【ラブライブ!】花陽(26)「早春のはなよ酒」
- 2020.04.10
- SS

花陽「ただいま~・・・なんだか今日は外も部屋も温度が変わらないね・・・」
仕事が終わり午後8時、ようやく安らぎの我が家に帰宅です♪
花陽「ご飯が炊けるまでには・・・、まだ時間がありますね」
なら、やることはひとつ!
もちろん、仕事終わりの一杯です!
本当は冬のお酒なんだけど、私的には春に飲みたいこのお酒!
花陽「『越乃景虎 本醸造 にごり酒』日本酒好きには言わずと知れた、景虎の期間限定商品です!」
この越乃景虎に限らず、柔らかな温もりを感じる春に、にごり酒は合うと思います!
花陽「おつまみはたらの芽の胡麻和えにしましょう!」
そして春といえば山菜ですよね?
時期になればスーパーでも売ってるので、手軽に春を味わえるんだよね。
ウドやうるい、たらの芽にふきのとう・・・、どれもお酒に合うものばかりです。
花陽「まずは薄めの塩水で湯通しして・・・」
1分ほど湯通しして冷水にとってから、すりゴマ、砂糖、醤油で和えれば・・・
うん!今日も楽しい晩酌になりそうです♪
緑の瓶とグラスには白く濁った日本酒、そして小鉢には鮮やかな緑のたらの芽・・・。
なんだか春って感じだね♪
花陽「さっそくお酒から頂きましょう♪」チビリ
花陽「これはいけない・・・いけないやつです。にごりなのにあまり甘さが目立たず、それでいてアルコール感も無い・・・、まろやかで優しい辛口って感じでスルスルと飲めちゃうお酒です!」チビチビ
度数は19度以上20度未満と結構高めだけど、そんな感じは微塵もありません!
とにかく『飲みやすい』の一言に尽きます。
甘みを抑えることで飲みやすさを引き出す、ある意味では超辛口の代表ともいえる景虎らしいにごり酒かもしれません。
花陽「辛口が好きでにごりは飲まないような人でも、これなら美味しく飲めそうだよね・・・」チビリ
さてさて、お酒はひとまず置いといて、ここでもうひとつのメインであるたらの芽を一口・・・。
花陽「ああ・・・、春ですねぇ・・・。ゴマの香りとたらの芽の苦味が優しいにごり酒によく合います・・・」チビリ
なんだか縁側でお茶を飲んでるような気分・・・。
なんとなく暖かくなってから飲みたいなぁ・・・、って思ってたんだよね。
生の活性酒だからちょっと不安だったけど、変な味もしないし、ちゃんと冷蔵保存すれば数ヶ月なら問題なさそうです。
花陽「生酒を熟成させてる居酒屋さんもあるし、いろいろ試してみるのもいいかもしれないね・・・」チビチビ
うっかりダメにしちゃうのも嫌だから、しっかりと知識をつけてからやってみましょう。
ピーピーピー!
花陽「あ、ご飯炊けたみたい!お酒の残りも・・・、蒸らし時間にちょうどよさそうだね♪」
部屋中に充満したご飯の匂い、美味しいおつまみ、美味しいお酒・・・。
花陽「これが、今日という日を生き抜いたごほうびです・・・」
一昨年みたいな大雪じゃなかったけど、それでも首都圏で雪が積もると大変です。
花陽「雪が積もってももちろんお仕事はしなくちゃだし、前日からの雪予報だったから、早起きして家を出て会社に行ったんだよね」
学生の時なら雪で休校とかもあったけど、今は社会人だもん、雪が積もったってお仕事はあります。
花陽「やっぱり駅は大混雑で、他の社員もみんな遅刻して会社に着たんだけど、いつまで経っても出社しない人が一人いたんですよね・・・」
そうです!とっても非常識なうちの課の課長です!
花陽「電話しても結局出なかったんだよね・・・」
次の日に話を聞いてみたら『俺が雪の日に出社するわけないだろ?』とか胸を張って言ってました・・・。
花陽「もう、自信もって言うようなことじゃないですよ・・・」
ああ、思い出したらなんだかイライラしてきました・・・。
花陽「もう!こういう時こそお酒ですよね!課長のことなんて忘れましょう!」ゴクゴク
ああ、荒んだ心にお酒が染みる・・・。
予報では今日か明日で春一番が吹くみたいですね。
花陽「いよいよほんとに春って感じだね・・・」チビチビ
色とりどりの花が咲いて、春ってとっても楽しい季節だよね。
冬と違ってファッションの幅も広がるし、お出かけするのも楽しいです。
その反面、花粉なんかもあるし人によっては大変かもしれません。
花陽「症状が出てなくても、しっかり薬を飲んで早めの対策・・・」
これが花粉症対策の鉄則だよね。
花陽「でも、花粉症の薬って眠くなるって聞くよね?お酒との飲み合わせってどうなんだろう?」
なんだか体に悪そうな気が・・・。
花陽「・・・ちゃんとご飯を食べた後に飲めば大丈夫だよね?明日はお休みだし、ご飯を食べてゆっくり寝ましょう!」
窓の外、春の風に薄く曇る空を見上げながら、私の夜はすぎていくのでした・・・。
休日の繁華街、私は一人うなだれていました。
電光掲示板では今の気温は24度、夏のような日差しと朝まで雨だったこともあって、とても蒸し暑いです。
花陽「・・・どこかでお茶でも飲みましょう」
水分補給は大切だもんね?
そう思ってトボトボと歩いていると、一軒のお店が目に入りました。
花陽「立ち飲み屋さんですね・・・」
お店の前には『昼12時から営業中!』の看板。
花陽「・・・・・・」
・・・水分補給って、大切ですよね?
ここはひとつ、昼酒といきましょう!
お店に入るとカウンターのほうから若い店員さんの元気な声が聞こえてきました。
店内を見てみると、この時間から駄目な大人たちで結構賑わっています。
そしてカウンターの脇には、お盆と冷奴やお漬物といった冷たいおつまみが置いてあるみたいですね。
花陽「飲み物や温かいおつまみはカウンターで注文できるのかな・・・?」
半セルフのうどん屋さんみたいな感じだね。
とりあえず最初のおつまみは冷奴にしましょう。
お盆に冷奴を乗っけて、カウンターへと向かいます。
「いらっしゃいませ、こちら温かいおつまみとドリンクのメニューです」
カウンターに行くと、すぐに店員さんがメニューを見せてくれます。
花陽「ええと・・・とりあえず生大と・・・焼き鳥5本セットをお願いします」
「生大、5本セット、冷奴でお会計889円になります。焼き鳥は準備できましたらこちらの番号札でお呼びします」
立ち飲みだけあってリーズナブルなのは嬉しいですね。
それでは、昼酒飲んじゃいます♪
お会計を済ませてビールを受け取り、隅っこのテーブルを陣取りました。
なんとなく、隅っこの席って落ち着くよね?
花陽「それではさっそくビールから頂きましょう♪」
重い大ジョッキを持ち上げて、グビグビと喉に流し込みます。
花陽「ぷはぁ!やっぱり喉が渇いてるときのビールは最高だね!」
これから夏にかけて、どんどんビールが美味しく感じるようになるよね。
花陽「夏祭りの屋台で飲むビールとか最高に美味しいんだよね・・・今から楽しみです」ゴクゴク
ビールだけじゃ物足りないし、冷奴も食べてみましょう!
花陽「・・・流行の滑らか系じゃなくてしっかりした食感だね。この素朴な感じが立ち飲みに合います」ゴクゴク
良い意味で安っぽいとでも言ったらいいのかな?
ビールを飲みながら店内に張ってあるメニューを眺めると、意外にも8種類ほど書かれていました。
花陽「お値段は一律300円・・・」ゴクゴク
もうビールも残り少ないし、二杯目は日本酒にしようかな?
「番号札8番のお客様~!焼き鳥ご用意できました~!」
花陽「ちょうど良いタイミングですね・・・」
残りのビールを飲み干して、早速カウンターに向かいましょう!
花陽「第二ラウンド、です!」
焼き鳥とお酒を持って、テーブルに戻ってきました。
花陽「選んだお酒は『玉乃光 酒魂 純米吟醸』京都の有名な銘柄だね」
焼き鳥はモモ、ネギマ、カワ、砂肝、レバーの五本ですね。
カウンターの奥に焼き台があって、しっかりと炭火で焼いてくれてました。
花陽「さてと、それではまずはお酒から・・・」チビリ
花陽「うん、安心と信頼の玉乃光だね!控えめながら適度な甘みと香り、最後にキリッとしめてくれる酸味、飲みやすいお酒です」チビチビ
さてさて、焼き鳥さんも一口・・・。
花陽「ああ・・・この強めの塩加減と炭で燻された匂い、飲み屋さんにいるって感じです・・・」チビチビ
やっぱり値段が値段だからお肉は小さいけれど、正直大手チェーンの居酒屋さんの焼き鳥よりも断然美味しいです!
立ち飲みさまさまですね・・・。
私がこうやって飲んでる間にも、どんどん店内のお客さんが入れ替わります。
立ち飲みというお店柄、お客さんの回転がすごく早いみたいだね。
花陽「さっきのお兄さん、ちょっと気になったな・・・」チビチビ
少し前にスーツ姿の若いお兄さんがお店に入ってきたんだけど、カウンターで生大を受け取ってその場で一気飲みして急いでお店から出ていっちゃったんだよね・・・。
花陽「ビジネスバッグを持ってたし、仕事中だったんだろうけど、それにしてもあの飲みっぷり・・・」
よっぽどやりきれない事でもあったのかな?
・・・なんだか親近感を感じちゃいました。
花陽「もう3時かぁ・・・さてと、私もそろそろ行こうかな」
こういったお店で居座るのは、あまりよろしくありません。
さっきのお兄さんほどじゃなくても、サクッと飲んでサクッと帰る、それがマナーだよね。
残ってたお酒を飲み干して、ふきんでテーブルを拭いてからカウンターに返します。
花陽「ご馳走様でした~」
今度立ち飲み屋さんを巡ってみるのもいいかもしれないね。
そんなことを考えながら、私はお店を出たのでした・・・。

花陽「ただいま~。うぅ、寒かったぁ・・・昨日までの陽気はどこに行っちゃったんだろう?」
仕事が終わり午後8時、ようやく安らぎの我が家に帰宅です♪
花陽「まずはストーブの電源を入れて・・・。ご飯が炊けるまでには・・・、まだ時間がありますね」
なら、やることはひとつ!
もちろん、仕事終わりの一杯です!
少し遠出をしたりすると、その土地のお酒を飲んでみたくなるよね?
千葉ってあまりお酒のイメージは無かったんだけど、地元の方がおススメしてくれたので一本買ってきちゃいました。
と、いうわけで今日は千葉県のこのお酒です!
花陽「『腰古井 米香る純米 呑呑 無濾過生原酒』なんとコシヒカリを使って造られたお酒らしいです!」
日本酒は一般的に、山田錦や美山錦、五百万石といった酒造好適米といわれるお米で造られてます。
でも、このお酒は食用米であるコシヒカリが使われてるんだよね。
コシヒカリで造られたお酒がどんな味なのか・・・ちょっと楽しみかも。
サヨリは春を代表する魚として有名ですよね、お酒とも合うしこの時期には是非食べたいお魚です。
花陽「ただお刺身にするだけじゃ芸が無いから、軽く塩で〆てみようかな・・・」
サヨリを下ろして5%ほどの塩水で数分間〆てみます。
日本料理や寿司で使われる立て塩って手法だね。
花陽「〆てる間に薬味も用意しちゃお」
小ネギを刻んで、生姜は・・・チューブでいいかな?
うん!今日も楽しい晩酌になりそうです♪
お酒の瓶とグラス、それからお刺身をテーブルに並べて、準備は万端です!
花陽「それでは、さっそくお酒から頂きましょう♪」チビリ
花陽「・・・あれ?結構美味しいじゃないですか!しっかりと日本酒らしいお米の旨みがありますね、甘みもちゃんと感じるし、生原酒らしく力強いアルコール感も良いです!」チビチビ
コシヒカリってこんなお酒になるんですね・・・。
もっと雑味があるかと思ったけど、予想よりも綺麗な味わいです。
花陽「度数が高いからかサッパリとした感じもするし、なかなか侮れない味ですね・・・」チビリ
さてと、サヨリのお刺身も食べてみましょう!
ネギと生姜をくるりと巻いて、お醤油をちょこんと付けてから、ぱくっと一口・・・。
花陽「うん、やっぱり美味しい!淡白なんだけどしっかりと味があるんだよね。脂とは違ったお魚本来の旨みがお酒に合いますね・・・」チビチビ
マグロやサーモンとは違った、爽やかな味わいが春って感じだね。
数年前から食用米で造った日本酒も増えてきましたけど、わざわざお酒造りに適さない食用米を使うのは勇気のいることだよね。
花陽「この腰古井を造ってる吉野酒造さんもコシヒカリでお酒を造ったのは今回が初みたいです」
きっと全国の酒蔵さんが、日々いろんな研究をしたり、試行錯誤を重ねてるんだと思います。
花陽「もっといろんなお米でお酒が造られる日も近いかもね・・・」チビチビ
ピーピーピー!
花陽「あ、ご飯炊けたみたい!お酒の残りも・・・、蒸らし時間にちょうどよさそうだね♪」
部屋中に充満したご飯の匂い、美味しいおつまみ、美味しいお酒・・・。
花陽「これが、今日という日を生き抜いたごほうびです・・・」
早いもので4月で私も入社5年目・・・、ここにきてようやく後輩ができることになったんです!
花陽「課長から『新人教育は任せる』とか言われましたけど、そんなの任されるまでもありません!」
だって、課長に任せてたらすぐに辞めちゃいそうだもん。
言われなくても、私が教えるつもりです。
花陽「せっかく後輩ができるんだから、ちゃんと優しく、丁寧に教えてあげるんです!私みたいな思いは絶対にさせません!」
そのためにも、今まで以上に頑張らなくちゃだよね?
気合を入れるように、ぐぐっとお酒を煽ります。
花陽「う~ん、良い気分で飲むお酒は美味しいです♪」
昨日まではあんなに暖かかったのに、今はもう冬に逆戻りです。
花陽「外回りしてたらどんどん寒くなっていくから、屋外に出るたびにびっくりしちゃいましたよ」
もしかしたら、今日は朝が一番暖かかったんじゃないかな?
花陽「春一番がやってきても、ほんとの春はまだまだ遠そうですね・・・」
明日はもっと寒くなるみたいだし、気温差で風邪をひかないようにしなくちゃね。
花陽「さてと、まだまだ今週も始まったばかりだし、しっかりとご飯を食べて体力付けて頑張っていきましょう!
窓を叩く冷たい風に、早く春が来ることを願いながら、私の夜は過ぎていくのでした・・・。
いきなり何かが無性に食べたくなったり、飲みたくなったりすることってありますよね?
電車を降りて、改札を出たところで唐突にそんなことを考えてました。
花陽「コンビニで一本買っていこうかな・・・。いやいや!今飲みたいのはああいったビールじゃないんです!」
大手の缶ビールも美味しいけど、今はもっと味わい深いクラフトビールが飲みたいんです!
時計を見てみると、いつもより早く仕事が終わったこともあって、ちょっぴり寄り道が出来そうな時間です。
花陽「・・・一杯だけ、一杯だけ飲んで帰りましょう」
今日はお外で仕事終わりの一杯です!
「あら、いらっしゃい。平日に来るなんて珍しいね」
お店に入るとお姉さんが温かく出迎えてくれました。
ここは駅の近くにあるクラフトビールの専門店です。
カウンター6席ほどの小さなお店を、若いご夫婦で切り盛りされています。
花陽「えへへ、無性に飲みたくなっちゃって・・・。一杯だけなんですけど、いいですか?」
「どうぞどうぞ~」
他にお客さんもいなかったので、一番は端っこの席に座ります。
花陽「えっと・・・今日のゲストビールってどんな感じですか?」
このお店の品揃えは、常設で多摩の地ビールが5種類。
その他に数量限定で入荷する「ゲスト」なビールが一種類です。
「今日は大阪の『ゆずホ和イト』ってビールだね。オレンジピールの代わりに柚子を使った、ベルジャンホワイトだよ」
私の質問にご主人が丁寧に答えてくれます。
柚子を使ったビール・・・面白そうですね。
花陽「じゃあ、それをお願いします」
「はいよ~」
今日も楽しい晩酌になりそうです♪
「はい、『ゆずホ和イト』でーす」
しばらくしてご主人がお酒の入ったグラスを差し出してくれました。
花陽「ありがとうございます」
見た感じは普通のビールですね・・・。
さっそく飲んでみましょう!
花陽「いただきます♪」ゴクッ
一口飲むとベルジャンホワイトらしい爽やかで柔らかい甘みが口に広がります、そして後からスパイシーな感じとほのかな柚子の香り・・・。
花陽「これ美味しいですね!柚子が引き立て役として良い仕事してます」ゴクゴク
「でしょ?けっこう女の子にも人気あるのよ?」
花陽「この味ならそうですよね」ゴクゴク
苦いビールが駄目な人でも、ゴクゴク飲めるお酒だと思います。
そう言ってご主人が小皿を差し出してくれました。
花陽「うわぁ、ありがとうございます!これ、鹿肉ジャーキーですよね?」
ご主人は燻製を作るのが趣味で、この鹿肉ジャーキーもお店の名物なんです。
強めのスパイスと鹿の味で、ビールがよくすすむんだよね・・・。
花陽「う~ん、やっぱり合いますね!」ゴクゴク
あ、もう飲み終わっちゃいましたね・・・。
一杯だけって思ってたけど、せっかくおつまみも頂いたんだし・・・
花陽「・・・すみません、ゆずホ和イトをもう一杯」
次の一杯でやめようと自分に言い聞かせながら、私の夜は過ぎていくのでした・・・。
花陽「ただいま~・・・なんだか今日は外も部屋も温度が変わらないね・・・」
仕事が終わり午後8時、ようやく安らぎの我が家に帰宅です♪
花陽「ご飯が炊けるまでには・・・、まだ時間がありますね」
なら、やることはひとつ!
もちろん、仕事終わりの一杯です!
東北は有名な銘柄からマイナーな銘柄まで、良いお酒が多いですよね。
2本頂いたんだけど、まずはこのお酒から
花陽「『花泉 本醸造 辛口』会津を代表する銘酒だね」
地元ではかなり評価の高いお酒みたいです。
花陽「合わせるおつまみは春らしく、蛍烏賊と浅葱の芥子酢味噌和えにしてみます!」
今年も春の風物詩、新蛍烏賊の季節です!
この時期はスーパーでも冷凍じゃない新物の蛍烏賊が手に入るんだよね。
花陽「食感が悪くなるから、目は取っちゃいましょう」
地道に蛍烏賊の目を取り除いて、その間にお湯を沸かして浅葱をさっと湯通しします。
芥子酢味噌はお酢の量を一般的なレシピの半分にして、その分芥子を増やして・・・
うん!今日も楽しい晩酌になりそうです♪
酒瓶とお猪口、おつまみの小鉢を並べて、もういつでも飲める状態です。
花陽「それではお酒から頂いてみましょう♪」チビリ
花陽「あぁ・・・これはいいお酒です。口当たりは結構ドライな感じでしょうか?スッキリした中にも、いかにも酒らしい味がありますね」
超辛口みたいな辛さもないし、特別旨みが強いわけでもないし、香りがすごくいいわけでもありません。
でも、どんなお料理にでも合わせられる味だと思います。
さっそく蛍烏賊も食べてみましょう!
花陽「う~ん、いい!いいですよ!辛めに作った芥子酢味噌が、蛍烏賊の甘みとコクを引き出してますね!浅葱の食感と香りも良い仕事をしてます!」
これぞ日本酒のおつまみ!って味だね。
自分が主役になるのではなく、お料理の引き立て役になれるようなお酒だと思います。
花陽「華やかなお酒は単品で美味しいけど、こういったお酒はお料理があってこそって感じだね」チビチビ
どんなお料理にでも合わせて美味しく飲める、まさに普段飲みにピッタリなお酒ですね。
ピーピーピー!
花陽「あ、ご飯炊けたみたい!お酒の残りも・・・、蒸らし時間にちょうどよさそうだね♪」
部屋中に充満したご飯の匂い、美味しいおつまみ、美味しいお酒・・・。
花陽「これが、今日という日を生き抜いたごほうびです・・・」
本社から社長と専務が来て、各課ごとに予算会議が行われました。
花陽「来年から新人さんも入るし、いろいろとプレッシャーかけられましたけど、まあそれは当たり前のことだよね」
人が増えれば費用もかかるし、売り上げを増やさなきゃいけなくなるのは自然なことです。
でも、納得いかないのはやっぱり課長です!
花陽「普通に頑張りますとか、努力しますとか言っておけばいいのに、どうしていろいろと余計なことを言っちゃうのかな・・・」
目標を高く持つのは良いことだけど、あまりハードルを上げすぎると自分で自分の首を絞めることになります。
花陽「もう社長たちに言っちゃったことは変わらないし、来年度も課長の無茶苦茶に付き合うことになりそうです・・・」
ああ、思い出したらなんだかイライラしてきました・・・。
花陽「もう!こういう時こそお酒ですよね!課長のことなんて忘れましょう!」ゴクゴク
ああ、荒んだ心にお酒が染みる・・・。
今日花泉を飲んで改めて感じたけど、東北地方はやっぱり良いお酒が多いです。
花陽「こっちじゃ置いてないような銘柄や、知らない酒蔵さんもいっぱいあるんだろうなぁ・・・」
お酒の世界は奥が深いです。
きっと世界には私が想像もできないようなお酒がいっぱいあるんだと思います。
花陽「そんなお酒たちと出会うためにも、頑張ってお仕事しなくちゃですよね!よぉし、ご飯を食べて明日も頑張りましょう♪」
窓の外、春の風に薄く曇る空を見上げながら、私の夜はすぎていくのでした・・・。
もし読んでくださってる方で手軽に手に入る美味しいワインなんかご存知でしたら、教えていただけると嬉しいです。
安ワインしか飲んだことない…
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