【ラブライブ!】穂乃果-honoka-
- 2020.04.04
- SS

海未「…」ツカツカ
穂乃果「うわ…キレイな子ー…」
穂乃果「あれで同学年なんだ…」
海未「…」チラッ
穂乃果「!見てたのばれちゃったかな…//」
フミコ「穂乃果ー!」
穂乃果「あ、フミコ」
フミコ「やっとみつけたー、学食いかない?」
穂乃果「いいよー!穂乃果もなんかたべよーかなぁ」
フミコ「パン食べなかったの?」
穂乃果「食べたよ!」
フミコ「あはは、さすが食いしん坊」
穂乃果「えへへ」
実家はお饅頭やさんで、音ノ木坂学院に通ってるんだけど…
―学食―
穂乃果「んー!お腹いっぱい!」
フミコ「か、カレー大盛平らげた…」
穂乃果「美味しくてつい…」
フミコ「え~…けど、このカレーもあと数回しか食べられないんだねぇ」
穂乃果「どうして?」
フミコ「え?聞いてなかったの?朝の朝会で、この学校が統廃合になるって――」
穂乃果「?!?!!」ガタッ
フミコ「し、しらなかったのね…」
穂乃果「う、うそ…この学校が…廃校?!?!」バタンッ
フミコ「嘘っ?!倒れた!?ちょ、ほのかー!!!」
ああああやってしまった
穂乃果「んぅ…」
??「お、目覚めたみたいよ~」
穂乃果「ここは…」
フミコ「あ!穂乃果!よかった~急に倒れたの!しかも学食で!」
穂乃果「フミコ!そうなんだぁ、ごめんねありがとう!。ところでここ、どこ?」
??「ここは部室やん」
穂乃果「部室…?」
フミコ「あ、希先輩」
希「こんにちは、高坂穂乃果ちゃん」
フミコ「誰って…副会長の東條希先輩だよ?」
穂乃果「そ、そうだっけ?」エヘー
フミコ「まったく…」
希「穂乃果ちゃん、学校が廃校になるって聞いて倒れて、フミコちゃんが運んでくれたんよ」
穂乃果「っ!そうだ!廃校!!どぉ~しよ~」
フミコ「穂乃果、そんなに学校好きだっけ?」
希「…あらら」
フミコ「穂乃果…あのね、私たち全員が卒業するまでは廃校にならないよ?」
穂乃果「…へ?」
希「つまり、今年の1年生が卒業したら廃校ってこと」
穂乃果「なぁーんだ…」
希「ふふっ、慌てん坊さんやね」
穂乃果「けど…この学校がなくなるのは寂しいなぁ」
フミコ「そうだね…」
希「……二人とも!そんなしゅんとしないで!今すぐに廃校って訳じゃないんだから」
穂乃果「ううー…」
希「もー…じゃ、穂乃果ちゃんも一緒に部活しよ部活!」
穂乃果「部活?」
フミコ「おーいいですね」
希「じゃあきまりやね、こっちきて」
穂乃果「ええっ…この部活ってなんの部活なの?」
フミコ「言ってなかったっけ?」
希「うちらの部活は」
ふみのぞ「麻雀部!」
フミコ「あれ、穂乃果麻雀できない?」
穂乃果「いや、できるんだけど…」
フミコ「ならやろーよ!」
穂乃果「ううー…えぇーまぁちょっとだけなら…」
希「ふふっ」
穂乃果「けどあと一人は…」
希「もう来るよ」
ガチャッ
海未「お待たせしました…ってお客様…ですね」
海未「フミコのお友だちですか?」
穂乃果「はっはい、2年の高坂穂乃果ですっ!」
海未「園田海未、同じく2年です」
海未「あら?もしかして、先ほど河原でパンを3個ほど平らげてた方ですか?」
穂乃果「ヒャアッ!ば、ばれてた…」
フミコ「さすがに食べ過ぎ…」
希「なんや、みんな顔見知りなんかじゃあ話ははやい!」
フミコ「25000点持ちの30000点返しでウマなし!半荘で」
希「はーい」
穂乃果「(でも、家族以外と打つの…はじめてだな…)」トンッ
希「ろーん!2000!」
フミコ「あちゃードンマイ穂乃果」
穂乃果「えへへ…」
海未「…?」
―オーラス―
フミコ「よーし!テンパった!リーチ!」
穂乃果「あっそれ当たり!」パララッ
フミコ「ええっ?!その手であれ切っちゃうの?!」
希「(もろ素人さん…?いや…)」
海未「お陰さまで私が一位ですね」
海未「ツモ、3000 6000」
海未「ロン 1000の一本場は1200」
フミコ「(海未ちゃんすご…)」トンッ
海未「ロンです」
フミコ「ガビーン!」
希「ふーっ、今回も海未ちゃんの勝ちやね」
海未「ありがとうございます」
フミコ「穂乃果の麻雀はパッとしないなぁ」
希「点数計算は得意?」
穂乃果「うーん…数学苦手だからなぁ」アハハ
ガチャッ
海未「あ、会長」
穂乃果「会長って…生徒会長?!」
絵里「あら、いらっしゃい貴方が噂の…」
穂乃果「こ、高坂穂乃果です!」
絵里「穂乃果さんね、私は絢瀬絵里よ。因みに生徒会長じゃなくて学生議会長ね」
海未「麻雀部の部長なんです」
穂乃果「へぇー!なんかカッコいい!」
ピカッゴロロロッ
フミコ「てっ停電?!!」
絵里「ヒッ?!?!」
絵里「」ガクブルガクガク
希「えりちは暗いのダメなんよ、ねー?」ニヤニヤ
絵里「はっ?!……コホン、麻雀…続けてちょうだい」
フミコ「い、いえっさー」
絵里「(タンピン3色…最低でもチッチー)」
絵里「(ただの初心者ってわけじゃなあ無いわね)」
絵里「(んーっと、スコアは…?!)」
穂乃果「ロン 1000点」パタパタッ
絵里「えっ…」
希「今回も海未ちゃんの勝ちやねー」
絵里「今回の穂乃果さんのスコアは?!」
フミコ「プラマイゼロ…ですね」
絵里「(3連続プラマイゼロ――!?)」
希「えー残念」
穂乃果「おうちの手伝いとかあるので…雨も強いから…ありがとうごがいました!」バタン
海未「行っちゃいましたね」
フミコ「にしても…海未ちゃんつよいなー」
絵里「なに甘いこといってるのよ」
希「…それってスコアのこと?」
海未「プラマイゼロ…わざとだって言うんですか」
フミコ「そんな…毎回プラマイゼロなんて――」
絵里「普通じゃあり得ないわ。だけど――」
海未「っ!!!」ダッ
フミコ「海未ちゃん!?」
フミコ「…行っちゃった」
絵里「…ちょっと怖かった」ギュー
希「よしよし…ふふっ」
絵里「なにわらってんのよ気持ち悪いわね…」
フミコ「会長それ普通にひどい」
希「いや、えりちの言うことほんとならあの子、はいってくれないかなーって」
希「……もしかしたら廃校、救えるかもよ」
穂乃果「えっ…あ…園田さん」
海未「3連続プラマイゼロ…わざとですか…?」
穂乃果「…私が打つといつもああなっちゃうから…」
海未「…っどうしてそんな…そんなうちかたするんですか…」
穂乃果「…私、計算が苦手で小さい頃からあの打ち方しかできなくて…」
海未「…!もう1回…もう1局打ってくれませんか…!」
穂乃果「ごめんなさい」
穂乃果「私は麻雀、それほど好きじゃないんです」
おわり
と思って読んでたら終わってた
『終局です』ピッ
海未「難しい…」
海未「(毎局プラマイゼロなんて…)」
海未「(人にできることなんでしょうか――)」
絵里「ふふっ、おはよう」
希「相変わらず人気者やね」
絵里「あら?希おはよ」
希「今日はくるかな?プラマイゼロちゃん」
絵里「ああ…どうだか…海未のプライドが持つかしら」
おばちゃん「悪いけど、さっきの子で売り切れちゃったみたい」
穂乃果「えぇーっ!ショックぅ…」
絵里「何が売りきれなの?」
穂乃果「あっ会長!」
絵里「どれ…パンね。私ひとつ買ったけど、あげよっか?」
穂乃果「えっ?いいんですか!?やったー!!」
穂乃果「…?」
穂乃果「今日だけでいいんですね?」
絵里「うん」
絵里「待ち人来るー」ガチャッ
海未「…!」
穂乃果「ど、どうも…」ニヘラ
希「フミコちゃん、凛ちゃん呼んできてくれん?」
フミコ「あっはい!」
フミコ「(穂乃果…来たんだ…)」
凛「んー!いまいくにゃー!」
凛「っと…あれー?お客さんかにゃ」
絵里「高坂穂乃果さんよ」
凛「おおー!てことは噂のプラマイゼロさん」
穂乃果「あっ、高坂穂乃果です。よろしくね!」
凛「星空凛!高校1年にゃー!よろしくっ!凛ってよんでね!」
穂乃果「うんっ!よろしくね凛ちゃん!」
海未「凛、年上には敬語を使いなさいといったでしょう」
海未「なっ?!」
凛「それに、海未ちゃんはみんなに敬語だから凛と海未ちゃんでいーかんじにバランスとれてると思うんだ!」
穂乃果「凛ちゃんすごーい!賢い!」
海未「なんなんですかそれ…」
絵里「まあまあ…始めましょう」
絵里「穂乃果さん、海未、希、凛の四人で2回戦」
穂乃果「あれ…フミコと会長はやらないんですか?」
フミコ「私は入ったばっかでかなり弱いから…」
絵里「逆に私は入ったらみんな飛んじゃうからね」
希「むっ…聞き捨てならないやん」
凛「やった!」
穂乃果「うぇ…」
フミコ「つまり…?どういう意味だ…?」
凛「いつもやってるのが半荘!東風はその半分!」
絵里「南場突入しないでおわりってことよ」
希「それに加えて…これが赤」 パララッ
フミコ「ドラが8枚…!」
絵里「簡単に言うとそんなかんじね」
絵里「25000点持ちの30000点返しね」
凛「穂乃果ちゃんのプラマイゼロ楽しみにゃー」
穂乃果「(パンのため…2回だけ…)」キュッ
海未「(今日は本気でいきますよ…)」
希「(普通に考えれば毎局プラマイゼロなんて無理や)」トンッ
絵里「(見せてもらおうじゃないの)」
凛「親っ!リーチいっくにゃー!」カッ
穂乃果「!」
海未「(はやい)」
希「(2巡目…これは読めない…)」
凛「にひー」キュッ
凛「どーん!リーヅモ一発ドラ3 おやっぱね!!」バララッ
希「ありゃ…」
絵里「これ見てみて」
フミコ「凛ちゃんの…点数グラフ?」
絵里「東場では稼ぐんだけど、南場だと失速しちゃうのよね」
凛「集中力がたりないにゃー」
海未「飽きっぽいの間違いでは…」
凛「それにゃー!」
絵里「(そのうえ今日は東風、プラマイゼロの調整も難しいはず) 」
―東1 一本場―
海未「ロン 8300」
凛「ええっ!?いま希ちゃんが捨てた奴じゃないですかぁ!」
海未「直撃狙いですよ」
―東2局―
凛「それにゃ!1000!」
希「あらー」
フミコ「安い手で逃げてますね」
凛「これも作戦!」ジャラ
希「張ってるー?」トン
穂乃果「はい…あ、ロン!」
穂乃果「タンピンドラドラ 11600…であってるかなっ」
希「あいたたた…」
フミコ「えっといまのスコアは…」
凛 35700
穂乃果 30600
海未 27300
希 6400
希「穂乃果ちゃんは100点捨てればプラマイゼロ完成やね」
海未「(そうはさせませんよ…)」
希「ふふふっ」パララッ
希「メンホンイツ自摸 中、ドラ 3000 6000の一本付けやん?」
凛「うわー」
希「(おっと…様子見のつもりだったんに…)」ジャラジャラ
―オーラス 親 海未―
フミコ「(今度は穂乃果がメンホンイツテンパイ)」
絵里「(5筒と8筒がでれば5200でプラマイゼロね)」
絵里「?!(5筒スルー?!)」
海未「…」トン
絵里「(山越しの赤5筒もスルー?!)」
絵里「(この子…あくまでも勝ちは眼中に無し――?!)」
フミコ「先輩…何で上がらないんですかね…」ヒソ
絵里「このルールにウマはないけどオカがあるのよ」
フミコ「つまり1位じゃプラマイゼロにはならない…それだとダメなんですか」
絵里「あのこには…ね」
絵里「あの子にはプラマイゼロしかみえていない」
絵里「凛の5筒で上がると1位になってしまうし、海未の赤5筒だと+2になってしまう」
海未「(高坂さんは5200をねらってるはずですが)…リーチ」
希「(海未ちゃんも意地っ張りやなぁ…)」
凛「(これでプラマイゼロにするには…70符2翻であがらないと)」
フミコ「この場合は…えっと」
絵里「プラマイゼロの条件にあうのは70符2翻のみ」
フミコ「そんな…役満以上にみたことないですよ?!」
絵里「それを2翻でつくるとなるともっと難しい」
海未「(この私のリーチを交わして40符3翻の手を70符2翻に変えられますか)」
穂乃果「…」トン
希「(うーん、流石に終わりかな)」
絵里「(…!いや…?!これは…)」ゾクッ
穂乃果「カンっ」カシッ
海未「え…」
絵里「(70符2翻であがるには運が必要…それも…)」
絵里「この空間を支配する…超人的な豪運が…!」
海未「!!」
凛「にゃ…」
希「あらら…」
絵里「(人はそれを奇跡と呼ぶ…奇跡を可能にするのは)」
穂乃果「70符2翻は1200 2300」
絵里「(神か悪魔ッ――!!)」
フミコ「穂乃果!すごいねっ!」
穂乃果「うーん…すごいのかなあ」
絵里「穂乃果さん、麻雀は勝利を目指すものよ」
穂乃果「え」
絵里「次は勝ってみなさい!!」
おわり
それだけタコスのインパクトがすごいんだろうな
-
前の記事
【ラブライブ!】凛ちゃんってどんなかよちんだったら嫌いになるの? 2020.04.04
-
次の記事
【ラブライブ!】冬くれ「間奏ちゃららら~」俺「すげえ、いい曲だ…」 2020.04.04