【ラブライブ!】えりりん「たこやきぱーてぃーだー!」
- 2020.04.05
- SS

希「はーい」
凛『希ちゃーん!きたよー!』
希「はいはーい、いま行くでー!」
希「いらっしゃーい」
花陽「あ、希ちゃん!こんばんは!」
希「ほい、こんばんは。さ、入って入って~」
真姫「それじゃあ、お邪魔するわね」
凛「他のみんなはもう来てるの?」
希「えりちとにこっちは結構前から居座ってるけど、穂乃果ちゃんたち二年組はまだやで」
真姫「そう……でもまあ、先に作り始めちゃってていいわよね?」
希「うん、ええと思うで。意外と下拵えに時間かかるし、そろそろ来る頃だろうから」
花陽「うん!あ、今日はどこでやるの?」
希「いつもどおり、リビングでええかな?キッチンも近いし」
真姫「ええ、そうね」
希「あ、じゃあこっちやで」
希「一年生組が来たで~」
絵里「あら、来たわね」
凛「こんばんは~!」
にこ「こんばんはー。二年組はまだみたいね」
花陽「うん。でも、先に作り始めちゃっていいんじゃないか、って話になったんだけど……」
にこ「まあそうね、そのうち来るでしょ」
真姫「そうだ、花陽、途中で買ってきた飲み物あったわよね?」
花陽「あ、そういえばそうだった」
希「あ、買ってきてくれたん?じゃあ冷蔵庫で冷やしとこうか」
花陽「うん、お願い」
希「じゃあ生地作りからやるから、いつものメンバーはキッチンに来てや~」
にこまき「はーい」
凛「ちょっと希ちゃん希ちゃん、そのいつものメンバーっていうのやめようよ」
絵里「そうよ、私たちが仲間外れみたいじゃないの」
花陽「ま、まあまあ……」
希「でも実際、いつも同じメンバーやん、料理してるの」
にこ「そうよ、キッチンも広いわけじゃないんだし、大人しく遊んでて」
凛「むぅ~……」
絵里「むぅ~……」
花陽「あはは……希ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃん、いつも任せっきりでごめんね」
真姫「何言ってるのよ、花陽はご飯のときにものすごく役に立ってくれてるじゃない」
にこ「花陽が炊くご飯は異常なぐらいに美味しいのよね~、なぜか」
花陽「そ、そんなことないよ……」
真姫「むしろ問題なのは、手伝いもしない絵里と凛辺りだと思うけど」
えりりん「うっ……!」
凛「そ、そうにゃそうにゃ!」
希「えりち、手伝うって言って何枚お皿割ったっけ?」
絵里「はぐぅっ!」
真姫「凛も、片付けるって言ってまだ残ってた生地ぶちまけたことあったわよね、しかも三回ぐらい」
凛「ぐふぅっ!」
希「えりち、割った皿片付けるって言って何回指怪我したっけ?」
絵里「ぐはぁああああ!」
真姫「凛も、ぶちまけたのを拭こうとして、まだ飲み物が入ってるコップ倒したことあったわよね、しかも十回ぐらい」
凛「ぬはぁああああ!」
にこ「まあ結論、二人はやっぱり手伝わない方が平和ってことね」
真姫「ってことだから、二人は花陽と一緒にじっとしてなさい」
えりりん「……はーい」
花陽「まあまあ、そろそろ穂乃果ちゃんたちも来ると思うから……」
ピンポーン
希「お、噂をすれば何とやらやね。ほら、えりち、凛ちゃん、仕事やで!迎えに行ってきてくれる?」
えりりん「うん!」パァッ
花陽「私はこっちで待ってるね」
凛「うん!行ってきます!」ダッ
絵里「さ、行くわよ、凛!」ダッ
凛「おーーーー!」
絵里「おーーーー!」
ドタバタ
希「行った……かな?」
花陽「うん……大丈夫、行ったみたい」
にこ「花陽、ちゃんと買ってきたんでしょうね」
花陽「大丈夫だよ、ほら」スッ
希「お、なかなかええやん!」
にこ「凛にはバレなかった?」
真姫「ええ、ちょっと待っててもらって、分かれて買ってきたから」
花陽「少し不思議がってたけど、バレてはないと思う」
希「よし、よくやったで二人共」
真姫「それより、そっちも準備は出来てるんでしょうね?」
にこ「ええ、バッチリよ。私が家にあるやつ持ってきたし、穂乃果もお店のやつ何個か借りて来るって言ってたから」
花陽「渡すものも準備済みだし、完璧だね!」
希「よし、じゃあ戻ってこないうちに早く隠しとこか」
花陽「うん!」
凛「穂乃果ちゃーん?」
穂乃果『あれ、凛ちゃんだ!うん、ことりちゃんと海未ちゃんもいるよ~!』
絵里「今開けるわね~!」
ガチャ
凛「いらっしゃいにゃ!」
絵里「いらっしゃいよ!」
ことり「あ、二人共、こんばんわ~」
海未「もうみんな来ているのですか?」
絵里「ええ、あとはあなたたちだけよ」
穂乃果「そっか、遅れてごめんね~」
凛「いやいや、凛たちもさっき来たばかりだし!さ、入って入って~」
ことり「うん!」
花陽「あ、帰ってきた」
凛「隊長、任務完了しました!」
絵里「しました!」
希「二人共、ご苦労!」
えりりん「イエッサー!」
ことり「……?」
穂乃果「……?」
海未「あ、もう作り始めていたんですね」
真姫「ええ、まあね」
ことり「あ、私手伝うよ~」
にこ「ええ、お願い」
海未「私も手伝いましょうか?」
希「いや、海未ちゃんは花陽ちゃんと一緒に、ほのえりりんの相手しといてもらえる?」
海未「なるほど、確かにそれは花陽だけでは荷が重いですね。わかりました、では生地の方はお願いします」
希「うん、そっちもお願いね」
海未「ええ」
穂乃果「さー、生地作りは4人に任せて、なにして遊ぼうかー!」
海未「よく考えるとひどい発言ですよね、今の」
絵里「まあ私たちが手伝っても無残な結果に終わるだけだし!」
凛「そうにゃそうにゃ!」
花陽「あはは……。でも、本当に何をして遊ぼうか?」
凛「あ、じゃあじゃあ、人生ゲームでもやろうよ!」スチャッ
穂乃果「お、いいねえ!」
海未「いやなぜここでさっと人生ゲームが出てくるんですか」
凛「凛のだからにゃ!」
海未「いやなぜ凛の人生ゲームが希の家に!?」
凛「凛が持ってきたからにゃ!」
海未「持ってきたのですか!!??」
凛「当たり前にゃ!」
海未「当たり前なのですか!!!???」
希「ちょっと海未ちゃんうるさいよー!マンションなんだからもうちょっと声抑えてー!」
海未「あ、は、はい、すいません……って、今のは私が悪いのですか!?」
凛「え、海未ちゃんが悪いよね?」
穂乃果「うん、全て海未ちゃんが悪い」
海未「い、いや、何割かは凛にも責任が……」
絵里「どこからどう見ても完全に海未のせいね」
海未「な、なぜっ!?なぜ私の責任に!?」
凛「それはねぇ、海未ちゃん……」
海未「そ……それは……?」
凛「海未ちゃんだからにゃ!」ズビシッ
海未「は、はあああっ!?」
希「海未ちゃんうるさーい!」
海未「うがあああああ!!!!」
穂乃果「海未ちゃん、ファイトだよっ!」
凛「ほらー!海未ちゃんと穂乃果ちゃんも早くこっち来て一緒にやろうよー!」
海未「はぁ……。まあ、付き合ってやるとしますか」
絵里「あ、ちょっと凛、勝手に始めないで!一番は私よ!」
凛「何言ってるの、凛が最初!」
穂乃果「ちょっと待ったー!一番は穂乃果以外にいないでしょうがー!」
花陽「ま、まあまあ落ち着いて3人とも……」
海未「……はぁ……」
絵里「え、いや、ちょっと、一発目から交通事故っ!?」
花陽「なにこれ、5ターン先までマス目の効果を打ち消す!?ダレカタスケテー!」
穂乃果「えっと、なになに……2マス進んで、3マス戻って、また2マス進んで、で最後に1マス戻る……って結局動いてないじゃん!?」
海未「√17マス進む……私はどこで止まればいいんですか!?」
凛「おっ、お金持ちのおじいさんを助けて小切手を貰う、100万ゲット!」
4人「なにぃぃぃぃぃぃぃ!!??」
希「おーい、生地できたから皆もこっち来て一緒に……って、みんな寝そべって、どうしたん……?」
凛「凛が全員倒したにゃ!」
希「た、倒した……?」
海未「ははは……借金がどんどん増えてく……あはははは……」
絵里「事故……事故が7回……自動車事故が5回に自転車事故と歩行者事故が1回……歩行者事故って何……」
花陽「結局全マスの効果打ち消されたよ……プラスもマイナスもないよ……何もないよ……」
希「こ、これは一体……」
穂乃果「き、気にしないでおいて~」
希「……そうしとくわ……」
凛「凛の勝ちにゃ!」ブイ
にこ「お、きたきた」
真姫「あなたたち、よく人生ゲームであそこまで騒げるわね……」
海未「だってあの人生ゲームひどいんですよ!」
絵里「私何回事故ったと思ってるのよ!?7回よ7回!?」
ことり「そ、それは……」
花陽「あれ、確か昔、凛ちゃんがマスの内容勝手に書き換えてたやつだよね?」
凛「ああ、そういえばそうだったけ?」
穂乃果「やっぱり!なんかおかしいと思ってた~」
希「後で全員でもっかいやってみよか~?」
海未「いえ、私はもう二度とやりたくないです!」
絵里「私もよ!」
凛「え~、もういっかいやろーよー!」
海未「絶対に嫌です!」
ことり「あはは……凛ちゃんはそういうひどいマスには当たらなかったの?」
凛「うん!がっぽがぽ儲けたにゃ!」
穂乃果「そうそう、不思議と凛ちゃんが止まるマスは良い内容ばっかりなんだよね~」
凛「今日はついてるね♪」
希「よーし、じゃあどんどん作っていきますかー!」
9人「おー!」
にこ「希の家でたこ焼きパーティーするのも久しぶりね~」
希「そうやね~。そもそも、最近何かと忙しくてみんなで集まって遊ぶこと自体少なかったし」
絵里「私とにこはちょくちょく希の家に来てたけどね」
花陽「え、そうだったの?」
ことり「そういえば、最近帰るときいっつも一緒だよね~」
希「確かに、考えてみればこの頃毎日のように来てるなぁ」
にこ「勉強とか教えてもらうのにも便利だしね」
穂乃果「え、に、にこちゃんが……勉強!?」
にこ「な、何よその反応は!?私だって勉強ぐらいするわよ!一応今年受験生だし!」
凛「ああ、そういえばそうだっけ……にこちゃんたち、みんな同じとこ行くんでしょ?」
にこ「だ、大丈夫よ!そのために毎日のように希の家に来てるんだし!」
絵里「その割には遊んでばっかりよね」
にこ「うぐっ……」
希「まあ最初に遊び始めるのはだいたいえりちやけどな」
絵里「うぐっ……」
真姫「大丈夫なのかしら……」
にこ「だ、大丈夫よきっと!」
希「あ、花陽ちゃん、そっちの方焦げそうやで!」
花陽「え、あ、本当だ!ほら凛ちゃんも回して回して!」
凛「任せてにゃ!」
海未「そ、そそそそうですね!」
ことり「……海未ちゃん?」
海未「ななななななんですかぁ?」
ことり「ど、どうしたの……?」
真姫「ああ、そういえば、海未ってたこ焼き作るの苦手だったけ?」
海未「そ、そんなことは……」
穂乃果「ああ、そういえば前にやった時も、海未ちゃんが作ったのだけ四角いたこ焼きになってたよね」
にこ「四角!?逆にすごいわねそれ!」
絵里「海未、私も四角いたこ焼き食べてみたいなぁ~!」
海未「そ、そんな……主役に言われては断れないじゃないですか……」
絵里「主役?」
海未「あ、い、いえ、なんでも!」
絵里「……そう?ってこら希、私の分取らないでよ!」
希「え、これえりちのだったん?」
絵里「そうよ、私が一回でも手をつけた奴は全て私のものよ!」
希「ええっ!?じゃあこの辺30個ぐらい全部えりちのになっちゃうやん!?」
絵里「そうよ!」
希「ええっ!?」
海未(はい、すいません……)
穂乃果(気をつけてよ~、バレたら台無しだもんね)
海未(そうですね、びっくりさせるんですものね)
凛「……?海未ちゃん、どうかしたの?」
海未「いえなんでも。さ、凛も食べなさいな、おいしいですよ」
凛「うん、わかってるけど、なんか今3人でこそこそと……まあ別にいっか!」
3人(ほっ……)
絵里「はらしょ~!美味しいわ希!」
希「あはは、そりゃ良かった」
にこ「気をつけて食べるのよ、絵里~」
絵里「大丈夫よ、私を甘く見すぎねにこ!」
にこ「そう言って前も火傷しかけてたくせにね……」
絵里「はむっ……は、はふはふっ、はふぅっ!?」
にこ「……いわんこっちゃない」
真姫「ほら絵理、飲み物」
絵理「は、はひはほふぅ!……ぷはぁ、あぶなかった!?」
にこ「これでも甘く見すぎですかねぇ?」
絵理「うっ……た、たこ焼きおそるべし……」
海未「食べます!」
花陽「いやいや、たこ焼きとは合わないんじゃ……」
凛「そうだよ、お饅頭はどっちかって言うとデザートのほうがいいんじゃ……」
希「ああ、でもデザートは他の物があるし、今でもええかな?」
絵理「え、そうなの?」
凛「なになに、凛も聞いてないよ!?今日のデザートは!?」
にこ「凛には秘密よ~」
凛「ええっ!?そんなむごいっ」
絵理「にこ、私にならいいでしょ?教えなさい!」
にこ「絵里もダメ~」
絵理「ええっ!?はらしょう!」
海未「そんなことより早くほむまんを!」バンバン
ことり「落ち着いて海未ちゃ~ん……」
花陽「あ、そういえばチーズケーキもあるよ?」
ことり「早く出して花陽ちゃん!」バンバン
真姫「……はぁ……」
希「そうだったはずやね……」
にこ「なのに……なんで食卓の上にたこ焼きプレートとほむまん(16個セット)とチーズケーキ(1ホール)ととんこつ醤油ラーメンとトマトとチョコレートと麻婆豆腐と炊飯器が載ってるのよ!?」
凛「おー、よく今の一息で言えたね!」
にこ「」イラッ
絵理「だいたい麻婆豆腐作ってきたのにこじゃない」
にこ「そ、それはそうだけど……これ、全部片付くの?」
穂乃果「まあ、9人もいるし大丈夫だって!」
希「9人中4人はもうギブアップらしいけど……」
真姫「」
花陽「」
海未「」
ことり「」
にこ「死体が折り重なるように……」
花陽「ち、ちょっと調子に乗りすぎたみたい……」
穂乃果「花陽ちゃんごはん何合食べたんだろ~」
凛「真姫ちゃんも、普段小食のくせに一気に食べるからだよー」
真姫「誰が食わせたのよ誰が……」
希「で、海未ちゃんとことりちゃんは自分の好物の食べ過ぎでダウン、と」
凛「まあ、ラーメンと麻婆豆腐は凛が片付けるから、他のはよろしくにゃ」
絵理「なら私はひたすらたこ焼きを食べてましょう」
希「ほむまんとチョコレートは後でいいとして……うちはことりちゃんによってあらかた食べ尽くされてるチーズケーキをもらうわ」
穂乃果「じゃあ穂乃果はトマト~!」
にこ「私はなにかおかずを作ってきて、この炊飯器を片付けるわ……」
ことり「あはは、みんなごめんね……」
海未「すいません……」
凛「あ、あと一口……」
穂乃果「口の中がトマトトマトしてる……」
希「チーズケーキって意外とお腹にくるなぁ……」
絵理「たこ焼き……たこ焼き……たこ焼き……」
にこ「……うぷ……」バタ
海未「け、結局全員ダウンですね」
ことり「だね」
花陽「私はちょっと落ち着いてきたけど……凛ちゃんとか、かなり食べてるよね?」
凛「うん、こんなに食べたのは久しぶりかも……」
真姫「これじゃあデザート食べられないかもね」
えりりん「デザートは別腹よ(にゃ)!」
希「あはは……でも、もう少し後にならないと皆もきついよね」
花陽「そうだね……それまで、なにかゲームでもしてる?」
凛「あ、ならとっておきの奴があるじゃん!」
海未「ま、まさか……」
凛「凛特製の人生ゲームにゃー!」
希「お、ちょっとやってみたかったんや、それ」
真姫「まあ一回ぐらいはやってみてもいいかもね」
ことり「あ、あの……花陽ちゃんたちが震えてるんだけど……」
花陽「」ガタガタガタガタ
絵理「」ガタガタガタガタ
海未「」ガタガタガタガタ
穂乃果「ま、またやるのあれ……?」
凛「いえす!」
海未「」ガクッ
ことり「あ、海未ちゃん!?海未ちゃーん!?」
真姫「どんだけトラウマになってるのよ……」
穂乃果「諦めるしかないみたい……」
花陽「うぅ……」
ことり「な、なんか私まで怖くなってきたよ……」
凛「ほら、やるよー!」
絵理「こうなったら本気でやって事故らないようにするしかないわね!さあ凛、一番は私のものよ!」
凛「何言ってるの、今度こそ一番は凛だよ!」
穂乃果「ちょっと待ったー!私が一番だとなんで言えばわかるかー!」
真姫「………………はぁ……」
絵理「いやぁあああああああ事故には止まらないでええええええええ!」
海未「また借金ですか!?本当どうなってるんですかこの人生ゲームは!?」
花陽「だからマスの効果打ち消すのだけはやめてよぉぉぉおお!?ダレカタスケテー!」
ことり「ち、チーズケーキを買う、20万支払う?なんでこんなマスが……ってそこ止まっちゃダメぇ!?」
凛「お、バックを拾う、交番に届けて中身の一割(200万)もらう!やったね!」
全員「なにぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!?」
希「や、やっぱりこのゲームやりたいって言ったの、取り消しとくわ……」
真姫「私も……ってああ!?……また借金だ……」
絵理「……なんか、叫んでたらだいぶお腹落ち着いてきたわ」
海未「奇遇ですね、私もです」
凛「お、じゃあそろそろデザートにしようよ!」
真姫「そうね。ことりとかも大丈夫?」
ことり「うん、お腹いっぱいの原因の大半はチーズケーキだから大丈夫~」
真姫「いや、何が大丈夫なのか全然わかんないんだけど」
花陽「あはははは……」
穂乃果「よし、じゃあそろそろやりますかね?」
海未「ええ、そうですね」
絵理「やる?何を?」
希「ふふ、ちょっとした企画やで」
凛「企画?」
にこ「そうそう、だから凛と絵理はここで待って」
絵理「え、いやなんでよ?」
凛「なんで凛と絵理ちゃんの二人だけ?」
真姫「いいからいいから」
花陽「出てきちゃダメだよ?」
絵理「え、や、ちょっと」
ことり「海未ちゃん、海未ちゃんは二人が出てこないか見張ってて~」
海未「わかりました、そっちは頼みましたよ」
穂乃果「うん、任せといて!」
凛「ちょ、ちょっと、なんなのさっきから!?」
花陽「まあまあ、ここで待っててね~」
えりりん「ちょっとぉぉおおお!?」
バタン
うお本当だ……
すいません、絵里ですね
*
絵里「ちょっと海未!どういうことよこれは!?」
凛「説明するにゃー!」
海未「ふふ、どういうことでしょうねえ」
絵里「どういうことでしょうねえ、って……」
海未「今日一日ずっと私を弄んだ罰だとでも思ってください」
凛「ば、罰……?は、ひょっとして、凛たち食べられちゃうの!?」
絵里「まさか、そんなことあるわけ……あ、で、でも、真姫とにこあたりならやりそうね……」
凛「ええっ!?そ、そんな……でも確かにあの二人なら……い、いやだよー!」
絵里「うわぁああん!?誰か助けて!」
凛「誰か助けるにゃぁ!」
海未(あとでにこまきコンビに聞かせたら本当に指一本ぐらい食べられそうですね)
海未「そろそろですかね……私もあっちの準備を手伝ってくるので、2人は3分後に来てください」
凛「ええっ!?やだよ、見張り役がいなくなるなら凛は逃げ……」
海未「食べられたくないならじっとしていることをおすすめしますが?」
えりりん「ひいぃっ!?」
海未「…………冗談ですって」
絵里「う、海未の冗談は冗談に聞こえないのよ!」
海未「まあでも、ちゃんとじっとしててくださいね?あ、あと、部屋を出るときは電気を消してきてください」
凛「電気?なんでまた……」
海未「食べられたくなかったら――」凛「わかったわかったわかりました!」
絵里「本当に、なんなのよもう……」
海未「それはたぶん3分後に分かりますよ。では、待っててくださいね」
ガチャ
凛「行っちゃった……」
絵里「行っちゃったわね……」
凛「なんか、今日は凛と絵里ちゃんだけはぶられてない……?」
絵里「本当よね……何なのかしら……」
凛「…………」
絵里「…………」
えりりん「……はぁ……」
凛「3分たったけど……」
絵里「いって……みる?」
凛「うん……怖いけど、行ってみるしかないよ」
絵里「そうね……じゃあ、行くわよ」
凛「……うん……あ、待って、電気……」
パチッ
絵里「ひうっ……く、暗いけど、我慢するしか……ないわね」
凛「うん……さあ、行こう」
絵里「あ、あれ、部屋の外も暗い……?」
凛「だから電気消してこいって言ったのかな?」
絵里「そうかも……って、私たちはどうすればいいのよ……?」
凛「さ、さあ……ん?」
絵里「どうしたの、凛?」
凛「なんかあっちの方、明るくない?」
絵里「あ、本当だ……リビングの方ね」
凛「しかも、なんか……揺れてる?」
絵里「ゆ、揺れてる?」
凛「うん……炎の灯みたい……」
絵里「ほ、炎!?」
凛「うん、火事とかじゃないとは思うけど……な、なんで火?」
絵里「…………」ガタガタ
凛「いって……みる……?」ガタガタ
絵里「すごく行きたくないけど、行ってみるしかないでしょう……」
凛「……だね」
絵里「……ここが、リビングだけど……」
凛「……着いちゃったね……」
絵里「凛、準備は出来てる?」
凛「うん…………覚悟も出来てる」
絵里「……よし………………開けるわよ」
凛「……うん」
絵里「……スゥーーッ」
ガチャ!
凛「な、なにこれ……?」
絵里「ろ……ろうそく?」
凛「な、なんでろうそくが――――」
絵里「ちょっと、これは一体どういうこと――――――」
穂乃果「せーのっ!」
ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデーディアー
絵里ちゃん
&
凛ちゃーん
ハッピ バースデー
トゥーー
ユ――――
凛「………………」ポカーーン
穂乃果「二人共、お誕生日おめでとう!」
絵里「こ、これは一体……」
海未「ふふっ、少し遅れてしまいましたけど、絵里と凛の誕生日パーティーですよ」
凛「た……誕生、日?」
にこ「本当ならちゃんとした日にやりたかったんだけどね……」
真姫「最近ハロウィンイベだの生徒会だのでいろいろ忙しくて」
希「それで、二人分まとめて今日やちゃおうってことになったんや」
絵里「そ、そうだったの……?」
凛「てっきり、デザートがわりに凛達をパクっといっちゃうのかと……」
花陽「そ、そんなことするわけ無いじゃん!」
凛「かよちん……かーよちーん!」
ダキッ
花陽「わっ、凛ちゃん!?……って泣いてる!?」
凛「へ……?あ、あれ、本当だ……」
絵里「もう、凛ったら、泣くことないのに!」
希「絵里ち、泣いてる泣いてる」
絵里「へ、へっ!?……あ、いや、これは……汗よっ!」キリッ
にこ「いや、どう見ても涙じゃない」
絵里「え、や、その……」
ことり「ふふっ、大成功みたいだね!」
穂乃果「だね~!」
海未「良かったです……ってああ!?ロウソクが溶けてケーキまでつたいそうです!?」
希「ほ、ほんとや!?ほら、絵里ち、凛ちゃん、はよ消して!」
凛「あ、うん!」
絵里「まかせなさいっ!」
絵里「ええ!……せーのっ」
えりりん「ふぅーーーっ!」
7人「わぁーーー!」パチパチパチパチ
絵里「っていやあ暗いっ!?」
ことり「あ、そういえばえりちゃんて暗闇苦手だっけ……」
絵里「ことり電気!はやく!はよ!」
ことり「う、うん!」
パチッ
絵里「ほっ……」
真姫「って絵里あなた、顔ひどいわよ!?」
絵里「へっ?」
穂乃果「ほ、本当だ!鼻水と涙でひどいことに……」
花陽「は、はい、ティッシュ!」
絵里「あ、ありがとう……!」
海未「ふふっ、予想以上に喜んでもらえたようでよかったですね」
凛「うん、本当にありがとにゃ!」
希「よーし、二人分の誕生日に加え、ハロウィンイベの打ち上げも兼ねて、今日は祝いますよー!」
全員「おーーーーっ!」
絵里「あ、ちょっと凛、そのチョコレートは私のよ!」
凛「えー!?絵里ちゃんのもういっぱい乗ってるじゃん!」
絵里「なら代わりにいちごあげるから!」
凛「ほんと!?」
絵里「ええほんとよ!だから先にチョコレートを!」
凛「いや、それ絶対うそだ!絶対チョコレートだけ奪っていく気だ!」
絵里「なにおぅっ!」
えりりん「ぎゃーぎゃーわーわー!」
ことり「あはは、がんばってデコったかいがあったね~」
にこ「もう少しいちごとチョコレート増やせば良かったかもだけどね」
穂乃果「これ、ことりちゃんとにこちゃんがデコったんだっけ?すごーい!」
海未「お店で売っているもののようですね。すごいです」
にこ「まあ、細かいことはだいたいことりがやったしね」
ことり「にこちゃんだっていっぱいやってくれたもん!」
穂乃果「いや、これはどっちもすごいと思うけどな……」
にこ「穂乃果だって一応和菓子屋の娘なんだから、こういうことは意外と得意なんじゃないの?」
穂乃果「いやぁ、こういう細かいのはあんまり……」
真姫「まあ、穂乃果らしいといえばらしいけどね」
海未「穂乃果はお手伝いの時はだいたい売り子の方をやっていますよね」
穂乃果「失礼な!試食係もやるし!」
にこ「それは自慢げに言うことじゃないわよ……」
凛「かよちんの分いただきー!」
花陽「あ、ちょっと待ってー!」
凛「またないよー!」
花陽「あ、ちょっと凛ちゃーん!」ダレカタスケテー!
絵里「じゃあ私もにこの分を……」
にこ「ちょっと絵里~?」
絵里「な、何でもないデース……」
ことり「ちょ、ちょっと、穂乃果ちゃんも私の取らないで~!」
穂乃果「へへ~!」
凛「う~ん、おいし~~!」
絵里「うまーーーい!」
ことり「たくさん食べてね、二人共~」
真姫「あ、そうだ、プレゼントも今渡しちゃいましょうか?」
花陽「あ、そうだね、とってくる!」
絵里「なになに?」
真姫「誕生日プレゼントよ。みんなで用意しておいたの」
凛「本当!?ありがとー!」
海未「楽しみにしててくださいね」
凛「うん!」
絵里「ええ!」
ガチャ
花陽「とってきたよ~!」
穂乃果「あ、ありがと~!よーし、じゃあプレゼント贈呈式だー!」
海未「なんですかそれは……」
穂乃果「はい、二人共、並んで!」
えりりん「はーい!」
真姫「そこはちゃんと参加するのね……」
穂乃果「よーし、それじゃあ、どうぞー!」
えりりん「どーもー!」
海未「……随分適当な贈呈式ですね……」
穂乃果「贈呈式だいせいこうっ!」
真姫「……こいつら最近突っ込みに動じなくなってきたわね」
海未「……もう、突っ込んだほうが負けかもしれませんね」
真姫「……そうかもね」
絵里「凛、せーので開けるわよ、せーので」
凛「うん!」
絵里「……せーのっ!」
バッ!
凛「こ、これは……!」
絵里「こ、これは……!」
凛「ら、ラーメンのぬいぐるみ!?」
絵里「ち、チョコレートのぬいぐるみ!?」
凛「す、すごーい!どこで見つけたの、これ!?」
穂乃果「えへへ、すごいでしょー!」
にこ「本当、どこで見つけてきたのかしらね、そんなの……」
絵里「かわいいわね!大事にするわ!」
ことり「ふふ、穂乃果ちゃんと海未ちゃんと一緒に買ってきたんだ~!」
凛「そうなんだ~!ありがとう!凛も大事にするね!」
真姫「どっちかに、ってわけにはいかないんだけど、二人に向けてプレゼントよ」
花陽「はい、どうぞ!」
絵里「なにかしら……って、ええっ!?」
凛「なになにー!……って、ええっ!?」
えりりん「映画ラブライブ The School Idol Movieのブルーレイ版!?」
穂乃果「ええっ、なにそれ!?穂乃果たちも聞いてないよ!?」
海未「いつの間にそんなもの用意してあったんですか!?」
ことり「ていうかそれ、まだ発売してないやつだよね!?」
花陽「ふふっ、実は今日、アイドル研究部に向けて公式運営からサンプルが届いたんだ~」
希「そ、それ大丈夫なん!?」
真姫「まあ、絶対外には流出しないようにって注意書きも同封されてたから、取り扱いには要注意だけどね」
凛「そ、そんなものもらっていいのかなぁ……」
絵里「ひ、ひとつしかないし、どうせなら部室に置いておいたほうがいいかもしれないわ……」
にこ「まあ確かに、二人に任せるのはちょっと不安かもね……部室ならまだ安心だわ」
希「やね」
穂乃果「あ、そうだ、それ、今から見ない?」
真姫「い、今から?」
穂乃果「うん!みんなで見ようよ!」
ことり「いいね!見よう見よう!」
海未「ですが、もうかなり遅いです、今から見始めたら帰りが……」
穂乃果「あ、そっか……」
ことり「うーん……どうしよう……」
絵里「よし、なら今日はこのまま希の家に泊まらせてもらいましょう!」
8人「え、ええっ!?」
にこ「そ、それはさすがに……」
絵里「ダメかしら、希?」
希「いや、まあうちは別にええけど……みんなは大丈夫なん?」
にこ「私は無理よ、妹たちもいるし……」
絵里「にこ……だめぇ……?」ウルウル
にこ「う……ちょ、ちょっと待ちなさい……」
prrrrr……
にこ『…………』
にこ『…………』
*
絵里「あ、帰ってきた!」
希「にこっち、どうだった?」
にこ「ママが、ものすごい即答で快諾してくれたわ……」
絵里「本当!?やったぁ!」
希「よかったなぁ、絵里ち。他のみんなはどうなん?」
穂乃果「穂乃果は大丈夫だよ~!」
ことり「私も大丈夫だったよ~」
海未「私もです」
花陽「私と凛ちゃんも大丈夫!」
真姫「うちもいいって言ってくれたけど……」
希「じゃあ……結局全員泊まれるんやね!」
凛「やったね!」
絵里「やったわね!」
真姫「でも、こんなに人数が泊まって、寝る場所とかは……」
希「まあ大きい毛布か何か敷いて、全員で寝っ転がる感じでええならいいけど」
穂乃果「おおー、それ楽しそう!」
凛「転がるにゃ!」
真姫「そう……希は大丈夫なの?」
希「むしろ、楽しくなるなら大歓迎やで!真姫ちゃんは、いやなん?」
真姫「いやってわけじゃないけど……まあ、楽しそうだし、いっか」
希「……ふふっ、真姫ちゃんもちょっとは成長したのかね!」
真姫「んなっ!?ど、どういうことよ!」
希「なんでもな~い!」
真姫「ちょ、ちょっと希~!」
にこ「凛、もうちょっとそっち引っ張って!」
凛「ほ~い!」
希「よし、これでええかな」
ことり「完成だね!」
穂乃果「やっふ~い!」
バサッ!
ゴロゴロゴロゴロ
真姫「早速転がってるし……」
絵里「まきも、いっしょに、ころがり、ましょうよ!」ゴロゴロゴロゴロ
凛「にゃはは~!」ゴロゴロゴロゴロ
真姫「い、いやよ!」
海未「また毎度毎度……よく飽きないものです」
穂乃果「うみちゃんも、いっしょに、ころがれば、わかるよっ!」ゴロゴロゴロゴロ
海未「いやです」キッパリ
花陽「まあ、楽しそうだしいいんじゃないかな?」
希「見てる方も意外と楽しいしね」
海未「…………楽しい、ですか?見てるの」
ほのえりりん「やっふーーー!」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
希「…………うん、楽しい楽しい……」
ことり「あ、あはは……」
にこ「ほら、転がってないで早く映画観るわよ!」
ゲシッ
穂乃果「はうっ!?ちょ、ちょっとにこちゃん、足で止めなくてもいいじゃん!?」
にこ「転がってる方が悪い!」
凛「ちょっと穂乃果ちゃん、先頭が詰まると後ろも詰まっちゃうよ!」
絵里「そうよ、早く行って!」
穂乃果「いや、だってにこちゃんが!」
にこ「なにか?」ギロッ
穂乃果「いやなんでもー……」
海未「ほら、いい加減にして起きてください、映画観るんでしょう?」
凛「おおっ!見る見る!」ガバッ
絵里「みるみるっ!」ガバッ
ことり「ほら、穂乃果ちゃんも起きて~」
穂乃果「ほーい!」
花陽「あ、はーい!」
真姫「私はお菓子とか用意してくるわ」
海未「あ、手伝います!」
穂乃果「ことりちゃん、花陽ちゃんいっしょに座ろ~!」
ことり「あ、うん!」
花陽「はーい!」
…………
絵里「ねえ、凛……」ボソ
凛「ん?どうしたの、絵里ちゃん?」
絵里「日はちょっと違ったけど……最高の、誕生日だったわね」
凛「うん……そうだね、絵里ちゃん!」
ことり「ん?凛ちゃん、絵里ちゃん、どうかした?」
凛「いーやなんでも!」
絵里「いーやなんでも!」
にこ「な、なによ二人して……?」
凛「なんでもないって!」
絵里「さあ、早く映画見ましょう!」
ピッ!
真姫「あ、ちょっと絵里、勝手に始めないでよ!」
海未「いまお菓子を持っていくところですから、ちょっと止めてくださいよ!」
絵里「やだね~!」
凛「ほらー、早く来ないと始まっちゃうよ~!」
海未「ちょっとおおおぉぉぉぉーーーーーっ!」
………………
…………
……
fin
そしてかなりの大遅刻ですが、えりりん、誕生日おめでとう!
次はもんじゃパーティーやね
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