【ラブライブ！】にこ「次のセンターはぷよぷよで決めるわ」海未「……っ！」
- 2020.04.02
- ＳＳ
ことり「遅くなってごめんなさい」
穂乃果「あっ、ことりちゃん！おはよー」
真姫「おはようって、もう14時よ」
穂乃果「うわっ、本当だ!いつの間に!?」
ことり「本当にごめんなさい」
絵里「事前に言っていたのだから、ことりが謝る事じゃないわ。それに、雨で練習も出来ないし」
海未「ところで、その荷物はどうしたのですか？」
ことり「あっ、これはね……じゃーん！」
花陽「えっ、Wii!?」
真姫「そんなもの、どうしたのよ」
ことり「うんっ、バイト先のお客さんから貰って来ちゃったっ」
希「ことりちゃん、まだアルバイトしてたん？」
ことり「たまになんだけど、人手が足りない時とかに少しだけ……」
絵里「貰って来て、大丈夫なの？」
ことり「わたしも『そんな高価な物頂けません』って言ったんだけど、もう使わないからって」
海未「あとでトラブルなどにならなければ良いのですが……」
ことり「店長も持って帰って良いって言ってくれたから、大丈夫だと思うよっ」
穂乃果「わぁ～、ソフトもいっぱいあるよ！『Wiiスポーツ』、『マリオカート』、それに『ぷよぷよ』も」
にこ・海未「……っ！」
花陽「私も大好きだよ」
絵里「へぇ、懐かしいわね。小さい頃よく遊んだわ」
真姫「絵里はテトリスじゃないの？」
絵里「ロシアだからって、テトリスしかしない訳じゃないわよ。それに、世代的にはぷよぷよの方がなじみ深いでしょ？」
真姫「まぁ、言われてみれば、たしかにそうかもね」
にこ「決めたわ……」
希「にこっち？」
にこ「次のセンターはぷよぷよで決めるわ」
海未「……っ！」
絵里「センターを決めるのは良いけれど、何故ぷよぷよなの？」
にこ「べっ別に他意は無いわよ。ぷよぷよならみんな出来るでしょ？」
凛「μ’sでぷよぷよトーナメント開催にゃー」
穂乃果「うん、やろう！」
真姫「はぁ……μ’sは9人なんだから、トーナメントにしたら必ず誰か一人余るじゃない」
穂乃果「あっ！本当だ」
絵里「真姫のいう通りね。別の方法を考えましょ」
海未「あの……それなら、私が棄権します」
穂乃果「えぇー、なんで？海未ちゃんもやろうよ！」
海未「いえ、私はゲームとか得意ではないので……」
穂乃果「確かに海未ちゃんがゲームしてるの見たこと無いかも」
絵里「でも、海未。本当に良いの？」
海未「えぇ、構いません」
希「じゃあ、海未ちゃんには悪いけど8人でトーナメント始めようか」
海未「（恐らく、出場すれば勝てる可能性は高いです。しかし、私が本気を出したら場をしらけさせてしまいます。
ここは観戦に徹するとしましょう）」
決勝戦以外は1本先取で決勝戦のみ2本先取。これで良いわね？」
にこ「1回戦第1試合は、穂乃果VSことりね」
穂乃果「よーし！勝つぞぉー」
ことり「よろしくねっ。穂乃果ちゃん」
テレビ「キャラクターをえらんでね」
穂乃果「穂乃果はやっぱり」
アミティ「いっきまーす」
ことり「あっ、この子かわいいっ！」
どんぐりガエル「ケーロケーロキュン」
穂乃果 発火 http://www.puyop.com/s/w00E0g00q00i00A00J00Io0ko0ko0qE0tE0
ことり http://www.puyop.com/s/5004o02o0jE0qE0GE0yw0Bg0Bi0ts0
アミティ「やぁっ、いっくよー、フレイム！」
穂乃果「あっ、みんな！みてみて！3連鎖だよ」
ことり「穂乃果ちゃんすごーい」
どんぐりガエル「ククーッ」
海未「（あぁ……なんて微笑ましい戦いなのでしょう）」
凛「テンション上がるにゃー」
花陽「がっ、頑張りますっ！」
テレビ「キャラクターをえらんでね」
凛「凛はこれ！」
ユウちゃん＆レイくん「はい、ちゅうもーく！」
花陽「わっ、私は……」
リデル「よ、よろしくお願いします……」
花陽 http://www.puyop.com/s/M60ma0ka8hhosabsab
凛 http://www.puyop.com/s/A00z0hi0r90
海未「（凛は1連鎖ばかりですね……一方、花陽は『挟み込み』ですか。今の所他のメンバーより一つ頭抜けていますね）」
花陽「凜ちゃん、1連鎖ばかりじゃ勝てないよ？」
凛「だって難しいんだもん」
花陽「凜ちゃん、ごめんね！」
花陽 発火http://www.puyop.com/s/40030000000000w0MC0ma0ka8hhosabsab
リデル「えっと、あの、ヴェント、ウラガーノ、ティフォーネ」
凛「うわっ、かよちん凄いにゃー」
ユウちゃん＆レイくん「あれれーー！」
花陽「コツさえつかめば、すぐにこの位は出来るようになるよ。今度一緒に練習する？」
凛「かよちんが教えてくれるの？するするー」
海未「（この二人は本当に仲がいいですね）」
真姫「私、ゲームってあんまり得意じゃないのよね」
にこ「にこにーも～パズルゲームとか～すっっっごく苦手だから手加減して欲しいな？」
真姫「きもちわるい」
にこ「ちょっと！どういう意味よ」
真姫「もう、さっさとやりましょうよ」
りんご「お相手致します！」
にこ「ふんっ！」
ドラコケンタウロス「負っけないからねー」
にこ http://www.puyop.com/s/o00g00g00o00g00gj3gkqpyzpyzpyz
真姫 http://www.puyop.com/s/1ygiz8jc8rccycryip9
海未「（真姫は本当に得意ではないようですね。
にこは『階段積み』ですが、『折り返し』にかなり隙が有りますね。
そこに真姫が気が付けば、真姫にも勝機はありますが、多分、にこの勝ちでしょう）」
にこ 発火 http://www.puyop.com/s/800ow0go0i00r00ko8habkkqpyzpyzpyz
ドラコケンタウロス「たぁー、いっくよー、ファイアーブレス、バーニングブレス、ドラコスペシャル、ダイナソニック、グレートファイヤー、グレートファイヤー」
真姫「ｳﾞｪｴ!?なにそれ、にこちゃん苦手なんじゃなかったの？」
にこ「ニコッ」
凛「あーにこちゃん、自分がぷよぷよ得意だから、ぷよぷよでセンター決めるとか言ったんでしょー」
穂乃果「にこちゃんズルいー」
真姫「最低ね」
にこ「ちっ、違うわよ！ちょっと、誰か私の味方はいないの!？」
希「にこっち、安心してええんよ？」
にこ「希……」
希「にこっちが優勝する事は無いって、カードがそう告げるんや」
にこ「……」
おかしな海未ちゃん「うっみうっみうー、みんなのアイドル園田海未うみ。
今日は、『ぷよぷよの専門用語がわからないよ～』って人のために、私が専門用語を簡単に解説しちゃうぞっ」
おかしな海未ちゃん「まずは、『挟み込み』と『階段積み』だよ。どっちもすごく有名な形だから見た事ある人も多いんじゃないかな？」
おかしな海未ちゃん「階段積みは5連鎖。挟み込みは、6連鎖までは簡単だから、狙って連鎖が組めない人は、まずこの二つから練習してみよう！」
綺麗な階段積み http://www.puyop.com/s/1jwas8as8as8
綺麗な挟み込み（カギ積み）http://www.puyop.com/s/800bk8qxobkbbkb
おかしな海未ちゃん「少し調べればトッププレイヤーさんが解説してくれてるサイトや動画がたくさん見つかると思うから、詳しく知りたい人はそっちを見てね☆」
海未「…… さっ、さっきのは何かの間違いです！今回からは真面目に解説をします！」
海未「『折り返し』は大連鎖を狙う上では必須のスキルです。下のぷよ図を見てください。
一番右の赤を消せば、5連鎖になるのは分かるかと思います。友人などと対戦する時は5連鎖でも十分な事が多いですが、
もっと強い相手と対戦する時は5連鎖では心もとないです。なので、もっと大きい連鎖を組む必要があります」
海未「しかし、横の幅は既にいっぱいですから、横にはもう連鎖を伸ばせません。よって、連鎖の流れを逆にします！（図2）」
海未「こうする事によって、まだ右から左に連鎖を作っていくことが出来るようになります。この一番左の三つ繋がった赤ぷよの部分を折り返しと言うのです」
海未「もちろん、折り返しはこの形だけではなく、多種多様な形が有ります。形は違えど、連鎖の流れを逆にする部分が折り返しとなります」
図1 http://www.puyop.com/s/1jwas8as8as8
図2 http://www.puyop.com/s/10020010011jxasaasaasa
絵里「悪いけどこの勝負、勝たせて貰うわよ」
希「えりち、ぷよぷよ得意なん？」
絵里「私にはヒミツのスーパーテクニックがあるのよ」
ラフィーナ「覚悟はよろしくて？」
希「それは楽しみやね」
フェーリ「ウンメイに逆らうつもり？」
海未「（絵里は凄い自信ですね。どのようなぷよをするのか興味深いです）」
絵里 http://www.puyop.com/s/h00r00s00904a02z01z02y01i02b0zx0jq
希 http://www.puyop.com/s/i00Ax09b0rp09agijo
海未「（絵里……。希は……まさかっ！）」
～さらに30秒後～
絵里 発火http://www.puyop.com/s/pa0hh02k04984a8izjhzkyybxizabbzxAjq
希 発火 http://www.puyop.com/s/o00o04wc3wx09c0Ay0ik0Ax09b0rpg9agijr
海未「（絵里が一応発火しましたが、あれでは3連鎖くらいですね……
希はやはり、『ミルフィーユ』でしたか。まさか、実戦であの連鎖を選択するとは……かなり余裕があるようですね）」
フェーリ「勝利はわかってたわ」
穂乃果「いま希ちゃん2連鎖だったよね？」
ことり「うんっ」
凛「かよちん、いまのなに？」
花陽「あっ、あれは……」
絵里「なにが起きたの……」
にこ「希、あんた一体何したのよ？」
希「うちはちょっと大きい2連鎖打っただけやけど？」
真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」
海未「（希のやった事に気が付いているのは、どうやら私と花陽だけのようですね）」
海未「（勝ち上がったのは、穂乃果、花陽、にこ、希の4人ですか。穂乃果は論外として、まだ余裕のありそうな花陽と全く未知数の希が怖い存在でしょうか」
これじゃないのか
海未「今回は希の行った『ミルフィーユ』という変わった連鎖を解説します。
この連鎖は、わずか2連鎖で相手を仕留める『ヘルファイア』という戦術の一つです。有名な『ヘルファイヤ』としては、『ダム積み（図1）』や『デスタワー（図2）』などが挙げられます」
海未「名前の由来ですが、洋菓子のミルフィーユのように、ぷよが何層にも重なっている事から、この名がつけられました。
非常に強力な『ヘルファイア』ではありますが、手順の都合などから実戦で使う事はあまりありません」
図1 http://www.puyop.com/s/z80ig0za0za0za0
図2 http://www.puyop.com/s/100100280q80sg0sg19w3pA
ことり「穂乃果ちゃん頑張ってー」
穂乃果「わっ、私だってやればできるもん！」
凛「かよちん、ファイトにゃー」
花陽「ありがとう凜ちゃん。私、頑張るからね」
海未「（穂乃果も諦めてはいないようですが、心なしか花陽は余裕がありそうです）
花陽 発火 http://www.puyop.com/s/w008000000w00y00so0pj0ap0pjcpjc
穂乃果 発火 http://www.puyop.com/s/y00z00z00j80so0q00a00h00r00qw0a80aa0
海未「（花陽は1回戦同様5連鎖で打って来ましたか。やはり、1本先取の為か不必要な伸ばしは避けているようですね。穂乃果相手なら5連鎖でも勝て……穂乃果が返した!?）」
穂乃果「あれ……？私、負けてないの？」
にこ「穂乃果！なにボケっとしてるのよ」
ことり「穂乃果ちゃん、急いで！」
海未「（穂乃果自身が一番驚いていますね……おじゃまぷよが降ってしまった花陽が通常ならかなり不利になりますが、どうでしょう）」
花陽 発火 http://www.puyop.com/s/20211a0ap0i90xqSbqS9SSSSSSSSSSySQAuA
穂乃果 穂乃果 http://www.puyop.com/s/400200h00rg0pg0hg0xo0jp0hyg
リデル「えっと、あの、ヴェント、ウラガーノ」
アミティ「うわー!!」
穂乃果「やっぱり、負けちゃったかー」
花陽「危なかった……」
海未「（少し、波乱がありましたが、流石にあれだけ実力に差があれば、妥当な結果と言えますね）」
希「よろしくな、にこっち」
にこ「また変な事するんじゃないでしょうね？」
希「どうやろうな？」
～40秒後～
にこ http://www.puyop.com/s/4o04p1szaazaazaa
希 http://www.puyop.com/s/1001c04k0ra3zhishzcbpbakx
海未「（にこは変わらず階段積みですか。一方の希は流石に少し慎重になっていますね。
にこは第一折り返しに差し掛かりましたが、やはり隙が見受けられます）」
にこ http://www.puyop.com/s/80o80pw0y84r84phszaazaazaa
希 発火 http://www.puyop.com/s/kc0h00c01ao1cg4kwrarzhishzcbpbakx
フェーリ「この感じ、来るのね……」
にこ「何すんのよ、希！もう少しで、大連鎖だったのに……」
希「ごめんな、にこっち」
海未「（あれだけ隙があれば潰されるのは当然です）」
花陽「まさか決勝まで残るなんて……」
希「うちは花陽ちゃんが残ると思ってたよ？」
海未「（やはり、この二人ですか。まだ、花陽は5連鎖。希に至っては2連鎖しかしていないため、全く底が見えませんね）」
～30秒後～
希 http://www.puyop.com/s/w03x0zh1zh3skzaaq9rhy9ciijx
花陽 http://www.puyop.com/s/4w0sbwpc8aAjahpkiqaxjaxja
海未「（花陽は『置きミス』が目立ちますね……他の相手にならまだ立て直す事は出来なくないですが、希相手だと……難しそうです）」
海未「（やはり希が早めに仕掛けて来ましたか……）」
希 発火 http://www.puyop.com/s/w03x0zh1zh3skzaaq9rhy9ciijx
フェーリ「この感じ、来るのね……」
リデル「酷いですー」
海未「（この状況で『2連鎖ダブル』をくらってしまうと花陽は相当厳しいですね。
あっ、間髪を入れず希が3連鎖ダブルを打ちましたか……）」
希 発火 http://www.puyop.com/s/w03x0zh1zh3skzaaq9rhy9ciijx
フェーリ「勝利はわかってたわ」
リデル「残念です……」
凛「かよちん頑張ってー」
花陽「うん……」
海未「（花陽はかなり精神的に参ってますね……これでは勝てる試合も勝てません）」
～40秒後～
海未「（花陽は『土台』と折り返しを完成させ今の所、8連鎖。希は三列目の青発火で9連鎖分有りそうですね）」
花陽 http://www.puyop.com/s/1002004902bbqzhy9ksazkpkqpkq
希 http://www.puyop.com/s/4q02y02z0ab0pk89ApjbbqzbAiaix
～数秒後～
海未「（希が4列目に黄色を入れて、連鎖を……）あっ」
希 発火 http://www.puyop.com/s/40134204q02y0az3abjpkc9ApjbbqzbAiaix
穂乃果「海未ちゃんどうしたの？」
海未「いえ、なんでもありません（思わず、声が出てしまいました。花陽が希の『暴発』に気が付ければ、勝てますが、無理でしたか……）」
フェーリ「この感じ、来るのね……、ホラリー」
花陽「!?」
リデル「酷いですー」
希「花陽ちゃんごめんな」
フェーリ「勝利はわかってたわ」
リデル「残念です……」
海未「（一体、希はどれほどの実力なのでしょうか……）」
海未「今回は『置きミス』、『2連鎖ダブル』、『土台』、『暴発』について簡単に解説を行います」
海未「まず『置きミス』ですが、これは操作を誤り、意図していた所と違う所にぷよを置いてしまう事を言います。
一つの置きミスで大事な試合を落としてしまう事を多いので、細心の注意を払いましょう。
また、このようなミスは、焦ったり、緊張している時によく起こるので、平常心を心掛けましょう」
海未「二つ目は『2連鎖ダブル』です。これは、2連鎖目が二色同時消しなっている事を指します。
省略して『2ダブ』などとも呼ばれています。手軽な割に強力なので、最初は難しいかも知れませんが、是非習得したい技術です」
海未「三つ目は『土台』です。ぷよぷよの連鎖は大きく分けて、『土台』・『折り返し』・『連鎖尾（れんさび）』の三つで構成されています。
中でも『土台』は、『折り返し』までの連鎖部分を指します。
名前の通り、『土台』がしっかりしていないとまともな連鎖にならない事が多いので、しっかりと組みましょう」
海未「最後は『暴発』です。図を見てください。中央にある緑ぷよを消す事によって、連鎖がスタートしますが、この連鎖は何連さでしょう。
本来であれば、9連鎖まであるはずですが、青ぷよに注目して下さい。よく見ると、青ぷよが4個ではなく5個で消えてしまうのが分かると思います。
これは、本来7連鎖目で使う予定の青ぷよが、2連鎖目で巻き込んでしまっているのです。この様に、意図した消え方と違う消え方をしてしまう事を『暴発』と言います」
図1 http://www.puyop.com/s/3902q0ip0yp1jxasaasaasa
にこ「まさかこんな強敵が居たなんて……」
凛「希ちゃん強すぎだにゃー」
花陽「うんっ、μ’s、いや、スクールアイドルの中でも希ちゃんに勝てる人はいないかもね！」
希「でも、うちより強い人がおるってカードが告げるんよ。なぁ？海末ちゃん」
ざわ……ざわ……
穂乃果「そうだよ、海末ちゃんがゲームなんて出来るわけないよ」
ことり「私もそう思う」
絵里「でも、希がいうのなら嘘には思えないわ。海末、どうなの？」
海末「えっ……あっ……あの……」
希「もしかして、海末ちゃんはうちに負けるのが怖いん？」
海末「……っ！そこまで言われたらぷよらーとして引き下がれません！希、いざ尋常に勝負です」
希「それでこそ海末ちゃんや、うちも本気出させてもらうで？」
海末・希「レッツ、ぷよ勝負」
希「3本先取でいいん？」
フェーリ「ウンメイに逆らうつもり？」
海未「えぇ、構いません」
あやしいクルーク「知るがいい、我が闇を」
テレビ「パフッ」
にこ「はっ、早い……」
絵里「ハッ、ハラショー……」
真姫「なんなの、この二人……」
穂乃果「これって私たちがやってたゲームだよね……？」
ことり「たぶん……」
凛「凛の知ってるぷよぷよじゃない……」
花陽「こんな勝負が見られるなんて……感激です！」
海未 http://www.puyop.com/s/aggAyIddI9FaJdk
希 http://www.puyop.com/s/2001w04EhlEA9yFdixFcBJaJ
海末「（希はやはり『不定形』ですか……確かに組むスピードは希の方が上ですが、あの形では『飽和連鎖量』が小さいはずです。それなら、『本線』を伸ばしていけば……）」
希「甘いな、海末ちゃん」
希 発火 http://www.puyop.com/s/B00002001wh4EhlEA9yFdixFcBJaJ
海未「あっ」
海未 本線発火 http://www.puyop.com/s/k0000000000000cg0aggAyIddI9FaJdk
花陽「それは違うよ、凜ちゃん」
凛「かよちん!?いきなりどうしたの!?」
花陽「あれはわざと3連鎖を打ったんだよ」
凛「どういう事？」
花陽「希ちゃんの3連鎖をくらえば海末ちゃんがかなり不利になるのは分かるよね？」
凛「なんとなく……」
花陽「だけど、いま海末ちゃんのフィールドには大きい連鎖しかないから、
海末ちゃんに出来る選択は実質その大きい連鎖を打つしかない」
凛「あっ、海末ちゃん、7連鎖もした！これで海末ちゃんの勝ちだね！」
花陽「それも希ちゃんの思惑通りだよ」
凛「えぇ!?だって7連鎖だよ?そんなの返せるわけ……」
希 本線発火 http://www.puyop.com/s/g508400500B82Bg5hg2hJ1AiGFlixFcBJaJ
フェーリ「この感じ、来るのね……、ホラリー、ベネフィック、コンジャンクション、シグニフィケーター、
プリンシパルスター、プリンシパルスター」
凛「本当に返した……」
海未「くっ……やはり、一筋縄では行きませんか」
希「それは海未ちゃんも同じやん？面白い勝負になりそうやね」
海未「次の試合は勝たせて貰います」
海未「今回は『不定形』、『飽和連鎖量』、『本線』の三つを解説します」
海未「1つ目の『不定形』は、特定の形を意識しないで組む連鎖の事を言います。
例えば、『階段積み』は、特定の形を意識しているので、『不定形』の逆で『定型』と呼ばれています。
『不定形』連鎖は慣れるまでは大変かも知れませんが、慣れると早く組めたり、
柔軟性のある形になったりと利点も大きいので、定型が組めるようになったら是非挑戦して下さい!」
海未「二つ目は『飽和連鎖量』です。これは最大まで連鎖を伸ばした時に期待できる連鎖数の事を指します。
例えば、ぷよが一切ないフィールドの『飽和連鎖量』は19連鎖です。
しかし、図のようにおじゃまぷよがある場合は、そのおじゃまぷよの分だけ『飽和連鎖量』が低下します。
また、連鎖を組む際に無駄が生じても『飽和連鎖量』は下がってしまいます（図2）。
もっと、触れるべき箇所はありますが、少し難しい話になるので、今回はここまでにしておきます」
海未「三つ目は、『本線』です。これはメインとなる大きな連鎖の事です。
後述する項目と関連して来ますので、詳しくは、『その6』で触れます」
図1 http://www.puyop.com/s/SSSSSSSSSSSSSSS
図2 http://www.puyop.com/s/400q00a00b00A00pjgaqwaqwaqw
海未「（確かに希は強いですが、いつも通りのぷよをすれば勝てない相手ではありません。
この試合は何としても取りに行きます）」
海未「（？ いまの1連鎖は何でしょうか……恐らく操作ミスだとは思うのですが……）」
～22秒後～
海未「（希は左の方で『催促』を作っていますね。でしたら、完成する前に先制攻撃です！）
海未 http://www.puyop.com/s/4004000000o00w00oJ4oIyolBEJirkuHiziArj
希 http://www.puyop.com/s/o00AE0BoosylsIttkrJjliqJjqk
海未「（よし！ 希が本線を打ちました。あとは冷静に本線を伸ばしさえすれば……）」
海未 本線発火 http://www.puyop.com/s/g00o00000503rJ4lIyklBJJirkuHiziArj
あやしいクルーク「応えよ、我が声に、アニマ、イグニス、サンディークス、ルボルウィニー、ハイドレンジア、
ハイドレンジア、ハイドレンジア、ハイドレンジア」
穂乃果「凄いよ海未ちゃん、10連鎖なんて初めてみたよ！」
ことり「うみちゃん、すごーい！」
フェーリ「こんなの違うわ……！」
あやしいクルーク「終わりなき闇を知れ」
希「有言実行やね」
海未「そう負けてばかりはいられません」
海未「（やはり、先に連鎖を打たせることが勝利へのカギですね。なら、それに徹底するとしましょう）」
～25秒後～
海未「（希には今本線しかありません。なら2連鎖ダブルを放てば……）」
海未 http://www.puyop.com/s/I0200208h0EhEAlEI9gJdwclE9ygAIw
希 本線発火 http://www.puyop.com/s/800B00105x2iAhFhaIBhcBhJiydGxIIdAA9J
花陽「えぇ!? いち、にい、さん……9連鎖くらいかな？」
凛「じゃあ、さっきみたいに海未ちゃんが10連鎖すれば海未ちゃんの勝ち？」
花陽「多分そうだけど、海未ちゃん10連鎖まで伸ばせるのかな……」
凛「えっ？だって、さっきは10連鎖してたよ？ あっ、海未ちゃんが連鎖した」
海未 本線発火 http://www.puyop.com/s/2x081c81FgIAaIIalJdAclI9yiAIA
花陽「いち、にい、さん……あっ、海未ちゃんも9連鎖かも……」
凛「じゃあ、どうなるの？」
花陽「ごめん、凜ちゃん。私にもわからない……」
海未「返りませんでしたか……」
希「流石に、序盤で迷い過ぎやったね」
海未「『中盤戦』を意識しようとするとどうしても……」
希「でも、海未ちゃんの2連鎖ダブル良かったと思うよ？色がかみ合わなければ、うちが負けてたし」
海未「いえ、負けた事には変わりません」
海未「（追い込まれてしまいました。なんとしても、1本返して最終戦に持ち込みたい所です）」
海未「今回は『催促』と『中盤戦』に触れたいと思います」
海未「まず『催促』ですが、これは『本線』打たせるために打つ小さな連鎖の事を言います。
では、なぜ『本線』を打たせる必要があるのでしょうか。それは、ズバリ時間と関係しています。
通常ぷよぷよは、連鎖を初めてから連鎖が終わるまでの間、操作が不可能になります。
例えば、10連鎖の場合、約15秒間は操作が出来ません。しかし、その間でも相手は操作が可能です。
つまり相手には、こっちが連鎖をしている間に、
こっちよりも大きな連鎖を組んで返り討ちにしてやろうという狙いがあるのです」
海未「そのため、ぷよぷよは先に本線を打った方が不利になると言われています（後打ち有利の法則）。
なんとしても、本線を守るべく相手の催促に対応したり、
こっちが『催促』を打ったりと攻防を繰り広げる事を『中盤戦』と言います。
上手くなれば上手くなるほど、中盤戦の重要度が増して来ますので、上達する上では非常に重要です。
また、私見ではありますが、『中盤戦』を意識（出来るかどうかはさておき）出来るようになったら、
初心者は卒業したと言えるかも知れません」
海未「（希の組み方なら必ずどこかで隙が生まれるはずです）」
約18秒後
希 http://www.puyop.com/s/400400000000000080xgGxAchihyyFJBd9J9Ax
海未 http://www.puyop.com/s/4004000k00k28l1Ax1al5xk1kJJcB9x9
『連結』で勝っている分、希は相殺しきれず、一段降るはずです。
その間に『ダブルネクスト』の紫を5列目に置けば……）」
あやしいクルーク「応えよ、我が声に」
希「しまった！」
海未「どうやら、見えていなかったようですね」
希「折り返しが厳しそうだったから、完全に油断してたわぁ……」
海未「甘いですよ。そういう時こそ、警戒すべきです」
穂乃果「海未ちゃんが並んだー」
ことり「海未ちゃんすごいっ」
真姫「ついに次で決まるのね……」
海未「（これで決まると思うと流石に緊張しますが、緊張や焦りは、操作ミスや判断ミスの一番の原因です。
それに表には出していませんが、希も緊張しているに決まっています。冷静にいきましょう）」
～20秒後～
希 http://www.puyop.com/s/402a0jAzijsbhhrpk9aAsbir
海未 http://www.puyop.com/s/g00o00o009g0cg0ro0k88AsAhqiibr9qA
花陽「はい。二人とも大きい連鎖しかないように見えるから、このままいけば初の『本線勝負』になるかも知れません」
凛「本線勝負？」
花陽「お互いに限界まで連鎖を作って、その連鎖の大きさで勝負することだよ」
にこ「今までの試合と何が違うのよ」
花陽「今までのは、どっちかが小さい連鎖をして、それでいかに相手の大きい連鎖を打たせるか。
って試合が多かったから、お互いに満足する連鎖をしてた訳じゃないんです。
でも、本線勝負の時は、お互いに満足行くまで連鎖を作る訳だから、今までよりも大きな連鎖が期待出来ます」
フェーリ「この感じ」
あやしいクルーク「応えよ」
花陽「! 二人がほぼ同時に連鎖を打ち始めました」
にこ「どっちが勝つの？」
花陽「分かりません。多分、海未ちゃんと希ちゃんも分からないはず……」
海未 本線発火 http://www.puyop.com/s/p00h10uh0qcw9hychArqkkebAsAhqiibr9qA
海未「最終回の今回は『連結』、『ダブルネクスト』、『本線勝負』の三つを紹介します」
海未「『連結』は、その名の通りぷよ通しの繋がりを言います。
通常、ぷよは4つ繋がると消えますが、勿論、4つ以上繋がっても消えます。
4つよりも5つ、5つよりも6つと繋げた方が、大きな得点、ひいては強力な攻撃となります。
下の図1は全て4個消しでの10連鎖で、37,000点弱。おじゃまぷよに換算すると526個になります」
海未「次の図2は、9連鎖目と10連鎖目が5つで消えています。わずか2個消えるぷよが増えただけですが、約41,000点。
おじゃまぷよ換算では588個と全て4つで消えた10連鎖より62個もおじゃまぷよに差がつきました」
海未「ですが、ただ連結が増えればいいと言う訳ではありません。
図3は図2と同じく、5つ繋がった形が2つありますが、今度は1連鎖目と2連鎖目です。
この場合、点数は37,000点強、おじゃまぷよは529個と全て4つで消えた時と大差がありません。
なので、連結はなるべく連鎖の後ろで足した方が効率よく攻撃する事が可能になります」
図1 http://www.puyop.com/s/3002902q0ip4Apxjxasaasaasa
図2 http://www.puyop.com/s/3002902q4ipxApxjxasaasaasa
図3 http://www.puyop.com/s/300300290iq0ip4Apxjxasaasaasa
海未「残す所いよいよあと二つとなりました。ぷよぷよ通では、
『今現在操作しているぷよ』、『その次に降って来るぷよ』、『そのまた次に降って来るぷよ』、の3組のぷよを確認する事が出来ます。
『そのまた次に降って来るぷよ』が『ダブルネクスト』もしくは『ネクネク』と呼ばれています。
慣れないうちは『ダブルネクスト』まで確認するのは難しいかも知れませんが、慣れてくると自分のはもとより相手の『ダブルネクスト』まで確認する事が出来るようになります。
『ダブルネクスト』まで確認できるようになると、さらに戦略に幅が広がりますので、ぷよぷよがもっと楽しくなりますよ」
海未「最後の最後は『本線勝負』です。既に花陽が説明しているため、特筆すべき事も無いですが、
やはり『本線勝負』は盛り上がります。ただ、最近は『中盤戦』重視のプレイスタイルが主流のため、
昔ほどは見られなくなってしまったかも知れません」
海未「以上で、ぷよぷよ講座はお開きとなります。ここで触れた内容は表面的な事なので、もっと知りたいと言う方は、是非調べられるのをおススメします」
希「やっぱり、カードのいう事は正しかったみたいやね」
にこ「まさか海未が勝つとはね……」
花陽「感動しました！」
凛「ふたりとも凄いにゃー」
真姫「作詞や弓道、それに穂乃果の世話で、他のメンバーより忙しいはずなのに、なんでぷよぷよまで出来るのよ」
穂乃果「えぇー、私そんなに世話焼かせてないよ思うけどなー」
ことり「そうかな……」
穂乃果「もー、ことりちゃんまでー」
絵里「海未、貴女が一番よ。おめでとう」
海未「まだです……」
8人「えっ？」
それに、今の試合もどっちが勝っても可笑しくない拮抗した試合でした。よって、希との100本先取を希望します！」
希「…… う、うちはええんやけど、100本先取となると3時間くらいかかるし、なぁ？」
穂乃果「3時間……」
ことり「ひぇ……」
真姫「もう、16時よ？流石に今日は……」
海未「ダメです」
絵里「でも、今回は海未が勝ったのだからそれでいいじゃない？ね？」
海未「カエル積みしか出来ない人は黙っていて下さい」
絵里「……」
にこ「ばかっ、なに言ってるのよ！」
花陽「そうだよ、凜ちゃん！」
海未「凛もこう言ってる事ですし、さぁ、始めましょう」
希「本数は引き継いだままでいいん？」
にこ「なに、希もちゃっかりやる気になってるのよ！」
絵里「もう、止められそうにないわね……」
穂乃果「あっ、いっけなーい。そういえば、お店の手伝いあるの忘れてたかも。という事でお先に……」
ことり「待って！穂乃果ちゃん」
にこ「逃げた!?」
絵里「私も生徒会の仕事が……」
にこ「だったら、希もつれて行きなさいよ！」
真姫「にこちゃんも突っ込んでないで、いくわよ」
凛「かよちんは残るよね？」
花陽「えぇ!?」
凛「かよちんの解説も楽しみだにゃー」
花陽「えっ、解説？3時間も!?」
凛「ほら、始まるよ」
花陽「えっ？えぇ!? ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃｰ」
テレビ「パフッ」
END
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