【ラブライブ!】絵里「希、付き合って」
- 2020.03.26
- SS

絵里「な、何よ…そんなに驚くこと?」
希「驚くに決まってるやん!!」
絵里「そうなの?それは悪かったわ」
希「もう、えりちが突然そんなこと言うから…」
絵里「ごめんごめん。…で、返事は?」
希「…うちでええの?」
絵里「ええ、もちろん。ひとりじゃさみしいのよ」
希「、そっか…」
絵里「まぁ正直なことを言うとね?希に言う前ににこにも言ったんだけど…」
希「ええ!?にこっちにも!?」
絵里「だけど、残念ながら断られたわ」
希「にこっちにはいつ言ったの?」
絵里「昨日よ」
希「えりち切り替え早くない!?」
絵里「そうかしら?」
希「そうやろ!だって昨日の今日やで!?にこっちがダメやったからうちに言うって、そんな、」
絵里「まぁ、希がダメだったら真姫にでも言ってみるわ」
希「手当たり次第やん!!最悪や!!」
絵里「お金持ってないから付き合えない、って」
希「にこっち!!見損なったわ!!」
絵里「ええ?どうして?」
希「だって、えりちがお金持ってないから付き合えへんって言ったんやろ?」
絵里「違う違う、お金を持ってないのはにこの方よ」
希「どういうこと?えりちと一緒におるとそんなにお金がかかるの?」
絵里「そうね、800円ぐらいかしら?」
希「安くない!?」
絵里「あ、でも、今なら期間限定サービスで半額なのよ!」
希「ど、どういうこと!?」
絵里「ちなみに会員限定だけどね」
希「会員!?」
絵里「そうそう。凛と花陽も入ってるの」
希「さ、最悪やこの人…」
絵里「うーん、それは自由だけど…あ、でも入会金がかかるわ」
希「にゅ、入会金?」
絵里「ええ。500円」
希「なんか微妙な金額やね…」
絵里「でもね、今なら新規加入者は食べ放題なのよ!」
希「たたたたた食べ放題!?」
絵里「そう!3つのコースから選べるんだけど、それぞれいろんなオプションがついてるのよ~」
希「え、えりち…あかんよ…」
絵里「体験した凛いわく、『あと30分あればもっとイケたにゃ~』らしいわ」
希「凛ちゃん……」
絵里「ふふ、欲張りな凛らしいわよね」
希「…えりちのオススメはどれなん?」
絵里「そうね、私としてはやっぱり、チョコレートソースがたっぷりかかったオプションをお勧めするわ!」
希「あかん、うちもう泣きそうや…」
絵里「ほんとに!?じゃあさっそく、今日の放課後なんてどう?」
希「…うん、ええよ」
絵里「ついでに凛と花陽も誘ってみようかしら」
希「ええええ!?二人きりやないの!?」
絵里「あら、こういうのは人数が多い方が楽しいでしょう?」
希「そ、そうかもしれんけど…いきなり大人数はハードルが高いというか恥ずかしいというか…」
絵里「何言ってるの、ひとりでイく方がよっぽど恥ずかしいわよ」
希「えりち!?」
絵里「花陽ほどになると、ひとりでも全然イケるらしいけど」
希「花陽ちゃん……」
絵里「ああそうだ、ちなみにことりと穂乃果も入会済みよ」
希「だめや、もう手遅れや…」
希「そんな、えりち…みんな誘ってしまうん?」
絵里「だって、アソコってほんとに美味しいのよ?」
希「エリチィーーー!!!アカーーーン!!」
絵里「な、なに?どうしたの大声出して」
希「どうしたって!!どうしたってなんなん!?」
絵里「の、希、よくわからないけどとりあえず落ち着いて、」
希「これが落ち着いてられるわけないやろ!?だいたい『アソコってほんとに美味しいのよ』ってなんなん!?何でそんなに自信持って言えるん!?」
絵里「だって、私も食べたことあるもの」
希「アカーーーーーーーン!!!」
絵里「の、希?ほんとに大丈夫?」
希「私も食べたって!私も食べたってどういうことよ!どうやって食べたのよ!」
絵里「どうやってって…スプーンですくって?」
希「音ノ木坂は廃校です!もう廃校にします!」
絵里「の、希…」
乙
希「うん、もう大丈夫やで」
絵里「びっくりしたわ、あんなに取り乱した希は初めて見たもの」
希「ごめんな、とりあえずいったん整理しよか」
絵里「ええ。わかったわ」
希「えっと、今のえりちには、付き合って欲しい人がいる、と」
絵里「まぁ、そうね」
希「最初はにこっちだったけど、にこっちには断られたからうちに言った、と」
絵里「うーん、実は最初は亜里沙だったんだけど」
希「廃校よぉ!!!オトノキザカは廃校よぉぉぉぉ!!!!」
希「うん、今度こそほんまに大丈夫。もう何を言われても平気やで」
絵里「そ、そう…」
希「よし、じゃあさっきの続き行こか」
絵里「わかったわ」
希「えっと、ああそうや…にこっちに断られた理由は、お金がかかってしまうから」
絵里「そうね、でも妥当な金額だとは思うんだけど…」
希「ちなみにやけど、亜里沙ちゃんに断られた理由は何やったん?」
絵里「受験勉強で忙しくてそんな暇はないって言われたわ」
希「以外とまっとうな理由やね…」
絵里「ええ、入会金が500円かかるけど」
希「で、その会員の新規入会者は、た、食べ…(えりちを)食べ放題が体験できる、と」
絵里「そうよ。凛と花陽は体験済みね」
希「……ほんで、その食べ放題には3つのコースがあって、それぞれ違ったオプションがある」
絵里「ええ、私のお勧めはチョコレートソースがたっぷりかかったオプションよ!」
希「よし、全然大丈夫やないけどとりあえずここまでは大丈夫やね」
絵里「そんなことないわよ。言ったじゃない、ひとりでイくのはさみしいし恥ずかしいって」
希「……でも、すでに入会済みの凛ちゃんや花陽ちゃんがおるんやろ?」
絵里「それはそうだけど…でも、でもね!アソコは本当に美味しいから、ぜひ希にも食べて欲しいのよ!!」
希「なんでそんなに自信があるん!?」
絵里「だから言ったじゃない!!私も食べたことあるって!!本当に美味しいのよ!?」
希「その話はもうええんよ!!」
絵里「ええ、もちろんよ」
希「ふたり、なんて言ってた…?」
絵里「なんて、って?」
希「その、ほら…味とか…」
絵里「そうね、凛はちょっと甘すぎるかもって言ってたわ」
希「あ、甘い…」
絵里「花陽はね、『食事の締めはやっぱりこれですね!』って言ってたわ」
希「ああ…明日から花陽ちゃんにどんな顔して会えばいいんやろ…」
絵里「そうそう、凛ったらスプーンで食べてたくせにね、食べ終わった頃にはチョコで口周りがベタベタだったのよ」
希「凛ちゃん…チョコレートソースオプションを選んだんやね…」
絵里「花陽なんか、食べ放題の制限時間を気にして慌ててたのか、突き刺したフォークまで一緒に食べてたのよ」
希「もうどこからツッコんだらええのかわからへん…」
もしかして希何か勘違いしてね?
希「えりち、4人は多すぎやろ…」
絵里「でもね、海未ったら可愛いのよ?『どれも美味しいですけど、私はやっぱりほむまんが好きです』って」
希「終わりや…μ’sなんて存在したらアカンかったんや…」
絵里「それを聞いた穂乃果がね、とっても嬉しそうだったの。『ほむまんは海未ちゃんの子どもの頃からの大好物だもんね!』って」
希「子どもの頃!?二年生も終わっとる…」
絵里「ことりなんか、それを聞きながらとっても嬉しそうにチーズケーキを食べてたわ。やっぱり幼馴染っていいわね」
希「その状況でチーズケーキ!?ことりちゃんほんまに大丈夫なん!?」
希「真姫ちゃん、入会するやろか…」
絵里「さあ、どうだろう。真姫はやっぱりお嬢様だから、高級で美味しいものを食べ慣れてるでしょうし」
希「こ、高級…?」
絵里「それに真姫のことだから、それ専属の人が家にいそうじゃない?」
希「真姫ちゃん…嘘やろ…」
絵里「でも私も負けないわ!何度も言うけど、アソコは本当に美味しいのよ!!」
希「アソコの件はもうええって!!!」
絵里「そんな、どうして?」
希「苦手というか…うちには食べられそうにないかな…」
絵里「そう…苦手なら無理を言うわけにはいかないわね」
希「ごめんな…」
絵里「ううん、いいの。…でも実はね、もし希を誘えたら伝えようと思ってたことがあったのよ」
希「ん?」
絵里「仕方がないから、今ここで言うわ」
希「んん?」
絵里「好きよ、希。私と付き合って」
希「え?」
絵里「え?」
にこ「絵里!!昨日話してたカフェの話だけど、やっぱり私行くわ!スイーツ食べ放題だなんて、まさに女子の夢じゃない!!」
希「え?」
絵里「え?」
にこ「……え?」
終
おもしろかったよ
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