【ラブライブ!】絵里「海未ったら本当に顔に出やすいんだから♪」
- 2020.04.05
- SS

絵里「またまたぁ、本当はちょっとドキドキしてるくせにっ」ぎゅー
海未「っ! 絵里、歩きにくいですから」
絵里「もうっ、せっかくのデートなんだから素直になったらどう?」
海未「デートなんて聞いてませんよ!」
海未「ちょっとお出かけするだけ、と絵里が言ったんですよ?」
絵里(かーわいい♪)
海未「なんの気合いですか・・・」
絵里「ふふ、どう? 見とれちゃったりする?」
海未「・・・それで絵里、今日はどこに行くんですか?」
絵里「あっ、海未ったら照れてるー」つんつん
海未「違いますっ! 人の話を聞いてください!」
絵里「この子ったらつれないんだからぁ。
少しくらい、羽目を外してくれたっていいじゃない」
海未「・・・人前で感情を露わにするのはみっともないでしょう」
海未「私も節度をもった振る舞いを心掛けるように決めたのです」
絵里「そうね。海未にしてはがんばってる方じゃない?」くすっ
海未「どういう意味ですか!」
絵里「じゃーん! サンシャイン水族館のチケットよ♪」ぴらっ
海未「なるほど。確かに良い刺激になりそうです」
絵里「でしょう? 歌詞作りに悩んでるって聞いて、奮発しちゃった」
海未「あの、支払いますから。おいくらですか」
絵里「いーのっ、それよりもう混んできちゃうわ。行きましょ」ぎゅっ
海未「ひゃっ・・・あの、そんなに急がなくても、」
絵里「・・・海未の指、あったかくて好き」ふふっ
海未「っ・・・急ぐんでしょう。早くしてください」
絵里「すごいわねぇ。海の中、包まれてるみたい」ぼそっ
海未「っ?! 急に呼ばないでください」
絵里「ぷふっ、あなたのことじゃないわよ?」
海未「あ、あの魚って・・・なんでしたっけ」
絵里「ファインディングニモよ!」
海未「そうです! って、私は本来の名前を聞いてるんですっ」
絵里「へえ、こんな町中の水族館でもイルカショーできるのねぇ」
ざっぱーん!
海未「わっ、いまイルカさんがジャンプしました!」
絵里「イルカさん・・・?」にやにや
海未「・・・イルカが飛び跳ねています!」
絵里「別に、言い直さなくたっていいのに」くすくす
海未「――って、違います!
私は歌詞を作るための気分転換として来たんです!」
絵里「その割にはずいぶんと楽しんでたわよねー?」にやにや
海未「ま、まあ・・・少しは、参考にはなったかもしれませんね」
絵里(もう、さっきからウキウキしてるのバレバレよ?)くすくす
絵里「そろそろ着くわね、こっちよ。
ジュンク堂、行きたいって言ってたでしょう?」
海未「そうですね。シュトルムの詩集に興味があったんです」
絵里「ほんとは私、リブロが好きだったんだけどね・・・」あはは
海未「いろいろと事情があったそうですから、仕方ないですよ」
海未「・・・・・」
海未「・・・・・・・」
絵里「海未ちゃーん?
そっちは外国文学の棚じゃないわよぉ?」にやにや
海未「絵里っ?! もう、いきなり話しかけないでくださいっ!」
絵里「こーらっ、本屋さんで騒がないの。
人前で感情をどうとか、あなた言ってたじゃない」
海未「・・・私は、私なりに努力しています」
絵里「そんなことより、園田さんはなにをにやにや読んでたのよ?」どれどれ
海未「あっ!」
絵里「・・・イルカの、写真集?」
海未「作詞の参考ですっ!」
絵里「分かってるわよ、もうっ。
わ、この子かわいい。なんか笑ってるみたい」
海未「そうでしょう? こっちのページにも、」
絵里(・・・今度の歌詞もいいのができそうね♪)ふふっ
海未「わぁ・・・ジュンク堂の地下、こんなお店があるんですね」
絵里「そうなの。結構人気店で、休日だと並んじゃうんですって」
海未「本屋さんのすぐそばにこうしたお店があるって良いですね」
絵里「そうねぇ・・・リブロの地下もそうだったけど、
こうしてみると、ジュンク堂もいい本屋さんだったわね」
絵里「・・・だぁいすきなイルカさんにも出会えたし」くすっ
海未「・・・ええ。海の情景を描くヒントにはなりそうです」
絵里「まーだこの子は強がっちゃってるんだからっ」
海未「強がってなんかいません!」
絵里「あ、ほら。パンケーキ来たわよ!」
海未「はい、・・・・・わあぁ」
海未「・・・ベリーがたくさん乗ってて、穂乃果も気に入りそうです」
絵里「穂乃果じゃなくって、あなたが食べたいんでしょう?」
海未「私は自分のがありますから。
わあ、自分でメープルシロップをかけるんですね・・・」
絵里「じゃあ、いただきましょうか♪」
海未「はい♪ ・・・・・んくっ、あむっ・・・」
海未「・・・・!」
絵里「ね? あーもう、この舌の奥でとろける感じ!
たまんないわね・・・すっぱくって」
海未「はいっ・・・その、上品な味ですね」☺️
絵里「ね、私のパンケーキ、夕方限定なのよ。一口どうぞ」すっ
海未「えっ・・・いっいや、そんな、わるいです」
絵里「いいからいいから♪ ほら、あーんっ」
海未「・・・・・っ!」
絵里「こっちも、おいしいでしょう?」
海未「・・・・まぁ、職人技といった趣でしょうか」
絵里(海未ったら、もう少し素直になってくれたっていいのに)
海未「ありがとうございました。今日は楽しかったです」
絵里「私のエスコートも少しは満足していただけたかしら?」
海未「っ!・・・そうですね。まあまあよかったと思いますっ」
絵里「・・・・」
絵里「・・・でも、私はちょっと心残りかな」
海未「えっ・・・」
絵里「だって、海未ってばデートの最後まで喜んでくれないんだもの」
海未「あ・・・すみません、気分を害するつもりはなかったんです、」
絵里(それなのに、そんな顔するんだからね。へたっぴさん)
絵里「だからね、次こそは海未に思いっきり――」
海未「次って、いつですか?」
絵里「えっ・・・?」
海未「3月まであっという間で、」
海未「やっと一息つける時には、絵里は、卒業してしまって、」
海未「次なんて・・・・っ」
海未「絵里、・・・・次っていつを指してるんですか?」
絵里(・・・そっか。この子はそれで、無理に気持ちを、)
海未「・・・すみません。私、帰ります」
絵里「卒業式が終わった次の日、ううん、その週の土曜か日曜っ!!」
海未「えっ・・・!?」
そしたらまた、あのパンケーキ食べに行きましょう?」
絵里「あなたが大好きなイルカショーも、
あっ3月は無理そうだからプラネタリウムがいいわね、
とにかくサンシャインで遊んで、」
絵里「・・・大学入っても、また呼び出すかもしれないけど、」
絵里「そしたら・・・また、続きをよろしくね?」
絵里「私・・・覚えとくから」
海未「・・・はいっ!」
絵里「あはっ・・・海未って、本当に分かりやすいから、・・・好き」ぎゅっ
海未「どういう意味ですか!」
おわり。
乙
埼玉県民でよかった
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