【ラブライブ!】凛「うぃるゆーめりー…うぃずみー?」
- 2020.03.29
- SS

凛「んー!やっと授業終わったにゃー…」ノビー
真姫「ずっと寝てばかりだったじゃない」
凛「だって退屈なんだもーん。細胞がどーたら、天野さんがどうたら、凛にはさっぱりだにゃー」
真姫「天野さんじゃなくて、アミノ酸でしょ…」
凛「あ、そうそうそれそれ!」
凛「なんとかなるからへーきへーき!」
真姫「いつもなんとかなってないから、テスト前に大騒ぎするんでしょ!?」
凛「こ、今回は大丈夫だもん!ほら、最近流行りの催眠学習ってやつ?」
凛「あーあー!聞こえなーい!さ、早く行かないと部活始まっちゃうよ!」グイッ
真姫「ちょ、まだ話は…っ!」
凛「凛にお小言なんて不要にゃ!凛は過去より未来に生きる人なんだ!」
真姫「んもう…!後で後悔しても知らないんだからね!」
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期末試験 追試者リスト
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星空 凛
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凛「」
真姫「…」カミノケクルクル
真姫「なに?」
凛「どうしよ…」
真姫「さぁ」
凛「や、やばいにゃ…!こんなの海未ちゃんや絵里ちゃんにバレたら怒られるどころじゃすまないよ!」
真姫「いいじゃない。過去より未来に生きるんでしょ?」
真姫「じゃあ私ソルゲ組で話があるから」スタスタ
凛「ま、待って!!真姫ちゃん!!」
真姫「オコトワリシマス」
凛「お願いーー!!二人には言わないで!!」
真姫「無理よ。流石に今回は酷かったもの。ちゃんと反省しなさい」
真姫「…ん?」
真姫「今なんでもするって、言ったわよね」
凛「え?う、うん……言わないって、約束してくれるなら…」
真姫「ふーん?」ニヤニヤ
私はそう呟きながら彼女に視線を落とす。
弱みを握られた彼女はさながら、蛇の前で佇む、蛙。
私の言葉の意味を理解し始めたのか、少しずつこれから起こる事態を予期し、震える姿は雨に濡れた子猫のようでもある。
私はそんな彼女に少しずつ、少しずつ近づいていく。
凛「い、いきなりどうしたの。真姫ちゃん…。こわい、よ」
コツ、コツ、コツ。
そんな彼女の言葉など聞こえないかのように。
一歩、また一歩。距離を詰めていく
ついに私は彼女の目の前まで来た。
凛はビクッ!と僅かに肩を震わせる。俯いて私と視線を合わせようとしない。
グイッ
凛「っ!ま、真姫ちゃん…?」
リボンを引っ張り顔を近づけさせる。
長いまつ毛。整った顔。さらさらと艶のある髪。恐怖で潤む目は星のように。
お互いの吐息が激しくなる。
ドクン、ドクン。体がカーーッと熱くなるのを感じながら、私は
真姫「それなら…してもらおうかしら…?」
凛「何を……?」
真姫「それはね……」
凛「真姫ちゃーーん!こんなのできっこないよぉー…!」
真姫「文句言ってないで手を動かしなさい」
凛「でも…」
真姫「海未達に話してもいいのよ?」
凛「わかった!わかった、やるから!」
真姫「まったく…最初からそうしなさいよね」
凛「だってー…こんなの出来るわけないにゃ……英語のテキスト」
軽くテストしてみたところ色々最初からやり直さなきゃいけないみたいだし…。
凛「うー…真姫ちゃん、ここわかんない」
真姫「まったく…どれ?」
【問1】次の英文を和訳しなさい
①What point of me do you like ?
凛「えーーと…つまり、私のどこが好きですか……?」
真姫「そんな感じね。ちゃんとわかってるじゃない」
凛「なるほど!私のどこが好きですか…か」
凛「真姫ちゃんは凛のどこが好き?」
真姫「ヴェェ!?い、いきなりなに!?」
真姫「な、なんでそんなの言わなきゃいけないのよ…!は、恥ずかしいでしょ!」
凛「じゃあさ!凛が真姫ちゃんの好きなとこ最初に言うから、そしたら教えて?」
真姫「だからなんで教えなきゃ…」
凛「凛はね、真姫ちゃんの優しいところが好き!」
真姫「え…?」
凛「確かに真姫ちゃんのピアノも好きだけど…それと同じくらい真姫ちゃんの優しいところが好き!」
真姫「い、イミワカンナイ…」
凛「はい、じゃあ次は真姫ちゃんの番ね!」
真姫「…やっぱり私も言わなきゃダメかしら」
凛「ダメだよ!教えて教えて?」
真姫「…笑わないって、約束してくれる?」
凛「約束する!」
真姫「変にプライドが強くて。うまく自分を晒せないだけなの。でも、心の底ではもっと仲良くしたい、もっと皆と関わりたい…って思ってる」
真姫「でも凛は違う…。活発で、言いたいことが言えるし、自分の内面をちゃんと晒け出せてる」
真姫「そんなところが凄いな…って思うしそんな凛を見るのが凄く好きだわ」
真姫「もうっ!恥ずかしいんだからこんなこと言わせないでよね!」
凛「…真姫ちゃああん!」ガバッ
真姫「うわ!?ちょ、急に危ないでしょ?」
凛「ふふふ…!真姫ちゃんがそんなこと思ってたとはにゃ~」スリスリ
真姫「んもぅ!茶化さないでって言ったでしょ!?」
凛「茶化してなんてないよー!凛、凄く嬉しいからーー!」
真姫「わかった!わかったからどきなさい!」
凛「嫌にゃー!真姫ちゃんのふにふにほっぺもっと満喫するにゃ!」スリスリ
真姫「…」グッ
凛「はしゃぎすぎて申し訳ございませんでした」ペコ
真姫「もういいから。さっさと次の問題やっちゃいなさい」
凛「はーい…」
真姫「まったく…」
……
凛「真姫ちゃーん。またここがわかんないにゃ」
真姫「どれどれ?」
【問2】次の英文の間違いを指摘しなさい
I think that she love her .
凛「時制は一致してるし…あ、わかったにゃ!」
凛「彼女が主語なのに、愛してる目的が彼女になってるにゃ!」
真姫「別にそこは間違ってないけど…」
凛「えぇ!?お、女の子同士だよ?」
真姫「…別に同性愛なんて珍しいことじゃないわ。遡れば紀元前からあるくらいなのよ?」
凛「ふーん…」
真姫「私?」
凛「真姫ちゃんは女の子同士でも…いいと思う?」
真姫「…凛?」
凛「……」
真姫「…そうね……。」
真姫「私は、いいと思うわ。大事なのはお互いの気持ち…だと思う」
真姫「だから…私はいいと思う」
凛「…凄いね、真姫ちゃんは」
真姫「そうかしら。至って一般論よ」
凛「でもそうやって言いきれるっていうのは…凄い勇気のいることだと思うんだ」
真姫「…そうね」
真姫「ほんとに今日の凛は唐突ね。明日は槍でも降るんじゃないかしら」
凛「…茶化さないでよ」
真姫「…気になる人は、いるわ」
凛「その子は…女の子?」
真姫「……そう、ね」
凛「…凛と一緒だね」
真姫「そう…」
真姫「気が済んだら勉強再開しなさいよ」
凛「うん…そうだね」カリカリ
真姫「…」
……
凛「…ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「またわからないところ?」
凛「うん…これが、最後のわからないとこ」
【問3】次の選択肢から正しいものを選びなさい
I want to be ( ) you forever.
①with ②for ③to ④on
凛「答えはどれ…かな」
真姫「…それは凛が考えることでしょ?」
凛「うん…。最初はわかってたんだ。でも、段々分からなくなってきて…」
凛「頭の整理が追いつかなくて…それで…それで……」グスッ
真姫「…」
真姫「馬鹿ね」
凛「…え?」
真姫「でもね…私がちゃんと、その道しるべを指し示してあげるわ」
真姫「いっぱいヒントをあげて、なんでも凛の質問に答えてあげる」
真姫「今はまだテストじゃないんだから…間違えてもいいのよ」
凛「真姫ちゃん…」
真姫「だから…聞かせて?凛の…凛自身が出した答え」
凛「…うん。あのね、凛の答えはね────」
ポーン……ポーン……
凛「…もうこんな時間だ。帰らなきゃ」
真姫「泊まっていけばいいのに。テキストもまだ残ってるでしょ?」
凛「うん。でもこれ今はやりたくない…かな」
真姫「どうして?」
凛「こんな難しい問題より…先にやらなきゃいけないことに気づいたから」
真姫「…そう」
凛「…いつか100点満点、とれるかな?」
真姫「取れるわよ。凛が100点取れるまでずっとずっと何度でも教えてあげるから」
凛「ありがとう、真姫ちゃん」ニッコリ
凛「じゃあ…行くね」
真姫「さよなら、凛。また明日」
凛「うん…あ、そうだ真姫ちゃん」
真姫「ん?なにかしら」
凛「えっとね…」
凛「うぃるゆーめりー…うぃずみー?」
凛「うん…そうみたい。でもどこが間違ってるかわからないや」
真姫「でも、凄く凛らしいわ」
凛「褒めてるの?」
真姫「…半々ってとこよ」
凛「……いつか、わかるようになるからその時は…」
真姫「ちゃんと、正しく答えて頂戴」
凛「…うん!」
おしまい
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