【ラブライブ!】にこ「なんで私たちだけは、サビにも歌い出しにも入れなかったのかしらね…」花陽「え?」
- 2020.04.01
- SS

にこ「いや…私たちが最後にドームで歌った歌あるじゃない?」
花陽「”僕たちはひとつの光”だよね?」
にこ「そうそう、その時よ~」
にこ「いやまあ、もう半年も前の事だし、あのライブはあのライブで最高の出来だと思うから別にいいとは思うんだけどね…」
花陽「えっ!?それなら別に…」
にこ「だけどね…運営の人達があの時のライブをもとに作ってくれたPVをメンバー全員にプレゼントしてくれたじゃない?」
花陽「う、うん!そうだったねっ!!さすがプロの人達が作ってくれただけあってすっごいステキで!!そのうえ…」
にこ「……花陽?話、つづけてもいい?」
花陽「はっ!?ご、ごめん…にこちゃん…」シュン
にこ「はあ~別にいいわよ…そういう部分は昔っから変わらないんだから…」フフッ
花陽「…///」
にこ「サビと歌い出しで歌詞に名前が入ってるメンバーは、自分の歌詞のところでアップになるのに…」
にこ「私たちの部分だけは違ったでしょ?」
花陽「あ~…うん、そうだね…」
にこ「まあ、別の箇所でアップはいれてもらってるし…私たちの名前の部分はソロパートだったからいいんだけど…」
にこ「それに…歌い出しの部分が終わった後のメロだから…そう盛り上げる必要がない箇所だってのもわかってるのよ…」
花陽「えっ!?あれっ!?それなら問題ないんじゃっ!?」
にこ「いや…問題の有無というより理由が気になるだけなのよ…」
花陽「え?」
にこ「…そもそもにこは不満があるとか問題があるとかは一言もいってないつもりだけど?」
花陽「へ?…………そ、そういわれると言ってないかも?」
にこ「というわけだから、それを念頭において話を聞いてちょうだい?」
花陽「う、うん…」
花陽「あ、あの時は確か穂乃果ちゃんが…」
にこ「そうね…発案者の穂乃果がセンターってのは決まってて…次の候補が」
にこ「ラブライブの地区最終予選で”Snow halation”でセンターをつとめた希」
にこ「アメリカでライブした時に”Angelic Angel”でセンターをつとめた絵里」
にこ「って、希と絵里がセンターをつとめてるのに、夏色の時以降センターになったことがない私の事を考えて…」
にこ「穂乃果のやつがにこをセンターに推薦してくれたのよね…」
花陽「うん!みんなからも満場一致で賛成だったよね!」
にこ「そうね…///」
花陽「ん?」
にこ「あの時は花陽がまっさきに賛成してくれたのにお礼を言ってなかったわね…」
にこ「ありがと、花陽」
花陽「そ、そんな…私は別に…その…///」
にこ「…この私がお礼を言いたいから勝手に言っただけよ…」
にこ「それとも…私にお礼を言われるなんてイヤかしら?」
花陽「そ、そんなことないよっ!!そ、その…ど、どういたしまして…///」
にこ「ふふん、それでいいのよ~」
花陽「…///」
にこ「そうね…ことりが立候補してきたのは予想外だったわ…」
花陽「うん…私も…」
花陽「私としては…てっきり真姫ちゃんか凛ちゃんが立候補して、各学年1人ずつでセンターかな~?って思ってたのに…」
にこ「ん?各学年1人ずつなら花陽が立候補してもよかったじゃない?」
花陽「エエッ!?わ、わたしっ!?ム、ムリだよ~」アセアセ
花陽「日本全国から集まったスクールアイドルのみなさんのセンターなんて大役…私なんかじゃとても…」アワアワ
にこ「はあ~…そういうとこまで変わってないのね…」
花陽「ふぇ?」
花陽「は、はい!」
にこ「あんたの謙虚なところは協調性があっていい部分でもあるわ…」
花陽「ええっ!?そ、そんな…急に褒められると照れちゃうよ…///」
にこ「でも…」
花陽「へ?」
にこ「花陽はアイドル研究部の部長でしょーが…」
にこ「そういったセンター決めの部分とかは、アイドルとしては、謙虚さなんか発揮せずにガンガン攻めるべきよ?」
花陽「に、にこちゃんの言うことも最もだけど…私は…」
にこ「はあ~…まあ性格を変えるのはなかなか難しいと思うけど…ちょっとずつでもいいからそういう部分を意識して変えていってみなさい?」
にこ「そうすれば、花陽ならもっとステキなアイドルになれると思うからっ!!」
花陽「に、にこちゃん…///」
にこ「この宇宙No.1アイドルのにこにーが保証してあげるんだから、自信もっていきなさいっ!!」
花陽「う、うん!!頑張ってみるよっ!!」
にこ「うん、楽しみにしてるからね?」
花陽「うんっ!!」
花陽「あはは…そうだね」
にこ「で、話を戻すと…まあ、ことりの立候補という珍しい事態もあって、あの時はその3人でセンターをつとめたし」
にこ「そのおかげで3年生は全員が卒業前までにそれぞれが大規模なライブでセンターをこなしてるのもあるし…」
にこ「そもそもドームで歌った時点だと、穂乃果たちの学年や花陽たちの学年がスクールアイドルの中心だったから3年生の私たちの扱いがおざなりになるのは別にいいのよ…」
花陽「そ、そんなことないよっ!!にこちゃん達3年生だって…」
にこ「いいのよ~」
花陽「で、でもぉ…」
にこ「それよりもよ…」
花陽「え?」
にこ「部長の花陽こそ、歌詞の名前の部分を歌っているときにアップのカットが入る描写…これが必要だったじゃないのかっ!?って、私はそう思うのよっ!!」
花陽「に、にこちゃん…////」
花陽「ほ、ほら…私もにこちゃんも部長だから、陰から部員を支えるとか…」
にこ「だから積極的に行けっていったでしょーが…」
花陽「あはは…そうだったね…」
にこ「はあ~…まったく…」
花陽「…でもね?」
にこ「ん?」
花陽「それ以外にも理由があってね…私はあれで満足してるんだよ?」
にこ「それ以外の理由?」
花陽「うん」
にこ「うん」
花陽「その後に次のメロに入って、私から歌い始めてにこちゃんにつづくでしょ?」
にこ「そうね」
花陽「あの部分ね…」
花陽「私とにこちゃんが続けて歌うことでひとつの文章としてつながってるでしょ?」
花陽「それがね…なんかこう…」
花陽「にこちゃんと一緒にひとつのことに取り組めてるって感じがして、私はすっごくうれしかったんだよ?」
にこ「…///」
にこ「…」
花陽「ほら!PVの中でにこちゃんと私と凛ちゃんの3人で揃って踊ってるカットがあるでしょ?」
花陽「あそこのカットね…歌ってる時は気づけなかったんだけど…」
花陽「にこちゃんがすっごい感極まった表情で踊ってる姿が映っててね…」
花陽「なんかこう…うまく言葉には表せないけど…にこちゃんも”今が最高!”って思って踊ってるんだなぁ~って思ったらなんかすごく嬉しくて…」
にこ「…///」
花陽「最後の方のμ’sのみんなで映るカットもにこちゃんの隣がキープできたのがうれしかったんだよっ!!」
にこ「花陽…」
花陽「私たち1年生のうえになるようなポジションににこちゃんの上着がおいてあったでしょ?」
にこ「そうだったわね…」
花陽「あのカットもね…何気ない置き方にしかみえないかもしれないけど…」
花陽「私にとってはね…”1年生はにこちゃんがずっと見守ってた”っていう置き方にみえてね…」
花陽「すっごいお世話になったんだなぁ~…ってね…」
花陽「何度見ても思い返しちゃうの…」
にこ「…」
にこ「…」
花陽「歌詞の名前の部分を歌っているときにアップのカットが入らなくったって…」
花陽「私はにこちゃんの隣っていう最高のポジションでμ’s最後の曲を歌うことができた…」
花陽「私としてはその事実だけで満足なの…」
にこ「…」
花陽「この話を聞いても、私たちがサビや歌い出しに入れなかったのに思う所があるかな?」
花陽「にこちゃんと私も歌ってる歌詞とアップのカットがあうように、歌う順番とか歌詞を直したいかな?」
花陽「それこそ…」
花陽「切なくて時をまきもどしてみる?」
にこ「はあ…そんな話を聞いて、そんな質問されたらこう答えるしかないじゃないのよ…」
にこ「まきもどす必要なんてないわ…」
にこ「今が最高!」
にこ「ってね?」
花陽「ふふっ…にこちゃんならそういってくれると思ったよ?」
にこ「そう…///」
花陽「うんっ!!」ニッコリ
終
にこぱな好き
アップのタイミング気になってたけど、このSS読んですっきりしたわ
この2人のアイドルに対する語り合い良いね
明日もっかい映画見るか
ライスとライブ思い出して泣けてきた
乙です
-
前の記事
【ラブライブ!】ここに真姫(炎) 海未(水) 花陽(草)がいるじゃろ? 2020.04.01
-
次の記事
【ラブライブ!】β-カヨチンの効果・効能 2020.04.01