん。
2人で半分こ、やろ?」
絵里「あ…」
絵里「ふふっ、そういえばそんなこと言ったわね。
それじゃあいただくわ」
ぐびっ
絵里「あ。おいしい」
希「………」じーっ
絵里「なんだか心があったまるような味ね~
希「………」じーっ
絵里「ん?どうしたの?さっきからじっと見て」
希「……んー?
いやー、そういえばこれ関節ちゅーやなぁ、と思って」
絵里「……」ビクン
希「今えりちが飲んでるとこ、丁度うちが飲んだところや」
絵里「………」
希「あれ?飲まへんのー?
もしかして恥ずかしいん?」ニヤニヤ
絵里「………」
絵里「ふふっ」
希「お」
グビグビ!
希「おー」パチパチ
今更恥ずかしがるような仲でもないわよ」
希「まー、それもそうやねー」
絵里「というか、関節キスなんて
言われるまで意識もしてなかったわ私」
希「そうなん?」
絵里「そんなことにすぐ気づくなんて…
もしかして、むしろ希の方が恥ずかしかったんじゃない?」
希「………」
絵里「おっ」
希「……そんなことあらへんよ?」
絵里「………」
絵里「ふーん。そうなんだー。ふーん」ニヤニヤ
希「そ、そんなことよりほら!
早く戻らないとみんな待ってるで!」
絵里「はいはーい」ニヤニヤ
希「もー!なんでえりちさっきからニヤニヤしてるん!?」
絵里「してないわよ別にー」ニヤニヤ
希「してるやん!!もー…」
絵里「…あ、そうだ。希、希」
希「ん?今度はなんなん??」
絵里「言い忘れてたことがあったの思い出したの」
希「うん?言い忘れてたこと??」
希「うん」
絵里「………」
絵里「あけましておめでとう。」
希「………」
絵里「今年もよろしくお願いします!」
希「………」
希「…そういえばまだ挨拶してなかったんやね、うちら」
絵里「そうよ」
希「サンタのせいですっかり忘れとったわ」
絵里「うん」
希「それじゃあ改めて…」
絵里「はい」
希「………」
希「…えりち、今年もよろしくね」
絵里(ニコニコ)
絵里「こちらこそ。今年よろしくね!希」
(完)
のほほんなSSすき
また見たいな乙おつ
SSとしてはほとんど希と絵里のやりとりだからのぞえり的な
つまりほのえり前提ののぞえり?
絵里の切り替わりに気づいた希で切なくなった
また見たい、待ってるよー
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