【ラブライブ!】穂乃果「異議ありだよ!」
- 2020.04.02
- SS

逆転裁判とラブライブのクロス?です
逆転裁判の第一話を丸々ぱくってます。
死にネタが嫌な人は今のうちにバックです。
それでもオッケーな人はどうぞ。
???「・・・くそっ!なんで私がこんな目に・・・」
???「つかまりたくない・・・、こんなことで・・・」
???「誰かが・・・そうよ誰かがやったことにすればいいんだわ」
???「そうだ、あいつだ・・・」
???「あいつがやったことにすれば・・・」
???「そうすれば私は必然的にトップアイドルになれるっ・・・!」
???「そうよ。これでかんっぜんにフルハウスだわ・・・ふふふっ」
地方裁判所 被告人第三控え室
穂乃果「うう・・・緊張するなぁ・・・」
雪穂「お姉ちゃん!」
穂乃果「あ、雪穂・・・!」
雪穂「ふぅ・・・なんとか間に合ったー」
雪穂「お姉ちゃんが心配で心配で駆けつけてきたよ。どう?初めての法廷は?」
穂乃果「ううう。雪穂ぉぉぉ。こんなにドキドキするのはラブライブ決勝の日以来だよぉ・・・」
雪穂「それはそれで貴重な経験だと思うけどね・・・」
穂乃果「ライブと裁判じゃ全然キンチョー感が違うんだよぉ!」
雪穂「いいのいいの。お姉ちゃんは一生懸命勉強してやっと弁護士になったんだし。それに私の自慢の姉の初舞台だしね!」
穂乃果「ううううぅ、雪穂ぉ!」ダキッ
雪穂「ちょちょ、やめてよお姉ちゃん恥ずかしいし!」ガバッ
雪穂「・・・それにしても、初めての法廷で殺人事件なんて。お姉ちゃん度胸あるよね。まぁある意味お姉ちゃんらしいけど」
穂乃果「う、うん・・・」
穂乃果「だってμ’sの仲間だもん、あの娘がこんなことするはずないもん」
雪穂「お姉ちゃん・・・」
穂乃果「そんなかけがえのない仲間が困っているのに何も出来ないなんて私は嫌なの」
穂乃果「だから私は彼女の弁護は私が担当したいって思ったの」
穂乃果「でもでもまさかこんな事件だなんて思いもしなかったんだよぉぉぉ」
???「オシマイよぉ!」
???「もう、何もかもオシマイなのよぉ!」
雪穂「あそこで叫んでるのが今回の依頼人だよね・・・」
???「死ぬ!死んでやるぅ!あの人のいないアイドル業界なんて微塵も興味がないわ!」
???「そうよ死んで天国でのライブを見に行くのよぉ!」
雪穂「ものすごい、死にたがってるね」
穂乃果「う、うん」
にこ「うぅぅ、穂乃果ぁ・・・!」
穂乃果「だ、大丈夫?にこちゃん?」
にこ「有罪よぉ!私を今すぐ有罪にしてよぉ!」
穂乃果「ええええ!なんで!?」
にこ「死刑宣告を食らって天国で彼女のライブを見に行くために決まってるじゃない!」
雪穂「えぇぇ・・・」
にこ「ダメなのよ!私はもうダメなの!彼女のいない現実なんて・・・。死んだ方がマシよぉ!」
にこ「誰が・・・いったい誰が、彼女を・・・!」
にこ「教えてよ・・・!穂乃果!」
穂乃果(彼女を殺害した犯人か・・・)
穂乃果(新聞に書いてあるのは、にこちゃんの名前なんだよなぁ)
穂乃果(あ、そうだ自己紹介がまだだったね。私の名前は高坂穂乃果)
穂乃果(えっと、まずは事件の説明でもしよっか。今回の事件はとってもシンプル)
穂乃果(マンションの一室で、若い女性が殺害された)
穂乃果(逮捕されたのは、不運にも彼女を慕っている同じアイドルの女性)
穂乃果(矢沢にこ。μ’sのメンバーでありアイドル研究部の部長だった私のセンパイ)
穂乃果(事件の陰には、にっこにこにー♪と言われ続けて25年ってそんなことはなかったね)
穂乃果(でも、私はにこちゃんがこんなことをする人間じゃないって知っている)
穂乃果(アイドルを誰よりも愛してその高みへと今も昇ろうとしている彼女がアイドルを殺すなんてするはずがない・・・・)
穂乃果(そして何よりμ’sのメンバーを私は誰よりも信じているから)
穂乃果(だから助けてあげたい・・・絶対に!)
カンッ!
理事長「これより、矢沢にこの法廷を開廷します」
絵理「検察側、準備完了しています」
穂乃果「べ、弁護側も準備は整っておりまする・・・」
理事長「・・・・・。」
理事長「ほのかちゃ・・・高坂さん。あなたは今日が初めての法廷だったかしら」
穂乃果「は、はい・・・。って理事長!?ていうか絵理ちゃんまで!?」
絵理「・・・・」
理事長「高坂さん私は今裁判長です」
理事長「細かいことは気にしてはいけません」
穂乃果「は、はぁ・・・」
理事長「ふむ、緊張しているかと思ったら少し弛んでいますね。では、あなたが本当に裁判の準備が整っているかどうかテストをさせてもらいます」
穂乃果「えぇー」
理事長「えぇーではありません。依頼人が有罪になるか、無罪になるかは、弁護士のあなたにかかっているんですよ」
理事長「弁護士であるあなたが、しっかりしていなかったら困ります」
穂乃果「すいません・・・」
理事長「それではいくつか質問をしますので答えてくださいね」
穂乃果「は、はい・・・」
穂乃果(うわぁ、知っている人ばかりで気持ちが緩んでたけど、いざ裁判が始まると思うと頭の中が真っ白にぃ・・・)
穂乃果(これくらいなら分かる!)
穂乃果「被告人は人気急上昇中のアイドル、矢沢にこさんです」
理事長「はい正解です。よくできました。そんな感じで落ち着いて答えてくださいね」
理事長「それでは次の質問です。今日の裁判は殺人事件ですが、被害者の名前を教えてください」
穂乃果(もう・・・理事長ったらそれぐらい穂乃果にだって分かるよ~。昨日あれだけ調書を読んだからね!)
穂乃果(って、あれ?)
雪穂「お、お姉ちゃん!」
穂乃果「あれ?なんで雪穂がここにいるの?」
雪穂「お姉ちゃんが心配で付き添いだよ」
穂乃果「あれ?でも雪穂裁判なんて分かるの?」
雪穂(お姉ちゃんが心配で少し勉強してたなんて言えない・・・)
穂乃果「どうしたの?」
雪穂「な、なんでもない!私くらいになると裁判なんて余裕なの!」
穂乃果「ふぇー流石私の妹!」
雪穂(お姉ちゃんの純粋さが眩しいっ)
穂乃果「えええっ、そ、そんなワケ、ないじゃないユッキー?」
雪穂「・・・」
穂乃果「ちょっと、忘れただけだよっ」
雪穂「なんか、頭が痛くなってきたよ・・・。本当に司法試験受かったの?」
穂乃果「あはは実は穂乃果も受かった時はびっくりしたよ。エヘヘ」
雪穂「エヘヘじゃない!もう。事件のことは、<法廷記録>を見れば、分かるからね!」
穂乃果「あ、そうだった!」
弁護士バッジ
穂乃果が弁護士である証!毎日磨いて部屋に飾ってるんだぁ~。
綺羅ツバサの解剖記録
死亡推定時刻は、11月13日午前4時以降から5時まで。鈍器による一撃で失血死。
<法廷記録> 人物
高坂雪穂 (23)
穂むらの跡取り娘。私の妹。
綾瀬絵理 (25)
この事件の担当検事。
基本的にKKE。
綺羅ツバサ (25)
事件の被害者。
A-RISEのメンバーの一人。
矢沢にこ (25)
この事件の被告人。
今人気急上昇中のアイドル。
穂乃果「えーっと。被害者の名前はA-RISEのメンバーの綺羅ツバサさんです」
理事長「よろしい。では、彼女はどうやって殺害されましたか?」
穂乃果「えーっと」
穂乃果(えええ!?なんだっけ?あぁもう適当に答えちゃえ!)
穂乃果「く、首を絞められたんじゃないかなぁ?」
雪穂「お、お姉ちゃん・・・」
理事長「コホン、絞めるのは自分の首でしたね」
穂乃果「じょ、じょーだんですよっ。あははっ」
穂乃果「あ!そうだ!こういう時こそ記録記録っと・・・。えーっと鈍器でこう一発殴られて・・・」
理事長「はい、そうですね。じゃあ、質問はこれぐらいにして。そろそろ審理を始めましょう」
理事長「高坂さんも大分落ち着いたようですしね」
穂乃果「・・はい」
穂乃果(うううまだ緊張しているけどファイトだよっ穂乃果!)
理事長「さて・・・ちょっといいですか?綾瀬検事」
絵理「なんでしょう、理事長」
理事長「いやだから私は今裁判長です」
理事長「もうっ、理事長でいいですよ!」プンプン
穂乃果(ちょっと可愛い)
理事長「気を取り直して、今高坂さんが言ったとおり、被害者は鈍器で刺されています」
理事長「その鈍器ですが、具体的には。どういう」
絵理「はい、鈍器はこの”にこにー像”です。死体のすぐ近くで見つかりました」
絵理「それと、こちらが死体現場の写真です。どうやら被害者は引越しされたばかりで簡単な家具しかないようです」
理事長「なるほど。証拠品として受理しましょう」
にこにー像
にこちゃんの可愛らしさを全て詰め込んだかのような像。にこちゃんより重いかも。
現場の写真(死体)
ツバサさんが頭から血を流して倒れている。
現場の写真(全体)
引越しされたばかりで机とベッドくらいしかまだ出されていない。
雪穂「証拠品のデータは、これからお姉ちゃんの武器になるはずだからしっかりチェックしておいてね」
穂乃果「分かったよ雪穂」
理事長「それでは綾瀬検事。証人を呼んでください」
絵理「まずは、被告人の矢沢にこさんの話を聞きたいと思います」
穂乃果「ねぇ雪穂。私どうすればいいんだっけ?」
雪穂「ええっここで私に振るの?えーっと。まずはにこさんの話をよく聞いて情報を聞き逃さないことが大切じゃないかな」
雪穂「反撃のチャンスは後で絶対にくるよ」
雪穂「にこさんが余計なことを言わないよう祈るしかないね」
穂乃果(心配だなぁ。今のにこちゃん普通じゃないから・・・)
登場人物の名前と年齢が度々ムジュンしています!
絵理「それでは、矢沢さんいくつか質問しますのでしっかり答えてください」
にこ「・・・・」
絵理「・・・矢沢さん?」
にこ「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届ける矢澤にこにこー♪にこにーって覚えてラブにこっ♪ 」
穂乃果「にににににこちゃんどうしたの!?」
にこ「にこっ♪」
穂乃果「いやいやにこっ♪じゃないよ!ここ法廷だよ!?」
にこ「ファイトだよっ♪」
穂乃果「えええ!?」
にこ「えぇ~にこにー難しいことわかんなーい」
穂乃果「いやいや25歳の大人がそんなこと言うのぶっちゃけ寒いよにこちゃん」
にこ「にこっ」ギロッ
穂乃果「ひうぃっ!」
絵理「矢沢さんふざけないでください」
にこ「えぇ~ふざけてないよぉ~?そんなことより皆暗すぎだよぉ!にこにーが笑顔になるとっておきの魔法かけちゃおっかな?なんちゃってえへっ☆」
絵理「矢沢さん」
にこ「ああっ!ダメダメダメ!にこにーはみーんなのも・の絵理ちゃんも笑顔笑顔っ」
にこ「ほら皆も一緒ににっこにこにー♪」
ニッコニコニー! ニッコニコニー!
絵理「・・・にこぉ?」ニコッ
にこ「にこぉっ!?」ゾクゾクッ
にこ「ふ、フン。分かったわよ。今日のにこはオフレコよ」
絵理「さすにこね」
絵理「では矢沢さん、事件当日の話を聞かせてください」
にこ「えーっとその日はぁ~家族のみんなとにこにこにーしてたにこっ」
絵理「・・・・」
理事長「・・・・」
にこ「ううう、仕方ないわね・・・」
にこ「そうね・・・確かにその日はツバサさんのマンションに訪ねたわ」
穂乃果「ええっ!?」
にこ「勘違いしないで!私はその日ツバサさんに会えなかったの!用事があって訪ねたんだけど留守だったみたいなのよ」
穂乃果「な、なぁーんだもうびっくりしちゃったよぉ」
<ミトメラレナイワァ!
絵理「理事長、よろしいでしょうか」
理事長「はいなんでしょう?」
絵理「矢沢さんはウソをついています」
穂乃果「ええぇ!?ウソ!?にこちゃんウソ憑いちゃったの!?」
にこ「う、ウソなんて憑いてないわ!」
理事長「ふむ・・・綾瀬さんその根拠はあるんですか?」
絵理「はい、私らには彼女のウソを立証する証人がいます」
理事長「それは話が早いですね。どんな証人ですか?」
絵理「事件の第一発見者です」
絵理「そう、彼女は死体を発見する前に殺人現場から逃げていく矢沢さんを目撃しているのです!」
穂乃果「ええええええええ!?」
にこ「ええええええええええ!?」
理事長「静粛に!静粛に!」
理事長「では綾瀬検事、その証人を呼んでください」
穂乃果「ちょちょっと、待って待って!」
絵里「どうしたのですか高坂さん」
穂乃果「にこちゃんがツバサさんを殺害するわけないじゃないですか!」
絵里「どうして?」
穂乃果「え、えーっと、そうドーキ!動機がないんだよ!」
絵里「彼女はアイドル、トップアイドルになりたいが為に現トップアイドルとして輝いているA-RISEのリーダーを殺した。これで充分じゃないかしら」
は笑えるw
穂乃果「そ、それを言うなら絵里ちゃんだって!μ’sとして皆で頑張ってきた仲間じゃん!」
穂乃果「絵里ちゃんは本当ににこちゃんがやったと思っているの!?あのにこちゃんだよ!?」
絵里「・・・」
穂乃果「黙ってないでなにか言ってよ絵里ちゃん!」
絵里「これは全て独り言ですので気にしないで下さい」
絵里「私たちが不正に動いたらそれは私たちだけの問題に収まらないし、そんな判決は誰も納得しないわ。それくらい分かるでしょ?」
穂乃果「うん・・・」
絵里「でもね勘違いしないで穂乃果、私の仕事は被告人を有罪にすることじゃないの」
穂乃果「え・・・?」
絵里「それはね、真実を見つけることなの」
穂乃果「あっ・・・」
絵里「だからお願い、私ににこを有罪にさせないで」
穂乃果「絵里ちゃん・・・!」
にこ「絵里・・・」
理事長「どうしたのです?私は何も聞いていませんよ」
絵里「・・・いえ何もありません」
理事長「それでは絢瀬検事。証人を呼んでください」
絵里「はい」
にこ(それよりもなんで理事長があそこにいるのかしら。まぁいっか)
絵里「それでは、事件当日被害者の第一発見者であり、A-RISEのメンバーである優木あんじゅさんを入廷させてください」
あんじゅ「はぁーい」
ガヤガヤ ガヤガヤ
ホンモノノアンジュチャンダ! カンッゼンニフルハウス!
絵里「A-RISEのメンバーである優木あんじゅさんで間違いないでしょうか?」
あんじゅ「えぇそうねぇ。ふふっ絢瀬さんったら可笑しなこと聞くのね」
絵里「そういう決まりですので」
理事長「それでは、証言をして頂きましょう。あなたが事件当日見たことを話してください」
・えぇーっと、あの日はツバサを迎えに行くためにマンションまで行ったのよ。で、ツバサの部屋から体の小さなツインテールの女の子が出ていくところ見たの。
・彼女はあわてて、ドアを半開きにしたまま階段に向かって行ったわ。どうしたのかなーって思ったけど、まぁツバサに聞けばいっかと思って部屋に入ろうとしたのよ。
・そしたら、びっくり!ツバサが倒れていたのよ!私は腰が抜けちゃってね、怖くて部屋に入れなかったの。目の前で大切なメンバーが倒れていたのにね。
・私はすぐに警察に電話したわ。時間もハッキリ覚えてるの、お昼過ぎの2時だったわ。
・逃げた女の子も、あの特徴的な見た目だったし顔も見たから間違いないわ、そこにいる矢澤さんで間違いないわ
穂乃果(にこちゃぁぁぁぁん!どうして本当のこと話してくれなかったのぉぉぉぉ)
穂乃果(こんなにハッキリ見られてたら弁護のしようもないよぉ)
理事長「ところで、どうして被害者を迎えに行ったのでしょう」
あんじゅ「ツバサ、事件の前日まで海外で活動していたから時差ボケで昼まで寝るーって言ってたんです。なので収録の時間前に迎えに来てって言われていたんです。彼女寝起きが悪いから直接起こしにきてほしいって。ふふっ意外と可愛いところもあるんだから」
あんじゅ「でももうツバサの笑顔も見れないのよね・・・」
理事長「優木さん・・・」
絵里「ちなみにこちらが綺羅さんのパスポートです」
<証拠品>
ツバサのパスポート
事件の前日にニューヨークから帰国しているみたい。
高坂「は、はい!」
理事長「尋問お願いします」
高坂「じ、尋問ですか?」
雪穂「よし、お姉ちゃんこれからが本番だよ」
高坂「えーっと、尋問ってどうやるんだっけ?」
雪穂「もちろん今の証言のウソや矛盾を暴くんだよ」
穂乃果「えっ!ウソ・・・?」
雪穂「にこさんが無実なら、今の目撃証言が間違っているってことだよ」
穂乃果「・・・!でもどうすれば・・・」
雪穂「カギを握っているのは証拠品だよ!」
雪穂「あんじゅさんの証言と証拠品のデータとの間に必ず矛盾があるはず」
雪穂「その証言と矛盾している証拠品を見つけたら、それをあんじゅさんにつけつけるの!」
穂乃果「えぇぇ!?そんなことして大丈夫なの?」
雪穂「にこさんの人生がかかっているんだよ!躊躇ってたらダメだよ!」
穂乃果「う、うん分かったやってみる!」
・えぇーっと、あの日はツバサを迎えに行くためにマンションまで行ったのよ。で、ツバサの部屋から体の小さなツインテールの女の子が出ていくところ見たの。
・彼女はあわてて、ドアを半開きにしたまま階段に向かって行ったわ。どうしたのかなーって思ったけど、まぁツバサに聞けばいっかと思って部屋に入ろうとしたのよ。
・そしたら、びっくり!ツバサが倒れていたのよ!私は腰が抜けちゃってね、怖くて部屋に入れなかったの。目の前で大切なメンバーが倒れていたのにね。
・私はすぐに警察に電話したわ。時間もハッキリ覚えてるの、お昼過ぎの2時だったわ。
・逃げた女の子も、あの特徴的な見た目だったし顔も見たから間違いないわ、そこにいる矢沢さんで間違いないわ
<<<待って!!!
あんじゅ「ふふふ、でもあの顔は間違いなく矢澤さんだったわ」
穂乃果「そ、それは・・・そう!それはにこちゃんじゃなくて、にこちゃんの妹のこころちゃんだったんだよ!そっくりだし!」
にこ「ちょ、ちょっとぉ!」
あんじゅ「あら、それじゃあ犯人は矢澤さんの妹ってことでいいのかしら?」
穂乃果「うぐっ」
あんじゅ「そんなことないわよねぇ」
穂乃果「は、はい・・・」
にこ「ちょっと穂乃果!こころがそんなことするはずないでしょ!このあほのか!」
穂乃果「ご、ごめんねにこちゃん・・・」
・えぇーっと、あの日はツバサを迎えに行くためにマンションまで行ったのよ。で、ツバサの部屋から体の小さなツインテールの女の子が出ていくところ見たの。
・彼女はあわてて、ドアを半開きにしたまま階段に向かって行ったわ。どうしたのかなーって思ったけど、まぁツバサに聞けばいっかと思って部屋に入ろうとしたのよ。
・そしたら、びっくり!ツバサが倒れていたのよ!私は腰が抜けちゃってね、怖くて部屋に入れなかったの。目の前で大切なメンバーが倒れていたのにね。
・私はすぐに警察に電話したわ。時間もハッキリ覚えてるの、お昼過ぎの2時だったわ。
<異議ありだよっ!
<綺羅ツバサの解剖記録
・逃げた女の子も、あの特徴的な見た目だったし顔も見たから間違いないわ、そこにいる矢沢さんで間違いないわ
穂乃果「あんじゅさん、死体を見つけたのが、2時。間違いないですか」
あんじゅ「えぇそうよ。2時よ」
穂乃果「でもそれはおかしいんですよ」
あんじゅ「えっ?」
穂乃果「この解剖記録のデータと、明らかに矛盾しているから!」
穂乃果「被害者が死んだのは午後4時より後なんです!」
穂乃果「2時に死体を見つけるなんて、不可能なんです!」
穂乃果「どうして2時間もズレがあるんですか?」
あんじゅ「・・・!」ギクッ
<ハラショー!
絵里「そ、それは、些細なことよ。単なる記憶違いなんじゃないかしら」
理事長「私には、そうは思えませんね」
理事長「優木さん、どうして死体を見つけた時間が2時だと思ったんですか?」
あんじゅ「・・・ええっとー、そのぉ・・・、どうしてでしょうね・・・」
雪穂「そうやって矛盾を指摘していけばいいの」
雪穂「ウソは、また次のウソを生み出していくはずだよ」
雪穂「そのウソをまた見抜いていけば、真実が見えてくるはずだよ!」
あんじゅ「あっ!そうだ思い出した!」
理事長「では、もう一度証言してもらいましょう」
・そ、そうよ死体を見つけたとき、時間が聞こえてきたんですよ。
・あの音、時報みたいな感じで・・・たぶん、テレビだったと思います。
・それでも2時間ずれていたってことはツバサはDVDでも見ていたのかな?
・その音を聞いたから、2時だったと思い込んでしまったのかしらね。
・ふふっ、ご迷惑おかけしちゃったわね。
理事長「では弁護人。尋問をお願いします」
雪穂「お姉ちゃん、もうばっちりだよね」
穂乃果「任せて雪穂、私は絶対ににこちゃんを救ってみせるよ」
・そ、そうよ死体を見つけたとき、時間が聞こえてきたんですよ。
・あの音、時報みたいな感じで・・・たぶん、テレビだったと思います。
・それでも2時間ずれていたってことはツバサはDVDでも見ていたのかな?
<<<待って!!!
・その音を聞いたから、2時だったと思い込んでしまったのかしらね。
・ふふっ、ご迷惑おかけしちゃったわね。
絵里「高坂さん、それは審理に必要なことなのかしら」
穂乃果「お、大有りだよ!オオアリクイなんだよ!」
穂乃果「ツバサさんの趣味が分かるまたとないチャンスを逃す手はないんだよ!」
絵里「完全に私事じゃない!ふざけてないで審理を進めるわよ」
あんじゅ「ふふふ、ちなみにツバサはゾンビものとかホラー系が好きだったわぁ」
絵里「ひぃっ!」
穂乃果「あははは・・・それは意外」
・そ、そうよ死体を見つけたとき、時間が聞こえてきたんですよ。
・あの音、時報みたいな感じで・・・たぶん、テレビだったと思います。
<異議ありだよっ!
<現場の写真(全体)
・それでも2時間ずれていたってことはツバサはDVDでも見ていたのかな?
・その音を聞いたから、2時だったと思い込んでしまったのかしらね。
・ふふっ、ご迷惑おかけしちゃったわね。
穂乃果「ツバサさんは確か引越しされたばかりのはずで、そもそもテレビすらまだ置かれていない状況だったはずです。この現場写真がそれを証明しています!」
あんじゅ「・・・!」ギクッ
穂乃果「テレビにしろ、DVDにしろ、そもそも部屋にはそんなものがまだなかったんです!」
あんじゅ「!!」
あんじゅ「えぇーーっとそれはそのぉ・・・」
理事長「確かにその通りでしたね」
理事長「優木さん、どういうことですか?」
あんじゅ「あぁぁ!!そうよそうだわ!思い出しました!」
理事長「優木さん、証言は、最初から正確にお願いしますよ」
理事長「だんだん、あなたという人物が怪しく見えてきますから」
あんじゅ「す、すいません・・・」
あんじゅ「でも、ツバサの死体を見たショックで混乱しちゃって・・・」
理事長「大切な仲間でしたものね・・・」
理事長「では今度こそ、私たちを納得する証言をお願いしますね」
あんじゅ「は、はい!」
・やっぱり聞いたんじゃなくて見たんだったわぁ!
・現場には、置時計があったじゃないですかぁ
・犯人が殴るときに使った凶器のあれよ
・たぶん、あれで時間が分かったんじゃないかしらね
理事長「では、弁護人尋問を」
雪穂「だんだん焦ってきたみたいだね」
・やっぱり”聞いた”んじゃなくて”見た”んだったわぁ!
<待って!!!
・現場には、置時計があったじゃないですかぁ
・犯人が殴るときに使った凶器のあれよ
・たぶん、あれで時間が分かったんじゃないかしらね
あんじゅ「そ、それはあれよ、私も気が動転しちゃっててね・・・勘違いしちゃったのよ」
穂乃果「あぁ!なるほどー!なら仕方ないですね!」
雪穂「ってお姉ちゃんが説得されてどうすんの!」
穂乃果「はっ!」
穂乃果「えへへ・・・面目ない・・・」
雪穂「しっかりしてよね!」
穂乃果「分かってるよぉ。にこちゃんの人生がかかってるんだしね」
雪穂「分かってるならさっさと突きつけてよ。明らかに可笑しい発言があるんだから」
穂乃果「うん。分かってるよ~」
雪穂「もう、ふわふわしてたりちょっと真面目になったり・・・。まぁそこがお姉ちゃんのいいところなんだけど・・・」ボソボソ
穂乃果「えへへ・・・もう恥ずかしいなぁ雪穂・・・」
雪穂「ひ、独り言だよ!勘違いしないで!」
・やっぱり”聞いた”んじゃなくて”見た”んだったわぁ!
・現場には、置時計があったじゃないですかぁ
・犯人が殴るときに使った凶器のあれよ
<異議ありだよっ!
<にこにー像
・たぶん、あれで時間が分かったんじゃないかしらね
穂乃果「凶器はこの通り置物ですよね」
穂乃果「これのどこが時計なんですか?」
あんじゅ「ふぇ!?」
あんじゅ「こ、高坂さん・・・さっきからあなたなんなの?」
あんじゅ「さっきから偉そうに・・・」
穂乃果「・・・」
穂乃果「あんじゅさん。質問に答えてください」
絵里「理事長、ちょっとよろしいでしょうか」
理事長「どうしましたか?絢瀬検事」
絵里「いえ、その。いらない情報かと思いまして説明を省いたことをまずは謝罪します。この置物は、証人に言うとおり実は置時計なんです」
絵里「首がスイッチになっていまして、時間をアナウンスするタイプです」
絵里「時計には見えないので”置物”として提出していたんです・・・」
理事長「なるほどね」
理事長「ということは、凶器は、実は置時計であったと」
理事長「優木さんの証言についてもう問題はないように思えるけど」
穂乃果「いえ、理事長。そうなると大きな問題が出てくるんです!」
穂乃果「その置物が時計だと知るためには実際に手に取り音声を聞くしかありません」
穂乃果「しかしあんじゅさんは”部屋には入っていない”と証言しています」
穂乃果「これは明らかに矛盾しています!」
理事長「ふむぅ・・・なるほど」
穂乃果「あんじゅさん、あなたはあの日現場の部屋に入ったんですね!」
あんじゅ「!?」
あんじゅ「ち、違うわ!そんなの知らないわ!」
穂乃果「そうだよ!あの置時計でツバサさんを殴ったのはあんじゅさんあなただったんですね!」
穂乃果「彼女を殴ったときのはずみであの時計は鳴った!」
穂乃果「あなたは、その音を聞いたんです!」
マジカヨー
オデコチャン・・・
理事長「静粛に!」
理事長「面白い考えですね。高坂さん、続けてください」
穂乃果「あんじゅさん、あなたはきっと驚いたはずです」
穂乃果「被害者を殴った瞬間、置物が急にしゃべりだしたわけですから」
穂乃果「その声が、強烈に印象に残ってしまったんじゃないですか?」
穂乃果「だから、あなたは時間だけを妙にハッキリ覚えていたんです!」
<ミトメラレナイワァ!
絵里「ちょっと待って!高坂さん!いきなりそんな言いがかりはよくないわ!」
あんじゅ「う・・・ぐぬぬ・・・」
絵里「ぐっ・・・」
理事長「優木さん、あなたが殴ったのですか?」
あんじゅ「私は、その・・。そんな・・・大切なメンバーのツバサを・・・殴る?なんて・・・」
あんじゅ「私が聞いた・・・?いや見たんだ・・・それはその・・・ぐぐぐぐ」
あんじゅ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」カツラを穂乃果に投げる
穂乃果「えっ?」
みんな「「「「ええぇぇぇぇえぇ!?カツラだったのぉ!?」」」」
あんじゅ「うるせぇぇぇぇ!!!!」
あんじゅ「そ、そうだよ!あ、アイツだ!私は見たのよ矢澤を!」
あんじゅ「死刑よ!あの女に死刑を・・・!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
アンジュチャンキャラチガクネ?
オレハコッチノアンジュチャンモスキダニャー
カンッ
理事長「静粛に!静粛に!」
絵里「理事長、少々お待ちください!」
絵里「ただいまの弁護人の主張には、証拠のカケラもありません!」
理事長「高坂さん!証拠はあるんですか?」
穂乃果「・・・はい」
理事長「そんな証拠があるんですか?」
穂乃果(これは重要な問題だ!よく考えないと・・・)
穂乃果「えーっと、あんじゅさんが聞いたのは、この置時計の音だったのです」
穂乃果「なのでそれを証明することは、簡単だと思います」
穂乃果「そ、そう!その置時計の電池を調べればいいんだよ!」
理事長「ええ!?ええと、電池は・・・ちゃんと入ってるわよ?時計も動いてるようね」
穂乃果「そんなことも分からないんですか?理事長?」
理事長「え、えぇ教えてくれるかしら」
穂乃果「そうつまり!時計は動いていた、っていうことなんです!」
絵里「ハラショー」
雪穂「だから?」
穂乃果「・・・」
穂乃果「エヘヘ、なんだか分からなくなってきちゃった」
雪穂「この馬鹿姉!」
理事長「穂乃果ちゃん!ここまで来て、そのオチはないでしょう」
穂乃果「わわわ分かりました。と、とにかく!」
穂乃果(今度はしっかり考えよう・・・)
穂乃果「そ、そうだ時計をこの場で鳴らしてみましょう!」
穂乃果「理事長、ちょっとその時計を貸してもらえますか?」
穂乃果「いいですか?よく聞いていてください」
ニコニー時計「にっこにこにー♪ただいまの時間は9時15分にこっ♪」
理事長「な、なにやら誰かを彷彿させるアナウンスをする時計ですね」
穂乃果「まぁ、ニコニーですから」
穂乃果(どこで売ってるのかな・・・)
穂乃果「絵理ちゃん本当は今何時かな?」
絵里「11時15分・・・」
絵里「あっ!」
穂乃果「2時間遅れているんだよこの時計」
穂乃果「殺人現場で、あんじゅさんが聞いた時刻と同じくね」
穂乃果「さぁ、どうですか!」
穂乃果「言い逃れはできますかあんじゅさん?」
あんじゅ「ふふふっ、高坂さぁん。あなた一つだけ見落としがあるわよぉ」
穂乃果(えっなんだろう・・・)
あんじゅ「だ・け・ど」
あんじゅ「その時計が、事件当日にも遅れていたかどうか、その証拠がない限り、証明したことにはならねいのよ!」
穂乃果「・・・・・・!」
穂乃果(えぇぇぇぇ!?そんなこと証明できるわけないじゃん!)
穂乃果(ううう!あともう一歩だったのに・・・)
理事長「高坂さん。どうやらあなたは、それを証明するのは無理なようですね」
穂乃果「・・・!」
穂乃果「・・・は、はい・・・」
理事長「そうなると、優木さんの言うとおり、彼女を告発することはできません」
理事長「ではこれにて、優木あんじゅに対する尋問を終了します!」
あんじゅ「ふん!ヒトがわざわざ証言しに来たら犯人扱いなんてたまったもんじゃないわぁ」
あんじゅ「まったく弁護士っていうのヒドイ人たちねぇ」
穂乃果(ううう。いろんな証拠があんじゅさんに繋がっているのに、たった一つのことが証明できないで終わるなんて・・・)
穂乃果(ごめんねぇにこちゃん絵理ちゃん・・・穂乃果が未熟で・・・)
穂乃果(穂乃果にはもうどうしようもないよ・・・)
雪穂「待って下さい!!!!!!」
ピキーン!
穂乃果「ゆ、雪穂!?」
穂乃果「でも、もう無理だよ雪穂ぉ・・・」
穂乃果「事件があった日に、時計が遅れていたかどうかなんて分かりっこないよぉ」
雪穂「そ、そうだよね」
雪穂「あっ!そうだ!この前本に書いてあったんだけど。いっそのこと発想を逆転させればいいんじゃないかな?」
雪穂「”あの時計が、事件当日も2時間遅れていたかどうか”じゃなくてさ」
雪穂「そもそも、なんであの時計が”2時間も遅れていたのか”」
雪穂「その理由を考えてみるの!」
穂乃果「あっ!わかるかも・・・」
雪穂「それをあんじゅさんに突きつけてやるのよ!ファイトだよっお姉ちゃん!」
理事長「こ、高坂さん。事件があった日に時計が既に遅れていた・・・。それを証明できるのですか!?」
穂乃果(一か八かもしれない!でももうこれしかないんだ!ファイトだよ私!)
穂乃果「はい、ある証拠品が、それを証明できると思います」
あんじゅ「へぇ!・・・できるもんなら見せてほしいわぁ!」
理事長「では時計が遅れていた理由を示す証拠品を提示してもらいましょう」
<<<いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
<<<ツバサのパスポート
絵里「・・・・・14時間ね」
穂乃果「そ、そう14時間の差があります!」
穂乃果「と、ということはえーっと、日本では午後4時のとき、向こうは前日の午前2時」
穂乃果「時計で見れば、その差は丁度2時間になります!」
穂乃果「被害者は帰国後、時計の時差をまだ戻していなかったのです!」
穂乃果「だからあんじゅさんが聞いた時間は2時間ズレていたんだ!」
穂乃果「どうですか!あんじゅさん!」
あんじゅ「ぐっ・・・」バタッ
穂乃果「あんじゅさん!?」
アンジュチャン・・・
カンッゼンニフルハウスナノハオマエダッタミタイダナ
カンカンッ
理事長「静粛に!」
理事長「ここにきて状況は一変したといっていいでしょう。絢瀬検事、優木あんじゅは?」
絵里「はい、先ほど緊急逮捕いたしました」
理事長「よろしい」
理事長「高坂さん」
穂乃果「は、はい」
理事長「正直に言って驚きました」
理事長「こんなに早く依頼人を救った上に真犯人まで探し出すとは。あなたは弁護士に向いてるのかもしれませんね」
穂乃果「あ、ありがとうございます!」
理事長「とにかく、今となっては形式にすぎませんが、被告人矢沢にこに判決を言い渡します」
>>>>>無罪<<<<<<
理事長「では、本日はこれにて閉廷!」
穂乃果(そのとき激情したあんじゅさんがツバサさんを殴ってしまったらしい)
穂乃果(そして丁度にこちゃんがインターホンを押し、あんじゅさんはそれを見てにこちゃんを犯人に仕立て上げようとしたみたい)
穂乃果(どうしてあの二人がそんな命を奪う喧嘩をしたのかは私には分からない)
穂乃果(にこちゃんに聞いたらアイドル業界にもいろいろあるのよとしか教えてくれなかった)
穂乃果(ツバサさんはどんな気持ちだったんだろう。今まで大切な仲間だった人に殺されるなんて)
穂乃果(絵里ちゃんは裁判が終わったら謝りに来た。別に謝ることじゃないのに絵理ちゃんは私とにこちゃんに「土下座よぉ!いやもう切腹して・・・」ってあははもう絵理ちゃんてば気にしなくていいのに)
穂乃果(気がすまないらしくその日の夜は3人で美味しい料理を食べた。絵里ちゃんが意地でも奢るって言うからこのお店で一番高いやつってにこちゃんとハモって言ったときも面白かったけどその時の絵里ちゃんの顔も面白かったなぁ)
穂乃果(冗談だよ~って言って3人でまたすっごい笑って。その時にあぁ私たちの絆は絶対に壊れないかもって思っちゃったな。今度は9人皆でご飯食べようねって約束して)
穂乃果(ととと、裁判が終わった直後のお話もしないとね)
雪穂「お姉ちゃんやったね!」
穂乃果「ありがとう雪穂ぉ!」
穂乃果「もう、ホント雪穂のおかげだよぉ!」
雪穂「ううん、そんなことないよ!あれはお姉ちゃんの力だよ!
雪穂「とにかく、私も久しぶりにすかっとしたよ!」
穂乃果(こんなに機嫌のいい雪穂は珍しいなぁ)
穂乃果(あ!にこちゃんも喜んでるよね~どこかなーって)
にこ「ううう死ぬのよぉ・・・」
穂乃果「えっどうしたのにこちゃん!?無罪だよ!?」
穂乃果「いやいやいやいや!どうしたのさにこちゃん!」
穂乃果「二個チャンは無罪になって事件は終わったんだよ?」
にこ「でももう・・・ツバサはもう帰ってこないのよ・・・」
穂乃果(にこちゃん・・・)
雪穂「おめでとうございますにこさん!」
にこ「あなたは・・・雪穂ちゃんね・・・」
雪穂「はい!無罪おめでとうございます!」
にこ「ありがと・・・でも私もう死ぬからごめんね」
雪穂「ええぇぇぇぇ!?どうしてですか!?」
にこ「だってもうツバサがいないアイドル業界なんて・・・」
穂乃果「そそそそういえばあのニコニー像ってなんなの!?」
穂乃果「てことはあれは世界で一つだけのにこにー像?」
にこ「そうよ。でも今はそんなこと関係ないでしょ?私はもう・・・」
穂乃果「待ってにこちゃん!」
にこ「な、なによ」
穂乃果「あの像って結構重いよね」
にこ「そうね、材質からデザイン全てに拘った一級品よ」
穂乃果「そんな重くて大切なものを海外にまで持っていってたんだよ?ツバサさんはにこちゃんのこと大切な人だと思っていた、いやアイドル風に言えばライバルだと思っていたんじゃないかなぁ」
穂乃果「ううんそんなことないよ。にこちゃんはμ’sの頃から一番輝いていたよ」
にこ「穂乃果・・・」
穂乃果「だからさ、ツバサさんが認めるほどのにこちゃんがそんな安々と死んでトップアイドルになれなかったら天国のツバサさんに怒られちゃうよ?」
にこ「・・・・」
穂乃果「だからお願い、そんな死ぬーなんて言わないでにこちゃん」
にこ「ふふふふ!」
にこ「あーっはっはっは!」
穂乃果「に、にこちゃん!?」
にこ「ツバサとあんじゅがいない今A-RISEはもはや敵じゃないわ!ま、まぁ英玲奈なんて楽勝よ楽勝!」
にこ「なんたって私は世界ナンバーワン!いえ銀河ナンバーワンスーパーウルトラギャラクシーアイドルなんだから!」
にこ「見てなさい!ツバサ!いつか天国まで私の名声を響かせて見せるわ!」
英玲奈「ほぉ、それはいいことを聞いたな」
穂乃果「え、英玲奈さん!?」
にこ「はわぁ!?どうしてここに!?」
英玲奈「ツバサの裁判だその目と耳で直に受け止めたくてな。まさかあんじゅが犯人だと思わなかったが・・・」
穂乃果「す、すいません」
英玲奈「いや、謝らなくていい。これはあいつの罪だ。存分に反省してもらわないとな」
にこ「ぬぅわんですって~?見てなさい!今はちょーっと負けてるかもしれないけどすぐ追い抜いてやるんだから!」
穂乃果「ふふふっ、それでこそにこちゃんだよっ」
英玲奈「全くだ。さて私はこの後いろいろ仕事があるので失礼させてもらうよ。矢澤も早く昇ってこい」
にこ「当然よ!」
英玲奈「では・・・」
にこ「ふ、ふぅ~緊張したぁ」
穂乃果「あはは、にこちゃん虚勢だったんだね」
にこ「あったりまえでしょ~、流石に今の私ではまだ英玲奈に及ばないのは認めるわ。でも今回の事件があってこれから彼女は大変になると思う。それをダシにするのは気が引けるけど、これを機に私も頑張ってみるわ!」
雪穂「あはは・・・私すっごく空気だなぁ」
穂乃果「ええええ!?そんなことないよ!」
雪穂「ふふっ言っただけだよ~。あっそろそろお店戻ってお母さんたちのお手伝いしなきゃ!じゃあねお姉ちゃんにこさん!」
穂乃果「お、おー。雪穂もファイトだよ!」
雪穂「お姉ちゃんもこれからきっと大変だよ~。なんたってあのA-RISEの裁判で勝ったんだもん!それじゃね!って絵里さん?」
絵理「穂乃果ぁにこぉ!」
穂乃果(このあとのことはもう書いちゃったね)
穂乃果(え?もっと後の私のこと?)
穂乃果(それはまた違う時間にね)
第一話 完だよっ
勢いだけで書いたんで名前とかミスッたりしててすんませんでした。
おつおつ
逆裁すごい好きだから面白かったー。
ちゃんと無駄なゆさぶりもいれてくれてて嬉しい。
続き読んでみたいけど、そのまま行くと雪穂死んじゃうからハラハラしたw
乙です
-
前の記事
【ラブライブ!】曲名に「だった」を付けるとμ’s解散後の話 2020.04.02
-
次の記事
【ラブライブ!】みんなセブンのクリアファイルどれにする? 2020.04.02