【ラブライブ!】にこ「二人で食べる」穂乃果「あなたと食べる」
- 2020.04.11
- SS

穂乃果「にこちゃーん、お醤油とってー」
にこ「ん」
穂乃果「ありがと」
にこ「……からあげに醤油?」
穂乃果「いや、付け合せの野菜にかけようかなって」
にこ「普通ドレッシングじゃないの?」
穂乃果「うーん、穂乃果ドレッシングでご飯食べられないからなあ」
にこ「ごまとかだと結構いけるわよ」
穂乃果「じゃあ試してみようかな」
にこ「今ないけどね」
穂乃果「えー!ないなら紹介しないでよー」
にこ「まったく……今度買ってくるわよ」
穂乃果「えへへ、やったあ……そういえば」
にこ「ん?」
穂乃果「からあげと竜田揚げって似てるけどなにが違うの?」
穂乃果「へー……じゃあこれは片栗粉使ってるから竜田揚げ?」
にこ「どうかしら……少し小麦粉も混ぜてるのよね」
穂乃果「ふーん……でもサクサクしてるしお肉柔らかくて美味しいね、脂も少なめなのにジューシーだし」
にこ「二度揚げしてみたのよね、鶏肉は胸肉使ってるから比較的ヘルシーなのよ」
穂乃果「ん?二度揚げって逆に硬くならないの?」
にこ「一回目は低温で揚げて少し休ませとくのよ、その間に肉に火を通すの。いきなり高温で揚げると却ってパサつくし、逆に低音すぎると衣がふにゃついちゃうのよね」
穂乃果「へー……にこちゃん物知りだね」
にこ「(しっかり調べたってことは内緒にしておこう……)慣れると結構簡単だけど」
穂乃果「へー……穂乃果も今度作ってみようかな」
にこ「じゃあ一緒に作る?」
穂乃果「うん!」
からあげ おしまい
にこ「ハンバーグレストラン?」
穂乃果「なんか美味しいとこあるんだって」
にこ「別に今作れるけど……」
穂乃果「にこちゃんのハンバーグはもちろん一番美味しいけど……たまには外に食べに行かない?」
にこ「……ま、気分転換には良いわね」
……………
穂乃果「へー、オススメはチーズ入りハンバーグだって!」
にこ「たまに私も作るわね」
穂乃果「穂乃果好物なんだよねー、これにしよっと」
にこ「じゃ、私もそれにしましょ」
にこ(私の作るハンバーグって豚肉とか結構入ってるし……チーズ入りもピザチーズくらいなのよね……穂乃果はいつも美味しいって言ってくれてるけど……)
穂乃果「おー、美味しそう!」
にこ「流石に本格的ねー……」
にこ(……見た目も良いし、本当に美味しそう)
穂乃果「いただきまーす!」
にこ「……いただきます」
にこ(……牛肉多めで、肉汁もしっかり閉じ込めて……美味しいわね……チーズも色んなの使ってるし……流石にプロは違うわね)
穂乃果「?……うーん」
にこ「なに、嫌いなものでもあった?」
穂乃果「いや、美味しいんだけど……うーん」
にこ「どうしたのよそんな唸って」
穂乃果「なんか物足りないって言うか……あ」
にこ「?」
穂乃果「にこちゃんのハンバーグの方が美味しいからだ!」
穂乃果「んー、なんて言うのかなー、これはこれですっごく美味しいのは確かなんだけど、なんかにこちゃんの作ったやつと比べるとそうでもないっていうか……」
にこ「食べ慣れてるってだけでしょ?絶対こっちの方が美味しいと思うわよにこは」
穂乃果「でも、にこちゃんのハンバーグの方が穂乃果好きだよ?」
にこ「……ばか、冷めるわよ」
穂乃果「おっ、今日はハンバーグだ」
にこ「あんたあの後ずっとリクエストしてたし、せっかくだから作ってみたわ」
穂乃果「いっただきまーす!……うん!これこれこれだよにこちゃん!」
にこ「レストランのと何が違うのよ……」
穂乃果「なんだろうね、にこちゃんの作ったハンバーグだから余計美味しいのかな?肉汁もたっぷり入ってるし、ソースも良い感じ……うん、やっぱりこれが一番美味しいと思う」
にこ「……そんな褒めてもなんも出ないわよ?」
穂乃果「美味しいからいーのっ」
にこ「……ばーか」
ハンバーグ おしまい
にこ「……よし、こんなもんね」
穂乃果「にこちゃん、こんな遅くになに作ってるの?」
にこ「あれ、起きたの?」
穂乃果「なにやら良い匂いがしまして……」
にこ「犬じゃないんだからそういうのやめなさいよ……」
穂乃果「まあまあ……たまごやき?」
にこ「明日のお弁当のおかず作っておこうかなって、ついでにコロッケの種とキャベツ切って冷蔵庫に入れてる」
穂乃果「へー……明日はたまごやきが入るのかぁ……」
にこ「……」
穂乃果「……」じー
にこ「……明日のおかずなんだからほどほどにしなさいよ?」
穂乃果「……あれ、なんかいつもと味が違う……チーズ……と……これは、トマト?」
にこ「正解。パルメザンチーズと水気を少し切ったカットトマトを隠し味に入れてみたの。毎回甘い玉子焼きだと味気ないでしょ?」
穂乃果「これはこれで……うん、すっごく美味しいね、トマトの酸味が少し爽やかに感じる。イタリア風でちょっとおしゃれな感じ?」
にこ「あんたがおしゃれな感じって言ってもなんか説得力ないわね」
穂乃果「もー、穂乃果怒るよ!」
にこ「はいはい、ごめんごめん」
にこ「シーチキン入れたり、ほうれん草入れたりすることもあるみたいね、私はこの前シャケ入れたけど」
穂乃果「シャケってたまごと合うの?」
にこ「これが結構合うのよねー」
穂乃果「へえ……食べてみたいかも」
にこ「……余り物でも良いなら作るわよ」
穂乃果「本当!?」
にこ「……ちょっと待ってなさい」
にこ「……はい、簡単だけどできたわよ」
穂乃果「いっただきまーす!……ん、卵のふわっとした感じにシャケの塩味が良い感じに混ざっててすごく美味しい!」
にこ「それならよかったわ。それにしても……」
穂乃果「ん?」mgmg
にこ「こんな遅くにそんな食べてたら太るわよ?」
穂乃果「……えへへ、幸せ太りってやつ?」
にこ「……ばか」
穂乃果「そういえばコロッケもあるんだっけ?」
にこ「さすがに揚げ物はやめときなさい」
穂乃果「分かってるよー、あーあ、明日楽しみだなあ……あ、そういえば明日ね……」
たまごやき おしまい
にこ「ふぁ……やっぱ休みの日は遅く起きるに限るわね……」
穂乃果「あ、にこちゃんおはよー」
にこ「ああ、おはよ……」
穂乃果「朝ごはん出来てるけど食べる?」
にこ「んー……食べる」
穂乃果「とりあえず目玉焼きとロールパンと……にこちゃんココアとオレンジジュースどっちが良い?」
にこ「ちょっと冷えてきたしココアが良いわね」
穂乃果「はーい。目玉焼き、パンに挟むようにしたから少し硬めだよ」
にこ「んー……んん!?」
にこ「いや、冷静になって考えて……穂乃果が朝ごはん?これは……夢?」
穂乃果「何言ってるのにこちゃん、はいココア」
にこ「ありが……あちっ!……夢じゃなさそうね」
穂乃果「もー、穂乃果だってたまにはこういうことするよー」
にこ「ごめんごめん、ちょっと驚いただけだから」
穂乃果「まったくー……にこちゃん目玉焼きはケチャップ?」
にこ「いつもはしょうゆだけど……パンに挟むしケチャップでお願い」
穂乃果「はーい、ロールパンに挟めるように割ってるからね」
穂乃果「パンに挟むために両面焼きにしてみたんだー、どう?」
にこ「……ん、美味しい」
穂乃果「にこちゃん今日お休みだよね?」
にこ「ん、そうね」
穂乃果「穂乃果も休みだけど、今日どうしようか?」
にこ「たまにはこうして家でゴロゴロしたいわね」
穂乃果「じゃあ今日はダラダラしてゆっくりしよっか」
にこ「ん」
穂乃果「それにしても……」
にこ「ん?」
穂乃果「こうしてると、新婚さんみたいだね?」
にこ「……うっさいばか」
モーニング おしまい
腹たったので更新します
穂乃果「にこちゃんの作るカレーってさ……」
にこ「ん?」
穂乃果「なんか、アレだよね……こう、プリキュアカレーみたいな感じだよね……」
にこ「……なによ、あんた喧嘩売ってる?」
穂乃果「いや、そうじゃないけど……甘すぎない?バーモントの甘口が辛く感じるほどには……」
にこ「良いのよ、辛くなくてもカレーは美味しいんだから」
穂乃果「確かに美味しいから良いけどさあ」
にこ「……穂乃果は辛いの食べたい?」
穂乃果「穂乃果は中辛くらいがちょうど良いし、なんだかんだにこちゃんのカレー好きだしなあ」
にこ「……」
穂乃果「ただいまー……お、今日はカレー?」
にこ「おかえりー、カレーって匂いですぐ分かるわよね」
穂乃果「うんうん、食欲がそそられるよね」
にこ「チキンカレーだけど良いかしら?」
穂乃果「穂乃果チキンカレー大好きだよ!」
にこ「そ、なら良かったわ」
穂乃果「……ん?なんかいつもと違う……」
にこ「ほら、ちゃんと手洗ってきなさい」
穂乃果「はーい!」
にこ「……いただきます」
穂乃果「……あれ、なんか……辛い?」
にこ「……た、たまにはこういうのも良いでしょ?」
穂乃果「美味しいけど……にこちゃん大丈夫なの?」
にこ「だ、だだだだ大丈夫に決まってるでしょ!?」
穂乃果「……にこちゃん、呂律が回ってないよ」
にこ「だ……だって……穂乃果が食べたいって言うから作りたくなるじゃない……」
穂乃果「……もう、にこちゃんったら……てゆーか別々に作れば良くない?」
にこ「……あ」
カレー おしまい
穂乃果「こ、これは……由々しき事態だよ……!」
にこ「なにが?」
穂乃果「この状況だよ!」
にこ「この状況って……普通にいつも通りのお昼じゃない」
穂乃果「だって……これ……ピーマン!」
にこ「あー……そりゃ青椒肉絲だし入るでしょ」
穂乃果「穂乃果ピーマン嫌いだって、知ってる?」
にこ「伊達にルームシェアしてないわよ、それくらい知ってるわ」
穂乃果「じゃあなんでピーマン入れたのー!」
穂乃果「えっ……そりゃ、苦いからだけど」
にこ「そう……ならこれは大丈夫ね」
穂乃果「むー……なんで?」
にこ「まず苦味の少なめと言われてるピーマンを選んできたのよ」
穂乃果「と、言うと?」
にこ「ネットで見たけどヘタが六角形のものは比較的苦くないらしいわよ」
穂乃果「へー……でもそれだけじゃ信用無いというか……」
穂乃果「まだあるんだ?」
にこ「ピーマンは縦方向に沿うように苦味成分があって、横方向に切るとそれが外に出ちゃうのよね、だから輪切りじゃなくて縦切りにしたの」
穂乃果「だから青椒肉絲?」
にこ「そうね……あとは油通しして臭みを和らげたわ」
穂乃果「あぶらとーし?」
にこ「炒める前にサッと火の通った油にくぐらせるのよ。それに食材はなるべく別々に調理するのね、それであまり他の食材に味が移らないようにしてるわ」
穂乃果「へー……考えてるね」
にこ「苦手な物食べさせるのって大変なのよね」
穂乃果(……この前のカレーの話かな)
にこ「なら肉とかと一緒に食べちゃいなさいよ、それだけ食べようとするから却って味が際立つのよ」
穂乃果「なるほど……とりあえず、いただきます」
穂乃果「……ん……んー?」
にこ「どうかしら?」
穂乃果「確かにピーマンの味がするけど……あんまり苦くない?」
にこ「止めは濃いめの味付けで誤魔化してるのよね」
穂乃果「しっかり火が通ってるから食感もそれほど目立ってないし……これ美味しいよ!」
にこ「ふふん、なら良かったわ」
穂乃果「にしてもにこちゃんよく知ってるねこういうこと」
にこ「ぎくっ」
にこ「……うっさい」
穂乃果「……むふふ」
にこ「なによ、気持ち悪い笑い方して……」
穂乃果「んー?なんか美味しいなあって」
にこ「はいはい、なら良かったわ」
穂乃果「にこちゃんの愛情のおかげかな?」
にこ「……ばーかばーか」
青椒肉絲 おしまい
にこ「穂乃果の作るコロッケって……」
穂乃果「ん?」
にこ「悔しいけど、にこのより美味しいのよね……」
穂乃果「えー、そうかなあ……あんま特別なことしてないよ?」
にこ「なんかコツみたいなのあるの?」
穂乃果「考えたこと無いけど……気をつけてることならあるよ?」
にこ「例えば?」
穂乃果「まずね、ジャガイモは潰し過ぎないようにしてるよ」
にこ「ふんふん、また何で?」
穂乃果「コロッケって食感が衣のサクサクだけじゃない?なんか物足りなくて、ジャガイモ潰す時はちょこっとかけらが残るようにして一口の後も食感楽しめるようにしてるよ」
にこ「へー……」
穂乃果「あとはひき肉と塩胡椒多めにするなあ」
にこ「結構甘くなりがちなのよね、嫌いじゃないけど」
穂乃果「穂乃果も好きだけどね、ご飯のおかずにするには少し物足りないかなって」
にこ「この大きさも食べやすくて良いわね」
穂乃果「大きくすると型崩れしやすいし、小さい方が沢山食べた!って気にならない?」
にこ「うんうん、それは分かるわ」
にこ「ふーん……で、これは誰に教えてもらったの?」
穂乃果「え?ことりちゃんだけど……」
にこ「ことりねー……へー、ふーん……ことりなのねー……」
穂乃果「いや、でも、あの……これはにこちゃんのためで……」
にこ「じょーだんよ、前みたいに変に当たり散らさないし、事情知ってるから」
穂乃果「……事情?」
にこ「それは内緒にしておくわ」
穂乃果「えー、教えてよー」
にこ「絶対に嫌よ。ほら、冷めると美味しくなくなるわよ」
穂乃果「むーぅ……」
コロッケ おしまい
穂乃果「にこちゃーん、お腹すいたー」
にこ「まったく……待ってなさい、えーと……確かここに……あったあった、インスタントラーメンでいい?」
穂乃果「おっ、なんか久々!」
にこ「なんだかんだちゃんと作るからあんまり使わないのよねー……よし、これで少し頑張りますか」
穂乃果「ん?なんか意味深……」
にこ「ふふん、ちょーっと待ってなさい」
穂乃果「?……はーい」
……………
にこ「できたわよ、にこ特製ラーメン!」
穂乃果「おー!……ん?これ本当にインスタントラーメン?」
にこ「当たり前でしょ?ほぼインスタントラーメンよ」
にこ「ちなみにインスタント要素は麺だけよ」
穂乃果「もはやインスタントじゃないよ!?」
にこ「とりあえず食べましょ」
穂乃果「いただきまーす!……なんかスープ美味しいね」
にこ「ちょこっと余ってた野菜を味覇少し溶かしたお湯で茹でて、しょうゆと背脂を少し足してるわ」
穂乃果「へー……でも味覇ってしょっぱくない?」
にこ「そりゃいっぱい使えばしょっぱいわよ。あくまで軽い味付けよ」
穂乃果「へー……」
穂乃果「インスタントラーメンでも美味しくなるんだね」
にこ「そのまま作ったらつまらないじゃない」
穂乃果「そういうもん?」
にこ「そーゆーもんよ」
穂乃果「ふーん……ところで午後どうする?」
にこ「そうねえ……ちょっと出かけましょうか」
穂乃果「あ、なら穂乃果お洋服……」
ラーメン おしまい
にこ「昨日お給料が入ったので、今日は焼き肉よ!」
穂乃果「やったー!」
にこ「牛肉もあるわよ!」
穂乃果「ぅやったー!」
にこ「早速ホットプレートを準備しなさい!」
穂乃果「はーい!」
……………
にこ「と、言うわけで牛タンから行きましょう」
穂乃果「牛タンって高いものと安いものの差が激しいよね」
にこ「高いものは本当に柔らかくて美味しいのよね、安いと薄くて硬くてゴムみたいだけど」
穂乃果「今日のは分厚くて美味しそうだね!」
にこ「奮発して買ったんだから当然よ!」
穂乃果「牛タンって片面しっかり焼くのが良いんだっけ?」
にこ「牛タンに限らず牛肉全般ね、それにひっくり返しすぎると焼き目つかなくて美味しそうに見えないのよね」
穂乃果「あー、それは分かるかも、でもうずうずしてつい……ってことあるよね」
にこ「あー、あるわね……そろそろひっくり返して良いんじゃない?」
穂乃果「よっ……と、うわー美味しそう!」
にこ「味付けしてるからタレ付けるんじゃないわよ、レモンかける?」
穂乃果「うん!」
にこ「じゃあ……はい」
穂乃果「ありがとー……ん!やっぱ美味しいね!」
にこ「流石に高いお金出した甲斐があったわね……」
にこ「そうね、塩味とレモンが肉本来の美味しさっていうの?際立たせてるわね」
穂乃果「牛タンといえば仙台?」
にこ「話によると駅を出て30分歩くだけで専門店が10店舗以上は見つかるらしいわ」
穂乃果「へー……」
にこ「次はハラミね」
穂乃果「ハラミってお肉ー!って感じがして好きだなぁ」
にこ「脂身が少ないからそうかもね、おかげでヘルシーだし」
穂乃果「でも食べ過ぎは良くないよね……」
にこ「ほどほどにしときなさいよ?」
穂乃果「分かってるよー」
穂乃果「特上ってだけでなんかテンション上がってきたよ!?」
にこ「なんせ特上ですもの!ほら見なさいこの輝きを!」
穂乃果「こ、これがサシ……!」
にこ「脂のバランスが良くて脂多めって印象がすぐ無くなるのよね」
穂乃果「は、早く焼こうよ!」
にこ「ちょっと待ってなさい……」
穂乃果「うずうず……」
にこ「待ちなさい!良いものなんだから下手な焼き方はできないわ!」
穂乃果「う、うん!」
穂乃果「美味しいお肉にはわさびが合うらしいから持ってきたよ」
にこ「付けないわよ」
穂乃果「えー、もったいないよ?」
にこ「……そ、それでも付けないわよ!」
穂乃果「じゃ穂乃果だけ楽しんどこー……ん!んん!!」
にこ「……おぉ」
穂乃果「お肉が口の中で溶けて行ったよ!」
にこ「良く肉が甘いってなんなのよって思ってたけど……脂身がこの甘さの正体なのかしら……」
穂乃果「んー!たまにはこういうのも良いね!」
にこ「そうね、毎回はできないけどたまには良いかも」
にこ(穂乃果と一緒だから、余計良いんだけど……調子乗るから内緒にしとこ)
にこ「よーし、じゃんじゃん焼くわよ!」
穂乃果「おー!」
やきにく おしまい
にこ「最近また寒くなってきたし、今日は鍋にしましょう」
穂乃果「なに鍋にするの?」
にこ「んー……リクエストある?」
穂乃果「んーと……とんこつ鍋が良いかな」
にこ「了解、じゃ足りないもの買ってきてもらえる?」
穂乃果「うん!」
……………
にこ「……さて、できたわよ」
穂乃果「相変わらず美味しそうだねー」
にこ「うんうん、我ながら良い出来だと思うわ」
にこ「とんこつ鍋にはちょうど良いのよね」
穂乃果「味が染みて美味しいんだよね」
にこ「あとは鶏肉と白菜と豆腐と……」
穂乃果「鱈入ってる?」
にこ「もちろん」
穂乃果「やったっ、穂乃果鱈好きなんだよね」
にこ「取ってる時に崩れるのがなんともね」
穂乃果「崩れない方法あるよ?」
にこ「え、どんなの?」
にこ「あ、なんだそんな簡単なのね」
穂乃果「えへへー」
にこ「ところでシメはラーメンとうどんあるけどどっちがいい?」
穂乃果「うーん……うどん!」
にこ「はいはい」
穂乃果「白菜も良く火が通って美味しいね」
にこ「お肉下の方だから気をつけてね」
穂乃果「んー」
穂乃果「よし、そろそろうどん食べよ!」
にこ「まだ茹でてる最中だから」
穂乃果「むー……」
にこ「コシの強いうどんも好きだけど鍋のシメは少し柔らかめが良いわね」
穂乃果「味が染みて美味しいよね」
にこ「そうそう、食材からダシが出てより美味しいのよね」
穂乃果「ときたまそろそろ入れる?」
にこ「そうね、そろそろ良い感じ」
穂乃果「じゃ、回しがけして……取り分けるからお皿ちょーだい」
にこ「ん、ありがと」
穂乃果「あったまるね~」
にこ「ちょっと暑いくらいにはね」
穂乃果「二人で鍋もたまには良いね」
にこ「そうねえ……また今度みんな呼ぶ?」
穂乃果「うーん……でもにこちゃんと二人で食べるのも良いなぁ」
にこ「……ばか」
鍋 おしまい
今日はライブに取材と、ひたすら忙しい日だった
早く会いたいな、なんて思うとつい早足になって、いつもは早く感じるエレベーターに少し苛立ちを感じてしまう
廊下から、すでに少しだけ食欲をそそる匂いが漂ってきている
あいつが夕飯作って待ってるんだな、って考えたら、少しだけニヤついてしまう
……それでも、仕事明けで疲れた顔をなるべく強調するようにその扉を開けると、匂いと一緒に、心地よいオーケストラが耳に入ってくる
コトコトと鳴る鍋の音
フライパンの炒める音
聞こえてくる音達に高揚感を抑えながら、台所で忙しそうにしてる彼女に向かって
にこ「ただいまー」
穂乃果「おかえりー、そろそろご飯できるよ」
にこ「今日はなにつくったの?」
穂乃果「この前にこちゃんに教えてもらったからあげだよ」
へえ、と私は感心しながら相槌を打つ
穂乃果もなんだかんだ料理上手くなったなって、そう思う
穂乃果「あ、じゃあお味噌汁とご飯よそってくれない?」
にこ「おっけ」
穂乃果を避けながら、鍋へ向かうと、美味しそうな磯の香りが漂ってきた
にこ「へー、アサリの味噌汁なのね」
穂乃果「スーパーで安かったんだよね」
穂乃果はこちらを見ずに、野菜とにらめっこしている
穂乃果「千切りにするか切らないでお皿代わりにするか……」
にこ「お皿代わりにした方が洗いやすいわよ」
それもそっか
なんて言いながら穂乃果はキャベツを丁寧に剥がしていく
にこ「ご飯どのくらいよそう?」
穂乃果「あんま多くなくていいよ」
にこ「ん」
穂乃果「よいしょっ……と。よし、おかずの準備できたよ」
にこ「こっちもオッケーよ」
穂乃果「じゃ、リビングに運ぼうか」
アサリの味噌汁
鶏のからあげ
ごはん
普通だけど、とても美味しそうだった
にこ「じゃ、いただきます」
穂乃果「いただきまーす」
まずは味噌汁を一口
……うん、アサリのダシがしっかり出てる
身も噛めば噛むほど口の中で旨味があふれ出してくる
にこ「……美味しいわね」
と、穂乃果が笑顔になる
その顔にほっこりしながら、からあげを頬張る
少し薄めの衣をサクッと開くと、閉じこもってちた肉汁と鶏肉の旨味が弾けていくのを口の中で感じる
教えた通りに作てるんだな、と心の中でだけ関心する
にこ「……うん、良いわね」
穂乃果「美味しいね!」
にこ「あんたも上手くなったわねぇ」
穂乃果「そりゃ、にこちゃんのためだからね」
穂乃果がVサインをする
そんなにストレートに言われると、なんだか恥ずかしくなって「ばか」と悪態をついてしまった
それでも穂乃果はにこにことこちらに笑顔を振りまいてくれる
にこ「おかげさまで」
穂乃果「疲れてたらいつでも言ってね?」
にこ「んー……穂乃果の顔見てると疲れなんて吹き飛ぶわよ?」
と、反撃してみると「も、もー」なんて言って穂乃果の顔が赤くなっていく
穂乃果「明日はお休み?」
にこ「3周年記念だから、前から予定は空けてるわよ」
穂乃果「やったぁ!」
なんて喜ぶ穂乃果に、内緒にしていることがある
バッグの中でその時を待ってるそれを、穂乃果に渡す日にしようと思ってる
実現しなくても、形だけでも、永遠の愛を誓うために、証にするための小さな指輪
穂乃果は私に笑いかけ、それに応えるように私も微笑み返す
あなたと二人で、こうしてくだらない話に花を咲かせて
そんな二人の食卓がいつまでも続いていきながら、私たちは日々を過ごしていく
一人で食べても美味しいものは、あなたと食べると、もっと美味しい
そんなテーマでした、ありがとうございました
おっつん
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