【ラブライブ!】ことり「今日は♪パーティー♪」
- 2020.04.13
- 雑談

ことり「じゃーん!できました♪」
バースデーケーキ「」キラキラ
穂乃果、海未、にこ「おぉー…」
穂乃果「おいしそー…」
にこ「さすがことりね」
海未「これならきっと、真姫も喜んでくれるはずです」
ことり「えへへ…」
にこ「そっちはもうちょっと時間かかりそうよ。絵里と希はまだなの?」
海未「生徒会の仕事がありますからね。そろそろ来る頃だと思いますが…」
にこ「ふーん…まあ、飾りつけぐらいにこ一人でもできちゃうけどねー」カチャカチャ
穂乃果「間に合うかな?」
海未「凛と花陽が時間稼ぎをしてくれているので大丈夫でしょう」
穂乃果「それならよかった」
穂乃果「じゃあ、ちょっと味見を…」ソーッ
海未「ダメです!」ペシッ
穂乃果「あいたっ!」
海未「全く穂乃果はいつもいつも…」
穂乃果「うぅー…」
袋「」ドッサリ
海未「うっ、これは…」
にこ「…?」
ことり「小麦粉だよ。ケーキの材料にするつもりだったんだけど…」
にこ「小麦粉?ケーキはもうできてるのに、なんでそんなに余って…」
海未「…すみません」
穂乃果「海未ちゃんが間違っていっぱい買ってきちゃったんだ」
海未「誰のせいだと思ってるんですか!」
ことり「穂乃果ちゃんが海未ちゃんに渡したメモが間違ってたんだって」
にこ「あぁ…。まあ、穂乃果を信じた海未が悪いってことよね」
にこ「そ、そんなに…?」
海未「すみません…」
穂乃果「ごめんね海未ちゃん、私が間違ったから…」
海未「いえ、私も気が付くべきでした。どう考えても買い過ぎました…」
にこ「けど…どうするのこれ?こんなにたくさん…」
ことり「大丈夫だよ♪これから私、毎日みんなのためにケーキを作っちゃう!そしたらすぐになくなっちゃうよ」
穂乃果、海未「ことり(ちゃん)…」
海未「ことり、よかったらこれを使ってください」
ことり「うん、ありがとう海未ちゃん」ギュッ ギュッ
にこ「さーてと、私は飾りつけの続きを…あっ」ポトッ
コロコロコロコロ カンッ
ロッカーと壁の隙間「」キラーン
にこ「あちゃー…」
にこ「うぅ…」グイグイ
穂乃果「にこちゃん、どうしたの?」
にこ「飾りの鈴が隙間に入っちゃったのよ……あっ!」カラッ
にこ「取れそうで取れない…」
穂乃果「私がとってあげようか?にこちゃんより手が長いし、届くと思うけど」
にこ「なんかバカにされたような気がするけど…そうね。取ってもらえる?」
穂乃果「よーし、私に任せて……」グイッ
カラカラッ
穂乃果「あれっ」
にこ「穂乃果?」
穂乃果「にこちゃん、奥に押しこんじゃったんじゃないの?届かな…」カラッ
穂乃果「もうっ!」
穂乃果「大丈夫!こういうときは勢いをつければいいんだよ!」
ことり「えー…」
穂乃果「いちにの…さんっ!!」
ガゴン
穂乃果「届いた!」ギュッ
にこ「ありがと。じゃあそれ、渡してもらえる?」
穂乃果「……」
にこ「穂乃果?」
穂乃果「ごめんにこちゃん、これは渡せないよ」
にこ「はぁ?あんた何言って…」
にこ「えっ?」
穂乃果「腕が、ぴったりはまって抜けない…」
にこ「……」
ことり「穂乃果ちゃん…」
海未「何をしているんですか…」
――
穂乃果「……」
穂乃果「ダメだ…全然抜けないよ…」
海未「ど、どうしてこんなことに…」グイグイ
穂乃果「痛い、痛いよ海未ちゃん!強く引っ張りすぎ!」
海未「しょうがないじゃないですか!抜けないんですから!」グイグイ
ことり「あはは…穂乃果ちゃん我慢しててね」グイグイ
にこ「っていうか…!こんな…!ことって!ある?」グイグイ
穂乃果「」ズーン
にこ「びくともしないわよ…」
海未「誰のせいで…!こんなことに!なったと思ってるんですか!」グイグイ
海未「……」
海未「……ダメみたいですね」
にこ「海未、諦めましょ」
穂乃果「にこちゃん!?」
にこ「とりあえず、無闇に引っ張ってもダメそうだから…」
穂乃果「うぅ……そうだ!ロッカーの方を動かしたら?…ちょっと重そうだけど、少しずらすぐらいだったら…」
海未「それも無理です」
穂乃果「えっ?」
穂乃果「そういえば…そんなことあったような…」
にこ「理事長が業者に頼んでくれたのよね。今度お礼を言わなきゃ」
ことり「うん!ありがとうお母さん!」
海未「あのとき…そのロッカーは固定されました。地震などのとき危険がないようにと」
穂乃果「あぁ…そんな…」
にこ「理事長…余計なことを…!」
ことり「お、お母さんは悪くないよ?」
穂乃果「う、腕を折るって冗談だよね…?」
海未「……」
穂乃果「うそ…本気…?」
海未「穂乃果」
穂乃果「な、なに…?」
海未「少し我慢してください…」
穂乃果「ひぃー!う、海未ちゃんストーーップ!!」
海未「問答無用」
ことり「待って海未ちゃん!」
ピタッ
海未「ですが、もうこれしか…」
ことり「海未ちゃん!友達の腕の骨を折ってはいけません!!それは常識です!」
海未「ことり……。すみません、少し焦りすぎました」
穂乃果「ふぅー…危なかった」
にこ「命拾いしたわね」
海未「しかし…どうしましょう?」
ことり「ねえ海未ちゃん、これを使ってみたらどうかな?」
海未「これは…油ですか」
ことり「うん、ケーキに使った残りの。これで滑りをよくしたら抜けるかも…」
にこ「やってみるしかないわね」
穂乃果「せ、制服が油まみれに…」
海未「それぐらい我慢してください!一生このままでもいいんですか?」
穂乃果「…我慢します」
ことり「…これぐらいでいいかな?」
穂乃果「うぇー…べたべたする」
にこ「引っ張ってみましょ」グイグイ
穂乃果「うーん…」
にこ「…ダメね、さっきと変わらず、びくともしないわ」
ことり「うん…」
にこ「油が足りなかったんじゃない?」
海未「もう少しかけてみますか」チョロチョロ
にこ「そんなちまちまやってないで、一気に使っちゃいなさいよ」ドバーッ
穂乃果「うげぇ…びちょびちょだよぉ…」
海未「かけすぎじゃないですか?床が油まみれに…」
にこ「まあ、後で掃除すればいいでしょ。それより3人で思いっきり引っ張るわよ!」
にこ、海未、ことり「んぅーー!」グイグイ
穂乃果「おぉー…これならいけるかも!」
ことり「んんっ…」ギギギ
油「」ダラーッ
にこ(あっ、油が垂れてきて…)
ツルッ
ことり「あぁっ!」コケッ
ドーン ガシャーン ブチブチ バサバサッ
海未「ことりー!!」
海未「ゲホッ、ゲホッ。ことり!大丈夫ですか?」
ことり「うっ…ごめんね海未ちゃん、油で滑っちゃって…」
にこ「そのままテーブルに突っ込んで、小麦粉の袋を全部ぶち破ったってわけね」
ことり「ホントにごめんね…」
にこ「謝ることないわよ。それより、すごい勢いでぶつかったけど体は大丈夫なの?」
ことり「うん、小麦粉がクッションになったから」
にこ「そう…よかった」
穂乃果「ごめんねことりちゃん…」
海未「ひとまず穂乃果を引き抜くのは諦めましょう」
にこ「そうね、部室がこんな状況じゃパーティーどころじゃなくなっちゃうし」
穂乃果「先に片づけた方がいいよね…」
床の油「」ドロドロ
小麦粉「」パサパサパサ
生徒会室
絵里「ふぅー、やっと終わったわね」
希「お疲れさん」
絵里「じゃあ部室に行きましょっか」
希「うん、ちょっと待ってー」ドッサリ
絵里「えっ?それなに?そんなにたくさん…」
希「おっ、やっぱり気になる?実はこれは…」
クラッカー「」
希「じゃーん!クラッカーなのだー!」
絵里「へえー…すごい数ね。50個ぐらいあるのかしら」
希「やっぱりパーティーといったらクラッカーやん!これがないとね!」
希「倉庫に残ってたんよ。部活動紹介のときに使った残りがあったんやって」
絵里「でも…勝手に使って大丈夫なの?」
希「大丈夫!理事長に許可はもらったから!」
絵里「あぁ…だから理事長と長話してたのね…」
廊下
絵里「そろそろ飾りつけも終わったころかしら?」
希「うーん…どうやろ?穂乃果ちゃんたちのことやから…」
アアッ! コトリー!! ドーン ガシャーン
絵里「今の叫び声…海未とことりよね?」
希「そうやね…」
絵里「すっごく不安になってきたんだけど…大丈夫なのかしら?」
希「まぁ、ウチたちが手伝えば準備ぐらいすぐにできるやん!」
絵里「…そうね」
絵里「クラッカー…ありがと希」
希「さ、行こっ!」
部室のドア「」ガチャ
モクモク
穂乃果「あっ!絵里ちゃん!希ちゃん!」
ことり「ごめんね…私が小麦粉を撒いちゃって…」
絵里「ど、どういうことなの…?」
希「これは…想像以上の惨状やね」
海未「すみません絵里、急いで片付けますので…」
絵里「な、なんだかわからないけど急いだほうがよさそうね。真姫が来る前に準備しなおさなきゃ…」
にこ「とりあえず、この粉をどうにかしましょ…」
絵里「そうよね、えーっと…どうしたらいいのかしら…」キョロキョロ
海未「油に気を付けてください!」
絵里「えっ…?」ツルッ
ブチッ
クラッカー「」パァン
火花「」バチッ
油「」ボォッ
ことり「あっ」

真姫「ねえ凛、花陽、そろそろ部室に行かない?練習に遅れちゃうわよ?」
花陽「え、えーっと…ドウシヨリンチャン」オドオド
凛「真姫ちゃん!トマトのおいしい食べ方を教えて!」
真姫「えっ?どうしたのよ急に」
凛「お願い!」
真姫「…しょうがないわね。凛は知らないでしょうけど、トマト料理で大事なのはトマトに汗をかかせることなのよ。余分な水分を出すことでトマト本来の味を………」
花陽「どうしよう凛ちゃん!まだ穂乃果ちゃんから連絡が来てないけど…」ヒソヒソ
凛「うん…でも、そろそろ足止めも限界だにゃー」ヒソヒソ
花陽「きたっ!穂乃果ちゃん!」
凛「やった!」
花陽「あれ…本文がない…?準備できたのかな?」
凛「…?わざわざ連絡してきたってことは終わったんじゃないかな…?」
花陽「多分そう…だよね?」
凛「そう…そうだよ!凛たちずーっと時間稼ぎしてたんだもん!もう終わってるはずだよ!」
花陽「うん!こんなに待ったんだもんね!」
凛「聞いてるよ!ナルトの入ってないラーメンは…」
真姫「何の話してるのよ!?やっぱり聞いてなかったのね…」
凛「そんなことより真姫ちゃん!そろそろ部室に行こうよ!」
花陽「みんな真姫ちゃんのこと待ってるよ!」
真姫「えぇっ?まあいいけど…」クルクル
凛、花陽「……」ニコニコ
真姫「中に入らないの?」
花陽「真姫ちゃんに先に入ってほしいんだ」
凛「きっとすっごくビックリするよ!」
真姫「…?もう、何なのよ…」ガチャ
真姫「……えっ?」
凛「どう?びっくりした?」
真姫「……」ガクガク
凛「真姫ちゃん……?」チラッ
凛「えっ」
クロコゲ ボロボロ
凛「えっ…知らない…凛は何も、知らない…」オドオド
真姫「知らないってあなた…!!」
ドア「」バタンッ
花陽「……」
真姫「は、花陽…?」
凛「かよちん?」
真姫「そ、そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?部室が…」
花陽「お誕生日おめでとう!!!!」
真姫「ヴェェ!?」
花陽「私ずっと思ってたんだ。真姫ちゃんのお誕生日は真姫ちゃんと私と凛ちゃん、3人で一緒にいたいなって」
真姫「花陽…」
花陽「今日のためにとってもおいしいトマトご飯のお店を調べてきたんだ。真姫ちゃんもきっと気に入ってくれると思うから…今から行こうよ!」
真姫「ま、まぁ…花陽がそこまで言うなら行ってあげないこともないけど…」クルクル
花陽「えへへ…ありがとう真姫ちゃん…」
凛「かよちんずるいよ!」
真姫「凛?」
凛「せっかく…せっかくおいしいトマトラーメンのお店を見つけたのに…」
花陽「凛ちゃん…」
花陽「ごめんね凛ちゃん。私が先に言っちゃったせいで…」
凛「…ううん、凛が先に言わなかったのが悪かったんだもん。やっぱりかよちんは悪くないよ」
花陽「……そうだ!どっちのお店に行くか、真姫ちゃんに好きな方を選んでもらおうよ」
真姫「えっ?」
凛「うん!真姫ちゃんがどっちか決めてくれたらオッケーだにゃ!」
真姫「ええっ!?」
凛「真姫ちゃん!」
凛、花陽「凛(ちゃん)とかよちん(私)、どっちがいい?」
真姫「ヴェェェ!?」
真姫「……」
真姫「そんな……そんなの!決められるわけないでしょ!」
真姫「だって……」
真姫「凛と花陽、どっちも同じぐらい大好きだから…//」
凛、花陽「……真姫ちゃん!!」
花陽「…えへへ、真姫ちゃんありがとう」
凛「よーし…、行っくにゃー!!」
タタタッ
デモマキチャン、ホントニリョウホウタベラレルノ?ケッコウリョウガオオイトオモウケド…
アタリマエデショ?リントハナヨトイッショナラ…ナンダッテデキルワヨ
…マキチャン!!
ダカラ…コレカラモズットイッショニイテネ
…マキチャン!!
フタリトモ…ダ、ダイスキダカラ…///
…マキチャン!!オタンジョウビオメデトウ!!
おわり
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