【ラブライブ!】それぞれの道~優しい雨の後には~
- 2020.03.29
- SS

穂乃果「久しぶり~!」
海未「久しぶりですね、穂乃果」
ことり「みんな、久しぶり~♪」
真姫「積もる話もあると思うけど、まずは乾杯しない?」
絵里「そうね」
一同「乾杯!!」
凛「本当だよ、花陽ちゃんとか遠くに行くし・・・」
真姫(さすがに凛もかよちんとは言わないか・・・)
希「しかたがない、花陽ちゃんも真姫ちゃんも穂乃果ちゃんも離れたところに住んでいるから」
穂乃果「・・・・」グビグビ
海未「しばらく会わないうちに穂乃果はお酒のピッチ早くないですか?」
穂乃果「そうかな・・・やっぱり旦那の晩酌に付き合っているからかな」
にこ「思えば、メンバーの中で最初に結婚したのも穂乃果だったわね」
穂乃果「そうだったけ・・・」
穂乃果「えへっ」
絵里「そういうにこも、アイドル時代にいろんな噂が流れていたわね」
凛「某有名アーティストと付き合ってたなんて、週刊誌に書かれてたよ」
にこ「それは、ただの食事だって・・・」
真姫「本当?」ニヤニヤ
にこ「にこはアイドルよ、恋愛禁止なのよ!」
希「にこの言う事は本当の話ね」ニヤァ
花陽(希ちゃん、しばらく会わないうちに似非関西弁じゃなくなっている・・・)
にこ「希ぃ・・・・」
海未「それが今の旦那様なわけですね」
希「そうだね」
真姫「だからアイドル活動も3年で終わったのね・・・」
穂乃果「そうなんだ・・・にこちゃんの旦那さんって一般男性って聞いたけど、どこで知り合ったの?」
希「にこっち・・・」チラッ
にこ「希・・・わかったわよ、しゃべらなければ、あんたが話しそうだしね」
ことり「にこちゃん・・・」
にこ「なにしろアイドルなんて興味がないせいで、このスーパーアイドルにこにーの事を知らなくて・・・」
花陽「ふーん、そうなんだ・・・」
にこ「でもね、他の人が私のことをアイドルにこという面で見るのに対して、一人のにことして見てくれたのは、彼だけだったの」
穂乃果「おお!なんかわかる気がするよ!そういう人に憧れるよね!」
にこ「・・・・」
希「おや、にこっち、照れてるな!」
にこ「な、そんなわけ・・・」
絵里「そこのところ、にこは昔と変わらないわ!」
一同「ふふっ」
海未「でも、ちゃんと自分のこと見てくれる人は素敵ですよね」
凛「うん」
希「思えば、うちとことりちゃん、海未ちゃん、凛ちゃん以外、東京離れたもんな」
ことり「私も最近東京に戻ってきたから、実際は希ちゃん、海未ちゃん、凛ちゃんだけだよ、ずっといたのは・・」
ことり「うん、それ以来二人三脚でやってきたんだよ!」
希「ことりちゃんは、旦那と渋谷で店出したね・・・」
真姫「みんなあれからいろんなことあったわね」
凛「スクールアイドルやっていた時代が懐かしいね」
海未「いまや、私達の娘がスクールアイドルやっている歳になりましたね」
穂乃果「本当にあの頃が懐かしいな!」
ことり「そうだね。でも私は穂乃果ちゃんが東京離れると思わなかったよ」
穂乃果「そう?」
穂乃果「そうだね。それも考えてたんだけど、地方で農業やると言った彼について行くことにして」
凛「花陽ちゃんならまだしも穂乃果ちゃんまでそっちの道に走るなんて衝撃的だったよ」
穂乃果「お父さんもお母さんも最終的には私の意見に賛成してくれたよ」
海未「穂乃果の旦那様が、穂乃果のお父様を説得した話はのろけ話で何度も聞きました・・・」
穂乃果「私、そんなに海未ちゃんに話したかな?」
海未「はい、それはもう・・・」
希「穂乃果ちゃん、旦那のこと本当に好きだったんだ」
ことり(穂乃果ちゃんの彼は、お父さんのように逞しい人だから、穂乃果ちゃんが惚れるのもわかるなぁ)
穂乃果「・・・・」
凛(ちょっと顔を赤らめている穂乃果ちゃんは、色気が今でもあるなぁ・・・)
絵里「スクールアイドルと言えば、穂乃果、花陽、真姫の子が一緒の学校なんだって聞いたわ」
真姫「私の一人娘と穂乃果の下の子、花陽の上の子が同じ学年なの」
花陽「私達の家がたまたま近かったから・・・」
穂乃果「学年同じだったから、幼馴染になったんだよ!」
絵里(海未・・・貴方の気持ちはわかるわ。だからこそ、わかってあげて・・・)
ことり「海未ちゃん・・・・」
穂乃果「でも、例え3人が遠いところにいたとしても、私達は幼馴染だよ!これからもね・・・」
海未「穂乃果・・・」
ことり「穂乃果ちゃん・・・」
希「ええ話やな・・・」
絵里「本当にね」
花陽(希ちゃん、感慨極まって少し昔の口調に戻ったみたい)
にこ「私的には、真姫が東京を離れるのが意外だったわ」
真姫「そうね、結局実家の病院は継がなかったわ」
凛「それって旦那の影響?」ニヤニヤ
にこ(久しぶりに真姫ちゃんの恥ずかしがる姿見れるわ・・ナイスよ、凛!)ニヤァ
花陽(あっ・・・この展開は・・・)
穂乃果(そこ、聞いちゃうんだ・・・)
海未「!?」
真姫「旦那は、医療過疎地で働きたいっていつも言っていて、ついに自分の診療施設を持つことになったの」
真姫「彼ったら、目を輝かせてね」
にこ「!?」
凛「!?」
真姫「彼の笑顔を見ていたら、もう胸がキュンキュンしちゃって・・・」
花陽「・・・・」
穂乃果「・・・・」
真姫「ああ、やっぱりこの人を選んでよかったと思うの」
真姫「彼ったら医療のこと語ると、熱くなるのよ。まるで子供のようにね」
真姫「いつもはクールな奴だから、そこのギャップがまたいいのよね・・・」
にこ「おかしいわ、あの真姫が恥ずかしがらずに堂々と・・・」ヒソヒソ
凛「むしろ、これは地雷を踏んだものと・・・」ヒソヒソ
海未(あれから一人で旦那自慢を・・・)
ことり(なんか目眩が・・・)
希(あの真姫ちゃんが変わってしまった・・・)
花陽(わかっていた・・けど、今日の真姫ちゃんは一段と・・・)グタッ
穂乃果「今日もお酒が美味しいよ!」グビグビ
絵里「そうね、やっぱりみんなが集まれば楽しいわね」グィ
にこ(このマイペースな二人組と来たら・・)ゲッソリ
凛「・・・・・」
花陽(凛ちゃんが絶句している・・・)
海未「そうですね、私達の頃と比べると規模も比較にならないくらい大きくなってますし」
花陽「今年は私の娘もラブライブに出るみたい」
絵里「花陽の子が出るのね。うちの娘は興味なしみたいだから出場しないわ」
穂乃果「へぇ、だから3人でよく練習していたんだ!」モグモグ
真姫「へっ、3人?何それ聞いていないわ。あいつ、帰ったら問い詰めないと・・」
花陽「ま、真姫ちゃん。きっとママを驚かせるつもりだったのよ」
凛(真姫ちゃん、典型的な教育ママだったから、話出来なかったかも・・・)
穂乃果「うん、そうだよ。真姫ちゃんは自分の子がスクールアイドルになるの反対なの?」
真姫「べ、別にちゃんとあいつが学業と両立してやっていけるならば、私は反対じゃないわ!」
希(ほぉー、真姫ちゃんも子供のことになると・・・)
穂乃果「子供のことは、子供達で解決だよ、真姫ちゃん!」
ことり(穂乃果ちゃんはやっぱり放任主義なんだ・・・)
真姫「そうね、しばらくは様子見るわ」
花陽「そうそう、最近メンバー増やして活動しているみたいなの」
凛「さすが、花陽ちゃん!アイドルのことになると目つきが違うね」
絵里「本当、花陽はそのあたり昔と変わっていないわね」
希「でも、田舎だといろんなもの取り寄せするにしても大変じゃない?」
花陽「そのあたりは大丈夫。通販とかあるから!」
穂乃果「対戦なんてとんでもない!音ノ木坂やUTXと比べると、うちなんてまだまだだよ!」
にこ(なるほど、今年は穂乃果の娘達も出場してくるのね。これは要注意だわ・・・)
凛「凛の子も海未ちゃんと希ちゃんの子と一緒に出るよ!」
花陽「すごいね、音ノ木坂のアイドル研究部といえば、部員数凄いでしょ」
希「内部でも激しい競争があるみたいだね」
絵里「音ノ木坂はいまや強豪校の一つよ、そんな中で勝ち抜くなんてさすがね」
希「・・・・」ポリポリ
凛「・・・・」ポリポリ
海未「たまたまですよ」キリッ
真姫「そう言って、さも当然のようね・・・」
一同「はははっ」
花陽(海未ちゃん、自信ありげだよ)
海未「ことり・・・・」
穂乃果「ことりちゃん・・・」
絵里「そうね、海未も穂乃果もそして出場するみんなの子のこと応援しているから」
希「絵里・・・」
真姫「絵里・・・」
海未「わかりました。穂乃果の子と言えども、対戦することになれば容赦しませんよ」
穂乃果「うん、わかったよ。望むところだ!」
ことり「・・・」ニコッ
にこ「13歳になったわ」
穂乃果「へぇ、昔赤ん坊の頃会った子ももうそのぐらいになるんだ!」
にこ「いつの話してるのよ」
希「でも、その頃の年頃の子って、結構難しいよね」
絵里「そうね、いろんな悩みもするし、恋心だってするわ」
にこ「たしかに最近何を考えているか、よくわからない時があるわ」
海未「難しい年頃ですからね」
凛「にこちゃんのとこの子って、バレー部所属なんだよね?」
ことり「そうなんだ、意外だね」
希「しかも、身長は170cmもあるんだよね」
一同「おお!」
にこ「何よ、その表情は・・・」
希「ひがまない、ひがまない・・・」
穂乃果「うちの娘にも貰いたいぐらいだよ・・・」
花陽(そっちだったのね・・・)
にこ「ふん、どうせ私なんて身長も胸もないわ!」
凛「にこちゃん、誰も胸の話なんてしてないよ」
にこ「・・・・」
希(にこっち、墓穴掘ったか・・・)
絵里「ふふ、にこの子ってアイドル目指しているじゃないのね」
穂乃果「なんか、それも意外だな」
にこ「娘はスクールアイドルに興味ないようだけど、私は今だってあるわ」
海未「・・・・」
希「・・・・」
凛「・・・・」
花陽(あれ・・・なんか私悪いことでも言った?)
穂乃果「・・・この鯛おいしいね・・」
絵里「たこわさびもいけるわ!」
真姫(この2人・・・話聞いていない・・・それよりにこに何があったのかしら)
にこ「・・・・・」
to be continued
ことり「あ、あのね・・・」
にこ「いいのよ、ことり・・・いずれみんなにもわかる事だろうから、ここで話しておくわ」
絵里「なにかしら・・・」
穂乃果「なんだろう・・・」
花陽(私が招いてしまったとはいえ、絵里ちゃんも穂乃果ちゃんも・・・)
にこ「にこは、今UTXで特別コーチをやっているの!」
ことり「・・・!!」
花陽(やっぱり・・・・)
希「・・・・」
凛「・・・・」
海未「・・・・」
ことり「絵里ちゃん・・・」
にこ「いいのよ、絵里の言う通りよ。疑問があるのは当然だと思う。でも、この件については、今はまだ話せない」
凛「・・・・」
希「・・・・」
海未「・・・・」
穂乃果「なら、いいじゃん」
海未「穂乃果?」
ことり「穂乃果・・・ちゃん?」
穂乃果「だって、にこちゃんは何か悪意があってやっているように思えないし、きっと何か訳があるんだよ!」
海未「にこ・・・穂乃果の言う通りなんですか?」
にこ「そうね、今はまだ話せないけど、私は悪意あってやっているわけではないの。これだけは誓って言えるわ」
にこ「いいのよ・・・私にも疑われることしたんだから」
凛「にこちゃん、ごめん・・・凛も勘違いしてたよ。でも、もうにこちゃんの事を信じている」
にこ「凛・・・ありがとう」
海未「私も正直疑ってしまいました。申し訳ありません。しかし、きっといつか私達に話して頂けるのでしょう。それを待ちます」
にこ「ありがとう、海未。その時が来れば、必ず話すわ」
絵里「一件落着のようね」
真姫(絵里は何もしていないけどね)
花陽「よかった。私のせいで空気悪くなったようで・・」
穂乃果「気にすることなんてないよ、花陽ちゃん!さあ、気を取り直して乾杯しよう!」
真姫「そうね・・・穂乃果の言う通り・・・乾杯よ!」
ことり「かんぱーい!」
一同「かんぱーーーい!!」
花陽「えっ・・・私、そんな偏食だった・・・?」
凛「うんうん、花陽ちゃんは炭水化物ばかり取り過ぎていたよ!」
絵里「というか、お米しか食べていないイメージだったわ」
花陽「そ、そんな・・・」
一同「ふふっ」
花陽「も、もうからかわないで・・」
真姫「子供にはバランスよく食べさせるママになってしまったわ」
花陽「・・・・」
凛「そっか・・・やっぱり子供出来ると変わるよね」
穂乃果「うん、それはわかるよ。昔うちのお母さんがなんで苦いもの食べさせるかわかるようになった」
海未「穂乃果はピーマン嫌いだったから、さぞ母上は苦労されたことでしょう」
穂乃果「海未ちゃん、今はピーマンも問題ないよ!」
ことり「へぇ、そうなんだ・・・」
絵里「私もお酒を嗜むようになってから、今まで苦手なものが食べられるようになったわ」
希「お酒か、それあるね!」
穂乃果「たしかにお酒飲むようになってから、苦手なものなくなった気がする」
希「おや、にこっち・・・今、食べたのって昔にこっちが食べなかった激辛マーボ豆腐じゃ・・・」
にこ「・・・・はっ!」キョロキョロ
一同「ジーーーーッ」
にこ「な、何よ・・・」
一同「はははっ」
真姫「よかった。やっぱりいつものにこだわ」
こうして夜は更けていくのでした。
「ママ、戻ったんだ」
「うん」
「ど、どうしたの・・・急に抱きしめたりして」
「なんでもないよ」
「変なママ」
(あなたは、私の大事な宝物・・・)
「あっ、貴方!」
「えっ・・・」
「そうだよね・・・私達の娘なら、きっと・・・」
おわり
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