【ラブライブ!】ジョルノ「ただいまー」絵里「おかえりなさい」
- 2020.04.13
- SS

ジョルノ「ああーもう疲れたー」
絵里「お疲れ様。どうだった? お母さんたち」
ジョルノ「とりあえず満足してくれたんじゃない?」
ジョルノ「んったく、こちとら2日間ライブしてへとへとだってのに、翌日に浅草案内しろとか・・・・・・」ブツブツ
絵里「ぼやかない、ぼやかない。お母さんたちも、愛乃の頑張ってる姿を見て、嬉しかったのよ」クスッ
ジョルノ「だったらもうちょい労わってほしいなー」
絵里「まあまあ。ところで、まだ夕方だけど・・・・・・」
絵里「どうする? もう、ご飯の支度する?」
絵里「愛乃?」
ジョルノ「じゃあちょっと、出かけよっか!」
絵里「・・・・・・え゛っ」
ジョルノ「ちょ・・・・・・なによその、『マジ!?』みたいな表情」
絵里「だって、疲れたって言ってたし、あの愛乃が自分から出かけたがるなんて・・・・・・」
ジョルノ「いいじゃんたまには」
ジョルノ「ていうか長い付き合いだってのに、絵里は私のこと、外出もろくにしない引きこもりだと思ってるの?」
絵里「違うの?」
ジョルノ「ちが・・・・・・うって言い切れないのが悔しい・・・・・・」ムムム…
絵里「仕方ないわね。わかったわよ」マッタク
絵里「でも、愛乃がそこまでして行きたいところって・・・・・・?」
ジョルノ「ふふふ、それはだね・・・・・・」
カポーン
ジョルノ「うぃー、いい湯だなぁ・・・・・・生き返るぅ・・・・・・」
絵里「確かに、いい湯・・・・・・だけれど・・・・・・」
絵里「まさか、行きたいところっていうのが、健康ランドだなんて・・・・・・」ハァ
ジョルノ「近所に出来たここねー、1回行ってみたかったんだー」
絵里「愛乃・・・・・・行動が、完全におばさんよ」
ジョルノ「んなっ!? やめろ! ババァって言うな!」
絵里「そこまでは言ってないわよ」
ジョルノ「健康ランドっていうかスパね! 色々施設も揃ってるから、女子にも人気あるんだから!」
絵里「はいはい、わかったわよ」
ジョルノ「でっしょー? 昨日までのライブの疲れも癒されるよ」
絵里「他のみんなも、今頃のんびりしてるのかしら」
ジョルノ「流石に今日は、みんなオフみたいだからねー」
ジョルノ「なんでもえみつんとうっちーは、穂乃果とことりと一緒にスペシャルビューイング行ってるらしいよ」
絵里「三森さんと海未は、ジムに行ったらしいけれど」
ジョルノ「まじぽん!? ・・・・・・超人だなあのふたり」
ジョルノ「あ゛あ゛~・・・・・・いいわー、これ・・・・・・」ウィンウィン
絵里「確かに、これは・・・・・・すごいわね・・・・・・ハラショー」ウィンウィン
ジョルノ「真面目にマッサージチェア、買いたいなあ・・・・・・」ウィンウィン
絵里「そうしたら、本当に部屋から出なくなるわよ、愛乃・・・・・・」ウィンウィン
ジョルノ「いやー、いい湯だった~。たまにはスパもいいもんでしょ?」
絵里「そうね、確かに気持ちよかったわ」
ジョルノ「誰かさんはマッサージチェアで居眠りしてましたなー」ククク
絵里「も、もう、からかわないでよ・・・・・・!///」
ジョルノ「さーて、体もあったまったところで・・・・・・」ガサガサ
ジョルノ「一杯やるとしますか!」ドンッ
絵里「もう、またお酒?」
ジョルノ「おっと絵里、私は別に飲んべえって訳ではないよ」
ジョルノ「ご飯やおかず食べてて、『これ日本酒合うじゃん!』って時は飲むけど」
ジョルノ「まあでも、今日は飲みたい気分なの!」
絵里「まったく・・・・・・」
絵里「って、駄目よ! 私まだ18歳で、未成年なんだから!」
絵里「あと2年経たないとお酒は飲めないわ」
ジョルノ「冗談だって。ほんとに真面目なんだから」
絵里「もう! 私は、ジュースを頂くから」
トクトク
ジョルノ「それじゃ、ライブお疲れ様でしたってことで」
ジョルえり「「かんぱーい!」」
カチン
絵里「よ、愛乃・・・・・・お酒と一緒に舐めてる、それ・・・・・・」
ジョルノ「ん? 塩」
絵里「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「おおーい、やめろ!『マジかよこいつ』みたいな顔するのやめろ!」
絵里「だって、愛乃・・・・・・完全におじさんよ」
ジョルノ「fripSideの打ち上げの時、ドラムの八木さんに教えてもらったんだって!」
ジョルノ「で、試してみたらマジで日本酒合うーって思って、日本酒と塩もいいかなって」
絵里「もういいわよ、愛乃はおじさんってことで」
ジョルノ「やめろぉ、おじさん呼ばわりするな! 絵里も試してみなよ、ほら!」
絵里「拒否するっ!」
絵里「そうね・・・・・・大変だったけど、楽しかった」
ジョルノ「1日経って、やっと終わったって実感がわいてきたよ」
絵里「やってる時は、無我夢中だったしね」
ジョルノ「・・・・・・・・・・・・」
クイッ
ジョルノ「6年、かあ・・・・・・」
ジョルノ「長いようで、あっという間だったなあ」
絵里「そうね。正に駆け抜けた、って感じ」
ジョルノ「最初に絵里に会った時はさあ・・・・・・こんなに長い付き合いになるとは思わなかったよ」
絵里「そうね。私も、この人が自分の声で大丈夫かしら、って思ったもの」
ジョルノ「おおーい、どういう意味だぁ」
絵里「だって確か、最初の頃、Pileさんにスタッフと間違われてなかった?」クスクス
ジョルノ「うっ・・・・・・うるさいなあ、ぱいちゃんは天然なんだよっ!///」
ジョルノ「そりゃ、ぱいちゃんやシカコに比べたら、華はないかもしれないけどさ・・・・・・別にそういうの求めてないし」
絵里「ほらほら、すねないの」クスッ
ジョルノ「肩からカーディガン羽織って、文学美少女って感じで・・・・・・」
絵里「ほんとに好きよね、そのネタ。よくしゃべってるし」
ジョルノ「他のみんなとも、こんなに長い付き合いになるとはねぇ・・・・・・」
絵里「予想もしなかった?」
ジョルノ「まあ、ね。ぶっちゃけ、最初は単なる誌面のいち企画としか思ってなかったし・・・・・・」
ジョルノ「それが、ドームだもんね。ほんと、どうなるかなんてわからないよね」
絵里「変わっていったのは・・・・・・どの辺りから?」
ジョルノ「そうだなあ。ライブが決まって、ダンスのレッスンとかも始まって、これガチなやつじゃん、って段々実感してきて・・・・・・」
ジョルノ「やっぱり、決定的だったのは、最初のファーストライブと・・・・・・」
ジョルノ「同じ年に、μ’sとして出た、アニサマかな」
ジョルノ「なんとなくだけど、思ったんだよ。これ、もしかしたらとんでもないことになるかも、って」
絵里「スピリチュアルパワーで予言したのかしらね、愛乃も」
ジョルノ「まあ、希とくっすんには負けるけど」
ジョルノ「・・・・・・で、次の年の初めから、アニメが始まって」
絵里「そこからは、すごかったわね。一気に人気に火がついた感じで」
ジョルノ「そうそう。それであれね、パシフィコ横浜でやった、3rdライブ」
絵里「あれ、ね。愛乃ったら、号泣しちゃって、大変だったわよね」クスクス
ジョルノ「ああもう、うるさーい/// 仕方ないじゃん、あの時は・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・新年のライブに出れなかった、っていう負い目もあったのかな」
ジョルノ「それでも、あのステージに立って、綺麗な景色を見れて、メンバーも自然に受け入れてくれて・・・・・・」
ジョルノ「なんかね、色々訳分かんなくなっちゃって、感極まっちゃったの。いいでしょ、別に!」
絵里「ふふふ。愛乃のそういうところ、嫌いじゃないわよ」
絵里「うん、あのラジオ、すごく楽しかった。私と希も、愛乃と楠田さんの声で出演出来たし」
絵里「楠田さん、最初は愛乃とすっごく距離あったわよね」クスクス
ジョルノ「あったあった! すっごく緊張しちゃってて、今じゃ考えられないけど」アハハ
ジョルノ「くっすん、なつくとあっという間だからねー。正に犬っていうか」
絵里「で、その年の2月に、さいたまスーパーアリーナで2daysライブ」
ジョルノ「そこで、『硝子の花園』歌ったんだよね。懐かしいなー」
ジョルノ「もうその頃は、絵里がいるのが当たり前になってたなー。切っても切れない関係というか」
絵里「そうね。私も、アニメが終わっても、また映画やライブで愛乃や他のみんなに会えるのが嬉しかった」
絵里「・・・・・・でも、その頃からよね。その・・・・・・」
絵里「愛乃の・・・・・・膝」
ジョルノ「ああー、これね」
ジョルノ「次の年の、5thライブの前あたりかな。木皿さんから、5thライブの次のライブが、ファイナルになるって言われて」
絵里「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「そっか、ついに終わっちゃうのかーと思って。じゃあやっぱり膝も、万全にしとかないとって思って」
ジョルノ「5thライブ自体も、盛りだくさんですっごく楽しかったし、大変だったんだよね」
ジョルノ「で、ライブ後、しばらく経ってから精密検査を受けたら・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・ま、大ごとになってたんだよね」
絵里「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「うん・・・・・・」
絵里「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・今でも、申し訳ないよ。絵里と、絵里のファンに、寂しい思いをさせて」
絵里「そんな・・・・・・」
ジョルノ「他の8人・・・・・・ううん、16人が揃ってるのに、私と絵里だけ出れないことが、増えていって・・・・・・」
ジョルノ「ファンミでも、私はトークパートだけの参加になっちゃったし」
絵里「でも・・・・・・ほら、あの時は」
ジョルノ「あ・・・・・・そうだね。えみつんの地元、長野ファンミ」
ジョルノ「あの時だけは、歌えたんだよね」
ジョルノ「なんていうか・・・・・・嬉しかったなあ! あの時は」
ジョルノ「何が何でも、絵里をまた、このステージに立たせてあげようって」
絵里「愛乃・・・・・・」
ジョルノ「さっきも言ったけど・・・・・・ほんとに、今でも絵里と絵里のファンには申し訳なく思う」
ジョルノ「Mステも、紅白も・・・・・・せっかくの晴れ舞台、絵里を立たせてあげることができなくて」
絵里「そんな・・・・・・つらい思いをしてたのは、愛乃だって同じでしょ!」
ジョルノ「いいんだって、私は」
絵里「そうやって、サバサバしたふりしてすぐ抱え込む。知ってるのよ、カウントダウンライブでまた泣いてたこと」
ジョルノ「う・・・・・・/// ま、まあそれも、2015年色々あったし、感極まったというか・・・・・・」
ジョルノ「なんとか間に合って、18人揃って・・・・・・ほんと良かったわー」
絵里「ほんとにね・・・・・・無茶はしても、無理はしないでよね」
ジョルノ「わかってるって」
絵里「ね・・・・・・愛乃。前、言ってたわよね」
絵里「μ’sのステージから見る、あの景色が、また見たいって」
ジョルノ「うん・・・・・・」
ジョルノ「ソロとか、fripSideのステージとかでね。曲の合間、お客さんがペンライトの色を変えるんだけど」
ジョルノ「その時の景色がね。μ’sのステージで見る、あの9色の景色にダブって見えるんだよね」
ジョルノ「それを見た時、心が震えるっていうか・・・・・・」
ジョルノ「私もそのステージに胸を張って立ちたいし、絵里もまたそこに立たせてあげたいな、って」
ジョルノ「絵里も・・・・・・見えた?」
絵里「うん・・・・・・見えた、ちゃんと。嬉しかった・・・・・・私も」
絵里「9色の、景色と・・・・・・それと、あれも感動したわ。Angelic Angelの時の」
ジョルノ「ああ、あれね! ドームが水色に染まって」
絵里「いままで、ソロ曲とかで水色でいっぱいになったことはあったけれど」
ジョルノ「あんなに広い場所が、水色でいっぱいになるなんてなかったからね」
絵里「・・・・・・本当に、綺麗だった。ありがとう、愛乃」
絵里「あんなに綺麗な景色が見れる場所まで、私を連れてきてくれて」
ジョルノ「や、やめてよ、改まってさ///」
ジョルノ「あの9色の景色や、一面の水色の景色を見れたのは、絵里のお陰だよ」
絵里「愛乃・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・最初に出会った時は、ただの紙の上の女の子だったのに」
ジョルノ「いつの間にか、一人の女の子になってた」
ジョルノ「ありがとね、絵里」
絵里「うん・・・・・・うん」
絵里「もう、遅い時間だし・・・・・・そろそろ、帰るわね」
ジョルノ「・・・・・・うん」
絵里「・・・・・・・・・・・・」スック
ジョルノ「・・・・・・・・・・・・」
絵里「・・・・・・それじゃ」
ジョルノ「あ、あの・・・・・・絵里・・・・・・」
絵里「・・・・・・ん?」
ジョルノ「・・・・・・いや・・・・・・なんでもない」
絵里「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・え?」
絵里「2年経ったら・・・・・・私も、お酒が飲める年になるわ」
絵里「そうしたら・・・・・・」
絵里「一緒に、お酒を飲みましょう」ニコッ
ジョルノ「・・・・・・あ・・・・・・」
ジョルノ「うん・・・・・・約束だぞ」クスッ
絵里「・・・・・・約束よ」クスッ
絵里「それじゃ・・・・・・」
絵里「またね。愛乃」
ジョルノ「うん。またね、絵里」
ガチャッ
パタンッ
……
チュンチュン…
ピピピピピピピピ
ジョルノ「・・・・・・んあっ」
ジョルノ「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ「あ・・・・・・朝・・・・・・?」
ピピピピp
ジョルノ「・・・・・・・・・・・・」
ジョルノ(夢・・・・・・か・・・・・・)
ビキッ
ジョルノ「いった!? 筋肉痛いった!!」
ジョルノ「歳か、くそ!!」
ジョルノ(顔洗って、歯磨きして)
ジョルノ(髪整えて、申し訳程度に化粧して)
ジョルノ(冷蔵庫の中にあった、ウィダーインゼリー飲んで)
ジョルノ(身支度整えた、私は)
ジョルノ(なんとなく、Final前に気分を盛り上げようと、部屋に貼っていた『ラブライブ!』のポスターに目を遣る)
ジョルノ「またね、か・・・・・・」
ジョルノ「・・・・・・うん。行ってくるね、絵里」
ジョルノ「さーて、今日からまた仕事だー!」
キャラと中の人が酒飲んでだべりながら今までを振り返る的なSSが書きたかったんだ(´・ω・)
妄想に付き合ってくれた人はどうもありがとう
色々思い出してちょっとくるものがあったよ
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