【ラブライブ!】真姫「ことりと私に取材?」
- 2020.04.11
- SS

ことり「南ことりです♪」
真姫「西木野真姫よ……ってなにこれ?」
ことり「なんかぁ、雑誌のインタビューなんだって」
真姫「あっそ」
ことり「真姫ちゃんと一緒なんて緊張するなぁ」
真姫「そう?」
ことり「えへへぇ」
真姫「なによ……」
ことり「ことりと真姫ちゃん2人きりで取材なんて珍しいなぁって」
真姫「……嫌?」
ことり「ううん。真姫ちゃんのこと好きだからいいよ」
真姫「そ、それは聞いてないわよ」
真姫「16ね」
ことり「17歳ですっ」
真姫「もうすぐ同い年になるわね。ふふっ」
ことり「真姫ちゃん4月生まれだからなぁ……」
真姫「5ヶ月だけことりに追いつけるのよ!」
ことり「そうだねぇー」ナデナデ
真姫「な、なによ」
真姫「見てわからないのかしら」
ことり「まあまあそう言わずに……」
真姫「どっちも女よ」
ことり「ねー」
真姫「クールで冷静沈着、ね」
ことり「えー……」
真姫「なによその不満そうな顔は」
ことり「AB型の特徴?」
真姫「うるさい……で、ことりは?」
ことり「うーん難しいけどぉ……おっとりしてる、かな。よく言われるんだぁ」
真姫「あながち間違えではないわね」
ことり「真姫ちゃんは……」
真姫「な、なによ」
ことり「妹みたい、かな?」
真姫「はぁ?」
ことり「一緒に話してるとね、よしよしってしたくなるの」
真姫「いみわかんない……」
ことり「真姫ちゃんはことりの性格、どう思いますかぁ?」
真姫「……優しい、とか」
ことり「えへへ、ありがとう。でもなんだか普通だなぁ」
真姫「うるさいわね」
真姫「正確な年齢は覚えてないわね。だけど小さい頃にことりの家だったはずよ」
ことり「お母さん同士が知り合いで、真姫ちゃんのお母さんがことりのお母さんに会いに来たのがきっかけだったよね」
真姫「ママ達も高校の友達だったわよね?」
ことり「そうだったはずだよ。そう考えると運命みたいでドキドキしちゃいます♪」
真姫「お、大げさよ」
ことり「そうかなー?えへへ」
ことり「真姫ちゃん、覚えてる?」
真姫「覚えてるわけないでしょ。何年前よ」
ことり「ことりはちゃーんと覚えてるよ?」
真姫「ほんと?」
ことり「うんっ。すごい恥ずかしがり屋さんで、ずーっと照れてて……かわいいなぁって思ってたの」
真姫「も、もういいから……」
真姫「そうね……」
ことり「わくわく」
真姫「……どんなところって言われると難しいんだけど」
ことり「じゃあことりがお手本言ってあげます!」
真姫「なに?」
ことり「真姫ちゃんの好きなところはー……純粋なところです♪」
真姫「じ、純粋かしら?」
ことり「うんっ。ことりは真姫ちゃんの純粋なところが好きなの」
真姫「というかこれお手本なんでしょ?本心なわけ?」
ことり「本心だよぉ。はいっ、真姫ちゃんもどうぞ」
真姫「……言わない」
ことり「ええー」
ことり「んっと……特にないかなぁ」
真姫「そういうところ。なんか気を使われてるみたいでイヤ」
ことり「本心だよ?というか好きなところ言ってくれなかったのに嫌いなところだけ言うの……?」
真姫「ヴェェ、えっと……」
ことり「……うぅ……」
真姫「その、好きなところがありすぎて、絞りきれなかったのよ」
ことり「えへへ、ことりは真姫ちゃんのこういうところも好きだよ♪」
真姫「……逆にこうやって嵌めるところ嫌い」
真姫「考えたことなかったわね」
ことり「そうだねぇ。ことりは真姫ちゃんといるとすごく居心地いいよ?」
真姫「それ相性いいって言うのかしら」
ことり「いいと思うけどなぁ」
真姫「だって居心地いいのはμ’sの皆といる時もじゃないの」
ことり「……真姫ちゃんはことりと相性いいとイヤ?」
真姫「なっ、そんなこと言ってないでしょ!居心地とか、そういうのじゃなくて、えっとその、い、いいんじゃない?」
ことり「やったぁ♪」
ことり「真姫ちゃん♪」
真姫「ことり」
ことり「なぁに?真姫ちゃん♪」
真姫「ヴェェ……な、なんて呼んでるって聞かれたから答えただけで……」
ことり「まーきちゃん♪」
真姫「……もう」
真姫「別に今のままでいいわよ」
ことり「ことりはー……また小さい頃みたいにことりちゃんって呼んでみてほしいかも」
真姫「そうなの?」
ことり「うんっ。この際だから呼んでみて?」
真姫「いやよ」
ことり「なんでー?」
真姫「……なんとなく」
ことり「むー、けちんぼ」
真姫「はぁ……ことりちゃん。はいこれでいいでしょ」
ことり「むー」
真姫「な、なんなのよ」
真姫「名前がことりだし、鳥でいいじゃないの」
ことり「真面目に考えてよぉ……」
真姫「でも本当にことりは小鳥っぽいわよ?」
ことり「えーどの辺が?」
真姫「声がちゅんちゅんって感じだし……」
ことり「よく分かんないなぁ……真姫ちゃんは猫さんみたいだよね♪」
真姫「そうかしら?」
ことり「なかなか懐いてくれないけど、慣れてくれたら甘えん坊さんだからねぇ」
真姫「か、勝手なこと言わないで!」
ことり「真姫ちゃんに似合うお洋服をたくさんあげたいなぁ」
真姫「いらない」
ことり「えぇーなんで?」
真姫「ことりの作る服でしょ?ふりふりしてて恥ずかしいもの」
ことり「む……そんなことないもん。かっこいいお洋服もつくれるもん」
真姫「それなら期待しなきゃね」
ことり「本当は可愛いのも着てほしいんだけどなぁ」
真姫「私はお裁縫セットとかあげたいかも」
ことり「真姫ちゃんが選ぶのは高そうだからちょっと申し訳なくなっちゃいそうです……」
真姫「これといってないわね」
ことり「ないの?」
真姫「そうね」
ことり「もう少しで真姫ちゃん誕生日だったから知りたかったのになぁ」
真姫「別に……なんでも嬉しいから。ことりは何かほしいものないの?」
ことり「ない、かも」
真姫「ことりもないんじゃない」
ことり「どっちかって言うと捨てられないものの方が多いからねぇ」
真姫「……ぼんやりしすぎなところかしらね」
ことり「えーそう?」
真姫「たまに話しかけても答えない時とかあるじゃない。あと上の空な時とかも多いでしょ?」
ことり「うぅ、ごめんね」
真姫「心配なのよ」
ことり「えへへ、心配してくれてありがとう♪」
真姫「ち、ちが、心配とか……」
ことり「ことりはもう少し真姫ちゃんに素直になってほしいです」
真姫「ふ、ふんっ」
ことり「ことりはよく人にぎゅーってするところかな。直さなきゃって思うんだけど皆可愛くて……あはは」
真姫「ほんと、心臓に悪いからやめてほしいわ」
ことり「迷惑だよねぇ……」
真姫「そ、そこまで言ってないじゃないの。誰も嫌がってないでしょ」
ことり「真姫ちゃーん♪」ギュッ
真姫「っ、ほ、ほらまた」
ことり「えへへ、やっぱりやめられないかもです」
真姫「私の癖は……そうね、思い当たるあたりではないわ」
ことり「えー!真姫ちゃん癖あるじゃんっ」
真姫「はぁ?」
ことり「……」クルクル
真姫「なにそれ……」
ことり「いみわかんなぁい」クルクル
真姫「……馬鹿にしてるの?」
ことり「し、してないよ!」
真姫「ことりはよく指がぴんって伸びてるわよね」
ことり「そうかなぁ。真姫ちゃんことりのことよく知ってるね~♪」
真姫「そ、そういうわけじゃ」
ことり「ことりは特にないけどなぁ」
真姫「私は……抱きつくところ」
ことり「やっぱりダメかなぁ?」
真姫「なんか、モヤモヤするっていうか」
ことり「もやもや?」
真姫「……なんで抱きつくのよ、って思うの」
ことり「……うん」
真姫「……私以外に抱きついてると」ポソッ
ことり「え?」
真姫「なんでもないわ」
ことり「ことりは抱きつくところみたいです……」
真姫「それは違うけど」
ことり「えぇ、どっち!?」
真姫「それはおいといて、私は特に怒られることはないわね」
ことり「ことりも怒ることあんまりないからなぁ」
真姫「たまに喧嘩はするけどね」
真姫「どこまでって……」
ことり「難しいねぇ」
真姫「どこまでってわけじゃないけど関係性で言えば……幼馴染みの関係ってほどではないわよね。かといって普通の友達でもないし」
ことり「そうだねぇ。小さい頃からの知り合いだけど……幼馴染みって言ったら穂乃果ちゃんと海未ちゃんかも」
真姫「じゃあ先輩後輩、とか?」
ことり「それも違うような……」
真姫「親友?」
ことり「うーん……結論、分かりませんっ」
真姫「は、デート?」
ことり「2人きりで出かけたってことじゃないかな?」
真姫「そうね……ことりの家じゃない?出かけたわけではないけど」
ことり「あ、そうだったね。初めての曲作りで、曲と衣装が合ってるか確かめてみよーってうちに集まったんでした」
真姫「ま、結局話がまとまらなくて海未ちゃんも呼んだのよね」
ことり「あれからはよく3人で集まるようになったよねぇ。楽しいからことりは好きです♪」
真姫「そうね。各々つくることは大変だけど……嫌いじゃないわ」
真姫「どうしよう……みたいな話を延々してた。正直気まずかったわね」
ことり「えへへ……久々に真姫ちゃんと2人きりだからドキドキしてました」
真姫「ドキドキって……馬鹿じゃないの」
ことり「真姫ちゃんも緊張してたでしょ?」
真姫「そ、そんな……」
ことり「初めての曲作りだったからね」
真姫「あ、そ、そっちね」
ことり「へ?」
真姫「な、なんでも」
真姫「だから全然話がまとまらなかったって言ったでしょ。海未ちゃんが来るまで全然進まなかったのよ」
ことり「そ、そういう意味じゃないと思うなぁ」
真姫「ならなによ」
ことり「ことりはこの取材、ちょっと嫌な予感がしてきました……」
真姫「?」
ことり「えへへ、ちなみにことりのお部屋では何もなかったです♪ ちゅんちゅん♪」
真姫「デートって……」
ことり「んー……もうつっこまないよ?お出かけするのは普通にカフェとかだよね」
真姫「ことりが行きたいっていうから」
ことり「だって真姫ちゃんどこがいい?って聞いても特にないって言うからぁ」
真姫「そ、そうだったかしら?」
ことり「そうだよぉ。次は真姫ちゃんが意見だしてね?」
真姫「か、考えとくわ」
ことり「えへへ、楽しみです」
真姫「大体μ’sの皆と祝うわよね」
ことり「そうだねぇ。あ、たまには2人でするー?」
真姫「す、するわけないじゃない。さっきも言ったでしょ?μ’sの皆と……」
ことり「……うん。ごめんね……あはは」
真姫「べ、別にそれが終わってからことりにだけ祝われてもいいけどっ」
ことり「……!ことり、け、ケーキ焼くね!」
真姫「あ、ありがと。し、仕方ないわね、ことりの誕生日が来たらこっちも祝ってあげるわ」
ことり「うん♪」
ことり「うーん……希望は真姫ちゃんから?」
真姫「な、何言ってるの。しーなーい」
ことり「えー。真姫ちゃんキングがしてくれるんじゃないの?」
真姫「キングって……い、衣装の話でしょ」
ことり「ことりはクイーンだもん」
真姫「そ、そういえば!あの時ことりちょっと照れてたわよね」
ことり「真姫ちゃんがかっこよかったからねー♪」
真姫「……っ、な、なによ」
ことり「ことりの勝ちです♪」
真姫「好き、って……」
ことり「ことりは真姫ちゃんのことたくさん好きだよ?」
真姫「……あっそ」
ことり「真姫ちゃんも好きだといいんだけどなぁ」
真姫「はいはい、好きよ好きよ」
ことり「そんなCutie Pantherみたいに言われてもコマッチャウなぁ」
真姫「あ、愛してる?」
ことり「ばんざーい?」
真姫「ち、ちょっと!勝手にいわないでっ!」
ことり「ことりね、真姫ちゃんの曲の中で1番愛してるばんざーい!が好きなんだぁ」
真姫「そうなの?」
ことり「うんっ。真姫ちゃんが音楽が大好きなこと、いっぱい伝わってくるから」
真姫「……う、嬉しい、わ」
ことり「えへへ♪ ばんざい♪」
真姫「これはあれよね。おねがぁい♡ ってやつ」
ことり「へーそうだったんだぁ」
真姫「海未ちゃん程ではないと思うけど」
ことり「真姫ちゃんにはしたことないんだけどな」
真姫「横で見ててヤバイって思うから……」
ことり「いいこと聞いちゃいました♪」
真姫「言うんじゃなかったわ……」
ことり「ことりは……真姫ちゃんに言われて弱いっていうのはないけど、逆にお願いされたら断れないかも」
真姫「そもそもお互いあんまりお願いしないわよね」
ことり「そうだねぇ」
真姫「どうもしないわよ」
ことり「えー、ちょっと残念かも」
真姫「浮気って大体おかしいでしょ」
ことり「浮気……浮気かぁ。たまに、だけどね」
真姫「なに?」
ことり「真姫ちゃんが他の人とずーっとお話してると、ちょっと……もやっ、としちゃうんです」
真姫「少し、分かるかも」
ことり「ほんと?」
真姫「その、ことりが抱きついた時モヤモヤするって言ったでしょ?それと似た感じかなって」
ことり「それは……真姫ちゃん自身がされて思うんでしょ?違う気がする……」
真姫「ことりが私に抱きついた時にモヤモヤしてるわけじゃないわよ」
ことり「そ、それって……や、やっぱなんでもないや。うん……」
真姫「?」
ことり「ことりのおやつにしちゃうぞー!」
真姫「もう、ふざけないの」
ことり「だって想像できません!恋人もいないしなぁ……」
真姫「それもそうだけど……ことりは今好きな人とかいないの?」
ことり「うーん……」
真姫「そこから想像したら?」
ことり「……泣いちゃう、かな。真姫ちゃんは?」
真姫「……どうかしらね」
真姫「ことりはよく待ち合わせに遅刻するわよねぇ?」
ことり「ち、違うの!あれは、その、電車が……」
真姫「ぶるぅべりぃとれいんって曲よくできてるわよね。あ、それとも曲に忠実にしてるのかしら?」
ことり「むぅ、意地悪言う真姫ちゃんなんて嫌いです」
真姫「みたいな感じで、私が注意してことりが拗ねちゃうの」
ことり「真姫ちゃんの言い方がきついんだもん……」
真姫「何回も遅刻するのが悪いのよ」
ことり「ほらそういう言い方!」
ことり「うーん……」ジイッ
真姫「あ、あんまり見ないでよ」
ことり「……声?」
真姫「それ身体じゃないし……」
ことり「真姫ちゃんの声っていつでも聞きたい声なんだぁ。癖になる?っていうわけじゃないけど……」
真姫「それを言うならことりの声も……可愛くて、いいと思うわ」
ことり「えへへー」
真姫「……お水飲んでるところ?」
ことり「それは初耳だなぁ」
真姫「頭に真っ先に浮かんだから。色っぽい……というか印象強い仕草?っていうか」
ことり「ふむふむ」
真姫「ことりってよくお水飲むわよね。好きなの?」
ことり「好きっていうか……美容にいいって聞くから何となく飲み始めたのがきっかけかな」
真姫「そうなのね」
ことり「ことりはね、真姫ちゃんが髪を触る仕草にきゅんとしちゃう」
真姫「へぇ……私って結構な頻度で触ってない?常にきゅんとしてるわけ?」
ことり「どうかな~?」
真姫「や、やめてよ……じ、自分で言ってて恥ずかしくなったわ」
真姫「ことりっていちいち近いのよね」
ことり「なにが?」
真姫「その、距離が」
ことり「そうかなぁ?」
真姫「えぇ、だから私がピアノ弾いてる時とかたまに楽譜のぞき込んできたりするじゃない?心臓に悪くて……だ、だからドキッとっていうより、その、心臓に悪いのよ!」
ことり「心臓に悪いかぁ……えへへ」
真姫「そ、そういうことりはどうなの?」
ことり「真姫ちゃんと2人きりになれること自体少ないから、大体いつもドキッとしてます♪」
真姫「うう、も、もうやだ……」
真姫「ことりは下手くそよね。すぐ態度に出るんだから」
ことり「それを言うなら真姫ちゃんのが下手だよぉ」
真姫「どの辺が?」
ことり「ことりね、真姫ちゃんが髪の毛クルクルしてる時は大抵本心じゃないんだろうなぁ、って思ってるのー」
真姫「そ、そんなこと……」クルクル
ことり「ちゅんちゅん♪」
ことり「真姫ちゃんと曲について話し合いながら、どんな衣装作ろうかなー?って考えてる時かも♪」
真姫「そうね。私も曲を表現してくれることはすごく嬉しいから……幸せ、かも」
ことり「ことり、うまく表現できてる?」
真姫「ま、まぁね」
ことり「よかったぁ。たまに不安になるの。ちゃんと曲を表現できてるかな、真姫ちゃんのイメージと違わないかなぁって」
真姫「……それはないわよ。私の曲っていうのはあくまでもぼんやりとした感覚で作ってるから……ことりの衣装や、海未ちゃんの詩みたいに、曲に色んなイメージを付けてくれるっていうのはすごく幸せなことなの」
ことり「えへへ、そう言ってくれることが幸せ♪」
真姫「あるわね」
ことり「ほんとに些細なことだけどね。あはは……」
真姫「さっきも喧嘩しかけたけど。大体ことりが原因よね」
ことり「そ、そんなことないよぉ!」
真姫「ふーん……」
ことり「な、仲良くしよ~。お~!」
真姫「遅刻の件が1番多いかしら」
ことり「うぅ……だってぇ……」
真姫「ことりに悪気がないことはよく分かってるけど……こう、頭に来るのよ」
ことり「ごめんね……」
真姫「ま、遅刻に腹が立つわけじゃないのよね」
ことり「うん……ちゃんと理由があったよね。その……」
真姫「……自分が大切にされてないのかな、って不安になるから、どうしてもムカついちゃうのよ」
ことり「そんなこと、ぜーったいないからね?」
真姫「……ありがとう」
真姫「ことりは絶対に折れないから、私から謝ってってパターンね」
ことり「……え、えへへ」
真姫「何回謝っても許してくれない時はかなり困るのよ?」
ことり「だってその時は……真姫ちゃんをパンチで宇宙まで吹き飛ばしたくなっちゃうくらい、歯止めが効かないくらい、怒っちゃうんです……」
真姫「ほんっと怖いんだから。キックとパンチどっちがいい?って聞かれた時は思わず震えたもの」
ことり「本気じゃないよ?」
真姫「チョップとエルボの時もあったわよね……」
ことり「本気じゃないよ?多分」
真姫「……」
ことり「でもこんなこと言えるのは真姫ちゃんだけだよ」
真姫「こ、こいび……!?」
ことり「恋人……かはどうあれ、生まれ変わっても真姫ちゃんに会いたいなって思うよ?」
真姫「それは……私もよ。てか取材内容おかしくない?」
ことり「き、気付いた?」
真姫「え、ええ」
ことり「……」
真姫「……」
ことり「あと8問、だよ」
真姫「そ、そうね……」
ことり「真姫ちゃんが、衣装作りに息詰まってる時に電話してきてくれたの。すっごい夜遅くだったからびっくりしちゃった」
真姫「い、いてもたってもいられなくて……迷惑だった?」
ことり「ううん。真姫ちゃんにすごくあったかい気持ちになれたし、なにより真姫ちゃんと以心伝心出来た気持ちで嬉しかったの」
真姫「以心伝心?」
ことり「ことり、衣装作りに息詰まってるなんて一言も言ってなかったのに……ああ、察してくれたんだなぁ、心配してくれるんだなぁって……疲れがどこかいっちゃったもん」
真姫「……私、は、そうやってことりが私のこと、思ってくれてることに……あの、愛されてるって感じる、わ」
ことり「うん……♪」
ことり「ことりはぁ……ないかなぁ。真姫ちゃんはある?」
真姫「そうね……」
ことり「……う、うん……」
真姫「ないわね」
ことり「はぁ……よかったぁ」
真姫「そんなに安心すること?」
ことり「ことり、真姫ちゃんのこと大好きだから……少しでもそう思われてたら嫌なの……なんかちょっと重いよねぇ。あはは」
真姫「……いやな重さじゃないわ」
ことり「ありがとう……♪」
ことり「素直に大好きって言うことかな?」
真姫「よく言ってくれるわよね」
ことり「やっぱり言わないと伝わらないと思うし……それに、真姫ちゃんの顔見たら自然に言いたくなるんだぁ」
真姫「そ、そう……」
ことり「真姫ちゃんは?」
真姫「……そんなのない、けど……ことりに嫌われるのは嫌だから、えっと、愛の表現とか、したいと思うの、でも、えっと、難しくて……」
ことり「うんうん。大丈夫、伝わってるからね」
ことり「悲しいから、先がいいなぁ……」
真姫「……私も先がいいんだけど」
ことり「真姫ちゃんも?」
真姫「……ええ」
ことり「困ったなぁ……じゃあ同時に天国に行こうか?」
真姫「それが出来たら楽だけど……無理でしょ」
ことり「えー無理かなぁ?」
真姫「無理よ」
ことり「ならなるべく一緒にいようね♪」
真姫「えぇ……ってなにプロボーズみたいな事……あ、いやその、なんでもないわ……」
ことり「?」
真姫「……ある?」
ことり「……どう思いますかぁ?」
真姫「ありそう……」
ことり「ええー?ないよぉ……」
真姫「ほんとー?」
ことり「強いていうなら、真姫ちゃんが好きってことかな?♪」
真姫「え」
ことり「うふふー」
真姫「ほ、本気?」
ことり「♪」
真姫「くせ毛?かしら?あんまり思い当たらないけど。ことりはあるの?」
ことり「……え、えっと……」
真姫「ここまできたら言いなさいよ」
ことり「その、あ、脚の傷かな」
真姫「傷……あ、小さい頃脚が悪かったのよね。でも手術の跡、もうほぼないじゃない」
ことり「気になっちゃって……あはは、気にしすぎだよねぇ。ごめんね、わ、忘れて?」
真姫「……ことり」
ことり「……うん」
真姫「あなた、すごい綺麗な脚してるから。分かってるの?」
ことり「え……?」
真姫「わ、分かってなさいよ!」
ことり「……えへへ♪ うんっ」
真姫「どうもこうもなくない?」
ことり「じゃあもし付き合ってると仮定して……真姫ちゃんは秘密にする?」
真姫「……絶対するわね」
ことり「ちょっとショックだなぁ……」
真姫「そ、そういう意味じゃなくて……ほら、からかわれたら面倒じゃないの」
ことり「ことりは気にしませんっ!」
真姫「え、ええ?」
ことり「というか真姫ちゃんと付き合えたら……なんて幸せすぎて、きっと幸せオーラでバレちゃいます♪」
真姫「ば、ばかじゃないの……」
真姫「愛……?まって、この取材内容確認してもいいかしら?」
ことり「えっとぉ、なになに……カップルに質問!だって……」
真姫「や、やっぱり……!」
ことり「よ、予想はしてたけど……は、恥ずかしいね。えへへ……」
真姫「もう、なによ。カップルとか勝手なこと!」
ことり「……ことりはいいけどなぁ。真姫ちゃんはイヤ……?」
真姫「だって……まだ付き合ってないじゃない。告白も、その……うん……」
ことり「まだ?ってことは……!」
真姫「ち、ちがっ、そういう意味じゃなくて!も、もう!帰る!」ガタン
ことり「え、ええー待ってよぉ。まきちゃーん!」
真姫「ふんっ」
おしまい
おつおつ
終始ニヤニヤしながら読んでました
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