【ラブライブ！】絵里「皆さんこんにちは、生徒会長に立候補した絢瀬絵里です。」

絢瀬絵里 高校二年生

絵里（今年もクラスが減ってる…..）

絵里（単純に考えてこのままだと私たちが三年生の時に一年生が一クラス、私たちが卒業したら…..）

絵里「生徒会って何かしてるのかしら….」

生徒会室近く

絵里「えっと、近くまで来たけどどうすればいいのかしら…..」

希「絵里ち、どうしたん？」

絵里「わっ、希！？」

希「探偵ごっこ？」

絵里「ち、違うわよ。ちょっと生徒会が今どう活動してるのかって思って」

希「へえ、面白そうやな、ウチも
「どういうことですか！！！！」

絵里「……..」

希「…..行ってみる？」

生徒会室

にこ「どういうことですか、『廃部』って！！！！」

生徒会長「落ち着きなさい、矢澤さん」

にこ「アイドル研究部は毎年活動報告書を提出しています！廃部を撤回してください！」

生徒会長「矢澤さん、アイドル研究部の部員は何人？」

にこ「……..１人です」

生徒会長「そういうことよ、わかった？」

にこ「けど、部の新設には五人必要だけど継続に部員の人数は必要ないってっ….！！」

生徒会長「矢澤さん」

にこ「っ…..」

生徒会長「学校はあなた一人のために動いてるわけじゃないの、あなた一人のために予算を使うわけには行かないのよ」

にこ「っ…..、失礼します」

期待

………

書記「見た！！？あの悔しそうな顔！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

副会長「めっちゃ悔しそうな顔してたｗｗｗｗｗ」

副々会長「それにしても難儀だよね、私たちが予算間違えたばっかりにｗｗｗｗｗ」

会計「多く予算組んじゃってあの時は本当に焦ったわーｗｗｗ」

生徒会長「そこで私の一言『要らない部を廃部にさせて予算を浮かせればいい』！！」

副会長「ぶはっｗｗｗｗｗ会長天才ｗｗｗｗｗ」

副々会長「あの子かわいそうにねｗ」

生徒会長「いいでしょ、人も減ってきてるしそろそろ学校も廃校になるんじゃない？」

会計「ぶはっ、生徒会長が言うことじゃないやｗｗｗｗｗ」

全員「あははははははｗｗｗｗｗ」

絵里「っ……！！！」

希「ひ、酷いっ……」

これはひどい

中庭

希「思ったより酷かったんね生徒会…..」

絵里「…….」

希「こんなんじゃ学校もどうなるか….」

絵里「…..私が」

希「？」

絵里「私が生徒会長になるわ」

頑張れえりち

希「せ、生徒会長！？」

絵里「ええ、私が生徒会長になって学校を変えてみせるわ」

希「い、言うてももう生徒会選挙終わってるで！？今からって言っても」

絵里「リコールよ」

希「リコール？」

絵里「普通は市長を途中で下ろさせる制度よ、普通の学校にはないけど音ノ木坂にはあるのよ」

希「ああ、社会で習ったことあるわ」

オトノキすごい

絵里「その制度を作ってまず生徒会長を引きずり下ろす…..そして再選挙で生徒会長になってみせる！！」

希「そ、そんなん可能なん！！？」

絵里「自分一人では到底無理よ….けど」

スッ

絵里「あなたと一緒なら何とかなるかもしれない…..希、一緒に戦ってくれない？」

希「……..」

スッ

希「失敗したらワシワシMaxやで？」ﾆｯ

絵里「…..それじゃあ頑張らないとね」

ガシッ

数日後

絵里（この学校でのリコールは全校生徒の半分の署名が必要…..その後再選挙が行われる）

絵里（私たちは署名をもらうべくみんなへ声をかけたけど…..）

『生徒会をリコール？何で？』

『生徒会長を辞めさせるって….あれ、生徒会長って誰だっけ？』

『もう一度選挙！？さすがに面倒くさいよ』ｱﾊﾊ

希「こ、これは…..」ｸﾞｯﾀﾘ

絵里「な、なかなか骨が折れるわね….」ｸﾞｯﾀﾘ

SIDの渋々生徒会長になった今時エリーチカもいいけど、最初から学校愛溢れるエリーチカもいいね

希「『生徒会への興味の低下』『生徒会の活動が少なすぎて生徒が知らない』『選挙をもう一度したくない』……」

絵里「まあみんな大体そんな意見よね…」

絵里「もう少しみんなへの関心を集めないといけないわね、記事を詳しくして….」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

絵里「お願いしまーす」

「あー、大丈夫でーす」

絵里（くっ、反応が薄い…..）

にこ「…….」

絵里（あれ、この子は….）

にこ「どういうことですか！！！！」

絵里（あの子よ！！生徒会に不満を持つこの子なら…）

絵里「お願いしまーす」ﾋﾟﾗｯ

にこ「……」

にこ「ねえ…..」

絵里「？」

にこ「マニフェストは？」

絵里「え？」

にこ「生徒会の腐敗はわかったけどあなたが変わったら学校をどうしたいの？」

絵里「そ、それは……」

にこ「ごめんなさい、あなたに変わっても学校がよくなる未来を考えることができないから署名はできないわ」

絵里「ちょ、ちょっと待って！！あなたのように理不尽に廃部にさせるようなところなのよ！？」

にこ「……..は？」

絵里「え……あっ」

にこ「ちょっとその話話してくれないかしら」

絵里「え、あ…..それは」

希「絵里ち、話していいんちゃう？」

絵里「希…..」

希「その子が知らないってのはちょっと酷やない？」

絵里「……そうね」

……….

絵里「ということよ」

にこ「……….あの生徒会っ！！」

希「ちょ、ちょい待って！！暴力じゃ何も解決しないで！！」

にこ「じゃあどうしろって言うのよ！！」

絵里「だから私たちが代わりに生徒会にやるのよ」

にこ「……..ちょっとチラシ見せて」

にこ「……..」

にこ「内容がわかりづらいわ、選挙に興味ない人でも頭に入るように伝えたいことは文字はでっかく」

絵里「っ！！いきなり指示？」

にこ「まあね、けど私はあんたらと手を組むつもりはないから」

希「そんなっ！」

にこ「頑張ってね、応援してるわ」

バタンッ

絵里「手伝ってはくれないのね…..」

希「ま、まあアドバイスしてくれたわけやし、また頑張ろ？」

絵里「そうね…..」

一週間後
絵里（記事を変えて受け取ってくれる人は増えたけど、まだまだ過半数にはほど遠い……）

絵里「どうすれば…」

「ねえ、絢瀬さん。私にそのチラシもらえない？」

絵里「え、ええこれよ」

「なるほどね、これはキツいわね。絢瀬さん、私署名するわ」

絵里「ほ、本当！？」

「絢瀬さん、私にも見せて！！」

「私も！！」

絵里「え、ええ！？」

絵里「過半数集まったわね！」

希「よかった、これでリコールをすることが出来る！」

絵里「でも、どうしていきなり票が集まったのかしら…..？」

希「……..絵里ちの誠意が通じたんと思うよ」

絵里「そ、そうね！」

希「理事長に提出してくれば？」

絵里「そうね、行ってくるわ！」

タッ

希「……..今絵里ちほいないで」

にこ「……そう」

希「どんな魔法使ったん？」

にこ「魔法なんかじゃない、ただの電子の技術よ」

にこ「SNSに生徒会の悪い噂を流すだけ、虚偽も混ぜこんでね」

希「そんなに効果あるんか」

にこ「一グループの中に一人はSNS利用してるだろうしね、後はうちの学校名をアカウントの自己紹介に入れれば勝手にフォローしてくれる」

にこ「興味を持てばあの子の記事も見る。真実を知り周りに伝染していく」

にこ「真実のなかに虚偽を混ぜると真実になんのよ」

希「ネットは恐ろしいなあ」

にこ「あの子には言わないでよ、正義の塊みたいなあの子に知られたら何言われるかわからないわ」

希「わかってるって」

にこ「じゃあ、頑張ってね。応援してるわ」

希「ねえ！！」

にこ「？」

希「ウチは東絛希、あなたは？」

にこ「……矢澤にこよ」

希「……ありがとね、にこっち」

にこ「……」

にこ「どういたしまして……希」

のぞにこの悪友って感じほんと好き

絵里「承認、もらってきたわよ！！」

希「おお、いつ選挙なん？」

絵里「明日から一週間立候補の受け付け、二週間の選挙活動、最終日にスピーチ、投票よ」

希「ハイペースやね、頑張らないと」

絵里「そうよ….けど、あのツインテールの子も手伝ってくれればよかったのに….」

希「ふふっ、そんなことはないと思うよ？」

絵里「？」

続きは夜か明日

乙！

えりちのこの初々しい感じ好き

そして三週間後…

絵里「とうとう来たわね、選挙最終日….！！」

希「このスピーチが最終的な結果に大きく関わるから気合い入れていこうね」

絵里「もちろんよ！」

後輩「あの….絢瀬先輩」

絵里「はい？」

後輩「すいません、絢瀬先輩にお話したいことがあって…..ここじゃ話しにくくて、別の場所でも大丈夫ですか？」

絵里「わかったわ、希先に行ってて」

希「うん、遅れないようにようにね」

絵里「大丈夫、すぐ終わるかしら？」

後輩「は、はいっ！！」

絵里「じゃあ行ってくるわ」

空き教室

絵里「それで、どうしたの？」

後輩「じ、実は私…..」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

絵里（え、何でこんなに顔真っ赤なの？え、もしかしてこれ….）

絵里「ごめんなさい、私はその気は」

後輩「ごめんなさい！！！」

ガァンッッ！！

え？

嫌な予感….

えりち、知らない人についてったらダメって言ったやん….

絵里「は？」

後輩「ごめんなさいごめんなさい、けど部活の先輩じゃ断れなくて….」

絵里「ど、どういうことよ！？」

「こういうことよ！！」

絵里「！！！」

元生徒会長「初めまして、絢瀬絵里さん」

絵里「……生徒会っ！！」

元生徒会長「まったく….」ﾊｧｰ

元生徒会長「何だよリコールって！！私の内申はどうなるんだ！？途中で解任された生徒会長なんて逆にイメージ悪くするわっ！！」

絵里「っ…..！！自業自得でしょっ！！」

元生徒会長「うるさい！！私は内申目的で入ったってのに！！」

絵里（教室から出ないとっ！！）

ガシャ！！

絵里「開かないっ！！？鍵はかかってないはず…..」

会計「出させるものかっ！！」

副会長「私たちで押さえつければ！！」

副々会長「あんたは出られない！！」

書記「スピーチに出れないやつが生徒会長になれるかな？」ﾆｯ

絵里「ぐっ….」

生徒会長「じゃあ私は行ってくるから頼むわね」

絵里「あ、開けなさいっ！！」

あわわ

後ろから頭殴られたんかと思った

体育館 舞台裏

希「絵里ち、どうしたんや….」

役員「残り10分です。どうしますか、順番を変えて…」

元生徒会長「けど、これから生徒会長にもなろう人が時間も守れないような人じゃあ学校が心配だわ….」

役員「そ、そうですね、では絢瀬絵里さんが来なかった場合辞退ということで二番手の元生徒会長さんお願いします」

元生徒会長「はーい」ﾆｺｯ

元生徒会長「…….」ﾆｨｨ

希（まさかっ！）

希（どうする！？10分以内に探せるんか！？）

にこ「あれ、見に来たんだけど…..金髪は？」

希「に、にこっち….」

元生徒会長「……..」ﾆﾔﾆﾔ

にこ「！！！」

にこ「希っ、あんたはあいつを探しに行きなさい！！」

希「えっ、けどどこにいるか」

にこ「携帯っ！！」

希「……あ！」

にこ「ったく…..」

希「にこっちは！？」

にこ「時間稼いでくる！！」ﾀｯ

希「えっ？」

にこ「早くっ！！」

希「う、うん！！」

パイセン頼りになりすぎ

これは勝ってほしい

アイドル研究部 部室

にこ「確かここに…….」ｶﾞｻｶﾞｻ

にこ「っ！！あった！！」

にこ「……..」

にこ「っ……..」ｶﾞｸｶﾞｸ

にこ「大丈夫、今回なんてお客さんたくさんいるのよ？だから…..」

体育館 舞台裏

役員「残り１分になりました….仕方ないですね、絢瀬絵里さんは辞退ということで…」

元生徒会長「…….」ﾆﾔﾘ

にこ「待ったあ！！」

役員「！！？」

元生徒会長「あなた、その格好！！」

にこ「一人でもちゃんと活動してるところ….見せてやるわよ！」

ああ…
にこにー…

がんばれにこにー！

司会「それではこれから第○○回生徒会せにこ「その前にっ！！」ｷｲｲｲｲﾝ

「な、何！？」

「あれ、照明落ちた？」

「な、なんかステージに誰かいる！」

にこ「前座としてアイドル研究部からライブがあります！！」

にこ「どうもー、にっこにっこにー！！」

にこにーってやっぱ神だわ

空き教室
絵里「くっ….どうすれば….」

絵里（外から救援を求める….？けど希が気づくには…..）

絵里「…….そうだっ！！」

中庭
prrr…

「この電話は電源を切っているか」ﾌﾟﾂ

希「そうや、電話切ってたら気づくわけないやん！！」

希「しらみ潰しに探して….けどそうしたら時間が….ん？」

チカ….チカ…

希「あの教室、電気をつけたり消したりしてる…..」

希「一体何のために….っ！！！」

これはかしこい

最初エリチカが｢チカ…チカ…｣って言ってるのかと思った

チカチカワロタ

廊下
希「あれは…..生徒会！！？」

会計「あれは…二年の東絛！？」

希「よしっ、行っけーーー！！！」

ドカーン！！

副会長「た、体当たり….」

書記「くっ…..くそぉ…….」

希「絵里ち、空いたで！！」

絵里「希！！」

ガララ

希ちゃん強すぎワロタ

体当たりって地味だけど強力なのよ

副々会長「行かせるかああああ！！」

バッ

絵里（足を掴もうとっ…..！！）

希「させないっ！！」

ガシッ！

副々会長「ぐへっ！！」ｺﾞﾂﾝ!!

絵里「希！！」

希「行くんや！！！」

絵里「……..っ！！」ｺｸﾝ

ダッ！！

体育館 ステージ

にこ「ありがとうございましたー！！曲は『まほうつかいはじめました！』でした！！」

にこ「次は….」ﾁﾗｯ

絵里「……ﾊｧ…..ﾊｧ」

にこ「…….」ﾆｯ

にこ「それではいよいよ、生徒会長立候補によるスピーチですっ！！素敵な生徒会にして学校をにこっ☆」

にこ「…….ふぅー」

教師「矢澤、お前はこれから生徒指導室だ」

にこ「……..はーい」

かっこよすぎる

流石パイセンやで

ふう‥最高のデビューライブだったぜ矢澤

それがにこの漢(じょし)道

絵里（さ、さっきいたのは誰？汗で視界が滲んで…）

元生徒会長「よ、よく来れたじゃない」

絵里（この声は……）

絵里「おかげさまでね」

元生徒会長「ふ、ふんっ、けどまだわからないわよ。あなた見たところ原稿忘れたでしょ、ちゃんとスピーチ出来るかしら？」

元生徒会長「さっきので全部頭から吹っ飛んじゃったんじゃない？」

絵里「……..何だ、そんなことね」

元生徒会長「っ！！」

絵里「私、原稿なんて元々用意してない」

元生徒会長「くっ……」ｷﾞﾘｯ

絵里「言いたいこと、伝えたいことなんて、もう覚えてる」

絵里（学校をこれ以上悪くなんてさせない…..）

絵里（学校を良くするために……）

絵里「皆さんこんにちは、生徒会長に立候補した絢瀬絵里です。」

既にハイスペック

これはかしこい

かわいい

エリーチカ！

中庭

希「ここにいたんやね」

にこ「….何よ」

希「聞いたで、本当にありがとな」

にこ「別に感謝言われる筋合いは無いわよ」

希「どうやった、ライブは？」

にこ「もう全然っ！！調整とかしてないから踊りも歌もグタグダだし衣装も皺とかあったし、けど…..」

にこ「たくさんの人の前でライブって……いいわね」

希「ふふっ、そうやね….」

希「あ、そうだ。もう一度予算会議するからアイドル研究部は潰さずに済むんやよ」

にこ「あっ、本当に？」

希「その変わりと言っちゃなんだけど、にこっち、私たちと一緒に生徒会やらない？」

にこ「………」

にこ「お断りするわ、アイドルと両立できるほど器用じゃないし….あの子と色々衝突しそうだしね」

希「そっか残念っ….」

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

にこ「あっ」

希「我が生徒会長様の就任スピーチや！！」

にこ「…….全く、絶対に学校良くしなさいよ！！！」

絵里「どうも、この度生徒会長になりました、絢瀬絵里です。学校をより良いものにするため、頑張って行こうと思います！」

終わり

三年生３人の過去を想像して書きました。
読んでいただきありがとうございました。

乙！
こういう熱い展開好きよ

面白かった

必要以上に絵里と絡ませないのは上手いと思うわ

乙かれ
こういう過去話好きだわ

かしこいえりちが見れて満足