【ラブライブ!】雪穂「変な客が来た」
- 2020.04.15
- SS

雪穂「ふぁー………」
雪穂「今日はやけにお客が少ないなぁ……」ボー
雪穂「これ私がお店番しなくてもいいんじゃ……?」
雪穂「あー……まだ1時間しかたってないや」チラッ
雪穂「早くお姉ちゃんと交代したいなぁ……」
ガラッ
雪穂「あ、いらっしゃ…………」
女性シンガー「」ソロー
ライス(※)このSSは穂乃果≠女性シンガーです
(略)シンガー「いない……よね?」キョロキョロ
雪穂「あの、いらっしゃいま──── 」
シンガー「ひゃっ!?」ビクッ
雪穂「へっ!?」
雪穂(な、なにっ…!?なんで驚いてるの!?)
雪穂「は、はひっ」
シンガー「その、ここってあの子の家……だよね?」
雪穂(あの子…?あの子ってどの子…?)
シンガー「この前アメリカに行ってた…」
雪穂(あ……もしかしてお姉ちゃんのファンかな?)
雪穂「えと……お姉ちゃんのファンの方ですか?」
シンガー「え?あ、ええ。まぁそんなところかな。今いるかな?」
雪穂「いえ、出かけてますが…」
シンガー「そっか……よかった…」ホッ
雪穂「えっ」
シンガー「えっ」
雪穂(この人、本当にお姉ちゃんのファンなのかな?)ジー
シンガー「ん?」
雪穂「あっ、いえ、すみません」
シンガー「わあぁっ!どれも美味しそうね!」
シンガー「どれにしようかしら?オススメは何?うふっ、迷っちゃうなぁ」キラキラ
雪穂(変…だけどお客には違いない……のかな?)
シンガー「飛べるよ!いつだって飛べる!あの頃のように!」
穂乃果「たあああああああぁぁぁっ!」
シンガー「ふぅ……また一人迷える若者を救ってしまった……」
シンガー「お土産も買って実家にも行かなきゃ。もう何年も帰ってないもんなぁ」
シンガー「………………あれ?そういえば……あの子の家って」
シンガー「穂むら………穂むらってもしかしてあの穂むら…!?」
シンガー「うそっ、日本に帰ったら行ってみたいなぁって思ってたお店じゃない」
シンガー「…………どうしよう。カッコつけて去った手前戻れないし……」
シンガー(やっぱり諦めきれなくて来ちゃったんだけど…)
シンガー(あの子がいなくて助かったわ)
シンガー(あの子の中では私は特別な女性だもの。現実はただのシンガーソングライターだった。だなんてあの子も嫌がるでしょ)
雪穂「お待たせしましたー」
シンガー「ありがと♪」
シンガー「こっちが両親の分でこれが友達の分、あとこれが先輩の分で……」
シンガー「ありがとうねー」ガラッ
雪穂「ありがとうございましたー」
雪穂「………」
雪穂「変なお客だったけど…すっごく喜んでたな」
雪穂「変な客だったけど」
ぐうぅぅ……
シンガー「はっ……!?……私の分買ってない」
シンガー「……………」
シンガー「まだ……帰ってこないよね?」
雪穂「ありがとうございましたー」
雪穂「ふぅ……くすっ、飴玉もらっちゃった♪」
雪穂「あとで食べよっと。流石に今はまずいし」
ガラッ
シンガー「………」
雪穂「あれ……?」
シンガー「その……あはは……私の分買うの忘れてて」
雪穂(なんていうか……このお姉さん…綺麗なのにちょっと残念だ)
雪穂「おまたせしましたー」
シンガー「わぁ……!美味しそう…!」ゴクリ
雪穂「ごゆっくりー」
シンガー「ではでは……いただきます」
シンガー「あー………ぱくっ」
シンガー「はぁ………やっぱり私の目に狂いはなかったわ」
シンガー「危ない橋を渡った甲斐があったわね」モグモグ
タダイマー
ア、オネーチャンオカエリー
シンガー「」
イマネー、オネーチャンノファンガネー
シンガー(ま、まずい………これはまずい……)
シンガー(あの子がこっちに来たら鉢合わせじゃん)
シンガー(こっそり裏口から逃げる?裏口ってどこ?)
ウンワカッタ
シンガー(やば……こっちくる!?)
シンガー(え、ええと………ええと……このサングラスを……!)スチャ
穂乃果「こんにちはー」
シンガー「………」モグモグ
穂乃果「あのー………」
シンガー「………」モグモグ
穂乃果「おねーさん?」
穂乃果「穂乃果のファンって雪穂から聞きました。いつも応援ありがとうございます!」ニコニコ
シンガー「え?……あ、ええ。あなたのファンです」
穂乃果「………あれ?」
穂乃果「あのー……おねーさん。どこかで見たような……」
シンガー「………」
穂乃果「んー……どこかで会ってますよね?」
シンガー「き、気のせいじゃないかしら……」アセダラダラ
雪穂「ちょっとお姉ちゃん。じろじろ見て失礼だよ」
穂乃果「あわわっ!すみませんっ!」
シンガー「い、いえ……」
穂乃果「あ、そうだ。これサービスですどうぞっ。このお饅頭私の友達が大好きなんです」
穂乃果「どうぞゆっくりしていってくださいねっ」ニコッ
シンガー「でもあの子…」チラッ
穂乃果「いらっしゃいませー!」
シンガー「いい顔になったわね。ぱくっ」
シンガー「あ、おいしぃ……」ウットリ
穂乃果「おはぎ1パックと鶯饅頭1パックお待たせしました」
シンガー「ありがとう。とっても美味しかったわ」
シンガー(自分用も追加で買っちゃったし、リピーターになっちゃいそうね)
穂乃果「あ、そうだ。あのあの、次の日曜日に秋葉で大きなライブやるんです。よかったら来てくださいね」
シンガー(日曜日……か。土曜日の夜には帰らなきゃいけないんだよなぁ…)
シンガー「そう……ね。考えておくわ」
テクテク
シンガー(あ、そうだ)
ガラッ
シンガー「ねぇ」クルッ
穂乃果「はい?」
シンガー「ふふふ……♪」スチャ
穂乃果「!?」
穂乃果「おおおお、おねーさんっ!?」
シンガー「和菓子とっても美味しかったわ。ライブ頑張ってね」タッ
穂乃果「あっ!?ちょっと待ってっ…!」
ガコッ
穂乃果「あっ……ぐっ……小指ぶつけっ……!?」
穂乃果「はぁ……はぁ……」
穂乃果「お、おねーさん…」キョロキョロ
穂乃果「おねーさーんっ!」
穂乃果「………またいなくなっちゃった」
シンガー「お店から走って出るなんて初めてでドキドキしちゃった。無銭飲食とかと間違われてないよね……?」
シンガー「それにしても、あの子やっぱり見てて面白いわ」
シンガー「……また日本に戻ったら会いに行くからね。お忍びで♪」クスッ
雪穂(お姉さんがお店から走って……通報したほうがいいのかな?)
おわり
知られざる真相吹いた
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