【ラブライブ!】凛「ラブレター」
- 2020.03.26
- SS

※まきぱな→凛ちゃん
穂乃果「んとこ、んとこ、んとこ……」
穂乃果「前が見えない……」
穂乃果「はひー……っと! 重かったよもー!」ドスン
海未「お疲れ様です、穂乃果」
海未「いやあ、なかなか結構、最近は洒落になってないですね、この量」
ことり「ほんとだねぇ……」
穂乃果「何言ってんの、海未ちゃんことりちゃん!」
穂乃果「μ’sの人気が爆発して話題フットー! ってことなんだから、喜ばないと」エヘヘ
真姫「今週だけでダンボール1箱? いや、うん、本当に結構すごいわね……」
真姫「最近思ってたけど、やっぱり真姫ちゃんの人気って世間的にもやばいのかしら」
花陽「えへへ、真姫ちゃん可愛いもんねー」
真姫「やめてよ花陽、照れる」
花陽(穂乃果ちゃんたちが運んできたのは、学外から届いたμ’sへのファンの皆様からのお手紙やプレゼント、です)
花陽(理事長から、プレゼントを受け取るのは色々な問題があると言われ、お手紙付きで丁重にお返しさせてもらいつつ)
花陽(ファンレターについては、大切に読ませていただいています)
にこ「……」ウルウル
希「なんやにこっち、感動しすぎやで」ニヒヒ
にこ「う、うるさいわね! スーパーアイドルにもそういうときはあるのー!」
にこ「銀河系を魅了するにこでも、やっぱり、その、嬉しいんだからねっ!」
絵里「はいはい遊んでないで、お手紙の仕分けするわよー?」
絵里「これは全員宛、これは真姫宛、これも真姫宛……真姫、大人気ねー」
真姫「ふふーん、照れちゃうわねー」
にこ「ぐぬぬ」
希「花陽ちゃん、穂乃果ちゃん、全員、全員、ことりちゃん、ことりちゃん、海未ちゃん、ウチ、エリチ、海未ちゃん、」
希「全員、凛ちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃん、穂乃果ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、花陽ちゃん、エリチ、エリチ、ウチ、」
希「みんな大人気やなー、ウチにもあるやん照れるやん」
にこ「待って恣意的ににこの手紙だけ避けてない? 希避けてない? ねえ?」
希「冗談やて」ニシシ
希「ほれ、にこっちにこっちにこっちにこっち」
にこ「……」ホッ
にこ「……。べ、別にホッとなんかしてないんだから!」
凛「凛なんかにファンレターとか、ほんと照れるにゃー」テレテレ
花陽「それだけ凛ちゃんの魅力が分かる子がいっぱいいるってことだよ!」
花陽(ライブ行きました、最高でした、応援してます)
花陽(そういう言葉を見るだけで、次もがんばろう、と思えてきますね)
真姫「ふっふーん」
花陽「真姫ちゃん上機嫌だねー……」
真姫「そ、そうかしら」
真姫「……前回の新曲、評判良かったみたい。我ながら上手くできたとは思ってたけど……うん、やっぱり嬉しいもんね」
花陽「だから言ったじゃない、すっごくいい曲だって!」
真姫「だ、だから」///
真姫「身内だけじゃ、やっぱり不安なもんなのよ……」
花陽(みんながお手紙に目を通し、それぞれ嬉しそうに語り合っている中)
花陽(わたしは、ふと、沈黙している子に気付いたのです)
花陽「……凛ちゃん?」
凛「……」///
凛「……ぇぇ」///
花陽「りーんちゃん?」
凛「わ、わあ!」
凛「び、びっくりさせないでよかよちん!」
花陽「どうしたの? 顔まっかっかだよ?」
真姫「何ー? どうしたのー?」
凛「な、なんでもないのっ! うん、凛全然顔まっかっかじゃないよ!」///
花陽「……?」
真姫「……」
花陽(何をするにも上の空)
海未「凛、集中できていませんよ!」
海未「はいそこの振り付けもう一回! はいもう一回! そこで回って手を伸ばし!」
凛「にゃっ、にゃにゃっ、にゃっ!」
絵里「凛、遅れてるっ!」
絵里「はい、はい、はい、はい、いえーい!」
凛「はい、にゃっ、にゃっ、にゃっ、にゃっ、にゃーん!」
花陽「……凛ちゃん?」
真姫「……」
凛「……はぁ」///
花陽「お疲れ様、凛ちゃん……」
花陽「ど、どしたの? なんだか、すごく調子が悪いみたいだけど」
凛「……かよちん」///
花陽「?」
凛「う、ううん、なんでもないのっ!」///
凛「り、凛先に部室戻って着替えてるねっ!」
花陽「……凛ちゃん?」
真姫「様子がおかしいわね、凛のやつ」
花陽「そう、だね。……何があったのかな?」
真姫「……なんとなく、想像はつくけど」
真姫「様子がおかしくなったの、ファンレターを読んでるときだったし」
花陽「……」
花陽「……!」ピコーン
花陽「まさか、凛ちゃんに心無いアンチレターが!?」
花陽「うう、人気アイドルになればなるほど、それを妬ましく思うアンチが増えてっ! 凛ちゃん可愛いし大人気だしっ!」
花陽「花陽たちはプロじゃないからマネージャーさんなんていないし、アンチレターの検閲なんて出来ないしっ!」
花陽「ゆるっゆるるるゆるせないよ!」
真姫「落ち着いて、花陽」
真姫「どちらかと言えば……」
花陽「凛ちゃん?」
凛「」ポケー
花陽「凛ちゃん!! 早く着替えないと風邪引いちゃうよ!」
凛「わ、わ! かよちん! びっくりさせないでよ!」
花陽「そのやりとりもう今日2回目だよ!」
凛「あ、う」
凛「ご、ごめん、凛、ぼーっとしてたよ」エヘヘ
真姫「……」
真姫「凛? 何があったの?」
凛「!」
凛「べ、べべ、別に、なにも」///
真姫「……」
真姫「この手紙ね」サッ
凛「ア、あああああ! だめ、だめ! 真姫ちゃん!」
凛「だめー!」
星空凛 様
はじめまして、こんにちは。私は○○中学に通う女子の、俺子です。
このようなお手紙を書くのははじめてなので、ちゃんと書けているかとても不安です。
この手紙を書かせてもらったのは、私が星空様をはじめて見たそのときに、一目で好きになってしまった、
その思いをお伝えしたいと思ったからです。
単刀直入に言います。
私は、星空様に、恋をしております。
(以下略)
(お嬢様みたいな外見の可愛い子のプリクラ付き)
真姫「は?」
花陽「は???」
凛「ダメだよぉ……」///
花陽「なななななんですかこれは!」
真姫「な、なんですかじゃないですわよ花陽、アレよ、これは」
真姫「落ち着きなさい、そうよ分かるわ一目で分かる」
まきぱな「「ラブレターだー!」」
凛「あ……う……」///
凛「ひ、ひどいよ……凛宛に届いたお手紙勝手に読むなんて……」///
真姫「……」
花陽「……」
花陽「ご、ごめん、凛ちゃん……」
真姫「悪かったわよ……」
凛「……いいよ、二人とも凛のこと心配してくれたんだよね」
凛「ご、ごめんね、心配かけて」///
花陽「う、ううん」
花陽「そ、そっか……ラ、ラブレターかあ」
花陽「い、意外と、そ、そうだよね、うん、たくさん、ファンレターもらってるけど、ラブレターは、ないよね」
真姫「そ、そうね……私も案外、ここまで直接的なのはないわ」
真姫「りりり凛、なかなか、その、やるじゃない?」
凛「う、うん……」///
花陽「い、いいい、いいことだよね! り、凛ちゃんの魅力が分かる子が、い、いいいいるってことだから!」
花陽「こ、今夜はお赤飯? あ、あれ? 違う?」
真姫「花陽、動揺しすぎ」カミノケクルクルクルクルクル
真姫「それ、それ、それで? どう、どうすんの?」カミノケクルクルクルクルクル
凛「……」
凛「あの、あのね!」
まきぱな「ふぁいっ!」
凛「凛、凛ね、あの、お、お返事を書きたいな、って、思うんだよ」
花陽「お返事ぃ!?」
凛「ファンレターにはちゃんとお返事書いてるけど、その」
凛「ラ、ラブレターに、お返事って書いたこと、なくて」
真姫「い、いいじゃない! ラブレターだってファンレターみたいなもんよ! ファンレターと同じ感じで」
真姫「いつも応援ありがとうございます、好きって言ってくれて嬉しいです!」
真姫「みたいに、そうよ、そういう風に書けばいいのよ!」
凛「だ、だめだよ!」
花陽「ダメじゃないよ! アイドルのところにラブレターが届くのなんて当たり前なの!」
花陽「そ、それひとつひとつに、真剣なお返事を書いてたら! ファンとその子に格差ができちゃうものなの!」
花陽「特別扱いなんかしちゃだめー! なの!」
凛「……」シュン
真姫「そうよ……他のファンの子だって凛のことが好きで、お手紙書いてくれているのよ」
真姫「その子だけ特別扱いするのは、他のファンの子にも失礼だわ」
凛「……やっぱり、そうかな」シュン
凛「凛、ラブレターなんてもらうのはじめてで……相手は女の子だけど、すごく嬉しくて」
凛「ちょっと、舞い上がっちゃってたのかにゃあ……」
真姫「!?」
真姫「……そりゃ、うん、まあ。しょっちゅうだったわね」
真姫(ほんとは……あれ、ない? もしかして西木野人生にラブレターってない?)
真姫(……あれ? 私結構人気よね? 出待ちとかもあったわよね?)
真姫(あーそっか! 西木野高嶺すぎてラブレターなんて出すには恐れ多い系女子? あーそれ、それだわ)
花陽「わたしは中学のとき、一度……」
真姫「!?」
凛「かよちんが貰ってたのは知ってるよ。あのとき、かよちんがどうやってお返事書くか悩んでたの見てたし」
花陽「お、お断りしたけどね」
花陽(そもそもわたしには凛ちゃんがいるのに、他の女の子とお付き合いとか、そういうのはない、ないんだよ)
花陽(わかってるかなー? わかってないかなー? わかってないなー!)
凛「凛ね、かよちんが一生懸命お手紙書いてるのを見てね、実は、少し羨ましかったんだ」
凛「凛なんて女の子っぽくないし、きっと一生ラブレターなんて貰うことないんだろうなーって」
花陽「凛ちゃん……」
真姫(あれ、もしかして私も今一生ラブレター貰えないルート入ってる?)
真姫(いや、いいわこの際。そんなのどうでもいいことじゃない、元々真姫ちゃんは愛されるより愛したいタイプだわ)
真姫(凛、私があんたを愛してあげるから愛しなさい、そういうことなのよ)
花陽「……」
凛「お願い」
凛「できれば、凛、はじめてもらったラブレターに、ちゃんとお返事を書いてみたいんだ」
真姫「……」
凛「アイドルとしては失格かも、だけど! 女の子として、はじめて好きですって言われたお手紙に」
凛「ちゃんと、お返事をしたいんだ」
まきぱな「……」
花陽「……ものすごく、ものすごく、ものすごく、不本意だけど!」
花陽「凛ちゃんのその気持ち、分からなくは、ないから!」
真姫「そうね……」
真姫「うん、まあ、ほんとは良くないけど。全然、良くないけど、返事を書くくらいなら……?」
凛「ありがとう、かよちん、真姫ちゃん!」
まきぱな((まじえんじぇー))
花陽「でも一通だけだよ? 分かってるよね? ファンレターと一緒で!」
真姫「分かってると思うけど、分かってると思うけど、ちゃんとお断りをするのよ?」
凛「??」
凛「う、うん。取り敢えず、頑張ってお返事書いてみる……」
凛「……」
凛「あの、あのね」
花陽「うん?」
凛「ちょ、ちょっと恥ずかしいんだけど……ちゃんとしたお返事になってるか、二人に見てほしいんだ」
凛「……いいかなあ?」
花陽「り、凛ちゃんがいいなら? わ、わたしもちゃんと見れるか分かんないけど……」
真姫「ま、任しときなさいよ、1000通のラブレターを貰った女として、百戦錬磨のラブレターお返事力を見せてあげるわ」
――部室の外――
にこ「……何やってんのよあいつら」
絵里「微笑ましくていいじゃない? あーラブレターかー、私や海未は結構貰うわよねー」
海未「や、やめてください! 言わないって約束だったでしょう!」
海未「その話を穂乃果やことりに聞かれたら面倒だと」
絵里「いいじゃない? 今は穂乃果もことりもこの場にいないわけだ……」
海未「……?」
海未「!?」
希「遅くなったやーん? なんやなんやラブレターの話ー? エリチがめっちゃ貰うのは知ってたけど、海未ちゃんもかー」
希「まあいかにもモテそうやもんなー? なー穂乃果ちゃん、ことりちゃん」
穂乃果「」
ことり「」
穂乃果「園田さん恋愛経験ないって言ってたのに……」ズーン
ことり「あははははやっぱり園田さんは恋愛経験いっぱいで女の子とっかえひっかえなんだねあはははは」
海未「もーだから面倒なことになるって言ったじゃないですかー!」
海未「と言うか二人とも園田さん呼びやめてくださいよお!」
絵里「あ、あはは、ご、ごめんねぇー」
にこ(男をとっかえひっかえじゃなくて、女の子、なのを異常と感じないのはもういいかしら)
希(ええんやで)
にこ「まあ、アホどもはともかく――苦戦してるみたいね、凛」
凛「……」
凛「……」///
花陽「……」イライラ
凛「難しいにゃあ……」///
花陽(思ったよりも辛い)
花陽(大好きなひとが、違う誰かのために、頬を赤らめながらお手紙を書く、その姿)
花陽(胸が張り裂けそうだよ! たとえそれがお断りの手紙であったとしても!)
凛「……とりあえず、できたにゃ」
凛「でも、ちゃんとしたお返事に、なってるかにゃ」
真姫「……貸しなさい」
凛「う、うん」
真姫「……」
真姫(この手紙の宛名は、俺子さんではなく西木野さん、そういう風に読み替えよう)
真姫(あ、なんだかちょっとテンション上がってきた感がある! あるわよ!)
真姫(凛が私のために……うふふ……うふふ……)
真姫(はあ……私のラブレターに、こんなに一生懸命にお返事。いいわ、いいわよ)
花陽「真姫ちゃんの様子がちょっとおかしい」
凛「……ど、どうかにゃ?」
真姫「うん、うん、とってもいいわ。いいわよ、お付き合い、いいんじゃないかしら」
凛「!?」///
凛「いや、いや待って真姫ちゃん、凛はそういうつもりで書いてない、つもりだけど!」
真姫「はっ」
真姫「いや、待ちなさい凛。このお手紙にはちゃんと明確にお断りするように書いていないわ」
真姫「確かに感謝の言葉は書けてるし、きっとこの手紙を書いた俺子ちゃんも喜ぶと思うわ」
真姫「でもこの文章だと、“お付き合いはできません!”とははっきりと読み取れない!」
凛「あ、えっと……」
凛「うん……」
花陽「だ、だめだよ凛ちゃん! そこはしっかり書かないと!」
凛「でも、でもでも!」
花陽「でもじゃないよ!」
凛「……もしも、もしもだけどね」
凛「たとえば、凛が、かよちんに、ラブレターを書いたとするじゃない?」
花陽「!?!?」
花陽「書いてくれるの!?」
真姫「落ち着きなさい花陽、たとえ話よ。そこはかよちんじゃなくて真姫ちゃんでもいいところだしそっちの方が正しいのよ」
凛「??」
凛「えっと、それで、もしも、はっきりお断りの言葉を書かれてたら、傷つくんじゃないかな、って思うんだ」
花陽「……」
花陽「凛ちゃんはまじえんじぇーだね」
真姫「ほんとにね」
凛「こういうお手紙に……」
花陽「……うん、まあ」
真姫「うん……難しいところだけど」
花陽「それが凛ちゃんらしいといえば、らしいのかな」
真姫「凛は、他人の気持ちを思いやれる子だものね」
凛「じゃ、じゃあ?」
花陽「これで、うん、一度出してみてもいいんじゃないかな……?」
真姫「そうね」
花陽(はっきりと断らなくても、はっきりと付き合います、っていうことは書いていないし)チラッ
真姫(お手紙を見るに、そういうことを察することのできる子でしょ、俺子さんも)チラッ
凛「……」
凛「ありがとう、かよちん、真姫ちゃん」
凛「凛なんかのわがままに付き合ってくれて、すっごく嬉しい」///
まきぱな「」キュン
花陽「何言ってるの。凛ちゃんは花陽にとって世界で一番大切な人なんだから、当たり前だよ」///
真姫「そうよ、いつでもどこでも一生頼っていいのよ、私のこと」
穂乃果「っはい! 今日もお手紙届いたよっ!」ドサッ
ことり「はい! きっとこの中には海未ちゃん宛のラブレターもいっぱいあるねっ!」
海未「もうやめてくださいよぉ!」
絵里「は、はい、仕分けるわよー、海未、どんまい」
海未「絵里ィ!」
まきぱな「……」ジー
凛「あ」
凛「またあの子から、だ」///
まきぱな「!?」
真姫(やっぱりちゃんとお断りさせるべきだった!?)
花陽(ぐぬぬぬ)
凛「……」ジー
凛「えへへ……」///
花陽「真姫ちゃん、花陽、ちょっと1500mダッシュしてくるね」
真姫「OK花陽、私も付き合うわ」
凛「……!?」
花陽「むっ」
真姫「ど、どうしたの、凛」
凛「……」
凛「そっかぁ……」ズーン
花陽「そっかじゃない! ど、どしたの凛ちゃん!」
にこ(必死すぎるわよ!)
凛「……」ジー
凛「!!」
真姫「ええい! 何があったのよ! 凛! りーん!」
希(こいつらもうダメやん)
真姫「凛!」グイグイ
凛「ふ、二人とも頭揺らさないでよー!」
凛「あ、頭がくらくらするにゃー!」
まきぱな「「お引越し……?」」
凛「うん、俺子ちゃん、お父さんのお仕事の都合で、シベリアに行くんだって」
凛「……ところでシベリアってどこだにゃ? アメリカ? なのかにゃ?」
絵里「シベリアは、ロシア連邦領内のおよそウラル山脈分水嶺以東の北アジア地域のことを指すわ」
絵里「冬季の気温は非常に低く、早いところでは8月下旬に降雪を見るわ。-73度という人間が居住可能な場所における最低気温を記録している」
絵里「地下には厚い永久凍土層が広範囲にわたって存在しているわ。鉱物資源は非常に豊富で、資源の宝庫とされる土地よ」
穂乃果「絵里ちゃんかしこい! Wikipediaみたいだよ!」
絵里「まあ、そうね。私のふるさとみたいなものよ」
穂乃果「そういえば絵里ちゃんロシア出身だったね」
凛「-73度……」ブルブル
凛「想像するだけで寒くなってくるにゃあ……」
花陽「俺子ちゃん、そんなところに行っちゃうんだね……」
真姫「……」
真姫(凛に恋した女の子として、敵ではあるけれど、どこか親近感を感じていたわ……グッバイ)
凛「……それで、ね」
凛「お引越しする前に、一度、会いたいって」///
真姫「は???」
花陽「は???」
凛「う、う……こ、これ、デートのお誘いってやつかにゃあ……」///
花陽「凛ちゃん、すごくかわいいよ」
花陽「抱き締めちゃいたいくらい、かわいいよ」
真姫「うん、すごく似合ってると思うわ」
真姫「そりゃ他でもない私たちがコーデしたんだもの、そりゃ可愛くもなるわよね」
凛「あ、ありがとにゃ……」
凛「……二人ともなんか顔怖くない?」
真姫「そんなことないわ。全然普通よ」
花陽「今わたしたちはお仏像さんみたいに穏やかな表情をしていると思うよ」
凛「そ、そうかなあ」
凛「……そ、それじゃあ、行ってくるね」///
花陽(デートなんか許しません! わたしたちが絶対許しません! そうやって凛ちゃんを諦めさせることは簡単だったかもしれません)
花陽(いや簡単じゃないかな……)
花陽(けれども、凛ちゃんを想う、シベリア行きとなった女の子)
花陽(彼女に最後の思い出を作ってあげるくらい、いいんじゃないかとも思ったのです)
花陽「……うん、プリクラどおり。もしもここで全然違う相手が出てきたら飛び出してやっつけてたけど」ギロッ
花陽「うん、大丈夫、かな」
凛<こ、こんにちは
あ、り、凛ちゃんさん! こ、こんにちは! は、はじめまして、俺です!>俺
凛<……え、えと、その、今日は、よろしくお願いします、にゃ
凛ちゃんさん、すっごくかわいいです! すっごく!>俺
凛<え、えへへ……そ、その、ありがとう
えへへ……凛ちゃんさん、手繋いでもいいですか?>俺
真姫「……」
真姫「流石に、やめましょうか、尾行は」
花陽「……うん、そうだね、流石に最低すぎるよ」
花陽「スクールアイドルにスキャンダル、なんていうのも、女の子同士であれば流石に大丈夫だよね」
真姫「……」
花陽「……」
花陽「もしも、あの子と上手くいったりとか、したら」
真姫「やめましょう。悲しくなるだけよ」
花陽「……うん」
花陽「そうだねえ……」
真姫「……」フルコンボー!
花陽「……やったね真姫ちゃん、Pure girls project(H)フルコンしたね」シャンシャン
真姫「花陽、あんたが歌ってるところ難しすぎるのよ……」
真姫「あんたのソロ曲、基本的に難しいわよ」
花陽「えへへ、ごめんね、なわとびにも罠を仕掛けたよ」シャンシャン
花陽「Daring(EX)は簡単だね」フルコンボー!
真姫「真姫ちゃん優しいからね、譜面は簡単なのよ」
花陽「……」
真姫「……このあとなにする?」シャンシャン
花陽「……このままでよくない?」シャンシャン
花陽「あ……」 真姫「あ……」
まきぱな「「Love wing bell……」」
真姫「ふふ……このときの凛、とっても可愛かったわね……」
花陽「本当にね……」
花陽「でも……」
真姫「そうね……」
真姫「この譜面のズレのように、私たちの心もGreat多発……」
真姫「……結局スクフェスしかしなかったわね」
花陽「女の子二人集まってスクフェス、とかなかなかシュールだね」エヘヘ
真姫「……まあ、気持ちは依然落ち込んだままだけど」
真姫「なんていうか、花陽みたく」
花陽「ん?」
真姫「何も話さなくても、居心地悪くなくいれる友達って、なかなかいいものね」
花陽「あはは……照れるよぉ」
花陽「花陽だってそうだよ。真姫ちゃんが友達で良かった」
真姫「……もしも凛とあの子が上手くいって、シベリア-日本間の超遠距離恋愛が始まることになったら」
真姫「私たちも、付き合ってみようか?」
花陽「!」
花陽「ま、真姫ちゃん?」///
真姫「……なんちゃって」///
花陽「……あのね、わたしも、真姫ちゃんのこと、好きだよ」
花陽「ふふ、それもいいかもね」///
真姫「……花陽」オテテギュッ
花陽「……真姫ちゃん」///
凛「……何してるにゃ?」
凛「あーやっぱりかよちんと真姫ちゃんだにゃー」
凛「ただいま……? ただいまかな?」
真姫「お、おおおお帰り、凛! ただいまでOKよ!」
花陽「どどどど、どどど、どうだった?」
凛「ど、どうって……」
凛「うん、楽しかったよ!」
まきぱな「」
凛「シベリアからもまたお手紙書いてくれるって」
凛「それから、ライブは見に行けないけど、インターネットで動画見ます、だって!」
凛「μ’sも国際化の流れに乗ってるにゃー」
真姫「……そう」ズーン
花陽「そ、そっかあ」ズーン
凛「あ、それから、ちゃんとお付き合いは出来ません、って言ってきたよ」
凛「当たり前だけどね」エヘヘ
まきぱな(!!!!!)
真姫「そそそそ、そうなんだ?」
花陽「え、えーっと、どうして? どうしてって聞くのもなんだけど」
凛「どうして、って」
凛「凛、まだ誰かとお付き合いするとか考えられないにゃー」
真姫「で、でも、ラブレター貰って、あんなに喜んでいたじゃない?」
凛「うん、すっごく嬉しかったよ!」
凛「でも、うん、ずっと色々考えて、今日二人で会ってみて……」
凛「凛にはやっぱり、まだ早いかなーって思ったんだ」
真姫「……そう」カミノケクルリン
花陽「えへへ、そっかあ」オテテモジモジ
真姫「いいのよ。そのままのあんたで。私たちはそういうあんただから、その、なんていうか」
花陽「うん、そういう凛ちゃんだから、わたしたちは凛ちゃんが大好きなんだよ!」
凛「ありがとうっ!」
まきぱな(かわいいなあ……)
凛「ね、ね、これから一緒にラーメン食べに行かない?」
真姫「行k ……うーん、」
真姫「……どうしようかしらねー。もうすぐ夕飯の時間だし」カミノケクルー
花陽(今更クールツンデレキャラに戻そうとしても遅いと思うよ)ジー
真姫(うるさい)ギロッ
花陽「……」
花陽「そっかー、真姫ちゃんは帰るみたいだし、花陽と二人でいこっか?」エヘヘ
真姫「ちょっ」
花陽「それじゃあね真姫ちゃん! また明日!」
真姫「花陽ォ!」
凛「えー、凛は真姫ちゃんも一緒がいいにゃー」
真姫「凛ッ!!」パァァァァ
花陽「無理を言うのはやめよう凛ちゃん。真姫ちゃんにも事情があるからね、ね!」
真姫(花陽、やっぱり前言撤回しちゃうわ、あんたと付き合うとかないわ)ギロッ
花陽(えへへ……ライバルだもんねっ!)ニコッ
花陽「……それで? 真姫ちゃん、行く?」
真姫「……行くわよ。花陽、凛、明日は食べたラーメンの分減らすくらい頑張るんだからね?」
凛「えへへ、それじゃあ行くにゃー! 美味しいとんこつラーメンだにゃー!」
花陽「せ、せっかく可愛い服なんだから、臭いがつかないところにしようよ……」
花陽(いつまで続くか分からないし、ふとしたことで壊れてしまうかもしれません)
真姫(今回、たった一通のラブレターが起こした小さいお話が、こうして私たちを結ぶものを乱したように)
花陽(……でも、思うのです)
凛「えへへ、凛、二人のこと大好きにゃ!」
真姫(凛がこうして素敵な笑顔を見せてくれている限り、案外なんとかなるんじゃないか、って)
花陽(わたしたちはきっと、その中心に凛ちゃんがいたら、幸せでいられるんじゃないか、って)
まきぱな(そんな風に)
(なんか綺麗な話風に終)
凛ちゃんと付き合いてえなあ
やさしくてかわいい世界
-
前の記事
ラブライブ!のキャラに仮面ライダーのセリフを言わせるスレ 2020.03.26
-
次の記事
【ラブライブ!】スクフェスの部室を入手順にしてみたら懐かしくなってきた 2020.03.26