【ラブライブ!】希「ちっちゃいμ’s」
- 2020.03.27
- SS

希「んー……よく寝たなぁ」
希「さぁて、今日は休みやし部屋の掃除でも………ってあれ?体が重い…?」
希「まるでウチの体の上に何かのっかってるような…」
ことり「すぅ……すぅ……」スヤスヤ
はなよ「くー……」スヤスヤ
りん「すぴー…」スヤスヤ
希「…………誰?この子」
希「ていうか、この子ら……」
ことり「うーん……くー…」スヤスヤ
希「どっかで見たような……?」
ガラッ
絵里「おはよう希」
希「あ、エリち。この子らなんなん?」
「うわーんっ!こっちこないでー!」
絵里「ちょっと、もう少しおとなしくしてなさい」
「はーい!」
希(奥からまた別の子の声…?いったい何人いるん?)
絵里「と、ごめんなさい希。話の途中だったわね」
絵里「この子らは―――」
希「!?」
まき「みてみて、ママのにがおえかいてみたの」
絵里「え、あ、ちょ……ええと、ありがとう」ナデナデ
まき「えへへー」ニコニコ
まき「あ、パパおはよう」
希「!?」
希「………エリち?その、ママって…?ウチ…パパなん…?」
絵里「あ、いやっ!違うの!その出来心っていうのかしらっ…!」アセアセ
希「ウチ、知らない間に出来心でこんなに子どもを…?」
絵里「違うのっ!話を聞いて!」
希「ごめんなぁ、今までエリちに負担ばっかりかけて」
希「これからはウチも子育て手伝うから…!」ウルウル
絵里「もうっ、話を……話をきいてーっ!」
希「ええと、つまり……」
希「ウチの上で寝てるのがことりちゃんと凛ちゃんと花陽ちゃんで…」
希「そこでお絵かきしてるのが真姫ちゃん。エリちの後ろに隠れてもじもじしてるのが海未ちゃんで」
うみ「………」
希「あっちでお人形さんで遊んでるのが穂乃果ちゃんとにこっちってことなん?」
絵里「ええ、そうね」
希「ごめんエリち。ウチバカやからよくわからん」
絵里「……正直私もぜんぜん理解できてないわ」
絵里「んー………何かあったとしたら、昨日よね」
希「昨日って言うと、ウチの家でやったお鍋パーティーのこと?」
希「もしかして、何か変なの食べたとか……?」
絵里「だったら私も希も小さくなってると思うわ」
希「だとしたら………愛の力で本当にウチらの子とか…?」
絵里「否定はできないけど多分違うわ」
絵里「そういえば…皆が来る前にチョコ食べたわね。希と二人きりの時」
希「うん。もしかしてそれ食べたからウチらは小さくならなかったとか?」
絵里「あれ市販のチョコよ?でもあれくらいしか考えられないし……」
希「んー……まぁ、小さくなった原因とか考えても仕方ないし」
希「今は前向きな事を考えよう?」
希「例えば………」ナデナデ
はなよ「ふへぇー…‥」スヤスヤ
希「そうやね」
絵里「よぅし、私も海未を……」スッ
うみ「ひっ!?」ビクッ
タタタッ
絵里「え、ちょ…!?」
希「ふふ、エリち海未ちゃんに嫌われてんのー」
絵里「ちょっとくらいいいじゃないのー。うーみー」
海未「~~~っ!」フルフル
絵里「ん?どうしたの穂乃果」
ほのか「おしっこ」
絵里「………え?」
ほのか「おといれー……」モジモジ
希「ふふ、エリち連れて行ってあげて」
絵里「え、ええ。そうね。あまりに急だったから驚いたわ」
絵里「穂乃果、行きましょう」
ほのか「うんっ」
希「…………」チラッ
りん「ふふ………くぅ……すぅ…」
ことり「すぅ………すぅ……」
はなよ「くー……」
希「はぁ……なんか抱きしめたいなぁ」
にこ「ねぇねぇ、まきちゃんなにしてるのー?」
まき「おえかきー」
まき「いっしょにやりましょう。ほらあなたも」
うみ「………!」
うみ「………」ソロー
まき「はいっクレヨン。いっしょにパパのえかきましょ?」ニコッ
うみ「………」パアァ
希「………平和やなぁ」
絵里「希っ!大変よー!」バタバタ
希「エリち?どうしたんそんな慌てて」
絵里「そのねっ!落ち着いて聞いて欲しいの!」
希「慌ててるのエリちだけやん。エリちが落ち着いて」
絵里「ええと、そのね………」
絵里「履いてないの…」
希「はいてないって何を?」
希「ん………ことりちゃんごめんね?」ペラッ
希「…………確かに」
絵里「服ごと小さくなってるから履いてると思ってたの」
絵里「私そういうつもりなかったんだけど、穂乃果達がその気なら仕方ないわよね?」
絵里「ていうかこれもう合法じゃないの?絵里お姉さんが穂乃果達の未成熟なペリメニをハラショーしても問題ないって事よね」
希「問題しかないから落ち着いてエリち」
希「このままやったら風邪ひいてしまうかもやし」
絵里「下着……私が買うの…!?」
希「いや、別にエリちが買わないといけないわけではないし…」
希(ていうか、今の状況のエリちが買いに行ったら補導案件待ったなしやし)
希「ウチが買いに行くよ。エリちはにこっち達の面倒見てて」
絵里「ええ、わかったわ」
はなよ「ん……ふへー……」
希「………無事成功っと」
希「さくっと着替えとか準備をして……」
絵里「はい、希。ニット帽よ。外冷えるでしょ?」
絵里「それとマスクも。風邪ひいちゃったらいけないわ」
希「おお、ありがとうなエリち」
絵里「いってらっしゃい。なるべく早く帰って来てね」
絵里「そうしないと……私の理性が…」
希「あはは……なるべく急ぐから」
まき「あれー?パパおでかけー?」
希「え?あ、うん。おとなしくお留守番しとくんよ?」
まき「うんっ。いってらっしゃいパパ」ニコッ
穂乃果「いってらっしゃーい!」
うみ「………」ノシ
希「ふふ、行ってきます」
ガチャ
希「なんかええなぁ……こういうの」クスッ
希「まったく原因掴めんなぁ」
希「ていうかなんでウチ真姫ちゃんからパパって呼ばれてるんよ」
希「そこ帰ったらエリちに聞かなあかんな」
ウィーン
店員「いらっしゃいませー」
希「さてと、エリちが過ちをおかす前に買って帰らんと」
希「ええと………あったあった。ここやね」
希「おお、意外と可愛らしいもの多いなぁ」
希「んとー……こっちのくまさんは穂乃果ちゃんでー…こっちの花柄はー…」
店員「いらっしゃいませ。お子様にですか?」
希「え?違いますけど」
店員「え?」
希「え?」
希(ああああああああああっ!?)
希(違いますやないやん!これじゃウチ単なる変態やん!)
希「ああ…っ、いや、ええと……」アタフタ
希「また来ます!」ダッ
店員「」
希「もうあそこのお店いけないやん…」
希「なんで逃げたんやろ……。友人の子に、って言えばよかったのに」
希「………てかサングラスかけてたら完全アウトやったね。充分アウトな気がするけど」
希「…少し遠いけど、あっちのお店で買って帰ろ」
ブーブー
希「ん?メール?」
ガチャ
希「ただいまー」
ほのか「あー、のぞみおとうさんだー!」
りん「パパーおかえりー」
にこ「パパーパパー」
希「ん?」
絵里「あ、あはは……。お、おかえり…希」
ことり「おとーさん。おかえりなさぁい」
うみぱな「………」モジモジ
りん「ほら、かよちんとうみちゃんもー」グイー
はなよ「わわっ…おとう…さん。おかえりなさい」モジモジ
うみ「きゃっ……その…‥おかえり…なさい」カアァ
希「えーと…エリち?すこーし話あるんだけどいい?」
絵里「……………はい」
にこ「うんっ。にこにーおねえさんにまかせて」
にこ「それじゃーみんなー。おにんぎょうさんであそびましょー」
ほのか「えー。ほのかおそとであそびたーい」
りん「りんもー」
にこ「それじゃあ、おひるたべたあとで、おそとであそびましょう」
ほのりん「はぁーい」
絵里「その……ええと、最初は出来心だったの」
絵里「なんだか家族みたい。私がママなら希はパパね。って呟いたら真姫が聞いてたみたいで…」
希「それで真姫ちゃんがウチの事をパパって言ってたんやね」
希「………それで穂乃果ちゃんたちは?」
絵里「にことことりが―――」
希「人のせいにしたらアカンよ?」
絵里「ごめんなさい」
希「馴れ初め…?」
絵里「灯台の見える海辺でふたり歩いて、夕日を背景にキスをして…って話をしたりして」
希「ウチらそんな場所行った事ないやん」
絵里「希ったら夜は激しいのよ。疲れてもう動けない私を責めに責めて」
希「あ、これ妄想なんやね。妄想っていうか願望なんかな」
絵里「最初はにこだったわ。可愛い女の子が生まれて本当に嬉しかったわ」
絵里「その後に穂乃果、海未、ことり、花陽、凛、真姫が生まれて」
希「2年で7人ってどんだけウチらお盛んなんよ。てか現実的に無理だから」
絵里「少し狭いけど、9人で楽しく暮らしているの。時々はちゃめちゃな穂乃果や凛に悩まされるけれど」
希「エリち。怒らんから、そろそろもどっておいでー」
希「エリち、エリちー?」ユサユサ
絵里「え?あ、ああ。なにかしら希」
希「おかえりエリち。とりあえずエリちが暴走したのが原因ってのはわかったよ」
絵里「私暴走なんてしてないわよ」
希「………平常運転ってのはわかってたよ。誤解、解けるかなぁ…?」
絵里「何の事だかわからないけど、そろそろご飯作りましょう。皆お腹空かせる頃だわ」
希「………そうやね」
絵里「どうかしたの希?」
希「いや……なんでこんなエリちの事、好きになったんかなぁって」
りん「ごはんごーはーんー」
希「おっと、ご飯の話してたらさっそくやね」
絵里「そうね。希買ってきてくれた?」
希「もちろん。卵にー蜂蜜に―」
にこ「ねぇねぇ、ごはんなあにー?」
絵里「ふふっ、今日のお昼ご飯はホットケーキよ」
まき「ほっとけーきっー!」
希「ふふ、さすがの甘党コンビ。とっても嬉しそう」
ほのか「ほっとけーき…?おかーさんなにそれー?」
りん「りんしってるよー。ふわふわであまくておいしんだよー」
ほのか「ふわふわ…?おまんじゅうみたいなのー?」
りん「おまんじゅうよりおいしいよ。りんだーいすき」
ほのか「おいしそー。ほっとけーきほっとけーき♪」
絵里「あぁ……この歳の穂乃果ってホットケーキ知らなかったのね」
希「あはは……。和菓子三昧も問題かもな」
希「あ、うん。了解や」
絵里「あとできればカメラで穂乃果達の未成熟な――――」
希「絶対にしないから」ニコッ
絵里「じゃあ希ので我慢するわ」
希「絶対嫌」ニコッ
絵里「もう……じゃあ今度隠し撮りするから。みんな希パパの言う事よく聞くのよー?」
ほのか「はぁーい」
希「なんか前半嫌な言葉が……」
希「あ、真姫ちゃんどこいくん?」
まき「ママのおてつだいするの」
ことり「ことりもするー」
希「ふふっ、優しいなぁ。でも先にこれ履かなね。ほらこっちにおいで」
希(あぁ……なんだろう。小さな子は好きやけど、こんな事するとは思わなかったよ)
希(てか、目の前の小さな子があの真姫ちゃんやことりちゃんだって思うと、なんかちょっと恥ずかしい)
希「はーい、おしまいや。いいよエリちのお手伝いにいっておいで」
ことり「えへへ、いこっ。まきちゃん」
まき「うんっ」タタタッ
希「他の子はだいたい同じやんな。まぁそれが普通か」
うみ「……」モジモジ
希「海未ちゃんはだいぶ垢抜けたんやね」
希「ほーら、海未ちゃんこっちおいで」
うみ「……!あ、…‥‥‥えと…」モジモジ
ほのか「ほらうみちゃんー」グイー
うみ「きゃっ……!?」
うみ「い、いやですぅっ………はずか……しぃ…///」
希「え、ちょ…穂乃果ちゃ…」
にこ「あーっ、ずるーい。のぞみパパのひざはにこにーのものなのにー」ギュ
希「にこっちまで…!?」
りん「りんもりんもー。かよちんもー」ギュ
はなよ「ぅえっ……!?」オロオロ
りん「ほーらっ。かよちんはー、りんのうえー」グイ
はなよ「うぅ……///」
希(小さな子どもって言ってもさすがに5人膝の上はちょっときつい…!)
希(けど――――)
希「ふふっ、なんだか心も体もあったかやんな♪よーし。希パパ頑張っちゃうぞー」ギュー
ほのにこりん「ふふっ、あはは♪」
うみぱな「………!」カアァ
希(なんかこういうのめっちゃイイ♪)
ガラッ
絵里「希ぃー、そろそろお皿の準備を――――」
希「あははっ、ほらくすぐりの刑やよー?」
ほのか「あははっ、や、やめっー!///」
希「うりゃうりゃうりゃ!……ふぅ」
うみぱな「」ガタガタ
希「さぁて……お次は誰かなー?」
にこりん「やー、にげろー」ドタドタ
希「まてーぃ。希パパがお仕置きやー」
絵里「…………なにしてるの?」
絵里「はいはい。ホコリ舞っちゃうからその辺にしなさい。ってまだ履かせてなかったの?」
希「…………あっ!」
絵里「もう、しっかりしてよね。パパ?」
希「ごめんなさい……」
ほのか「おとーさんおこられてるー」
りん「パパおこらないでママ」
にこ「パパわるくないにこー」
絵里「私悪くないわよね?海未、花陽?」
はなよ「え、あ、その………はなよは……その、りんちゃんと…」
海未「………!」ギュ
絵里「えぇ……」
まき「ママ―、ほっとけーきもってきたよー」
ことり「はちみついっぱいかけてぇーたーべよっ?」
絵里「あぁ、ことり真姫。ちょっと聞きたいんだけど」
ことまき「んー?」
まき「んー……パパ!」
絵里「こ…ことりは…?」
ことり「えー。どっちもすきだよー?あーでも―――」
絵里「…」ゴクリ
ことり「おとーさんのほうがいいかなー?」
希「ふふふ……ウチの圧勝やね」
絵里「もう……なんで希のほうが人気なのよぉ……」ガクリ
りん「ごちそーさまでした!」
にこ「はぁぁ……おいしかったぁー…」
ほのか「もっとたべたいけど、おなかいっぱいでうごけないよぉ…」
ことり「うみちゃんほっぺたついてるよ」ペロッ
うみ「………!///」カアァ
希「甘いくて美味しいは正義やからね。あ、そうだ」
絵里「どうしたの?」
希「携帯でちっちゃい凛ちゃん達の映像撮ろっかなって。ホームムービーみたいでなんかええやん?」
絵里「言い値で買うわ」
希「ちゃんと後で皆に渡すって」
希「さてさて……真姫ちゃーん?」
絵里「ホットケーキ美味しかった?」
まき「うんっ。とってもおいしかった。ありがとうパパ、ママ!だーいすきっ!」
希「はうぅっ!?」
希「いま……なんか胸にキュンときた…!」
絵里「甘いわね、希。私は朝からずっとよ」
希「この真姫ちゃん反則やん……!」
まき「えへへー。うんっ。まきいいこでいるねっ」
希「えへへー……」ニヘラッ
希「…………さぁて、次はにこっちやね」
希「にこっちどうやったー?」
にこ「ほっとけーきとーってもおいしかったにこー」
絵里「ふふっ、大丈夫よ。にこはとってもお料理上手な良い子になるわよ」
にこ「ほんとー?わぁーい。にこね、はやくおおきくなってママのおてつだいするにこー」
にこ「もちろんパパのこともおてつだいするにこ」
希「にこっち…どこであんなに捻くれたんやろ…」
絵里「本当残念だわ……」
希「にこっちもそのままのにこっちでいてなー?」ナデナデ
にこ「うんっ」
ほのか「ごはんもいーっぱいたべたし、おそとであそびたーい」
りん「りんもー。かよちんもあそびたいよねー?」
はなよ「えっ、は、はなよは…………そ、そうだね…」
絵里「だそうよ。希パパ」
希「あらら、それじゃあいったん撮影は止めて、お外行こうか」
絵里「穂乃果達連れて先に行って。お皿とか洗ってから私も行くわ」
にこ「にこもー」
ことり「ことりもするー」
絵里「あらあら、ありがとう。それじゃあお皿運ぶの手伝ってくれるかしら?」
ことにこまき「はぁーい♪」
希「それじゃあ穂乃果ちゃんと凛ちゃん。花陽ちゃんよ海未ちゃんは先にお外いこっか?」
希「お外は冷えるから、しっかりと手袋とかマフラーするんよー?」
ほのりん「はぁーい♪」
はなよ「は……はぁい…///」ボソッ
海未「…は…はい…」モジモジ
ガチャ
りん「あはは、たのしかったねかよちん」
はなよ「う、うんっ…!」
にこ「つぎはまけないにこー」
ほのか「ふふん、つぎもほのかのかちだからねー」
希「あー、ひさびさにさっぱりしたー」
ことり「さっぱりさっぱりぃー♪」
希「ごめんごめん。泥遊びがこんなに楽しいなんて」
希「ホント、童心に帰れてすっごく楽しかったよ」
絵里「その童心に帰った希の泥球の流れ弾で私や花陽が泥まみれになった訳だけど」
希「さぁーて、お風呂はいろっかー!」
ほのか「おふろー!」
まき「おふろー」
絵里「都合の悪い話を流さないの。もうっ……」
うみ「おふろ……」
ことり「いっしょにはいろうね。うみちゃん」
うみ「は、はい……!」コクン
まき「ママ、パパ。はやくはいろー」グイグイ
希「ちょ、ちょっと急ぎ過ぎ。慌てんでもお風呂は逃げんって」クスッ
にこ「はやくはやくー」グイグイ
りん「りんもうぬいじゃうよー」ヌギヌギ
はなよ「わわっ……りんちゃ……!///」
絵里「ふふふ……楽しみね」
希「エリち、よだれよだれ!」
ほのりん「わぁーい!」
バシャーン
絵里「こらこら、まずは体洗うわよ。ほら、こっちきなさい」
ほのりん「はぁーい」
絵里「まずは体を洗って………」ワシワシ
絵里「シャンプーハットがあればよかったのだけど……。目に泡が入らないように瞑っててね」
ほのか「はぁーい」
りん「わぁー、いいなー。ママつぎはりんねー」
絵里「…………」ワシャワシャ
絵里「………はっ、いけないいけない。ダメよ。本能に身を任せては」
絵里「よ、よし、それじゃあお湯流すわね」ザー
ほのか「うーん……さっぱりー!」
ほのか「おふろはいっていい?」
絵里「ええ、いいわよ。それじゃあつぎは凛ね。こっちきて」
凛「はーい!」
希「海未ちゃんで最後やでエリち。ほら恥ずかしがらずに」グイグイ
うみ「は……はれんち……ですぅ…///」モジモジ
絵里「こんなに幼いのにそんな言葉知ってたのね」
希「ある意味ぶれてないなぁ」
うみ「や……だめぇ……」フルフル
希「んー……なかなか中に入ってくれんなー」
絵里「しょうがないわね。穂乃果ことり」
絵里「海未を浴室に入れてほしいの。手伝ってくれる?」
ほのか「いいよー。うみちゃんこっちだよー」ザパー
ことり「うみちゃーん」ザパー
ほのか「ほらほらー」グイー
うみ「きゃあっ……!?」
うみ「やめて……くださいっ……ほのかぁ…!」
ほのか「ほのかははんたいのて!」ギュ
ことほの「えへへ…」ニコニコ
うみ「う………はい…!」
希「さすが穂乃果ちゃんとことりちゃんやね。海未ちゃんをあっという間に手懐けてる」
絵里「ふふ、ありがとう穂乃果ことり。さぁ体からいくわね」
ワシャワシャ
絵里「はい、おしまい。お疲れ様海未。もう大丈夫よ」
うみ「ーーーーっ!」
絵里「うーみ?聞こえてるー?」
うみ「………え?」
希「お風呂入っていいよ。穂乃果ちゃんことりちゃんお願い」
ほのか「うみちゃんこっちー」
ことり「うみちゃんはー、はなよちゃんとにこちゃんのあいだー」
にこ「うみちゃんこっちにこー」ノシ
はなよ「こ、こっち…だよ?」
うみ「よ……よろしくおねがいしますっ」
りん「りんもうみちゃんのとなりがいいー」バシャバシャ
まき「きゃあっ、りんやったわねー」
キャッキャッ
希「ウチらの入る場所ないなぁ」クスッ
絵里「さすがに9人はキツいわよね。それじゃあ私たちはお互いの体温で――――」
希「まだお昼だから我慢してなさい」
ほのか「うぅーっ。いいおふろだったぁー」
絵里「穂乃果は長風呂なのね。一番最後よ」
希「ほら、こっちおいで、髪とかしてあげるよー?」
ほのか「はぁーい」タタタッ
希「動かんといてなー?」
ほのか「うんっ」
希「りょーかい。もう少しじっとしててなー?」
ほのか「………うん」コクコク
希「ふふ、穂乃果ちゃんもおねむなんやね」
希「よーし、おっけー。お布団に運ぶよ?うんしょっと…」
絵里「ありがとう。さ、ほのかはこっちね」
ほのか「………うん」
希「みんなもう寝てるから穂乃果ちゃんもお休みやね」
ことり「…すぅ……すぅ」スヤスヤ
うみ「くー………」スヤスヤ
ほのか「ん…………すぅ……すぅ…」スヤスヤ
希「ふふっ、あっという間やね」
絵里「みんないい寝顔ね」
はなよ「すぅ……んん……」スヤスヤ
りん「くかー……」スヤスヤ
にこ「むにゃむにゃ………」
まき「すぅ……ふふっ……まま……ぱぱ…」
絵里「本当……可愛いわね」
希「やね」
絵里「なんだかムラムラしてきちゃったわ」
希「その言葉なかったら綺麗にまとまった感じがしたんやけどなぁ……はぁ…」
希「いいわけ、ないやんな?」
絵里「でも襲ってくださいって言わんばかりに無防備なのよ?」
希「でもやないって」
絵里「じゃあ私のこの気持ちどうしたらいいのよっ」
希「自分で解決してなさい」
絵里「もぅ………希のいけずぅ…」
希「はぁ…いっその事、エリちも小さくなって変態にならんように育てなおしたい」
希「ちょっとこわいけど、それなんか楽しみやね」
絵里「小さな頃の希ってどんなのかしら?きっと純粋でいい子だったのよね」
希「なんか今のウチが穢れてしまったみたいな言い方やね」
絵里「そんな希も好きだけどね」
希「あぁ……否定してくれないんやね」
希「それウチに言われても……。あ、でもウチも子だくさんがいいなぁ」
希「きっと毎日が今日みたいに楽しそうやし」
絵里「そうね。さぁて、少しお昼寝したら夕ご飯の支度しなきゃなね」
希「お夕飯何にしよっか?」
絵里「んー…そうねぇ。にんにくに……ピーマンに……」ブツブツ
希「どうしたんいきなり」
希「あー。それいいなぁ、確かにこっちは辛いものがダメで、凛ちゃんはお魚やったなぁ」
絵里「真姫はみかんで海未は炭酸飲料……ここは腕の見せ所ね」
希「あとは梅干しとのりと……」
絵里「ちょっと、私の苦手な物も混ぜないでよ」
希「ママが食べられないなんて子どもに示しつかんやん」クスッ
絵里「あら?じゃあキャラメルを嫌な顔しないで食べてよね?」
ほのか「ふへへ………すぴー…」
絵里「こらこら、話逸らさないの。まったく希ってば…」
絵里「ねぇ、希。私いい案思いついたんだけど。あのね――――」
絵里「希?」
希「すー……」スヤスヤ
絵里「寝ちゃってる」クスッ
絵里「ふふっ、希の寝顔っていつ見ても可愛いわ」ナデナデ
希「むにゃ………ふふっ……」
絵里「………大きな子どもね」ナデナデ
絵里「……………すぅ…」
5時間後
穂乃果「ほぇー。そんな事があったんだぁ」
真姫「嘘みたい。っていっても記憶がないから信じるしかないのよね」
花陽「どうして小さくなっちゃったんだろう?」
にこ「元に戻った原因もわからないのよね。なんだか不気味ね」
凛「ホント不思議だにゃー」
希「あぁ~…ほんともう可愛かったんよー?」
海未「幼い頃の自分を見られるのは、なんだか恥ずかしいですね」
絵里「海未はある意味変わらなかったわね」
希「そうやね。とくに―――」ペラッ
海未「きゃあっ!?」
海未「の、希ぃっ!いきなりなんですか!破廉恥ですっ!///」
希「おんなじ反応。まっすぐに育ったんやね」クスッ
ことり「履いてない……」ゴク
海未「ことり、何か言いました?」
ことり「ううん、なんでもないよ?」
海未「…………?」
サッ
ことり(こ、これ………!?)
穂乃果「あれ?どうしたのことりちゃん」
ことり「う、ううん、なんでもないよ?ことりちょっとお手洗いいってくるね」ダッ
穂乃果「んー?なんだろう?」
絵里「そうね」
真姫「えっ?」
にこ「へぇー…それは気になるわね」ニヤニヤ
真姫「な、別に私の話はいいじゃないっ」プイ
花陽「そうなんだ。なんだかすごく気になるなぁ」
凛「凛も気になるにゃー」
真姫「凛に花陽まで…っ?」
真姫「おかしい事とか変な事はしてな――――」
希「そうやね」スッ
真姫「な、何よ…?いきなり携帯取り出して」
希「さぁ、なんやろうなー?」ポチッ
まき『パパ、ママ!だーいすきっ!』
真姫「~~~~っ!?///」
凛「ホント……可愛い」
にこ「………!に、にこの次くらいにキュートで可愛いわねっ…!」
真姫「それっ、やめっ!」ガバッ
希「おっと」ヒョイ
希「えー?なんでなん?おかしい事とかしてないんよねー?」
真姫「いいからっ!」
にこ「ね、ねぇ希。その映像にこにコピーしてちょうだい」
希「ええよー。凛ちゃんと花陽ちゃんにもあげるから」
りんぱな「わーい」
真姫「わーい。じゃないわよーっ!もーっ!///」
おしまい
最後までみてくれた方ありがとうございました。
心がほっこり
海未ちゃん育てたい
のぞえり夫婦ってやっぱ安定感あるなぁ
お疲れ!
乙です
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