【ラブライブ！】にこ「にこと」花陽「花陽の」にこぱな「お魚料理講座！」

花陽「さあ、ついに始まりました！」

にこ「にこと」

花陽「花陽の」

にこぱな「お魚料理講座！」

花陽「番組進行は私、いつか炊きたて白米のライスシャワーを浴びたい、小泉花陽がお送りします」

花陽「そして、この番組のメインである、先生を務めて頂くのは、大銀河宇宙No.1アイドル（笑）としてお馴染みの、矢澤にこさんでーす！」

にこ「にっこにっこに～♪大銀河宇宙なんば」
海未「尺短いんで巻きでお願いします」

にこ「・・・」

花陽「はい、それでは本日のゲストをご紹介します！ゲストの星空さ～ん」

凛「嫌にゃぁーー！！」ジタバタ

花陽「星空さんには先ほど行われたツイスター大会最下位の罰ゲームとして、これから作る料理の試食をしていただきます」

凛「うう、なんでツイスターで負けたくらいでこんなことに・・・」

花陽「ちなみに、星空さんは逃亡の可能性があるため、番組スタッフが椅子に縛り付けておきました」

ことり「わたしが縛りました！結び目に付けたフリルがポイントだよ♪」

凛「みんなして凛をいじめて・・・ひどいよ」ウルウル

花陽（ああ、凛ちゃんが涙目に・・・、この表情だけでご飯三杯はいけそうです！）

ことり（凛ちゃん可愛い！心を鬼にして協力した甲斐があったね）

園田（凛、あなたは最高です！）ｿﾞｸｿﾞｸｯ

花陽（この番組制作は私達が凛ちゃんの泣き顔を、合法的に見るために考えた最高のやり方）

園田（罰ゲームという大義名分を作り、料理はにこにやらせることで自分達の好感度は下がらない。ついでに学校のPRにも繋げる・・・）

ことり（かよちゃんも結構腹黒だよね）

にこ「凛、安心しなさい」

凛「にこちゃん・・・」

にこ「この私が作るからには、絶対に美味しい料理を食べさせてあげるわ！」ｷﾘｯ

凛「ああ、今だけはにこちゃんが頼れる先輩に見えるにゃ・・・」

にこ「ちょっと！今だけはってどうい」
海未「CM入りまーす」

希「この番組は、西木野総合病院と御覧のスポンサーの提供で、お送りします。・・・なあ、ウチここにいる意味あるん？」

～CM明け～

花陽「はい、それでは本日の食材を紹介したいと思います。本日の食材は～」

花陽「アジです！」

にこ「ずいぶんありきたりなチョイスね」

花陽「そんなことはありません！アジは味なりと言うくらいですから、日本の美味しい魚の代表格です！」

にこ「確かにそうだけど・・・」

花陽「私はこのまま塩焼きにして、ホカホカご飯と一緒に食べたいです・・・」ｼﾞｭﾙﾘ

にこ（しかし、まいったわね。凛の魚が苦手な原因は骨と臭い、骨はどうにかなるとしても、青魚のアジは加熱しても魚特有の臭いが残りやすい・・・）

凛「にこちゃん、信じてるにゃ・・・」

にこ（加熱がダメなら生のまま、臭いを消せばいい。だったらあれしかないわね）

花陽「にこちゃん、このアジを美味しく料理することができますか？」

にこ「あったり前でしょ～！私を誰だと思ってるの？大銀河宇宙な」
海未「巻きでお願いします！」

にこ「・・・」

花陽「では早速こちらのキッチンで作っていただきましょう！」

にこ「あーもー！わかったわよ！」

～キッチン～

にこ「凛、最初に聞いておきたいんだけど、香味野菜で苦手なものってある？」

凛「香味野菜？」

にこ「薬味に使うようなやつよ」

凛「魚以外はなんでも大丈夫だにゃ」

にこ「わかったわ。簡単な料理だから手早く作るわよ！」

にこ「まずは香味野菜を準備するわ」

花陽「長ネギに葉ネギ、それから大葉と生姜とミョウガだね」

にこ「葉ネギだけ小口切りで、生姜はすりおろし、あとはみんなみじん切りで大丈夫よ。・・・あ、大葉は盛り付け用に1枚取っておくといいわね」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

花陽「ずいぶん沢山の香味野菜を使うんだね」

にこ「うちで作るときはミョウガと葉ネギは使わないんだけどね。今回は凛の為に香味野菜多めでいくわ」

花陽「なるほど、魚の臭いを消すためにたくさんつかうんだね」

園田「おのれにこ、余計な真似を」

ことり「しかたないよ、表向きは料理番組なんだから・・・」

にこ「野菜が準備できたら、アジを捌いていくわ」

花陽「主役の登場だね！」

にこ「アジみたいに小さな魚は、頭を落として内臓を出したら、切り口から中骨に沿って尾っぽの方に包丁を入れていくと簡単におろせるわ」

花陽「教科書に載ってたおろし方とはちがうんだね」

にこ「これは大名おろしっていって、小魚とかサンマみたいな長物でよく使うやり方よ」

にこ「大名おろしは骨に身が残りやすいとか言われてるけど、慣れればほらこの通り」

花陽「すごい・・・全然身が残ってない！」

にこ「とにかく包丁を浮かせないように、しっかりと骨に沿わせるのがポイントね」

にこ「捌いたアジは、腹骨と血合骨を取って皮を剥いでから、細かく刻んで、まな板の上で葉ネギ以外の野菜と合わせるわ」

花陽「これは・・・、アジのたたきだね！」

園田（浅はかですね、にこ。ただ魚を切って、薬味と和えた程度など・・・）

ことり（これは、私たちの勝ちだね♪）

あー鯵のたたきええな
今日の飯それにするか

にこ「たたきじゃないわよ？」

ことうみぱな「え？」

にこ「まあ、たたきの一種と言えなくもないんだけどね。まだ続きがあるのよ」

花陽「そ、そうなの？」

にこ「当たり前でしょ。ただ魚を切って薬味と和えただけなんて、凛がかわいそうじゃない」

園田（おのれにこ！）

ことり（海未ちゃん落ち着いて！）

凛「にこちゃんがそんなに凛のこと考えてくれてたなんて、感動だにゃ〜」

花陽「でも、ここからどうするの？」

にこ「まずは味噌を入れるわ。それから・・・」

花陽「それから？」

にこ「ひたすら包丁で叩く！」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ!

花陽「ほんとうにﾀﾀｲﾁｬｳﾉｫ!?」

にこ「ええ、粒が残らないくらい、めっためたに叩くわ！」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ!

花陽「うわぁ、なんか料理っていうよりただのストレス解消にしか見えない・・・」

にこ「これ結構楽しいのよね～♪花陽もやる？」ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ!

凛「さっきの感動を返して！」

そして５分後・・・

にこ「こ・・・このく、らいまで・・なめらかに・・ｹﾞﾎｹﾞﾎ」

花陽「にこちゃん大丈夫！？ほらお水飲んで」

にこ「あ、ありがと・・・」ｺﾞｸｺﾞｸ

凛「包丁で叩いてただけでこの有様とか、にこちゃんカッコわるいにゃ」ｼﾞﾄｰ

にこ「あんたのために作ってるんだから、そんな目で見るんじゃないわよ！」

にこ「と、とにかくこのくらいまで滑らかにするわ」

花陽「ちょっと荒めのペースト状になったね」

にこ「ええ、このあたりは好みによって叩き具合を変えるといいわ。荒めに叩いても結構美味しいのよ」

花陽「これで完成？」

にこ「大体完成ね。今はほとんど常温の状態だから、金属製のボールに入れて、外側から氷を当てて冷やしこむわ」

花陽「冷やすと美味しくなるの？」

にこ「常温よりも生臭さを感じなくなるわね」

園田「おのれにこ！」

ことり「海未ちゃん、声でてるよ！」

にこ「冷やしながら、隠し味で醤油を数滴入れると風味がよくなるわね」

にこ「お皿に大葉を敷いて、冷やしたたたきを乗っけて、最初に刻んだ葉ネギを散らして、焼き海苔を添えれば・・・アジのなめろうの完成よ！」

花陽「たたきじゃなくてなめろうって料理だったんだね」

にこ「もともとは漁師料理だったらしいんだけど、最近は結構メジャーになってきてる料理よ。アジだけじゃなくて、サンマやイワシみたいな青魚とか、カツオの血合いで作っても美味しいわ」

にこ「これをハンバーグみたいにして焼くと、さんが焼きっていう料理になるんだけど、それも美味しいわね。ごはん合うし、ママが日本酒との相性抜群だって言ってたからおつまみにもよさそうね」

花陽「それでは、完成した料理をゲストの星空さんに食べてもらいましょう！」

花陽（ついに、ついにこの時がやってきたんだね）

園田（いくらにこが対策をしようとも、凛の魚嫌いは相当なもの・・・）

ことり（きっとあれを口に含んだ次の瞬間・・・）

ことうみぱな（号泣する凛ちゃんが見られる・・・！）

凛「ね、ねえにこちゃん、ほんとにそれ凛が食べるの？」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

にこ「あたりまえでしょ？せっかくあんたのために作ったんだから」

花陽「ルールです、星空さん観念してください」

にこ「焼き海苔で巻いて・・・っと。縛られてて食べられないでしょ？ほら口開けなさいよ」

凛「や、やっぱり無理だよ魚なんて！にこちゃんがいろいろ考えてくれたのはわかるけど・・・」

にこ「凛！！」

凛「は、はい！」

にこ「いい、アイドルは笑顔にさせる仕事なのよ。それはいつ、どんたときでも同じことだわ。私は、この料理で凛を笑顔にしてみせる！」

凛「にこちゃん・・・」ｷｭﾝ

にこ「だから、私を信じなさい？」

凛「・・・わかった、にこちゃんを信じるよ！

にこ「ほら、あーんして」

凛「あーん・・・ﾊﾟｸｯ」

ことうみぱな（食べた！！）

花陽（早く早くっ！花陽に素敵な泣き顔を顔を見せてください！）

ことり（カメラ準備OK！いつでもいいよ、凛ちゃん！）

園田（さあ、凛！あなたの最高の表情を見せるのです！）

凛「・・・・・」ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｸﾝ

にこ「・・・」

凛「あれ？」

ことうみぱな「へ？」

凛「にこちゃん、もう一口いいかにゃ？」

にこ「ふふ、いくらでもいいわよ。ほらあーん」

凛「もぐもぐ・・・。やっぱり、生臭くない！美味しいよ、にこちゃん！」ﾆｺｯ

ことうみぱな（そんなバカな！）

にこ「だから言ったでしょ。あんたを笑顔にしてみせるって！」

凛「うん！にこちゃんは本物のアイドルだにゃ！」

にこ「ちょっと、よしなさいよ。照れるじゃない・・・///」

にこりんいちゃいちゃ

花陽「・・・・・・・」

園田「にこ・・・あなたは・・・あなたは最低ですっ！よくも私たちの計画をぉぉ！！」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「海未ちゃん！気持ちはわかるけど落ち着いてぇ！」

園田「これが落ち着いていられますか！邪魔者は排除するんです！！！」

ことり「このままじゃ放送事故になっちゃうよぉ！かよちゃん、放心してないで番組終わらせてぇ！」

花陽「はっ！・・・・み、みなさん、いかがでしたか？もし興味を持っていただけたなら、今晩の食卓に一品加えてみてくださいね」

園田「ちょっと花陽！勝手に終わらせようとしないでください！」

ことり「もう、海未ちゃんはちょっと黙ってて！」

園田「私は、私たちはこの程度では諦めませんからね！！」

花陽「それでは、また星空さんがゲームで負けるその日まで、ごきげんよう！」

希「この番組は、西木野総合病院と、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。・・・・なあ、ウチほんとうにいる意味あったん？」

おわり

これで終わりです！
ただ魚ネタで書きたかっただけです

にこちゃん有能

なめろう楽だし酒のアテでよく作るわ
面白かった乙

さすにこ

半額になったハマチの刺身でよく作ったなぁ
日本酒よりかはビールに合う気がする

イカで作っても上手い

魚食いたくなった

園田ァ！はブレないな

あれ？穂乃果ちゃんは？

寿司は食うんやで

僕なんかは凛ちゃんが負けたというツイスターゲームがどんなだったか気になりますね