【ラブライブ!】A-RISE。わたしたちのPRIDE

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1: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/05(土) 23:44:02.12 ID:TJFGsBWb.net

  
ツバサ「まだ、雪が止まないわね…」

ツバサ「こんな大雪で今日は大丈夫かしら…」

ツバサ「でも、やるべきことは、やったわ」

ツバサ「今日はその総仕上げ」

ツバサ「最高のパフォーマンスを見せ」

ツバサ「一流のアイドルとして飛躍するための」

ツバサ「最高の舞台になるはずよ!」

ツバサ「ただ、それを目一杯、やりぬくだけ!」

ツバサ(で、でも、なに?この気持ち…)

ツバサ(本当は不安で、不安でたまらない…)

ツバサ(あの雪のように、私の心に不安が積っていくようだわ…)

ツバサ「ううん、違うわ」

ツバサ「だって、私たちはA-RISE!」

ツバサ「誰にも…誰にだって負けやしない!」

2: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 00:17:42.68 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「さ、私達の出番だ、行くよ」

あんじゅ「ど、どうしたの?ツバサ」

あんじゅ「ふ、震えてるの?寒いの?」

ツバサ「だ、大丈夫よ」

英玲奈「雪は晴れたけど、気温は低いままだもんね」

ツバサ「…」

あんじゅ「もしかして…怖いの?」

ツバサ「そ、そんなことないわ」

あんじゅ「いつもは女王のように堂々とした感じなのに」クスッ

あんじゅ「まぁ、そんな人間らしいところもツバサの魅力よね?」

英玲奈「ツバサ…私達だって怖いよ」

英玲奈「毎回そうだけど、今回は特別だね」

英玲奈「緊張とかはもうないと思うけど」

英玲奈「さすがに、普段の舞台とは規模もプレッシャーも違うからね」

ツバサ「う、うん、なにも怖くなんかないわ」

ツバサ「…」

ツバサ「ううん!嘘。本当は…不安でたまらないの!」

3: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 00:23:29.05 ID:vHx3tnAN.net

 
あんじゅ「そう、誰でもそう…私もそうよ」

あんじゅ「こわくない人なんていないわ」

あんじゅ「私達は普通の人間だもの…アンドロイドでもなんでもない、それが普通の人間よ」

あんじゅ「でもね!ツバサ!!」

ツバサ(ビクッ)

あんじゅ「あなたは!A-RISEの「あの」ツバサでしょ?」

あんじゅ「それにね、私達がついてるじゃない!」

あんじゅ「寝ているときか、学校で勉強している以外プライベートなんてない」

あんじゅ「厳しく苦しい練習をこなし、精一杯頑張って、頑張って…」

あんじゅ「そして栄光をつかんだ、私達3人じゃない!」

あんじゅ「その私達3人が、3人でいれば、なにも怖いことなんてないんだよ!」

あんじゅ「だから、大丈夫…安心して…この舞台を楽しみましょ」ニコッ

ツバサ「あ、あんじゅ…」

4: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 00:48:36.71 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ「よし!わかった!モードチェンジよ」

ツバサ「ううう~」

ツバサ「目え覚めろ~ツバサ~」(ほっぺを自分でたたく)

あんじゅ「ツバサったら…」クスクス

英玲奈「あんまり叩いたら、舞台に響くから、適度になw」

あんじゅ「くすくす…」

英玲奈「くすくす…」

A-RISE「わははははは!」

ツバサ「うん、これで、おもいっきりやれるわ!」

あんじゅ「うん、それでこそツバサね」

あんじゅ「あの光に満ちた世界!あの世界へ行きましょう!」

ツバサ「ええ、今まで頑張ってきたものを精一杯ぶつけましょう!」

英玲奈「じゃあ、行くか」

A-RISE「行くよー!おー!」

ワー パチパチパチ

5: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 00:50:15.03 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ「ありがとうございました~」ハァハァ

タッタッタッタ

ツバサ「英玲奈!」ハァハァ

英玲奈「あんじゅ!」ハァハァ

あんじゅ「ツバサ!」ハァハァ

ツバサ「やった~やったよ!」

あんじゅ「そうよ、ツバサ!やったわ」

英玲奈「自分でもびっくりしたわ」

英玲奈「こんなにもできる自分に!」

あんじゅ「私も!自分が自分でないくらいに思ったわ」

あんじゅ「同じことを何度も何度も繰り返し練習してきた」

あんじゅ「そのことが体に染みついているのを本当に感じたわ」

6: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:03:21.85 ID:vHx3tnAN.net

  
ツバサ「みんな!」

ツバサ「わ、わたし…2人に囲まれて幸せよ」

英玲奈「この道をいけばどうなるものか…」

英玲奈「行けばわかるものだよ」

英玲奈「行ってみてどうだった?」

英玲奈「その結果は、今までのどのステージよりも」

英玲奈「最高のパフォーマンスを見せることができたんじゃない?」

ワー パチパチパチ

あんじゅ「ほらっ!聞いて!まだ拍手が鳴りやまないわ」

英玲奈「そう、これが、私達のやった、その結果だね…」

ツバサ「うん、本当によかった…」

あんじゅ「これで、今の私達のできることは全てやりぬいたわね」

英玲奈「しかし…」

英玲奈「次はμ’s」

あんじゅ「最大のライバル、μ’sの出番!」

ツバサ「…」

7: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:04:43.73 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「あんじゅ~着替えた?」

あんじゅ「あ、あともうちょっと~」

あんじゅ「あ、ツバサ、はやく着替えなよ」

あんじゅ「ツバサ?」

あんじゅ「ねぇ。ツバサ、もうすぐ、μ’sのステージがはじまるのよ」

あんじゅ「見に行かないの?」

英玲奈「行くよ、ツバサ!今のμ’sを見せてもらおうよ!その実力を!」

あんじゅ「行きましょう、ツバサ」

ツバサ「さ、先に行ってて…少し疲れたの」

あんじゅ「そう…」

ツバサ「…」

あんじゅ「わかったわ、先に行くね…でも、しっかりその目で見るのよツバサ」

8: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:07:20.35 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「あ、ここ空いてるよ、座って…芝生の上だけどね」

英玲奈「ツバサは…?」

あんじゅ「…少し疲れたから、あとで来るって」

英玲奈「そう…」

あんじゅ「ねぇ。英玲奈」

英玲奈「ん?…なんだい?あんじゅ」

あんじゅ「私達、大丈夫かな?」

英玲奈「うーん…どうかな?」

英玲奈「正直言って…わからんな」

あんじゅ「…」

英玲奈「怖くもあるけど、ここまで来たら、あとはなるようになるしかないからな」

あんじゅ「そう…」

英玲奈「惜しむらくは、新曲で挑まなかったことかな?」

英玲奈「まぁ、それも熟慮に熟慮を重ねて決めたことだろう?」

英玲奈「私達は最高を目指す!だからパフォーマンスを落としてまで新曲は難しかっただけ」

英玲奈「私達は目一杯やったさ!それに今までで一番最高だっただろ?今日は」

あんじゅ「そう…そうよね」

英玲奈「なら、きっと大丈夫。結果は必ずついてくるさ!」

あんじゅ「…」

9: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:09:58.68 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「あ、そろそろ、μ’sが出てて来るよ」

英玲奈「ほんの半年前からは想像できないよ」

英玲奈「廃校を救うため、最初は3人から始まったアイドルグループが」

英玲奈「あっという間に、ラブライブの最終予選にでるんだ!」

英玲奈「マンガだよ、マンガ。普通ありえないぜ」

英玲奈「もちろん、これだけのメンバーが集まったという、大きな運もあるけどね」

英玲奈「作詞作曲もこなし、衣装も独自で用意。振付も自分たちでやってしまう」

英玲奈「また、それをやってのける実力、そして、それぞれの個性の強さ」

英玲奈「連邦軍のモビルスーツは化け物か!って感じ?」

あんじゅ「イミワカンナイ」

英玲奈「あ、そうそう、今回はいつもと違って、9人で言葉を紡いだ歌詞なんだってね」

英玲奈「どんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみだな」

あんじゅ「ずいぶん余裕ね…くすっ」

英玲奈「私だってアイドルだけど、他のアイドルが嫌いな訳でないからな」

英玲奈「情報収集、情報収集」

英玲奈「あ、もしかして妬いてるのか?あんじゅ?」

あんじゅ「クスクス ばかね…」

10: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:14:14.64 ID:vHx3tnAN.net

 
あんじゅ「あ!ツバサ…」

あんじゅ「大丈夫?」

ツバサ「うん、大丈夫、大丈夫よ」

ツバサ「μ’sの出番はもうすぐ?」

英玲奈「うん、そうだよ、あ、出てきた出てきた」

英玲奈「…ツバサ?」

ツバサ「え?なに?」

英玲奈「しっかりしなよ」

ツバサ「大丈夫よ、わたし…」

英玲奈「この目でしっかり、最大のライバル、μ’sのパフォーマンスを目に焼き付けておこうぜ」

英玲奈「ラブライブで見れるμ’sが、最後かもしれないからな」

ツバサ「英玲奈…うふふっ、そうねw」

ツバサ「そう、私達はあくまでも「一」挑戦者」

ツバサ「最大のライバルの実力を、心静かに見ましょう」

不思議だね~♪

ツバサ「!」

ツバサ「…」

あんじゅ「…」

英玲奈「こ、これは…」

11: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:16:11.59 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ「…」

ツバサ「負けたわね…」フッ

ツバサ「行きましょう。私達のラブライブは終わったわ」

スタスタスタ…

ツバサ(精一杯やった…私は…悔いはないはずよ…)

英玲奈「ツバサ…いいの?」

ツバサ(でも…)

あんじゅ「…」

ツバサ(でも、でもっ…)

英玲奈「ツバサ…」

12: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:17:26.03 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ(…)

ツバサ「ううっ…」

ツバサ「うっ…うわーん」

英玲奈「ツバサ!」

あんじゅ「ツバサ!」

ツバサ「嘘よ!嘘!悔しくないなんて、あるはずないわ!」

ツバサ「あんなに!あんなに頑張ったのよ!」

ツバサ「前回優勝だからと言って、それにおごることなく頑張ったのよ!」

ツバサ「なのに…なのに…なぜ、なぜなの?」

13: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:18:32.62 ID:vHx3tnAN.net

 
あんじゅ「ツバサ、、、わかるわ、わかるわよ!」

あんじゅ「そうよ、ツバサ!私達は精一杯やったわ!」

あんじゅ「でも…わかるでしょ?あのμ’sのパフォーマンスを見たら」

ツバサ「そう…μ’sには私たちには持っていない、なにかがあるの」

ツバサ「でも、それが、なんなのかわからない!わからないのよ!」

14: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:19:48.73 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「それは…嘘ね」

英玲奈「ツバサには、あのパフォーマンスを見てわかったはずだ」

英玲奈「私だって…言葉では…うまく言えない」

英玲奈「でも、なにか感じるものがあったはずだよ」

英玲奈「あの、一途な一生懸命さ、やはり惹かれるものがあるよ…」

あんじゅ「ねえ、ツバサ?」

あんじゅ「気持ちはわかるわ!私だって、、、いや、私が一番…」グス

あんじゅ「負け惜しみ…負け惜しみかもしれないけどね」グス

あんじゅ「でも、ツバサ…これで終わりじゃないのよ」

ツバサ「えっ?…」

15: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:20:52.68 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「よく考えてみて、ツバサ」

英玲奈「私達は第一回ラブライブの王者」

英玲奈「主催者からは、ディフェンディングチャンピオンとして」

英玲奈「予選免除の通達があったのをを断って、地区予選から挑んだのはなぜ?」

英玲奈「正面からガチでぶつかって、μ’sを…いや、μ’sだけじゃない」

英玲奈「他の関東地区のライバルたちを倒すことにしたのは、なぜ?」

英玲奈「私達はスクールアイドル」

英玲奈「全国に数多くいる、スクールアイドルのひとつではあるが」

英玲奈「すでに、ただ、参加するだけのアイドルグループではないのよ」

あんじゅ「わかるでしょ?ツバサ」

16: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:22:46.86 ID:vHx3tnAN.net

 
英玲奈「ツバサは…、いや、私達は…」

英玲奈「こんなことで、落ち込んでなんかいられないはずよ」

英玲奈「悔くて泣くのはいいさ」

英玲奈「でも、それを糧に次のステップへ進なきゃいけない!」

英玲奈「しかも、前よりも大きなってなきゃいけない!」

英玲奈「そうやってこそ、A-RISEなんだよ」

あんじゅ「そうよ、さすがA-RISE!ってところを見せなきゃいけないのよ」

ツバサ「英玲奈…あんじゅ…」

17: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:23:32.42 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ「そうね…私には、こんなにも心強い仲間がいるじゃない!」

ツバサ「もう、泣かない!前を向いて歩いていくわ!」

ツバサ「だって、私にはあなたたちがいるもの!」

英玲奈「そうよ、ツバサ」

あんじゅ「それでこそ、A-RISEのリーダーよ」

あんじゅ「それに私達には、たくさんの応援をしてくれるファンもいるもの!」

あんじゅ「そのファンのみなさんを笑顔にするのよ!」

ツバサ「英玲奈、あんじゅ…ありがとう」

18: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 01:25:10.84 ID:vHx3tnAN.net

 
ツバサ「私は決めたわ!」

ツバサ「また一から、また始めるわ!」

ツバサ「笑顔を絶やさず、アイドルとしての誇りを持って!」

ツバサ「ねぇ!英玲奈、あんじゅ」

ツバサ「これからも一緒にやってくれるわね!」

あんじゅ「そうよ、私達はここで終わらないわ!」

あんじゅ「まだまだ大きな広い世界に羽ばたく力があるわ!」

あんじゅ「そうじゃない?ツバサ」

英玲奈「そうね…それが私達だもの」

英玲奈「このくらいの、つまずきだけで、転んでなんていられないわよ!」

ツバサ「そうね…そうだわ!だって、私達はA-RISEだもの!」

ツバサ「私達のステージは、まだまだ終わらない!」

ツバサ「私達の、私達のA-RISE!のプライドにかけてねっ!」ニコッ

おわり

19: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 08:51:14.92 ID:Sy0PdoBP.net

おつ
20: 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2015/09/06(日) 20:11:29.14 ID:aqBCE82m.net

おつ
しかし私達はアンドロイドでもなんでもない…が伏線に見えて仕方なかった