【ラブライブ!】ことり「真姫ちゃんにキスしてみたい」
- 2020.03.27
- SS

~♪
~♪
ジャーン……
真姫「……ふぅ」
パチパチパチ
ことり「お疲れ様、真姫ちゃん。良い音色だったよ」
真姫「ことり。……ありがと」
ことり「はい、真姫ちゃん。お茶」
真姫「気が利くわね。いただくわ」
ことり「どういたしまして♪」
ズズ……
真姫(穂乃果や海未と一緒にいないのも珍しい)
真姫(私としては、近くに誰かいて、曲作りにコメントしてくれた方がやりやすいし、助かるんだけど)
真姫(ことりはそれでいいのかしら?)ジー……
ことり「?」
真姫(そもそも、私ことりのことあんまり分からないのよね)
真姫(いつも穂乃果や海未と一緒にいることが多くて、一対一で話したことあんまりないし)
真姫(普段の様子を見てても、ちょっとふわふわして掴みどころの無いイメージ)
真姫(一体何を考えてるんだろう……)ジー……
ことり「……」
スッ
真姫(ん、ことり……?)
ことり「真姫ちゃん真姫ちゃん」
真姫「何?」
ことり「んー♪」
チュッ
真姫「!?」
真姫「な、なな何すんのよ!?」
ことり「えへへー。真姫ちゃんくちびる柔らかいね」
真姫「はっ……?///」
真姫「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ! どういうつもり!?」
ことり「真姫ちゃんこそどうしたの? そんなに驚いて……」
真姫「どうしたって、そりゃこんなことされたら……」
ことり「いまどき仲のいい女の子どうしがキスするなんて普通だよ?」
ことり「物知りな真姫ちゃんなら当然知ってるよね?」
真姫「えっ……」
真姫「……」クルクル
真姫「と、当然知ってるわよ!」
真姫「びっくりしたのは……、そう、ちょっとした茶目っ気よ!」
真姫「知らないふりして、ことりのことちょっとからかってやろうと思ってね!
真姫「びっくりした? あ、あはは」
ことり(ちゅんちゅん)
真姫「え、ええ。ことりもまだまだ修行不足ね」
ことり「けいけんほーふなんだね。真姫ちゃん」
ことり「じゃあ、今度は真姫ちゃんからお願いね」
真姫「……」
真姫「……」
真姫「……は?」
ことり「最初はことりからキスしたから、次は真姫ちゃんの番」
真姫(番!? 順番!?)
真姫(仲のいい子どうしのキスってそういうものなの?)
真姫(イミワカンナイ……。私のリサーチ不足なのかしら。)
真姫(今度花陽や凛あたりにそれとなく尋ねてみましょうか……)
ことり「どうしたの? 真姫ちゃん……固まっちゃって」
真姫「い、いや、ちょっと久しぶり? だから……?」
ことり「そうなの? はやくしようよぅ……」
真姫「い、今コツを思い出してるから……」
ことり「はやくぅ……真姫ちゃぁん……」オネガァイ!
真姫「うっ……」ドキッ
真姫「……///」プルプル
真姫「……ちょっとだけ時間ちょうだい」クルッ
ことり「ええー……。早くしてね?」
真姫(でも上手くやらないとまたことりに変に思われちゃう)
真姫(……えぇい、こういうのは勢いよ! やるからにはしっかりやらないと!)
クルッ
ガシッ
ことり「!」
チュッ
ことり「むぐっ……」
真姫「んっ……」
チュゥー
真姫(これが……キスの感覚なんだ)
チュゥー……
真姫(何だろう……。ドキドキするのに、同時にとても安心する)
真姫(くちびるが温かい……それに、何だか柔らかい匂いがする)
真姫(とても心地いい……ずっと、こうしていたい……)
ことり「……ありがと、真姫ちゃん」
真姫「あっ……」
真姫(もっと、やっていたかったのに……)
ことり「真姫ちゃん、上手だね。見直しちゃった」
真姫「あ、当たり前でしょ?」
ことり「えへへっ」
真姫「……」ドキッ
真姫(何なのよその笑いは。……まぁかわいいからいいわ)
真姫(キスって、あんな感触なんだ。ただくちびるをくっつけるだけじゃないのね)
真姫(何と言うか、繋がっていると相手の存在が全身で感じられる、ような……)
真姫(上手く表現できないけど、とにかく……気持ちよかった)
ドキ……ドキ……
真姫(できるなら、また……)チラッ
ことり「……」
真姫(あの柔らかそうなくちびる、もう一度……)
ことり「……?」
ことり「」ニコッ
真姫「!」バッ
真姫(な、ななな何考えてるのよ私!)
真姫(そんなこと軽々しくできるわけないじゃない!)
真姫(さっきだって、ことりの方から振ってきたから……)
ハッ
真姫(……ことり)
真姫(さっきみたいなこと……他の子ともしてるのかな……)
真姫(……)
真姫(何だろう……この心のもやもや)
ことり「ん?」
真姫「ことり……キスは仲のいい女の子どうしでする、って言ってたわよね」
ことり「うん」
真姫「それって……私のこと……仲がいいって認めてくれてるってこと?」
ことり「仲がいいって……そんなの当たり前だよ」
ことり「真姫ちゃんはμ’sの大切な仲間だからね」
真姫「μ’sの仲間……」
ことり「うん」
真姫「……。そう、ありがと」
ことり「……?」
真姫「ことりは、その、穂乃果や海未とも……普段からそういうことしてるわけ?」
真姫「仲のいい子どうしなんでしょ?」
ことり「……」
ことり「私は、穂乃果ちゃんとも海未ちゃんともしてないよ」
ことり「いや、μ’sの他の誰とも」
真姫「え……?」
真姫「それ、どういうこと……?」
ことり「だって……」
ことり「そもそも仲のいい女の子どうしはキスする、って……嘘だもの」
真姫「ヴぇぇええ!?」
ことり「あははっ、だって真姫ちゃん簡単に信じちゃうんだもん。面白くて、つい」
真姫「ことり……アンタっていうヤツは……」ワナワナ
真姫「信じらんない!!」バンッ
ことり「!」
ことり「ま、真姫ちゃん……?」
真姫「……」フルフル
真姫「私は、あんなにドキドキして……、ことりのこと、意識しちゃったっていうのに……」
真姫「あなたはただ、からかうつもりでやってたっていうの……?」
真姫「私だけが一人で舞い上がっちゃって、そんなの、馬鹿みたいじゃない……!」プルプル
ことり「……真姫ちゃん、落ち着いて」スッ
パチンッ
真姫「触んないでっ!」
真姫「そんな軽はずみな気持ちで人を弄んで……最低よっ!」グスッ
ことり「……真姫ちゃん、聞いて」
真姫「今更何を言っても……!」
ことり「違うの」
チュッ
真姫「んっ……!?」
チュゥー……
真姫「……!!」
スッ
真姫「……ぷはっ」
真姫「こ、ことり……あなた……」
ことり「……真姫ちゃんにキスしたのは、からかってみたかった、ていうのも少しあるけど……」
ことり「ホントは、もっと単純な理由」
真姫「……」
ことり「私が、真姫ちゃんとキスしてみたかったから」
ことり「私にとって、真姫ちゃんはトクベツってこと」
真姫「……!」
ことり「仲のいい女の子どうしはキスするっていうのは嘘だけど……」
ことり「もっと特別な関係でなら……ありえない話じゃないんじゃないかな」
真姫「もっと特別な……関係……」
真姫「……」
真姫「……///」カァッ
真姫「ま、まさか……女の子どうしで、そんなこと…… ///」オドオド
ことり「……」
ことり「ふふっ」
ことり「今、どんな想像したの? 赤くなっちゃって、真姫ちゃんかわい~い」
真姫「や、やめてよ! もう!」///
真姫「もう! さっきからあなた、私のことからかうために適当言ってるんじゃないでしょうね!?」
ことり「ふふっ。どうだろうね~?」クスクス
真姫「ぐぬぬ……。アンタといると調子狂うわ!!」
ことり「ことりは良い調子だよ♪」
真姫「勝手に言ってなさい! もう知らない!」プンプン
スタスタスタ
ことり「あ、真姫ちゃん待ってよー」
真姫「待たない!」
スタスタスタ
ガラッ
ことり「……? 真姫ちゃん?」
真姫「……ことり」
ことり「?」
真姫「その、一つ、言っておきたいんだけど……」
真姫「ことりに、特別……って言われて、悪い気はしなかった」
ことり「……」
真姫「でも……、私のほうは、ことりのこと……まだあんまり知らないから」
真姫「その言葉に、何て返せばいいか……まだ、分からない」
ことり「……そう」
真姫「あなたのこと……もっと知れば」
真姫「何か答えが見つかると思う」
真姫「……いや、ちょっと違うかも」
真姫「私が、あなたのことを知りたいから」
真姫「あなたのこと、もっと感じたいから……」
真姫「今日みたいなコト、たまになら……してもいい……わよ ///」カァッ
ことり「真姫ちゃん……」
真姫「ことり……」クルッ
ことり「今日のキス気持ち良かったんだね♪ またしようね!」
真姫「言うなっ! ///」
バン!
タッタッタ……
ことり「ふふっ」
ことり「真姫ちゃん……ありがと」
ことり(性格は不器用で、素直じゃなくて……)
ことり(それを、ついからかいたくなっちゃうのは……私の性格が悪いのかな?)
ことり(いつも自分の気持ちを押し隠してるみたいで、ほっとけなくて……)
ことり(それで様子を見てるうちに……いつの間にか、特別な存在になっちゃった)
ことり「からかってごめんね、真姫ちゃん」
ことり「……大好きだよ」ボソッ
おわり
初SS
お粗末さまでした
有能
乙!
新たな可能性感じたわ
ことまき流行れ
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