【ラブライブ!】KKE「みんなの憧れKKE」
- 2020.04.13
- SS

ぐぅう …私のお腹が米騒動をしています
うう…恥ずかしいよぉ。お腹が空いてきたなぁ
…でも、これは今のHにとっては、ちっぽけなお悩みなのです
ふぅぅ と思わずため息を吐いちゃいます
「ずっと煮込んだスープ お腹空いたらいかが?」
声がする部室の窓の外に目をやってみる
そこには中庭でボルシチの炊き出しをしているみんなの金髪KKEちゃんの姿が!
KKE「それは他の人からすればちっぽけなことかもしれないけど、どうやらそのライブでは新曲もやるみたいだから、やっぱり生で見たかった…と。」
KKE「でも、こればっかりはどうしようもないと分かっているけど…心の何処かでは諦めるきれない ということなのね?」
KKE「…H、確かにチケットが外れてしまったことは残念よね。とても悔しく思う気持ちもある程度は察せるつもり。」
KKE「こんな経験しちゃうとね?人生って本当に理不尽だって思うわよね。市民プールで『若いんだから平泳ぎじゃなくてクロールで泳がないと!』と謎のお爺さんに怒られたり…とか。」
KKE「アルバイトでお年玉として渡された3000円が、翌月の給料から引かれていた…とか。……これは全部>>1の実体験なの」
KKE「けどね?これを笑って発信することでね?少しでも落ち込んでる人の顔を明るく照らすことができたらって…こんなときだから精一杯笑おうか!…ってね。」
KKEがボルシチに愛を込めている
これは可愛い。KKEちゃんEMT
眼前に広がる光景に、私の心臓はHeartBreakして、意識がひとつの光へと昇華しかけていた
KKE「H……あなたに哀しい顔は似合わないのよ?」
そのKKEちゃんだからこそできる優しさに、私は心打たれた
H「KKEちゃん……あのね…今度大好きなアイドルグループがライブをやるの…。だけどね……チケットが外れちゃって…。」
H「他の人からすればちっぽけなことかもしれないけど、どうやらそのライブで新曲もやるみたいで!やっぱり生で見たかったんですぅ…。でもこればっかりはどうしようもなくて…諦めるしかないのに…うぅ。」
H「KKEちゃん。やっぱり、諦めるしかないよね…」
私はズゥンと項垂れる
KKE「なるほど…なるほど…把握できたわ」
私の双眸からは、絶え間なく糠汁が伝っていた
KKEちゃんは3回やってもならない指パッチンを諦めて、一言
KKE「スイート」
その言葉を残して、KKEちゃんは背を向けて歩き出していきました
その先でボルシチの鍋をひっくり返していました
H編 終幕
にゃー! 今日の練習もとっても楽しかったなぁ
やっぱりRは体を動かすのが性に合ってるみたい。そこは自分でも理解しているつもり。
それはそれでいいんだ……でもね。
Rは、まだ自分にそこまで自信を持てないなぁ…
「初心者マークの女子ロード走ってるの?」
声をした方を振り返ると、そこには倒れただけで腹筋がワンダーコアされる器具を使いこなす、みんなの生徒会長KKEちゃんの姿が!
KKEちゃんはサンバのような踊りをしながらRにもぎゅっと接近してきた。
人魚の祭典はサンバの踊りだったのだと、Rに衝撃が走った
KKE「R……最近また可愛らしくなったわね。この新しい髪飾りも似合ってるわよ」
KKEは麗らかな春のような優しさある目で、髪飾りを褒めつつ滑らかに私の髪を撫でる
1ヶ月は使ったであろう髪飾りをKKEちゃんに褒めてもらえて、図らずもその身に充足感を覚える
自分らしからぬ発言だと、思わずモジモジとしてしまう
でも………
R「……あれ以来、みんなのおかげでスカートを履けるくらいには自信を持てるようになったよ?…でもね、Rはあんまり他のみんなよりスタイルも良くないし…」
R「正直ね、今でもみんなの方がかわいいなぁーってどこかで……あとね…子どもの頃のことがやっぱり怖い…って思うことが…大分良くはなったんだけどね……」
思わず乾いた笑みが張り付く
KKE「……そう」
次の瞬間、RはKKEちゃんの腕に包まれていた。
KKEちゃんは私の背中を優しくさすり始めた。
KKE「R、あなたが言いたいことは結論として、あれ以来、みんなのおかげでスカートを履けるくらいには自信を持てるようになったけど、あんまり他のみんなよりスタイルも良くないと思うこともあるし、今でもみんなの方がかわいいとどこかで思うことがあると……」
KKE「そして、子どもの頃のことがやっぱり怖いと思うことが、大分良くはなったんだけどもある ということなのね?」
KKE「ねえ、R?私もね…別に自分が一番可愛いなんて思ってないわ。むしろ下の方じゃないかと自分では思ってるものなのよ?」
KKE「だって、自分よりも他の人の良いところの方がいっぱい見つけられるでしょ?μ’sには、これだけたくさんの仲間がいるんだから。自分に無い素敵なところ……をね。
KKE「逆に自分の良いところって、とっても分かりづらいのよ。…短所ならすぐに見つかるのにね。」
KKE「勿論、あなただって私の良いところ…見つけてくれたんでしょう?どうかしら、R?」
KKEちゃんは、いつの間にか加えていたぺろちゃんキャンディーを投げて一言
KKE「スイート」
Rは星汁ブッシャアアアアアアさせていました。
星汁はdance dance Angelic していました。
KKE「いけない、いけない。こんなに可愛い子を泣かせるなんて罪深いことをしちゃいけないわね」
そう言いながらKKEちゃんはハンカチから、包んでいたバランを取り出した。
KKE「今回は湿ってはいないから。」
何かを学習したKKEちゃんから、それを受け取り顔を拭いた。
星汁は弾かれ、そのサイズの小ささにはなす術がなかった。
R編 終幕
今日はこれにてお終いです。また明日投下すると思います
今日も天気はあいにくの雨。なので練習はお休みです。
私は今、調理実習室にいます。
ふふふ~♪ 今日も美味しいマカロンができました!
おかし作りも順調で、可愛い衣装も作れて、μ’sの大好きなみんなと一緒に笑いあえるこの毎日が大好きです!
だけど、やっぱり心配なことだってあるの………
「迷いの振り子が止まらない?」
声のする方を見てみると、2つの手のひらにやじろべえを乗せながらこちらに歩いてくる、みんなのお姉ちゃんKKEちゃんの姿が!
そう言いながら、KKEちゃんは私のとさかにやじろべえをそっと預けました
落ちた。慌ててやじろべえを回収していました。
その愛くるしい姿に、Kの Pure girls project は、告白日和に向かって、やんやんと発車しそうになっていました。
危ない。危ない。とんだ Danger zone です。
…でもさすがはKKEちゃんなのでしょうか。Kはあまり悩みを表に出さないように取り繕うことが多いですが、今のKKEちゃんにはごまかせなかったみたいです。
K「だからね、服のデザインだけとかじゃなくてね、もっと真剣に芸術的な絵画や作品みたいなのに挑戦してみたいなぁって」
K「…でもね、そうしたときに…私の進路どうしようかなって悩んでいるところなんだぁ…。やるからには真剣にやりたいけど、どちらも捨て難くて……」
KKE「ハラショー」
KKEちゃんは唯一習得できたロシア語を発動しました。
KKE「K、あなたはつまりこう言いたいのね?」
KKE「実はKは、ポスターや服のデザインとしての絵を描くのだけど、最近は絵を描くこと自体が楽しいなと思えてきて、服のデザインだけとかじゃなくて、もっと真剣に芸術的な絵画や作品に挑戦してみたいと。」
KKE「そして、そうしたときに、やるからには真剣にやりたいけど、どちらも捨て難いから、進路をどうしようか悩んでいる……それが今のあなたというわけね。」
KKE「K……私が生徒会長だったとき、自分のやりたいことに素直になれず、失敗していたことがあったわね?」
KKE「あれから私は、少しだけ成長できたと思っているわ。…変わることを恐れないで、突き進む勇気。それを手に入れられた気がするの」
KKE「それは自分の想いに素直に向き合う心……私からすれば、Kはもう…そう言った気持ち大事にできてるように見えるのだけどね」
KKE「私たちならどんなことだって、それがいくつあったって、きっとできるわ!だってだって、カッパえびせんはやめられないし、止まらないもの…そうは思わないかしら、K?」
KKEちゃんは、いつの間にか開封していたカッパえびせんを食べて、一言
KKE「ソルティー」
私は大きな声で泣き崩れていました。
こぼれ落ちる涙は、KKEちゃんとの salty game に敗北したことを意味していました。
ふと外を見ると、今の私の心を映しだしたみたいに
いつの間にか晴れた青空に、9色の虹の環が輝いていました。
ふと廊下を見ると、先ほどまでの私の心を映しだしたみたいに
カッパえびせんを散らかした廊下に、1人の少女が哀しそうに雑巾がけをしていました。
K編 終幕
ご覧いただきありがとうございました!
KKEちゃんのカリスマ性が羨ましい
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