【ラブライブ!】海未「時間が止められるようになりました」
- 2020.04.03
- SS

イタズラするSSを誰か書いてください
海未「おや、穂乃果ですね」
海未「試しに止めてみましょうか」
海未「えいっ」ピタッ
海未「…」
海未「…」
穂乃果「海未ちゃーん無視しないでよー…ってあれ?」
海未「…」
穂乃果「うわああ!びっくりさせないでよ!」
海未「あ…その、すみませんぼーっとしてました」
穂乃果「大丈夫?具合悪いの?」
海未「いえ、問題ありません。教室へ戻りましょう」
海未(もう少し様子を見てみましょう)
────
希「うーみちゃん♡」ワシッ
海未「ひぃっ!//の、のぞみ!それはやめろと何度言えばわかるのですか!」//
希「これはウチにとっての挨拶なんよ~」ワシワシ
海未「ちょっ…のぞみぃ…」
海未(なかなか離してくれませんね…試しにもう一度止めてみますか)
海未(えいっ!)ピタッ
希「…」
海未「…!止まった…!」
海未「今のうちに逃げましょ…いや、ここはいつもの仕返しをするチャンスなのでは?」ニヤッ
海未「まだ挨拶返してませんでしたからね」ワシワシワシワシ
希「…」
海未「どうしたらこんなに大きくなるのでしょうか」ワシワシワシワシ
希「…!!!」ビクッ//
希「ちょ、うみちゃ、なんで、いつのまにっ…」//
海未(30秒が限界でしたか)スッ
海未「希、気が付きましたか。途中でぴたりと動かくなってしまったので心配しましたよ」
希「だからって揉まなくても…」//
海未「挨拶、返してませんでしたから」ニコッ
希「うっ…」
海未「では、また後で」スタスタ
海未(やりました!止めることが出来た上に希に仕返しできました)ヨッシャー
希「ふーん…海未ちゃんもかぁ…」ニヤ
海未「今日の体育は水泳…確か50mのタイム計測でしたね」
ことり「水泳の後はライブの練習もあるから疲れちゃうよねぇ」
穂乃果「…」ウーン
海未「穂乃果?どうしたのですか?」
穂乃果「ねぇ海未ちゃん!今日の計測、穂乃果と勝負しない?」
海未「な、何ですか急に」
穂乃果「いいからいいから!負けた方は放課後クレープおごりね!」
海未「いきなり何を言い出すのかと思えば…まあいいでしょう。ただし手加減はしませんよ?」
海未(穂乃果は水泳が得意とはいえ、今の私は時間を止められる…希を止めた時から何度か試してみましたが、すべて成功しています)
海未(この勝負、貰いました!)
海未「いよいよ勝負の時が来ました」
穂乃果「絶対負けないよ!」
ことり「二人とも準備はいい?いくよ!」
ヨーイ(・8・)ピーー
海未(バシャバシャバシャ…余裕ですね…これは止める必要すらないかもしれません)
穂乃果(バシャバシャバシャ…)
海未(さて、何のクレープをおごってもらいましょうか…新作のまるごとぶどう味が気になっていたのでそれにしましょうか)
ことり「ピィ!?穂乃果ちゃん速い!」
海未(!?)
ほのか(バシャシャシャシャシャ!!!)ドドドドド
海未(なんですかあの速さ!?とにかく、このままでは負けてしまいます!)
海未(まさか使うことになるとは…えい!)ピタッ
…ャン…チャン
…ミチャン…オキテ
…ウミチャアアアア
海未「…?」パチ
ことり「!気がついた!」
海未「こ、ことり!?勝負は!?」
ことり「勝負は無効。海未ちゃん、途中で突然石のように動かなくなっちゃったんだよ?沈んだ海未ちゃんを穂乃果ちゃんが急いで助けてくれたの」
海未「そうだったのですか・・・」
海未(またしても私のみ止まってしまった・・・やはりこの力は不完全なものだったのですね)
海未「すみません、心配かけて。まだ体調が優れないので今日の練習は一応休んでおきますね」
ことり「当たり前です!しっかり休んでまた明日元気に登校してきてね!」(・8・)
???「ちょっと、あんまり乱用しないでよ」
???「えへへ、ごめん」
???「こっちの身にもなってよね」
???「うぅ、気をつけます・・・」
こんなのでよかったら続けるけど
思いつきで話を書き進めてるので、誤字脱字や話の矛盾点などがありましたら指摘してください。
────
海未「おはようございます、ことり」
ことり「あ、海未ちゃん!おはよー!」
海未「穂乃果はいつも通り遅れてますね」
ことり「そうみたいだね」アハハ
海未(この力の謎を解かないと…)
ことり「ねぇ海未ちゃん!」
海未「ンハッ!はい!」
ことり「もしかしてだけどぉ、、海未ちゃんて時間を止められちゃったりする?」
海未「!!?」ビクッ
ことり「その反応はもしかして図星?」
海未(な、なぜわかったのですか!?まさか昨日の水泳で見抜かれた…!?)
海未「いいい、いきなり何を言うんですか!そんなわけ…」
ことり「昨日の海未ちゃんの固まり方、不自然だったもん。海未ちゃんてば、クロールのフォームのまま沈んだんだよ?」
海未「へ、へぇ~それは不思議ですね」メソラシ
ことり「海未ちゃん!」(・`8´・)ジッ
海未「ひっ!…くっ…ここまで来たらもう誤魔化せないですね。その通りです。私は時間を止められるようになってしまいました。しかしこの力は不完全なもので、自分の時間が止まってしまうときもあります」
ことり「やっぱり~!ことりのカンは当たってた~!」ワーイ
海未「…信じるのですか?」
ことり「海未ちゃんの言うことだもん♡」
海未「ふふっ、ありがとうございます」
ことり「ねぇ!試しに時間を止めてみてよ!」
海未「上手くいくかわかりませんが、やってみます」
海未「えいっ」ピタッ
ことり「…」
海未「うまくいきましたね。あとはことりの背後に回って…」
ことり「うーみちゃん♡」ワッ
海未「うわあああああああ!!!!」
海未「こ、ことり…どうして」ワナワナ
ことり「実はことりも、止められちゃうんです♡」ヤンヤン
海未「え」
海未「ええええええええええええ!!!」
海未「まさか自分以外にも力を持った人がいたなんて…」
ことり「えへへ♡」
28…29…30
ことり「あぅ…」フラッ
海未「ことり!」ガバッ
ことり「あ…海未ちゃんありがと…」
海未「ことりの力もまた不完全なのですね」
ことり「えへへ…体力は削られちゃうけど、海未ちゃんと違って自分の時間が止まることはないよ!」
海未「私とはデメリットが違うと」
穂乃果「ごめんごめーんおそくなっちゃった!うわっ、ことりちゃんどうしたの!」
海未「ほ、穂乃果!いつの間に」
ことり「あ、穂乃果ちゃんおはよう!ちょっとめまいがしちゃって…」
穂乃果「そっか、無理しないでね!穂乃果がおぶっていこうか?」
ことり「ううん、平気!ありがと!」
海未「では学校へ行きましょう。もたもたしてると遅刻してしまいます」
ことほの「はーい!」
海未「そういえばそうでしたね。次の水泳まで勝負は持ち越しです」
穂乃果「あのままいけば穂乃果の勝ちだったのに海未ちゃんが溺れちゃうからぁ」
海未「す、すみません」
穂乃果「でも無事で本当によかったよ!」
海未「穂乃果のおかげですよ、ありがとうございます」
────
ソレデネーコトリチャンテバ
ウフフコトリッタラ
ホ、ホノカチャンソレハ!
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「あ、信号点滅してる!急げー!」
ことり「穂乃果ちゃん待って~!あっ!」ドテッ
海未「!ことり、大丈夫ですか?穂乃果!飛び出したら危ないですよ!」
穂乃果「平気平気ー!」
トラック「パアアアアアアアア」
穂乃果「!」
海未「穂乃果!えいっ!」ピタッ
海未「…はっ!まさか!」
穂乃果「」
海未「あ、ああ…」
ことり「ウッ、グスッ、グスッホノカチャァン…」
海未「止まったのはまた私だけ…?」
海未「そんな…嘘です…穂乃果が…」ガクッ
海未「いやあああああああああああ」
???「…」
???「…えいっ」グニャァ
ソレデネーコトリチャンテバ
ウフフコトリッタラ
ホ、ホノカチャンソレハ!
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「あ、信号点滅してる!急げー!」
ことり「穂乃果ちゃん待って~!あっ!」ドテッ
海未「!ことり、大丈夫ですか?穂乃果!飛び出したら危ないですよ!」
穂乃果「平気平気ー!」
トラック「パアアアアアアアア」
穂乃果「!」
???「穂乃果!」グイッ
穂乃果「うわっ!おっとっと」
トラック「ドドドドドド」
穂乃果「うわ!危なかったぁ!」
真姫「何してるのよ!急に飛びしたら危ないじゃない!」
穂乃果「ま、まきちゃん!ありがとう!でも信号は青だったし…」
真姫「青だからって必ず安全ってわけじゃないわよ!そんなのも言われないとわかんないの!」グスッ
穂乃果「ご、ごめん…」
真姫「良かった…生きてる…」グスッ
穂乃果「まきちゃん?」
海未「…っは!まさか!」
真姫「穂乃果は無事よ」
海未「真姫!どうしてここに…?」
真姫「後で全部話すわ」
────
真姫「朝の出来事についてもう一度振り返るわね」
真姫「穂乃果が横断歩道に飛び出してトラックと接触しそうになったところを、海未は時間を止めて阻止しようとした」
真姫「しかし止まったのは自分の時間であり、穂乃果は一度惹かれて死んでしまった」
真姫「そこで私が時間を巻き戻して穂乃果が飛び出す前に戻り事故を阻止した」
真姫「たまたま私がいたからよかったけど、あと少し遅れていたら間に合わなかったわよ?」
海未「そうだったのですね…」
穂乃果「まきちゃんは穂乃果の命の恩人だよ~!」スリスリ
真姫「ヴェエ//そ、そうだわ、皆の力について整理しておきましょう。私の力はさっき言った通り時間を巻き戻す力よ。ただし30秒前までしか戻れないわ」
海未「それが真姫の力のデメリットですか?」
真姫「デメリットというより限界かしら?」
海未「なるほど。私の力は周りの時間を止める力です。ただし自分の時間が止まる場合があります」
真姫「さっきはそれで外したのね…ことりは?」
ことり「同じく時間を止める力です!海未ちゃん撮違って必ず周りを止められるけど、力を使うとものすごす体力を消費するの」
真姫「海未とことりに比べたら、私の力は扱いやすいのかしら?」
穂乃果「最後は穂乃果だね!」
ことうみまき「えっ」
読んでくれてありがとうございます
一応μ’s全員に時間に関する力を与えるつもりです
そうツッコミいれた自分です。
海未「穂乃果も力を?」
穂乃果「あれ、海未ちゃん気付かなかった?昨日の水泳の時使ったんだけどなぁ」
海未「昨日の…まさか、途中から妙に速かったのは力を使ったということですか?」
穂乃果「そう!穂乃果は時間を延ばす力が使えます!」
ことうみまき「時間を延ばす?」
穂乃果「皆が1秒過ごすところを5秒に延ばすことが出来るんだ!でもこの力は自分にしか使えないの!」
真姫「なるほどね…ねえ穂乃果、今何時何分何秒?」
穂乃果「?12時55分25秒だよ」
真姫「やっぱり」
ことほのうみ「??」
真姫「穂乃果は私たちより先を生きているわ」
真姫「そうよ。穂乃果が時間を答えた時、時計を見たら12時55分ちょうどだったわ」
穂乃果「でもみんなとは普通に話せてるし、何も問題ないんじゃ」
真姫「問題はそこじゃないわ。チャイムが鳴るのは13時00分ちょうどだけど、穂乃果の場合そのチャイムは13時00分25秒に聞こえるのよ」
真姫「今はまだ誤差25秒だけど、力を使い続けていると本当は今何時なのかわからなくなるわ」
真姫「穂乃果の延ばす力に対して、縮める力を持つ人がいればいいのだけれど」
穂乃果「まきちゃんの力は?」
真姫「私のは全体の時間を戻す力よ。戻したところで穂乃果は先を生きたまま。それに戻せるのは30秒前までよ」
穂乃果「そっかぁ…」
海未「困りましたね…」
???「話は聞かせてもらったで!」バーン
希「いやー実にスピリチュアルやね。ここにいる皆が時間に関する力を持ってるなんて」
海未「ということは希も?」
希「勿論や!穂乃果ちゃん、ウチの前に立って」
穂乃果「わかった。こう?」
希「そうや。ほないくで~ えいっ!」
穂乃果「!」ビクッ
真姫「穂乃果!今何時何分何秒?」
穂乃果「うぇっと!12時59分57秒だよ!」
58…59…60
キーンコーンカーンコーン
穂乃果「戻った!穂乃果戻ってこれたよ!」ワーイ
希「これでもう大丈夫や…ふわぁ…穂乃果ちゃん良かったなぁ…」バタ
海未「希!」
希「zzzz」
ことり「よかった、寝てるだけだ」
真姫「希は時間を縮める力ね。デメリットは力を使うと寝てしまう、か」
海未「今のところデメリットらしいものがないのは真姫だけですね」
真姫「まあ、みんな程の不便さはないわね」
希「むにゃ…」スヤスヤ
真姫(まさか私に以外にも力を持っている人がいたなんて…)
真姫(でも何故か使えるのは今のところμ’sのメンバーだけなのよね)
真姫(あ、あの子達のこと言うの忘れてたわ。まあすぐに分かるしいっか)
────
花陽「ううぅダレカタスケテ…」
凛「おーい!そんなところにいたらあぶないにゃー!」
海未「どうしたのですか、凛、花陽」
凛「あ、海未ちゃん!野良猫が木の高いところまで登ったはいいけど高くて降りられない状態になってるの」
海未「あぁ…確かにあそこは高いですね」
凛「いくら猫でもあんな高いところから落ちたら怪我しちゃうよ」
海未「そうですね…登るにも厳しい高さですし、どうしたものか」
ビュオオオオオオオオ
凛「うわ、突風だ!」
猫「ニャアアアアアアア」ズルッ
花陽「大変!足を滑らせて落ちちゃった」
海未「ダメです、風が強くて前に進めません!」
海未(一か八かです、ここは止め
花陽「ダレカタスケテー!!」
凛「大丈夫にゃ!」ピョーン スッ
海未「凛が消えた!?」
パッ
凛「猫ちゃんキャーッチ!…へっくし」
花陽「凛ちゃんありがとう!」
海未「凛、あなた一体何を…」
凛「えへへ。凛だけじゃないよ。かよちんのおかげだにゃ。ね!かよちん!」ダキッ
花陽「り、凛ちゃんくすぐったいよぉ」エヘヘ
海未「凛だけの時間?」
凛「そう。かよちんが叫ぶと凛は今過ごしてる時間とは別の時間を過ごせるんだ」
穂乃果「?」
ことり「パラレルワールドってこと?」
凛「うーん、この世界の時間の流れとはまた別の時間の流れを過ごすって感じかな?みんなと同じ時間だけ過ごしてるけど、過ごす時間は皆と違うというか」
海未「風のない世界の時間を過ごしたのですか」
凛「皆からは見えなくなるけど、凛からはみんな見えてるし、海未ちゃんたちと同じ世界にいたよ。ただ過ごした時間の流れがみんなと違うだけにゃ」
穂乃果「」プシュー
ことり「ホノカチャン!」
真姫「そしてデメリットは花陽の叫び無しには発動できない」
希「珍しい形のデメリットやな。花陽ちゃんの力は?」
花陽「私の力は今話した通り、叫ぶことで凛ちゃんの力を発動させることが出来るの。デメリットは発動するのに叫ばなきゃいけないことと…」グウウウウウ
凛「お腹がすいちゃうんだにゃー!」>ω</
花陽「うぅ…恥ずかしいです//」
にこ「にっこにっこにー♡」
こころあ「にっこにっこにー♡」
こころ「お姉さまの魔法は毎日こころたちを楽しい気持ちにさせてくれます!」ニコニコ
ここあ「お姉ちゃんの魔法大好きー!」ニッコリ
にこ「ありがと、にこも2人が大好きにこ♡」
────
にこ「それじゃあ学校行ってくるわね!」ニコ♡
こころあ「いってらっしゃーい!」ニコニコ
にこ(最近、こころとここあがすごく楽しそう)
にこ(今までもにっこにっこにーをやれば喜んでたけど、明らかに以前とは違う)
にこ(まるで何かの魔法にかかったみたい…)
ガチャ
海未「にこ、こんにちは」
にこ「あら、海未じゃない。昼に来るなんて珍しいわね」
海未「はい、部室に教科書を忘れてしまいまして」
にこ「そう。お疲れ様」
海未「ありがとうございます」
にこうみ「……」
にこ「ねぇ、海未」
海未「はい?」
にこ「にっこにっこにー♡」
海未「」
にこ「どう?」
海未「えーっと、どうと言われましても…」アセアセ
にこ(やっぱり魔法なんて…)
海未「…ん?なんですかこれは!とても楽しい気持ちになってきました!」ウキウキ
にこ「!!」
海未「にこ、一体何をしたのですか!」ニコニコ
にこ「笑顔で怒らないでよ…ニッコリの魔法をかけただけよ」
海未「意味が分かりません!ちゃんと説明してください!」ニコニコニッコリ
にこ「なによこれ」
海未「という訳なんです」ニコニコ
凛「ちょっと寒くないかにゃー?」
にこ「ぬわぁんですってぇ!いいわ!凛にも魔法をかけてあげる」
凛「やれるもんならやってみろにゃ!」
にこ「いくわよ…スゥッ」
にこ「にっこにっこにー♡」
凛「…」
凛「やっぱ寒くないかにゃー?」
にこ「あれ…?効いてない?」
凛「寒いにゃ寒いにゃ…でも心はあったまるにゃあ!」ホクホク
花陽「凛ちゃん!?」
凛「かよちん、凛は今すごく幸せだよ」ニヘラニヘラ
花陽「ヒ、ダ、ダレカタスケテー!」
スッ
にこ「凛が消えた!?」
パッ
にこ「あ、帰ってきた」
凛「かよちん叫んじゃダメだよー!」ニコニコニッコリ
花陽「ご、ごめんね凛ちゃん、うぅ……///」ギュルルルルルル
真姫「また新しいタイプの力ね」
海未「時間を操るのではなく、時間そのものに効果を持たせるということですか」ニコニコ
ことり「デメリットは?」
にこ「欠点ねぇ…寝たら効果が切れるってことぐらいかしら」
穂乃果「じゃあ凛ちゃんと海未ちゃんは今日寝るまでずっとこのまま…?」
凛「かよちーん!もっと笑顔になるにゃぁ!笑う門には福がくるにゃあ!」プニプニ
花陽「うぅ…ダレカタスケテェ…」プニプニ
海未「今日1日このままですか!?」ニコニコ
ことり「笑顔の海未ちゃんかーわいい♡」
海未「やめてください!恥ずかしいです//」ニコニコニッコリ
亜里沙「おねーちゃーん!学校遅刻するよー」
絵里「ごめん亜里沙…今日も休むわぁ…」
亜里沙「大丈夫?亜里沙学校休もうか?」
絵里「大丈夫よぉ…車には気をつけてねぇ…」
亜里沙「早めに帰ってくるから、ちゃんと休んでね!行ってきます!」ガチャ バタン
絵里「いってらっしゃぁ~ぃ…」
ガチャ バタン
希「えりちー?寝とる?」ヒョコッ
絵里「ぁれ…のぞみぃ…」グテェ
希「ありゃりゃ、ひどいと聞いてたけどここまでとは」
絵里「うぅ…」グタァ
希「とりあえず今はゆっくり休みや。ウチが看病してあげるから」
絵里「うん…ありがとぉ…」グニャァ
────
絵里「ん」パチ
絵里「今何時…?ってもう21時!?」
希「むにゃ…えいち?げんきになったん?」ムク
絵里「ええ、バッチリよ!今朝のが嘘みたい!」
希「そりゃよかった。いつから具合が悪かったん?」
絵里「そうね、曖昧だけど、昨日の朝くらいかしら」
希「なるほど。一昨日の夜何かした?」
絵里「言っても笑わない?」
希「勿論や」
絵里「その、自分が過ごす時間の一部を亜里沙に与えたのよ」
希「うちと反対か…」
絵里「え?笑わないの?」
希「笑わないって言ったやん」ニコ
絵里「希…」
希「まあウチも含めたμ’s皆が同じ様に力を使えるしな」
絵里「だから驚きも笑いもしなかったのね…というか、私だけじゃなかったのね…」
希「みんな最初はそう思うよ」クスクス
絵里「ええ。亜里沙がテスト勉強が全然終わらないって泣きついきたから試しにこの力を使ってあげたの。本人にはおまじないってごまかしてるけどね」
絵里「そしたら次の日の朝、時間が長く感じて無事に終わったって感謝されたわ」
希「ふむふむ。ちなみに何時間くらいあげたん?」
絵里「そうね…5時間くらいかしら」
希「5時間取り戻すのに2日かかるのか…結構重いデメリットやな」
希「亜里沙ちゃん、朝起きる時間とか夕食の時間とか間違えたりしてへんかった?」
絵里「いいえ、そういったのはなかったわ」
希「となると穂乃果ちゃんとはまた別のタイプか…ややこしいなぁ」
絵里「希、イマイチ話がつかめてないんだけど…」
希「あぁ、そういえばえりちは何も知らんかったなぁ…じゃあ一から説明するで………」
────
希「というわけなんよ」
絵里「ハラショー!不思議だわ!」
希「みんなでこの力の謎を解かんといけないから、明日からまた学校来てな?」
絵里「任せて!」ウインク
真姫「これで全員の力が判明したわね」
絵里「まさか本当にμ’sだけとはね…」
海未「希は遅れるそうです。先に話を始めていましょう」
海未「まずはもう一度それぞれの力について整理しておきます。
穂乃果:時間を延ばす(1秒→5秒)/延ばした分周りより先を生きてしまう
海未:時間を止める(30秒)/自分の時間が止まる場合がある
ことり:時間を止める(30秒)/体力を消耗する
真姫:時を巻き戻す(30秒前まで)/デメリットなし?
凛:別の時間を過ごす(今いる世界の時間の流れを受けない)/花陽の叫びなしには使えない
花陽:凛の力を発動する/叫ばなければ使えない、お腹が空く
希:時間を縮める/使うと眠くなるというか寝る
絵里:自分の時間を与える/与えた時間に応じてダルさに襲われる
にこ:幸せな時間を与える/寝たら効果が切れる
こんなところでしょうか」
ことり「デメリットなしに使えるのはまきちゃんだけだね」
真姫「まあ、そうみたいね」
凛「流石まきちゃんにゃー」
穂乃果「ことりちゃん?」
ことり「ことりと海未ちゃんは同じ時間を止める力なんだけど、ことりは海未ちゃんの止まった時間に干渉できるみたい」
海未「そういえばあのときことりは止めたはずなのに動きましたね…」
穂乃果「ことりちゃんすごーい!」
真姫「逆に海未はできるの?」
海未「試してみましょうか。ことり、お願いします」
ことり「う、うん」
ことり「えいっ」ピタッ
海未「…」
海未「…!できました!」ワーイ
ことり「やったね海未ちゃん!」
28…29…30
ことり「あぅ…」ヨロッ
海未「すみません、ことり」ダキッ
真姫「できたの?」
海未「はい、どうやらお互いに干渉できるみたいです」
絵里「ハラショー…なんだか夢を見てるみたいだわ」
にこ「…」グイー
絵里「いひゃいいひゃい!なにすんのよにこ!」
にこ「夢じゃないでしょ」フフン
絵里「むぅ…」プクー
真姫「…」
にこ「何よその目は!」
海未「にこ、気持ちは分かりますがこの力は世間に知られてはまずいと思うのです」
真姫「海未の言う通りよ。世の中には人体の研究をしてる人間なんて山ほどいるわ。そいつらに捕まったら最後、一生研究対象として脳みその中までいじくられ続けるわ」
にこ「…そうだけど、あのネタは私の最高傑作というか、あれがないと調子でないというか…」
海未「…分かりました。ではしばらくライブの練習は休みにして、この力を制御する練習をしましょう」
海未「今のままでは皆練習に身が入らないと思います」
海未「幸い次のライブまではまだ時間があります。皆さんもそれでよいですか」
周り「はーい」
絵里「希には伝えておくわね」
真姫「練習するとは言ったものの…」
ことり「うぅ…」グッタリ
絵里「チカァ…」グッタリ
希「スヤァ…」グッスリ
花陽「ダレカタスケテー!」ギュルルルルルルル
海未「…」ピタッ
真姫「皆のデメリットが想像以上に痛いわね…」
28…29…30
海未「…っは!」ビクッ
穂乃果「海未ちゃんまた失敗?」
海未「う、うるさいです!練習だからいいんです!」
凛「かーよちーん、もっと叫ぶにゃー!」
花陽「ダメぇ…これ以上はお腹がぁ…」ギュルギュル
真姫「まだまだ時間がかかりそうね…」
穂乃果「あれ?にこちゃんは?」
真姫「妹たち相手に練習してるわ。いつもやってるから丁度いいって」
穂乃果「ほぇー。希ちゃーん、起きてー!」ユサユサ
希「にこっちわしわしぃ…zzz」グヘヘ
ボフッ
真姫「今日も疲れたわね」ゴロゴロ
真姫「…もう少しだけ練習してみようかしら」
真姫「えいっ」グニャァ
────
真姫「…?」
海未「真姫?どうしました?」
真姫「ヴェ!?海未!?」
凛「まきちゃんどうしたの?」
真姫「凛!皆も!どうして…?」
にこ「どうしてって、みんなで合宿してるからに決まってんでしょ?」
希「まきちゃん居眠りこいてたん?よっぽど練習きつかったんやな」
真姫「え…いや…」
真姫(なによこれ?戻れるのは30秒までじゃないの?合宿ってことは1ヶ月以上前に戻って来たったこと?イミワカンナイ!)
花陽「冷蔵庫にマカロンあったよ!皆で食べよう!」
凛「かよちんご飯が先だにゃー!」
────
真姫(なんなのよこれ…また今までの流れを繰り返すってこと?)
真姫(だとしたらこの時点では私は力を使えないはず…慎重に行動しないと未来が変わってしまうわ)
真姫(いざとなったらまた巻き戻せばいいけど…今度はどれだけ前に戻されるか分かったもんじゃないわ。力は封印しておきましょ)
────
ことり「マカロンだ~♡」ヤンヤン
花陽「あれ?さっきは10個だったのに1個足りないような…」
にこ「気のせいじゃない?人数分だしそっちのが都合いいでしょ!」
希「なんやにこっちやけに食いつくなぁ」
にこ「べ、別にいいでしょ!」
真姫「…」
真姫(にしても、こうも未来がわかってると人生って退屈ね)
トラック「パアアアアアアア」
穂乃果「!」
海未「穂乃果!えいっ!」ピタッ
真姫「穂乃果」グイッ
穂乃果「うわ!おっとっと」
真姫(無事に救出。もうあんな光景見たくないわ)
真姫「何してるのよ。急に飛びしたら危ないじゃない。」
穂乃果「ま、まきちゃん!ありがとう!でも信号は青だったし…」
真姫「青だからって必ず安全ってわけじゃないわよ。そんなのも言われないとわかんないの?」
穂乃果「ご、ごめん…」
真姫「さ、学校に行きましょ」スタスタ
穂乃果「…まきちゃん?」
真姫(ようやくここまで戻ってきたわ)
真姫「これで全員の力が判明したわね」
絵里「まさか本当にμ’sだけとはね…」
海未「希は遅れるそうです。先に話を始めていましょう」
海未「まずはもう一度それぞれの力について整理しておきます…
…
…
…
こんなところでしょうか」
ことり「デメリットなしに使えるのはまきちゃんだけだね」
真姫「そうかしら」
ことり「?」
真姫「にこちゃんも実質デメリットなしじゃない?」
にこ「なんでよ!寝たら効果が切れちゃってニコニコできないでしょ!」
真姫「それはそうだけど、力を使ってもにこちゃん自身には何も害がないじゃない。凛と私は別として、他の皆はなにかしら自身にデメリットがある」
海未「そう言われればそうですね…」
穂乃果「でもなんでにこちゃんだけ?」
にこ「そりゃもちろんにこが大銀河宇宙なんばーわ
希「にこっち♪」ワシワシ
にこ「…わかったわよ」サッ
真姫「少しアテがあるの」
皆「?」
真姫「そうなのよ。これから私たちは力を制御する練習をするの。私も練習しようと力を使ったら…」
海未「一ヶ月以上前に戻されて今に至ると」
真姫「そういうことよ」
にこ「でも、そのことと私の力にデメリットがないこととどう関係あんのよ」
真姫「まだ話は終わってないわ」
真姫「あのとき、花陽がマカロンを見つけてくれたわよね」
凛「不思議な味だったにゃー」
真姫「私たちに力が宿ったのはそれが原因だと思うの」
皆「マカロンが???」
真姫「そ。9人全員がマカロンを食べて、尚かつにこちゃんだけが1個余分に食べた」
花陽「やっぱり1個足りなかったのは…」
ことり「にこちゃんがつまみ食いしたからだったんだね」
にこ「う…それは、…ごめん」
希「にこっちの力は2個食べたからより強くなった…つまりデメリットなしに使えるようになったってこと?」
真姫「そういうことね」
絵里「でも流石に都合が良すぎない?」
真姫「そうかもね。でも、あの日以来9人が同じことをして、にこちゃんだけ特別なにかした
日はなかったの」
海未「同じ時間を2度も過ごした真姫が言うのですから、可能性は大いにありそうですね」
花陽「じゃあその日にマカロンを食べなければ、この力を宿さないで済むってことだね」
真姫「恐らくは、ね。こんな力、私たちが持っていてもなんの意味も無いわ」
穂乃果「じゃあ真姫ちゃんがもう一度マカロンを食べるところまで戻れば解決だね!」
真姫「そこが問題なのよ。1度合宿の時まで戻って以来、また30秒前までしか戻ることができなくなったわ」
海未「困りましたね…」
真姫「どうして?」
にこ「だって力を使わない分には特に何もないでしょ。なら使わなければいいのよ」
真姫「そうだけど…」
ことり「反射的に力を使っちゃうときがあって、それで疲れちゃうこととかあるんだ…」
花陽「私も、叫ぶと力が発動しちゃうし…それにお腹が空いちゃって…」
凛「凛もそれで突然周りから見えなくなったりして怪しまれるにゃー」
真姫「とまあ、この様に日常生活に支障をきたす子もいるのよ」
海未「それに、この奇妙な力がいつ何を引き起こすか分かりません。何かあってからでは遅いのです」
穂乃果「そしたらまたまきちゃんが戻れば!」
真姫「私の力だって同じ。いつどうなるかも分からないのよ?」
にこ「…そうね。勝手な事言って悪かったわ」
真姫「…とにもかくにも、合宿の時まで戻るしかないわ」
花陽「でも、30秒前までしか戻れないんだよね」
真姫「それでもやるしかないわ。いろいろ試してみましょう」
真姫「駄目ね…何度巻き戻しても30秒が限界だわ」
真姫「一度力を使ったら次使うまでにまた30秒かかるから戻った過去からさらに戻るのも無理ね…」
海未「やはりできませんでしたか…」
真姫「同じ光景、同じ会話ばかりでもう見飽きたわ…」
海未「真姫も限界のようですし、今日はもう解散しましょう。前にも言いましたが、この力は周りにバレないように」
真姫「ありがとう海未…」
穂乃果「まきちゃん辛そうだったね…」
海未「はい…何かいい案はないのでしょうか…」
ことり「うーん…」
穂乃果「…ねぇ、過去に戻れるのって真姫ちゃんだけなのかな?」
海未「何を今更言ってるんですか、時間を巻き戻せる力を持つのは真姫だけ───
穂乃果「そうじゃなくて!」
ことうみ「?」
穂乃果「まきちゃんまきちゃんまきちゃーん!」バタン
真姫「ヴェ!?な、なによ!?」
海未「もしかするともしかするかもしれません!」
真姫「だから何の話!?」
────
真姫「なるほど。私があなたたちに触れながら巻き戻せばあなたたちも同じように戻れるかもってことね」
海未「やってみる価値はあると思いませんか?」
真姫「そうね。やってみましょうか。2人とも私と手を繋いで」ギュッ
真姫「行くわよ!えいっ」グニャァ
────
ほのうみまき「!」
真姫「時間は!」
海未「30秒前です!成功です!」
穂乃果「やったー!」
真姫「?でも戻った地点からさらに過去には戻れないわ!」
海未「そこで私の力です!私が30秒時間を止めるので、30秒経ったらまた巻き戻してください!そうすればさらに過去へと飛べるはずです!」
真姫「時間を止めたら私も止まっちゃうじゃない!」
海未「真姫に触れたら私たちも過去に戻れたのです!私が真姫に触れれば真姫も動けるはずです!」
真姫「なによそれ!イミワカンナイ!」
海未「一か八かです!えいっ!」ピタッ
ほのまき「…」
海未「穂乃果!真姫!」ペタペタ
ほのまき「!」ビクッ
穂乃果「やったぁ!」
真姫「本当に上手くいったわ…」
海未「もうすぐ30秒です!真姫お願いします!」
真姫「任せて!えいっ」グニャァ
ほのうみまき「!」
真姫「時間は!?」
海未「戻れてます!」
穂乃果「成功だよ!」
ほのうみまき「わーい!」
真姫「…待って。これをあと何回やればいいの?」
海未「…いっぱいです」
真姫「無理に決まってるじゃない!戻るのは1ヶ月以上前よ!第一海未の力だって必ず成功するわけじゃないんでしょ!!」
穂乃果「まあまあ、まきちゃん」
真姫「何よ!」
穂乃果「今のでまた可能性を感じたんだ♪」
皆「全員で過去に戻る??」
穂乃果「そう!穂乃果と海未ちゃんとまきちゃんで実験してみたの」
穂乃果「まきちゃんが穂乃果たちに触れながら時間を巻き戻したら、穂乃果たちも一緒に戻れたんだ!」
絵里「ハラショー…そんなことまでできるのね」
ことり「穂乃果ちゃんすごい!」
凛「でも、戻った先でどうするの?そこからさらに過去には戻れないんでしょ?」
海未「なので私が時を止めて、30秒経ったらもう一度真姫に巻き戻してもらいます」
にこ「なるほど。そうすればお互いに戻る前の記憶は残ってるからまたすぐに過去に戻れるのね」
花陽「でも、海未ちゃんの力は必ず成功する訳じゃないんだよね?それに戻るのは一ヶ月以上前だし…」
海未「そうなんです。そこで絵里と希の出番です!」
海未「全員の力を整理した時に、希の力は時間を縮めると言いました」
海未「ですが本当は時間を奪う力だったのです」
絵里「そして、その奪った時間は私の元に来るの。奪った時間を巻き戻す時間に与えることが出来れば30秒以上過去へと戻れるはずよ」
にこ「なんて都合のいい…」
凛「ここまで都合がいいとむしろ清々しいにゃー!」
ことり「でも絵里ちゃんは5時間与えただけでも2日寝込んじゃったんだよね?1ヶ月分の時間を与えたりしたら…」
絵里「私がダルさに襲われるのは、自分の時間を与えた時。希から貰った時間を与える分には問題ないわ。」
ことり「そっか…!あっでも!肝心の奪う時間はどこから?」
絵里「それはね…」チラ
ことり「そっか!穂乃果ちゃんの力なら時間を延ばせるから!」
真姫「早速始めましょう!」
────
穂乃果「はぁ…はぁ…これくらいで…いいかな…希ちゃん、お願い…」
希「お疲れ様、穂乃果ちゃん」
希「えいっ!」
穂乃果「!!!」ビクッ
希「えりち、まきちゃん、あとは任せたで…」スヤァ…
絵里「確かに受け取ったわ。これだけの時間があれば合宿の時まで戻れるはずよ」
絵里「後はこの時間が巻き戻す時間に与えられれば…」
真姫「…やりましょう!」
────
真姫「全員手を繋いだわね。絵里、準備はいい?」
絵里「いつでもいいわよ!」
真姫「じゃあ行くわよ!えい!」グニャァ
皆「…!」
海未「ここは…」
凛「まきちゃんの別荘?」
穂乃果「ってことは…」
皆「もどってこれたー!!!」
ことり「やったね穂乃果ちゃん!」
凛「やったにゃー!」ダキッ
花陽「やったね凛ちゃん!」ダキッ
希「これで解決やね」
絵里「そうね」フフッ
にこ(にこの力はもう…)
海未「にこ」
にこ「?」
海未「にこはあのような力など使わなくても人を幸せにする魔法を持っているじゃないですか」ニコニコニッコリ
にこ「…そうね!」クスッ
海未「あ、今笑いましたね!恥ずかしいんですよこれ!//」
にこ「にっこにっこにー♡」
海未「誤魔化さないでください!//」
真姫(…あれ?)
真姫(穂乃果!海未!ことり!)
真姫(希!エリー!にこちゃん!)
真姫(なんで…?)
真姫(私だけ周りから見えてない?)
真姫(嘘でしょ…まさかこれが私の力のデメリット?)ポロポロ
真姫(ふざけないでよ!最後の最後にこんなのひどいわよ!もう力はないんだからデメリットだって無効よ!!!)グスッ
海未「このマカロンは捨ててしまいましょう」
希「後は力が宿らないことを願うだけやね」
絵里「そうね。真姫の考えが正しければ
──あれ?真姫って誰だっけ?」
真姫(!)
海未「何言ってるんですか絵里。真姫は──えっと…あれ?」
真姫(…)
穂乃果「おーい!早くご飯食べようよー!」
にこ「せっかくの料理が冷めちゃうでしょー!」
海未「すみません、今行きます!」
絵里「何か引っかかるわね…」
ことり「ねぇ、さっきから気になってたんだけど、晩御飯も布団も、どうして9人分あるの?」
海未「私も気になっていました。なにか大切なものを忘れている気がするのですが…」
穂乃果「穂乃果もそう思ってたんだ。なんだろ。私たちにとって欠かせない存在なはずなのに…」
真姫(なによ…どうして誰も覚えてないのよ…)グスッ
希「実はこの別荘には昔事故で亡くなった…」
絵里「の、希!やめてよそういうの!!」ガクブル
希「えへへ、ごめんごめん」
海未「しばらく練習できていなかったので、明日からは厳しくいきますよ!」
穂乃果「うわー!海ちゃんの鬼ー!」
海未「なんとでも言ってください!」フン
絵里「はいはい、そろそろ寝ましょうか。おやすみなさい」
ことほのうみりんぱなにこのぞえり「おやすみなさい!」
真姫(…私はこれからどうなるの?)
真姫(…誰からも認識されなくなって、生きてる価値なんてあるの?)
真姫(幸い物は触れるわ…このまま独りの時間を過ごすくらいなら…いっそのことすべて終わりにしましょう)
真姫(さよなら…皆)
真姫(!?)
凛「…」キョロキョロ
真姫(凛…どうしたのかしら)
凛「まきちゃん?」
真姫(!!)
凛「やっぱりいないのかな…」
真姫(見えてないけど…記憶に残ってる!)
真姫(凛!私はここよ!)ペタペタ
凛「なんだかくすぐったいにゃー」
凛「やっぱりまきちゃんはここにいるみたい」
真姫(どうして!どうしてこんな近くにいるのに会えないの!)グスン
凛「えーと確かここに…」
真姫(…!?)
凛「あったあった。ちょっと汚いけど仕方ないよね。」
真姫(凛!それを食べたらまた…!)
凛「いただきまーす」パクッ
真姫(あ…)
凛「ごくり。やっぱり不思議な味だにゃ。さてと」
真姫(凛は一体何をしてるのよ!もういみわかんない!だれか助けてよ!!!)
凛「ちょっと待っててーーーーー!!!」
スッ
凛(やっぱりここにいたにゃ!)
真姫(…え!?)
凛(まきちゃん、お待たせにゃ!)
真姫(でも、どうやって…)
凛(簡単にゃ!)ギュッ
パッ
凛「おかえり、まきちゃん!」
真姫「え…ああ…」ポロポロ
真姫「うわあああああああん」ダキッ
凛「よしよし、寂しかったよね」ナデナデ
────
真姫「うっ、ぐすっ、ぐすん」
凛「落ち着いた?」
真姫「ええ、ぐすっ、おかげさまで」ニコッ
凛「よかったにゃ!じゃあ明日も早いしもう寝るにゃ」
真姫「ねぇ凛!」
凛「?」
真姫「その、凛だけまた力を…」
凛「気にすることないよ。力を宿すことよりも、まきちゃんがいなくなっちゃう方が嫌にゃ。」
真姫「凛…」
凛「それに今度は自分の意志で力を使えるんだよ。だから叫ばなければノープロブレムにゃ!」
真姫「ありがとう、凛…」ダキッ
凛「わわっ、まきちゃん照れるにゃ…///」
真姫「本当に、ありがとう…」ニコッ
…!…キ!
…キ!マキ!
真姫「!」ガバッ
海未「おはようございます、真姫」
真姫「海未…」
海未「真姫が寝坊なんて珍しいですね。朝ごはん出来ていますよ」クスッ
真姫「ごめん、今行くわ」
────
真姫(皆は私を覚えていた。凛が連れ戻してくれたおかげで記憶が元に戻ったみたい)
真姫(あれからしばらく経って、凛の力は自然に消えていったわ。何よ、自然に消えるならこんな思いしなくて済んだじゃない!)
真姫(まあなにはともあれ、私たちはいつも通りの日常に戻ってきた。今はまたラブライブ優勝に向けて毎日頑張ってるわ)
真姫(ああ、過去へ戻れたらなんて思ったことがあるけど、いざ戻ってみたら分かりきったことの繰り返し。退屈で仕方なかったわ。)
真姫(やっぱり今この瞬間が最高なのよね。あ、これ歌詞にいいかも。海未に提案してみましょう────)
おしまい
読んでくれてありがとうございました!
面白かった
ただ、もうちょい花陽を活躍させて欲しかった
もう一つの時間の流れを過ごす人が見える能力とかにしとけば、うまい具合にできたと思う
長文スマン
しかし魔のマカロンを冷蔵庫に入れたのは誰だ?
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