【ラブライブ！】希「……もうこんな時間かあ」ﾌｩ
- 2020.03.28
- ＳＳ
希「それにしても片付けしてたらいろいろ出てくるもんやなあ」
希「写真もこんなに……」ﾄﾞｻｯ
希「半分はμ’sの思い出やな」
希「この数か月でいっぱい思い出できたなあ」ｼﾐｼﾞﾐ
希「……あ、これ」
希「初めてえりちがウチにお泊りした時の写真や」
希「懐かしいなあ」
希「そういえばあの時もいきなり泊まりに来るって言われて、この時間まで掃除してたっけなあ」ﾌﾌｯ
立ったら書きます。
希「思い出に浸ってたらいつまで経っても終わらへんわ」ｶﾞｻｶﾞｻ
希「まだ洗濯物も畳んでないし、よく見ると本棚も埃まみれや」
希「これは朝までかかりそうやなあ」ﾊｧ
希「ちょっと苦手やけど、ブラックコーヒー飲んで頑張ろっ」ｺﾞｸｺﾞｸ
希（思えばウチの思い出の大半はえりちが占めとるなあ）
希（高校初めての友達としてのえりち）
希（生徒会長としてのえりち）
希（そしてμ’sとしてのえりち）
希（えりちもここ数か月でかなり変わったなあ）
希（前まではクールな優等生キャラやったのに）
希（性格も丸くなってキャラ崩壊もええとこやな）ｸｽｸｽ
希（そして何より、よう笑うようになった）
希（前はえりちの笑顔が見たくて色々してたなあ）
希（今はμ’sのおかげでウチがしてあげれることは少なくなったけど）
希（それでもえりちの全てがウチを動かしてるんやで）
希（でもそれは違ってた）
希（今ならえりちのことを信じれる）
希（えりちのおかげでウチは強くなれたんや）
希（これから卒業して離れ離れになったとしても）
希（強く生きていける）
希（せやからえりちももっと強くなるんよ）
希（その為にウチがいるんやから）
希「懐かしいなあ」
希「あの時のえりちは学校を盛り上げるためにいろんなこと考えてたなあ」
希「えりちは顔に出やすいから、顔を見れば何を考えているかすぐに分かったなあ」ﾌﾌｯ
希「ウチはそんなえりちを支えたいと思ったし」
希「いろんな表情を見せるえりちが時に羨ましかった」
希「でもそんなえりちの横がとっても居心地良くて」
希「ずっとえりちのこと、見ていたいって思った」
希（きっと出ていってって言っても無理なんやろうな）ﾔﾚﾔﾚ
希（でもウチはえりちもおんなじやって信じてる）
希（だってえりちのことなら分かるんや）
希（ウチらは心の中で繋がってるんや）
希（ウチはえりちや真姫ちゃんにも負けず劣らず素直やないけど）
希（今繋げてる絆は、絶対離さへんからな）
希「一年生の時の写真……」
希「この時は嫌われるんが恐くて……」
希「えりちとも少し距離をとってたなあ」
希「ウチは転校が多くて、きっとまたすぐに転校するんやって思ってたし」
希「何よりこんな性格やからなあ」
希「たくさん悩んだなあ」
希「えりちを怒らせて悔やんだ日もあって」
希「いつしかえりちから距離をとるようになってた」
希「それでもえりちは太陽のように眩しくて」
希「ウチはそれさえも壁に感じてしまってた」
希「そんな自分との違いに耐えれなくなって」
希「しまいにはえりちから逃げるようになってたんや
希（さあ、行きましょうって）
希（手を引っ張ってくれた）
希（そこでウチはようやっと気づいた）
希（えりちは最初から壁なんて作ってなかった）
希（壁を作ってたのはウチの方やったんや）
希（えりちに触れてウチは変われた気がする）
希（自分を表現できるようにもなったし）
希（人に壁を作らず接するようにもなれた）
希（……ウチ……心から笑えるようになったんかな）
希「ウチ泣いてるん？」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀｯ
希「ふふっおかしいなあ」ﾌﾌｯ
希「今は嬉しいはずなのに」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀｯ
希「昔のことを思い出したら泣いてしもた」ﾎﾟﾀｯ
希「でも今は泣いてる場合やない」ｺﾞｼｺﾞｼ
希「今は前に進むんや」
希「えりちと……そして……」
希「μ’sのみんなと」
おわり
読んで頂いてありがとうございました
良かったよ、また書いて欲しいな
おもしろかったよ
やっぱのぞえりいいですね～
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