【ラブライブ!】ことり「Confusion」
- 2020.04.09
- SS

この3人を頭に入れて読んでもらえると嬉しいです。
穂乃果「だから、クレープ食べにいこうってばぁ~」
海未「いいえ、穂乃果の家で勉強します!テストが近いんですよ?」
穂乃果「クレープ食べてからでいいじゃん!」
海未「いけません!アナタはそうやって後回しにするくせがあります!」
ことり「あはは…」
穂乃果「ぶぅ~!ことりちゃんはクレープ食べに行きたいよね!?」
ことり「う~ん、確かに駅前の新しくできたこと気になるよーな…」
海未「ことり…穂乃果を甘やかしすぎですよ?」
ことり「勉強するのはクレープ食べてからでも間に合うよ海未ちゃん!」
穂乃果「ことりちゃんわかってる~~」ダキッ
ことり「えへへ」
海未「まったく…」
ことり(ホントは服、見に行きたかったんだけど…また今度でいっか!)
南家
ことり「ふぅ~さっぱり!あれ?穂乃果ちゃんからメールだ…」
穂乃果『次の日曜日3人でお出かけしようよ!』
ことり「穂乃果ちゃんタイミングいい~!えーっと…」
ことり「ことりは服屋に~…」ポチポチ
ことり「あっまたメールだ…」
穂乃果『久しぶりに水族館とかどうかな!』
ことり「水族館か~…」
ことり「」ポチポチ
ことり『うんっ!りょーかいだよ!海未ちゃんはもう誘ってくれた?』
穂乃果『誘ったよ~!海未ちゃんとも水族館いきたいって話してたの!』
ことり「楽しみだなー!今イルカショーやってるんだよね~!」ワクワク
アイドル研究部
花陽「モグモグ!モグモグモグ!!」
花陽「…分かりました」
まきりん「…」
花陽「右からコシヒカリ、ヒノヒカリ、つや姫、キララ397、そして最後は…」
まきりん「最後は…?」
花陽「…森のくまさんですっ!」
凛「全問正解!かよちんすっげぇにゃ!!」
真姫「最初聞いたら耳を疑うようなブランド名までドンピシャだわ!」
花陽「名前はね…噛んでる時にお米が教えてくれるんだ」ウフフ
凛「へぇーフツー断末魔が聞こえてきそうなもんだにゃ」
真姫「おそらく侍が果たし合いの前に名乗るようなものね」
ことり「あはは…穂乃果ちゃんここはね…?」
海未「ここはさっきやった問題と同じです!まずはこの式を微分して…」
穂乃果「ほぇ?微分ってなに?」
海未「5分前に教えたばかりなんですが…」
海未「だから肩の数字を下ろしてですね…」カキカキ
穂乃果「肩の数字…?」キョロキョロ
海未「あなたの肩ではありません」
ガチャ・・・
絵里「遅れてごめんなさい!」
希「生徒会、にこっちにも手伝ってもろてたんやけど…」
にこ「さっ練習始めるわよ!」
土曜日
ことり「え~っと…あった!ここの服屋さん気になってたんだよね!」
店員「いらっしゃいませー」
ことり「新しいワンピース欲しかったんだよね~♪」
ことり(う~ん、白にしよっかな…あ、でも白この前買ったよね…)
フミコ「あれっことりちゃん!?」
ことり「ほぇ!?…フミコちゃん!」
フミコ「偶然だね~!今日は1人なのー?」
ことり「うんっ!フミコちゃんも?」
フミコ「そそっ!ヒデコたちとは明日出かける予定だからさ!」
フミコ「今日も付き合わせちゃ悪いと思って!」
ことり「あはは、ことりとおんなじ」
フミコ「あー!そのワンピース可愛いねぇー」
ことり「でしょ?でも色で悩んでるんだよね」
フミコ「じゃあこれとかどうっ?」ピラッ
ことり「あーいいかもっ!でもそれならこっちと合わせても…」
ことり「うん!付き合ってくれてありがとね?」
フミコ「お互いさまじゃん!それじゃーまた…あれ電話だ」
フミコ「もしもし?…あぁうんいいよー!」
フミコ「あっいまことりちゃんといるんだけどさ…うん、はいはーい!」
ことり「だれから?」
フミコ「ミカから、今からヒデコと一緒にご飯行こうって!」
ことり「そうなんだ!それじゃあことりは…
フミコ「それでことりちゃんと行くって言っちゃった!」
ことり「えぇ!?」
フミコ「このあとダメかな?」
ことり「ダメじゃないけど…ことりジャマじゃないかな?」
フミコ「そんなワケないじゃん!私ことりちゃんともっとお話したいよ?」
フミコ「さっ行こう!」
ファミレス
ミカ「あっ!遅いよフミコー」
ヒデコ「いきなり誘ったんだからしょうがないでしょーに」
フミコ「ごめんごめーん!」
フミコ「その代り…今日は特別ゲスト呼んじゃいましたー!」
ことり「あはは…おじゃましまーす」
ミカ「わぁ!ことりちゃんだー!なんでーー!?」
ヒデコ「さっき電話で話してたじゃん」
ミカ「冗談冗談、いらっしゃいことりちゃん!こっち座って!」
ことり「ありがとー!」
ヒデコ「まだ頼んでないからさ、メニューゆっくり決めなよ」スッ
ことり「うん、じゃーコレにするね!」
フミコ「私もコレかなー」
ミカ「わかるー…みんなで食べるやつほしーよね」ペラペラ
フミコ「ことりちゃん食べたいのある?」
ことり「うーん、ことりは何でもいいかな」
ミカ「…じゃああえて何でもいいことりちゃんに決めてもらおうかな~?」スッ
ヒデコ「たしかに、今日のVIPだもんね。好きなの選んでいいよ?」
ことり「えぇ、いいの!?…なんか悪いよ?」
フミコ「あはは、メニューくらいで大げさだよ」
フミコ「どーせミカはいつまでたっても決めないんだから」
ヒデコ「優柔不断だもんね~」
ミカ「なにおぅ!マークシート埋める速さは誰にも負けないんだから!」
ヒデコ「それわからないからテキトー塗ってるだけじゃん」
フミコ「ミカったら…決まった?ことりちゃん?」
ことり「…3人のオススメとかないかな!?コレがいいとか!」
ヒフミ「「どれでもいいよ?」」
ことり「そーだよねー…うーん」ペラペラ
ミカ「ことりちゃんの好きなのでいいんだよ?」
ヒデコ「…コレはミカ以上かもね~」
フミコ(ことりちゃん…自分のメニューはすぐ決めてたのに…)
ことり「じゃあ、フライドポテトでも…いいかな?」
フミコ「悩んだ割にはすっごく普通だ!?」
ヒデコ「あはは、りょーかい」ピンポーン
ミカ「ヒデコっていっつもそのドリアだよね~」ズルズル
ヒデコ「そりゃ安いもん…てかパスタすするのやめなよ…」
フミコ「私はことりちゃんと一緒~♪これおいしーよね!」
ことり「うんっ!ことりもこれ好きなんだぁ」
店員「お待たせいたしましたーフライドポテトでーす」
ヒデコ「あっ来たね」
ヒフミ「「 」」ヒョイッパクパク
ことり「……」チラ
ことり「あ、あの…どうかな?」
ミカ「へ?何が?」
ことり「フライドポテトおいしい?」
ヒデコ「うん、おいしいけど…どしたのことりちゃん?」
ことり「ううん!なんでもない!」
ことり「気にしてるというかそのー…おいしくなかったらアレかな―って」アセアセ
ミカ「これは気にしてますねー」ズルズル
フミコ「いい子すぎるよことりちゃん…」
ヒデコ「ことりちゃんて可愛いのに自分に自信なさそうだよねー」
ことり「ことりは別に可愛くないよ…」
ミカ「可愛いよー!顔整ってるし髪の毛とか銀色でサラサラだしさ―」
フミコ「!?」
ミカ「それって自毛なの?それとも
ヒデコ「ミカそれ以上はいけない」
店員「ありがとうございましたー」
ミカ「よーし!次はカラオケ行こー!」
ヒデコ「いやいや、ボーリングでしょ!」
ミカ「いーやカラオケだね!ていらーすぃふと歌いたいもん!」
フミコ「ミカが洋楽歌うとECCジュニアの教室にいる気分になるんだよね」
ヒデコ「というわけで、ボーリングにけってーい♪」
ミカ「どういうわけさっ!カラオケ!」ズイ
ヒデコ「ボーリング!」ズイ
フミコ「2人ともやめなって…」
フミコ「あっ!こういうときこそことりちゃんに決めてもらえばいいじゃん!」
ことり「えぇ、また!?」
ヒデコ「それもそうだね!」
ミカ「ことりちゃんはどこ行きたい?」
ことり「わ、私はどこでもいいよ?」
ことり「ことりの…意見…」ウツムキ
ことり「じゃあ…!どっち
ヒデコ「どっちもはキツいかなーさすがに遅くなるし」
ことり「あぅ…!えと、あの…じゃあカラオケ…かな?」チラ
ミカ「やったあ!ミカの勝ちぃー!!」
ことり「ごっごめんねヒデコちゃん!ボーリングもいいと思ったんだけど――
ヒデコ「何で謝るの?ことりちゃんが行きたいんなら行こうよ!カラオケ」ニコッ
ことり「…!う、うん!」ニッコリ
日曜日
穂乃果「水族館だよっ!」
海未「3人で来るのは久しぶりですね」
ことり「そうだね~」
穂乃果「じゃあまずはペンギンさんみにいこー!」バビューン
海未「あっこら穂乃果!もう…行きましょうことり?」
ことり「うん!穂乃果ちゃん元気だね~」
穂乃果「わ~!ペンギンさん可愛い~!!」フリフリ
ことり「かわい~ねー!」
海未「たしかに…このヨチヨチ歩きが可愛らしいですね」
穂乃果「あっ知ってる?ペンギンはね…鳥類なんだよ?」ドヤッ
海未「高校生が自慢げに語る知識ですか?それ」
ことり「多分、小学生でも知ってるんじゃ…」
穂乃果「えぇ~!穂乃果、最近知ったのに!」
海未「サメおっきいですね~!」ペッタリ
穂乃果「あはは、海未ちゃん水槽に張り付いて、こどもみたい」
海未「…穂乃果、サメの歯は何度でも生え変わるって知っていましたか?」フフン
穂乃果「えぇ!!??…あぁー知ってるよ?小学生のころから知ってた」
海未「ウソおっしゃい。」
ことり「ソレはことりも知らなかったなぁ~」
海未「そろそろ時間ですね…」
穂乃果「そうだね、だって海未ちゃんイソギンチャクコーナで30分動かなかったもん」
海未「可愛いじゃないですか?イソギンチャク!」
穂乃果「てこでも動かないんだもん…どっちがイソギンチャクか分かんないよ」
ことり「あはは…海未ちゃんヤドカリとかも好きだよね」
穂乃果「じゃあ最後はアシカのショー見に行こうよ?」
海未「アシカのショーは混んでますよ。私はもう一度サメを見たいですね」
穂乃果「なっ!?あれだけイソギンチャク見たんだから今日は穂乃果に譲ってよ!」
海未「イソギンはノーカンです!譲るというなら日頃面倒をみてあげてる私にですね…!」
穂乃果「ことりちゃんはどう!?アシカのショー見たいよね!」
海未「勝手に決めないでください。ことりだって混んでるのはいやですよね?
ことり「どっちでもいいかな?」ニッコリ
穂乃果「えぇ~!アシカのショーみにいこうよ~」
ことり「ん~じゃあジャンケンで決めようよ!」
海未「そうですね。では穂乃果、いざ尋常に」
穂乃果「最初はグー…」
ことり(イルカのショーがみたいって言ったら2人はどうするんだろう?)
ことり(一緒に来てくれるのかな…?ううん、来てくれるはず!)
ことり(でも…じゃあどうしてことりはそう言わないんだろ…)
穂乃果「いやった~!穂乃果の勝ちぃ!」
海未「えっ3回戦勝負ですよねコレ?」
アイドル研究部
絵里「パクパク!パクパクパク!!」
絵里「分かったわ…」
のぞにこ「…」
絵里「右からガーナの板チョコ、五円チョコ、麦チョコの表面のチョコ、ピエールマルコリーニ、そして最後は…」
のぞにこ「最後は…?」
絵里「トッポの芯…よ」
にこ「げぇー!?」
希「あれだけ苦労して削りとったんに…」
絵里「香ばしい風味が残っていたわ…まだまだね」
海未「仕方ないでしょう。彼女らの舌は米とチョコに関しては某ジャンプヒロインを凌駕します」
穂乃果「あっ!次の休み3人でカラオケ行かない!?」
海未「カラオケですか…久しぶりにいいかもしれません」
穂乃果「ことりちゃんは!?」
ことり「…うんっいいよー♪」
穂乃果「やったー!じゃあ次の土曜日でいいかな?」
ガチャ・・・
凛「お待たせにゃー!」
花陽「遅れてすいません!」
真姫「練習始めましょ!」
みなみけ
ことり「衣装つくってたらもうこんな時間だよ…」
ことり「あっメールきてる」パカッ
フミコ『土曜日、ミカたちとボーリング行くんだけどさっ!良かったらどうかな?』
ことり「フミコちゃんだ!ボーリングかぁ…久しぶりにやりたいなぁ」
ことり「あっ!でも土曜日って穂乃果ちゃんたちと…」
『別にいいんじゃない?いてもいなくても一緒だよ』
ことり「…」
教室
穂乃果「そっかぁ~ならしょーがないね!」
ことり「ごめんねっ?用事のことすっかり忘れてて…」
穂乃果「ううん!大丈夫だよことりちゃん」
ことり「…ホントごめんね?あっでも
穂乃果「それじゃ今回は海未ちゃんと2人だね!」
海未「2人でカラオケですか…」
穂乃果「たまにはいーじゃん!」
ことり「…」
ことり(ことり…何を期待してたんだろ…)
ことり(『ことりちゃんが来ないなら、今回はナシだね』って言ってほしかったのかな)
ことり(『それなら来週にしませんか?』って…2人にウソついてまで…)
土曜日 ボーリング場前
ことり(はぁ~…罪悪感がすごいよぉ…)テクテク
ミカ「ことりちゃ~ん!こっちこっち!」
フミコ「こんにちは、ことりちゃん」
ことり「うん…今日は誘ってくれてありがと!」
ヒデコ「こっちこそ、急に誘ってゴメンね」
ミカ「この前カラオケかボーリングって話してたじゃん?」
ミカ「それでことりちゃんのこと思いだしてさ!」
ことり「そうなんだぁ。でもホントにいいのかな?」
ことり「ことりっていつものメンバーってわけじゃないし…」
フミコ「そんなの関係ないよ!一緒に遊びたいから誘ったんだもん!」
ヒデコ「そうそう!この前のカラオケも楽しかったしね」
ミカ「3人でまたことりちゃん誘おうって話してたの!」
ことり「…!」
ことり「…ありがとう!」
ミカ「ぃよ~し!じゃあ行こう!」
パコォーン!デデデデーン
ヒデコ「えぇ!またストライク!?」
ミカ「知らなかったのヒデコ?フミコ、ガチの人だよ」
ことり「すご~い!フミコちゃん!!」
フミコ「えへへ…ありがと!次ことりちゃんだよ」
ことり「よ~し、ことりもストライクとるよぉ!」
ヒフミ「「ことりちゃんがんばって~!」」
ことり「うん!!」
ミカ「ちぇー結局フミコの圧勝か~」
ヒデコ「あ、握力が…いま測ったら6ぐらいかも」
ことり「ボーリングあるあるだよねぇ」
フミコ「意外と早く終わっちゃったねーこの後どーする?」
ミカ「せっかくだしどこか寄ってこうよ!」
ヒデコ「そだねーことりちゃんもいるわけだし」
ことり「…えっと、ことりもついてっていいのかな?」
ヒフミ「「…」」ピタ
ミカ「…ねぇことりちゃん、どうしてそんな悲しいこと言うの…?」
フミコ「さっきもそうだけど…私たちと遊ぶのイヤ、だったかな…?」
ことり「そっそんなことない!すっごく楽しいよ!?」
ヒデコ「なら一緒にいるのに許可なんていらないよ」
ミカ「学校ではメンバー違うけどさ、私たち友だちじゃん」ニコッ
ヒデコ「あっミカが珍しくいいこと言ってる」
ミカ「もうっ茶化さないでよ!」
フミコ「これからはそういうこと言うの禁止だよ?ことりちゃん」ニッコリ
ことり「うん…うん!!」
ミカ「それじゃ、ことりちゃんはどこ行きたい!?」
ヒデコ「どこでもいいはダメだからね?」
ことり「それじゃあ!ことりはね…?」ワクワク
南家前
ことり「今日は楽しかったな~♪」テクテク
ことり「あっ穂乃果ちゃんからメールだ」パカ
ことり「…あははっ海未ちゃんの顔おかしー」ププ
ことり「2人とも楽しそうだなぁ~♪」
『ほらね?』
ことり「…なに考えてるんだろうことり、最近変だよ…」
屋上
絵里「はいっそこまで!10分休憩よ!」
にこ「だはぁ…!さすがにこたえるわね…」グデーン
凛「にこちゃんダサいにゃー」
にこ「あんですってぇ!?」
真姫「あら…お茶がもうないわね」
真姫「花陽、そのポカリ少しくれないかしら?」
花陽「」ゴクゴク
花陽「えっこれお米のとぎ汁だよ?」プハァ
真姫「なんてもの飲んでるのよ」
ことり「ふぅ…」ストン
ことり(昨日、あんまり寝れなかったから…ちょっとキツイなぁ)
穂乃果「だーから、バク転は度胸さえあれば出来るんだってば!」グイー
海未「ムリです!絶対アタマを打って大怪我します!」ジタバタ
海未「どこが大丈夫なんですか!なおさら説得力に欠けます!」
ことり(……)チラ
ことり「2人とも元気だなぁ…」ボソ
希「ことりちゃんは元気ないみたいやな?」
ことり「うわ!…希ちゃんかぁ。ビックリしたぁ」
希「今日、調子悪そうやん?」
ことり「あはは…少し寝不足なんだぁ」
希「もしかして衣装づくり…?」
ことり「…うん、そんな感じかな」
希「そうなんや、あんまりムリしちゃあかんよ?」
希「それでことりちゃんが休んだらみんな心配してまうよ」フフフ
ことり「…」
ことり(きっとしないよ…)
ことり(1年生と3年生はみんな仲良しだし…)
ことり(それに穂乃果ちゃんと海未ちゃんはことりがいなくても…)
希「ことりちゃん?」
ことり「…うん、気をつけるね?」ニコ
絵里「はーい休憩終了!みんな集まって!」
ことり(また、夕べとおんなじこと…)
2年生 帰り道
穂乃果「今日の海未ちゃんサイコーだったね」ケラケラ
穂乃果「バク転しようとして立ちブリッジしちゃうんだもん」プププ
海未「あれは!足が地面から離れなかっただけです!」
ことり「……」
穂乃果「海未ちゃんてば怖がりなんだから~…ね、ことりちゃん?」
ことり「あっ…えと、ことりもバク転は怖いかな~」
穂乃果「…どーしたのことりちゃん?なんか元気ないよ?」
ことり「大丈夫!ちょっと練習で疲れちゃっただけ!」
穂乃果「それならいいけど…あっだったら甘いもの食べていこうよ!」
穂乃果「え~いいじゃん!ことりちゃんも食べたいよね?」
ことり「……」
ことり「…ことり、今日はやめとくね?」
穂乃果「えっ…あっそっか~うん、そうだね!今日はやめとこっか!」
海未(ことりが…珍しいですね…)
ことり「ごめんね?衣装がまだ出来てなくて…家でやろうと思ってるの!」
海未「そうなんですか…」
ことり「あっそれじゃ、またね~!」
穂乃果「ばいば~い!ことりちゃん」
海未「さようならですことり」
穂乃果「ことりちゃん忙しそうだったね」
海未「そうですね…」
穂乃果「…今度手伝ってあげようよ!」
海未「えぇ、私もそう思っていました」ニッコリ
穂乃果「頼りないかもだけど…手伝えることはあるはずだよ!」
海未「雑用くらいならば私たちにもできますしね」
南家
ことり「せっかく誘ってくれたのに…ごめんね穂乃果ちゃん」
ことり「よーし!衣装づくりがんばるぞぉ!」
ことり「…」チクチク
ことり「……」チクチクチク
『どうして家まで手伝いに来てくれなかったのかな』
ことり(また変なこと考えてる…)チクチク
『さっきのもどーせ心配するフリだよね』
ことり(ちがうよ!2人はそんな子じゃないもん!)ブンブン
『…きっと今ごろ2人で遊んでるよね』
ことり「…!!」
『だって、ことりはいてもいなくても――
ことり「ちがう!!」バンッ!
ことり「…どうかしてるよ…私」
コトリー!ゴハンヨー!!
ことり「…はーい!」
ことり「宿題も終わったし…つづきやらなきゃね」
ことり「…」チクチクチク
ことり「…う~ん眠いなぁ」ウツラウツラ
ことり「……zzz」
~
「衣装なんていつでもつくれるのに…」
「どうして穂乃果ちゃんの誘いを断ったの?」
「また期待してたんでしょ?」
「友だちを試すなんてサイテー」
~
穂乃果「あぁことりちゃん?あの子は呼ばなくてもいいんじゃない?」
海未「そうですね。ただ私たちの後ろを付いてくるだけですし」
ほのうみ「「べつにいてもいなくても一緒」」
チュンチュン・・・
ことり「はっ!」ガバッ
ことり「…もうこんな時間だ」
ことり「…準備しなきゃ…」
~
ことり「いってきまーす…」ガチャ
ことり(机に伏せて寝てたから、すごく身体がだるい…)
ことり「2人には先に行っててもらお…」カチカチカチ
ことり「今日は曇りかぁ…アタマ痛いなぁ…」ズキズキ
教室
穂乃果「おはよ~ことりちゃん!」
海未「今日はどうしたんですか?」
ことり「あぁ…うん、寝坊しちゃってさ」
海未「ことりが…ですか、珍しいですね」チラ
穂乃果「どうして穂乃果を見るの!」
海未「いつも寝坊して遅刻してくるからですよ!」
穂乃果「仕方ないじゃん!朝弱いんだから!」
海未「毎朝起こしに行く、こっちの身にもなってください!」
ことり「…あはは…まぁまぁ」
ことり「……」ズキズキ
キーンコーンカーンコーン
教師「はい席についてー。授業始めるよー」
ことり(2人が言い合ってて…ことりがソレを…)
ことり(2人だけの世界があって、それをことりが外側から見てるような)
『いてもいなくても一緒』
ことり(…ことりは)
ことり(ただ2人の後ろにいて、2人の意見を聞いて、2人のマネをして…)
ことり(あはは…私いま、なにを考えてるんだろう…)ズキズキ
穂乃果「いよーし!海未ちゃん、ことりちゃん練習いこ!」
海未「そうですね」
ことり「今日、ことり体調悪いからさ…」
ことり「部室で衣装つくってるね?」
海未「そうですか…ムリはしないでくださいね?」
穂乃果「ツラいなら、帰っても大丈夫だよ…?」
『だってことりはべつに――』
ことり「…!」
ことり「ううん!衣装づくりぐらいならできそうだから!」
アイドル研究部
穂乃果「それじゃ行ってくるねことりちゃん!」
海未「何かあったらすぐ呼んでくださいね?」
ことり「うん、2人とも頑張ってね!」
パタン・・・
ことり「…やらないと」
ことり「…」チクチク
ことり「……」チクチクチク
ことり「みんな今ごろ練習してるだろうなぁ…」
ことり「…」ズキズキ
考えないようにと思えば思うほどそこに思考が吸い込まれていく。
2人はなにも悪くない…悪いのは全部ことり…
『2人ならことりが体調悪いって気付いてくれると思ってた。』
そんなの2人が知るわけない。普段通りに装っていたのは自分なのに。
『2人なら練習を休んでことりを手伝ってくれると思ってた』
身勝手な考え…衣装づくりはことりの仕事なのに。
朝から頭痛が治まらない。全てに嫌気が差していく。
どれだけ振り払っても、マイナス思考がアタマを支配していく。
『ことりは2人の間には必要ないよ』
『だったらもういなくなっちゃえばいいじゃん』
『その方がことりにとっても2人にとっても、ね』
振り払うことも、しなくなった。
ガチャ・・・
にこ「あぁ~疲れたわねー」
真姫「たしかに今日はハードだったわ」
絵里「ふふふ、2人ともだらしがないわね」
希「ことりちゃん、お疲れ!衣装の方はどう?」
ことり「あ、うん…まぁまぁかな」
凛「かよちん、真姫ちゃんラーメン食べに行こうよ!」
花陽「いいよぉ、凛ちゃん」
真姫「仕方ないわね~」
海未「ことり、お疲れ様です」
穂乃果「ことりちゃん、久しぶりー!」
ことり「…うん、2人もお疲れさま」
にこ「それじゃアンタらも早く帰るのよー!」
希「ほなね~」
絵里「みんなお疲れさま♪」
バタン
凛「凛たちもいっくにゃー!」
花陽「ひっぱらないでええぇ…」
真姫「やれやれ…」
バタン
海未「そうですね、行きましょうことり?」
ことり「……さき帰ってて?」
ことり「ことり、衣装つくりたいから少し残るね…」
穂乃果「じゃあ穂乃果たちも手伝うよ!」
海未「えぇ、なにかできることはありますか?」
ことり「………」
ことり「いいよ?無理して手伝わなくても…」
ことり「もうすぐ終わるから大丈夫…」
穂乃果「ムリなんかしてないよ!ここ座るね?」
海未「となり、失礼します」
ことり「…」ズキズキ
穂乃果「リボンつくってるんだ!この生地を切ればいいのかな?」
ことり「…だから、大丈夫だってば…」ズキズキ
ことり「……っ」
穂乃果「あれ…どうしたの?ことりちゃ――
ことり「大丈夫だって言ってるの!!!!」
ほのうみ「!」
海未「…こ…ことり…?」
穂乃果「ことり…ちゃん…?」
ことり「ことり1人で…できるから…」
ことり「大丈夫って言ってるの…」
穂乃果「…あ、あはは…そうだよね!…ごめんね…?」
海未「も、申し訳ありませんことり、出しゃばったことを…」
ことり「…今日は帰るね」テクテクテク
バタン
ほのうみ「……」
通学路
ことり(あはは…やっちゃった…)トボトボ
せっかく手伝おうとしてくれたのに
あんなに手伝ってほしいって思ってたのに
つまらない意地を張って…いいことなんて1つもないのに
ことり「2人とも…今ごろ怒ってるかな」
『ことりちゃん、練習いこうよっ!』
ことり「もう、前みたいにお話できないかな」
『ことりのつくった衣装、素晴らしいです!』
ことり「どうして…?」ツー
ことり「どうしてことりは…」ポロポロ
ポツポツ…ザー!
ことり「雨…傘持ってないのに」
ことり「まぁいっか…走る元気ないや」トボトボ
ことり(雨に濡れるのなんていつぶりだろ…)
?「あれ…?」
?「ことりちゃん…?」
ことり「えっ?」クル
喫茶店
ことり「ごめんね?タオルまでかしてもらちゃって…」
ミカ「いいってば!それよりどうしたの?」
ことり「うん…傘忘れちゃって」
ことり「…」
ヒデコ「なにかあったの?ことりちゃん、ヒドい顔してるよ…?」
ことり「あっううん!少し体調悪くてさ…!」
フミコ「…今日μ’sの練習あったんだよね?」
フミコ「海未ちゃんと穂乃果はどうしたの…?」
ことり「…!2人はさき帰ってもらったんだ」
ことり「ことり衣装づくりで残ってたの…」
ミカ「…ことりちゃん、なんか隠してる」
ヒデコ「ミカ?」
ミカ「2人の名前出したら、表情が険しくなったもん」
フミコ「…ことりちゃん、2人となにかあったの?」
ことり「えっと…」
ヒデコ「ミカの野生の勘はすごいから隠してもムダだよ?」アハハ
ミカ「わたしは温室育ちですぅ!」
フミコ「前も言ったけどさ…私たちだってことりちゃんの友だちだよ」
ミカ「そそ!よかったら話してよことりちゃん」
ことり「…ありがとう」ニッコリ
ミカ「なるほど…ことりちゃんは疎外感を感じてたってワケだね…」
ヒデコ「疎外感を感じるってなんか言葉おかしくない?」
フミコ「ソレはどーでもいいの!」
ことり「うん…ことりは必要ないんじゃないかって…」
ミカ「2人になんか言われたりしたの…?」
ことり「ううん!穂乃果ちゃんと海未ちゃんは悪くないの…!」
ことり「私が勝手にそう考えちゃっただけなの」
ヒデコ「う~ん…それっていつからなの?」
ことり「え…?」
ヒデコ「聞いた限りだと、そう感じ始めたのは最近っぽいし…」
ヒデコ「でも2人に何かされたり言われたりしたワケじゃないんでしょ?」
フミコ「たしかに…それならきっかけがあるはずだと思うんだけどな
ことり(多分、水族館に行ったときから…なのかな…?)
ことり「あっ」
ことり「フミコちゃんたちと遊んだ日からかもしれない…」
ヒフミ「「えっ」」
カナ「それって、4人でカラオケ行ったとき…?」
ことり「うんっそうだよ!」
ヒデコ(えっじゃあ…今回の事件って)
カナ(私たちのせいなの!?)ガビーン
ことり「あっ!3人のせいじゃないよ!?」
ことり「ただ…ことり3人と遊んだときすっごく嬉しかったの!」
ミカ「あはは~、私の洋楽そんな上手だったかな//」テレテレ
ヒデコ「下手だったよ、ことりちゃん何が嬉しかったの?」
フミコ「…」
ヒデコ「へ?それだけ?」
ことり「うん、それでことりは3人の間にちゃんといるんだって…そう思えたの」
ミカ「…じゃあ海未ちゃんと穂乃果といるときはどーしてるの?」
ことり「2人が決めるから…ソレについてくって感じかな?」
フミコ「…」
フミコ「…わかったよ、ことりちゃん。ありがとね?」スクッ
フミコ「ヒデコ、ミカ…帰ろ?」テクテク
ミカ「えっちょっとフミコ待ってよー!」ガタ
ヒデコ「ごめんねことりちゃん?…それじゃ!」
ことり「あっうん!今日はありがと!」
ことり「どうしたんだろ…?」ポツーン
ミカ「いきなりどうしたのフミコ?」アセアセ
ヒデコ「ことりちゃんかわいそうだよ、あんな帰り方したら!」
フミコ「…ことりちゃんには悪いけど」
フミコ「私はすっごく怒ってる!」
ミカ「あらら…」
ヒデコ「なんでフミコが怒ってるの…」
翌朝
教室
穂乃果「ことりちゃん…今日も待ち合わせ来なかったね…」
海未「えぇ…」
ガラガラ
ほのうみ「!」
穂乃果「こ、ことりちゃん、おはよ!」
海未「おはようございます!ことり」
ことり「…おはよう」
ことり「…」テクテク
ほのうみ「」チーン
穂乃果「ことりちゃん、ご飯食べようよ!」
海未「となり、よろしいでしょうか?」
ことり「ごめんね…」スクッ
ことり「今日フミコちゃんたちと食べる約束してるの…」
ことり「…」テクテク
ほのうみ「」チーン
穂乃果「よし、ことりちゃん練習行こう!」
海未「えぇ!屋上が私たちを呼んでいます!!」
ことり「ごめんね、今日も体調悪いから休むね?」スクッ
ことり「…」テクテク
ガラガラ
ほのうみ「」チーン
ほのうみ「…」ズズーン
にこ「うわっ辛気臭っ!!」
絵里「どうしたのよ、2人とも…」
ほのうみ「…ことり(ちゃん)」ズズーン
真姫「ことりがどうしたのよ」
凛「そういえば来てないにゃ」
花陽「今日はお休みなのかなぁ?」
穂乃果「うん…体調悪いから休むってさ…」
希「そんな落ち込まんでも…」
にこ「あぁーもうっ!とりあえず練習始めるわよ!」
絵里「ワン、ツー、スリー、フォー…」パンパン
絵里「みんな、一旦ストップ!」
絵里「…穂乃果、海未。これで3回目よ、ペースが乱れてるわ…」
希「どうしたん…珍しいやん2人とも」
海未「…」
穂乃果「ご…ごめんね?もっかいやろ!」
絵里「いいえ、今日は2人とも帰りなさい」
にこ「そうね、さっきからその調子じゃ練習にならないもの」
穂乃果「っ…」
海未「…ありがとうございます絵里」ペコリ
海未「穂乃果、行きますよ」スタスタ
穂乃果「えっ…海未ちゃん待って!」タタッ
廊下
穂乃果「…なんで帰っちゃうの?」テクテク
海未「私たちはいま練習どころじゃありません」テクテク
海未「自分で分からないのですか?」
穂乃果「…うん…だよね、ことりちゃんと会って話さなきゃ」
海未「えぇ、何か悩みがあるなら相談に乗ってあげたいです」
?「穂乃果、海未ちゃん!」
ほのうみ「?」クル
穂乃果「フミコちゃん?」
フミコ「あの、ことりちゃんのことで話があるの…」
フミコ「教室まで来てくれる…?」
フミコ(ごめんねことりちゃん…勝手に話しちゃうよ)
穂乃果「ことりちゃんのことって…」
海未「どうしたのですか、フミコ?」
フミコ「実は昨日、ことりちゃんから相談されたの」
フミコ「2人との関係で悩んでるって…」
穂乃果「えっ!?」
海未「…」
フミコ「正直に話して」
フミコ「2人はことりちゃんのこと友だちだと思ってるの?」
穂乃果「そんなの…当たり前だよ!!」
海未「愚問です、ことりは親友ですよ」
フミコ「じゃあどうして…」
フミコ「どうして、ことりちゃんの話をもっと聞いてあげないの…?」
穂乃果「…どういうこと、フミコちゃん?」
フミコ「…最近、一緒についてってあげたことはあるの?」
ほのうみ「…!」
フミコ「はっきり言わないことりちゃんもアレだから…」
フミコ「穂乃果や海未ちゃんが全部悪いとは言わないよ」
フミコ「でもことりちゃんのそういう性格は、2人が一番よく知ってるはずなのに…!」
フミコ「…どうして気づかってあげないの!?」バン
フミコ「ことりちゃん、昨日泣いてた…!」
フミコ「自分は2人には必要ないんじゃないかって…!」
穂乃果「え……」
フミコ「私たちと遊んだときも、どこに行きたいかって聞いただけで…すっごく困ってた」
フミコ「それで…みんなでそこに行こうって言っただけで」
フミコ「すごく嬉しそうな顔してたの…それだけで…自分がちゃんとそこにいる気がするって…」
フミコ「そんなの友だちじゃないよ!!」ポロポロ
海未「……」
フミコ「ことりちゃん良くても、私が許さない…」
フミコ「そういう付き合い方しかできないなら…」
フミコ「今すぐ、ことりちゃんの友だちをやめてっ!!」
ほのうみ「……」
フミコ「あ…ごめん、今のは言いすぎたよ…」
フミコ「ちゃんと3人で話して、安心させてあげて…」
フミコ「…それじゃあ、またね?」テクテク
ガラガラ
穂乃果「……」
海未「……」
アナウンス「最終下校時刻になりました。校舎に残っている生徒は帰宅してください。」
穂乃果「……」
海未「…行きましょう、穂乃果」
穂乃果「…さき帰ってていいよ、海未ちゃん」
海未「いいえ、帰りません。ことりの家に行きます」
穂乃果「…なにしに」
海未「なにしにって…!謝りに行くんですよ…!」
穂乃果「私たちに、謝る資格…あるのかな」
海未「なっ!甘えないでください!!」
海未「例え許してもらえなくても、謝るんです!!」
穂乃果「じゃあ行ってきなよ…ことりちゃんはもう、穂乃果の顔なんかみたくないよ…」
海未「…!!」バッ
海未「…いえ、もういいです。殴るに値しません」スッ
穂乃果「……」
海未「…それなら彼女の言うとおり、ことりの前から消えなさい」スタスタ
ガラガラ…
穂乃果「…」
穂乃果「……そんなの友だちじゃない、か」
『ことりちゃんはクレープ食べに行きたいよね!?』
『ことりちゃんはどう!?アシカのショー見たいよね!』
穂乃果「あはは、バカだ…私」ツー
穂乃果「言われなきゃ、気付かないなんて」
穂乃果「…ごめんね、ことりちゃん」ポロポロ
穂乃果「…」ゴシゴシ
穂乃果「…いかなきゃ」
海未(穂乃果を叱る資格などありませんね…)テクテク
海未(…私は救いようのない愚か者です)
海未(誰よりも優しいアナタを傷つけてしまったのですから…)
海未「……」ジワァ
穂乃果「おーい、海未ちゃん待ってー!」タッタッタ
海未「…!」ゴシゴシ
海未「…遅いですよ、穂乃果」
穂乃果「さっきはごめんね…どうかしてたよ」
海未「いえ…私の方こそ、すこし言いすぎました」ペコリ
穂乃果「それじゃあ…」
ことりママ「ことり、ご飯よ?」ガチャ
ことり「…いらない」
ことりママ「…あとで、ちゃんと食べるのよ?」
ことり「…うん」
パタン
ことり「もう学校、行きたくないよ…」
ことり「ことりのバカ…」
ピンポーン
ことり「…」
ことりママ「穂乃果ちゃんと海未ちゃん来たわよ?」コンコン
ことり「えぇ!?いないって言って!」
ことりママ「そんなこと言われても…」
ことりママ「もう上がってもらってるわよ?」
ガチャ…
穂乃果「ごめんことりちゃん…」アハハ
海未「おじゃまします、ことり」ペコ
ことり「…」
穂乃果「ことりちゃんの部屋、久しぶりだな~」キョロキョロ
海未「そうですね」
ことり「…きょうは、どうしたの?」
ほのうみ「…」
穂乃果「フミコちゃんから話、聞いたんだ」
海未「えぇ、ことりのことを…」
ことり「えっ…」
ほのうみ「ごめんなさい」バッ
ことり「…!」
穂乃果「謝って許してもらえるとは思ってないけど…」
海未「私たちにいま出来るのは、謝ることだけです」
穂乃果「本当にごめんなさい、ことりちゃん!」
海未「申し訳ありませんでした、ことり」
ことり「…」
ことり「いやだよ」
ほのうみ「…」
ことり「許さない」
穂乃果「…ことり、ちゃん」ジワ
海未「うぅっ…そんな、イヤです…ことりぃ」ツー
ことり「もし許してほしかったら」
ことり「…明日の放課後はことりに付き合ってね?」
ほのうみ「……!!」
穂乃果「ぅ…ぇぐ…ごどりぢゃぁああん!」ダキッ
海未「…こどりぃぃ!」ダキッ
ことり「あわわ!」バタ
穂乃果「ごめんなざい、ごとりちゃあああん…」ビエェ
海未「ごべんなさいですぅ…!」ギュー
ことり「ううん…2人は悪くないよ…」
ことり「ことりの方こそごめんね?」ギュッ
穂乃果「う…ひっぐ…こどりちゃんは悪くないもん…!」グスッ
海未「グスッ…いぎばす…こどりの行きたいこと…毎日いぎます…!」スリスリ
ことり「…」ジワァ
穂乃果「…ごめんね…ごめ゛んねぇ…!!」ポロポロ
海未「ずっど…ずっど、ごどりのそばにいま゛すぅ…!!」スリスリ
ことり「うん…ことりも、そばにいるよ」ポロポロ
ことり「穂乃果ちゃん、海未ちゃん」ニコッ
翌日 放課後
アイドル研究部
希「あの…これはどういう状況なん?」
絵里「わからないわ…」
穂乃果「…」モギュー
海未「…」モギュー
ことり「あの…2人とも、動きにくいんだけど」アハハ
真姫「部室来たときからずっとこの調子ね…」
凛「なにかのゲームなのかなぁ?」
花陽「それは違うと思うよ凛ちゃん…」
にこ「まったく、そろそろ練習始めるから離れなさいよアンタら…」
穂乃果「いや!」モッギュー
海未「離れたくありません!」スリスリ
ことり「海未ちゃん、髪の毛がくすぐったいよ~…」ヤンヤン
穂乃果「それじゃみんなお疲れー!」
海未「お疲れ様でした」ペコリ
ことり「また明日ー♪」
バタン
絵里「やっと離れたわねあの子たち…」
にこ「えぇ6人で引っ張っても離れなかったのに…」
凛「ことりちゃんが注意したらすぐ離れたにゃ」
真姫「2人ともあんなにことりLOVEだったかしら…?」
希「なにかあったのかもしれんね?」フフフ
花陽「今日はなんだかご飯がおいしいよぉ♪」モグモグ
学園前
ミカ「今日はボーリングに行くの!」ズイ
ヒデコ「ミカはガーター転がすだけじゃん!カラオケだよ!」ズイ
フミコ「まったく…あ、2人ともみなよ!」
ミカ「ほぇ?…あ、穂乃果たち」
ヒデコ「…仲直りできたみたいだね」ニッコリ
フミコ「やっぱりあの3人そろってないとね!」フフ
ミカ「…そういえば、フミコ今日の昼休み穂乃果と海未ちゃんと何の話してたの~?」
ヒデコ「あぁ…なんか呼びだされてたよね?」
フミコ「別に~?貸してたCD返してもらってただけだよ?」
ミカ「ふ~ん…じゃあそういうわけでボーリングいこっ♪」
ヒデコ「どういうわけなのっ!カラオケだよ!」
ミカ「え~!テストなんて一夜漬けでなんとかなるってば~」
ヒデコ「ミカ、毎回なんとかなってないよね」
ミカ「なってるもん!」
フミコ「…」チラ
フミコ(ことりちゃん、良かったね…!)ニッコリ
穂乃果「ぃよーし!ことりちゃん、どこ行く!?」
海未「どこでもお付き合いさせてもらいます」ニコ
ことり「う~んじゃあ、ことりはね…?」ニッコリ
おわり
すごく年頃な青春してる感じでよかった
いい話や
乙
過去作あったら教えてほしい
すげえ文才あるなマジで嫉妬するレベルだ最初からことほのうみの感情もよくわかるしシリアスな展開になっていく中で笑える小ネタ挟んで飽きさせないようにしてる上に登場人物のセリフや行動に違和感を感じさせるものがなかった
あと目の付け所がすごいことり推しだったりするのかな
とにかく激しく乙過去作俺も知りたいです
なんかジーンと来ちゃったよ・・・
またなんか書いてね
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