【ラブライブ!】ことり「お母さんがフルーツケーキくれたよ」海未「15個ですか」
- 2020.04.13
- SS

ことり「うん、多分そうだね」
希「でも15個ってまた……」
絵里「一人一個ずつ配っても6個余るわね」
凛「9人のうち3人が一個しか食べれない計算にゃ~」
真姫「あら? 食べ物になると計算早いのね」クスクス
凛「にゃにぃ?」
海未「はいそこ! 下らないケンカはやめなさい!」
穂乃果「でもコレどうやって分けるの?」
花陽「う~ん……」
希(問題はどうやって1個になる3人を決めるかやね)
希(クジ? ジャンケン? それともウチら3年生が年長として身を引くか……)
希(ん~、にこっちが怒りそうな気がするんよ)
希(なんか平和に解決する方法はないかなぁ……)
ことり「あ! そうだ!」
希(……ん?)
ことり「ひとまず、3人で5個ずつ分けるのはどうかな?」
絵里「計算は合うけど……その分け方になにか意味が?」
ことり「ほら、このままだとジャンケンするにも時間がかかっちゃうから」
ことり「とりあえず、3人グループに分けたらいいんじゃないかって」
にこ「なるほどね」
花陽「う~ん……」プニプニ
希「……」
希(一見、なんでもない提案に聞こえる……)
希(でも、どうして……ウチのスピリチュアルが警笛を鳴らしているんよ……)
希(3人……5個……この組み合わせ……何か……)
真姫「あら、それなら……」
希「!!」キュピーン
希(そうか!! しまった! だとしたらマズい!!)
真姫「ユニット別で分けちゃえばいいわね?」ニヤリ
真姫「それじゃ、BiBiとリリホワとプランタンで……」
希「待ったぁッ!」
真姫「……」
真姫(……気づいたのね、希……)
希(3人に5個……この数字に惑わされたんよ……)
希(小分けして数字が変わっても、状況は最初となにも変わってない)
真姫(そう……3人に5個、一人一個ずつ配ったとして、残り2個、つまり)
希(最初からこれは3人に2個の計算やったんや!)
希(でも真姫ちゃんの真の狙いはそこやない……)
真姫(私の狙いは、そのあと、二人で一つになった状況! そう!)
希(3人中2人には! イチャイチャはんぶんこのチャンスが潜んでいるんやぁぁ!!)
真姫(そして、ユニット別とメンバーに分けることによって……)
真姫(私は! 確実ににこちゃんとラブラブはんぶんこすることができる!!)グワッ!
にこ(……ッ! い、今なんか寒気が……)ゾワッ
真姫(大人しく凛か海未と半分こしていればいいわ……)ウフフ
希(……っく! 出遅れたけど、このままユニット別に分けるわけには……)プルプル
希(なぜなら……にこまきが成立するBiBiはえりちに2個食わせとけばええんよ!)
希(ふわふわ癒し系のプランタンも平和的に事が運ぶと思う……)
希(でも、リリホワには……リリホワには……)
希(リリホワには! 争いしか生まれないんよ!!)
凛「……」
海未「……」
にこ「な、なによ希、待ったぁ! って乗り出したまま固まっちゃって……」
希「……がッ!」
希「学年別で分けるのは、どうやろ?」
真姫「!!」
真姫「!!」
穂乃果「穂乃果はどっちでもいいよ?」
希「そうやんな! ユニット別より分かりやすいし!」
真姫「ま、待ちなさいよ! 一回ユニット別で決まったんだからあとから変更は……」
凛「凛も学年別がいいと思うにゃ~!」
真希「!! 凛ッ!」
希(ナイスや凛ちゃん!)
真姫(凛! 貴方まで私の邪魔を!)
凛(くっくっく……リリホワにおいて3で割り切れない数字は御法度にゃ……)
凛(そして、学年別で分ければ凛はかよちんとイチャラブはんぶんこ出来る計算にゃ……)
凛(真姫ちゃんは大人しく一人で二個たべるがいいにゃ~~)
真姫(り、凛……貴方って人はぁぁぁ!!!)
花陽「……ネ?」
絵里「……アラホント」プニプニ
希「海未ちゃんはどう? 学年別でええやんな?」
真姫(……しまった! 追い討ちを!)
海未「……」
海未「……あ、私は別にどっちでもいいです」
真姫・希「ッッ!!!」
希(バッ……バカな!! なんでや!!)
真姫(助かったわ海未……でもどうして!)
希(っく……海未ちゃん! 海未ちゃん! どういうつもりなんやぁ!!)
海未(…………はぁ)
海未(ユニット別で分ければ、リリホワ内で希と凛との争い……そして)
海未(学年別で分ければ……私にはことりとの争いが待っています)
希(ッ!!!)
海未(二個食べるのではなく、穂乃果とのイチャラブはんぶんこ権の争いです……)
海未(どの道、私には熾烈な争いの道しか残されていないのです)
海未(もう、どちらでもいいですよ)ハァ
希(……っくッ! 海未ちゃんはダメや!)
凛(でもあとひと押し……足りないにゃ……)
希(ひと押し……学年別を押す理由を何か……)
花陽「……ネー」
凛(さっきから絵里ちゃんとなんかしゃべってるにゃ!)
希(絵里ち共々味方に引き込める状況ではないんよ……)
凛(穂乃果ちゃんは!)
穂乃果「……」プク
希(おっと……イライラしだしてるんよ)
凛(今にも『も~ぉ! ジャンケンで決めようよぉ!』とか言い出しそうにゃ)
希(にこっちは!)
にこ「……」イライラ
凛(にこちゃんもイライラしてるにゃ!)
希(触らんほうがいい……でも、あとはことりちゃん……)
凛(ユニット別でも学年別でも、穂乃果ちゃんと一緒になることりちゃんは中立……)
希(動いてくれるとは思えないんよ……だとしたら!)
真姫「ゆ、ユニット別で!」
凛「学年別にゃ!」
真姫「もぉ! すっこんでなさいよ凛! なんでそんなに学年別がいいの!」
凛「そ、それは……」
希「まぁまぁ、真姫ちゃん……ええやん、学年別で」ポン
真姫「なによ希!」
希「凛ちゃんはな、きっと真姫ちゃんとはんぶんこしたいんやって」ニコッ
真姫・凛「……ッッ!!!!」
希「うふふ」ニコニコ
凛(今、いま凛を売ったにゃぁぁぁぁ~~!!!???)
希(ごめんな凛ちゃん……今は争いを避けるのが先決なんよ……)フルフル
希(大人しく真姫ちゃんと仲良しはんぶんこしてぇや……平和と、のぞえりのためになぁ!)
凛(ひ、ひどい……ひどいよのんちゃぁぁぁんッ!!)ガクガク
真姫「……」
海未「はい、じゃ~もう、そういうことで、学年別で5個でいいですね?」
真姫「ま、待って! 待って! ユニット別! ユニット別じゃないと!」
にこ「もぉぉ! さっきから何なのよ真姫ちゃん!」
真姫「ぁぅぅ……わ、私は、にこちゃん……にこちゃんと……」
にこ「もぉ! グーチョキパーで決めるわよ! ラチがあかないわ!」
希・真姫「!!!!」
真姫(にこちゃんのバカぁぁ!! そんなの荒れるに決まってるじゃないのぉ!)
凛(だ、誰も得しないにゃぁぁ!! 阻止! 阻止にゃぁ!)
海未「あぁ、いいですね、そうしましょうか」
凛(海未ちゃぁん!!!)
希(どこいっても争いしかないからって達観してるんよ……)
真姫(まずいわ……この流れ! グッチョッパに流れてる!)
穂乃果「……」プルプル
凛(穂乃果ちゃんも爆発寸前にゃ!)
希(その前に阻止派に決定打を加えないと……)
ことり「……」
希(!! ことりちゃん!)
希(そうや! ことりちゃんなら、誰よりもグッチョッパを嫌がるはず!)
凛(味方に引き込むにゃ!)
真姫「え~~、ユニット別でいいじゃない? ねぇ、ことりもそう思うでしょ?」
希(おのれ真姫ちゃん! 先を越された!)
凛(ことりちゃぁん!)
ことり「……ん?」
ことり「ことりはグーチョキパーがいいかなぁって……」チュン
希・凛・真姫「ッ!!!」
凛(ユニット別でも学年別でも穂乃果ちゃんと組めるハズなのに……)
真姫(どうしてことり……何を考えて……)
希・凛・真姫(……ッ!!!)
希(……ま、まッ……)
凛(……さッ!)
真姫(かッ!)
ことり(……ウフフフ)
ことり(そうだよ、希ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん……ことりはね?)
ことり(ことりは『ことほの』も『ことうみ』も『ことのぞ』も『ことえり』も
『ことにこ』も『ことぱな』も『ことりん』も『ことまき』も……)
ことり(ことりはなんだってウェルカムなんだよ?)ズキューンッッ!
希・凛・真姫「ッ!!!」 ズガーンッ!
希(さ、最初からことりちゃんに仕組まれてたんや……)ガクガク
凛(凛たちはことりちゃんの手のひらの上で踊っていたのにゃ……)ガクガク
ことり(そう、ことりはみんなのことが大好き……だからグループ分けにはこだわらないの)
ことり(イチャイチャ相手に狙いを定めやすい、3人5個の組み合わせを刷り込ませること、そこまでがことりの思惑……)
ことり(あとは誰が射程圏内に入るのか、高見の見物をしていたチュン)
ことり(だれとイチャラブはんぶんこ出来るのかなぁ……楽しみだな……ウフフ)
希(か、勝たれへん……)
凛(び、ビッチ! ビッチにゃ!)
真姫(なんて恐ろしい存在なのことり……)
希「ッ!!!」
凛(キタぁッ! 穂乃果ちゃん爆弾の発動にゃぁッ!!)
真姫(こうなるともうあとは穂乃果の独壇場……まずい!)
希(どう来る! ユニット別か……学年別か!)
穂乃果「ほら行くよ! ジャ~ンケ~ン……!!」グァッ
凛(乱戦にゃぁぁぁ~~~!!!)グァッ
真姫(もぉぉぉ!! やってやるわよぉぉぉ!!!)グァッ
ことり(ウフフ、チュンチュン)グァッ
絵里「ねぇちょっと」
7人「!!!!」
絵里「え~っと、ずっと花陽と話してたんだけど……」
花陽「うん、私と絵里ちゃん、二人で一個でいいかなって」
希・凛・真希・ことり「ッ!!!!」
絵里「フルーツケーキってカロリー高いのよねぇ……」
花陽「最近ちょっと太り気味で……」
絵里「私も実は、さっきファンの子からクッキーもらっちゃって」ペロリ
花陽「私たちが二人で一個にすれば、残り14個でしょ?」
絵里「そうすれば、全員二個でちょうどいいじゃない?」
ことり「なッ……なッ!」ガクガク
凛(……えッ!)
真姫(……えぇッ!)
希・凛・真姫・ことり(えりぱなですとォ~~!!!)
にこ「あんた達それでいいの?」
絵里「もちろん、いただくわね」ヒョイ
希「あッ!」
絵里「はい、花陽、はんぶんこね」チギリ
花陽「うん、絵里ちゃん」ウケトリ
凛「あぁッ!!」
絵里「うん、ちょっとお酒入ってるっぽい?」モグモグ
花陽「美味しい……けど、カロリー高そう……」モグモグ
真姫「あぁ~~……」
(・8・)「(・8・)」
にこ「はいはい! それじゃ! あと2個ずつ分けましょ!」
穂乃果「わ~い!!」
海未「争いは避けられましたか……」
花陽「あん、ごめん絵里ちゃん……」イチャイチャ
希「え、えりちぃ……」プルプル
凛「り、凛はそんなかよちんも好きにゃぁぁ~~!!」
真姫「ね、ねぇにこちゃん……とりかえっこしない?」
にこ「?? 一緒だと思うわよ?」
穂乃果「おいしいね海未ちゃん!」モグモグ
海未「ええ、ほら、ことりもどうぞ?」
(・8・)「チュンチュン(・8・)」
希「うぅ……凛ちゃんウチとはんぶんこするんよ……」
凛「凛忘れないよ? のんちゃんが凛のこと売ったこと……」
希「凛ちゃぁ~~ん……」グスグス
凛「全く、しょうがにゃいにゃぁ……」ナデナデ
終わる
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