【ラブライブ!】にこ「10円拾ったにこ!」
- 2020.04.04
- SS

海未「! ……待ってください、にこ!」ダッ
にこ「あら、海未。どうしたにこ?」
海未「……ちょっとその10円玉を見せてもらってもよろしいですか?」
にこ「? はい」
海未(……やはり、間違いないです!昭和33年製のギザ十……!)
海未(発酵枚数が少なく、マニアの間では垂涎の一品です!)ジュルリ
にこ「海未、それはチョコじゃないにこ」
海未「そ、そうですね。にこはこの10円玉をどうするつもりですか?」
にこ「どうって……それ、拾ったものだから交番に届けるにこ」
海未(……チャンスです!)
海未「では、私が届けておきますよ」
にこ「えー……。にこもおまわりさんに褒められたいにこ!」
海未(くっ!なかなかしぶといですね!こうなったら……)
海未「わかりました!代わりにこれを差し上げます」ゴソゴソ
にこ「何?この薄い封筒は」
海未「では、私は急いでますのでこれで」タッタッ
にこ「あ……行っちゃったにこ」
ペラ
にこ「? 穂乃果の写真にこ。隠し撮りっぽいアングルにこ」
ことり「穂乃果ちゃんの写真と聞いて飛んできたちゅん♪」チュンチュン
にこ「あら、ことり。奇遇にこ」
ことり「御託はいいちゅん。いいからそれをよこすちゅん♪」
にこ「う~ん……。何かにこが欲しい物くれたら考えるにこ♡」
ことり「うぎぎ……わかったちゅん。しばらくそこで待ってるちゅん」
にこ「はい」
……
…………
ことり「お待たせちゅん♪はい、ミナリンスキーのサイン色紙♪」
にこ「! 欲しいにこ!どうやって手に入れたにこ?」
ことり「え!?うーん……がんばったちゅん♪」
にこ「そうなんだ」
かわいすぎ
にこ「ほえ~、最高にこぉ~」
花陽「あ……にこちゃん」
にこ「あら、花陽」
花陽「! そ、それ……!」
にこ「気付いた?さすが花陽にこ。これはアキバのカリスマメイド、ミナリンスキーのサインにこ」
花陽「いいな!私も欲しい、です……!」キラキラ
にこ「ええー……。これはにこにーの物にこ!あげないにこ!」
花陽「でも、確か部室にも飾ってあるから……2個目……」
にこ「ぎくーん」
花陽「幸せは分かち合ったほうが、みんな幸せ……です!」
にこ「わ、わかったにこ。あげるにこ……。でも、なんかちょうだいにこ」
花陽「え?う、うん。じゃあ花陽の大事にしてるこのシールをあげるね……♪」
にこ(一気に価値が下がったにこ)
にこ「はいはい。大事にするにこ」
……
…………
にこ「はぁ~。がっかりにこ」
にこ「こんな無駄にキラキラしたおじいちゃんのシール持ってても何の価値もないにこ」
穂乃果「! にこちゃん!!」
にこ「あら、穂乃果。今日はよく知り合いに会う日にこ」
穂乃果「にこちゃんの持ってるやつ!スーパーゼウスじゃん!」
にこ「なんでもいいにこ。これあげるからなんか寄こすにこ」
穂乃果「え!?い、いいの?にこちゃん!いや、にこ様!」
にこ「こんな紙っぺらよりブツを寄こすにこ」
穂乃果「え~と……じゃあこれ!まだあんまり読んでないけど!」
にこ「本ね。ありがとうにこ」
穂乃果「お礼を言うのはこっちの方だよ!また今度何か奢るね!ばいばい!」
にこ「シールよりは実用的な物にこ。タイトルは……」
『これでイチコロ!今すぐ妹がお姉ちゃんにデレデレになる本』
にこ「にごぉ……」
にこ「にこの可愛い妹たちはみんなにこにメロメロにこー♪」
絵里「はぁ……また亜里沙と喧嘩してしまったわ」トボトボ
にこ「あら、絵里にこ」
絵里「何か妹と仲良くなれるような方法はないかしら……あら、にこ」
にこ「絵里。これを使うにこ。この本を読めば一発で仲直りにこ♪」
絵里「ハラショー!さすがにこね。ありがたく使わせてもらうわね」
にこ「ん」
絵里「……何、その手は?」
にこ「なんかくれにこ」
絵里「そうね、何かお返ししなきゃね。じゃあこれをあげるわ」
にこ「ブレスレットもらったにこ♡ありがとう絵里♡」
絵里「いえいえ、じゃあ早速亜里沙に試してくるわ。またね、にこ」
にこ「またにこー♡」
にこ「にっこ」
にこ「にー♡♡」
にこ「うん。にこの玉肌にもなじむ美しいブレスレットにこー♪」フンフン
希「…………」
にこ「あら、希。にっこにっこにー♪」
希「にこっち。それ」
にこ「ふふん、似合うにこ?巨峰みたいな色してるけど食べちゃだめにこー♪」
希「スギライトやん!」
にこ「すぎらいと?」
希「ウチずっと前からそれ欲しかったんよ!ほら、紫色でウチにぴったりやん?」
にこ「うーん、にこにも合うと思うけど」
希「お願い♪ウチに、ちょ・う・だ・い♡」
にこ「惜しいけど……おねだりが可愛かったからあげるにこ!」
希「にしし。ありがとうなにこっち♪」
にこ「でも等価交換にこ!対価を要求するにこ!」
希「じゃあこれあげるね!」ピラッ
にこ「うん」
にこ「ラーメン一名様限定食べ放題のチケットにこ」
希「ウチ、ラーメンも好きだけど、おうどんさんとか皆で食べる焼肉とかが好きなんよ♪」
にこ「今度μ’sのメンバーで焼肉パーティーするにこー♪」
希「いいやん!賛成さんせーい♪」
にこ「じゃ、ばいばいにこ」
希「ほな~」
……
…………
にこ「ふぅ」
にこ「どうせここらへんをちょっと歩いてれば凛が来るから待つにこ」
にこ「ほらね」
凛「あ、にこちゃん!こんにちわだにゃー♪>ω</」キキー
にこ「何走ってるにこ?転んだらあぶないにこ」
凛「ごめんなさーい。ちょっと走りたくなっただけだよ」
にこ「ところで、凛は何かいい物持ってるにこ?」
凛「……?いい物?……あ、にこちゃん!それって……」
にこ「そう、ラーメン食べ放題チケットにこ。特別に凛にあげるから代わりに何か欲しいにこ」
凛「いいの?わーい、にこちゃん大好きー♪にこ様だにゃー♪」
にこ「にこお姉ちゃんって特別に呼んでもいいにこ」
凛「いや、それはちょっと……」
にこ「あ、そう」
凛「でも凛、今は手持ちがあんまり無くて……。こんなのしか持ってないよ?」
にこ「!」
凛「ええ!?でも、ファービィ人形だよ?(しかも電池切れの)」
にこ「いいから寄こすにこ!はい交換♪」
凛「にこちゃんがいいならそれで……。えへへ、ありがとうにこちゃん♪」
にこ「こちらこそありがとうにこー♪」ブンブン
……
にこ「さて、真姫ちゃん家に向かうにこ」スタスタ
……
…………
ピンポーン
真姫「あら、にこちゃんじゃない。何か用?」ガチャ
にこ「真姫ちゃんに渡したいプレゼントがあって来たにこ♪」
真姫「わ、私に?ふーんそう、とりあえず中入ったら?」
にこ「お邪魔するにこ♡」
……
真姫「で、何よプレゼントって」カミノケクルクル
にこ「真姫ちゃんには、曲作りとかでいつもお世話になってるから……はい♪」ポン
真姫「? 人形じゃない」
にこ「これをにこだと思って大事にして欲しいな……//」モジモジ
真姫「ナ、ナニイッテンノヨ!?//」
にこ「あ、赤くなった♪かーわいいにこー♪」
真姫「にこちゃんが変な事言うからデショ!!//」
にこ「あ……もしかして、迷惑だった?」ウルウル
真姫「あ、ち、違うわよ!迷惑だなんて全然思ってなくて。その……嬉しい……わ//」クルクル
にこ「真姫ちゃん……!」
にこ「にこはね……真姫ちゃんが欲しいにこ♪」
真姫「ヴェエエエ//」チョロロローン
にこ(こうしてにこは真姫ちゃんをゲットする事ができたにこ♪)
にこ「わらしべ長者、大成功にこ♡」
おしまい
25年ぐらい前、高校時代に見つけては集めてたんだけど
今数えたら14個あるが昭和27~29年のばかりだわ
全部でいくらぐらいになるんだろ?
あとは未使用品でもない限り10円は10円にこ
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