【ラブライブ!】海未「これは……海未ちゃんの言う事なんでも聞いてあげる券?」
- 2020.04.09
- SS

海未「……そういえば、こんな物もありましたね」
海未「あれは…小学生の頃ですね、私の誕生日の時に穂乃果がこの券を……」
海未「フフッ、使用期限は無限!ですか」
海未「奔放さと無邪気さはいつになっても変わりませんね」
バラッ
海未「? これは…」
海未「回数券のように切り離せる形に……凝ってますね」
海未「……一枚使った形跡があります」
海未「何に使ったんでしょうか、まったく覚えがありません……」
海未「明日、穂乃果に聞いてみましょう」
海未「穂乃果、ちょっといいですか?」
穂乃果「なーに?」
海未「昨日部屋の掃除をしていたら、こんなものが出てきたんです」チラッ
穂乃果「? 何それ―――」
穂乃果「………っ!?///」ボッ
海未「懐かしいでしょう、覚えていますか?」
穂乃果「しっ、知らない!///」プイッ
海未「え?そ、そうですか…実はこれ、昔穂乃果が贈ってくれた物なんですよ」
穂乃果「うっ……///」
海未「実は、すでに一枚使った形跡がありまして……私が何を言ったか覚えt」
穂乃果「~~~ッ!!!///」ガタッ
海未「…穂乃果?」
穂乃果「……う」
海未「う?」
穂乃果「うっ、うみちゃんの……」
海未「…」
穂乃果「海未ちゃんのどスケベー!!」ピュー
海未「えっ」
穂乃果「うみちゃんっ」
ことり「おたんじょうび…」
穂・こ「「おめでとー」」パチパチ
海未「ありがとうございます」
ことり「はい、これ。プレゼントだよ~」
海未「ありがとうございます。かわいいぬいぐるみですね。大切にしますね」
穂乃果「ほのかからはこれ!」
海未「……なんですか、この紙切れ?……海未ちゃんの言うこと何でも聞いてあげる券…ですか?」
穂乃果「そうだよ!いつ使ったっていいからね!」
海未「……そんなこと言って本当は忘れてたんじゃないですか?」
穂乃果「そ、そんなことないよ~」アセアセ
海未「そんなことだと思いました。穂乃果はいつだってそうです。なんでもかんでも中途半端で……」クドクド
ことり「もう~せっかくのパーティーなんだから、早くケーキ食べよ?」
穂乃果「こ、ことりちゃんの言う通りだよ!はい、うみちゃんのお皿」
海未「はぁ、しょうがないですね。頂きます」
ワイワイガヤガヤ
海未「貰った時のことは思いだしましたが、いつ使ったんでしょうか?さっぱり思い出せません」
海未「さっきの穂乃果の様子からして何かたんでもないことに使ったような気がします……」
ことり「海未ちゃ~ん、いる~?」ガチャ
海未「ことり、何か用ですか?」
ことり「穂乃果ちゃんの様子がおかしかったから……海未ちゃん何か知らないかなぁって思って」
海未(様子が?今朝のことでしょうか?)
ことり「喧嘩でもしたの?」
海未「いえ、実は、昨日家を掃除していたらこんなものを見つけまして」
ことり「…あー!懐かしい~。穂乃果ちゃんが海未ちゃんの誕生日プレゼントにあげたやつだよね」
ことり「海未ちゃん覚えてないの?」
海未「はい、この券自体も見つけて初めて思い出しましたので」
海未「何に使ったかことりは知りませんか?」
ことり「う~ん……ひみつです♥」
海未「え!なんでですか!」
ことり「 海未ちゃんが自分で思い出すべぎたよ~?ことり、用があるからちょっとでてくるね?じゃあ、またあとで」ヒラヒラ
海未「ちょ、ことり!……行ってしまいました……」
海未「それにしても一体なんなんでしょうか?……気になってきました」
凛「おっはよ~!あれ?海未ちゃんしかいないのかにゃ?」
海未「凛、真姫、おはようございます」
真姫「おはよう。それはそうとあなた穂乃果に何したのよ?おちこんでたわよ」
海未「実は……」カクカクシカジカ
凛「ほえ~、で、海未ちゃん何に使ったの?」
海未「それがさっぱり思い出せないんです。たいしたことに使ってないと思うんですが」
真姫「そのパーティーがどんなんだったか思い返せばいいんじゃない?」クルクル
凛「凛も聞きたいにゃー」
海未「そうですね……確か……」
ことり「ケーキおいしかったね~」
海未「そうですね、とてもおいしかったです」
穂乃果「ほのか、こんなにおいしいケーキ初めて食べたよ。もうお腹いっぱい~」
若理事長「あらあら、ありがとう。頑張って作ったかいがあるわ」
穂乃果「ねぇねぇ、トランプしよ!」
ことり「うん!なにしよっか~」
海未「ババ抜きとかどうですか?この間姉上がやっているのみて気になっていたんです」
ことり「さんせ~い」
穂乃果「いいよ。ほのか、ババ抜き強いよ?うみちゃんルールわかる?」
海未「大体ならわかります」
ことり「じゃあ配るよ?」
穂乃果「普通にやってもあれだから、負けた人は罰ゲームね」
ことり「えぇ~、どんなことするの?」
穂乃果「そうだな……じゃあ、負けた人はモノマネをするってことで」
ワイワイガヤガヤ
真姫「そうね。特に何かありそうな所もなかったし。で、罰ゲームで海未は何をしたの?」
海未「え、どうして私が負けたってわかるんですか!?」
真姫「どうしてって言われても……」クルクル
凛「海未ちゃん、自覚がないからしょうがないにゃ~」
海未「えーと、ですね……」
バタン!
絵里「ハァーイ、海未!ことりから話は聞いたわよ?」
花陽「海未ちゃんひどいよ?ちゃんと思い出さなきゃ」
真姫「エリー、扉は静かに開けなさいよ」
凛「かよちん、掃除長かったね」
絵里「それにしても海未も隅におけないわね」
海未「はい?」
真姫「聞いてないし……」
花陽「こうなんて言うか、ロマンチストだよね!はぁ~花陽もそういうの憧れちゃうな~」
凛「凛はこっちのかよちんも好きにゃ~」
絵里「だって。花陽どう思う?」
花陽「だめだめだめのだめです!絶対に教えません」
海未「何故!?」
絵里「自分で思い出しないさい。それが穂乃果のためにもなるから」
海未「穂乃果の……?ですが、全く思い出せなんですよ」
絵里「だったら、パーティーの日の夜を思い出してみなさい。エリチカから特別ヒントよ?」
真姫「花陽。どういうことなの?」ヒソヒソ
凛「凛にも、凛にも」ヒソヒソ
花陽「実はね……」ヒソヒソ
海未「確かあの日はことりの家に泊まったはずです」
ことり「ふわぁ~、ことり眠たくなってきちゃった」
海未「もう10時前ですし、そろそろ寝ましょうか」
穂乃果「ええ~、もっと起きてたいよ~」
海未「ダメです。夜おそくまで起きていたら明日起きられませんよ」
穂乃果「でもでもでも~、せっかく皆でお泊まりしてるんだし、もっとお話したい~」
海未「ワガママ言わないでください。ことりを見てください」
ことり「ふわふわしたもの…….かわいいな…..」zzzz
海未「ことりをみならってもう寝ましょう」
穂乃果「お願いちょっとだけでいいから!」
海未「もう少しだけですよ?……それにしても雨やみませんね」
穂乃果「そうだね。せっかくお月さまが見られると思ったのに」
海未「天気予報では雨はやまずに嵐になるらしいですよ」
穂乃果「残念だな……」
ザーザーゴロゴロ
「…ちゃん。うみ…ん」ユサユサ
海未「う、う~ん。……なんですか?ふわぁ~」
穂乃果「ほのか、トイレにいきたくなっちゃてぇ」モジモジ
海未「いってきたらいいじゃないですか」
穂乃果「う。で、でも……」
ピカッ!ドッシャーン!!
穂乃果「ひっ!」
海未「……い、今のは大きかったですね……」
穂乃果「う、海未ちゃ~ん、お願いだからついてきてよ~」ガクブル
海未「し、しょうがないですね。い、いきましょうか。ほ、穂乃果は怖がりですね」ガクブル
穂乃果「…..,海未ちゃんも足震えてるよ?」
海未「き、気のせいです!」
穂乃果『……うみちゃんいる~?』
海未「はーい、いますよー」
海未(普段は元気旺盛なのに、ほのかが雷に弱いなんて。……私が言えたことではありませんが……)
穂乃果『うみちゃんもう出るからね』
海未「早くしてくださいよ?……眠たくなってきました」
穂乃果「ちょっと、うみちゃん寝ないでよ~」ガチャ
海未「はいはい、寝てませんよ…….」
穂乃果「寝ないっでてば~」ナミダメ
ピカッ!ドガラッシャーン!!
穂乃果「ひっ!」
海未「あ、電気が!」
穂乃果「え、え!うみちゃんどこ?ねぇ、うみちゃん!どこなのー!?」ナミダメ
海未「ほのかおちついてください!ここにいますから」
穂乃果「どこ!?うみちゃんどこなのー!」ウエーンエーン
穂乃果「!……ふぇぇ……うみちゃ~ん!」ガクブル
海未「……お願いですから、おちついてください。泣かないでください」
海未「私は何があってもけっしてほのかのそばからはなれません」
海未「だから笑ってください。泣いているほのかなんて見たくありません」
穂乃果「で、でも、ほのかにもこわいものはあるし、いやなことだってあるし…..」
海未「だったら私があなたをまもります。いつだって支えます。ですので……」ガサゴソ
海未「……この券を1枚使いましょう。ほのかに命令です。これからさきどんなことがあっても笑っていてください」
海未「なぜなら私はそんなあなたが……」
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絵里「わー、海未ってば大胆ね」
花陽「かっこいい……」キラキラ
凛「……直球すぎだにゃ/////」
真姫「そんな頃から……」クルクル
にこ「海未ちゃんロマンチストー☆にこにーも憧れるニコ!」
希「吊り橋効果ってやつやね」
海未「や、やめてください!///というか、にこと希とことりはいつからいたんですか!?///」
にこ「そんなことどうだっていいじゃない。それより行かなくていいの?」
希「穂乃果ちゃん、待ってるで?」
海未「….どこですか?」
ことり「生徒会室だよ」
海未「……いってきます」タッタッタ
凛「それがあってこその海未ちゃんだにゃー」
花陽「でもああやってすぐ行動に移れるのは尊敬しちゃうな~」
絵里「どうしてことりはこのこと知ってたの?」
ことり「実はあのとき覗き見したんだ」
希「海未ちゃん、上手くいったらええけど」
にこ「成功するに決まってるでしょ。だって穂乃果だって……」
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生徒会室
海未「穂乃果!」ガラッ
穂乃果「!……海未ちゃん、何の用?今朝のことなら別に……」ダキッ
穂乃果「え……う、海未ちゃん?」
海未「全て思い出しました。何もかも。忘れてたなんて私はなんて最低なんでしょうか。すみませんでした」
穂乃果「い、今更謝られたって……穂乃果は気にしてなんかないし……」
海未「そんな拗ねた顔をしないでください。これまた使ってもいいですか?」
穂乃果「別にいいけど……」
海未「では、穂乃果に命令です。笑ってください。そしていつまでも側にいてください」
海未「私はあなたのことが……」
海未「大好きです」
おわり
はんぺんまじ許すまじ
よかったぞ
良い話だったよ
優しいほのうみだった乙
いろいろ頑張れ
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