【ラブライブ!】かもめ「わたしの家族」
- 2020.04.13
- SS

ことり「うん!学校からプリントが来てたんだけどね、来週授業参観でみんなの前で作文を読むみたいだよ」
海未「そうですか」
ことり「ことりは行こうと思うんだけど海未ちゃんも一緒にどう?」
海未「行きたいのはやまやまですが…」
海未「実は、来週から家の道場の強化合宿があるのです。すみませんが、ことりだけでも観に行ってあげてください」
ことり「…どうしても駄目なの??」
ことり「たまには授業参観に行かないとあの子が….」
海未「すみません、こればかりはどうしても外せないのです。道場の今後に関わることなので…」
ことり「そうだよね、無理言っちゃってゴメンね」
かもめ「聞いてがっかりしますかね。…かもめ」
海未「….」
かもめ「正座疲れたぁ」
海未「我慢しなさい。これも稽古の一貫ですよ」
かもめ「わかってるけど〜」
海未「無駄口を叩く暇があるなら目を瞑り神経を研ぎ澄まし集中してください。あと30分これを続けられたら今日は終わりです」
かもめ「えぇ〜!長いよ〜!」
海未「武士に二言はありません」
かもめ「難しい言葉分かんない!」
ことり「かもめちゃん、お稽古のほうはどうかな?」
かもめ「あ、ママ!!ね〜聞いてよ〜。お母さんったらあと30分も正座しろって言うんだよ??難しい言葉使うし!」
海未「それはあなたがだらしないからです」
ことり「よしよし♪じゃあ休憩にしよっか」
かもめ「わーい!ママ大好き!!」
海未「こ、ことりぃ」
ことり「うふふ♪」
海未「全く、ことりはかもめに甘やかし過ぎです。少しは厳しくしないと」
ことり「えぇ〜だってぇ〜」
海未「だってもお化けもありません」
海未「今後、かもめは園田道場の跡を継いでもらう人なのですから、これくらいは出来なくては駄目なのです」
ことり「で、でも〜」
海未「これくらいのことが出来なくては跡継ぎうんぬんかんぬんなんて話になりません。それに代々継がれる園田家の恥にもなりかねません」
ことり「も〜海未ちゃんってば大袈裟だよ」
海未「大真面目です!」
かもめ「なーに?」
海未「これが終わったらお茶の作法をやりましょう」
かもめ「え?」
海未「そしてその次は弓道の心構えを….いえ、その前にまた正座を…」
かもめ「やだ!」
海未「え?」
かもめ「わたし、そんなのやりたくない」
ことり「かもめちゃん…」
かもめ「いっつもお母さんは跡継ぎ跡継ぎばっかし!やっても全然面白くないし、わたしそんなの興味ない!!」
海未「何を言うのですか!日本に生まれた大和撫子である者立派に生きなくてはならないのですよ!?」
かもめ「ママは違うじゃん!」
海未「あなたとことりを比べないでください!」
かもめ「うぅー!」
ドタドタ
ことり「海未ちゃん….ちょっと言い過ぎ…」
海未「…..」
海未「….えぇ…」
かもめ「自分にはすごく甘いくせに!」
かもめ「ママもママでお母さんに文句言えないし、わたしに味方なんていないんだ!」
???「あれ、あそこにいるのは….」
かもめ「ふんだ!このお家出てってやる!そしたら私お稽古なんてしないで毎日遊んで暮らすんだもんね!」
???「おーい!かもめちゃーーん!」
かもめ「あ、あれは…穂乃果さん?」
かもめ「う、うん…」
穂乃果「…?」
かもめ「どうしたの?何かあった??」
かもめ「ううん、何にもない」
穂乃果「…ははーん」
かもめ「な、なに?」
穂乃果「さてはお母さんと喧嘩したな〜?」
かもめ「!?」ドッキンコ
穂乃果「ふふ、図星だね!」
かもめ「うん!ほんとにお母さんってば最悪だよ!」
穂乃果「ふふ、私も昔よく海未ちゃんに怒られたなー」
かもめ「え、穂乃果さんも?」
穂乃果「うん!それもしょっちゅうだったよ」
穂乃果「体調管理をしなさいとかもう少し考えなさいとかそんなことばっかし言われたよ」
かもめ「あ、それ私も言われたことある….」
穂乃果「…ううん、それは絶対ないよ」
かもめ「え?」
穂乃果「ことりちゃん、かもめちゃんのママから聞いたことなんだけどね」
穂乃果「お母さんは大好きな人のことを思えば思うほどその人のことを考えてつい口うるさく言っちゃうんだって」
かもめ「….」
穂乃果「だからね、本当はお母さんかもめちゃんのことが大好きなんだよ」
かもめ「….」
かもめ「…お母さん」
穂乃果「よし!もうお外真っ暗だし行こっか!」
かもめ「え、どこに?」
穂乃果「内緒♪」
海未「…そうですか。それにもうとっくに夜七時になってます。こんなにも遅く家に帰ってこないだなんて….」
海未「まさか!かもめに何かあったのでは!?」
ことり「そ、そんな….」
海未「ことりは警察に連絡をお願いします!私は外に出てかもめを探しに….」
ピンポーン
海未「誰ですか、こんなときに….」
ガチャリ…
かもめ「….」
海未「かもめ!?」
ことり「え?かもめちゃん!?」
かもめ「….」
海未「こんな時間まで何やってたのですか!?」
かもめ「ご、ごめんな…」
穂乃果「ごめん海未ちゃん!!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」
海未「なぜあなたがこんなところにいるのですか!?」
穂乃果「えへへ、実は夕方偶然かもめちゃんに会って一緒にデパートでお買い物に行ってたんだ。だよね、かもめちゃん?」
かもめ「….!?う、うん」
海未「そ、そうなのでしたか…」
海未「….良かった」
ポロポロ
かもめ「お母….さん?」
海未「良かったです…かもめか無事で!!」ポロポロ
ギュッ!
ことり「…う、うん、ホントに良かったよぉ!」ポロポロ
かもめ「お母さん、ママ、痛いよ…」
海未「いいえ、離しません。いえ、離せません。このままずっとこうさせてください」
海未「かもめ、本当にごめんなさい。あなたにきついことばかりさせてしまって」
海未「あなたのことなんて全く考えずに行動してしまって….」
かもめ「う、ううん。私も、怒って勝手にお家出ちゃってごめんなさい」
ことり「いいんだよ…かもめちゃんがホントに無事で…私はそれだけで嬉しいんだよ」
かもめ「….ママ」
海未「明日、三人で遊園地に行きましょう。最近どこにもでかけてませんでしたからね」
かもめ「うん!お母さん、ママ
、大好き!!」
穂乃果(これで一軒落着だね…良かったね、かもめちゃん)
むかしお母さんたちは一番すごいアイドルだったって教えてくれたけどそんなむかしの話はわたしにはわかりません。
お母さんは新聞に出るくらいゆうめいなお家で、きゅう道やけん道をしています。でも、古くさいので私は好きじゃありません。お母さんは、帰ったら手をあらいなさいとか、あいさつをしなさいとかすぐにおこります。それでもお母さんは私のことをとてもだいじにしてくれます。
ママはお洋服を作ったりしてます。前はがいこくでお洋服を作っていたそうです。おばあちゃんは校長先生です。ママはとてもやさしくて家に帰るといつもわたしの大好きなマカロンを作ってくれます。
私は、お母さんたちのことが大好きです
終わり

高校生編はよ
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