【ラブライブ!】絵里「夢見るエリーチカ」
- 2020.04.07
- SS

絵里「LINE…?希からだわ。ええと……」
好きです。
絵里「………!?」
サクサク行きます。
キャラ崩壊してるかも。
絵里「これは、その、好きって、好きってことよねっ!?」
絵里「なんでいきなり…!?」
絵里「………い、いえ……これは希のいたずらね」
絵里「きっとすぐ焼き肉の画像でも送ってきて、焼き肉が好きですとか…」
ピコン
ウチのことどう思ってる?
絵里「」
チュンチュン
絵里「…………」
絵里「な………なんて夢を見てしまったのかしら」
絵里「の、のっ……希に告白…されるなんて…///」
絵里「えと……告白される夢…と」
絵里「好きな人からの告白……願望の現れ…」
絵里「意識していない人からの告白……相手があなたに好意を抱いている…」
絵里「………」
絵里「同性からの告白…!」
絵里「えと………」ペラッ
希「エリちー」
希「どうしたん?素っ頓狂な声あげて。図書室は静かにせんと」
絵里「の、希っ!?ど、どうしてここに…?」
希「どうしてってエリち探しててん」
希「真姫ちゃん聞いたみたらエリちが図書室に入っていくの見たって言うから。調べもの?」
絵里「え、ええ……そうね」
希「どんなん?って夢占いの本やん。なんなん?占いに興味持ったん?」
希「へぇ、どんな夢なん?」
絵里「希にこく………」ハッ
希「こく?」
絵里「こく……こく………こくまろのカレーを作ったつもりだったんだけど、バーモンドだったって夢よ」
希「くすっ、エリちってば、夢の中でもおっちょこちょいやんなー」クスクス
絵里「あ、あはは……」
絵里(ついポロって言ってしまうところだったわ…!)
希「そろそろ時間やね」
絵里「そ、そうみたいね」
希「教室に戻ろっか」
絵里「ええ。希、ちょっと待ってて」
希「んー?いいけど、なんかあるん?」
絵里「ちょっと借りようかなって」
希「調べもん終わったんやないん?」
絵里「そうね……ちょっと興味湧いたのよ」
「えー、この問いはさっきやった数式を用いて──── 」
絵里「………」ボー
ペラッ
絵里「はぁ………」
絵里(なんなのかしら……)
絵里(希ってどっちなんだろう)
絵里(好きか嫌いかって言えばもちろん好きなんだろうけど、この場合の好きってloveの方よね?だったらNO?)
絵里(でも、まったく意識していないって訳じゃないし……)
絵里(難問だわ……)
「えー、じゃあこの問いを……絢瀬さん」
絵里(新しい関係を求めてる……か)
絵里(私、希と別の関係を求めているって言いたいの…?)
絵里(そもそも新しい関係って何よ。まさか希との……こ、こいび……!///)
「絢瀬さん。絢瀬さん?」
絵里「はっ!?は、はいっ!?」ガタッ
絵里「は、はい。大丈夫です先生っ」
「そう?それじゃあこの問いを……って顔赤いわね。風邪?」
絵里「え?赤いですか…?」
「もうすぐライブなんでしょ?保健室で見てもらいなさい。日直、絢瀬さん連れてってもらえるかしら?」
希「あ、はーい」ガタッ
絵里「の、のぞみ……」
絵里「え、ええ…大丈夫よ」テクテク
希「……はぁ」
絵里「?」
希「エリちに聞いたウチがバカやった。エリちいっつも無理するもん。返ってくる答えなんて決まってる」
絵里「なによもう……」
希「センセー。ちょっと体温測って……っていないね」
絵里「もう平気よ」
希「はいはい。体温計探すから、ムチャ―チカはそこ座って」
絵里「なにそれ?」
希「無茶ばっかりするエリちの新しいニックネーム」
希「エリちがもっと素直になったらやめようかなー?」
希「ええと……あれ?いつも先生ここから出してたような気がしたんだけどなー」ゴソゴソ
絵里「私はいつも素直よ」
希「じゃあなんの夢みたんよー?」ゴソゴソ
絵里「えっ」
希「カレーの夢みたくらいで普通調べたりせんもん」
希「エーリち」
絵里「え?」
オデコピタッ
絵里(ええええええっ!?)
希「くすっ、やっぱり古典的やけどこれが一番やね」
絵里「………っ///」カアァ
希「ベッドに横になって」
絵里「ベ、ベッドっ!?///」
希「先生にはウチが言っておくから、ゆっくり休んどき」
絵里「だ、大丈夫よっ」
希「大丈夫じゃないから言ってるんよ」
希「さっきより顔真っ赤やん。休まんとウチ怒るで?」グイグイ
絵里「の、のぞ…っ…」
希「はぁ、もう。なんで抵抗するんよ。後は全部ウチがやっておくからしばらく休んどき。それじゃ」
ガラッ
絵里「………はぁ」
絵里「だめね…。あの夢見てから変に希を意識しちゃうわ……」
絵里「早くなんとかしないと……」
希「そうですか。旦那様は逝ってしまったんですね」
絵里「はい」
希「はは……こんな歳で未亡人ですよ。ホント……もう」ポロポロ
絵里「……希さん。いえ、希。こんな時に、こんな時だからこそ聞いてほしいんです」
希「絵里……さん?」
絵里「私は…希の事が好き──── 」
絵里「はぁー……はぁー……」
絵里「……な、なんて夢を見てしまったのよ…!///」
絵里「あぁ……ああああああぁ……///」モジモジ
バンバン(ベッドを叩く音)
「あ、絢瀬さん…大丈夫?」
ガラッ
絵里「カバンあったわ。希かにこが運んでくれたのね」
絵里「えと……」ゴソゴソ
ペラ
絵里「告白する夢は………」
絵里「相手に自分をもっと知ってほし──── 」
希「告白かぁ、エリちもそんな夢見るんやね」
絵里「ひゃあっ!?」ビクッ
絵里「そ、それはこっちのセリフよ…!いきなり出てこないで!」
希「え?ウチ最初からいたよ?」
絵里「え、そうなの…?」
希「エリちったらカバンに一直線やもん」
希「んで、誰に告白する夢見たん?」
絵里「え、えええ、こ………こここ、こくは…告白だなななんて」
絵里「こここれは……は、はにゃよに……そう、花陽に頼まれて…!」
希(あ、これだめなやつや)
バタン
絵里「の、の、のぞ…希にみられたぁ……///」
絵里「絶対感づかれたぁ……」
絵里「はあぁぁぁぁ………」
絵里「…………どうしよ」
希「エリち……そこ、あかんよ…」
絵里「いいじゃない」
希「でも……んっ…」
絵里「希……」
希「えり……ちぃ……///」
絵里「~~~~~っ!!!///」
絵里「な……な……ああああああっ///」ジタバタ
絵里「あっ、あ~~~~っ///」モジモジ
ガチャ
亜里沙「お、お姉ちゃん……?」
希「ふっ……んっ…///」
絵里「声、押し殺さなくてもいいのよ?」
希「い……ふぁ……んあっ」
絵里「希………」
希「ひぃ……///」
絵里「ひゃー……ひゃー……///」
絵里「あああああああああっ///」ジタバタ
ドンッ(ベッドから転げ落ちる音)
絵里「あーっ………あーっ……///」
絵里「のぞ………みぃ…」
希「え……りちぃ……」
ギュー
希「うちぃ……幸せやぁ……」
絵里「私もよ…希」
絵里「………」ボー
絵里「…………ぜんぜん眠れない」
絵里「………」ボー
希「エリち?えーりち?」
絵里「え?……ああ、希……どうしたの」
希「どうしたやないよ。最近元気ないよ。どうしたん?」
絵里「…ねれ……なくて…」
希「寝れない?」
絵里「最近…同じ夢ばっかり見てるの……」
絵里「………」フルフル
希「んー?嫌な夢とか?」
絵里「………」フルフル
希「じゃあ、どんな夢?」
絵里「………良い夢」
希「良い夢?ならいいんじゃ…」
絵里「体が……持たないのよ…」
希(どんな夢見てるんよ)
絵里「………」
希(どうみても普通じゃないし……よし)
希「エリち。今日ウチんちこない?」
絵里「………え?」
希「夢に関しては専門外だけど、きっと力になれるから。な?」
希「さ、ゆっくりしてな」
絵里「……ええ」ボー
希「ウチちょっとお茶入れてくるからテレビでも見といて」ピッ
「──── 犯人は30代から40代。小太りの男性で警察は──── 」
絵里「ええ……」
絵里「………」ボー
絵里(あれ……なんで私希の家にいるんだっけ……)
絵里(何を…?ああ、夢の内容だったわ………)
絵里(夢?……どんな夢見てたのかしら……)
絵里(えと……確か……希と………希?)
絵里「あ………ぁぁぁぁぁああっ」カアァ
絵里「のっ、希っ!?」
希「う、うん?希やで?」
絵里「な、なななんでここにっ!?」
希「ウチの家だから?」
絵里「そ、そうだったわね!あ、あはは…!」
希(顔真っ赤。部屋暑いんかな?窓開けよ)カラカラ
絵里「っ!!!」
希「へぇ、そうなんや。常識って日々変わっていくんやねぇ」
絵里「の、のぞみっ!」
希「ん?」
絵里「そのっ………どう思うの?」
希「どうってなにが?」
絵里「て、テレビ…!」
希「愛の形は人それぞれだと思うし、お互いが愛し合ってるならいいんやないかな?って思ってる」
絵里「そ、それって……おかしいとか思ったりしないのよね…!?……問題ないのよね…!?」
希「ん……うん…?」
希(エリちがいつも以上におかしい)
絵里「えと……の、のぞ……希。その…夢の話なんだけど……!」
絵里「その、希。………ベッドに横になってくれないかしら…?」
希「どうして?」
絵里「えと……必要なこと…なの」
希「うん。わかった」テクテク
ゴロン
希「これでいいん?」
希「エリち?馬乗りになってどうしたん…?」
絵里「その…夢、なんだけど…私が毎晩見ている夢が…その……」
希「うんうん」
ガシッ
絵里「希を……めちゃくちゃにする夢よ…!///」
希「へ?」
絵里「おんなじ夢を見ることは重要なメッセージが含まれてるって本に書いてあったわ…!」
絵里「でもきっと関係ないわ…!」
絵里「心の底から、希を……あんなことやこんなことやハラショーなことをしたいって!」
希「ちょ、ちょっと落ち着いて!エリち、な?」
絵里「ていうかこれって正夢?希ってば首筋が弱いのホントなの?」
絵里「ああもうなんだかわからなくなっちゃって………もうどうでもいいわよー!」ガバッ
希「ちょ……えりっ…!?」
絵里「……………」
希「…………」
絵里(………やって……しまった……)
絵里(勢いに任せてだなんて……色々とおしまいよ……)
希「…………」
絵里(希……ずっとシーツに包まってる)
絵里「の、希…?その、ごめんなさい。いえ、謝って済む問題じゃないのはわかってる」
絵里「でも……本当に…ごめんなさい…」
シーン
希「…………」
絵里「…………その」
希「……エリち。ひとつだけ聞かせて?」モゾモゾ
希「それともただの遊び?」
絵里「それは……!その………わからないの」
希「………」
絵里「ただ最近……希の事を考えるだけで、体が熱くなって胸が痛くなって……何もまともに考えれなくなって…」
絵里「頭の中がこんがらがってしまったのは本当だけど…」
絵里「でもそれが、その……希の事が好きだからとか……」
希「あんなエリち……それ恋してる」
絵里「え?」
希「エリちってばよくラブレターとかもらうのに、疎すぎ」
希「朝から夜までウチの事ばっかり考えたりしてるんやろ?」
絵里「えと……それは…」
希「なんとなくわかる」
希「おそろいのキーホルダーやおそろいのアクセサリー身に着けてみよう。いつもそんなこと考えてばっかり」
希「それはウチもおんなじ」
希「ウチもエリちとずっと一緒に居たかった。おそろいの物とか身に着けたりしたかった」
希「でも肝心のエリちが最近元気がないし、なんとかしようって思ってたら、こんなことになってん」
希「もしかして本を借りるところから計算してたん?」
絵里「ち、ちが……!」
希「知ってる。エリちって思ってる以上に器用じゃないし」
絵里「その……ごめんなさい」
絵里「………」
希「じゃあ……ウチの告白を聞くこと。いいな?」
絵里「…………え?」
希「えーと、こほん。……エリち」
絵里「は、はい…!」
希「えーと………んと、ウチ…な……エリちのこと……す、す……」
希「~~~~っ///」
希「あはは……口で言うの思ったより難しいなぁ///」
希「エリち、ちょっと待ってな」ポチポチ
ピコン
絵里「………!」
絵里「これ……!」
希「…………返事聞かせて?」
ラインッ!
希「……ありがとうな」
好きです。
ラインッ!
私もよ。
おしまい
後半の無理矢理感
次回は年末ごろに、ことりちゃんメインのSS投下します。
間に合えば間に亜里沙ちゃんメインの投下します。
乙!!
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